『ユッキー、サラ、やろう!俺たちでユウとアユムを守るんだ!』
『あいつはボクやサラちゃんも知らない未知の敵だ!何をしてくるかわからないよ!』
『リク、ユッキー、私も2人を援護する。』
『あぁ、頼むよサラ!行くぞ、ダブルオーセイバー!!』
レインボーユニコーンガンダムのサイコミュ・ジャックの能力でエアリアル改修型のオーバーライドを上書きされ、リクとユッキーはそれぞれのガンプラの制御を取り戻した。
エアリアル改修型はもう一度ダブルオーセイバーとデュナメスロックオンマスターのオーバーライドを試みたが、レインボーユニコーンの力が強い影響か、エアリアル改修型の制御下に置かれること無い。
GNOOセイバーとGNピストルを構えると、ダブルオーセイバーは一気にエアリアル改修型へと踏み込んだ。
操縦桿を握るリクの手の上にサラが手を重ねると、ELダイバーの力でダブルオーセイバーの出力が強化され、インフィニティライザーと合体していないにもかかわらず、ダブルオーインフィニティセイバー並のスピードでエアリアル改修型へと突撃した。
エアリアル改修型はダブルオーセイバーの動きに合わせてすかさずエスカッシャンをシールドへと合体させ、ダブルオーセイバーの攻撃を受け止める。
だが、シールドで受けきったダブルオーセイバーの背後から飛び出して来たデュナメスロックオンマスターが、GNピストルを乱れ撃ち、エアリアル改修型の本体へとダメージを与えた。
『よし!』
『ユッキーナイス!!』
『気を付けてリク、ユッキー。エアリアルが仕掛けてくる!』
『『わかった!』』
エスカッシャンを分解すると、エアリアル改修型は11基のビットステイヴを構えて、ダブルオーセイバーとデュナメスロックオンマスターへ向けてビームを放ってきた。
非常に威力の高い攻撃だが、射撃に関してはユッキーの方が何枚も上手。
GNホルスタービットを展開し、エアリアル改修型のビームへ向けてGN粒子を纏わせた実弾で狙い撃つ。
ビームのもろい箇所を的確に打ち抜き、全てのビーム攻撃を無力化させた。
『もらった!!』
そこへ飛び込んできたダブルオーセイバーがGNOOセイバーで、エアリアル改修型のボディを切り裂いた。
エアリアル改修型のシェルユニットに大きなダメージを負わせ、更にダブルオーセイバーが回し蹴りでエアリアル改修型を蹴り飛ばす。
その勢いで大きく吹っ飛ばされたエアリアル改修型は、背後の崖に激突し、機体を大きく損傷した。
「……見た?アユム……。」
『う、うん……。』
「やっぱり……ビルドダイバーズは凄い!」
動かなくなったレインボーユニコーンとブレイブインパルスの中で、ユウとアユムは、ダブルオーセイバーとデュナメスロックオンマスターのあまりの強さに感動を覚えた。
2人とも、エマと栞子と戦ったガンダム・エアリアルや、愛、璃奈、ミアと戦ったガンダム・ファラクトの強さはよくわかっている。
リクもユッキーも、それと同じかそれ以上に強いはずのエアリアル改修型に対して、まったく後れを取っていないどころか圧倒している。
『リク、あのエアリアルなら今GBNに起きている異変について何か知ってるはず。』
『じゃああいつを捕まえれば、何かわかるかもしれない!ユッキー!』
『わかった!捕まえるんだね!』
エアリアル改修型を鹵獲すれば何かわかるかもしれないと判断したリク達は、作戦を撃破から鹵獲作戦へと変更。
エアリアル改修型を無力化するために、四肢を破壊しようと武器を構える。
作戦を整えている間にエアリアル改修型は再び立ち上がり、ゆっくりと空中に浮かび上がる。
ビームライフルを構えると、そのビームライフルの銃身が伸びた。
そこへエアリアル改修型のエスカッシャンが合体しはじめ、巨大なビームライフル『ガンビットライフル』へと変貌を遂げた。
『? なんだ、あのライフル……何をする気……ッ!?』
リクが言い終わらないうちに、エアリアル改修型はガンビットライフルから、今まで以上に高出力かつ高威力のビームを放った。
戦艦クラスの兵器をいとも簡単に破壊するほどの威力のビームが、ダブルオーセイバーとデュナメスロックオンマスターへと襲い掛かる。
『NT-D/AC』
「危ない!!シールドファンネル!!」
『ソードファンネル!!』
ダブルオーセイバーとデュナメスロックオンマスターがこの攻撃を防御も回避も不可能だと直感したユウが、すかさずレインボーユニコーンガンダムを再びデストロイ・アンチェインドへと変身させ、3つ連結させたシールドファンネルを展開し、ダブルオーセイバーとデュナメスロックオンマスターの前方へと放った。
それに続きブレイブインパルスもシールドファンネルを補強するようにソードファンネルを飛ばし、共にエアリアル改修型のガンビットライフルの砲撃を受け止めた。
サイコフレームの力を最大限まで引き出したユニコーンガンダムがバンシィと共にコロニーレーザーを止められるのなら、同じようにブレイブインパルスと力を合わせればレインボーユニコーンも戦艦クラスのレーザーなら止める事ができるかもしれない。
そう考えたユウはとっさにダブルオーセイバーたちを庇ったが、元々先の戦闘で疲弊していた事もあり、徐々に押されそうになる。
しかし、ブレイブインパルスのソードファンネルによる補助のおかげで、なんとか持ちこたえる事ができる。
しばらくの間激しいビーム攻撃に晒されながらも、レインボーユニコーンとブレイブインパルスは何とかエアリアル改修型のガンビットライフルの攻撃を防ぎきる事に成功した。
「はぁ……はぁ……や……やった……!」
『!! 奴は!!』
ハッとしてリクが叫んだ。
エアリアル改修型の方へと目をやると、すでにそこにはエアリアル改修型の姿は無く、まるで最初からいなかったかのように忽然と姿を消してしまっていた。
ダブルオーセイバーがエアリアル改修型のいた場所へと駆け寄るが、何の痕跡も残されていなかった。
『いない……消えた……!?』
『なんだったんだろう、あのエアリアル……。』
『リク、ユッキー、それよりもまずはユウとアユムを助ける方が先。』
『そ、そうだね。』
サラに諭され、リクとユッキーは完全にエネルギーを使い果たしたレインボーユニコーンとブレイブインパルスをそれぞれのモビルスーツで担ぎ上げた。
周りにて気がいない事を確認すると、彼女らはGBNを後にした。
~~
ログアウトした侑達は、閉店したガンダムベースの裏にある事務所へと呼ばれた。
そこには一人残って閉店作業をしていたコウイチと、彼の付き添いで事務所でふんぞり返っていたツカサがおり、侑と歩夢はリク達と一緒にコウイチ達に今日一日で起きた事を説明した。
にわかには信じられないといった表情を浮かべるコウイチ達だったが、侑達が遭遇したエアリアル改修型の話を聞いた時にツカサが顔色を変えた。
「水星の魔女のガンプラが次々に襲ってきた……か……。確かに今日一日トラブル続きだけど、ガンフェスは毎年かなり大がかりだから、一日目はそれなりにトラブルは付き物だからなぁ……。」
「ホントなんですって!私と歩夢なんて、見た事も無いガンダムに襲われたんですよ!背中から羽……?みたいなのがあるエアリアルなんですけど……ライフルにファンネルが合体するやつ!」
「おい……なんでお前がそのガンダムの事を知ってる?そいつの情報はまだ世に出回ってねぇはずだ。」
「だから!私たちそのエアリアルに襲われたんですって!」
しばらく考え込み、ツカサがカバンから取り出した資料を見せた。
そこには先ほどのエアリアル改修型だけではなく、まだ情報が出回っていない新機体『デミバーディング』や『ガンダム・シュバルゼッテ』などの記載もあった。
「これはそろそろ発表される水星の魔女の新商品のリストだ。まだ世には出回ってないが、当然GBNにはこいつらのデータがすでに組み込まれてる。」
「そうなんですね。……あ、このディランザ・ソルってかっこいい……。」
「これを知らねぇお前らがこいつらを見たって言うんなら、お前らが言ってることはホントなんだろう。しかもこいつらにお前らを襲わせた奴は、すでにGBNの中にエアリアル改修型のデータが入ってるって事を知ってるやつだ。」
「じゃあ、犯人はGBN関係者って事か?」
「あるいはバンシィ・ノワールと同じ……ELダイバーか……。いずれにしろ、調べる必要があるな。」
ツカサはそれだけ言うと、侑に渡した資料を奪い取り、事務所を後にした。
ぶっきらぼうに言うツカサをフォローするように、コウイチは侑と歩夢に笑いかけた。
「安心して。敵の正体は、ボクたちで調べるから。ツカサが本気を出せば、たぶんヤジマ商事の人たちだって敵わないぐらいの腕前だからさ。」
「コウイチさん。」
「リクくん、ユッキーくん、ここはボクとツカサに任せて、君たちはもう帰りなさい。高咲さんと上原さんの事、ちゃんと送っていってね。」
「わかった!よろしくお願いします、コウイチさん!」
コウイチとツカサが頼りになる事は、リク達が一番よくわかっている。
2人にその場を任せ、リクとユッキーは侑と歩夢を送るためにガンダムベースから出て行った。
~~
ユニコーンガンダム立像内部のディメンションには、数々のモビルスーツが集まっていた。
ガンダム・エアリアル、ダリルバルデ、ミカエリス、ガンダム・ファラクト、そしてガンダム・エアリアル改修型。
彼らの前には、かつてアナザーノワールという名のモビルアーマーだったはずのガンダムがたたずんでおり、彼はエアリアルたちの顔を一つ一つ確認する。
歴代アナザーガンダムのラスボスたちの要素を受け継いだ姿のそのガンダムは、エアリアルたちに向かって、バンシィ・ノワールと同じ声色で話し始めた。
『すべての準備は整った。我々はついに目覚めた。』
『我々』と言ったあたりから、アナザーノワールの声色に他の声がいくつも重なって聞こえる。
しかし、意志を持たないエアリアルたちはそれに全く反応を示さない。
そんなエアリアルたちの事を気にも留めず、アナザーノワールはさらに続ける。
『いよいよ、我々の『大嫌い』を、実行に移す。』
~にじビル毎回劇場~
第140回:部長って
栞子「そろそろ夏季合宿の季節ですね。もしまた合宿の申請をするのであれば、部長は申請用紙に直筆で記入をお願いします。」
ゆうかす「「はーい。」」
栞子「え?」
侑「あれ?部長は私でしょ?」
かすみ「いやいや部長はかすみんですよぉ。どうしちゃったんですか侑先輩。」
侑「いや、だってほら。部長は私だって決めたじゃん。9人そろった時に。」
かすみ「揃った時も何も、揃う前からかすみんが部長って事で部を復活させたじゃないですか。」
侑「だ、だって愛ちゃんだって時々私の事『ぶちょー!』って呼ぶし!」
かすみ「前に愛先輩がしお子に部長を教えるときにかすみんが部長だって言ってじゃないですか!」
侑「あれ……?なんか記憶が……。一体どうなって……。」
栞子「無理もありません。今作の時系列はアニガサキ1期→スクスタ8章以降→スクスタ2nd→今作という、独特の経緯を辿ってますので。」
かすみ「でもアニメが先に来るならやっぱりかすみんが部長じゃない?っていうかそもそもスクスタでの部長は侑先輩じゃなくてあなた先輩じゃないですか。」
侑「そっか……そうかも……。」
栞子「この辺をハッキリとさせてしまうと色々と面倒な事になるので、もうこの申請用紙は私が記入して提出しておきますね。」
ゆうかす「「はーい。」」