ニジガクビルドダイバーズ   作:バース・デイ

152 / 158
最終決戦開幕

 

「ミカミくん達は無事にGBNへのログインに成功したようです。」

「あぁ……と、なると後は……。」

 

 

リクとヒロト、そしてスクールアイドル同好会の面々がGBNへのアクセスに成功し、ガンダムELダイバー率いるアナザーガンダム軍団との戦闘を開始し始めた頃、ガンダムベースではセカイと、現場に駆け付けたニルスはお台場へと進撃していくユニコーンガンダムの脅威に対して話し合っていた。

ゆっくりとではあるが、着実に虹ヶ咲学園へと向かって行くユニコーンガンダムだが、現実ではユニコーンガンダムに対してあまりにも成す術が無さすぎる。

もしも下手に自衛隊の戦闘機を出動させようものなら、周りへの被害も尋常では無い。

 

 

「冗談じゃねぇぜ……あぁいう戦争ってのはアニメだから面白いんだ!リアルでそんな馬鹿げた事が起きてたまるかよ!!」

「カザミくんの言う通りだけど、でも、実際どうやって止めればいいんだろう。」

 

 

現状を嘆くカザミとユキオだったが、そんな事を言っていても事態は解決しない。

一番現実的な解決方法と言えば、やはりGBNでリク達がガンダムELダイバーを倒すことしかない。

 

 

「今は、ヒロト達を信じるしかないよ。」

『ヒナタ。』

「大丈夫!ヒロトは私に嘘ついたこと無いから!それに、果林ちゃんや彼方ちゃん達も一緒なんだから、きっとなんとかなるよ!」

 

 

ヒナタが皆を元気づけようと明るく言った。

すると、それに乗っかるように、ミオが両手を腰に当てて強気で言う。

 

 

「あーあ!ガンプラバトルやったら、うちのおとんならあんなデカいだけのガンダム、お得意のサテライトキャノンで一発でぶったおしとたのになー!」

「アハハ……ミオちゃん、それはいくらなんでも……。」

「アホ!うちのおとんは強いんや!あんたのあんなゴテゴテしただけのデュナメスとは大違いやで!!」

「な、なにをー!!」

 

 

 

「ガンプラバトル……。」

「ん?どうしたんスか、ニルスさん。」

 

 

ミオが言った言葉に、ニルスはふむと顎に手を当てる。

すると何かに気が付いたかのように、ユニコーンガンダムのデータを調べ始めた。

 

 

「そうだ……もしもそうだとすれば……!止める事は無理だとしても、足止めぐらいならば……!!」

 

 

 

 

~~

 

 

 

ダブルオーインフィニティセイバーとレインボーユニコーンガンダムを先頭に、ガンダムELダイバーの下へと向かう一同。

ダブルオーとレインボーユニコーンに続き、バンシィ・ノワール、ガンダムブレイブインパルス、ジュピターヴガンダム、クリムゾンフェネクスが進む。

ついに敵の本拠地の最深部へと続くワープゲートの出口が見え、全員でそこから抜ける。

今までは宇宙空間のディメンションが広がっていたが、ワープゲートから抜けた先も同様に宇宙が広がっており、その中心には一体のモビルスーツが存在していた。

 

 

『アナザーノワール!!!』

 

 

 

その姿を見つけるや否や、バンシィ・ノワールが声を上げた。

その中心にいたモビルスーツこそ、バンシィ・ノワールが作り上げた最強最悪のモビルアーマー『アナザーノワール』がガンダムの姿を得た、『ガンダムELダイバー』

バンシィ・ノワールはノワールクローを大きく広げ、まっすぐにガンダムELダイバーへと突撃していく。

彼らの存在に気が付いたガンダムELダイバーも、エピオンのヒートロッドを抜き取り、バンシィ・ノワールを迎撃する。

 

 

『奴を破壊するぞマリナ!!』

『う、うん!』

 

 

 

『来たか……バンシィ・ノワール。』

 

 

 

凄まじい激突音が鳴り、バンシィ・ノワールとガンダムELダイバーがぶつかった。

バンシィ・ノワールを援護するため、レインボーユニコーンとブレイブインパルスも同様にガンダムELダイバーへと向かって行く。

ビームサーベルとソードファンネルを手に握り、二機でガンダムELダイバーへと斬りかかるが、ガンダムELダイバーが背面から切り離したドラグーンに迎撃されてしまう。

それでも負けじと、立ち向かっていく。

 

 

「アナザーノワール!!お願い、あのユニコーンガンダムを止めて!!」

『早くしなくちゃ、学園が壊されちゃう!ううん、学園だけじゃなくて、あの町にいるたくさんの人の大事なものが壊れちゃうんだよ!!』

 

 

『そうだ。そうでなければ困る。』

 

 

「……え?」

 

 

ガンダムELダイバーの言葉に対し、思わず素っ頓狂な声を上げてしまう侑。

するとガンダムELダイバーのドラグーンがレインボーユニコーン達へ攻撃を仕掛け、全員を自分の周りから引き離そうとする。

レインボーユニコーンはシールドファンネルを、ブレイブインパルスはソードファンネルでそれぞれ防御をするが、密着していたバンシィ・ノワールはガンダムELダイバーから引きはがされてしまい、吹っ飛んでしまう。

だが、吹っ飛んだ先にいたクリムゾンフェネクスに受け止められ、事なきを得た。

 

 

『あ、ありがとうランジュさん!』

『マリナ大丈夫!?いつでもランジュを頼りなさい!』

 

 

 

クリムゾンフェネクスに助けられたバンシィ・ノワールは、いったんガンダムELダイバーと距離を置いたレインボーユニコーン、ブレイブインパルスと並ぶ。

ダブルオーとジュピターヴもそこへ並び、全員でガンダムELダイバーへと武器を構えた。

そんな彼女たちを、ガンダムELダイバーは睨みつける。

 

 

「あなた……本当に、あのアナザーノワールなの……?」

 

 

以前に見たアナザーノワールとあまりにも違いすぎる姿に、侑が訪ねた。

あの時のアナザーノワールは明らかに人型をしておらず、まさにモビルアーマーといった出で立ちだった。

しかし今の彼はいわゆるゲテモノガンダムといった風貌であるが、あの時の面影が感じられる程度でほとんど別物と化している。

さらに、バンシィ・ノワールのサポート役だったあの時と違って、今は明確な意思を持って行動している。

 

 

 

『我々は、ガンダムELダイバー。このGBNの、神だ。』

 

 

「ガンダム……ELダイバー!?」

『違う!!貴様は神などではない。俺が作り出したただのプログラムだ。今の俺は、あの学園を壊そうなどとは微塵も考えてはいない。マリナの大好きを実現するため、貴様を破壊する!!』

 

 

『我々の意志は全てのELダイバーの総意。これは我々による、人類への宣戦布告である。』

 

 

ガンダムELダイバーがそう言うと、周りに複数のワープゲートが出現。

そこから複数のモビルスーツが出現すると、そのうちの二機がバンシィ・ノワールへと襲い掛かって来た。

 

 

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場した新たなガンダム……『ガンダム・ルブリス・ウル』と『ガンダム・ルブリス・ソーン』だ。

 

 

 

二体のルブリスは手に持っていたビーム兵装でバンシィ・ノワールへと襲い掛かるが、バンシィ・ノワールはそれをノワールブラスターで迎撃。

今度はビームサーベルでバンシィ・ノワールへと斬りかかるが、割って入ったクリムゾンフェネクスが背面のウイングファンネルでその攻撃を受け止めた。

更に腰部に取りつけていたGNビームアックスを手に取ると、それでルブリス・ソーンと鍔迫り合いを始めた。

 

 

「ランジュちゃん!マリナちゃん!!」

『もう!なんなのよこいつ等!』

『侑さん、上原さん、私たちとノワールでルブリス達を抑えるから、今のうちにリクさん達と一緒に奴を!』

『うん、わかった!行くよ、侑ちゃん!』

 

 

 

マリナの言葉に頷き、レインボーユニコーンとブレイブインパルスは再びガンダムELダイバーと交戦を開始。

ガンダムELダイバーの持つプロヴィデンスガンダムと同型のドラグーンに対し、ブレイブインパルスはソードファンネルで応戦をし、その隙にレインボーユニコーンはガンダムELダイバーに直接近接格闘戦を仕掛けた。

侑が得意とするビームトンファーとビームサーベルの4刀流でガンダムELダイバーのヒートロッドに対抗し、一撃一撃ぶつかるたびに激しい火花が散らされる。

格闘能力はガンダムELダイバーとレインボーユニコーンはほとんど互角か、わずかにガンダムELダイバーの方が上。

そのうえ、ガンダムELダイバーのドラグーンは、ブレイブインパルスのソードファンネルを着実に撃ち落としながら、ブレイブインパルス本体の動きも完璧にとらえている。

そのせいで、ブレイブインパルスはディメンション内を縦横無尽に飛び回るが、レインボーユニコーンの加勢に駆けつける余裕が無く、撃墜されないだけで精いっぱいだ。

 

 

『は、早い……このままじゃ!』

『歩夢、今助ける!!ヒロト!!』

『あぁ!』

 

 

ダブルオーとジュピターブがそれぞれレインボーユニコーンとブレイブインパルスに加勢に行くために飛び立とうとするが、彼らの前にワープゲートが出現し、そこから現れたモビルスーツが2人の行く手を阻んだ。

 

 

 

『……エアリアル……!』

 

 

 

現れたのは、ガンダムELダイバー最強の尖兵……ガンダム・エアリアル改修型。

 

 

リクはこのモビルスーツの強さをよく知っている。

相手の制御を奪うオーバーライド……リクとユッキーはこの能力に散々苦しめられた。

だが今回組み込んだブレイクデカールの影響で、ダブルオーとジュピターヴにオーバーライドはもう通用しない。

インフィニティバスターソードを両手に構えたダブルオーは、マルチコンテナユニットを腕部に装着したジュピターヴと共にエアリアルに向かい合う。

 

 

『ユニコーンは必ず食い止める!!行くぞ、ダブルオー!!』

『力を貸してくれ、コアガンダム!』

 

 

一気にエアリアルとの距離を詰め、斬りかかるダブルオーとジュピターヴ。

エアリアルは全身に装着していたエスカッシャンを分離させてシールドに合体させると、それでダブルオーたちの攻撃をガード。

そのままシールドを分離させてビットにすると、ビームを放ち攻撃。

ダブルオーは持ち前の機動力でそれをかわし、ジュピターヴはマルチコンテナユニットのビームソードを引っ込め、今度はバリアシールドを展開。

すると、バリアを張るために一瞬隙の出来たジュピターヴに対し、距離を詰めて来たエアリアルが、ビームサーベルでジュピターヴの右肩のアーマーを貫いた。

 

 

『ぐあああああ!!!』

『ヒロト!!この……!!』

 

 

ジュピターヴを救出するため、ダブルオーがエアリアルに襲い掛かる。

しかし、今度はエスカッシャンがダブルオーに纏わりつくように漂い、近接特化のダブルオーではそれが邪魔で思うように動けない。

その間、エアリアルは執拗にジュピターヴへ攻撃をしかけ、ジュピターヴも何とかそれに喰らい付く。

 

 

 

『くっ……どうしてアイツ、ヒロトばっかり……!!』

 

 

 

ダブルオーとジュピターヴがエアリアル、バンシィ・ノワールとクリムゾンフェネクスが二機のルブリスと交戦する中、レインボーユニコーンとブレイブインパルスはガンダムELダイバーを相手にかなりの苦戦を強いられていた。

スナイパーライフルだけでなく、凄まじい破壊力を持つビームマグナムも使用するが、ガンダムELダイバーは全くダメージを受けない。

そのうえ、相手はデータ生命体であり、疲れを全く知らない。

それに対して戦っている侑も歩夢も、生身の人間。

このまま長期戦に持ち込まれると、こちらが圧倒的に不利な状況。

そんな状況に追い打ちをかけるように、ガンダムELダイバーは侑達へ語り掛けた。

 

 

 

『もはやお前たちの行動に何の意味も無い。』

「ッ……! そんな事無い!!」

『これを見ても、そう言えるかな?』

『これ……?』

 

 

 

そう言って、ガンダムELダイバーはディメンション内に巨大なスクリーンを出現させ、そこに映像を投影させた。

以前レインボーユニコーンがバンシィ・ノワールと戦った際、彼にライブの中継映像を見せたものと同じ技術だ。

違うとすれば、あの時はGBNの映像だったが、今回はリアル……現実世界の映像。

まるで巨人になって街を見下ろすかのようなアングルの映像だった。

 

 

 

「これはまさか、ユニコーンのカメラの映像?」

『どうして……今そんなものを……。』

 

 

 

まさかと思いながら、侑と歩夢はその映像にくぎ付けになる。

そして、ユニコーンガンダムを大きく腕を振り上げ……、

 

 

 

 

「!! や、やめッ……!」

 

 

 

その腕で、思いっきり地面を殴りつけた。

 

 

それにより地面に亀裂が入り、ユニコーンガンダムから逃げ惑う車は横転し、近くにあった建物のガラスが砕け散った。

瞬間的な振動は地震よりも激しく、人々の悲鳴がユニコーンガンダムの音声認識装置を通じてディメンション内に響き渡る。

 

 

 

『ユニコーンガンダムは、我々の指示でいつでもお前たちの町を破壊できる。そこにある命も、生殺与奪の権利は我々が握っているのだ。』

「……なんで……。」

『なに?』

「なんで……こんな事をするの……こんなの……ひどいよ……。」

『最初に我々の世界を脅かしたのは人間の方だ。GBNはELダイバーの生きる事の出来る唯一の世界。その世界で争いを続け、ELダイバーの命を脅かす人間へ、今度は我々が進撃をする番だ。』

「………。」

『ゆ、侑ちゃん……。』

 

 

 

『言ったはずだ、無駄だと。お前たちがどれだけ抗おうとも、我々ELダイバーは人間への逆襲を止める事は無い。これは、我々ELダイバーの総意なのだ。』

 

 

 

「……それでも……。」

『?』

 

 

強く操縦桿を握り締める侑。

すると、レインボーユニコーンガンダムの装甲がさらに開きはじめ、中から虹色の光があふれ始める。

 

 

 

「それでも……私たちには、守りたいものがあるんだ!!」

 

 

 

『NT-D/AC』

 

 

 

デストロイモードから、更にデストロイ・アンチェインドへと姿を変えたレインボーユニコーン。

その姿を見て、ガンダムELダイバーは不敵に笑う。

 

 

 

『ならば抗ってみるがいい。我々ELダイバーと、お前たち人間との……戦争の幕開けだ。』

 

 

 

 





~にじビル毎回劇場~

第149回:SEED FREEDOM


エマ「とってもエモくて嬉しみが深くて草だったよ~!!」

歩夢「20年越しの映画化ってすごいよね。凄く面白くて、私感動しちゃったよ!」

せつ菜「燃えるシーンがとにかく多くて最高でした!!やっぱりアスラン・ザラはCEにて最強です!!」

エマ「私の大好きな機体がまさかの活躍をしてくれて嬉しかったなぁ。」

歩夢「私も一番お気に入りのルナマリアさんが大活躍してくれて嬉しかったです!」

せつ菜「無事にライジングフリーダムのガンプラも購入できたので、さっそく帰って作りましょう!」

エマ「あれ?そう言えば栞子ちゃんは?」

歩夢「映画館を出るところまでは一緒だったと思うんですけど……あ、あんなところに。」


栞子「ありがとうございます、ありがとうございます、本当にありがとうございます。」


エマ「シン・アスカの等身大パネルにお礼言ってるね……。」

歩夢「栞子ちゃん、ガンダムだとシン・アスカさんが一番お気に入りらしいけど……。」

せつ菜「あの映画を見ていたら納得の行動ですね!!」

栞子「ふぅ……感謝は無事に伝え終わりました。では参りましょうか。」

歩夢「行くって……どこへ?」

栞子「フフ、決まっているじゃないですか歩夢さん。映画で大活躍したあの機体を、最低5体は確保しにいかなければ。」



SEED FREEDOM最高!!!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。