現実世界で暴走するユニコーンガンダムを止める為、立ち向かう5機のガンプラ
イオリ・セイのビルドストライクレイジングスター。
ヤサカ・マオのガンダムDX大魔王。
リカルド・フェリーニのガンダムフェニーチェヴィットーリア。
ヤジマ・ニルスの赤龍戦国アストレイ。
カミキ・セカイの覇王カミキバーニングガンダム。
全長20センチにも満たない小さなガンプラ達が、約20メートルにもなる超巨大なユニコーンガンダムに果敢に立ち向かい、更に互角の戦いを繰り広げている。
プラフスキー粒子の特性により、ガンプラには本物のガンダムとしての力が与えられ、それゆえに自分の100倍以上の大きさのユニコーンガンダムとも渡り合えている。
更に、彼らは何年も実機バトルで研鑽を積んだ歴戦の猛者。
虹ヶ咲学園のガンプラバトル同好会の部室から自身の愛機をリモート操作で操り、必死になってユニコーンガンダムの進行を抑えつける。
「ほらほら!見世物じゃないよ!危ないから早く非難しなさい!!」
野次馬の生徒たちに避難を促し、薫子は彼女たちを先導。
部室を提供するためにガンフェス会場から学校に来ていた近江彼方姫親衛隊兼ガンプラバトル同好会部長のサクモト・ヤマトは、戦っているセイ達の姿を見て感動していた。
「あ……あのイオリ・セイ様が私たちの部室でたたかってりゅう~……!しゅ、しゅごい~……!」
「部室の提供はありがたいけど、あなたも早く非難しない!!ほら!!」
「しょ、しょんな~!!」
ヤマトを引きずって部室から追い出した薫子。
後ろで騒がしくしていた事にも気づかないほど集中していた彼らは、ユニコーンガンダムのこれ以上の進撃を許さない。
「それにしても、まさかお前らとまたこうやって戦える日が来るなんてなぁ。ここにレイジのやつやメイジンもいりゃあ完璧だったんだが。」
「おっと、フェリーニはん、集中してへんと、やられちゃいますよ。」
「うるせぇ、お前も今じゃいいおっさんだろ!」
「久しぶりの再会がうれしいのはわかりますが、今は戦いに集中してください二人とも!」
「ユニコーンガンダムの進撃がかなり速い……セカイくん、同時攻撃を叩き込むんだ!」
「押忍!!」
セイとセカイが息を合わせて、ビルドストライクレイジングスターと覇王カミキバーニングガンダムがユニコーンガンダムへビームサーベルと太刀による同時攻撃を放つ。
しかし、やはり圧倒的な対格差はなかなか覆せない。
息もつかせぬ攻防に、全員緊張が走るが、同時に気分が高揚していた。
~~
『ありえない……たかがガンプラが、ユニコーンガンダムを食い止めるなど……。』
セイ達がユニコーンガンダムを食い止めていることに、激昂するガンダムELダイバー。
怒りでこぶしを握り締める彼に、レインボーユニコーンとブレイブインパルスが隙を見て攻撃を放った。
防御が間に合わず、ついにガンダムELダイバーはレインボーユニコーン達からまともな一撃を受けた。
よろけるガンダムELダイバーに向けて、エアリアルと交戦中のダブルオーが叫んだ。
『たかがガンプラじゃない!!ガンプラには無限の可能性がある……お前にもわかってるはずだ!GBNの世界に生まれた、ELダイバーのお前なら!!』
『その世界を脅かすお前たち人間に、我々のことを語る権利など無い!』
そう叫ぶと、ガンダムELダイバーは背面のドラグーン『SEEDドラグーン』を展開し、レインボーユニコーン達を襲う。
しかし、レインボーユニコーンはシールドファンネルを前面に向けその攻撃を防ぎ、ビームトンファーとビームサーベルを4刀流で構える。
「それでも!あなたにだって、私たちの世界を壊す権利なんてない!」
『あなたは強い、でも私たちだって負けない!』
ブレイブインパルスとレインボーユニコーンの同時攻撃に対し、ガンダムELダイバーは背面のウイング『AGEウイングバインダー』で飛び上がり、専用武器『アイアンブラッドソード』で対抗。
戦いに集中したガンダムELダイバーの戦闘力はやはり圧倒的で、侑も歩夢も、すべての攻撃をいなされたあげくアイアンブラッドソードで斬り付けられてしまった。
『何をしているウル、ソーン。早くバンシィ・ノワールを仕留めろ。何をそんなに手間取っている。』
セイ達や侑達にいら立ちを隠せなくなってきたガンダムELダイバーは、バンシィ・ノワールとクリムゾンフェネクスと交戦中のルブリスウルとルブリスソーンに言った。
ルブリスウルとルブリスソーンはバンシィ・ノワールとクリムゾンフェネクスに若干押され気味で、特にクリムゾンフェネクスの高速戦闘にはかなり苦戦している。
そもそもバンシィ・ノワールの戦闘能力は同好会最強戦力のフルユニット・レインボーユニコーンガンダムと同等で、クリムゾンフェネクスはそんなバンシィ・ノワールを作ったマリナと、せつ菜とランジュが一緒に作ったガンプラ。
負ける通りは無い……少なくとも、バンシィ・ノワールとともに戦っているランジュはそう思っていた。
だが、ガンダムELダイバーの言葉を聞いた途端、ルブリスウルとルブリスソーンの動きが止まり、その行動に違和感を覚えたマリナがバンシィ・ノワールのブースターを急停止させた。
『待ってノワール!』
『どうしたマリナ。』
『あの子たち、様子がおかしい……急に止まったりして。』
『きっとアタシとマリナのコンビネーションに手も足も出なくなったんだわ!』
『いったい何が……。』
マリナが様子をうかがっていると、ルブリスウルとルブリスソーンの目が光った。
『『『!!』』』
その瞬間、二機は先ほどまでのような固まった動きではなく、突然左右に分かれ、別々の方向からバンシィ・ノワールとクリムゾンフェネクスを狙い始めた。
ルブリスウルがビームガトリングガンの照準をクリムゾンフェネクスにさだめ、それに気づいたランジュはクリムゾンフェネクスのウイングファンネルをシールドとして前面に展開する。
しかし、ルブリスウルはビームガトリングガンを撃たず、それを構えたままクリムゾンフェネクスへと突進してきて、彼女を吹き飛ばした。
『ふぇ、フェイント!?』
『ランジュさん、大丈夫!?』
『マリナ、鐘嵐珠に構っている余裕はなさそうだ。』
バンシィ・ノワールが顔を上げると、こちらにはルブリスソーンがビームディフューズガンで拡散ビームを放ってきた。
ノワールクローでビームを受け止め、ノワールブラスターをルブリスソーンに放とうとするが、その時にはすでにルブリスソーンはバンシィ・ノワールの背後をとっており、内臓式のビームサーベルでバンシィ・ノワールを背中から切り裂いた。
『ぐあぁぁ!!』
『この子達、さっきまでと動きが全然違う!?どうして!?』
マリナが驚いていると、再びルブリスウルとルブリスソーンが集合し、バンシィ・ノワールとクリムゾンフェネクスを見下ろす。
すると、ルブリスウルが笑っているような声を漏らし、ルブリスソーンの肩に手を置いた。
『フフ……フハハハ……!いやぁ………大変だったよ、苦戦してるフリはさぁ。お姉ちゃんたち、思ったより大したこと無いね。』
『この声……水星の魔女の、ソフィ・プロネ……!?』
そのマッシブな巨体からは似つかわしくないほど可愛らしい声でランジュとマリナを見下し始めたルブリスウル。
その声は、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』においてガンダムルブリスウルのパイロットであるソフィ・プロネそのもの。
声を出した瞬間から、先ほどまでの無機質な印象からは一変し、腹を抱えてバンシィ・ノワールとクリムゾンフェネクスをあざ笑う。
ルブリスウルとは対照的に、ルブリスソーンの方はいまだに冷酷なまなざしを向けているが、同じようにルブリスソーンからも聞き覚えのある少女のような声が鳴る。
『ガンダムELダイバーから許可が下りた。これからお前たちを殲滅する。』
『喋り方が固いよソ~ン!これから楽しくなるんだからさ、もっと明るくいこうよ!』
『あの声はノレア・デュノク……ルブリスソーンのパイロット……。』
『何驚いてんの?もう気付いてんでしょ?私たちの正体に!』
人を馬鹿にしたかのような言い方でマリナを煽るルブリスウル。
すでにマリナも……マリナだけでなく、ランジュや侑や歩夢、この場にいる全員、今戦っているガンダム達の正体には勘づいていた。
ELダイバーであるバンシィ・ノワールが作った、ELダイバーであるガンダムELダイバーから生まれたガンダム。
つまり、このルブリスウルもルブリスソーンも、エアリアルも、ハシュマルも、闇皇帝も、デストロイガンダムも、デビルガンダムも、ヴェイガンギア・シドも、全員ガンダムELダイバーによって作られた、人造のELダイバーなのだ。
今ニジガクやビルドダイバーズが戦っているのは、他でもない電子生命体……サラやメイやバンシィ・ノワール同様、このGBNの世界に生きる本物の命。
『笑えない冗談だわ……本当に……。』
ランジュが唇を噛みしめながら呟いた。
言うなれば、今の戦いはランジュ達はお台場の人々の命と虹ヶ咲学園の存続、ガンダムELダイバー達は自分たちの命を掛けた、本物の殺し合い、戦争という事。
『キャハハハ!!さぁ、あんたたちももっと本気で来なよ!!そんでもっと楽しもうよ!!本物の、殺し合いってやつをさぁ!!』
~にじビル毎回劇場~
第151回:映画化決定
侑「私たちの物語が映画化決定!!舞台は沖縄!!今から楽しみで待ちきれないよ~!!」
歩夢「侑ちゃんずっと沖縄行ってみたいって言ってたもんね。」
侑「だって沖縄って日本でも有名な観光地じゃん!奇麗な海……心地よい潮風……そしておいしい沖縄料理!楽しみだよー!!」
歩夢「私も楽しみだなぁ。ライブも俄然やる気が出てきたよ!」
侑「歩夢歩夢!沖縄行ったらまずどこ行く!?水族館もあるみたいだから行ってみたいね!石垣島とかも見てみたい!」
歩夢「あ……でも侑ちゃん……あらすじ見る感じだと、沖縄行くの私とランジュちゃん、かすみちゃん、しずくちゃん、エマさん、彼方さんだけみたいなんだけど……。」
侑「え……私……お留守番……?」
歩夢「えっと……あ、で、でも!あらすじにいないだけで一緒に行ってるかもしれないし!」
侑「…………。」
歩夢「お、お土産は買ってくるから!もちろん!」