ニジガクビルドダイバーズ   作:バース・デイ

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多分今年の更新は出来てあと一回ぐらいです


BUILD DiVERS

フラッグ戦。

 

バトルフィールド内でランダムに決められたお互いの陣地に設置されたフラッグを先に奪う、もしくは破壊したフォースの勝利となるGBNでも殲滅戦と並びもっとも人気のあるルール。

 

フラッグ戦が殲滅戦と異なるのは勝利方法だけではなく、最も大きな違いとしては撃墜されてもゲームオーバーにならないと言う事。

仮に倒された場合でも、自軍の陣地に近い場所に設置されているインターバルエリアで1分間の回復を挟むことで、再度出撃する事が可能となる。

ただしこのインターバルで回復するのはHPのみであり、そのほかのエネルギーはチャージされない。

たとえば、トランザムを使用するためのGN粒子はトランザムを使用すると再チャージまで機体の性能が大幅にダウンしてしまうが、撃墜されたとしてもその分はチャージされない。

 

いかに相手を倒して時間を奪い、相手の陣地を見つけられるか……それがフラッグ戦なのである。

 

 

 

 

 

~~

 

『相手の陣地の位置情報はカリンちゃんが陣地付近で探ってくれてるよ!私は山陰に潜んで近づいてきた機体を狙い撃つから、ユウちゃんとアユムちゃんは前線でカザミくんとシドさん、しずこちゃんは二人から一定の距離離れた場所からパルくんのヴァルキランダーを抑えて!メイちゃんは私が撃ち落とすよ!』

「「「了解!」」」

『りょーかい。絶対に勝ちましょうね、皆!』

 

 

ヴェルデブラストからの指令を受けたレインボーユニコーンとドリームインパルスが先行。

O-ドリーはおそらく積極的にフラッグを奪いに来るであろうエクスヴァルキランダーを抑える事の出来る唯一のトランザム要員として、陣地からそう離れていない場所から敵を探る。

カリンのキュベレイ・ビューティーはクリアファンネルに偵察用カメラを仕込み、自慢の探査能力をフル活用しながらBUILD DiVERSの陣地を探す。

ユウとアユムの今の仕事は、カリンからの報告を待ちつつ、同じように前線を張るカザミのイージスナイトと、シドのクアドルムテルティウムを迎え撃つことだ。

 

 

「来た!!イージスナイトとテルティウム!」

『私がカザミくんを抑えるから、ユウちゃんはシドさんを!』

「OK!」

 

 

『あいつらが前線かよ!!行くぜぇシド!!』

『あぁ。行くぞ!』

 

 

自慢の盾を構えながら現れたガンダムイージスナイトと、クアドルムブースターとドッキングしたガンダムテルティウム。

エマの予想通り先行してきたのはこの二人であり、近接戦闘にすぐれたアユムのドリームインパルスがイージスナイトを、様々な武器を使い分けられるレインボーユニコーンがテルティウムを相手にする。

スカーレットエクシアから受け継いだGNソードSSPを構え、イージスナイトのライテイショットランサー改にぶつけた。

イージスナイトは確かに強力な機体であるが、そのダイバーであるカザミは基本的に大振りな攻撃が多く、格闘戦用に作られて機動性に優れたドリームインパルスなら攻撃を避けやすい。

 

『なかなかすばしっこいじゃねぇか!!』

 

なんとかカザミを足止めするため、アユムはカザミの攻撃をかわし、彼の進路を妨害し……を繰り返す。

正直イージスナイトを正面から倒せるだけの火力を持つガンプラとなると、カリンとアイ、トランザム中のセツナ、もしくはNT-D発動中のユウぐらいだろう。

倒せない以上、イージスナイトに最も有効な手段は『妨害』

それが出来るのは、イージスナイトと同じく近接用のドリームインパルスと、器用なアユムしかいない。

 

 

 

「おりゃーーーーー!!」

『闇雲な攻撃では当たらんぞ。』

 

 

隣で戦うレインボーユニコーンとテルティウム。

レインボーユニコーンは自分のシールドとしおこから借りたシールドの二つでテルティウムの攻撃を防ぎつつ、ビームサーベルで応戦。

しかし、全く当たる気配すらない。

 

『気持ちが先行しすぎだ高咲。その程度の攻撃で、このクアドルムテルティウムは落とせない!』

「くっそぉーーー!!」

 

一度距離を取り、今度はバックパックの変わりに背中に装備していたハイパーバズーカを握る。

ユウのバックパックはすでにカリンに渡しており、彼女の仕事に一役買っている。

ハイパーバズーカでテルティウムを撃つが、当然テルティウムはそれを難なく回避。

だが、ユウも当然かわされる事はわかっていた。

 

 

バンッ!!

 

『なにっ!?』

 

 

避けた先で、テルティウムが突如飛んできた弾丸に被弾。

バランスを崩した所へ、すかさずレインボーユニコーンがツッコミ、彼の両腕を抑えた。

そして、レインボーユニコーンがテルティウムを抑えると同時に、ドリームインパルスはイージスナイトを蹴飛ばし、GNソードSSPとビームサーベルを構えてテルティウムへ突っ込む。

 

 

「アユムー!!」

『ユウちゃんナイス!!』

 

 

レインボーユニコーンが素早くそこから退避し、ドリームインパルスの二本の剣がテルティウムを貫いた。

みるみるうちにテルティウムのHPが減少し、ついにテルティウムは、大きな爆発を起こして撃墜された。

 

 

 

 

 

~~

 

ビルドダイバーズのフォースネストでその様子を見ていた同好会一同は驚いていた。

個人の実力ならば、あの中での最強は間違いなくシドのクアドルムテルティウム。

その彼が、真っ先に撃墜されたのだから。

 

「ユウさんとアユムさん、凄い!りなこちゃんボード『キラキラ~☆』」

「いいや。本当に凄いのはエマさんだよ。」

 

今の戦いを見ていたリクは見逃さなかった。

ユウの攻撃からシドがどう回避するのかを一瞬で判断し、そのタイミングに合わせて狙撃を行ったエマのヴェルデブラストガンダム。

彼女の今の攻撃にテルティウムを撃墜できるほどの威力は無い。

あくまであの攻撃はユウとアユムにチャンスを作るための物で、AVALON時代に培った狙撃の腕は衰えを知らない。

 

「これでシドさんは1分間のインターバル……ですが、二度目はありませんよね……。」

「そうねぇ。マサキちゃんに同じ戦法が二度も通じるとは思えないし……それに問題は、まだあの場にはカザミんがいるってことね。」

 

 

 

~~

 

 

 

『くそっ……シドがやられちまうなんて、そりゃないぜ!!』

「よし!次はカザミさんだ!」

『あ、待ってユウちゃん!!』

 

シドを倒したことに舞い上がり、レインボーユニコーンは今度はイージスナイトへと襲い掛かる。

だが、レインボーユニコーンの攻撃に、イージスナイトは一切ダメージを負っている様子が無い。

実際は微量にHPは減少しているのだが、ほとんど効いていない事には変わりない。

 

『このイージスナイトに、そんな攻撃ヘでもねぇぞぉ!!』

 

レインボーユニコーンとドリームインパルスの二人に囲まれたイージスナイトだったが、相手が二人に増えた事で彼の本領発揮。

タンク役の目的はヘイトを集める事であり、彼にとってはむしろ多人数相手の方が相手をしやすい。

二人の攻撃を盾で防ぎ、大振りな攻撃で二人まとめて弾き飛ばした。

 

 

『今だヒロトぉ!!』

「え!?」

『了解。』

 

 

今更になって、ユウとアユムは気が付いた。

イージスナイトの周りに、小さいドローンの様なメカが浮遊しているのを。

 

すると次の瞬間、二人の下へ3つのレーザーが容赦なく降り注いだ。

更に、イージスナイトの下へ赤い飛行ユニット……『マーズアーマー』が飛来し、そこから射出されたコアガンダム用の武装である『ヒートレヴソード』を受け取ると、彼はレーザーの雨で身動きの取れないレインボーユニコーンに斬りかかり、彼女の胴体を真っ二つに切り裂いた。

 

 

「うわーーー!?」

『ゆ、ユウちゃん!!』

『へへへ……助かったぜヒロト!!』

 

 

 

 

 

~~

 

陣地付近でテルティウムの回復を見ながら、レインボーユニコーンの撃墜を確認していたヒロト。

彼はコアガンダムIIの武装形態の一つである『ユーラヴェンガンダム』に仕込んでいた遠距離偵察用のドローンの映像を確認しつつ、飛ばしていたファンネルを巧みに操りながらU7ライフルの位置を調整。

更に同時に支援機であるマーズアーマーの操作も行う。

GBNで支援機を操作する場合、オートで動かす場合もあり、ヒロトも依然は基本的にオート操作をしていた。

しかし今の彼は細かい狙撃の調整をしつつ、他のアーマーを動かすこともできる。

 

『大したものだな、クガ。だが……すまない。完全に油断をしていた。』

「いや、俺もエマの狙撃の腕を侮っていた。それに、掛け声だけで一瞬で息を合わせられるユウとアユムのコンビネーション……強敵だ。」

『上原の相手はこのままトリマチに任せよう。俺は別ルートから陣地を探る。』

「あぁ、頼む。」

 

回復したクアドルムテルティウムが再び出撃。

彼がいなくなると、ヒロトはメイへと通信を繋げた。

 

 

「メイ、ヴェルデブラストの位置が知りたい。囮を頼めるか?」

『了解した。だが、キュベレイはいいのか?』

「ユウとアユムが前線に出ている。さっきの弾道を見るにエマもきっと陣地の付近にはいないはずだ。パルの相手ができるしずこも前に出ていると考えれば、おそらくカリンが陣地を守っている。まずはエマの狙撃を何とかしたい。」

『わかった。』

 

 

通信を切ると、ユーラヴェンガンダムは再びライフルを手に取る。

かつてイヴとの約束を破ってしまった武器を、仲間との勝利を手にするために使う彼の目に、迷いは無かった。

 

 

 

 

~~

 

エクスヴァルキランダーに乗るパルヴィーズは、カザミ、シドとは別のルートから敵陣地の捜索をしていた。

SDガンダムゆえに小回りの利くエクスヴァルキランダーは、敵軍に見つからないように細い道を進み、普通ならば見落としそうな場所を探す。

シドが倒された事や、ユウが撃墜された情報はパルヴィーズの下にも届いており、彼は探索を続けながらも、レインボーユニコーンが再出撃をする場所を注意深く探る。

撃墜されるデメリットは手数が減る以外にも、再出撃の際に敵に陣地を補足される恐れがある。

倒されたシドも再出撃する際、一度陸地で移動をしつつ飛び立つようにしている。

だが、ユウはランクも上がったとはいえまだまだ初心者……うっかりそのまま飛び立つ可能性もあるため、パルヴィーズは常に上空に気を配る。

 

 

「ユウさんはいない……他に敵は……ハッ!」

 

 

上を気にし過ぎていたパルヴィーズ。

気づいた時には、彼はすでに下から敵に補足をされていた。

ヒロトの戦術予想の通り、彼に向かってくるのは同じくトランザムを使える機体……O-ドリーガンダムだ。

 

 

「しずこさん!!」

『しずこ!O-ドリーガンダム!登壇します!!S・トランザム!!』

「ガンドランザム!!」

 

 

『TRANS-AM』

『GUNTRANS-AM』

 

 

りなこのAEドムのドムちゃんメガランチャーを構え、O-ドリーガンダムはS・トランザムを発動。

それに応じてエクスヴァルキランダーもガンドランザムを発動し、O-ドリーの砲撃を躱していく。

O-ドリーガンダムのS・トランザムはバーサーカーモードの兼ね合いもあり、本来のトランザムの出力の半分程度。

それに対するエクスヴァルキランダーのガンドランザムはトランザムと同じく出力が3倍。

トランザム同士でもやはりエクスヴァルキランダーの方が練度も出力も上であり、惜しくも中々とらえられない。

 

 

「これがしずこさんのトランザム……出力を抑えているのになんてスピードだ……!」

『パルくんのトランザムは攻撃力も機動力も私とは比べものにならない……だけど、私は負けない!』

 

 

ガンドランザムを発動しているとはいえ、エクスヴァルキランダーはSDガンダム。

SDガンダムとの戦い方なら、かすみや愛とさんざん特訓した。

リーチの差ではO-ドリーが圧倒的に有利だが、トランザムの能力ですぐに距離を詰められ、そのリーチは活かせない。

だが、それはあくまでGNドライブを未搭載のガンプラでの話。

 

 

『S・バーサーカーモード!!』

 

 

『BERSERKER MODE』

 

 

頭部からGN粒子が溢れだし、髪の毛のように逆立つ。

機動性が落ち、代わりに攻撃力へすべてのエネルギーが変換される。

この状態ではとてもエクスヴァルキランダーから逃れるわけがない。

だが、しずこには作戦がある。

確かに機動性は落ちるバーサーカーモード……だが、しずこはこの日の為に、O-ドリーを改良し続けた。

合わせ目を消し、塗料を工夫し、機体の強度を極限まで高めたO-ドリーに搭載された、新たな能力。

 

 

 

『O-ドリー、行くよ………トランザム・バーサーカー!!』

 

 

『TRANS-AM BERSERKER』

 

『DANGER!DANGER!DANGER!』

 

 

O-ドリーの体が青く光ったと思った瞬間、エクスヴァルキランダーの目の前からO-ドリーが消えた。

何が起きたのかわからないわからないパルヴィーズは、その場にとどまり辺りを見渡す。

 

 

「消えた!?一体、どこに!?」

『はぁーーーー!!』

 

 

次の瞬間、青色の残像を発生させながら、目にも止まらぬ速さでO-ドリーがザクみん刀と可変式ビームソードでエクスヴァルキランダーへと斬りかかってきた。

間一髪で彼はそれをシールドで防ぐが、再びO-ドリーは姿を消し、またしても突然現れて攻撃を仕掛けてくる。

 

 

「あ、青いトランザム……!?」

『君の事は、絶対に陣地に近づけさせない!!』

「しずこさん、O-ドリーから火花が……!?まさか、トランザムとバーサーカーシステムの同時発動を!?」

 

 

『トランザム・バーサーカーモード』

 

機体の強度を限界まで上げる事で、超短時間のみ使用できるO-ドリーの切り札。

出力を絞って発動するS・トランザムとS・バーサーカーモードを全開で同時発動させることで、GNドライブの出力を二乗にするという、ツインドライブシステムを真似たO-ドリー最強の戦闘形態。

ただしツインドライブシステムを前提に作られている機体とは異なり、O-ドリーのベースはあくまで第一世代のOガンダムであるため、このシステムを使うと一分程度しか活動できず、発動後は機体が自爆してしまう。

本来のガンプラバトルでは使えない、再出撃が可能なフラッグ戦でのみ使用できるエクスヴァルキランダー対策の諸刃の剣だ。

 

 

「くっ……!僕たちも負けません!!モルジアーナ、ガンドランザム出力最大!!」

『ごめんねO-ドリー、無理させちゃうけど、もう少しだけお願い!』

 

 

機体をさらに赤く輝かせ、突撃するエクスヴァルキランダーとパルヴィーズ。

それを迎え撃つO-ドリーとしおこも、かすみと璃奈から託された武器を携える。

互いの射撃を避けながら、剣と剣をぶつけ、ついにエクスヴァルキランダーがO-ドリーのザクみん刀を弾き飛ばした。

 

 

「よし……!」

『ッ……! まだです!!』

「なにを!?」

 

 

なんと、武器を落されたO-ドリーは、そのままエクスヴァルキランダーに抱き着いた。

トランザム・バーサーカーモードの腕力はすさまじく、トランザム状態のエクスヴァルキランダーでも振りほどけない。

やがて、O-ドリーのコックピットに表示され続けていた『DANGER!』の警告が消え、すべてのシステムが停止してしまった。

 

 

「まさか……自爆を!?」

「君は、私たちの陣地へは行かせない……!」

 

 

 

 

 

 

~~

 

 

「しずこちゃんが撃墜……!?」

『パルが落ちたってマジかよ!?や、やるじゃねぇか虹ヶ咲……!』

 

その頃、アユムとカザミは近接戦での攻防を繰り広げながら、互いの陣地から少しでも相手を離そうと移動をしていた。

よって、互いの陣地から現在最も遠い距離にいるのはこの二人となる。

この先には、ビルドダイバーズが利用しているカタパルトがあり、この島に流れる最大の渓谷が存在する場所だ。

そんな場所でイージスナイトとの鍔迫り合いをするドリームインパルスへ、クリアファンネルでこの島全体を探っていたカリンから通信が入った。

 

 

『アユム!その渓谷は危険よ!』

「カリンさん。」

『そこ、ビルドダイバーズの人達がよく演習で使っているせいで、地盤が不安定になっているの。あまり激しく動き回ると、崖崩れに巻き込まれるわ!』

「わかりました!ありがとうございます!」

 

 

すでにこの場所はヴェルデブラストの狙撃射程範囲外。

撃墜されて陣地に戻されたユウやしずこ、それに陣地の警備をしているカリンの助けは受けられない上に、相手はGBNでも最硬を誇るイージスナイト。

恐らく、真正面から戦ってもアユムに勝ち目はない。

幸い戦闘センスはマギーも認めるレベルのアユムは、カザミの攻撃をかわす事は出来る。

だが、もし一撃でもまともに食らえば、撃墜は免れないだろう。

 

 

『くっそ!いい加減当たれよぉ!!』

「正面から戦って勝てる相手じゃない……だったら、私に出来る事は……!」

 

 

意を決し、アユムはレッグフライヤーをドリームインパルスから切り離した。

ドリームシルエットが背中から下半身へと再装着され、ドリームインパルススカイへとモードチェンジをすると、分離したレッグフライヤーがイージスナイトの周りを飛ぶ。

同じようにドリームインパルススカイもイージスナイトの周りを飛びながら、彼を渓谷へと誘導する。

 

 

『ちょこまかちょこまか動くなよぉ!!』

「もう少し……もう少し……!」

 

 

動きの速いドリームインパルススカイとレッグフライヤーを落そうと、ライテイショットランサー改で狙い撃つカザミ。

ギリギリでそれを躱しつつ、アユムはイージスナイトを渓谷の下へと誘い出した。

GNソードSSPの刃を折りたたんでライフルモードへと変形させると、そこへ実弾を一発詰め込む。

セツナから借りたGNソードSSPはGNドライブ搭載機で使用する前提なので、ドリームインパルススカイではビーム砲は撃てない。

その為ライフルとして使用するには実弾を詰める必要があった。

その行動にカザミは首をかしげたが、それでも気にせずにアユムに襲い掛かる。

 

 

『こんな所に誘い出してなんのつもりか知らねーけどよぉ……こいつで終わりだぁああああ!!!』

 

 

「あなたが、ね。」

 

 

『はぁ!?』

 

 

思った通り突っ込んできてくれて、アユムは思わずニヤリとしてしまった。

イージスナイトの直進攻撃を間一髪で上へ飛んでかわし、イージスナイトはそのままライテイショットランサー改を崖に突き刺してしまう。

深くハマったせいで抜けなくなってしまい、抜き取るに手間取るカザミ。

その彼の頭上を、ドリームインパルススカイはGNソードSSPで撃ち抜いた。

 

 

(そこ、ビルドダイバーズの人達がよく演習で使っているせいで、地盤が不安定になっているの。あまり激しく動き回ると、崖崩れに巻き込まれるわ!)

 

 

「だったら、こうやって!」

 

 

弾丸が命中した崖の岩場。

それにより崖が決壊し、大量の岩が下へと落ちてきた。

カザミが気づいた時にはすでに時遅く、彼はその崩落に巻き込まれた。

 

 

『うっそだろーーーーー!!?うわあああああ!!?』

 

 

 

 

 

 

~~

 

その様子を見ていたギャラリー……そのうち、ロンメルはカザミが崩落に巻き込まれた姿を見て開いた口がふさがらなかった。

アユムの作戦に、上位ランカーたちは次々と称賛を送る。

 

「なるほど、考えたわねぇアユムちゃん。カザミんのイージスナイトが落とせないなら、試合終了まで崖の下でおねんねしてもらおうって作戦ね。」

「頑丈すぎる装甲が仇となったね。彼の機体の強度ならあの程度では落ちないし、かといってあの体勢からだと自害も不可能……八方ふさがりだよ。」

 

 

「か……カザミーーーーーー!!!!」

「うわっ!?ろ、ロンメルさんどうしたんですか……?」

 

 

アユムに関心するマギーとシャフリヤール、カザミの末路に叫ぶロンメルと彼を落ち着かせようとするコーイチ。

しずことパルも自分の陣地に戻り再出撃準備を整え、残された同好会一年生三人はしずこへエールを送る。

 

「いっけーしずこーーー!!」

「しずこちゃんファイトーーー!!」

「頑張ってくださいしずこさん!皆さんも!」

 

「それにしても、トランザム・バーサーカー……ありゃ使うなって言ったのに、アイツ俺の忠告を無視しやがって……。」

「タイガーウルフさんは知ってたんですか?」

「あぁ。アイツがどうしてもトランザムとバーサーカーモードを一緒に使いたいって言ってたからな。虎武龍の連中と一緒に考えたんだ。どーしてもパルの野郎に負けたく無かったんだろう。」

「使うなと言われたら使わざるを得ませんからね、トランザムは!」

 

 

ちなみに、本編でイアンに『トランザムは使うなよ』と言われて刹那が『了解トランザム!』などと言った事は一度もない。

 

 

撃墜されたガンプラ達が再び出撃し、再度あいまみえる精鋭たち。

その姿を見ながら、シャフリヤールとマギーは特に、レインボーユニコーンガンダムへ注目をしていた。

彼女のサイコフレームがいつ輝くのか……それを確かめる為に。

 

 

「今日は発動するだろうか、NT-Dは……。」

「するわよ。ユウちゃんのあの力が『アシムレイト』であれば、この戦いで必ず……ね。」

 

 

 

 

 

 

 

 





~にじビル毎回劇場~


第20回:メリークリスマス!!

歩夢「今日は皆でクリスマスパーティーだよ!お料理のお手伝いしてくれてありがとうね栞子ちゃん。」

栞子「いえ、当然のことです。私、お友達とクリスマスパーティーなんて初めてなのでとても楽しみです。」

歩夢「そうなの?幼馴染がいるのに?」

栞子「ランジュとのクリスマスパーティーは家族も同伴なので、お友達だけでやるクリスマスパーティーは初めてなんです。こうして自分たちでお料理の用意をするのは憧れでした。」

歩夢「ウフフ、そうなんだ。今日はたくさん楽しもうね!」

栞子「はい!」

歩夢「そう言えば栞子ちゃんってサンタさんいつまで信じてた?私、5年生ぐらいまで信じてたんだけど、友達から本当の事聞かされてショックだったよ~。」

栞子「え?サンタさんを信じる……?どういう事ですか歩夢さん?」

歩夢「え。」


~間~


栞子「そんな……サンタさんが実在しないだなんて……私が大きくなったからサンタさんが来なくなっただけだと思ってたのに……本当は……いない……!?」

侑「歩夢……。」

歩夢「ご、ごめんね栞子ちゃん!!ま、まさか高校生にもなって信じてただんて思わなくて……あ~落ち込まないで~!!」

侑「これは重罪だよ歩夢。」

果林「え?サンタさんっていないの……?」

侑「まじか。」


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