ニジガクビルドダイバーズ   作:バース・デイ

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書きたい事多すぎて3話編成になってしまった


ダブルバトルトーナメント準決勝

「ふぅ……今日の分の課題終わり……っと。」

 

 

その日の分の課題を終わらせ、副会長はノートを閉じた。

同学年でスクールアイドル同好会のマネージャー的立ち位置にいる侑に、『せつ菜ちゃんの曲を聞きながら勉強するとすっごく捗る!』と以前熱弁されて、それ以来勉強の時にはせつ菜の曲を聞く事にしている。

スマホで流していた曲を切ると、彼女は時計を見た。

まもなく19時……そろそろ、同好会の生放送が始まる時間だ。

と言っても部活動ではなく、GBNでのガンプラバトルの生中継だが。

動画サイトを開き、机の上に副会長の愛機でもあるウイングガンダムゼロEWの改造機である『ウイングガンダムセブンバスター』を置くと、準備万端だ。

 

 

 

『さぁ!今日も始まったダブルバトルトーナメント!!今日はついに準々決勝!まず、第一試合は今大注目のこのコンビ!!フォース『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』セツナ&しおこのコンビやーーーー!!!』

 

 

 

「始まった……!」

 

ミスターMSの叫びと共に、始まったダブルバトルの準々決勝の生中継。

副会長の一押しスクールアイドルのセツナの乗るスカーレットエクシアと、生徒会長のしおこの乗るデスティニーフリーダムが、相手のナインアームナイチンゲールと、阿修羅デビルガンダム相手に立ち向かっていく。

二人のコンビネーションは抜群であり、前線で接近戦で相手をひきつけるスカーレットエクシアと、後方支援で高威力の射撃を行うデスティニーフリーダムと、見事に役目を分けられていた。

やがて、トランザムを発動したスカーレットエクシアのGNブレイドがナイチンゲールの頭部に命中し、動きを封じたところをデスティニーフリーダムのハイマットフルバーストで撃破。

続けて残った阿修羅デビルガンダムを二人で叩きのめし、見事二人は準決勝への駒を進める事が出来た。

 

 

「よし!さすがはせつ菜ちゃん!エクシアの扱い方をわかってるわね!それに三船さんのデスティニーも……ハッ!いけないいけない……私はあくまで、せつ菜ちゃんの応援をしてるだけ……!」

 

 

副会長は、菜々の代りに生徒会長になった三船栞子の事が嫌いだ。

 

適正が無いからと他の事を進めたり、自分の意見を決して曲げないほど意固地だったり、菜々とは大違いだ。

スクールアイドル同好会での活動を重ねていくうちに、少しは変わってきたようだが、人の本質なんてものはそうそう変わるものではない。

しかし、少なくともGBNを心から楽しんでいる彼女は……この前のライブの時に見せたあの笑顔は、少し前までの栞子からは想像もつかないものだった。

 

 

「………こんないい顔で笑う子が、どうしてあんなことをしたのかしら……。」

 

 

 

 

~~

 

 

翌日、菜々と副会長の二人は、先生に頼まれて次の授業で使う資料を資料室まで取りに来た。

棚から資料を探す菜々……副会長はそんな菜々の後姿を見ながら、ポツリとつぶやいた。

 

「ねぇ、菜々。三船さん……どうして、あんなことをしたと思う?」

「? あんな事とは?」

「あなたを生徒会長から降ろしたり、人のやりたい事を無理やり変えたり……。」

「……三船さんの方針には、彼女の姉である三船薫子さんの存在が関わってきます。簡単な問題ではありません。」

 

 

三船薫子とは、栞子の実の姉。

名家として知られる三船家の跡取りであった彼女だが、高校生の時、スクールアイドルと出会った。

彼女は青春のすべてをスクールアイドルに捧げた結果、三船家の跡取りとしての資格を失ってしまった。

姉の事を尊敬していた栞子は、それ以来『絶対に失敗しない人生観』というものを重視するようになってしまい、適性の無い物はやっても無駄……とりわけスクールアイドルなどただの時間の無駄だと考えるようになった。

それゆえ、スクールアイドルとしての正体を隠すため、生徒会長をしていた菜々に代り生徒会長となった。

 

 

 

「たとえどんな理由があったとしても、私は、の子のやり方に賛同できないの。あんな……独裁政治みたいなやり方は、我が校の校風にも反する……同好会に入ってからどうなのか知らないけど、人はそんな簡単には変われない……私はあの子を信用できない……。」

「だから、好きになれないと?」

「えぇ。」

「……副会長。少し、例え話をしましょうか。」

 

資料を一旦置くと、菜々は資料室の窓から外を見た。

その目線の先にあったのは、いつも同好会が柔軟や発声の練習をしている場所。

大事な練習場所であると同時に、菜々にとっては、忌まわしい思い出がある場所だった。

 

 

 

「大好きを広めたい……そう考えていた女の子がいました。彼女は自分の大好きを広める為に、自分の考えばかりを他人に押し付けて……彼女の大好きは、ファンどころか、仲間の胸にすら届いていませんでした。」

「菜々?何の話?」

「言ったでしょう?例え話です。」

 

 

(スクールアイドルが大好きなんでしょう!?やりたいんでしょう!?こんな事じゃ、ファンの皆に……大好きな気持ちは伝わりませんよ!!)

(でも!!こんなの全然可愛くないですぅ!!熱いとかじゃなくて……かすみんはもっと、可愛い感じでやりたいんです!!)

 

 

 

「仲間を傷つけるぐらいなら……大好きを届けられないぐらいなら、スクールアイドルなんてやめてしまおう……そう決意した彼女のやり方は、かつての三船さんの様に、自己犠牲と独裁性の上での考え方……はっきり言ってただの自己中でした。」

「……その子はどうなったの?」

「とある人が彼女に言いました。彼女の歌が、心に響いたと……最高のステージではなくとも、ただ彼女の歌が聞けるだけで十分だと。仲間たちのおかげで、彼女は変われたんです。本当に大好きを届ける為には、どうすればいいか……以前の彼女では、そんな事考えもしなかったでしょう。副会長。」

 

 

菜々は棚から取った資料を机に置くと、副会長に向かい合った。

そして、真剣な表情で副会長に言った。

 

 

「人は変われます。その彼女も……そして、栞子さんも。私は、栞子さんを信じています。」

 

 

菜々の目を見て、副会長は彼女が本当に栞子を信じているんだと悟る。

しばらくの間沈黙が続き、さすがに恥ずかしくなったのか、菜々は少しモジモジしだした。

副会長が口を開き、その沈黙を破った。

 

 

「……それ、たとえ話って言ってたけど……せつ菜ちゃんの事でしょう?」

「え!?ど、どうしてそれを……。」

「わかるわよ。私だってせつ菜ちゃんのファンだもの。それにしても……まるで見て来たかのように語るのね。」

「そ、それは……えっとー……!」

「まさか……!」

「ッ………!ふっ……バレテしまいましたか……そうです。私こそが、優木せつ菜……、」

 

 

 

「菜々あなた……せつ菜ちゃんのストーカーね……!?」

 

 

 

「そうです。私こそが、優木せつ菜のストーカー……え?」

「うわー……ちょっと引くんですけど……友達付き合い考えた方がいいのかしら……。」

「ち、ちがっ……!誤解です!!私はストーカーなんかじゃありませーーーーん!!!」

 

 

 

 

 

~~

 

次の休み時間……優木せつ菜ストーカー疑惑のある菜々との友達付き合いを少し考えた副会長は、お昼ご飯を購入するために学食へと向かっていた。

今日は他の友人とも都合が合わず、一人で食べる予定だった彼女が部室棟の近くを通りがかると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

 

「この声……三船さん?」

 

 

二階から一階の部室棟を見下ろすと、ソフトボール部の部員の一人が楽譜を抱えた栞子と話をしていた。

思わず副会長は身を隠し、二人の声が聞こえる所まで移動して耳を澄ました。

 

 

「私、全然うまく出来なくて……このままソフトボール続けてて、いいのかなって……生徒会長さん、前にその人に合った部活を紹介してたでしょう?だから……。」

「なるほど。ソフトボール部でのあなたの活動は何度か拝見した事があります。はっきり言って、あなたにはソフトボールの適正はありません。」

「やっぱり……。」

 

 

「あの子、まだ……!むぐっ!?」

 

 

栞子の言葉に怒りが湧き、飛び出しそうになる副会長。

だがそんな彼女の肩が何者かにグイッと引っ張られ、その人物に『見てなさい』と言われて口をふさがれた。

言われた通り、二人は栞子とソフトボール部員の話の続きを聞く。

 

 

 

「ですが、あなたはソフトボールが大好きなんですよね?」

「そ、それはもちろん!私、中学生の時に虹ヶ咲の大会を見て、それで……!」

「でしたら、私に任せてください。あなたの適正にあった練習プランを、一緒に考えましょう。」

「私……ソフトボール、続けていいんですか……?」

「以前までの私なら、否定していたと思います。私は、この学園の皆さんに幸せになってほしいと考えています。あなたが一番幸せになれる方法が見つかるように、私にもお手伝いさせてください!」

「あ、ありがとう!生徒会長!!」

 

 

 

「あの子があんな事を言うなんて……。」

「ウフフ、驚いたかしラ!」

「またあなたなの……ランジュさん。」

 

 

副会長を開放したランジュ。

部室に忘れ物でもしていたのか、彼女の手には鞄が。

こちらに気づかず、去っていく栞子とソフトボール部員を見て、ランジュはため息をついた。

 

 

「栞子がどんどんランジュの知らない栞子になって悲しいワ。」

「その割に声が弾んでいるようだけど?」

「あら、そうかしラ?」

 

 

鐘嵐珠……彼女もかなりの問題児だ。

理事長の娘で、スクールアイドル部の部長。

少し前に、同好会との間で起こしたいざこざは、学園内で知らないものはいない。

生徒会そのものを利用していた彼女に対しても、副会長はいい印象を抱いてはいない。

 

「私はあなたの事だって許した覚えはありません。」

「ふーん。別に、ランジュは許してもらいたいとかそんな事思っちゃいないけど。」

「人を見下すような態度をとるのは相変わらずね。」

「そっちこそ、私の親友に随分な態度をとってると思うワよ。」

「それは……。」

 

先ほどの栞子のソフトボール部員への対応は、以前までとは全然違った。

前は強制的に転部を命じるなど、『失敗しない人生』とかいうのを強いるだけだった栞子。

それが今は、『幸せになるための方法』を模索し、あくまで相手の意見を尊重している。

 

 

(人は変われます。私は、栞子さんを信じています。)

 

 

菜々の言葉が脳裏をよぎる。

 

副会長が栞子を許せない一番の原因は、生徒会長として副会長が尊敬していた菜々を、その座から無理やり下ろしたこと。

他でもないその菜々が、栞子を信じると言っていた。

 

 

(もしかして、一番変われていないのは………私……?)

 

 

「……ここじゃなんだし、あなた、今からランジュと一緒にビュッフェに行きましょう!あなた、せつ菜のファンらしいじゃない!色々お話してみたいワ!」

 

 

 

 

 

~~

 

放課後、栞子と菜々……せつ菜の二人は、いつものようにGBNへログインした。

大会の開催エリアではすでにリクとユッキーが待ってくれていて、二人は彼らとハイタッチ。

 

 

「これで勝てば次は決勝だね!頑張って、二人とも!」

「はい!応援ありがとうございます、リクさん、ユッキーさん!」

「じゃあ俺とユッキーは観客席で見てるから。絶対勝ってね!」

「もちろんです!頑張ります!行きましょう、セツナさん!」

「そうですね、行きましょう。」

 

リクとユッキーが観客席へと向かうと、セツナはスカーレットエクシアに、しおこはデスティニーフリーダムへと乗り込んだ。

戦闘開始前にセツナはしおこへ通信を繋げてきた。

 

 

「どうしたのですか?」

『しおこさん。その後、副会長とはどうですか?』

「どうって……相変わらずですよ。私はあの方に合わせる顔がありません。」

『そうですか……実は今日、副会長からしおこさんの件で相談を受けたんです。』

「え!?そ、それはどういった……!」

『ごめんなさい、余計な話でした。行きましょう。セツナ!ガンダムスカーレットエクシア!目標を駆逐する!!』

「ッ……し、しおこ!デスティニーフリーダム!参ります!」

 

 

時間になり、二人はともに出撃。

今回の相手は、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場するMS『ペーネロペー』の改造機と、『機動戦士ガンダムUC』に登場するMS『クシャトリヤ』の改造機。

両者ともHGではあるが、原作に登場する大きさがそもそも桁違いの為、同規格なのに圧倒的に大きい。

正面にするだけでも十分なプレッシャーがかかっている。

 

 

『これは強敵ですね……しおこさんは遠距離で支援をお願いします!私は今回はなるべくトランザムを温存して、ここぞという時に……しおこさん?』

「ハッ!わ、わかりました!行きます!」

 

 

(しまった……副会長の話を今するべきじゃなかった……私の馬鹿!)

 

 

心の中で自分を責めつつ、スカーレットエクシアはペーネロペーのメガ粒子砲の中を掻い潜っていく。

まずはGNソードSSPでペーネロペーの発射口を斬りおとし、ペーネロペーの最大攻撃を封じた。

だが、そんなスカーレットエクシアを、後ろからクシャトリヤが持っていた巨大な武器で殴り倒してきた。

 

 

『うわああああ!?』

「せ、セツナさん!!」

『だ、大丈夫です!!しおこさん、まずはクシャトリヤを!!』

 

 

セツナの指示通り、クシャトリヤを狙って飛び立つデスティニーフリーダム。

しかし、考えがまとまらずに敵の攻撃を受けてしまい、片翼をもぎ取られてしまった。

幸いデスティニーフリーダムには翼が四枚接続されているため墜落はしないが、機体は大きく重心バランスを崩してしまった。

 

 

「この……!!」

 

 

こうなれば、と、デスティニーフリーダムはクシャトリヤの上に落下。

クシャトリヤの関節にビームライフルとビームサーベルを突き刺すと、そこへ掌からパルマフィオキーナを放った。

 

 

『しおこさん!?まさか、自爆を!?』

「後は頼みました、セツナさん!!」

 

 

いつものしおこなら絶対にやらない危険な行為。

それでも勝利の為に手段を選ばず、フルパワーでクシャトリヤにエネルギーを流し込んだ。

装甲の割れ目に直に攻撃を注がれ、クシャトリヤとデスティニーフリーダムは共に爆発し、HPが0に。

バラバラになったデスティニーフリーダムを見て、セツナは操縦桿を握りしめる。

 

 

『TRANS-AM』

 

 

「くっ……!トランザム!!」

 

 

残るはペーネロペー一機のみ。

トランザムを発動し、機動力を上げたスカーレットエクシアが、ペーネロペーへと突撃。

対するペーネロペーは肩部からファンネルミサイルを発射し、スカーレットエクシアを迎え撃った。

カリンのキュベレイ・ビューティーよりも更に多いファンネルミサイルの雨……全てよけきることは出来ず、スカーレットエクシアはトランザムを持ってしても数十発は被弾してしまう。

それによりGNソードSSPの接続部が破損し腕から離れてしまったが、サイドスカートに取りけているGNブレイドロングとGNブレイドショートを手に取り、ペーネロペーの頭部へと斬りかかった。

 

 

 

「これで……私たちの勝ちです!!!」

 

 

 

 

見事ペーネロペーの頭部を斬りおとすことに成功したスカーレットエクシア。

満身創痍になりながらその場で膝をつくが、それよりも先に機能停止したペーネロペーが地面に倒れ込んだ。

 

 

 

『決着ーーーーーー!!!決勝へコマを進めたのは、フォース『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のセツナとしおこやーーーー!!!今回はちょいと危なかったけど、ええバトル見させてもろたで!!!』

 

 

 

「しおこさん……なんて無茶な戦法を……。」

『ごめんなさい。あの時は、あれしか思いつかずに……。』

「……いえ、私が試合前に余計な事を言ってしまったからですね。すいませんでした。」

『セツナさんは悪くありません!セツナさんのおかげで勝てたのですから!』

「……決勝戦、頑張りましょうね。」

 

 

 

 

 

~~

 

 

もちろん、今回のバトルも同好会の公式チャンネルで生配信をしていた。

いつものように自宅でバトルを見ていた副会長は、危うい展開に思わず愛機のセブンバスターを握りしめていた。

 

「なんて危ない事してるのよ三船さん……上手くいかなかったら、自分だけゲームオーバーになってたわよ……。」

 

いつもの様なキレが無い栞子の戦法。

一歩間違えればクシャトリヤを落せなかった。

気づけば副会長は、今回のバトル、推しのせつ菜ではなく、栞子の事ばかり気にしていた。

 

 

「次は決勝戦……もし、あの二人が優勝できたなら……。」

 

 

昼休みの事や、菜々の言葉を思い出す副会長。

ウイングガンダムセブンバスターを見ながら、彼女は小さな声でつぶやいた。

 

 

 

「もし、あの二人が優勝できたら……ちゃんと話してみよう、三船さんと……。」

 

 

 

 

 

~~

 

 

「二人ともお疲れ!次はいよいよ決勝だね!!」

「はい、応援ありがとうございますリクさん、ユッキーさん。」

「あれ?どうしたの?元気無いみたいだけど。」

「そんな事ありませんよ。セツナさん、明日の事についてお話ししましょう。」

 

 

すでに、決勝戦の相手は決定している。

相手は数々のミッションで驚異的な戦果を挙げている、ガンダムスローネアインとガンダムスローネツヴァイの改造機を使う兄弟チーム。

彼は14年前のガンプラバトル世界大会にも出場し、あの伝説のビルドファイター……3代目メイジン・カワグチとも激戦を繰り広げた強敵だ。

 

「まさかこの二人が闘技場ミッションの大会に出場しているだなんて思わなかったよ。」

「ユッキーさん、ご存じなのですか?」

「うん。ガンプラバトルを『戦争』に例えて、勝つ事を最優先に戦うファイターだよ。」

「あ、それ俺も聞いた事ある!確か名前は……、」

 

 

トーナメント表に記されている名前は、リクが言った名前と一致していた。

 

 

 

「レナート兄弟……GBNの、戦争屋……。」

 

 

 

 





~にじビル毎回劇場~

第24回:実は会った事ある人達

カザミ「あーーー!!思い出した!!」

エマ「え?」

カザミ「アンタ、俺と昔会った事あるよな!?」

エマ「そうだっけ?ごめんね、あんまり覚えてなくて……。」

カザミ「10年ぐらい前に、夏祭りでさぁ!俺が親父からイージスガンダムのガンプラ買ってもらってた時だよ!!」

エマ「え?あ、もしかしてあの時の……、」

カザミ「そうそう!その時の!!」

果林「うちのエマをナンパしようだなんて、いい根性してるじゃない。」

カザミ「はい?」

果林「『俺ら昔どこかで会った事あるよね?』なんて、ナンパの常套句じゃない。」

エマ「か、果林ちゃん、別にカザミくんはそういうのじゃ……、」

果林「エマは黙ってなさい。あなた……エマに手を出そうだなんてちょっとでも考えて見なさい。読モと同好会の人脈フル活用して一生後悔させてあげるわ。」

カザミ「ひぃぃぃ!?」

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