アニガサキ2期おめでとうございます!!
ついに動く推しが見れる(予定)と思うと感無量です。
アニメに登場する栞子とかこんなん絶対大人気やんけ、今のうちに古参ぶろう。
ようやく同好会フルメンバーが揃うのか……一人だけ曲数極端に少ないし、歩夢みたいに栞子にはアニメで2曲は追加が欲しい。
ランミアは尺の都合で登場するか怪しいけど、2期に間に合わなくても映画(予定)には絶対登場してほしいです。
『阿頼耶識(あらやしき)システム』
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する有機デバイスインターフェースシステムの通称で、仏教における『無意識』を司る『阿頼耶識』が語源とされている。
パイロットの意のままにMSを操るための技術と聞けば聞こえはいいが、その実態は非人道的な悪魔のシステム。
まず、阿頼耶識システムを使用するためには『ピアス』と呼ばれるインプラントを、脊髄に埋め込む必要がある。
この手術に耐え切れず、作中では何人もの命が犠牲となった。
しかし、埋め込むことに成功すればMSと人体を直結する事が可能となり、MSをまるで自分の手足の様に動かすことが可能となる。
その空間認識力は他の追随を許さず、乱戦白兵戦においては最強の戦闘能力を誇る。
だが、他の作品のMSがAIなどのシステムが担う情報処理の負担を、阿頼耶識を搭載した鉄血の機体はそのままパイロットを務める人間へと課せられるため、メリットデメリット共に非常に大きな諸刃の剣の能力と言えるだろう。
~~
「……と、まぁ……ここまでが阿頼耶識システムの簡単な説明なんだけど、近江さんはツカサから教えてもらってたよね。」
「うん。ブルーレイ全巻、プレーヤーごと貸してくれた~。」
「あの人ガンダム作品の布教活動にはいつも熱いれてるよねー。ELバースセンターの仕事する以外暇なのかな?」
「コラ!ナナミ!」
阿頼耶識システムの簡単な解説を聞き、彼方とエマがうんうんと頷く中、果林だけは少し引き気味だった。
解説の為にコウイチが『鉄血のオルフェンズ』の主人公である三日月・オーガスの画像を見せたが、彼の背中には阿頼耶識システムの施術痕で3つのピアスが埋め込まれており、この状態で乗っていた機体が彼方の機体のベース機となったガンダムバルバトスルプスレクスなのだそうだ。
「こんな危ないシステム、彼方大丈夫なの?」
「心配ないよ朝香さん。あくまでこれは原作の設定で、GBNではちゃんとしたスキルとして使える機能だから。」
「ホッ、それなら一安心ね。でも、それならどうして彼方のバルバトスから阿頼耶識システムを取り外していたの?」
「それは近江さんがガンプラバトルを始めたきっかけがGPDだったからだよ。GPDとGBNじゃ使い勝手がまるで違うし、GPDでパイロットが必要な阿頼耶識前提の運用をしてしまうと操作性に難が出る可能性があった。だから封印してたんだ。」
「じゃあさっそく改造しよ~!」
「だけど阿頼耶識は強力な機能である反面、それなりのデメリットは伴う。まずはそれを知っていてほしい。」
原作ではパイロットの命を脅かすほどの危険なシステムである阿頼耶識。
データのやり取りであるGBNにおいて命の危険などはありえないが、その代りのデメリットはもちろん存在する。
「阿頼耶識システムを搭載したガンプラは、その能力を発動させてしまうとHPが急激に減少し、そのままバトルアウトになる可能性がある。つまり、短期決戦用のシステムというわけだよ。このデメリットはトランザムみたいに機体の機能低下どころじゃなく、直接敗北してしまうリスクを孕んでいる。それでもやるかい?近江さん。」
「バトルアウト……。」
トランザムの場合はGN粒子が切れると、機体の出力が大幅低下してしまうデメリットがある。
これは使用者の工夫次第でどうにでもする事が出来るが、阿頼耶識の場合はわけが違う。
そもそも原作設定から物騒な物であるため、一度発動してしまうと状況次第ではそのまま負けてしまう可能性もある。
完全制御前のしずくのトランザム・バーサーカーにも似たデメリットであり、こればかりは工夫ではどうにもならない。
「やります。だって、遥ちゃんが彼方ちゃんをライバルだって思ってくれたんだもん。彼方ちゃんも、それに全力で応えなきゃ。」
「わかった。じゃあ始めようか。」
「彼方ちゃん、私達も手伝うよ!」
「ありがと~エマちゃん、果林ちゃん。お願いできるかなぁ?」
「勿論よ。」
「………いいなぁ、これが若さか……。」
「お兄ちゃんもうアラサーだもんね。」
「まだそこまでいってねぇよ!!」
~~
「遥ちゃんのライブ!?」
「そうなの~!皆で来てくれると嬉しいな~。」
「行く!絶対行くよ!」
週末、練習の休憩時間中に彼方が侑達を遥のライブへと招待してくれた。
愛やせつ菜から、彼方が遥と喧嘩中と聞いていたので心配していたが、すっかり元気になってくれたみたいで一安心した。
1人ずつにライブのチケットを手渡ししていると、歩夢がチケットの下の方に記載された一文に注目し、首をかしげた。
「彼方さん、このエキシビションマッチってなんですか?これ、東雲学院のライブなんですよね?」
「それはね~……フフフ、実はそこで彼方ちゃん達3年生チームで、遥ちゃん達東雲チームとガンプラバトルする事になったのです~!」
「ガンプラバトル!?遥ちゃんと彼方さんが!?」
「カナちゃん、遥ちゃんと喧嘩してたのはどうなったの?」
「それが遥ちゃん、彼方をライバル視してたみたいで、そのせいで色々と拗れちゃってたのよ。」
「でも彼方ちゃんも遥ちゃんとバトルする覚悟を決めたおかげで、今すごく頑張ってるんだよ!」
「ふっふっふ……彼方ちゃんのパワーアップしたバルバトスを早く皆に見せてあげたいぜ~。」
「パワーアップ!?それって歩夢先輩やしず子みたいな!?ぐぬぬ~……このままじゃどんどん差が開いていく……!」
皆を招待したところで、練習の最後の追い込みに入ろうとする彼方。
立ち上がり、ランニングに行こうとすると、少しよろけてエマと果林に支えられた。
「おっとっと……これは失敬。」
「彼方、あなた大丈夫?疲れてるんじゃない?」
「大丈夫大丈夫!彼方ちゃん、元気いっぱいだよ~!」
「でも最近、ガンプラの調整とか特訓とかであんまり寝てなかったし、今日ぐらいは休んで明日に備えた方がいいと思うよ?」
「ううん、明日だからこそ今日頑張るんだよ。コウイチさんも凄く丁寧に教えてくれたし、後は彼方ちゃんがバルバトスを使いこなすだけ!」
「無理は禁物よ?」
「うん、ありがとう二人とも。」
「今日は一緒に走ろうか彼方ちゃん。少し早めに切り上げて、ちょっと寄り道してからガンダムベース行こうよ。」
エマと果林とペースを合わせ、ランニングを続ける彼方。
いつもならもっと走れるはずの彼方だが、この日はいつもの半分ぐらい走ったらばててしまい、今日の練習は打ち切りとなった。
~~
GBNで特訓を続けるカナタは、阿頼耶識システムを搭載した新たなビヨンドバルバトスを駆り、コーイチの操るロードアストレイダブルリベイクと交戦中。
GPDの訓練の時、ツカサの操るこの機体に手も足も出なかったカナタだが、あれからいくつもの経験を積んだ事で、今ではロードアストレイとほぼ互角の勝負を繰り広げる。
阿頼耶識システムを発動し、自分の感覚を全てビヨンドバルバトスに委ね、ロードアストレイを地面に押し倒す。
ガバッと広げた爪でロードアストレイの胸部を抉り取ろうとするが、間一髪でロードアストレイはビヨンドバルバトスを突き飛ばし、両者は一定の距離を保ちつつお互いを睨み付けた。
『……ふぅ。強くなったね、近江さん。』
「はぁ……はぁ……えへへ……でしょ……?うっ……!」
『! 近江さん!』
その場に膝をつき、倒れたビヨンドバルバトス。
急いでコーイチはガンプラから降りてバルバトスのコックピットを開くと、カナタを連れてGBNから強制ログアウト。
リアルに戻って来た彼は、同じく戻って来た彼方を連れて、ガンダムベースの休憩室へ彼方を運び入れた。
その様子をずっと見ていたエマと果林、ナナミも駆けつけ、心配そうに彼方の顔を覗きこむ。
「彼方!」
「彼方ちゃん、大丈夫?」
「う、うん……なんとか……。」
「お兄ちゃん、彼方ちゃんに何があったの?」
「もしかして、阿頼耶識システムと何か関係が……!?」
「……いや。」
彼方の顔を見て、コウイチはフッと笑った。
置いてあるビヨンドバルバトスを手に取り、それを彼方に渡すと、コウイチは彼女に何が起きたのか教えてくれた。
「ただの疲労だよ。近江さん、ここの所あんまり寝て無いんじゃない?」
「え?でも彼方ちゃん、今は私の部屋に泊まってるけど、寝る時は一緒に寝てるよね?」
「……ごめんエマちゃん。私、実は夜中、コッソリ起きてるんだ。」
「なんでそんな事を……。」
「少しでも何かやれることがあるんじゃないかって思って、バルバトスの調整やってたの。明日の為に。だって、折角遥ちゃんが私の事をライバルだって言ってくれたんだもん。」
苦笑しながら彼方はそう答えた。
恐らく、今の彼女たちの実力なら、特訓や阿頼耶識に頼らなくても東雲学園に負ける事はまず無いだろう。
それでも全力で遥と戦う為に、彼方は寝る間も惜しんで特訓に明け暮れていた。
果林とエマは困惑しながら顔を見合わせたが、コウイチは優しく笑って、彼方の頭に手を置いた。
「僕も妹がいるから、君の気持ちはわかる。やりたい事を全力でやるのは、凄く良い事だと思うよ。だけど、それで大事な物を見失ったらダメなんだ。」
「大事な物?」
「君が無理をして体を壊したりしたら、朝香さんやヴェルデさんや君の妹さん、それに同好会の皆も悲しんでしまうだろ?そういう経験、君には無いかい?」
「………あ。」
コウイチに言われて、数か月前にも一度あった、遥との喧嘩の事を思い出した。
あの時は彼方がすべての家事を担当して、無理をしているのではないかと遥からかなり心配され、それで喧嘩になってしまった。
あの時にもう遥に心配をかける様な事はしないと誓ったばかりなのに、今またこうして無理をしてしまっている事を自覚し、彼方はその場で俯く。
「君は、ツカサに似ているね。」
「ツカサさんと?」
「好きな事に一生懸命なところとか、器用なのに大事なところは不器用な所とか、俺とアイツはそれで色々とギクシャクしちゃったけど、君たちには最後まで笑ってガンプラバトルをしてほしいんだ。」
「……私、遥ちゃんとガンプラバトル出来るって思って、張り切りすぎちゃったんだね。」
「休むのも特訓のうちだよ近江さん。朝香さん、ヴェルデさん、頼めるかな?」
「「…………。」」
「? 二人ともどうしたの?」
「コウイチさん、いつまで彼方の頭撫でてるつもり?」
「そろそろやめた方がいいと思うなぁ(低音)」
「え?うわぁっ!?ご、ごめんなさい!!」
「今アヤちゃんに電話するねー。」
「やめろナナミ!!!」
アヤに電話をしようとするナナミを全力で抑えるコウイチ。
そのまま二人とも店の奥へと引っ込んでいき、その場には彼方、果林、エマの3人が残された。
まだ少しふらつく彼方が立ち上がると、彼女に果林とエマが肩を貸してくれた。
「あ、ありがとう二人とも……。」
「ねぇ彼方ちゃん、今から皆でご飯行こうよ。お腹いっぱい食べてぐっすり寝て、明日に備えよう!」
「ご飯……。」
「いいわね!私、焼肉に行きたいわ!」
「焼肉!?果林ちゃん、いつも体型気にしてお肉食べないのに……!?」
「私だってお肉が嫌いなわけじゃないわ。むしろ好きな方よ。いいじゃない今日ぐらい!」
「彼方ちゃんは何が食べたい?」
「え?えっと……じゃあ、ハラミ?」
「いいわねぇハラミ。私カルビが食べたいわー。食べ放題ってこの辺あるかしら?」
「ちょっと待ってね、今調べるよ。」
「あら?あそこの看板焼肉屋さんじゃない?ちょっと見てくるわ。」
「だ、ダメダメ果林ちゃん!あれは焼肉屋さんじゃないよ!果林ちゃん1人で行くとすぐ迷子になるんだから!」
「そ、そうなの?っていうか、いくらなんでもこんな距離で迷子にはならないわよ。」
「前に侑ちゃん達からすぐ後ろのダンススクールの場所がわからなくてさまよってたって聞いたよ?」
「うっ……そ、それは……。」
「……フフッ。」
「彼方ちゃん、どうしたの?」
「ううん。彼方ちゃん、二人と友達で楽しいなーって思ってさ。」
「……彼方あなた、私の事ちょっと馬鹿にしてないかしら?」
その後、果林が彼方とエマに迷子ネタで弄られながら3人で焼肉屋へ。
その日の夜は3人ともカロリーなどは一切気にせずにお腹いっぱいになるまで食べ尽くし、その後は寮で3人一緒に深い眠りについた。
~~
翌日、ついに迎えた東雲学院の第二回ダイバーシティライブ本番。
ステージの前にはすでに3年生組を除いた同好会メンバー8人に加え、スクールアイドル部のランジュとミアも応援に来ており、10人それぞれが東雲のスクールアイドル部のメンバーカラーのサイリウムを持ってその時を今か今かと待ちわびていた。
「あ~!楽しみだな~!昨日は楽しみ過ぎて遅くまで遥ちゃん達の動画見ちゃったよ!」
「ボク、東雲のライブって初めて見るよ。そんなに凄いの?」
「うん。特に遥ちゃんは、私達と同じ1年生なのに歌もダンスもとっても上手なんだよ。」
「それにしても彼方さん達遅いですね?」
「そう言えばそうだね。いつも遥ちゃんのライブなら真っ先に駆けつけるのに……あ、来た。」
「お、お~い!」
「遅れてごめんなさ~い!」
「大丈夫だよ果林ちゃん彼方ちゃん!まだ始まってないよ!」
少し遅れて、3年生が駆けつけた。
全員髪がボサボサで、果林に至っては服のボタンを掛け間違えている。
何事かとせつ菜が尋ねると、全員顔を赤らめながら頭を掻いた。
「いやぁ……ちょっと寝坊しちゃって……。」
「寝坊!?彼方さんが遥ちゃんのライブで!?」
「彼方、ここの所満足に寝て無かったのよ。それで、ぐっすり眠らせたらつい……。」
照れ臭そうにする3人。
しばらくするとステージがライトアップされ、東雲学院スクールアイドル部がステージの上に現れた。
センターの近江遥と、その両隣に立つクリスティーナと支倉かさね。
彼女らと共にステージに立つ他の5人のメンバー。
8人のスクールアイドルが立ち並び、それを見てライブを見に来たファンたちは熱い声援を送った。
「皆さんこんにちわ!私達は、東雲学院スクールアイドル部です!今日は皆さんと一緒に、素敵なステージを作り上げたいと思っています!最後まで楽しんで行ってくださいねーー!!」
「「「おーーーーー!!!」」」
「「「「「ラブリー・はるか!!ラブリー・はるか!!!」」」」」
「遥姫ーーーーーーーー!!!」
「!? ね、ねぇ……彼方と果林とエマと、あと侑とせつ菜も、なんかテンションおかしくないかしラ?」
「あー、あれ気にしなくていいですよ。いつもなんで。」
「エマっちまでああなるのは珍しいけど、あとの4人はだいたいあんな感じだよ。」
「フフッ、侑ちゃんってば本当にスクールアイドルが好きなんだから♪」
「ランジュ、あれはまだ序の口ですよ。本気を出した彼方さんは通常の3倍になります。」
「赤い彗星……!?彼方はシャア・アズナブルだとでもいうの!?」
「何言ってんですかこのチャイナ。」
「今、ガンプラバトル同好会の部長さんいた気がする。」
「ホントだね。なんであの人東雲の関係者席にいるんだろ?」
栞子の言った通り、通常の3倍どころか6倍のテンションで声援をお届けする彼方。
遥たち東雲学院の曲は、オリジナルの物やカバー曲などバリエーションに富んでおり、見ている人達を飽きさせない。
遥がセンターを務めるオリジナル曲、クリスティーナがセンターを務めるμ'sのカバー、かさねがセンターを務めるAqoursのカバーと、人気曲が続く。
途中でMCをはさみながらの1時間のライブステージ。
ライブが終盤に差し掛かって来て、ついに最後の曲を迎える事となった。
遥がマイクを取り、ステージの前を見つめる。
「皆さん!次がいよいよ最後の曲です!実は今日、このライブの後に、私達東雲学院スクールアイドル部は、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に、ガンプラバトルで挑戦をします。」
「………。」
「虹ヶ咲学園には、私のお姉ちゃんの近江彼方がいます。お姉ちゃんは私の憧れで、とっても素敵なスクールアイドルなんです。そんなお姉ちゃんが、私をライバルだって言ってくれた……だから今日!私達はライバルの虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会と、正々堂々戦って、そして勝ちます!今から歌う曲は、私達の戦う覚悟の歌!!」
マイクを握る手に力が入る。
遥はその曲名を、クリスやかさね、東雲学院のスクールアイドル全員で叫んだ。
「聞いてください!!東雲学院スクールアイドル部による『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』カバー、『Fighter』!!」
~~
『カナタ、エマ、準備はいい?』
『私は大丈夫だよ。』
「…………。」
『カナタちゃん。』
「……うん、大丈夫。思ったより落ち着いてる。」
ライブを終えて、GBNへとログインしたカナタ、カリン、エマの3人。
すでに東雲学院の3人はフィールドで待ち構えており、カタパルトの中でカナタの乗るバルバトスはメイスを背負い、射出台に立つ。
見た目にはほとんど変わりはないが、装甲の形状が一部変更されており、ブースター代わりのダブルリベイクライフルが少し大型化されている。
キュベレイ・ビューティー、ヴェルデブラストガンダムと共に並び、3人は眼前に待ち構える遥……ハルカ達を見据えた。
今回のフィールドは『宇宙』
バトルのルールは殲滅戦。
いよいよ、両学校のガンプラが、勝利を目指して広大な宇宙空間へと飛び出した。
『かさね!ガンダムアリオスダイバー!』
『クリス!ネオ・アレックス!』
『ハルカ!!ガンダムビヨンドバエル!!チーム『東雲学院スクールアイドル部』、行きます!!』
『カリン、キュベレイ・ビューティー!』
『エマ!ヴェルデブラストガンダム!!』
「カナタ、ガンダムビヨンドバルバトスリベイク……フォース『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』、いっくよーーー!!」
カタパルトから飛び出し、向かい合う6機のガンプラ達。
勢いよく先陣を切ったのは、かさねの操るアリオスガンダムをベースに改造した『ガンダムアリオスダイバー』
コレはかさねの憧れる高海千歌が所属するAqoursの『水』と、ビルドダイバーズの『ガンダムダブルオーダイバー』を掛けた名称であり、各部がダブルオーダイバーに似た形状へとアレンジをされていた。
構えた二丁のGNツインビームライフルで、かさねはまずキュベレイ・ビューティーへと狙いを定めた。
『まずはカリンさんからだ!!』
『なるほど……そう来るのね。』
GNツインビームライフルは珍しい銃身が稼働するタイプのライフルであり、コレはキュベレイ・ビューティーのファンネル対策に用意された物。
クリアファンネルは目には見えないが、アリオスダイバーは他のガンプラに比べる燃費良く設計されており、連射が可能。
要するに、下手な鉄砲数撃てば当たる作戦だ。
二丁の銃撃を躱しつつ、キュベレイ・ビューティーが腕部からビームサーベルを出現させる。
それでアリオスダイバーを切り裂こうとしたが、その間に、クリスの操るネオ・アレックスが割って入って来た。
『クリスちゃん!』
『かさねさんは攻撃を続けてください!』
ネオ・アレックスのベース機はその名の通り『ガンダムNT-1アレックス』
全身をフルアーマー・アレックス同様にチョバム・アーマーと呼ばれる運動性能を維持したまま強靭な防御力を誇る鎧で包んでいる。
原作におけるチョバム・アーマーは運動性低下を抑制する事が出来なかったが、このネオ・アレックスがモチーフとしているのは『SD戦国伝 天下統一編』の主人公機である武者頑駄無『新荒烈駆主』
運動性が低下するのならば、その機動力を補う為に『地の鎧』をモチーフとしたアーマー各部位にブースターを取り付け、その弱点をカバーしている。
圧倒的な防御力でキュベレイ・ビューティーのビームサーベルを受け止めているうちに、アリオスダイバーが背後に回り込み、キュベレイ・ビューティーを狙い撃つ。
『当たれーーーー!!』
『私も行きます!!』
背後からアリオスダイバーのGNツインビームライフル、前方からはネオ・アレックスのシールド内蔵式ガトリング。
二つの攻撃をなんとかかわしつつ、ファンネルで応戦するカリン。
だが、アリオスダイバーによりクリアファンネルが次々と落とされ、徐々に追い詰められていく。
これは、ガンプラバトル同好会の部長であるヤマトが提案した作戦。
カリン最大の武器であるファンネルを対策した武器を使えば、ファンネルの使用率を最低限に抑え込みキュベレイ・ビューティーを接近戦に持ち込める。
接近戦となれば、重要となるのは壁役であるネオ・アレックス。
ネオ・アレックスがキュベレイ・ビューティーのヘイトを集めている間に、アリオスダイバーが確実にファンネルを落せる。
ニジガク側で接近戦を得意とするのはカナタのみ……カリンさえ最初に落してしまえば、東雲側の勝率は上がる。
しかし、現実はそう甘くは無かった。
『うわっ!?』
『かさねさん!?』
『ふぅ……ちょっと、援護が遅いわよエマ。』
突然、背後でアリオスダイバーの両腕が爆発した。
振り返った先には誰もおらず、何が起きたのかわからないかさねは慌ててレーダーを確認する。
すると、レーダーにははるか後方……MSですら視認できないほどの場所で、スペースデブリの上でライフルを構えるガンプラが。
エマのヴェルデブラストガンダムだ。
『ごめんねカリンちゃん。』
『私を囮にしようだなんて、あなたも容赦無いわよね。』
『カリンちゃんの実力を信じてるからだよ。』
『嘘っ!?あんな遠くから私のアリオスを狙撃したの!?』
『それも、武器を持つ両手をピンポイントで確実に……!?ヤマトさんから、ヴェルデさんは要注意と聞いていたけど、想像以上ですね……。』
『どうするクリスちゃん!?』
『作戦に変更はありません!!まずは朝香さんを確実に落としましょう!!』
圧倒的防御力を誇るネオ・アレックスが、キュベレイ・ビューティーへと突っ込んだ。
キュベレイ・ビューティーのクリアファンネルを収納している両肩を抑え込み、ビームサーベルを構えてその両肩を切り裂く。
これでキュベレイ最大の武器であるファンネルを封じる事に成功したと思ったのもつかの間、キュベレイ・ビューティーは斬りおとされた肩パーツへと手を伸ばすと、そこからクリアファンネルを一つもぎ取った。
そして、それをネオ・アレックスへと振り下ろし、チョバム・アーマーの隙間へとねじ込んだ。
『きゃあ!!』
『く、クリスちゃん!』
『ファンネルを封じたぐらいで、勝った気にならない事ね。』
両腕から発動させたビームサーベルで、ネオ・アレックスを切り裂いたキュベレイ・ビューティー。
援護に駆けつけようとするアリオスダイバーへは、ヴェルデブラストが狙いを定める。
『チャオ。』
バンッ!という大きい音が聞こえた時には、すでにアリオスダイバーの胴体が貫かれ、そのままスペースデブリの上へと落ちていく。
両肩をやられてしまったが、それ以外はほぼ無傷のキュベレイ・ビューティーと、完全にノーダメージのヴェルデブラスト。
それに対してネオ・アレックスとアリオスダイバーは完全に破壊され、二体はそのまま機能を停止した。
『……ご苦労様、ネオ・アレックス。』
『くっそー!後は頼んだよ!ハルカちゃん!!』
~~
かさね・クリスペアと、カリン・エマペアが戦う中、カナタとハルカはお互いににらみ合い、相手の距離を測る。
ハルカのガンプラはガンダムバエルを改造し、脚部をガンダムハルート最終決戦仕様と同様の追加ブースターで覆い、両腕にはガンダムAN-01トリスタンのシールドを二つ装備している。
バエル特有のスラスターウイングの数は二対に増やされ、その姿はまるで『天使』のよう。
これが、ハルカの愛機『ガンダムビヨンドバエル』
名前は、姉のビヨンドバルバトスを意識して名付けられた。
宇宙空間でにらみ合うビヨンドバエルとビヨンドバルバトスリベイクの二機。
まず最初に動いたのは、ビヨンドバエルだ。
『行くよ、お姉ちゃん!!』
「ッ……!」
スラスターウイングの電磁砲で牽制をしつつ、バエルソードでビヨンドバルバトスへと斬りかかる。
それをメイスで受け止め、背面のテイルブレードをスペースデブリに突き刺して衝撃を和らげた。
そのままビヨンドバエルの腕をつかみ、別のスペースデブリへと投げ飛ばすと、ダブルリベイクライフルを手に取りビヨンドバエルへ乱射。
負けじとそれを躱しつつ、ビヨンドバルバトスの後ろへと回り込もうとする。
「させないよ~!」
『うわぁっ!?』
メイスをスペースデブリに突き刺し、それを利用してグルンと回ると、ビヨンドバルバトスはビヨンドバエルを蹴飛ばした。
スペースデブリに激突する前にブースターを吹かして何とか踏みとどまり、今度はこちらの番と言わんばかりにバエルソードでビヨンドバルバトスへを切り裂く。
凄まじい猛攻に、ビヨンドバルバトスは抵抗できずに体を刻まれていく。
「くぅ~……!効くね~!」
『ヤマトさんから聞いたんだ。お姉ちゃんと戦うには、ビームやライフルなんかじゃなくて、こうやって近接戦で戦うのが一番いいって!』
「ハハハ……カナタちゃん、エマちゃんやカリンちゃんとばっかり特訓してるから、そういうの躱すの上手な自信あるもんね~。」
『お姉ちゃん、私強くなったよ。まだまだランクは低いけど、かさねさんやクリスさんと一緒にたくさん練習して、夜遅くまでバエルを強くして……お姉ちゃんみたいな、歌でもダンスでもガンプラバトルでも皆をときめかせてくれるスクールアイドルになりたいから!!』
「うん。戦ってて、遥の想い伝わってくる。だから、私も負けられない。果林ちゃんやエマちゃん、それにコウイチさん達に応える為にも。それに、遥の気持ちに応える為にも。」
『阿頼耶識』
ビヨンドバルバトスリベイクのモニターに、そう表示された。
すると、コックピットから伸びた管がカナタの背中につながり、バルバトスとカナタの意識を繋げる。
カナタが手を広げると、同様にビヨンドバルバトスも手を広げ、そのままバエルソードを掴みとった。
『ッ……!?』
「……行くよ……バルバトス……!」
『グォオオオオオオオオオオ!!!!』
ビヨンドバルバトスの目から赤い光が迸る。
それと同時に機体内部のシリンダーが急速ピストンをはじめ、圧縮された空気が抜ける音が、まるで獣の雄たけびの様に聞こえた。
武器を捨てて腕を伸ばすと、バエルソードをへし折り、その勢いのままビヨンドバエルを殴り飛ばす。
殴り飛ばされたビヨンドバエルが立ち上がろうとするが、獣の様なしなやかな動きで飛び回るビヨンドバルバトスがすぐさまビヨンドバエルの眼前にやって来て、抵抗するビヨンドバエルの腕をもぎ取った。
『なっ……!?お、お姉ちゃん……!?』
「もっと……もっと頂戴、バルバトス……!私に……!!」
体を揺らし、全身の装甲を自らはぎ取るビヨンドバルバトス。
最低限のパーツのみを残し、脚部、肩部、胸部、そしてダブルリベイクライフルを全て脱ぎ捨てたその姿は、獲物を求める餓えた獣。
これが、阿頼耶識システムのリミッターを解除し、カナタと完全に一体化した『ガンダムビヨンドバルバトスリベイク』の最終形態だ。
人間の動きを完全にトレースしたビヨンドバルバトスは、本来のガンプラでは再現不能なほどの柔軟な動きを見せ、ビヨンドバエルの攻撃を全て見切り、紙一重で躱す。
その間、阿頼耶識システムのデメリットで急激にHPが低下し、このままだと一撃でバトルアウトしてしまう。
だが、当たらなければどうと言う事は無い。
『お姉ちゃん!!!』
「遥ぁ!!!」
片腕になったビヨンドバエルの剣を受け止め、ビヨンドバルバトスはバキバキと拳を鳴らす。
そして、そのままビヨンドバエルの頭部を掴み、コックピットへ躊躇いなく拳を叩きこんだ。
ビヨンドバエルの胸部が貫かれ、カメラアイが光を失うと、ビヨンドバエルは完全に沈黙した。
『……やっぱり、強いなぁ……お姉ちゃんは……。』
「遥ちゃん……。」
『だけど、少しだけ見えた気がする。お姉ちゃんが今まで見てきた景色。今度は、絶対に負けないからね!』
「うん。彼方ちゃんも遥ちゃんの挑戦、いつでも受けて立つよ~!」
『BATTLE ENDED!WINNER NIJIGASAKI HIGHSCHOOL IdolClub!』
~~
彼方と遥のガンプラバトルから早3日……いつも通りの日常に戻った同好会3年生組。
その後、東雲学院は正式にGBNへのデビューを発表し、早くもGBN公式サイトでは『ニジガク最大のライバル現る!?』という見出しで大々的に扱われている。
ニジガクのガンプラバトル同好会兼近江彼方姫親衛隊(正式名称)のプロデュースを受け、今はランクを上げる為に日々努力を積み重ねているらしい。
そんな記事を見ながら、自室でコーヒーを飲みくつろぐ果林とエマ。
「あら、ミアちゃんのくれたコーヒー、美味しいわね。エマの淹れ方も上手だわ。」
「そう言ってもらえてうれしいなぁ。」
「それにしても、やっぱり少しさみしいわね。」
「うん……でも、仲直りできたんだし、彼方ちゃんにとってはこれが一番だよ。」
彼方が寮に泊まり、数日間3人で過ごしていた為、2人は少しさみしさを覚える。
今頃彼方は妹の遥と一緒に晩御飯を食べているか、もしかしたらスクールアイドルやガンプラの話で盛り上がっている頃かもしれない。
そんな事を考えながら、コーヒーに口をつける2人……その時、果林の部屋のドアが勢いよく開かれた。
「うえぇええええん!!!遥ちゃんがぁぁああああ!!!」
「ブーーーッ!!ゴホッ!ゴホッ!な、なにごと!?」
「彼方ちゃん!?」
なんとそこに現れたのは、泣き叫ぶ彼方。
突然の事で果林はコーヒーを噴きだしてしまい、エマは泣いている彼方の頭を優しくなでる。
「な、何があったの……?」
「えぐっ……ひっく……あのね……遥ちゃんがね……?」
(しばらくはかさねさんやクリスさん達と一緒に特訓するよ!お姉ちゃんみたいにもっと強くなりたいの!だから、もう少しの間帰るの遅くなるね。)
「って……。」
「「あー………。」」
「寂しいよーーーーーー!!!遥ちゃーーーーーん!!!」
「あぁ、もう泣かないでってば!!エマぁ~、何とかしてよぉ~!私まで泣けてきちゃうじゃな~い!」
「よしよし、泣きたい時は私の胸で思いっきり泣いて良いからね。」
「エマーーー!!」
「エマちゃーーーん!!」
「よーしよしよし~♪二人ともいい子だね~♪」
~にじビル毎回劇場~
第47回:ライブを終えて
侑「皆!3rdライブお疲れ様ーーー!!」
9人「「「お疲れ様ーーー!!」」」
侑「さいっこうだったよ!ときめいちゃった!」
歩夢「侑ちゃんと一緒にライブ出来て私も嬉しかった!」
愛「愛さん、サイコーハートで皆で盛り上がれてテンションブチ上がりだったー!」
せつ菜「私だけ1stの曲を歌わせてもらったのが少し申し訳ないです。」
しずく「何を言ってるんですかせつ菜さん!あの歌があったからこそ、今の私たちがいるんですよ!」
璃奈「皆と繋がれてうれしかった!」
エマ「ソロのトリをさせてもらえてうれしかったよ~。」
彼方「彼方ちゃん、早く次のライブやりたいなー!」
果林「えぇ、4thライブも楽しみね。」
かすみ「次はしお子も一緒にね!とりあえず侑先輩にしお子の曲増やしてもらうように頼もう!」
栞子「は、はい!私も皆さんと一緒にステージに立ちたいです!」
レインボーユニコーンガンダム『これが人の心の光か。』
ガンダムブレイブインパルス『まだライブがしたいのか!!アンタたちは!!ボクもしたい!!』