HGのナイチンゲール、ガンダムベースに無かったのに近所で普通に売ってて草。
エクリプスガンダムは無事に買えるだろうか……というかHGでもエクリプスガンダム出して……。
「「心形さん、いらっしゃ~い!!」」
GBNから配信する人気番組『心形さんいらっしゃい!』
数多くのガンプラバトルの大会で実況・解説を務める『ミスターMS』が、ガンプラバトルに精通した彼が独断と偏見で注目のダイバーを強引に呼んで紹介するという、呼ばれる方にとっては結構はた迷惑な番組。
アシスタントにはリアルでも記者であるホマリという女性ダイバーが務めており、彼女自身も腕利きのガンプラファイターの一人。
今回もこの二人が選んだダイバーを、当人の意志を割と無視して招き、無理やり紹介していく。
そして、部屋へと招かれた今回のゲスト、いわゆる『心形さん』へ、ホマリが自己紹介を促した。
「それでは、お名前と所属フォースをどうぞ!」
「えぇ。『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』所属、ダイバーネームは『カリン』よ。」
今回のゲストは、ニジガクのメンバーである朝香果林ことカリン。
17歳とは思えないその色気にミスターMSは鼻を伸ばすが、そこはホマリが笑顔で彼の頭をハリセンで叩いた。
「えー、カリンちゃんはガンプラバトルを初めてまだ数か月といったそうやけど、すでにBランク!上位ランカーの仲間入りに王手をかけたところやね!」
「上達のコツ、というのがあるのでしょうか?」
「コツ……というわけではありませんが、やっぱり仲間の存在は大きいですね。」
「ほう、と言う事は同じフォースの子たちって事ですかな?」
「はい。私達は、お互いを高め合うように努力して、ガンプラバトルに励んでいました。皆にも強くなってほしい、それでも私が一番強くありたい。仲間でライバル、ライバルだけど仲間、それが私達のフォースなんです。」
「仲間でライバル!いや~、ええ言葉やわ~!ワイも学生時代に絶対負けたく無いライバルがおったんやけど、ユウm、」
「ミスターMSの昔話はいいとして、カリンさんはリアルでは読者モデルにスクールアイドルもされてるんだとか!」
「ちょ、ホマリちゃ~ん……。」
ミスターMSの言葉を遮り、ホマリがカリンへ質問。
平成初期のギャグアニメの様なずっこけ方をして、ミスターMSは椅子から転げ落ちた。
「スクールアイドルには、最初はあまり興味が無かったんですが、親友の一人がスクールアイドルを頑張っている姿を見て少しずつ心惹かれて……でも、自分のキャラじゃないって素直になれなかったんです。」
「ほな、どうして今はスクールアイドルに?」
「その親友が言ってくれたんです。『やりたいと思った時には、もう始まってる』って。あの言葉がなければ、私はここにいません。」
「では今のカリンさんがあるのは、その親友のおかげなんですね!」
「彼女だけではありません。ニジガクの皆がいてくれたおかげです。」
「なるほど、つまりニジガクの皆はカリンさんにとってのビルダー、というわけですね!」
「いいなぁ、青春って……これが若さなんやな~。」
その後、他にもさまざまな質問をされるカリン。
読者モデルとしてのインタビューに慣れている事が幸いして、どんな質問へもスムーズに答えられた。
合間合間にミスターMSがふざけ、ホマリがそれを笑顔で流す。
時折マイクが撮影スタッフの笑い声を拾い、それが逆に場の空気の緊張をほぐしてくれる。
そしてインタビューは滞りなく進み、いよいよ番組も終わりを迎えた。
「それではカリンちゃん、この番組を見ている皆へメッセージを頼んます!」
「ウフフ♪スクールアイドルでもガンプラバトルでも、私の情熱的なパフォーマンスで皆を激しく燃え上がらせてあげるわ!だから、これからも応援よろしくね♡」
~~
その番組をPCで見ていた藤黄学園スクールアイドル部の綾小路姫乃。
部屋には果林が載っている雑誌が全て網羅されており、虹ヶ咲の購買部から販売されている寝そべり果林を抱きかかえて番組に出演している果林をうっとりとした表情で眺める。
「あ~……やっぱりとっても素敵ですぅ~……♡」
~~
果林が『心形さんいらっしゃい!』に出演した翌日、同好会の部室ではその話題で持ちきりだった。
この番組に呼ばれることは大変名誉な事だと一部のダイバーの間では言われており、エマですら呼ばれた事が無い。
せつ菜、侑、ランジュの3人がサイン色紙を出してきたのでそれにサインすると3人とも大喜び。
「果林、インタビューでエマっちの事たくさん話してたね~!」
「エマちゃん、向こうで果林ちゃんのインタビュー見てたりして。」
「思った事を言っただけよ。」
「ぐぬぬ……なんで果林先輩だけ呼ばれたんですかぁ!かすみんだって出たかったですぅ!」
「エマさんは元々Aランクダイバーでしたが、果林さんは完全初心者だったにも拘らずに短期間でグンとランクを上げましたから。私達も負けていられません!仲間ですけどライバルですから!」
「あら、そう簡単には追いつかせないわよせつ菜。」
確かに果林の場合、上達が他のメンバーに比べるとかなり早い。
エマは元々上位ランカーだが、他の強力なメンバーとなると、アシムレイト能力を持つ侑や、機体性能最強の歩夢など、段階を踏んで強くなっていた者や特殊能力持ちが多い。
果林は機体の性能自体は通常のキュベレイに比べて索敵能力や探知能力に優れているぐらいで、大きな違いはさほど無い。
勿論宇宙世紀系のスキル『ニュータイプ』も持っていないので、コレは果林自身の才能や負けず嫌いな彼女の努力によるところがかなり大きい。
「エマの教えが良かったのよ。」
「わかるワ!エマの教え方ってすごくわかりやすいの!」
「へー、ボクも今度習ってみようかな。」
「ミアにはランジュが教えてあげる!」
「いや、ボクはエマに教わりたい。」
「いいじゃない。帰国したらお願いしてみたら?」
「うん。」
エマは現在、父親と一緒に幼馴染の結婚式に出席するために帰国中。
たった一週間だが、それでも寂しい。
エマがいない間、果林は頑張って朝起きて、頑張って登校している。
一応、毎朝彼方とせつ菜とかすみが交代で着信を入れてくれるのでそれで頑張っている。
「年明けにはライブもするんだし、あのインタビューが私達の更なる躍進に繋がるなら嬉しいわ。」
「うん!すっごく楽しみだね、果林さん!」
「えぇ。遥ちゃんや姫乃ちゃん達ともライブが出来ると思うと、今から凄くワクワクするわね!」
「お、果林ちゃん、ちゃーんと姫乃ちゃん達も誘ったんだねぇ。」
「え?」
「え?って……え?誘ったん……だよね?」
「あれ……こういう話って、侑とかせつ菜とかランジュから持ちかけるんじゃ……、」
「いやいや、果林ちゃん自分で言ってたじゃん。『姫乃ちゃん達は私に任せて』って。」
彼方にそう言われ、急に顔から汗が噴き出してきた果林。
あたふたする果林が必死に手をバタバタさせる中、全員が果林へと目線を向けた。
「いや、あのね?忘れていたわけじゃ無いのよ?これは……そう!タイミング!タイミングが無かっただけなの!ね?」
「果林さん。」
割と冷めた目で果林を見つめるせつ菜。
先日決まった、スクールアイドル同好会とスクールアイドル部によるガンダムがテーマの合同ライブ。
それには交流のある他校も参加させる予定で、当然彼方の方から遥達東雲学園には話がついている。
彼女たちも最近ガンプラバトルを初めて、断る理由など無い。
そして虹ヶ咲学園にはもう一つ、交流の深い学校がある。
それが藤黄学園だ。
そこのスクールアイドル部のメンバーである綾小路姫乃は、果林の大ファン。
なので、ライブの件は果林から持ちかける言う事で話が纏まっていたが、ここ数日はテスト勉強や読者モデルの仕事でも忙しかったためか、まったく話が出来ていない。
いや、もしかしたら単に忘れていただけなのかもしれない。
「いいですか果林さん、ちゃんと今日中に藤黄学園の方々にお話を通しておいてくださいね。」
「やっぱりこういう事は電話とかメッセじゃなくてちゃんと会ってお話した方がいいと思うよ~。」
「うっ……わ、わかってるわよぉ……。」
せつ菜と彼方に催促され、果林は放課後、姫乃に会いに行くために今のうちから藤黄学園への行き方を調べ始めた。
~~
「やっぱり悔しい!!」
「かすみさん、声大きい。」
「かすみ、何をそんなにイライラしてるんだい?」
「多分果林さんだけインタビューを受けていじけてるんだと思う。」
「果林さんのバトルはいつ見ても大変勉強になります。私、あのインタビューの動画を保存しているんです。」
「おぉ、やるね栞子。じゃあ休憩がてら皆でもう一回見ようか。」
「じゃあ私、皆の分のジュース買ってくるね。」
「待って璃奈さん、一人じゃ大変だから私も行くよ。」
「コラーーーー!!かすみんの話しを聞いてしずりなしおミアーーー!!」
それから迎えた放課後、ニジガクの部室で5人で練習をしていた1年4人とミアの年少組。
かすみは果林一人だけに番組出演のオファーが来た事に納得できておらず、今日は事ある毎に子犬のごとく吠えていた。
「確かに果林先輩は凄いけど、かすみんだってこの前のロータスチャレンジじゃあのバンシィを抑えてエマ先輩にチャンスを作ったし、大活躍してると思うんだけど!」
「それを言うなら、私だってせつ菜さんと一緒にシャトルで宇宙到達の最速記録を取ったけど呼ばれなかったよ。」
「これも果林さんの実力だよ、かすみちゃん。」
「ぐぬぬぬ……!」
頭ではわかっているが、それでも悔しい物は悔しい。
果林が相当強いと言う事もあるが、彼女の場合はそれでいて他の同好会メンバーよりも一般的な知名度が高いと言う事もあり、話題性もある。
GBNも商売である以上、話題性のある方に声を掛けるのが自然の摂理。
「よっし!決めた!!」
「急に大声出さないでよ……。」
「かすみん、これから秘密の特訓してきます!!」
「秘密って、私達に言ったら秘密じゃなくない?」
しずくが呆れ気味に言うと、かすみは首を横に振り、4人に向かって言う。
「だから皆も一緒に行くの!!ほらほら!!」
「ごめんなさいかすみさん、私この後ミアさんとランジュとユニットミーティングが……。」
「私としずくちゃんは後から愛さんにダンス指導を受ける約束してる。」
「えぇ!?誰も予定開いて無いの!?」
まさかの誰も行けないという事実に驚愕するかすみ。
少なくともしずくは一緒に来てくれるだろうと思っていただけにこれはショック。
秘密の特訓なので、強豪揃いの上級生を誘うわけにもいかず、結局一人で行く事になってしまった。
~~
「………うーん……!」
「コウイチさん、あの子、もう1時間ぐらいずっとあそこから動かないんだけど……。」
「声、掛けた方がいいのかな……。」
「いやぁ……今はちょっと近寄りがたいオーラが……。」
ガンダムベースで、宇宙世紀系の棚の前で唸る少女を見ながら、そう呟くモモカとコウイチ。
ここから少し離れた場所にある藤黄学園の制服に身を包んでいる彼女は、『機動戦士Zガンダム』及び『機動戦士ガンダムZZ』のコーナーに置いてあるガンプラに手を伸ばしては引っ込め、顔を赤らめて首を横に振り、また手を伸ばして……という行為を繰り返していた。
その少女……綾小路姫乃は、そんな事を1時間近くも繰り返し、深いため息をついた。
「キュベレイ……果林さんと同じガンプラでGBNを始めてみたいけど、迷惑じゃないでしょうか……そうだ、ここは色が違うこっちを……あぁ、でもやっぱり果林さんとお揃いに……いやいやでもでも……!」
どうやら姫乃は、果林のインタビューを見てガンプラバトルに興味を持ち、彼女と同じガンプラでGBNを始めようとしている様子。
しかし、果林と同じガンプラを使いたいという気持ちと、同じガンプラだと恐縮してしまうという気持ちがせめぎ合い、中々キュベレイのガンプラに手を伸ばせずにいた。
「やっぱり美咲さんに着いてきてもらえば良かったかなぁ……でも、こういう事相談するの恥ずかしいし……うぅ……!」
「こっんにちわー!」
「お、かすみちゃんいらっしゃーい。珍しいね、一人?」
「そうだんすよぉ!聞いてくれますかモモカ先輩!……って、何見てるんですか?」
「あれ……あの子なんだけど……さっきからZZのコーナーの前でずっと挙動不審なんだよね……。」
「あれって……藤黄の姫乃先輩じゃないですか。」
「知り合い?」
「同じスクールアイドルをしている他校の先輩です。果林先輩の大ファンらしいです。」
「あぁ……それであの棚の前から動かないのかー。かすみちゃん、ちょっと声かけて来てくれない?」
姫乃が悩んでいると、特訓するためにやって来たかすみにモモカがお願い。
別にかすみは姫乃と仲が悪いわけでは無いが、特に仲が良いわけでも無く、なんなら直接話した事も無い。
しかしモモカが困っている様子だったので、かすみは渋々姫乃の所へとむかう事に。
「お願いかすみちゃん!ずっと同じ棚にいられると他のお客さん達も気にしちゃうからさ!」
「えー……まぁ、別にいいですけど……。」
「ありがとう!」
特訓をしに来たはずなのに……と思いつつも、姫乃の傍まで来たかすみ。
彼女はかすみの存在に気付かず、いつまでもキュベレイのガンプラの前で葛藤していて、かすみは恐る恐る声を掛けた。
「……あのー……姫乃先輩?」
「きゃあ!!?」
「うわぁっ!?い、いきなり大声出さないでくださいよぉ!!」
「え?あ、ご、ごめんなさい……あら?アナタは、虹ヶ咲の中須かすみさん?」
「何してるんですかこんな所で?」
「えっとぉ……そのぉ……。」
かすみに話しかけられ、モジモジしだした姫乃。
彼女がキュベレイを買おうかどうか迷っていた事をかすみが悟ると、かすみは『あー』と頷いた。
「もしかしてキュベレイ買おうとしてたんですか?果林先輩とお揃いですもんね。」
「こ、この事は果林さんには言わないでください!!!」
「だからいきなり大声出さないでくださいよぉ!!」
「だ、だって同じガンプラを選ぼうだなんて……そんな……恥ずかしいじゃないですか///」
「そ、そうですかねぇ……。」
姫乃が果林ファンだと言う事は侑やせつ菜から聞いていたが、コレはかなりのものだ。
同じガンプラを買おうとするだけでここまで過剰に反応してしまうのは相当だ。
「買わない後悔よりは買った後の後悔ですよ、姫乃先輩!」
「そ、そうでしょうか……。」
「そうですよ!それに、姫乃先輩たちがガンプラバトル始めてくれないと困るのはかすみん達なんですからね!」
「え?どういう事ですか?」
「あれ?果林先輩から何も聞いてないんですか?」
「はい……果林さんがどうされt、」
「お、キュベレイみっけー。ラッキー、最後の一個じゃん。」
「いやぁ、やっぱガンダムベースの品揃えは最高だよなぁ!」
「バトオペに参戦してからマジでどこにも置いてなかったもんなコレ。」
「「あ。」」
かすみと姫乃が話している隙に、やってきた高校生グループが、最後の一個になっていたキュベレイを手に取った。
それをそのままレジへ持っていくと、素早く会計。
その様子を見ていた姫乃は唖然とし、かすみはそんな姫乃を憐れむ目で見た。
「うぅぅ……果林さんとお揃いのガンプラが~……!」
「えっと……だ、大丈夫ですか姫乃先輩……。」
「うぅ……はい、ごめんなさい中須さん、取り乱してしまって……。」
「かすみんでいいですよ。」
「ごめんなさいかすみさん、情けない姿を見せてしまいましたね。」
「いえ……GBN始めるんですか?」
「はい。先日の果林さんのインタビューを見て、興味が湧いてきたんです。」
「ぐぬぬ……!やっぱり果林先輩の影響力凄すぎる~……!」
ここで、姫乃はかすみが果林に負けないように秘密の特訓をしに来た事をかすみの口から聞いた。
果林のインタビューの後からニジガクのバトルの映像をたくさん見た姫乃だが、素人目から見ても決してかすみが果林に激しく劣っているとは思えない。
その向上心に胸を撃たれ、姫乃は尊敬の眼差しをかすみへと向けた。
「素晴らしいですわかすみさん!その向上心はスクールアイドルにとってもとても大事な物だと思います!」
「もっちろんです!なんと言ってもかすみん、ナンバー1スクールアイドルですから!」
「そうだ!良ければかすみさんに、お願いがあるんですけど……聞いていただけないでしょうか?」
「? お願い、ですか?」
「えぇ。実は……、」
~~
「……電話、出ないわね……。」
その頃、練習を終えて1人で藤黄学園へと向かった果林。
本来であれば、エマに道案内などをお願いしたいところだが、あいにくエマは帰国中。
そして、方向音痴の果林が1人で知らない学園へ赴くとどうなるのか……、
「ここ……どこかしら………。」
こうなる。
姫乃に電話しても着信に気付かれず、マップを頼りにしてやって来たが、電車を乗り間違えたのか全く見覚えのない場所に来てしまった。
途方に暮れた果林は、とりあえず落ち着いて一服しようと、目についたカフェへと足を踏み入れた。
~~
「とうちゃーく!ここがGBNの世界ですよ、姫乃先輩!」
『ここが……凄い、感覚も現実とほとんど変わらない……!』
「まぁ、一番現実離れしてるのは姫乃先輩のダイバールックなんですけど……。」
姫乃のお願いで、二人でGBNへとダイブしたかすみん。
姫乃のお願い……それは、自分にぴったりなガンプラを探すため、GBNの世界で色々なガンプラを見せて欲しいというものだった。
その為モモカから受け取ったレンタル用のダイバーギアで姫乃もGBNへとログインし、かすみんと共にロビーにやって来た。
レンタル用の為、ダイバールックは自分で作成する物では無く、ガンダムシリーズではおなじみの『ハロ』の姿となっている。
姫乃ハロを抱きかかえ、かすみんは意気揚々と格納庫へと赴き、ザクみんへと搭乗。
ザクみんを見て姫乃ハロは驚きの声を漏らし、それに気分を良くしたかすみんは姫乃ハロを操縦席の脇に置いた。
「それじゃあ姫乃先輩!行きますよ~!」
『お願いします、かすみさん!』
「かすみんと姫乃先輩!ザクみん、オンステージです!!」
いつもの掛け声と共に、カタパルトから発進したザクみん。
そんな飛んでいく彼女たちの姿を、赤い姿のコアガンダムらしきガンプラが見つめていた。
~にじビル毎回劇場~
第59回:抱き枕ランキング
彼方「第1回、虹ヶ咲学園抱き枕ランキング~!」
彼方「えー、今回は彼方ちゃんが抱き枕にしてみて、寝心地が良かった子を独断と偏見でランキングにしてみたので、トップ3を発表していくぞ~。」
彼方「まずは第3位、コレはせつ菜ちゃんだねぇ。」
せつ菜「わ、私ですか……。」
彼方「うん。程よいサイズ感でそれでいて抱きしめた時のボリューム……この満足感は他の子じゃ中々出せないよ~。」
せつ菜「そ、そうですか……これは、喜んでいいんでしょうか……?」
彼方「第2位は、しずくちゃんかなぁ。」
しずく「意外ですね。どうしてですか?」
彼方「彼方ちゃんと背格好が似てて抱いてて安心感あるし、髪もサラサラでいい匂いがするんだよ~。演劇で鍛えているおかげか程よく筋肉もあって、硬すぎず柔らかすぎず、抜群の抱き心地だよ~。」
しずく「次回の劇で抱き枕の役をするんですが、自信がつきました!」
彼方「栄えある第1位は~……ドゥルルルルル~……、」
せつ菜(エマさんだろうなぁ……。)
しずく(エマさんでしょうねぇ……。)
彼方「じゃん!エマちゃ~ん!!」
せつしず「「やっぱり」」
彼方「エマちゃんはもはや抱き枕とかそういうレベルじゃない。まるで赤子が母親に抱かれるような安心感と抱擁感、全てを包み込んでくれる圧倒的母性。体中のあらゆる睡眠細胞がエマ・ヴェルデという快楽を欲して叫ぶレベル。」
せつ菜「エマさんは危険薬物か何かなんですか?」
しずく「というか睡眠細胞ってなんですか。」
彼方「エマちゃーーーーーん!!早く帰ってきておくれーーーー!!!彼方ちゃん安心してすやぴできないよ~~~!!」