ニジガクビルドダイバーズ   作:バース・デイ

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最近仕事忙しくて短い文章でしか書けないの許して

SDガンダムワールドヒーローズ編、次回で完結予定です




次元を超える伝説の鎧

「ここでござる。」

 

佐助の案内で、ムシャワールドの城下町から半日ほど歩いた場所にある山へとやって来た劉備たち。

その山の中では村人たちや、キングダムワールドの動物以上に凶暴化した動物たちが劉備たちへと襲ってくるが、劉備、馬超、佐助の息の合ったコンビネーションで難なく切り抜けていく。

道中に劉備たちとは無関係な動物の死骸がいくつか転がっていたが、そのどれも見事な切り口を残して切り殺されている。

見たところ、死後1日以上は経過しているように見える。

 

「この動物たちは……まさか、諸葛亮か!」

「いやいや、諸葛亮にこんな事出来るわけ無いだろ。アイツの場合は戦わずに避けるルートを通るだろうし。」

「この見事な切り口……コレは、信長様でござる!」

「そうか、信長さんもこの山に来てるんだったな。」

「さすがは信長様!どの獣も一撃で絶命させている!我が主君ながらなんと鮮やかな太刀捌き……!」

 

佐助の言う通りであれば、この先には諸葛亮と信長がいる事になる。

世界中に蔓延する異変を阻止するためショク・エリアを旅立った諸葛亮とようやく会える。

諸葛亮の力を使えば愛参を仲間の下に送り届ける事が出来る、そう信じて進む劉備だったが、後ろを振り返ってみると、その当の愛参頑駄無本人の元気が無いように見えた。

以前同じようになった時はホームシックだと言っていたが、今はホームシックとは別の理由で元気が無いように見える。

劉備と馬超が顔を見合わせて、愛参頑駄無に駆け寄った。

 

「愛参?大丈夫か?疲れたのなら、少し休んでいくか?」

「え?ううん、アタシは大丈夫。気ぃ使ってくれてありがとね。」

「……もしかして、さっきのアレが原因か?」

「………うん……。」

 

 

愛参頑駄無の脳裏に焼き付いた、先ほど城下町で見た争い。

血で血を洗う様な凄惨な光景は、一度見たら忘れられない。

 

 

「ところで、先ほどからずっと考えていたのでござるが……愛参殿、貴女はいったい何者なのでござるか?」

「そう言えば、俺達、愛参の事何にも知らないよな。」

「あぁ。オダイバって所から来たって事は聞いたけど、それ以外の事は何も知らない。」

「愛参、聞かせてくれないか?お前の住んでいた場所の事や仲間の事。俺達はお前の話を聞く事しか出来ないけど、それで愛参の気が紛れるのなら力になりたいんだ。」

「劉備……。」

 

 

まだまだ目的地までは距離がある。

休憩がてら、彼らは愛参頑駄無を取り囲んで彼女の話を聞かせてもらった。

 

 

彼女の本名が愛参頑駄無では無く、宮下愛という名前だと言う事。

 

お台場の虹ヶ咲学園という所でスクールアイドルをしていた事。

 

ガンプラバトルの際中に突然光に包まれてこの場所に来てしまったと言う事。

 

 

一通り話し終えた愛参頑駄無だが、その時に再びあの城下町での争いが頭をよぎり、再び表情が曇ってしまった。

 

 

「アタシ達も色々、揉めたりした事とか、喧嘩した事とか、上手くいかなくて泣いちゃった事とかあったけどさ……最後は皆で笑って終われたんだよ……。けど、さっきのアレは……あんなの、酷過ぎるよ……!」

「……この街も……、」

「佐助?」

「この街も、以前はもっと活気のある街でござった。」

 

 

山の中から城下町の方を見る佐助。

彼は目を瞑り、そのまま愛参頑駄無達へと振り返る。

 

 

「村人たちも、貧富の差はありながらも、皆精一杯、今日を生きる事に必死だったでござる。互いに手を取り合い助け合う、ムシャワールドとはそんな情に厚い者たちの暮らす世界だったのでござる。」

「佐助、でも今は……、」

「そう。全てはこの異変が彼らを狂わせた。人情に溢れる者たち同志を争わせる元凶……それを討つ事こそが我が悲願!だからこそ拙者たちは信長様と共に、この異変を収めて再び国を統一すべく戦うのでござる!愛参頑駄無殿!」

 

 

そう言いながら、佐助は愛参頑駄無の前に跪く。

彼は愛参頑駄無の他に、劉備と馬超にも深々と頭を下げた。

 

 

「どうか、拙者に力を貸して下され!!この通りでござる……!!」

 

 

劉備、馬超と顔を見合わせる愛参頑駄無。

彼女は佐助の手を取り、彼を起こした。

そして佐助の顔を見て、愛参頑駄無は先ほどまでの気持ちを全て押し殺し、力強く頷いた。

 

 

「顔を上げてよ、佐助っち。」

「さ……佐助っち……?拙者、佐助っちでござるか?」

「ごめんね。アタシ、佐助っちの気持ち、考えてなかった……こんな事になって、今一番つらいのは佐助っちのはずなのに……。」

「そ、そんな事はござらん!愛参殿……いや、愛殿も、仲間たちと逸れてしまい心細い所をこのような騒動に巻き込んでしまって、拙者こそ申し訳なく思っているでござるよ!!」

「愛参を巻き込んだのは佐助のせいじゃない。俺と馬超が巻き込んだんだ。」

「ううん、違う。コレはアタシが自分で選んだ道だもん。ミッションのYESボタンを押した時から、アタシはこうなる事を自分で選んだんだ。」

 

 

立ち上がり、背中に背負った愛参命全開を手に取る愛参頑駄無。

そして、それを天に突き上げた。

 

 

「アタシ、もう迷わないよ。覚悟決める。諸葛亮を探し出して、佐助っちの村も助けて、そんでりなりー達の所に帰る!劉備たちも、佐助っちも、この世界の人達も、アタシ自身も笑顔になるんだよ!」

「愛殿……かたじけない……!かたじけないでござる……!」

「よし!そうと決まれば、行こうぜ佐助!馬超!愛!」

 

 

 

 

~~

 

 

それからしばらく歩いて、愛参頑駄無達は神社の様な場所に到着した。

かなり古い神社の様で、ご神体として祭られている石造は、どことなく『機動武神天鎧王』のようにも見える。

他にも戦国伝シリーズに登場した武者頑駄無の形を模した地蔵が並べられていて、ムシャワールドの元ネタが戦国伝シリーズなんだなと言う事が良くわかる作りになっている。

その神社の社の前に立つと、佐助が懐から巻物を取り出した。

 

「佐助っち、それなに?」

「これはこの地にまつわる伝説が記された巻物でござる!信長様の城に保管されてあったものの一つで、今回の異変の原因と思われる伝承が書いてござった。」

「それは本当か佐助!?早速読んでくれ!」

「承知した。この伝承によれば、この社の中には、『次元を超える伝説の鎧』なる物が眠っているとの話でござる。」

「伝説の鎧……?」

「左様。数百年の昔、ムシャワールドの祖となりし男がこの地を訪れた際に纏っていた鎧であり、それを鍛えなおしてこの土地に封印したと。」

「次元を超えるって言うのは、どういう事なんだ?」

「そのままの意味でござる。つまるところ、異世界に渡る力を持つほどの鎧……という事でござろう。」

 

 

(異世界!?……い、いや……まさか、ね……。)

 

 

佐助の言葉を聞いて、愛参頑駄無は背筋がぞくっとした。

何故かログアウト出来ないこのストーリーミッション……もし、その『伝説の鎧』とやらのせいであるのなら……。

しかし、仮にそうだとしても、今優先すべきはこの異変を止める事。

これ以上、誰かが傷つく姿を見たくはない。

 

 

「でも、その伝説の鎧と今回の異変に、何の関係があるんだよ?」

「それはまだわからんでござる。」

「そもそも、その鎧とやらはどこにあるんだ?この辺りに鎧を置いておけそうな場所なんて無いけどなぁ……。」

「鎧を出現させる方法は二つ。神器をかざすか、鎧に選ばれし英雄が社の前に立つか。」

「諸葛亮のヤツが持ってる扇は星読みに使う神器だ。信長さんと諸葛亮は、それを使って社の中に入ったのか?」

「拙者が考えるに、おそらく選ばれし英雄とは劉備殿の事!さぁ、こちらへ!」

「俺が?わ、わかった!行こうぜ、愛!」

「うん!」

 

 

そう言いながら、劉備たちは社の前に立った。

すると、社の前の時空がねじ曲がり始め、そこにはGBNでディメンションを移動するためのワープゲートの様な物が出現した。

恐らくこの先にある物が、異変の原因と考えられる『時空を超える伝説の鎧』だろう。

 

 

「よし……行くぜ、皆!!」

 

 

叫び、先陣を切ってワープゲートへと飛び込む劉備。

それに続き、馬超、佐助、そして愛参頑駄無もその中へと飛び込んだ。

 

 

 

 

~~

 

 

ワープゲートの先にあったのは、暗闇だった。

どこまでも暗い闇の世界だけが、彼らの眼前には広がっていた。

伝説の鎧どころか、諸葛亮や信長の姿も無い。

あるのはひたすら暗い闇、闇、そしてまた闇。

 

 

「なんだ……ここは……本当に、ここに諸葛亮がいるのか……?」

「信長様、何処へ……!」

「……? ねぇ、何か聞こえない?」

「聞こえるって、何が……ッ!?愛、後ろだ!!」

「え?」

 

 

劉備が咄嗟に愛参頑駄無の後ろへ飛び込み、剣を構えた。

すると、愛参頑駄無の後ろから一体のSDガンダムが飛び出し、劉備と剣を交えた。

その姿は、この世界にいるにはいささか不自然で、けれども人々が慣れ親しんだSDガンダムの姿。

 

 

「え?あれって、SDのシャアザク?」

 

 

そこに現れたのは、初代『機動戦士ガンダム』に登場するシャア・アズナブルの専用MSであるSDのシャア専用ザクII。

ヒートアックスを構えて劉備と交戦していると、今度は更に馬超の背後から、彼とそっくりのSDガンダムが出現。

 

 

「なっ!?なんなんだコイツ!?」

「え、SDのガンダムバルバトスぅ!?どうなってんのここ!?」

 

 

今度出現したのは、『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』のガンダムバルバトスのSDガンダム。

彼らだけでは無く、次々とSD仕様のモビルスーツたちがどこからともなく現れ、劉備や愛参頑駄無達へと襲い掛かってくる。

その光景はさながらGBNのミッションの様ではあるが、どの敵も殺気立っていて本気で彼らを潰しにかかって来ていた。

 

 

「色んなガンダムシリーズのモビルスーツが襲ってくるなんて……これって……!?」

「次元を超える鎧の力、という事か!!行くぞ、馬超!佐助!」

「おう!!」

「承知!!」

 

 

空中から襲い掛かってくるSDのクスィーガンダムの攻撃を躱しながら、劉備はクスィーに掴まって上空へ。

そこでクスィーに剣を突き立てて上空で撃破すると、降りてきたところに待ち構えていたSDのリ・ガズィへと斬りかかる。

馬超は順調に地上にいる敵を蹴散らし、佐助も隠密忍者農丸や忍者エクシアと言った忍者系のSDガンダムを相手取る。

 

 

「ハロ!!」

 

 

劉備が叫ぶと、彼の懐から相棒であるハロが飛び出した。

ハロに龍の紋章が浮かび上がり、劉備が光を纏いながらSDガンダム軍団へと斬りかかる。

 

 

「超絶!!龍破斬!!」

 

 

必殺の『超絶龍破斬』で敵を全て切伏せた劉備。

すると辺り一面を囲む闇が少しずつ消えて、景色が見え始める。

徐々に見え始めた周りの景色は、ムシャワールドよりも、さらに和風……というか、古臭い印象を受けるボロボロな街だった。

愛参頑駄無は、この景色を知っている。

 

今までニジガクの2年生皆で何度もこの景色の場所でGBNのミッションに挑んだ。

 

 

「ここって……天宮?」

「アーク?」

「間違いない……ここ、天宮だよ!」

 

 

SD戦国伝や武者○伝シリーズに共通して登場する武者頑駄無のふるさとともいえるディメンション『天宮(アーク)』

ムシャワールドのワープゲートから何故ここに繋がっているのかは判らなかった。

 

 

そして、そんな愛参頑駄無達の前に佇んでいる、どす黒い色をした禍々しい鎧。

そこから溢れ出す瘴気はワープゲートを通じて、劉備たちの暮らすSDガンダムワールド中へと溢れ返っている。

 

 

「あ、あれが次元を超える伝説の鎧……?なに、あのモヤモヤした変な空気みたいなの!?」

「そうか!あの瘴気が皆を凶暴化させていたのか!次元を超えて人々を狂わせるだなんて、伝説どころかとんだ厄介な代物じゃねーか!!」

 

 

 

しかし、伝説の鎧が何故瘴気を放っているのかはわからない。

その瘴気に当てられ、愛参頑駄無と馬超は思わず顔を覆うが、劉備と佐助はそんな事も構わずにただただ伝説の鎧に目を奪われていた。

いや、正確に言えば、目を奪われていたのは鎧の方では無く、その鎧の前にいた人物たちにだった。

 

その二人は鎧の前で倒れ込んでおり、劉備と佐助はその姿を見て思わず叫んだ。

 

 

 

「諸葛亮!!!」

「の、信長様ーーーーーーー!!!」

 

 

 

なんと、そこに倒れていたのは劉備たちの探し人である諸葛亮フリーダムガンダムと、佐助の主君 信長ガンダムエピオンだった。

 

 

 

 





~にじビル毎回劇場~

第78回:UCエンゲージ

璃奈「歩夢さん、コレやってる?」

歩夢「UCエンゲージ?うん、もちろんやってるよ!」

璃奈「ホント?ならフレンドになってほしい!」

歩夢「勿論!あ、やっぱり璃奈ちゃんはホーム画面はドムにしてるんだね。」

璃奈「うん、歩夢さんは……あれ?ユニコーンじゃなくてナイチンゲールなの?てっきり侑さんの使ってるユニコーンにしてると思ってた。」

歩夢「アハハ、リセマラ頑張ったから愛着沸いちゃって。このゲーム、宇宙世紀シリーズしかいないからインパルスガンダムいないし。」

璃奈「歩夢さんはどこまで行ったの?」

歩夢「私はとりあえず0090以降をやってるよ。でも後半の敵が強くて時々負けちゃうんだ~……。」

璃奈「EXスキル以外に戦闘中は自分で操作出来ないから、始まるまでの改造や戦略配置が大事。そこをどうやりくりするかが大事。璃奈ちゃんボード『むんっ』!」

歩夢「スキップチケットを使えば改造用の素材が楽に手に入るけど……それじゃコツコツやる楽しみが薄れるしね。」

璃奈「このゲーム、同好会の皆にも広めよう。」

歩夢「そうだね!皆と一緒に遊べたらきっと楽しいよね!」




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