「マリナちゃんが……バンシィ・ノワール……!?」
突然現れた男……ヤジマ・ニルスの告げた言葉に、全員理解が追い付かなかった。
今まさに、セツナとランジュがマリナと仲直りをしようとしたその時に、突然現れ、突拍子もない事を告げるこの男の存在に、一同戸惑う。
それでもニルスはいたって冷静で、彼が引き連れてきたガードロボたちはマリナに銃口を向けている。
全員の視線がマリナに向かう。
当のマリナも何が起きたかわからないと言った顔をしており、ニルスと顔見知りの様な素振りを見せるマリナは戸惑いながらも口を開いた。
「あ、あの……ニルスさん……?」
「聞こえませんでしたか?バンシィ・ノワール、あなたをGBNの規約違反で逮捕します。」
「た、逮捕……!?」
後ずさるマリナ。
その姿を見て、彼女の前にセツナとランジュ、そしてユウ、アユム、アイも立ちふさがる。
「なんなのよアナタ!いきなり現れて意味わからない事を言って!マリナがバンシィ・ノワール?そんな事ありえないわ!」
「私達の知るマリナさんは、あんな風に人を傷つけるような人ではありません!!」
「……幸せな事ですね、何も知らないと言う事は……。」
「ちょっとちょっとちょっと!さっきから何言ってんのかわかんないよ!アイさん、皆を仲直りさせようと思ってここに連れて来ただけなのに……。」
「知る必要はありません。抵抗するなら、皆さんも拘束する事になりますよ。」
ガードロボたちが銃口を向け、その照準をマリナからユウ達へと向ける。
彼女たちは急いで自分のガンプラを呼び出そうとするが、それよりも先にガードロボたちが引き金を弾いた。
ガンプラを呼び出すには数秒かかる為、このままでは被弾してしまう。
しかし、その時、ユウ達の前に突然ワープゲートが開き、そこから現れた巨大な影がユウ達への攻撃を全て受け止めた。
「! りなりー!ミアチ!」
『What!?なんなんだこの状況!?』
『ニルス先生……どうして……!』
現れたのは、りなこのAEドムとミアのライトニングトールギスが合体したライトニングビルドガンドム。
更にワープゲートから出現した無敵武者 魔殺駆罠、O-ドリーガンダム・クアトロアトリーチェ、デスティーフリーダムガンダムがガードロボたちに体当たり。
ガードロボは量産化の為に性能はあまり高く無く、そのままあっさりとやられてしまった。
「中須さん達ですか……。」
『ユウ先輩!みなさん!ログアウトして下さい!』
「か、かすみちゃん!」
『薫子先生がニルス先生と連絡がつかないって言ってたから、胸騒ぎがして来て見たら……どういう状況なんですかコレ!?』
「私達にもわかんないよ!でも、そうか、ログアウトすれば……マリナちゃん早く!」
「う、うん……あ、あれ?ログアウト出来ない?」
しずこに促されてログアウトを試みる一同。
しかし、マリナだけログアウトのコマンドを選択できなくなっており、マリナがログアウト出来ない以上、彼女たちを守っているユウ達もログアウトするわけにはいかない。
するとランジュがマリナの手を引き、走り出した。
「逃げるわよ皆!!早く!!」
『行ってくださいランジュ!ここは、私達1年生とミアさんで食い止めます!』
しおこの後押しもあり、2年生組6人はその場から急いで立ち去る。
残されたガードロボ達はライトニングビルドガンドムの圧倒的パワーの前に全て破壊され、残されたのはニルスだけとなった。
しかし彼はこの事態を予測していたのか、いたって冷静そのものだった。
「こうなる予感はしていました。結束の強いあなた達の事だ、もしマリナさんが危機に陥れば必ず助けに現れる。」
『わかってて見逃したのかい?』
「えぇ。何しろ相手はあのバンシィ・ノワールです。私1人で片をつけるつもりなど毛頭ありません。」
『バンシィ・ノワールって……ニルス先生、一体何を……?』
「三船さん、アナタは私を食い止めると言っていましたが、それは違います。私が、あなた達を食い止めるのですよ。」
そう言い終わったニルスの後ろには、赤い甲冑に身を包んだモビルスーツが姿を現していた。
ベース機は『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場するガンダムアストレイレッドドラゴン。
腰に帯刀した二振りの刀と、背中に背負った大刀が特徴的な、重厚かつスタイリッシュな姿のガンプラ。
ところどころに東洋の龍の意標が見られ、とてもアメリカ人のニルスが使用しているとは思えない姿。
そのガンプラに乗りこむと、彼は腰に携えた刀……菊一文字と虎徹を手に取った。
『GBNの未来を守る為……赤龍戦国アストレイ、ヤジマ・ニルス、いざ尋常に、勝負!!』
~~
1年生たちとミアがニルスと交戦を続ける中、2年生組はマリナを連れて逃亡中。
恐らくGBNの運営がマリナのログアウト機能を意図的に使えなくしているのであろう。
先ほどのニルスは1年生とも面識があり、信頼のおける人物だったはず。
その彼がここまでしてくると言う事は、マリナがバンシィ・ノワールである可能性がひときわ高くなってくる。
実際、セツナとランジュはマリナと仲良くなったその日に、バンシィ・ノワールの正体がマリナではないかと疑った事はあった。
しかしユウしか使えないNT-Dを使う上に、マリナの為人を知った2人は、彼女がバンシィ・ノワールだという疑いはとうに拭い去っていた。
「とにかく、マリナっちを一旦安全な場所まで連れて行こうよ!」
「だったら私のフォースネストに!」
「ダメだよユウちゃん!フォースネストは多分マークされてるだろうから、連れて行くのは逆に危険だよ!」
「そうだわ!カワグチを頼りましょう!」
「カワグチさんとは……メイジン・カワグチさんの事ですか?」
「えぇ!あの人なら、きっとランジュ達の味方になってくれるわ!だってあの人はランジュにガンプラの楽しさを教えてくれたのよ!カワグチなら……、」
「私が、なんだって?」
「「「!」」」
ランジュがカワグチの名を口に出した時、彼女たちの行く手に、長い金髪の男が姿を見せた。
しばらく会っていなかったが、ランジュにとっては忘れられないその男の顔を見て、彼女は先ほどまでの不安な気持ちはどこへやらパッと表情が明るくなり、彼の名を呼んだ。
「カワグチ!」
「久しぶりだな、ランジュ。その様子だと、ガンプラバトルを楽しんでくれているようで安心した。」
カワグチとは同好会の面々も一度顔を合わせた事がある。
以前ユウのダイエットの際、神田明神でキョウヤと一緒にいた男だ。
彼はランジュのガンプラの師匠でもあり、シランジュはカワグチの作ったシナンジュとランジュが作ったリボーンズガンダムを組み合わせて作られた物。
彼ならばきっと力になってくれる……そう考えながら、ランジュはカワグチへ駆け寄った。
「大変なのよカワグチ!実は……、」
「問題ない。状況なら把握している。」
「! だったら、アタシ達の力に……、」
「ランジュ。」
「バンシィ・ノワールをこちらに渡してもらおう。」
「え……?」
冷たくそう言ったカワグチの背後には、すでに彼の愛機であるトランジェントガンダムVer.IVが出現していた。
恐る恐る後ずさるランジュ。
代りにユウが前に出て、カワグチに尋ねた。
「もしかして、あのニルスさんって人が来たのって……、」
「私の指示だ。諸事情により、ゲームマスターの権限は一時的に私にある。カツラギ・マリナがいつ、どこでログインしたかの形跡を辿り、先回りする事など造作も無い。」
「あの……わ、私……!」
「抵抗するようならば、少々手荒い真似をする事になるが?」
すでにカワグチは戦闘態勢に入っている。
突然の恩人の裏切りにランジュは放心状態になってしまったが、アイが彼女の肩を掴み、ランジュを励ました。
「ランジュしっかり!ここはもう戦うしかないよ!」
「あ、アイ……。」
「マリナさんは下がってください!!カワグチさんの狙いはあなたです!!」
「は、はい!」
「ユウちゃん!」
「うん、行くよ、レインボーユニコーンガンダム!!」
コンソールパネルから全員のガンプラを呼び出すと、それぞれの機体に乗り込み、愛参頑駄無大笑軍、シランジュ、レインボーユニコーン、ブレイブインパルス、スカーレットエクシアの順で並び立つ。
同じくカワグチもトランジェントガンダムへ乗り込み、専用武装であるツインランス『GNパルチザンIV』を手に取った。
「フォース『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』2年生組!!行きます!!」
『4代目メイジン・カワグチ、トランジェント、出る!!』
ユウとカワグチが叫ぶと、ついに戦闘開始。
まずはスカーレットエクシアがGNソードSSPを構え、トランジェントへと突進。
対してトランジェントはほとんど動きを見せず、ただ正面にGNパルチザンIVを構えるだけ。
GNソードを大きく振り上げたスカーレットエクシアだったが、振り上げた瞬間にトランジェントがGNパルチザンIVを軽く振い、スカーレットエクシアを足払いした。
バランスを崩したスカーレットエクシアはその場でよろけ、彼女の背中を蹴り飛ばす。
『う、うわぁっ!?』
『せっつー!こんにゃろーーー!!』
『今助けるわセツナ!』
今度は愛参頑駄無大笑軍とシランジュが二人掛かりでトランジェントへと襲い掛かって来た。
更に起き上がったスカーレットエクシアも背後からソードで斬りかかる。
当然カワグチは背後のスカーレットエクシアにも気づいており、GNパルチザンIVを地面に突出し、それを使って上空へ大ジャンプ。
勢いよく襲い掛かって来ていた愛参頑駄無大笑軍、シランジュ、スカーレットエクシアは勢いの余り止まれずにそのまま3機で激突してしまった。
更に上空でトランジェントが手を彼女たちに向けると、地面に刺さったGNパルチザンIVが分離、変形し、4つのGNビットとなった。
『!? び、ビット兵器!?』
『私に任せて!!』
そこへ助けに入るのはブレイブインパルス。
ソードファンネルを展開し、スカーレットエクシア達に向けられたGNビットをソードファンネルで妨害。
すでに『SEED』を発動したアユムには今のGNビットの軌道は読めない物ではなく、さらに相手のビットが4つに対してこちらのファンネルは10枚。
武器とビットを無効化されたトランジェントへ、ブレイブインパルスが突撃していく。
『なるほど。私のビットを上回るファンネルを展開する事で防御と攻撃の両立か。中々面白いガンプラだ。この機動力と判断力、あのターンZに勝利するだけの事はある。』
『このまま……!』
『だが!!』
その時、アユムは信じられない光景を目にした。
なんとトランジェントは、向かって来た全てのソードファンネルを、腕に仕込んでいたビームサーベルで切り落とした。
一瞬過ぎて呆気にとられているうちにトランジェントはブレイブインパルスのすぐそばまで接近してきており、彼女の頭を掴んで地面に叩き付けた。
『きゃあ!!』
「あ、アユム!!このぉ!!」
『高咲侑……面白い、かかって来るがいい!!』
『NT-D』
デストロイモードへと変身を遂げたレインボーユニコーンが、4本のビームサーベルを構える。
回収したGNビットが再び合体し、一本のGNパルチザンIVになると、トランジェントはレインボーユニコーンの攻撃をいなしていく。
だが、アシムレイトを使いガンプラの能力を最大に発揮しているユウ相手にはさすがに少し反応が遅れてしまい、左手のビームサーベルがトランジェントの顔をかすめた。
しかし、かすめる程度では致命傷とはならず、攻撃してきた左腕を掴み、動きを封じてから回し蹴りをレインボーユニコーンへ叩き込む。
「つ、強すぎる……。攻撃についていくのが精一杯だよ……。」
『どうした?もうおしまいか?』
「……まだまだぁ!!」
ユウが叫ぶと、倒れていた他の4機も立ち上がり、全員で飛び道具を構えた。
シランジュはシランジュキャノンへと変形し、スカーレットエクシアはGNソードSSPで連射。
レインボーユニコーンは普段は高威力過ぎて使用しないビームマグナム、愛参頑駄無大笑軍は最大兵装であるスーパー愛参キャノンで一撃必殺を狙う。
しかし、その全てをトランジェントは紙一重で躱し、射撃武器を持たないブレイブインパルスのソードファンネルは全てGNパルチザンIVで破壊。
今まで戦ったどんな相手よりもでたらめな強さを持つトランジェントの前に、もはや2年生組は成す術が無い。
『さて、そろそろ彼女を……、』
『おりゃ~~~!!!』
『!』
その時、トランジェントの後ろから、巨大なメイスを構えたモビルスーツが飛びかかって来た。
トランジェント目掛けてメイスを振り下ろすが、ギリギリで気づいたカワグチはそれをかわす。
だが、かわした瞬間にバンッ!という炸裂音が鳴り響き、彼の右足が何者かに撃ち抜かれた。
その場によろけたトランジェントを、更に見えないレーザーが八方から狙い撃つ。
『GNビット!!』
パルチザンを分離させてレーザーを防ぎきると、彼の前に新たに3機のモビルスーツが姿を見せる。
ガンダムビヨンドバルバトスリベイク、キュベレイ・ビューティー、そしてヴェルデブラストガンダムだ。
「カナタさん、カリンさん、エマさん!」
『なになに~?これどういう状況~!?カナタちゃんわけわかん無いよ~!?』
『一つだけわかるのは、ユウ達がピンチって事だけね。』
『あの人……メイジン・カワグチさんのガンプラ!?どうしてメイジンがユウちゃん達を!?』
マギーたちとの話し合いを終えたエマ達が、りなこの出したSOS信号を受けて駆けつけてくれた。
これでユウ達を合わせればニジガク側は8人。
更に3年生の3人は、卓越した操縦技術を持つニジガクのエースたち。
対するメイジン・カワグチはたったの1人。
普通で考えれば、まずカワグチに勝ち目はない。
しかし、どうにも嫌な予感がぬぐいきれない。
『カナちゃんカリンエマっち!!力を貸して!!』
『言われなくてもそのつもりよ!来なさい、アイ!!』
『たとえメイジンが相手でも、私達全員の力を合わせれば、きっと負けないよ!カナタちゃん!』
『OK~!』
愛参頑駄無大笑軍が愛参頑駄無の姿に戻ると、スーパー愛参イーグルモードに変形し、キュベレイ・ビューティーの手中に収まった。
ヴェルデブラストとビヨンドバルバトスも必殺技の体勢に入り、銃口をトランジェントへと向ける。
ニジガクが誇る凄腕ダイバー……カリンとエマ、それぞれの必殺技が、トランジェントを捉える。
『『サイレンス・ダイバー・ディーバ!!』』
『『ダブルリベイクブラストーーー!!』』
二組の銃口から放たれた極太のビーム。
しかし、カワグチはそれを目の当たりにしても一切動じない。
それどころかGNパルチザンIVを構え、そのビームへ向かって突撃しはじめた。
『力を合わせれば勝てるだと……?』
『TRANSIENT-BURST』
『笑止!!』
トランジェントガンダムが、淡い紫色の光を帯び始めた。
同時に全身からGN粒子が大量散布され始め、トランジェントの周りが凍り始めた。
GNパルチザンIVの刃も氷の刃と変わり、カリン達とエマ達の必殺技を真正面から受け止める。
まさかの自爆行為に全員が息を呑んでいると、なんと二つの必殺技を受け止めるどころか、切裂きながらトランジェントが突き進んで来ていた。
そして、その刃がキュベレイ、ビヨンドバルバトス、そしてヴェルデブラストを捉えると、3体を纏めて斬り捨てた。
『メイジンとは、君たちが想像している以上に、遥かに高みにいる存在だ。』
『『『うわーーーー!!』』』
『カリン!カナちゃん!エマっちーーーー!!』
たった一撃で、ニジガクの最強格3人を倒してしまったカワグチ。
地面に転がった愛参頑駄無も、ダメージの蓄積が大きくまともに戦える状態では無い。
この中で一番ダメージが少ないのはレインボーユニコーンガンダム……ユウは1人立ち上がる。
だが、アシムレイト中に普段使いなれていないビームマグナムを使った反動で、ユウの右手がしびれてまともに操縦桿を握れない。
『メイジン・カワグチ。』
『! ニルス博士。』
さらにそこへ、1年生たちとミアとの戦闘を終えた赤龍戦国アストレイがやってきた。
機体のあちこちにダメージが入っており、右腕がまるごとなくなっており、装甲も滅茶苦茶に破壊されている。
それでもあの5人を退けたようで、激闘の末に捉えた5人をコンテナの檻に収容してバックパックに背負っていた。
全員すっかり疲弊しており、かすみんが涙目でユウへ訴えかけてきた。
「うぇ~ん……負けちゃいましたぁ~……。」
「かすみちゃん……しずくちゃん、璃奈ちゃん、栞子ちゃん、ミアちゃん……。」
すでにニジガクは壊滅状態。
まともに動けるのは、ユウのレインボーユニコーンだけ。
しかし機体が万全でも、ユウ自体にダメージがある。
そんな中でメイジンとニルスの2人を相手取るなど無謀過ぎる。
ここで引けばマリナが危ない。
だが、右手が動かない。
全員が戦えない事を確認すると、トランジェントガンダムはゆっくりとマリナへと近づき、GNパルチザンをマリナへ向ける。
「い、いや……こ、来ないで……!」
「マリナーーーー!!」
「マリナさん!!逃げてください!!早くーーーー!!」
ガンプラから降りてきたセツナとランジュが叫ぶ。
しかしマリナ本人は、恐怖のあまり身動きが取れない。
カワグチはマリナへと告げる。
『貴様の命運も今日までだ……バンシィ・ノワール!!』
「きゃーーーー!!」
『NT-D』
GNパルチザンを振り上げたトランジェントガンダム。
だが、次の瞬間、その腕が何者かに押さえつけられた。
余りに一瞬の出来事で、全員何が起きたのかわからなかった。
その一瞬の間に、マリナの姿はその場から消えていた。
その代りに黒い姿の、レインボーユニコーンによく似たモビルスーツの姿が出現しており、その機体がトランジェントガンダムを押さえつけていた。
『……やはり、あの時のガンダムヴァーチェと同じ……!』
「ヴァーチェと同じ?ニルス先生、それはどういう……?」
ニルスがその黒い機体を睨み付ける。
黒い機体は徐々にその姿を変化させていき、一角獣のユニコーンモードから、獅子をイメージした姿のデストロイモードへと変形……いや、『変身』させる。
その姿には、全員見覚えがある。
そのどれもが良い思い出では無く、苦い思い出ばかり。
多重関節の左脚。
左腕のアームドアーマーVNを模したノワールクロー。
右腕のアームドアーマーBSを模したノワールブラスター。
そして、何より目を引く元の機体とは似ても似つかない漆黒の耀きを放つサイコフレーム。
「ま……マリナ……?」
「嘘……ですよね……?」
ニジガクのメンバーが誰ひとりとして想像していなかった光景。
そして、カワグチとニルスが確信していた、GBN最大の敵。
『とうとう姿を見せたか……バンシィ・ノワール!!』
『……キジマ・ウィルフリッド、お前を、潰す。』
バンシィ・ノワールの姿がそこにはあった。
~にじビル毎回劇場~
第90回:恒常URになるのは初めてです
歩夢「わぁ、見て見て栞子ちゃん!スクスタの次のイベントのUR栞子ちゃんだよ!愛ちゃんとせつ菜ちゃんも出るんだね。」
栞子「うっ……うぅ~……!」
歩夢「栞子ちゃん!?どうしたの!?泣いてるの!?」
栞子「実は……私、通常ガチャに入るの初めてなんです……。」
歩夢「え!?でも栞子ちゃん、今回でUR5枚目だよね……?」
栞子「1枚目と2枚目はフェス限定、3枚目はパーティー限定、4枚目はイベント配布です……。」
歩夢「ほ、ホントだ……。」
栞子「誕生日ガチャではSRまで、ニジガク限定ガチャでは私を除いた全11人がピックアップ……私には恒常UR適正が無いのかと悩んでいました……。それが、それがようやく……!」
歩夢「今まで頑張ったね栞子ちゃん。よーし、頑張ってる当てるね!」
栞子「私も当てます!この前の歩夢さんのフェス限を当てるために石を全部使ってしまってまだあまり貯まってはいませんが、当てて見せます!」
~その頃~
侑「栞子ちゃんのURが出ない……も、もう200連目……!?だ、だけどニジガクURコンプを目指してる私には天井の覚悟だって……!」
ランジュ「きゃあ!おはガチャで栞子が出たわ!やっぱり時代はランしおなのね!」
侑「!?」