「どういう事ですか代表!説明を求めます!」
『その件については追々説明いたします。』
「どうして私からゲームマスターの権利を剥奪など……!?しかも、私に代わってゲームマスターの座についているのが4代目メイジンとは一体!?」
GBNの本社に軟禁されたカツラギ……マリナの叔父で、GBNのゲームマスターを務める男。
GBNを開発したヤジマ商事の現在の代表であり、ニルスの妻でもあるヤジマ・キャロラインからは満足の行く返答は得られず、彼はいわゆる窓際族的な部署へと左遷されてしまった。
理由は不明。
しかも、この部署に配属されている間は会社寮での寝泊りが義務付けられてしまい、家に帰る事もままならない。
身体障碍者の家族がいる事は本社も重々承知のはずなのに、何故自分がこのような立場に置かれているのか理解できないカツラギは、マリナへ連絡を取ろうとするがつながらない。
「……出ないか……。友達とGBNにでもログインしているのだろうか……。」
仕方なく自分のデスクへと戻り、山のように積まれた書類へと手を付け始めようとするカツラギは、ふとそのデスクに飾った写真に目をやる。
そこに映っているのは、若かりし頃の彼と、幼い頃のマリナとその両親。
マリナの父はカツラギの兄であり、子供の頃に兄と一緒に貯めたお小遣いで一つのガンプラを買ったのは良い思い出だった。
「兄さん……。」
あの事故の事は、今でも鮮明に覚えている。
カツラギがGBNの運営に携わり始めた時期に、突然かかって来た一本の電話。
そこで告げられたのは、GBNのサーバーの暴走によりニールセン・ラボのコンピューターが誤作動を起こして爆発、その事故に巻き込まれてしまい実の兄とその家族が重傷を負ってしまったと。
急いで病院へ向かったが、すでに兄夫婦は息を引き取っており、偶然その場に居合わせた兄の娘……マリナも瓦礫の下敷きになり、左脚を切断する他無い重症を負ってしまっていた。
スクールアイドルを夢見ていたマリナは深く絶望し、誰に対しても心を閉ざしてしまっていた。
そんな彼女を救ってくれたのは、マリナが大好きだったガンプラ。
カツラギは忙しいながらもマリナの下へ通いつめ、彼女と共にガンプラを作った。
2人で作り上げた『HGUC ユニコーンガンダム2号機バンシィ』はマリナの宝物になり、その時、マリナはようやく現実と向き合い、再び笑顔を見せてくれた。
「マリナは大丈夫だろうか……。」
~~
『GNビット!!』
同じ頃……GBNの中では、メイジン・カワグチのトランジェントガンダムVer.IVとバンシィ・ノワールによる戦いが始まっていた。
ニルスと共に、ニジガクの13人をいとも容易く退けたメイジンであったが、バンシィ・ノワールとの戦いではそうもいかなかった。
何故ならバンシィ・ノワールは、本来GBNには搭載されていない様な裏ワザ……いわゆるバグ技を使用していたから。
メイジンの攻撃と言えど、GBNのシステムに依存している存在である以上、システムに直接作用するバグに勝つことは出来ず、あらゆる攻撃が無効化されてしまう。
実機バトルとは違い、GBNならではの戦法に翻弄され、ついには頭部を掴まれてしまった。
『ぐぅぅ……ッ!?』
『そんな上品な戦い方で、私に敵うと思ったのか?』
そう言い放つと、バンシィ・ノワールはそのままトランジェントを地面にたたきつけた。
明らかに以前よりもパワーアップしているバンシィ・ノワールの強さだが、ニジガクの面々が驚愕しているのはそんな事では無い。
それは、彼……いや、彼女の正体が理由だからだ。
「何してるのよ……マリナ……?」
『…………。』
「何してるのって……聞いてるのよ!!マリナ!!」
マリナと一番の親友だったと言っても過言では無いランジュが叫んだ。
バンシィ・ノワール……そのダイバーはカツラギ・マリナ。
本来ユウしか使えない筈のNT-Dを使用してHGのバンシィをデストロイモードに変身させた彼女は、ゆっくりとユウ達の方へと顔を向ける。
その瞳からは、彼女たちの知るカツラギ・マリナという人物の心は感じられない。
もっと別の、何か恐ろしい物を感じる。
ようやく腕の痺れが収まって来たユウは、操縦桿を握りしめてレインボーユニコーンガンダムを操り、ニジガクとバンシィ・ノワールの間に立ちはだかった。
「マリナちゃん……?本当に、マリナちゃんがバンシィ・ノワールなの?」
『高咲侑。』
「答えて。私達のライブを妨害したり、色んな人に迷惑を掛けたり、本当にマリナちゃんがやっていた事なの?」
『お前には、わからない。』
「わかんないよ!!ちゃんと言ってくれなきゃ!!私達、ニュータイプでもなんでもない、ただの人間なんだよ!?あなただってそうでしょ!?ねぇ、マリナちゃん!!」
『……人間、か…フ……フフフ……。』
「なにがおかしいの……!?」
『離れてください高咲侑さん!!ソイツは……『彼』は、カツラギ・マリナさんではありません!!』
「え?」
『戦いの最中に、余所見をするなぁ!!』
ニルスの言葉に思わず振り返ったユウ。
その隙に、バンシィ・ノワールがレインボーユニコーンに向けてノワールブラスターを放った。
それはレインボーユニコーンに直撃し、彼女の肩の装甲を抉り取った。
『ユウちゃん!』
バランスを崩したレインボーユニコーンを、なんとか起き上がったブレイブインパルスが受け止める。
メイジンに倒されていた他のニジガクのガンプラ達も少しずつ動けるようになり、ニルスに倒された1年生とミアの5人以外はなんとか立ち上がれる程度までは回復。
それでも、万全なガンプラは一機も無い為、不利な状況である事には変わりはない。
ブレイブインパルスの手を離れ、ビームマグナムを杖代わりにして立ち上がるレインボーユニコーンはバンシィ・ノワールを見る。
そして、今のニルスの言った言葉について、シランジュの中でランジュがバンシィ・ノワールへ尋ねた。
『どういう事?あいつがマリナじゃないって……だってマリナは!』
『鐘嵐珠。』
『!!』
『優木せつ菜。』
『……この声、ガンダムUCのリディ・マーセナス……?』
思えば不思議だった。
マリナのノワールが変化してバンシィ・ノワールとなった、コレは紛れもない事実。
実際、カワグチとニルスも、セカイが採取したサンプルからバンシィ・ノワールの正体を割り出した。
だが、バンシィ・ノワールとマリナの口調は似ても似つかない。
しかも、バンシィの声色は明らかに男性の物だ。
疑問を抱えながらも、彼女たちはバンシィ・ノワールの言葉を最後まで聞く。
『お前たちは、マリナの友達だった。だからお前たちの事は見逃してやっていた。』
『見逃す?……ハッ!』
以前、セツナのライブの時。
ライブを守るためにユウ達がバンシィ・ノワールと戦った時、途中参戦したシランジュ相手に明らかにバンシィの動きが鈍くなった。
あれは単純に、手を抜いていただけだった。
それにあのままユウ達を振り切ってライブを潰す事も出来たはず。
理由は、セツナとランジュが『マリナの友達だったから』。
『だが、お前たちはマリナを傷つけた。その時、マリナはお前たちの事をこう思った……『大嫌い』だと。』
『な、なんの話をしているの?あなたはマリナじゃないの!?』
『………あ、もしかして……!?』
『お前は気が付いたか宮下愛。ここに来る前、マリナはお前と話をしていたからな。』
バンシィ・ノワールの語り口から、何かに気が付いたアイ。
血の気が引いて行き、一瞬だけレインボーユニコーンを見た。
バンシィ・ノワールは舐め回すようにカワグチ、ニルス、1年生とミア、3年生を見て、その次に2年生、最後にユウを見た。
『マリナは本当はGBNが大嫌いだった。こんな世界の為に、マリナの両親は命を奪われた。』
「ッ……カツラギ博士……!」
ゆっくりとバンシィ・ノワールが近づいてくる。
『マリナは夢を持つことが大嫌いだった。夢さえ持たなければ、彼女は現実に絶望する事は無かった。』
「マリナさんの、脚……。」
ノワールブラスターをニジガクへと向ける。
『マリナはスクールアイドル同好会が大嫌いだった。一度は諦めた夢の場所、それを甦らせたのは、スクールアイドルですら無い高咲侑。そんなお前が、マリナの心の拠り所だったガンプラバトルに手を染めた事が許せなかった。』
「わ、私……!?」
バンシィ・ノワールがノワールブラスターをニジガクへと放つ。
それも、レインボーユニコーン目掛けて。
だが、咄嗟にその間に割って入ったヴェルデブラストガンダムがその攻撃を代わりに全身で受け止めた。
『うぅぅ~……!』
「え、エマさん!!」
『だ……大嫌いだなんて……そんな悲しい事を言わないで……!』
『悲しい?悲しいだと?ならば聞くが、お前たちは今まで一度でも、『大嫌い』という感情を抱いた事は無いのか?』
『それは……。』
ヴェルデブラストガンダムの胸部の装甲をノワールクローで掴み、地面に叩き付ける。
顔面が粉々に砕け散るまで何度も叩き付け、そのまま投げ捨てた。
転げたヴェルデブラストをキュベレイ・ビューティーとビヨンドバルバトスが受け止めるが、もはやとても戦えるような状態では無い。
『『大嫌い』という感情は、誰の中にもある。マリナの中にも、お前たちの中にも。』
バンシィ・ノワールが再び、その場にいる全員に順番に視線を向けていく。
『ミア・テイラー。自分にプレッシャーを掛けてくる周りの大人たちを、どう思った?』
「ぼ、ボク……!?」
『エマ・ヴェルデ。一度でも部に行ってしまったメンバーに対し、何を感じた?』
「果林ちゃん達に……。」
『朝香果林。フェスで怖気着いていた自分を、情けなくは思わなかったか?』
「何が言いたいの?」
『近江彼方。本当に一度でも、妹をわずらわしく思った事は無いのか?』
「は、遥ちゃんに、そんな事思うわけ……!」
『三船栞子。優秀であるにも拘らず自分勝手な姉を、本当に愛していたのか?』
「姉さん……。」
『天王寺璃奈。金と自由さえ与えてくれれば良いと思う両親が、本当に必要だと思うのか?』
「うっ……。」
『桜坂しずく。演じる事に対し、一度たりとも迷いを感じた事は無いのか?』
「本当の……私……。」
『中須かすみ。度重なる同好会存続の危機の元凶となった者たちを、恨めしいと思った事は無いのか?』
「も、もうやめてください!!なんなんですかあなた!!」
ゆっくりと、バンシィ・ノワールは更にランジュ、アイ、セツナ、アユムに近づき、彼女たちのガンプラの顔を覗きこみながら言う。
『鐘嵐珠。部のやり方を認めない同好会に対し、不満は持たなかったのか?』
「マリナ!!」
『優木せつ菜。自分の大好きを否定する者を、それがファンや両親であろうと本当に大好きと言えるのか?』
「マリナさん!!」
『宮下愛。お前が姉と慕う者に心無い言葉を投げかける連中に、どんな感情を抱いた?』
「マリナっち……もうやめてよ……ダメだよ、こんなの……!」
『上原歩夢。自分の気持ちを理解せず、悪意無く自分を傷つける者を恨んだことは無いのか?』
「……………。」
『高咲侑。』
「!!」
いつの間にか、バンシィ・ノワールはレインボーユニコーンの目の前まで来ていた。
胸倉を掴まれ、顔を近づけ、バンシィ・ノワールは続ける。
『私を、どう思った?』
「わ……私は………。」
『ここにいる全員。今まで生きて来て、一度も『大嫌い』という感情を持ったこと無い者などいないはずだ。それがたとえ大好きな物であったとしても、ほんの小さな綻びから『大嫌い』は生まれる。その感情から私は生まれた……!』
『やはり、あなたはそうなんですね……。』
~~
遡る事数か月前……侑達がガンプラバトルを初めて間もない頃。
スクールアイドルでも無い侑が、歩夢やかすみと協力しせつ菜を説得し、廃部となったスクールアイドル同好会を復活させた。
更にスクールアイドルフェスティバルを成功に導き、あの生徒会長の栞子をも仲間に引き入れた。
そんな彼女がガンプラバトルを初めて、誰も発動させたことの無いNT-Dを使った事はGBN中に知れ渡った。
もちろん、マリナにも。
「高咲さん、どうしてスクールアイドルやらないのかな……?」
スクールアイドルをずっと夢見ていたが、怪我のせいで出来ないマリナは、いつでもスクールアイドルになれる状況にいる侑を妬ましく思っていた。
「やりたくても出来ない私と違って、高咲さんはいつでもスクールアイドルになれるのに……なんで……!」
もし侑がスクールアイドルをしていれば、ここまで思う事は無かっただろう。
しかし、高咲侑はスクールアイドル同好会の中心にいながら、一向にスクールアイドルになろうとしない。
それでいてガンプラバトルで前代未聞の力を発揮し、メキメキとその頭角を現してきた侑。
「……大嫌い……高咲さんなんか……スクールアイドル同好会なんか……!」
その時、彼女の持つガンプラ……ノワールが怪しげな光を帯びた気がした。
~~
『私は『バンシィ・ノワール』……カツラギ・マリナの『大嫌い』という気持ちから生まれたELダイバー。想いが形となるこの世界で、マリナの『大嫌い』を叶えるために、彼女のガンプラに宿った存在……それが、私だ。』
ガンプラのELダイバー化。
やはり……と、ニルスとカワグチは唾を飲みこむ。
ガンプラが意志を持つと言う事は異例中の異例ではあるが、前例がないわけでは無い。
その事はニルスと、1年生4人が良く知っている。
「やはりか……研究所のガンダムヴァーチェと同じ……いや、それ以上の力を持ったELダイバー……!純粋ゆえに、善にも悪にも染まりやすい存在が、純然たる悪意から生まれたとしたら……!」
『悪意だと?』
「!!」
いつの間にか、バンシィ・ノワールは赤龍戦国アストレイの前に来ていた。
彼の頭部をノワールクローで握り潰し、蹴り飛ばす。
「ぐあぁっ!!」
「に、ニルス先生!」
『これは悪意では無い。私の、存在意義だ。』
完全に機能を停止した赤龍戦国アストレイ。
その衝撃で彼が背負っていた1年生とミアが入っていた檻が壊れ、5人は脱出。
すぐにコックピットのニルスを救出した。
トランジェントガンダムは重度の損傷をしており、赤龍戦国アストレイは機能停止。
ニジガクのガンプラは全員戦意喪失し、もはやまともにバンシィ・ノワールに立ち向かえる者はいない。
それでも、立ち上がり、バンシィ・ノワールの前に現れたガンプラがいた。
ランジュの乗る、シランジュだ。
「じゃああなたは、マリナじゃないのね?」
『何度も言わせるな。私はマリナから生まれたELダイバーだ。』
「なら、本物のマリナは今どこにいるの?マリナを出して!」
『彼女は今は眠っている。私が表面に出ている間、彼女の意識データは私の人格に書き換わる。全ては、マリナの『大嫌い』を完遂する為。』
「違うわ!!マリナはそんな事言う子じゃない!!だってあの子は、アタシの親友だもの!!こんな事、マリナが望むわけ無い……マリナを返して!!」
『黙れぇ!!』
「!?」
シランジュの首を掴み、締め上げるバンシィ・ノワール。
全身から火花が飛び散り、カメラアイが力無く点滅を続ける。
「ランジュさん!!」
『お前がマリナの親友だと……!?お前はマリナを傷つけた。そんなお前が、マリナの友であるはずが無い……!!』
ついに消えるカメラアイ。
シランジュをその場に捨てて、何度も蹴り続ける。
コックピットに手を突っ込み、そこからパイロットのランジュを引っ張り出したバンシィ・ノワールは彼女に向かって恨めし気に言った。
『マリナには、私だけがいればいい……!!』
「うっ……!は、離して……!」
『次元覇王流!!聖槍蹴りぃいいいいい!!!』
『!!』
その時、バンシィ・ノワールの頭上にワープゲートが開いた。
そこから炎に包まれたモビルスーツがバンシィ・ノワールへとキックを放ち、バンシィ・ノワールの頭部に直撃。
その際に掴んでいたランジュを放してしまったが、彼女はレインボーユニコーンがなんとか救出した。
「ランジュちゃん大丈夫!?」
「ユウ……謝謝……。」
「あのガンプラって、もしかして、セカイさんの!?」
アイが突然現れたガンプラを指出す。
炎を纏ったそのガンプラは、少しずつ爆炎の中から姿を見せる。
その姿は紛れもなく、カミキ・セカイの操る愛機……覇王カミキバーニングガンダムだった。
「せ、セカイ!!」
『ようキジマ、俺に黙ってこんな作戦やろうだなんて水臭いぜ。』
「……まさかこの私がこうもやられてしまうとは……メイジンとして、ガンプラファイターとして情けない……。」
『後悔すんのは、コイツを止めた後だぜ!』
『カミキ・セカイ……またしても私の邪魔を……!!』
格闘戦においてはメイジン・カワグチをも上回る技能を持つカミキ・セカイと、その愛機である覇王カミキバーニングガンダム。
しかし、彼だけでは無い。
彼と共に来たその男は、いつの間にか倒れたヴェルデブラストガンダムの下にいた。
彼女を守るように立つそのモビルスーツは、エネルギーによって生成されたマントを翻し、全てのダイバーの中で最強の風格をバンシィ・ノワールに存分に見せつけていた。
「! 隊長!!」
『すまないね皆。来るのが遅くなってしまった。私はもう、サラくんの時の様な悲劇を招きたくない……そのためにも、バンシィ・ノワール、君を止める!!』
『チャンピオン……クジョウ・キョウヤ。』
現れたのは、クジョウ・キョウヤとその愛機、ガンダムTRYAGEマグナム。
胸のAGEマークが輝くそのガンプラからは、何者にも屈しない強さと風格を痛いほど感じる。
TRYAGEマグナムと覇王カミキバーニングという、GBNでも最強クラスの2機を前にし、バンシィ・ノワールは数歩下がる。
『さすがに分が悪いか。』
『待ちたまえ!!また逃げるのか!!正々堂々、私達と戦え!!』
『今はまだその時では無い。いずれ、私はこのGBNを滅ぼす。そして私は、マリナの大嫌いを実現させるのだ……!』
背後にログアウト用のワープゲートを召喚し、そこへ入っていくバンシィ・ノワール。
レインボーユニコーンの腕の中で、ランジュはバンシィ・ノワールへと手を伸ばす。
「待って!!マリナを返して!!返しなさいよ!!」
「ら、ランジュちゃん!」
暴れて腕から落ちそうになるランジュを、レインボーユニコーンは必死に止める。
最期にバンシィ・ノワールはランジュと、スカーレットエクシアに乗ったままのセツナを見て、そのまま無言でゲートの中へと消えて行った。
~にじビル毎回劇場~
第91回:ホワイトデーのお返し
ユキオ「もうすぐホワイトデーかー……モモチ達へのお返しどうしようか?」
リク「侑達からももらったから大変だよね。」
ユキオ「嬉しい悩みだけどね。」
リク「本命が一つも無いの悲しいけど……。あ、虎太郎!」
虎太郎「? ミカミか。」
リク「なぁ、お前ホワイトデーのお返しとかどうすんの?」
ユキオ「虎太郎くんイケメンだし、お返し大変そうだよね~。」
虎太郎「姉ちゃんたちには適当に……後は……。」
リク「うん。」
虎太郎「ランチパックとか、チーズケーキとか、あと秋葉原にある美味い和菓子屋の饅頭とか。」
リク「え?そんなにいろいろ?」
虎太郎「一番上の姉ちゃんがそう言うの厳しくて。姉ちゃんたち以外には毎年8人ぐらいチョコくれるんだけど、全員別々のお返しをしろって言われてて……。」
ユキオ「やっぱイケメンって大変だな~。」
虎太郎「ランチパック、チーズケーキ、饅頭、チョコレート、ラーメン、トマト、ご飯は、まぁいいとして……お返しに焼肉ってどうやって返そう……。」