アントの立ち絵が見たくてたまらないので初投稿です。
感染者という存在について、語れることはそれほど多くない。
テラの大地に深く根ざした存在──
純医学的にはもう少し難解な定義と説明があるらしい。しかし「感染者について簡単に教えてくれ」なんて言われたら、俺が口にできることはそれくらいのものだ。不勉強、と笑いたくば笑え。鉱石病の感染機序や抑制段階について専門書を読み込むより先に、俺にはやるべきことがあるのだから。
「──反対、と申し上げたはずですが」
決然とこちらを睨む黄色の双眸。怒りと不満に吊り上がった眉。きゅっと引き結んだ口元。
そして後ろに控える数人の見覚えのある方々。
ロドス・アイランド医療部代表代行代理、フォリニック研究員とその随行員たちが、俺の前に立ちはだかっていた。
……なんでこんなことになったんだっけ。
「というわけで、クレームをつけにきました」
「何が"というわけ"なんだ、アルケミスト」
女狐(フェリーンだが)の氷の眼差しが俺を苛む。ロドスで最も怖い女、医療部所属のくせにどのオペレーターよりも威圧感がある女、脊髄に詰まってる怪物より本体のほうがよほど厄ネタな女、ケルシーである。
スカベンジャーにマジギレされて仮設バーを叩き出された次の日、俺は二日酔いに苦しみながら各種の根回しに奔走し、ついでに経営部副代表の権限でケルシーへの翌日朝一番のアポイントメントを取り付けた。医療部とエンジニア部から回ってきた膨大な量の書類は数少ない部下に投げ渡した。グレースロートを新型クロスボウの高級弦で買収できたので、少しは早く片付くことだろう。彼女まだティーンなのに優秀すぎない?
作戦部にはオペレーター各位の意思確認と戦闘における配置希望表明と当座の訓練プログラムの作成を、法務課には業務内容ごとに主要国の法律との整合性の再確認を、需品課には大幅に需要増が見込まれる各種消耗品の見積書作成をぶん投げた。財務部にはとっとと融資を取り付けてこいと厳命した。この際メインバンクじゃなくてもいい、種銭がないことには何にも始まらないんだよ! すさまじきものは金勘定なり。
「とにかく、その資料が進捗状況だ。思ったよりもスムーズに進んでる」
「……意外な展開と言わざるを得ない。君の示した当初のロードマップとロドスの現状から勘案すれば、計画の実現にはいま暫くの時間がかかるものと思っていた」
「そりゃあ頑張ったからな!! 事前の工作も何もなく会議の場でぶち上げたにしちゃあ上手く行ってるっての!!!」
デスクの上の資料を高速で捲っていくケルシーに詰め寄るが、当人は涼しい顔をしている。いや本当、長いこと温めていた計画であっても定例会議の場でいきなり発表するなんて思っていなかったので、何もかもが準備不足なのである。
「正直こっちは業務過多で潰れそうだ。以前の打ち合わせじゃ、もう少し長い目で見て準備を進めるって話だったろ? 俺とアンタで合意したはずだ。今のロドスじゃあまだ、行動隊の拡張には力不足だって」
「ああ、そうだな」
「じゃあ何で」
「ロドスを取り巻く状況は常に変化している。私は目的のため、アーミヤのため、ロドスにとって長期的視点で最適な決定を下す必要がある。今回の件もその一環としての決定になる。現時点で君に言えることはこれしかない」
取り付く島もないといった調子でケルシーが断言する。相変わらずの長広舌だが、その瞳は資料を見ているようで、その実は何か他のことを考えている。彼女の思考は俺になど推し量ることも困難だが、それでも感じ取れることはあるのだ。
「財務部の報告がひとつの契機でしかないことは君自身もよく理解していることだろう。現在のロドスの需給状況はバランスを欠いている。営利企業としての持続可能性は極めて低いと言わざるを得ず、長期目標の達成に必要な行動力を持たない。状況改善が我々にとって喫緊の課題となる以上、第五号計画についていずれは公表する必要があった」
「それはまあ。アンタとアーミヤの思い描く未来予想図のためには、ロドスが今以上に大きな力を持つ必要がある」
「その通りだ。ロドスが必要としている各種の能力と、そのために招聘するべき人材の多様さについては、君も十分に理解していると思うが」
翠玉の瞳が細められ、資料のいくつかの箇所に高速で丸が付けられていく。後で長ったらしい追加要件とともに突き返されることは確実だ。甘い仕事をした部下にくれてやる小言の中身を考えておく必要があるだろう。
それはそうと、経営部の事実上の責任者としては、ケルシーの言葉をもう少しばかり深掘りしておかなければならない。
「認識のすり合わせをさせてくれ。ロドスの財務状況の改善は急務だが、これはあくまで手段に過ぎない。合っているよな」
「企業体としてのロドスが運営され続け、存立目的を達成するためには、資金面の充実が不可欠だ。君の認識は正しい」
軽く頷きながら異常な速度で資料の確認と校正を進めていく姿は、まるで老練の教師のようだ。実際に彼女はとんでもない年月をこの大地とともに歩んできたわけで、顔を突き合わせて話していると、こちらの無知無学を諭されているような気分になる。
まあここで気圧されていたなら、この船で要職に就くなんてことは不可能なのだが。
「問題なのはタイミングだ。うちの部下だって馬鹿じゃないし、カネがないのはわかりきった事実だ。作戦部にテコ入れするための調整はもう始めてた。だが時期尚早だ」
身を乗り出せば、ケルシーの視線が机上を離れてこちらを突き刺す。ゲーム画面や各種PVやアニメで散々見た、控えめに言っても整った顔立ち。しかし俺に対して見せてくれるのは間違っても笑顔なんかではなく、強靭な意志に裏打ちされた冷徹な無表情なのだが。
「早すぎるんだよ。俺達が
突然表舞台に現れたレム・ビリトンのベンチャー企業が、発達した医療機関と創薬事業部門を自前の陸上艦に保有し、特定の国家や地域有力者のバックアップなしに、羽獣の涙ほどとはいえ黒字運営されているというだけでかなりの離れ業だ。正直この点だけでも俺は称賛されていい。なにせめちゃくちゃ大変なのである──この立場になってみるまでは、自分でも理解しきれていなかったことだが。
それに加えて今のロドスは、その
「
「これが最善の判断だと確信しているまでだ」
「わかってるさ。だからこうして力を借りに来た──反対してるのは医療部の若手、要するにアンタの弟子たちなんだからな。せめて説得に付き合ってくれ」
「…………」
ケルシーが資料を閉じる。一通り眺めただけのように見えるが、この短時間で隅々まで読み通しているのだ。
そのまま腕を組んで押し黙る──正直なところ、"君に言うことはないと伝えたが"とか言われると思っていただけに、真面目に取り合ってくれるのは意外だ。もしかして計画を強行したのに責任を感じてるとか? 内心驚きながら待っていると、果たしてゆっくりと彼女は顔を上げた。
「……感染者を救うというロドスの観念は一種の理想主義であり、理想を共有することはある意味で比較的容易だ。しかし一方で、この理想に対して正当防衛の範疇を超えた武力の保持という行為は馴染みがない。テラにおける感染者の迫害の歴史を鑑みれば、武装集団に対しての忌避感は感染者と医師の双方において共通するだろう。我々は独立した戦力と、それを自らの意志と決断によって肯定する人員を求めているが、現在のロドスの環境においてそのような人材を育成することは難しい。その点において、資金不足による実生活上の苦境は脅威だが、ある意味ではどのような人物にとっても分かりやすく、かつ行動の理由として納得し得る。己の居場所を防衛することを目的としたとき、多くの人間が初めて武器を取るという行為の是非について真剣に考察し、自身の答えを得るだろう」
非常にわかりにくい言い回しでサラッと邪悪なことを言う女狐。要するにただ武器を取るというだけなら人道主義からロドスに協力している人々は反感を覚えるが、カネがないから仕方なく稼ぐために武器を取るというのはわかりやすい。経済問題を大義名分として行動隊拡張を社員たちに納得させつつ、ロドスの直面する種々の課題について強制的に認識させようということなのだろう。
……この女は本当に医師なんだろうか? 『ロドスには戦力が必要だがカネもないし時期尚早』という話から流れるように手段と目的を入れ替えて、『ロドスにはカネがないから一刻も早く戦力を作ろう』にしているのだが。インフォームド・コンセントの概念とか理解してるんだろうか。患者に都合のいい情報だけ教えてたりしないか?
「……それはそれとして、資金問題の解決は急務だ。更なる投資を呼び込む立場にある以上、財務状況の悪化を外部に悟られるわけにもいかないからな」
「おい」
「君が私のことを陰謀家と思い込むのは結構だが、少なくとも君を長期的に雇用しているという点において、私は私自身の問題点を正確に認識している。経営戦略も一通り学んではいるが、専門ではないからな」
患者を救うために資金が必要なのは当然理解している、と言って指差す先の本棚には、様々な言語で書かれた医学書に混ざって経営学や各国の法律の専門書も置かれている。これだけ多忙を極める中でも勉強を忘れないのだから熱心なことである。
「この機に行動隊の正式な立ち位置を確立し、作戦部から後方支援部を分離独立。オペレーターに対する訓練体制を構築し、各国および企業体に対して新たな事業として売り込みを行う。事前の計画案に沿って行動する限り、各種の権限は君に一任しよう」
役目を果たせ、アルケミスト。
そう呟いて、ケルシーはこちらに背を向ける。話は終わりだ、ということらしい。ともすると俺以上に多忙なこの医師には、他にも頭を悩ませる事象が山ほどある。
気づけば既に昼前だ。俺は溜め息をつき退室する。
……天井の通気口から無音で飛び出してきたループスには、秘蔵の生姜クッキーを握らせた。レッドさんや、護衛任務で腹が減るのはわかったから、今度からおやつの催促はそこの雇い主にしてくれよな。
昼飯時だった。ロドス本艦の食堂は多くの職員で賑わっている。
第一食堂はロドスの正規職員が多く使う食堂だ。ロドスで治療を受けている患者たちは、たとえ歩き回るのにさして支障がない者であっても、病棟に併設された食堂を使うことが多い。食事制限の必要な患者が多いこともあるが、それ以上に根深い問題もある。
感染者──それは時としてあまりにも重い烙印だ。かつての友人や隣人たち、あるいは実の家族であっても、感染を理由に共に食事をすることすら拒否されるのは、それほど珍しい体験ではない。だからこそ彼らの精神的負荷を慮り、表立って差別的な態度を示す人間がほぼいないロドスにあってさえ、感染者と医師たちが優先して使える食事場所が用意されている。
だからこそ、身体の源石結晶を隠すこともせず食堂中心部のカウンター近くに居座る彼らは──率直に言って目立っていた。
「だぁからさ、アタシに言ったって始まらねえだろ? アタシが誰かを説得できるとでも思ってんのかよ。無駄無駄、そういうのはススーロにでも任せときな」
「ですよね、知ってた。畜生め……!!!」
本人たちは普段どおりのつもりなのかもしれないが、それにしては声がいやに大きいのだ。片方は自分が感染者であることを普段から臆することなく公言しているし、もう片方は諸事情あって病状が重いことがよく知られている。
医療部の誇る最強の戦闘医師、ガヴィル。
経営部の恥ずべき昼行灯、アルケミスト。
一方は呆れたように叫びながらトレーに大盛りにした昼飯をかっ喰らい、もう一方は鬱々と食堂の机に突っ伏している。どちらがどちらかなど語るべくもない。一般職員やオペレーターたちは遠くからチラチラと様子を伺いつつ、いつガヴィル医師の脱臼平手打ち(本人曰く、ちょっと強めに肩を叩いて慰めるスキンシップ)が炸裂するかで賭けを始めていた。
ガヴィルにとっては、それは全くどうということもない話だった。彼女にとっては患者を助けることはともかく、助けた後の患者がどうするのかなんてことは関心の外にあったからだ。
「つまりだ、アタシにとっちゃ戦うのも人を助けるのも変わらんわけだ。他のやつがどう思うかなんてのは知らないし、治療に要らない限りは興味もない」
「それじゃあ参考にならない。結局のところ、ケルシーが多少の助力をしてくれたって、彼女らを説得するのは俺なんだ」
「当たって砕けりゃいいだろ。死ぬわけじゃあるまいし」
「気軽に言ってくれるなー!」
炎国からわざわざ取り寄せたという緑色の茶を飲みながらうだうだと愚痴るアルケミストの脇にはPRTSの端末が置かれ、その画面はひっきりなしに更新されていく。食堂に呼び出して奢るというから何を頼まれるのかと思いきや、仕事の片手間に相談に乗れときたもんだ。安く見られたなあ、とも思うが、この男も自分なりの戦いをしているわけである。
「アタシに言わせりゃ、兵士になるって決めたやつに何を言うのも無駄なんだ。医者がするべきは治療だ。その先は別のやつの領分さ──その兵士どもはどうなんだ」
「賛成したよ。ヤトウとノイルホーンが尽力してくれた」
意見聴取書を回して、本艦にいる現役オペレーターのほとんどは賛成してくれてる、と頷く。灰色の癖毛を面倒くさげに掻いて、ゆっくりと起き上がり画面を見る姿はまさしくナマケモノだ。
「だから当座の問題は少ないんだ。作戦部はバベ──ごほん、ロドス成立時の警備部隊の編成を未だに使いまわしてる。それを再編して、得意分野と目的を考慮して適性別に振り分ける。それから全体的な戦闘能力の再評価と武器の標準化。最後に共同戦闘訓練と実地戦術演習を3ヶ月ばかり。ここまでやればBSWの契約兵士や一般的なサルカズ傭兵を相手にしても、商売という点では競争できる」
「へえ。実際に戦ったら?」
「想像したくない。というか勝敗に関係なく、本職とぶつかるような戦場に出した時点でロドスの負けだ。そういう商売がしたいわけじゃない」
「傭兵とは違うってわけだ」
「そこはね。よく言えば警備会社、悪く言えば民間軍事会社。間違っても傭兵にはならないし、なるべきじゃない」
そこを理解してほしいんだけどな、とアルケミストは嘆息しつつ首をひねっている。ヤコヴレヴィチソーセージを4本まとめて噛み切りながら、ガヴィルも少しだけ考えた。
傭兵というのは、重い商売だ。それは彼女の実感ではないが、何人かの同僚との議論を経て、そういうものなのだと受け止めている。
金のために命を懸ける。それだけではなく、時には傭兵団の名前や歴史、栄光、しがらみのためにもその身を荒野に投げ出すことになる。テラにおいて傭兵とは単に金を至上とする集団ではなく、ある意味では生き方そのものだ。金と契約、それによる名声とひとときの悦楽、あるいはか細い将来への希望。それが看取られることなき生命と墓標なき骸の対価として適切であると考える者だけが、真の意味で傭兵として生きられる。
傭兵と医者という2つの生き方はガヴィルの中では矛盾なく同居しているし、正直言って刹那的な生き方に不満や不安を覚えたこともない。感染者という属性だって。ガヴィルの底抜けの陽気さと割り切りに何ら影響を与えなかった。ただ、それが普通ではないということは、流石に彼女にも分かっている。同僚たちがここ数日心なしか殺気立っているのは、おそらくは戦い、戦場というものへの受け止め方の違いから来ているのだ。
「……ケルシー先生はそこんとこ、意外とアタシに近いからなあ」
「何だって?」
「いいや、何でも」
部下の反対を軽く見ているのか、それとも乗り越えるべき障害と割り切っているのか──あるいはコイツを信頼しているのか? 頭のいいヤツの考えることはよくわからんな、と思う。少なくともガヴィルにしてみれば、この男のヒョロさと愚痴の多さは全く信用できるものではない。肝心な時に体力不足で倒れそうな人間に重大事を託すんじゃねえよ、危なっかしいだろ。
だがまあ、ジャングル育ちのアダクリスとしては、体を動かすのは得意な方である。
「少しなら手伝ってやってもいい」
「本当か!?」
「傭兵ってもんについてはまあ、昔のあれこれで詳しいからな。ロドスは傭兵をやるわけじゃないんだろ? そこの説明くらいはしてやるよ。その先は勝手にやれ」
「それだけでも助かる。たとえガヴィルでもいないよりはよっぽどマシだ」
「ああん?」
余計なことを言いやがったアホの首を
「ま、貸しひとつってとこだな。いくつあるか憶えとけよ、アタシはいちいち数えてねえからな」
「ひどい貸し手もあったもんだ……」
溜め息をつきながら残りの茶を啜るアルケミストの目の下に隈が浮かんできているのを横目に確認し、ガヴィルは空っぽになったトレーを持って立ち上がる。
「ごっそさん。ああそれと、もうひとつ」
「何だよ、協力には感謝してるって」
「オペレーター名簿の中にアタシも加えとけ」
へ? とあっけにとられたアルケミストの眼前にフォークの先を突きつける。
「戦場で兵士を診られる医者がいなくちゃ、警備会社すら名乗れねえだろが。そいつはアタシの得意分野だ、餅は餅屋に任せときな」
言うだけ言って、トレーを片手に颯爽とガヴィルは立ち去った。
去り際のアルケミストの瞳によぎった、申し訳なさと諦めが交差したような色のことは、彼のために忘れてやることにした。
「──反対、と申し上げたはずですが」
ケルシーにクレームを入れた翌日。あの定例会議から数えて一週間後。
医療部と経営部の合同会議は、初手から早くも決裂しかかっていた。
片や医師の本分たる誓いを掲げ、感染者はあくまで治療に専念するべきだと主張する医療部。
片やロドスの資金難を憂慮して、感染者にも
両者の関係は実のところ、それほど険悪なわけではない。同じロドス・アイランドの内部部署同士、日頃から情報を共有し、常に意見交換も行ってきている。部署間の意見対立から議論が白熱することは多かったが、お互いに相手の勘所を弁えており、仲間意識も相まってこれまでひどい対立は起きていなかった。
では今回の場合、何が問題なのかというと。
「──ケルシー先生! なぜアルケミストさんだけがこの件に詳しく関わっていて、私たちは何も知らされなかったんですか!? こんなに多くの人に関わる重要な問題を二人だけで決めるなんてひどすぎます。ずる……ええと、不公平です!」
『そうだそうだーーーッ!』
「……………………ええ???」
珍しく、本当に珍しく、俺とケルシーが揃って困惑し首を傾げる。
議論は明後日の方向に進もうとしていた。
なあ、俺はなんでまた矢面に立ってるんだ?
意思決定は納得が何より大事です。私はアークナイツをやっているから詳しいんだ。
寝て起きたらランキングに乗っていたのでたまげました。これが金欠ドクターの力……ありがとうございます。
ちなみに悪魔の力(海外Wiki)を身に着けてフォリニックの資料を読んだのですが、結局本名が載ってなかったのでこの小説ではフォリニック表記のままです。