Eques Libra   作:矢の木

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はじめまして、ヤノキです。アストレア・レコードに感動して書きたくなって仮面ライダーを偶然みたらフォームチェンジしながら戦うの良いなぁでできた代物です。優しく見てください。


それは篝火のようで

一番初めに覚えているのは浮遊感。まるで風を切って空を翔けるような。いや、まるでではなく実際に空から地表へと真っ逆さまに落ちていたのだが。

 

 

「え?ああああああああああああああ」

 

 

もう、地面がすぐそばでこのまま紅いしみになるのも間近だと目を固くつぶったとき、ふと体がやさしく持ち上げられた気がした。その先は安心したのか気を抜いてしまって覚えていない。というより、次に目を開けたときの騒がしさに吹き飛んでしまったといったほうが正しいかもしれない。これは俺が背負うべき『正義』にであった物語。俺にとっての眷属の物語(ファミリア・ミィス)

 

 

 

 

 

「団長様、そちらのエルフと背中の方はどちら様ですか?」

 

「なんだ、今度の捨て犬は双子かぁ?」

 

「いいえ、違うわ!なんかね、男の子は空からヒューっと落ちてきたのガシっと華麗にキャッチしてきたの。あと、初対面の相手に猫を被る癖は直したほうがいいと思うわ、輝夜。それとリオンはれっきとした新団員候補よ」

 

「は?悪いがもう一度いってもらおうか団長。頭痛が痛い話がきこえたんだが」

 

「あら聞こえなかったの?耳が悪くなったのなら【ディアンケヒト・ファミリア】にいく?まぁ、いいわ。もう一度言うわね。男の子は空からヒューっと落ちてきたのガシっと華麗にキャッチしてきたの。そう華麗に!フフーン」

 

「何度聞いても意味が分からんぞ」

 

「あきらめろよ、輝夜。アリーゼだ」

 

 

目を覚ましてから目の前で繰り広げられる舌戦?に目を白黒させていると

 

「あら、目が覚めた?名前は?なんで空から落ちてきたの?」

 

「お待ちを、団長様。混乱していますわ。リャーナ、診てやってくださいまし」

 

「はーい。うーん、外傷もないみたいだし、大丈夫じゃない?」

 

「なら、お名前をお伺いしてもよろしいかしら」

 

 

口調の変わった和装美人に唖然としつつ、

 

 

「・・・・僕は、私は、俺は?な、に?」

 

「はぁ!?おい、まさか」

 

 

答えようとして愕然とする。自分が何者か。誰もが必ず何らかの答えがあるはずのものが()()なかった。真っ白なものしかない。自分という存在をこの世につなぎ留めておくものが消えて、元から存在しなかったように消えていくような恐怖に体が冷えていく。

 

 

「よし、決めたわ。名前が思い出せないなら、あなたは今日からウィリアム・()()()()()。わたしの弟として面倒をみるわ!」

 

「あら、お気は確かで団長。見ず知らずの子供ですよ」

 

「言ったでしょ。ちゃんと面倒を見るって。リオンと一緒にこの子も。それにね、なんかそうしたほうがいい気がするの」

 

「はぁ、お好きになさってくださいまし」

 

「ということであなたは今日から私の弟よ!文句はある?ないわよね、じゃあ、アストレア様に恩恵(ファルナ)を刻んでもらいましょう」

 

 

 

足元が名前をもらってしっかりして芯から冷えるような寒さが和らいだと思ったら、すぐに引き連れられる。というよりもはや小脇に抱えての移動だった。

 

 

「アストレア様!この子に恩恵を刻んでください!」

 

 

途中で金色の髪がきれいな同い年くらいだろう少女とすれ違った。部屋に居たのは亜麻色の髪がきれいな神様(ヒト)だった。

 

 

「あら、いらっしゃい。アリーゼ、ちゃんと説明したの?びっくりしてるわよ」

 

「あら、まだだったかしら。私はアリーゼ・ローヴェル!そろそろLv.2になる予定の美少女冒険者兼あなたの姉になる予定よ」

 

「えっと、Lv.2?冒険者?」

 

「あら、そこから?なら説明してあげるわ!」

 

 

そう言って、彼女はオラリオについて、恩恵(ファルナ)について、ダンジョンについて教えてくれた。

 

 

「そして、私たちは【アストレア・ファミリア】!団員数は十、リオンも入れれば十一ね。主神はこちらのアストレア様!団長はこの私」

 

 

Lv.2間近の冒険者を抱える今話題のファミリアよ!と力強く宣う彼女はそのあと小さく、まだ結成から日が浅いといった。

 

 

「でもね、あっという間にここまでこれたのはすごいことなんだから!私の天才性に驚いたでしょ?さっすが私!」

 

 

彼女はずいぶんと口達者なようだ。そして、たぶん一言多い気がする。あと、途中から自分で決めといてウィリアムが呼びにくいとウィルと縮められた。

 

 

「それから、私たちは探索(ダンジョン)系の活動する以外にもう一つ大事な活動をしているわ。それはこのオラリオの治安維持活動!」

 

「治安維持?ここは公的機関な、の?」

 

 

敬語ではしゃべらないようにといわれ、体が慣れていないらしい親しい口調に苦戦しながら尋ねる。

 

 

「違うわ!私たちは私たちの正義に従って行動している!正義と・・・・・。」

 

 

この時だったのだろう。俺がその信念に憧れてその『正義』を背負うと決めたのは。なにせ、『正義』を語る彼女はまるで篝火のように冷えてなにもなかった心に熱をくれて。そんな、彼女を輝かせる信念に、『正義』に憧れないわけがなかった。だから、

 

 

「どう?あなたも私たちと一緒にこのオラリオの笑顔を守るために頑張らないかしら」

 

 

そう聞かれて気づいたら頷いていたのだ。まあ、彼女はやっぱり一言多かったのだけど。

 

 

「ふふん、今日も私の正しさにひれ伏した同志が増えたわ!」

 

 

 

 

 

「ふふっ、うまくまとまったようね。でも、もう少し説明を付け足すわね」

 

 

そういうと神様は神の眷属になるということ、『恩恵(ファルナ)』を得るということについて注意点とともに説明してくれた。

 

 

「それでも私たちの【ファミリア】に入ってくれるのなら歓迎するわ。でも、もし戦うのを厭うならば別の【ファミリア】を紹介するわ。デメテルみたいに農作物を作ったりすることとかを主軸にするファミリアもあるわ」

 

 

それでも構わないといった俺は【ステイタス】を刻まれて正義の眷属となり、正義の剣と翼の徽章を与えられた。そして、先ほどすれ違った黄金色の美しい彼女、リューとともに誓いを立てたのだ。

 

 

 

「―――正義の剣と翼に誓って」

 

 

 

 




【ウィリアム・ローヴェル】
所属:【アストレア ファミリア】
ホーム:星屑の庭
種族:ヒューマン?
職業:冒険者
到達階層:0
武器:なし
所持金:0

ステイタス
Lv.1
 力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:H100

《魔法》
【ナイト・オブ・ラウンズ】
・選択魔法。複数存在する起動キーのいずれかを唱えることで対応するステータスを上昇させ、『魔法』『スキル』『発展アビリティ』を一時発現させる。
・魔力で編まれた武器と防具を作成可能。
・発展アビリティ『騎士』の一時発現。
・詠唱、『剣よ、わが手に《起動キー》』
・現在選択可能な起動キー
〇リリィ
〇べディヴィエール
〇ガエリエ

《スキル》
【正義剣翼(ユースティティア・アーラ)】
・獲得する経験値(エクセリア)に微補正。
・正義を願う限り、効果持続。
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