不良と皇帝陛下   作:アイリエッタ・ゼロス

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迷宮発見

「....それで、一枚はここにあるのか」

 朝起きた俺は、ベリアルがブルックでメダルの気配を感じたという場所に来ていた。

 

『あぁ。それも、店の手前の方だ』

「なら、とっとと回収するか....」

 そう呟き、俺は店の中に入った。そして、店の手前の方のテーブルを見た。すると、

 テーブルの上に、一枚のメダルがあった。

 

「コレか....」

『ほぉ、エレキングか。なかなか使い勝手が良いのがあったな』

 ベリアルは俺の頭の中に直接そう言ってきた。

 

「(そうなのか?)」

『あぁ。コイツは電撃を操る怪獣だ。敵の拘束をするのには便利だろうな』

「(そうか)」

 俺はエレキングのメダルを店員に渡して100ルタで買った。

 

「(安....)」

 そんな事を思いながら、俺は店を出た。

 

「で、もう一枚は?」

『ここから反対側にある店だ』

「めんどくせぇな....」

 そう呟きながらも、俺は店がある場所に向かって歩き出した。

 

 〜〜〜〜

 

「エレキングとエースキラーか....」

 もう一つの店でメダルを買った俺はライセンを歩きながらそう呟いた。俺の手の中には

 エレキングのメダルと、もう一つの店で買ったエースキラーのメダルがあった。

 

『これで二体目の融合獣か』

「二体目?」

 ベリアルの言葉に俺はそう返した。

 

『ゴモラ、レッドキングでスカルゴモラになるだろ。その二体を使えばサンダーキラーっていう

 融合獣になれるんだよ』

「へぇ....」

 そう話していると、突然前から魔物が現れた。

 

「丁度いいところに....こいつらの力、試してみるか」

 そう呟いた俺はベリアライザーを取り出しスリットにメダルを入れた。

 

ELEKING! ACE-KILLER!

 

「行け、エレキング! エースキラー!」

 俺はそう叫びトリガーを引くと、人間大サイズのエレキングとエースキラーが現れた。

 

「奴等を蹴散らせ!」

 そう命令すると、二体は魔物に向かっていった。エレキングは口から出す衝撃波と尻尾を

 魔物に巻きつけて電撃を流して魔物を蹴散らし、エースキラーは右手に持ったナイフと

 左手の鉤爪で魔物を斬り裂いていた。

 

「(ゴモラとレッドキングと比べると動きが速いな....その分、二体よりも破壊力は劣るか)」

 俺は後ろで二体の動きを観察しながらそう思った。そう観察しているうちに、魔物達は

 全て倒されていた。

 

「戻ってこい」

 そう言ってトリガーを引くと、エレキングとエースキラーは光になって消滅した。

 

「(....ついでに武装を試してみるか)」

 そう思った俺は一度メダルを抜き、アクセスカードをライザーに入れた。

 

Mikado Access Granted.

 

 その音が鳴ると、俺はエースキラーのメダルをスリットに入れ、ブレードを音声認識の

 ところで止めた

 

ACE-KILLER!

 

「武装」

 そう呟いてトリガーを引いたが、俺の腕は何も変化が起こらなかった。

 

「不発か....?」

『違う。単純にそいつは武装ができないだけだ』

「武装ができない?」

『全部が全部武装できるわけじゃねぇ。できねぇ奴も何十体っているぞ』

「そういう事は先に言えよ....」

『聞いてこなかったお前が悪い。後、エレキングは武装できるぞ』

「....はぁ。そりゃどうも....」

 呆れながらそう言った俺は、エレキングの尻尾を武装してオルクスにある七大迷宮を

 探し始めた。

 

 〜〜〜〜

 

 探し始めて数十時間が経ち、辺りは真っ暗になった。俺は雷の魔法で自分の周りを照らしながら

 周辺にある洞窟を見ていた。

 

「ここもハズレ....全然見つからねぇな」

 俺はポケットに入れた地図に印を付けながらそう呟いた。

 

「(てか、腹も減ってきたし一度帰るか....)」

 そう思った俺がホルダーからキングジョーのメダルを取ろうとしたその時....

 

『ミカド、少し止まれ』

 突然ベリアルが俺にそう言ってきた。

 

「何だよ急に」

『....今、微弱だがメダルの気配を感じた。それもかなりの枚数だ』

「何?」

『あっちの方角からだ。ちょっとついて来い』

 そう言うと、ベリアルのメダルは浮き上がりメダルの気配を感じたという方向に飛んで行った。

 俺はベリアルのメダルについて行くと、ベリアルのメダルはある壁の前で止まっていた。

 

『この奥だ』

「奥って....ただの壁じゃねぇか」

『見た目はな。だが、そこをよく見てみろ』

「そこ?」

 俺はベリアルが言った方向を照らすと、そこにはこう書かれていた。

 

『おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪』

 

「....」

『な?』

「いや、『な?』じゃねぇよ! 何さりげなく迷宮らしいの見つけてんだ!」

 俺はベリアルの言葉にそう言わざるを得なかった。

 

『俺に聞くな。....だが、メダルがあるのはほぼ確定だな』

「....まぁそうだな。....一先ず、今日のところは引くぞ。食料が何も無い状態で行くのは

 流石にごめんだ』

『その辺はお前の好きにしろ』

 ベリアルはそう言ってホルダーに戻って来たので、俺はキングジョーを呼び出してその上に

 乗り、ブルックに戻った。

 

 

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