? side
「な、何なのさアイツ!?」
私は手元にあるアーティファクトを見てそう叫んだ。
私が見ているのは、今日この迷宮に入ってきた冒険者だった。その冒険者はこの迷宮に
入って来た時に謎の腕をしており、私が仕掛けた矢を風圧で吹き飛ばした。
そして、何かしらのアーティファクトらしき物を使ったと思えば、巨大なモンスターを
呼び出して迷宮の中を破壊し始めた。しかも、いやらしい事に私がいる場所に向かって
床やら壁を破壊していた。終いには、私が迷宮に置いているゴーレム達を
巨大なモンスターに変身して一瞬にして消し炭にしてしまった。
「(あ、あんなの冒険者じゃなくて破壊者じゃん....魔人族って言ってもおかしくないし....)」
そんな事を考えていると、モンスターとなった冒険者は何かの扉の前で止まっていた。
「(ちょ、ちょっと待って....その扉って....!?)」
そう思った次の瞬間、私がいる部屋の扉が爆発した。そして、そこから現れたのは
モンスターとなった冒険者だった。
「(も、もう来たぁぁぁぁ!?)」
〜〜〜〜
ミカドside
スカルゴモラとなった俺は、周囲に"スカル超振動波"を撒き散らしながら迷宮を進んでいた。
そして、俺はある扉の前にいた。
『コノオクカ?』
『あぁ。間違いねぇ』
『ソウカ』
そう言うと、俺は"スカル超振動波"で扉を破壊した。俺は扉を破壊した部屋に入ると、
そこには謎の巨大なゴーレムがいた。そのゴーレムは先程までのゴーレムと違い、
相当な魔力を持っていた。そして、その周りには謎の騎士の様なゴーレムが立っていた。
『見たところ、コイツがこの迷宮のボスか』
『ミタイダナ。ソノマワリノハボスヲマモルヘイッテトコロカ』
そう言いながら、俺は地面を殴り、周りに現れた岩の楔に炎を纏わせて騎士の様な
ゴーレムと巨大なゴーレムに向かって殴り飛ばした。だか、巨大なゴーレムに向かって
殴り飛ばした岩の楔は、全て騎士のゴーレムによって防がれた。
「あ、危ないなぁ!? 普通、急に殺そうとする!?」
『『はぁ(ハァ)?』』
俺とベリアルは、突然喋り出したゴーレムに向かってそう言った。
『アイツ喋りやがったぞ』
『オイキョダイゴーレム。オマエガコノメイキュウノボスカ?』
俺は周囲に岩の楔を並べてそう聞いた。
「そ、そんな殺意増し増しで聞かないでくれる!? いくらミレディさんでも怖いんだけど!」
『シルカ。テキナラメッサツスル』
「ひ、人の話し聞く気ないし....何か本格的にムカついてきた....! ミレディさんが創った迷宮を
めちゃくちゃにしてくれちゃって!」
『コノメイキュウハオマエガツクッタカ....』
『てことは、アイツがボスなのが確定したな』
俺は岩の楔に炎を纏わせて巨大ゴーレムに向かって殴り飛ばした。だが、その攻撃は周りにいる
騎士のゴーレムに防がれた。
『チッ....ジャマガオオイ』
『ここは戦術を変えろ』
『ワカッテイル』
俺はそう言って、一度スカルゴモラから人間の姿に戻った。そして、ライザーからカードを
抜き、ゴモラ、レッドキング、キングジョーのメダルをスリットに入れた。
『GOMORA! RED KING! KING JOE!』
「行け! ゴモラ! レッドキング! キングジョー!」
俺はゴーレムの1.5倍サイズにした三体を呼び出した。
「お前達! あの雑魚どもを潰せ!」
そう言うと、キングジョーは分離し、分離したパーツにゴモラとレッドキングを乗せて
騎士のゴーレムを破壊し始めた。
『おいミカド。少し俺にも遊ばせろ』
「....肉体のダメージは最小限にしろよ」
そう言って、俺は意識をベリアルと交代した。
〜〜〜〜
ミレディside
三体のモンスターを呼び出した冒険者はモンスター達に私のゴーレムを倒す様に命令していた。
すると、突然冒険者は眼を閉じた。そして、すぐに眼を開いたかと思うと、さっきまでとは
別人の様なオーラを纏っていた。
「おい岩人形。お前がこの迷宮のボスってなら、俺を楽しませてくれるよなぁ!」
『Mikado Access Granted.』
『BELIAL!』
「ハァァァァ!」
そう言った冒険者は、謎のアーティファクトを使うと、アーティファクトから溢れ出た
闇の魔力に覆われた。そして、次の瞬間、闇の魔力を振り払って謎の異形が姿を現した。
「な、何なのアイツ....!?」
その異形は全身真っ黒で、身体の所々に赤い線が入っており、両手は鋭い鉤爪になっていた。
『俺を楽しませろよ....岩人形!』
そう叫ぶと、謎の異形は私に向かって飛んできた。