『ゼァ!』
「っ!? 嘘でしょ!」
俺は岩人形に殴りかかった。すると、岩人形は腕でガードしたが、腕の装甲は
ヒビが入った。
『どうしたぁ! ボスって割にはそんなもんかぁ!』
俺は攻撃を繋げながら、岩人形に反撃の隙を与えなかった。だが....
「このっ!」
岩人形は突然、周りにあった岩を動かして俺に攻撃してきた。俺はそれを飛び回って
躱し、近くにいたキングジョーのパーツに乗った。
『岩を動かしやがるか....』
そう考えている間にも、岩人形は俺に向かって岩を飛ばしてきた。
『そんな岩ごときで、俺を止められると思うなァァァ!』
俺は飛んでくる岩を避けたり、破壊したりして岩人形に接近した。そして、俺は腕を大きく
振りかぶって殴ろうとしたが、岩人形は突然真横に移動していった。
『チッ....』
『おいベリアル。あのゴーレム、動きがおかしくないか?』
すると、岩人形の動きを見ていたミカドがそう言ってきた。
『あぁ。普通の動きじゃねぇし、空気抵抗も無視してやがる』
『てことは魔法か....可能性としては、重力系ってところだな』
ミカドは冷静に分析した結果を話してきた。
『ハッ、だからどうした! あの程度の魔法で俺を止められると思ってるなら、随分と
舐められたもんだなァ!』
俺はそう叫ぶと、闇の力を少し解放して身に纏った。
『チョロチョロ逃げてんじゃねぇぞ! 岩人形如きがァ!』
俺はさっきよりも速度を上げて、岩人形に接近した。
「っ!? 速っ....!?」
岩人形は周辺の岩を落とし、その隙に上空に逃げようとしていた。
『遅ぇんだよ!』
俺は先程の数倍の速さで岩を躱し、逃げようとしていた岩人形の腕を掴んだ。
「嘘っ!?」
『落ちやがれっ!』
俺はかかと落としを叩き込んで岩人形を地面に叩き落とした。すると、岩人形は落ちていき、
俺がかかと落としを叩き込んだ部分は砕けていた。
「グフッ!?」
『(まだまだ力は戻ってねぇか....)』
俺は落ちた岩人形を見てそう思った。全盛期であれば、さっきの攻撃で岩人形の鎧は
粉々に砕けているはずだった。
『まぁ良い....ついでにコイツもくらっとけ!』
俺は腕に闇の魔力を溜め、右腕を縦に、左腕を横にして十字の形を作った。
『デスシウム光線!』
すると、右腕から闇の魔力を持った巨大な光線が発射された。その光線へ真っ直ぐに岩人形に
向かっていき、岩人形に直撃した。
「う、嘘でしょぉぉぉぉ!?」
その叫び声とともに、俺が光線を放った場所は大爆発を起こした。そして、爆発で起こった煙が
晴れると岩人形はその場から消滅していた。
『チッ....今のが現状での最大出力か....』
『お前の本気、アレよりヤバいのかよ....』
ミカドはどこか呆れた様子でそう言ってきた。
『当たり前だ。あの威力じゃ全盛期の10%も無いわ』
『化け物かよ....いや、化け物だったな。お前は』
『よくわかってるじゃねぇか。....それよりも、奥の扉が開いたみたいだ』
俺はこの部屋の奥にあった扉の方を見た。
『そろそろお前に身体は返すぞ』
『あぁ』
『メダルは全部回収しろよ』
『わかっている』
俺はミカドにそう言って、意識をミカドと交代した。