迷宮を進んで行くと、俺は巨大な迷路の様な場所に出た。
「広っ....」
『どうすんだ? スカルゴモラかベムゼードで道を作るか?』
「いや、ここは大人しく迷路を進んだ方が良さそうだ。あれ見ろよ」
そう言いながら、俺は近くの氷の壁を指差した。俺が指差した先にある氷の壁には
何かに殴りかかろうとした魔人族が数十人いた。
『....なるほど。壁をぶっ壊そうとすると氷の中に閉じ込められるか』
「みたいだな。一々氷の中に閉じ込められるのも面倒だ。ここは大人しく行く方が
時間短縮になるし、魔力の節約にもなる」
『そうか。ならさっさと抜けるぞ』
「あぁ」
そう言って、おれはベリアルが感じるメダルの気配を頼りにして迷路を進んだ。
そして、ある程度進んだ時....
「「「グォォォォ!」」」
突然壁から鬼のような形をした氷の像を飛び出してきた。
「....ウゼェ。闇の雷」
俺がそう呟いて氷の像に手を向けると、氷の像を全て包むほどの巨大な黒い雷が
氷の像に降り注いだ。雷が当たった氷の像は一瞬にして消滅し、氷の像がいた所には
何かが焦げたような跡が残っていた。
「邪魔くさい罠だな....」
そんな事を呟いた瞬間、今度は上の天井から氷の鳥が俺に向かって突っ込んできた。
だが、突っ込んできた鳥達は俺が自分の周りに張っていた結界に当たった瞬間、
粉々に砕け散っていった。
『脆い連中だな』
「邪魔くさいから走り抜けるか....」
『好きにしろ』
〜〜〜〜
迷路の中を一気に走り抜けた俺はある巨大な扉の前にいた。
「....」
『無駄にでかい扉だな』
「あぁ」
そう呟きながら、俺はベリアライザーを手に取った。
『Mikado Access Granted.』
『RED KING!』
「武装」
『RED KING! KNUCKLE!』
俺は腕にレッドキングナックルを武装させると、本気の力で扉を殴った。
扉は一瞬にして砕け散ったのだが、砕け散った瞬間扉は元通りに戻ってしまった。
「ダメか....」
『どうするんだ?』
「....」
俺は腕を戻して扉に近づくと、扉に何かを嵌め込めるような窪みが四つあった。
「大人しく嵌め込める物を探すか....」
そう呟き、俺はベリアライザーにメダルをセットした。
『ZETTON! PANDON! RED KING!』
「行け、ゼットン、パンドン、レッドキング」
俺は本来のサイズの三体召喚すると、再びメダルを三枚セットした。
『KING JOE! ACE-KILLER! VEROKRON!』
「お前達も行け、キングショー、エースキラー、ベムクロン」
そう言うと、新たに三体の怪獣が俺の前に現れた。
「お前達、この窪みに嵌め込めるような物を探してこい」
すると、六体はそれぞれ鳴き声をあげて近くの通路を歩いて行った。
「....俺も行くか」
そう呟き、俺は六体が行かなかった通路に向かって歩き出した。
〜〜〜〜
通路をしばらく歩くと、突然周囲の冷気の気配が変わった。
「....」
俺は違和感を感じ足を止めると、突然歩いて来た道が氷の壁で塞がれた。そして、
目の前の氷の壁から巨大な氷のマンモスの様なものが現れた。
「ちょっとは強そうなのもいるんだな」
『みたいだな。どうする? 俺がやろうか?』
「いや、今回は魔法だけでどうにかしてみる」
俺はベリアルからの提案を断り、地面に手をついた。
「
そう呟くと、氷のマンモスの影から無数の鎖が飛び出し氷のマンモスの身体を縛った。
「ダークサンダーバースト」
そう言って氷のマンモスに手を向けると、俺の目の前に魔法陣が現れ、
その魔法陣から黒い稲妻が現れ氷のマンモスに直撃した。黒い稲妻は氷のマンモスを
包み込み、そこにいた氷のマンモスを粉々に砕いていた。そして、砕け散った
氷のマンモスがいた所には宝玉のような物が落ちていた。
「....こいつか鍵か」
俺は落ちていた赤い宝玉を拾って光に当てた。
「(あと三つ....先に戻って待っておくか)」
そう思い、俺は来た道に向かって歩き出した。