不良と皇帝陛下   作:アイリエッタ・ゼロス

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フリートホーフ壊滅

「はぁ....この辺にいるのは全員殺したか」

 オークション会場に着いた俺と八重樫はオークション会場の地下室に侵入して周辺にいた

 男達を全て殺していた。

 

「そうみたいね。それよりも....」

 八重樫も刀に付いていた血を振り払ってそう言うと、近くにあった牢獄を見ていた。八重樫が

 見ている牢獄には若い女や子供たちが鎖で繋がれていた。牢獄にいた女や子供たちは

 俺達の姿にどこか怯えているようだった。すると、八重樫は牢獄に近づき牢獄の柵を人が

 通れるぐらいの広さに斬り裂いた。そして、牢獄の中に入っていき繋がれていた鎖を

 全て斬り裂いていた。

 

「帝君。この人達は私が外まで連れ出すわ。その間に早くリーダーから情報を

 聞いてきて」

「わかった。んじゃ、そっちは任せたぞ八重樫」

 そう言って、俺は少し騒がしくなっている場所に向かって走り出した。

 

 ~~~~

 

 走り続けていると、俺はどでかいホールのような場所に着いた。周りを見ると、仮面を

 付けた貴族のような連中が大勢いた。

 

「(胸糞悪い場所だな....)」

 そう思いながら、俺はホールの真ん中でマイクを持った男に近づいた。

 

「お前、フリートホーフのリーダーか?」

「あぁ? 誰だおま....」

 俺は舐めた口を聞いてきた男の首を右手で絞めた。

 

「がっ!?」

「もう一度聞く。フリートホーフのリーダーか?」

「お、お前ら! この侵入者を殺せ!」

 首を絞めている男は苦しみながらそう叫ぶと、客席の方にいた男達がこちらに向かって

 走って来た。

 

「ジェノサイドサンダー」

 俺は左手を客席の方に向けると、こちらに向かってきた男達全員に黒い雷が降り注いだ。

 雷が当たった男共はチリとなって消滅し、客席の貴族からは悲鳴が上がった。

 

「最後にもう一度聞く。フリートホーフのリーダーか?」

 俺は左手に黒い雷を纏わせながらそう聞いた。

 

「あ、あぁそうだ! 俺がフリートホーフのリーダーだ!」

 すると、ようやく状況を理解したのか声を震わせながらフリートホーフのリーダーは

 そう言った。

 

「そうか。なら聞くが、水色の髪をした五歳ぐらいの女の子、何処から攫ってきた?」

「水色の髪のガキ....海人族の事か!」

「あぁ。何処から攫ってきた。さっさと吐け」

 そう言いながら、俺は手に力を加えた。

 

「あ、あのガキならエリセン近くの湖で攫った!」

「それは本当か?」

「ほん、本当だ! 嘘じゃねぇよ!」

「(嘘をついてはなさそうだな....)」

 そう思い、俺はフリートホーフのリーダーの男を地面に投げた。

 

「そうか。それを聞けたらお前は用済みだ」

 そう言って、リーダーの男にも雷を落として男の存在を消滅させた。そして、俺は天井を

 破壊して天井から施設の上空に飛んだ。すると、施設から少し離れた場所の建物上に八重樫が

 いるのが見えた。

 

「(誘導は終わったみたいだな。んじゃ、一気に破壊するか)」

 そう思い、ベリアライザーを持った瞬間、俺の目の前に一枚のメダルが現れた。それは

 ミュウが持っていたメダルだった。

 

「(急になんだ....?)」

 そう思っていると、突然頭の中に龍の様な鳴き声が聞こえた。

 

「(コイツの声か?)」

「何だ? 力を貸してくれるのか?」

 そうメダルに聞くと、再び頭の中に龍の鳴き声が聞こえた。

 

「そうか。んじゃ、一緒にやるか」

 そう言って、俺はベリアライザーにカードを入れベリアルと雫から貰ったメダルとミュウが

 持っていたメダルをベリアライザーにセットした。

 

Mikado Access Granted.

 

BELIAL! MIZUNOE NO RYU! NATSUNOMERYU!

 

「三つの力、いただくぞ!」

 

ANCIENT LEGEND DRAGON!

 

 三つの力は俺に重なり、俺の姿は九本の首を持った龍に変わった。そして、九本の首から

 炎と雷が放たれた。放たれた攻撃で施設は跡形もなく無くなり、巨大なクレーターが

 出来上がっていた。

 

『(ケッカイヲハッテオイテセイカイダッタナ)』

 俺は施設周辺に張っておいた結界を解除させてそう思った。すると、俺のもとに六枚の

 メダルが飛んできた。六枚のメダルは龍の身体に吸い込まれていきホルダーの中に

 自動的に入っていった。

 

『サテ....』

 俺は八重樫がいる方向に向かって飛んでいき、八重樫のいる屋根の近くで急降下した。すると、

 八重樫は俺の背中に飛び乗って来た。

 

「場所は分かったの?」

『アァ。エリセントイウマチダソウダ。ナビタノムゾ』

「了解」

 そう言って、俺は八重樫のナビを聞きながらエリセンに向かった。

 

 

 

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