不良と皇帝陛下   作:アイリエッタ・ゼロス

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受け継ぐ力と共同戦線

 どれぐらいの時間が経ったのか、俺はわからないほど意識が朦朧としていた。

 俺は普通に考えれば死ぬほどの血を吐き、全身強烈な激痛を感じて倒れていた。

 

『フフフ....耐える事ができなかったか』

「(フザケンナ....!)」

 俺は身体中に激痛を感じながらも、フラフラと立ち上がった。

 

『まだ立つか....』

 ベリアルはどこか呆れたような様子で俺を見ていた。

 

「当たり前だ....こんなところで終わってたまるか....!」

 すると、ベリアルは不思議そうにこう聞いてきた。

 

『一つ聞こう。何がお前をそこまで動かすんだ?』

「俺が、動く理由か....そんなの、決まってるだろ....!」

 俺はベリアルの目を睨んでこう言った。

 

「元の世界に、恩を返したい人達がいるんだよ.。それに、アイツと約束したんだよ....絶対に、

 生きて帰るって!」

 そう言って、俺は再びトリガーを引いた。

 

「だから....俺に力を貸せ! ベリアル!」

『っ!? コレは....!』

 そう叫んだ瞬間、俺の身体を包んでいた黒い霧は俺の身体に取り込まれていった。そして、

 目の前に立っていたベリアルも黒い光の粒子に変わり俺の身体に取り込まれていった。

 そして....

 

『はぁ、はぁ....この姿は....』

 俺が自分の手を見ると、俺の手はベリアルと同じ鉤爪がついた手になっていた。

 

『ハッハッハッ! まさか俺の力を本当に受け継ぐとはな!』

 すると、突然頭の中にベリアルの声が聞こえてきた。

 

『この勝負、お前の勝ちだミカド!』

『....そうか』

 そう呟いて、俺はライザーを元に戻してベリアルのメダルを抜いた。すると、俺の肉体は

 激痛が走っていた部分はなくなり、髪の毛の毛先が赤色に変わっていた。そして、腰に

 謎のホルダーの様なものが付いていた。

 

「この姿は....それにこのホルダーは....」

『お前が俺の力を引き継いだからだ。その結果、お前は人間離れした身体能力と超能力を

 手に入れた。それと、そのホルダーはメダルを入れるホルダーだ。俺以外にも、

 色々な怪獣のメダルがこの世界にはあるからなぁ』

 抜いたベリアルのメダルからベリアルの声を聞いて、俺がホルダーを開くと、

 二枚のメダルがホルダーに入っていた。

 

『とりあえず、そのメダルの使い方を教えるか』

 ベリアルはそう言うと、一つずつメダルの使い方を教えてきた。

 

 〜〜〜〜

 

『....とりあえず、メダルの使い方はそんな感じだ』

「なるほど....」

 数十時間かけて、ベリアルのメダル講習は終わった。

 

『使い方はわかったか?』

「あぁ。変身と召喚と武装と憑依だろ」

『しっかりと理解したみたいだな。じゃあ、ここから出るぞ』

 そう言って、ベリアルはホルダーの中に入ろうとした。だが、俺は入ろうとしたベリアルの

 メダルを掴んだ。

 

「ちょっと待て」

『....んだよ』

「お前、肉体を取り戻すって言ってたな」

『あぁ。それがどうかしたのか?』

「その野望、俺が協力してやるよ」

『は?』

 ベリアルは、『何言ってんだコイツ』みたいな声でそう言った。

 

「俺はお前に力を貰った。なら、俺はお前にその分の義理を果たさないといけねぇ」

『....何だ? それは敗者である俺への情けか?』

「んなわけねぇだろ。どうして俺が情けをかけなきゃならねぇ。これは俺のただの自己満足だ」

『....』

「で、どうすんだ?」

『....つくづく思うが、お前は面白い人間だな。なら、精々俺の野望のために働いてもらおうか』

 ベリアルは笑った様にそう言ってきた。

 

「それはお前もだ。俺が元の世界に帰るまで、精々利用させてもらうぞ」

『フハハハ! お前の好きにするが良い!』

「あぁ。そうさせてもらう」

 そう言って、俺はベリアライザーのトリガーを押してゲートをくぐった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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