AKB49 〜浦川みのりRe:Start〜   作:YAYOI@小説書き始めました

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YAYOIです。ども。
1話をご覧いただいた方、お気に入り登録をしていただいた方、ありがとうございます。
俺以外にAKB49原作の二次創作小説を連載している人がいないので、少し悲しいです。もっと増えてくれ!!!!!
それと、AKB48の2010〜2015年くらいのCDシングルを聴いていると、めちゃめちゃ小説のネタは思いついて、自分でもニヤニヤしてしまいますw

では、2話です!どうぞ!


第2話 ”性別の垣根を超えたアイドル“

「そんな君に朗報だ。僕が直々に君をAKB48メンバーとして改めて受け入れたいと思う。

AKB48のメンバー”浦川みのり“として。

そしてもう一つ、新たな試みだが、新たに”浦山実”として、端的に言うと“性別の垣根を超えたアイドル”になってほしい」

 

「え......?いや、ちょっと待ってください秋元先生!言ってる意味がちょっと理解できないっス...」

 

秋元先生から飛び出した言葉は、予想だにできない言葉だった。

 

「俺がまた“浦川みのり”になる!?しかも、“浦山実”としてもアイドルに!?性別の垣根を超えたアイドルってなんスか!?」

 

ついキレ気味になってしまった俺は、少し誤りを入れつつ、こう答えた。

 

「俺は、“浦川みのり”ファンを裏切ったんです。しかも、そのファンの人達は皆僕の秘密をずっと隠し続けてくれました。

でも、“浦川みのり”が“浦山実”と言う事をばらすと言うことは、それは守ってきてくれたファンの心を踏み躙ることになってしまう!!!

俺にはそんなことできないっスよ!!!!!」

 

自分の本心を全てぶちまけた。

その本心は、ただの一般人”浦山実”としてではなく完全にAKB48メンバーである“浦川みのり”のものとなっていた。

それを俺は自覚しておらず、それに気付いたのは秋元先生であった。

 

「そうか...君が考えていることはやはり、AKBになくてはならない存在だと言うことか...」

 

「答えになってないっスよ!!!!」

 

「ああ、すまない。とにかくだが一度、AKB48劇場(シアター)に来てほしい。車は用意してある。」

 

指を刺した方向を向くと、そこには黒い高級車が佇んでいた。

 

「はぁ...劇場(シアター)に行けばわかるんッスね...?」

 

俺は少し諦めたような態度でそう問いかける。

 

「ああ、ここでは話せない話も沢山ある。だからこそ劇場(シアター)で話したい」

 

「わかりましたよ、行けばわかるんっスね?」

 

俺は渋々、条件を飲み、用意された車に乗り込む。

俺は後部座席、秋元先生は助手席へと座った。

 

俺が後部座席の乗り込んだ時、隣の座席から目線らしきものを感じた。

 

「やぁ、実くん、また会いましたね!」

 

「ったく...有栖が来た時に言ってたことはこういう事だったのかよ...」

 

本日2度目の項垂れをかます俺。

 

「そうですよー!昼間に伝えたって言うのに、実くん全然理解してくれてなかったし〜!」

 

「そう言うわけじゃねーよ!説明が少なすぎて話がわからなかったんだよ!ったく......。」

 

「ただ、有栖がいるってことはお前も関係あるってことか?」

 

AKBにいた時から有栖が絡んでる時は何かしら大事な何かが起きると相場が決まっている。

 

「はい!私もめちゃめちゃ関係あります!なんだって毎週会ってるんですから♡」

 

「毎週会ってるってそれは俺が会いたいんじゃなくて有栖が一方的に会いたいだけだろー...」

 

「またまた〜!本心は会うのが楽しみだったんでしょー!」

 

「ばっ、そんなわけねぇだろ!毎回来るのうっとうしいなっておもったよ!......まぁ、有栖が来るのは楽しみにしてたとか、毎週何かしらの話を聞けることが楽しいとは多少でも思ったけど...」

 

「うふふ〜!実くんは素直じゃないなー!」・゚・(ノД`)ヽ(´Д` )

 

「おいこらっ!頭撫でるな!!!!」

 

「あはははっ!!!!」

 

そんな絡みを後部座席で繰り返していた。

 

「しかしこんな感じで喋るのも久しぶりな気もするし、なんか、あの時に戻ったみたいですごい楽しい...。」

 

「やっぱり実くん、“浦川みのり”に戻りたいですか〜?」

 

「戻りたくないと言えば嘘になるな...ただ、俺があそこにいること自体がおかしかったからどんな理由があったとしても俺は戻らねぇ。“浦川みのり”にはな...」

 

俺は“浦山実”であり、“浦川みのり”は架空の人物だ。

一部のファンには俺が男だってことを決意を持って公表したため、知れ渡っている。

そのファン達を蔑ろにはできない。

 

「とにかく、有栖が絡んでる話だから気を付けておく。なんかヤバそうだし」

 

「ヤバいってなんですかー!?」

 

「そのままの意味だよ」

 

「ぶー!」

 

膨れっ面をして怒る有栖。

でも、こんな俺を慕ってくれている女の子が、今やAKBの正規メンバーにまで上り詰めていると考えると、1年間って長いようで短いが、その中には様々な変化があったんだなと痛感させられた。

 

そんなたわいもない話や絡みをしていると、助手席に座る秋元先生から一言が来た。

 

「二人とも、そろそろ劇場(シアター)に着くぞ、準備をしておけ」

 

「はい、わかりました!」

 

相変わらず俺も有栖も背筋がピンと伸び、しっかりとした態度をとってしまう。

有栖は現役だが、俺はもう卒業して1年が経っている。

それだけ“浦川みのり”に染まってしまったんだと痛感した瞬間である。

 

 

 

 

▼▼▼▼▼

 

 

 

そこには、見慣れた建物が鎮座していた。

 

「着いたぞ」

 

その一言で、荷物を持ち車を降りた。

 

「どうだ浦川、久しぶりに劇場(シアター)に来た感想は。」

 

「秋元先生、今この姿で浦川って呼ぶのやめてください、恥ずかしいっスよ。

でも、卒業以来ここには一切来ていなかったから、久しぶりで新鮮っスね」

 

「そうか、あれからお前はここに来ていなかったのか」

 

「はい。なんか、ここに来てしまうと感情が揺れ動きそうで...。」

 

久しぶりに来た劇場(シアター)は、あの時から何一つとして変わっていなかった。

 

何も変わっていないからこそ、あの切磋琢磨した時を思い出して少し懐かしい感情と悲しい感情を思い出す。

 

「とにかく、中に入るぞ、こっちだ」

 

そして俺たち二人は正面玄関から......ではなく、メンバーや関係者だけが立ち入りを許されたいわゆる関係者入り口の方から入ることとなった。

 

「先生、こっちからでいいんです?俺もう関係者(メンバー)じゃないっすよ」

 

「何を言ってるんだ、お前はもう“浦川みのり”としてAKB48を卒業しているんだ、立派なAKB48の関係者(卒業生)だ。それに今はお前だけじゃなくてAKBのメンバーもいるんだ、正面入り口から入ろうものなら大騒動だぞ。」

 

「有栖は納得が行きますが僕が関係者...姿がこれなんで見つかったらどう説明すればいいんすかね...」

 

俺は“浦川みのり”ではなく、”浦山実“だ。

関係者(メンバー)だったのは過去の話であり、今は関係者ではないのだ。

 

「安心しろ、それはプロデューサー権限でどうにかしてやる。卒業公演の時に一緒に公演をしたメンバーなら、お前の姿を見ても何も不思議に思わないだろうな。何せ”関係者“(メンバー)だ。

それに、“浦川みのり”の存在を知るものは誰もお前のことに気付きやしない。聞かれたら僕が庇ってやるさ」

 

「そこまでして...本当に僕を“性別の垣根を超えたアイドル”になって欲しいと?」

 

「当たり前だ、僕が提案していることは全て嘘偽りない本物だからね。」

 

どうやら先生は俺の事を本当に“性別の垣根を超えたアイドル”にしたいらしい。

だが、なぜそこまで固執するのだろう...。

 

俺は問いかけた。

 

「でも、なんで先生は俺にそこまで固執するんすか?」

 

「それは、今から案内する部屋に答えがある。それまでは、言いたい事などが沢山あるだろうがそれを見た上で決断をしてほしい。」

 

そう言って案内された部屋は、なんと秋元先生の自室であった。

そんな所でしか話ができないと言うことはいよいよ持ってかなり大事何だと言うことがひしひしと伝わり、緊張レベルが1段階上がったような感じがした。

 

 

 

▼▼▼▼▼

 

 

 

先生がドアを開け、それに続くように俺と有栖は部屋へと入った。

 

そこに広がるのが懐かしい景色。

あの時からほとんど変わっていない。

変わっている箇所といえば、壁にCDシングルのポスターが増えたと言う点ぐらいか。

 

「う、浦山くん...?」

 

「え、っちょ、吉永、何でここにいるんだよ!?!?」

 

部屋に入って周りを見渡すと、そこには現在トップアイドルを全力疾走中であり、なおかつ浦山実の同級生である「吉永寛子」の姿が。

 

「わ、私も秋元先生に呼び出されて、ここで待っててほしいって言われたから、ここにいてるんだけど...なんで浦山くんが先生と有栖と一緒に???」

 

「そ、それは...」

 

秋元先生にあんな事を言われたなんて、自分の口からは裂けても言えなかった。

だって、幻滅されそうな、そんな気がして...。

でも、ここに吉永がいると言うことは、この話し合いを吉永にも聞いてほしい、と言う先生の考えだろうか。

 

「それは、僕から説明する。でも、もう一人来てないようだから少し待ってほしい。」

 

先生が口を開くと、まだ1名この部屋に来ていない人がいるようだ。

今度は一体誰何だ!?と心の中で叫びたいほどに。 

 

そしてその言葉の後、部屋は静寂に包まれた。

 

しばらくの静寂の後、有栖が口を開く。

 

「ねぇねぇ、実くん、久しぶりの吉永さんを見て、ドキドキしましたか〜?」

 

「ばっ、有栖何言ってんだよ!本人いる前で聞くんじゃねぇ!!!」

 

「ちょ、ちょっと有栖ちゃん!?何言うの!」

 

その言葉と同時に、俺と吉永は同時に動揺を見せた。

 

「「あっ...」」

 

二人して目を合わし困惑と照れ隠しのような声を上げた。

 

「と、とにかくだ!!!有栖はそう言うこと言わない!恥ずかしいのわかってて言ってるだろ、お前!」

 

「えー、実くんやっぱり素直じゃないですねぇ...」

 

「あのなぁ...」

 

有栖の言葉で本日3度目の項垂れをかます。

全く、何回俺を項垂れさせれば気が済むんだよ、有栖は...

 

「ねぇ、浦山くん...?」

 

「なっ、なんだよ吉永!びっくりしたわ...」

 

「あ、ごめんね、ちょっと聞きたいことがあったんだけど...」

 

突然、吉永が俺に質問があると言って問いかけてきた。

つい動揺してビクッとしてしまったのは言うまでもないだろう。

 

「私たち、同級生でよく話してたのに、すごい変な空気じゃない?」

 

「な、なんだそんなことか...そりゃ、吉永は今はAKBのトップアイドルだし、俺は”浦山実“というただの吉永ファンだから、昔みたいな同級生のノリでやってたら、周りが黙っちゃいないと思うからじゃないかな...。

それとシンプルに長いこと話をしてなかったから、緊張ってのもあると思う」

 

「うーん...そう言うものなのかな...?」

 

「そういうもんだろ。むしろ吉永はアイドルとして、俺のことは吉永寛子ファンとして見てもらわないと困るっつーか...」

 

「あー、実くんめちゃめちゃ照れてるじゃないですかー!わかりやすーい!!!」

 

「だーーかーーらーーー!こういうタイミングで首突っ込んでこなくていいんだよ有栖は!」

 

「ふぁーい」

 

有栖はこういう変なタイミングで突っ込んでくるから、一々突っ込むのも面倒だし、一番俺の表情を見ているのかもしれない。

だるそうな返事を返した有栖を見て、そう感じたのであった。

 

「そう、なんだね...」

 

吉永はボソッと意味深な発言をした。

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「い、いや!!!な、なんでもないよ!!!」

 

どうしたんだと心配の声をかけると、明らかに動揺した様子であたふたしたした返事を返した吉永。

 

「あー、吉永先輩も照れてるんじゃないですかー?二人とも分かり易すぎますよ〜!うふふー!」

 

それを見逃さなかった有栖は、今度は吉永にツッコミを入れた。

 

「あ、有栖ちゃん!!!???」

 

その言葉と同時に、吉永の頬がみるみるうちに赤く、赤面していった。

 

それを見た俺は自身も赤面していくのが自分でもわかった。

 

「もうお二人さん、そういう関係になっちゃえば〜?」

 

「おい、有栖、それだけは言っちゃいけないだろ...AKB48は“恋愛禁止”だぞ。しかも芸能人に恋心を抱くのは百歩譲ってわかるとして俺みたいなただの同級生に恋をするなんてことはあり得ないだろ」

 

「実くんはそう言ってますけど、吉永先輩が大変なことになってますよ」

 

そう言われ、俺は吉永の方を向く。

 

「あ、わわわわわたしは...」プシュー...

 

「ちょっ、吉永大丈夫かよ!!!」

 

「だ、大丈夫、気にしないで!」

 

「そ、そうか...」

 

吉永の表情と明らかな動揺は、恋心のそれである。

それを見た俺は冷静になりつつもどこか嬉しいと思うのであった。

 

「君たち、僕はAKB48は“恋愛禁止”なんて一言も言ってないぞ?」

 

秋元先生から突然の宣言である。

 

「え?でも、確かに前に聞いた時に秋元先生は恋愛禁止と言っていたような...」

 

疑問に思った俺は、そう質問をする。

 

「君たちアイドルがファンに対して“恋をする”のは至極真っ当なことだ。

ファンを彼氏と思わない限り、君達にはアイドルのスタートラインにも立ててないということだ。」

 

独特な先生のセリフで、つい納得をしてしまう一同であった。

 

 

 

▼▼▼▼▼

 

 

そして、一同が納得し静かになってから10分程度経った時に、外から誰かがこの部屋に向かって走ってくる足音が聞こえてきた。

 

「.........やっときたか......」

 

秋元先生が待望の感情と呆れの感情が入り混じったように吐き出した。

 

その直後、ドアを思い切り開けたと同時に、小柄な女性がその場に現れた。

 

「すみません!!!!撮影が押してめっっっっちゃ遅れました!!!!!」

 

「ちょっ!?今度はたかみな先輩!?!?!?」

 

「えっ!ちょ、なんでここにみのりんがいるの!?!?そんなの聞いてないし!!」

 

ドアを勢いよく開けて部屋と入ってきた小柄な女性は、研究生時代から一番お世話になったかもしれない先輩、高橋みなみ先輩だった。

 

 

俺を見つけるや否や、“浦川みのり”の呼び名である“みのりん”と呼び、少し恥ずかしそうに視線を逸らす。

 

「残り一人誰が来るのかと思ってたらたかみな先輩だったんスね...それと俺は浦川みのりじゃなくて“浦山実”なんで”みのりん“は少し恥ずかしいっス!」

 

みのりん呼びは少々小っ恥ずかしいので、呼び名の訂正をたかみな先輩に問いかける。

 

「いや、そりゃみのりんが男だってことは知ってるけど、みのりんって呼び方はもう定着しちゃってるし、もうみのりんで行かせて!大して変わらんでしょ!」

 

目線を外していた先輩はしっかりと俺の目を見てそう言った。

 

「いや...うーん......わかりました、みのりんでいいっス。」

 

「うーん、でもみのりんがその姿でいるのが違和感しかないし、みのりんが卒業してから1年経ってるから久しぶりすぎてちょっど動揺しちゃったわ...」

 

「いや、動揺はわかりますけど、この姿が違和感ってどういう事ですか!?

僕は男なんでこの姿がデフォルトっスよ!?」

 

「みのりんが男だったって事実が私の中でまだ認められてなくて、やっぱりずっと研修生時代から何年間もずっとみのりんを見てきたじゃん?だから余計に違和感あるんだよね...」

 

どうやら先輩が言うには、俺を”浦川みのり“としてずっと見てきているせいで、男である”浦山実“の姿を見慣れてないせいで違和感がすごいと言うのだ。

違和感とかそう言うのは普通はないと思うんだが...と考えた。

 

「わかったっス...でも、”浦川みのり“はもう今はいないっスから、”浦川みのり“は”浦山実“だった事実を認めてくださいね!」

 

「う、うう...わかった〜...」

 

少し悲しそうな表情をしつつも認めてくれた先輩だった。

 

「君たち、話は済んだかな?そろそろ本題に入らせていただきたい」

 

楽しい会話を繰り広げているその時に、秋元先生が口を挟む。

どうやら俺達は少し昔に戻って話しすぎていたようだった。

 

「はい、わかりました、先生」

 

3人全員が笑顔だったのが、しっかりと表情を変え、話を聞く体制へと入った。

 

「それじゃあ、ここに君達を集めた理由を話させていただこう」

 

そして、秋元先生はホワイトボードを前に出し、内容を話し始めた。

 

その内容がそこにいる全員を驚かせるような内容だと言うことは、この時、浦山実、吉永寛子、高橋みなみ、有栖莉空は知る由もない。

 

 

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