AKB49 〜浦川みのりRe:Start〜 作:YAYOI@小説書き始めました
文章力が落ちている可能性があるのでそこだけ生暖かく見てください。
第7話 吉永寛子の隠し事
かくして、吉永、有栖、たかみな先輩の熱弁もあり、俺はまた“浦山実”ではなく“浦川みのり”として活動すると、そう心に決めた。
「じゃあ早速、今から秋元先生の元まで行きますか!」
たかみな先輩が、元気よく声を上げた。
「いや、たかみな先輩ちょっと待ってください!」
「ん?どうしたの?みのりん?別にすぐ行っても問題ないじゃないの?」
たかみな先輩が、不思議そうな顔をしてこちらを覗き込む。
止めてくれ!!その顔をされるとちょっと心に響くものがあるんだって!!!
そんな感情を押し殺し、たかみな先輩にこう伝えた。
「いや、流石にAKBトップを突っ走るアイドル3人と一緒に行動する男がいるのはちょっとマズくないですか?」
流石に、浦山実のこの見た目で、AKBトップアイドルの3人と一緒に行動しているのは流石にまずいと思い、発言をした。
まぁ、当たり前の話だな。
「えー?私は実くんのその姿で一緒に行動したいなー!だってデートみたいじゃないですkゴツッだから痛いですって実くん!!!!!!」
「だから何度言わせりゃわかるんだよ有栖!!!!有栖が口を挟むと余計なことになるからやめろ!!!!割とマジで!!!!」
「はいはい、実くんが私とデートしたくないんであればいいですよ〜だ」
「だからそういうことじゃなくてだなぁ...あぁ〜またAKBに戻るということは有栖の面倒見なくちゃいけないのかよ〜、辛いわー」
「あー!!!実くんひどーい!!!辛いって何ですか!!!!こんなに可愛い女の子にちょっかい出されるとか最高じゃないんですか!?」
「有栖、その情報どこ情報だよ?そんな奴、ごく一部の少数派の人間だけだからな!」
「えー、そうなんですかー!?ざんね〜ん!」
「とりあえず一回静かにしてくれ!!!はぁ〜〜...」
相変わらずマシンガンのようにちょっかいワードを出しまくり、頭に手を当てて、また項垂れた。
これからこのノリにまた付き合っていかなければならないのが一番辛い...。
「ふふっ、なんだかこの感じも久しぶりだね!有栖ちゃん、浦山君がいなかった時はこんなに元気じゃなかったから、いつもの有栖ちゃんに戻ってくれて嬉しい!」
吉永がそう言葉を溢した。
そうか、有栖は俺がいないとダメなのか...?
「寛子、流石にそれはきついよー!有栖の面倒を見る俺の立場にもなってくれ〜!」
「私は浦山くんの立場はわかりません!だから関係ないもん!」
そう言って頬を膨らませてそっぽを向いた。
「と、とにかく!流石にこの見た目で出歩くのはまずいから、”浦川みのり”になった方がいいんじゃないのかなぁーって!やっぱり注意しとかなきゃ行けないからさ。」
流石にこのままじゃまずいので、”浦川みのり”として行動すればいいのでは?と思ったのだ。
「確かに、みのりんの意見も一理あるね。だって私達って、ずっとトップなわけじゃん?私達や、グループの一部メンバーだけがみのりんの正体を知っているわけで、全員が知ってるわけじゃないもんね!みのりん頭いいー!!!!」ナデナデ
「ちょっ!たかみな先輩!?やめてくださいッス!!!!????」
たかみな先輩が俺の頭を突然撫でてきた。
驚きと恥ずかしさのあまり思わず手を払い除けで赤面してしまった。
「あ〜!!!実くん赤面してるー!本当は嬉しいんでしょ〜!!!」
そこで一言口を挟む有栖。
ほんと有栖は揶揄うのが好きだなと改めて思った。
「うっせー!!!!有栖は黙ってろ!!!!!」
「(図星だ...)」
赤面して、有栖に揶揄われた裏山を見て、そう思った吉永である。
「でも、今から浦山くんはみのりになるわけだけど、衣装とかウィッグとか私服、持ってるの?もし持ってなかったら、私の貸してあげようか?」
吉永が発した言葉に俺は驚きを隠せなかった。
「貸す!?!?いやいや流石にまずいって!というか、なんで吉永がみのりの衣装とか持ってるんだ!?」
吉永はみのりではない。
なのに、なぜみのりの衣装を持っているのか。
それが気になりつい言葉に出てしまった。
「みのりん、それはね〜?実は寛子はAKBの定期公演の時に、稀に浦川みのりになって舞台に立つんだ〜!
いつもファンの人とかに揶揄われたり、結構評判なんだけどね〜!」
「ちょっ、たかみな先輩!?やめてくださいよ!!!浦山君には内緒ってー!!??!!??」アワアワ
「いいじゃない!こうして目の前にみのりんがいるんだよ!恥ずかしいこと何もないじゃん!」
たかみな先輩によると、定期公演でたまに浦川みのりを演じていたらしいのだ。
当の吉永は言って欲しくなかったようで、恥ずかしさのあまり落ちつけていない様子だった。
「たかみな先輩ー!流石に恥ずかしいですよ!!
ご、ごめんね浦山くん、勝手にみのりになっちゃって...」
恥ずかしさを一生懸命精一杯に抑えながら、申し訳なさそうな顔でこちらを見つめている。
「え?なんでそんな謝る必要があるんだ?」
「...ぇえ????」
こちらを向く吉永の顔が、驚きと拍子抜けが混ざったような形容し難い表情になっていた。
「だってさ、元々は、吉永をAKBのオーディションに合格させたくて作り上げた架空の人物だぜ?
それを、合格させたかった人に、何年経っても覚えてもらって、しかもファンにも覚えられて伝説になって...
ただ俺が吉永に協力したいだけでやったことが、ここまで吉永の心に響いてるんだと思うと、すごく嬉しい!」
俺は自分が思っていることをそのまま伝えた。
「本当に迷惑じゃなかった?みのりの名前を汚さなかったかな?」
吉永の目には、徐々に涙が浮かんでくる。
「ああ、迷惑じゃない。むしろありがとうでいっぱいだよ。
卒業公演で逃げ出した時も、吉永が真っ直ぐに見つけてくれた、
あのときはどうしようかと思ったけど...。
だから、みのりは吉永のための架空の人物だから吉永は全然困らなくてもいい。ひろこがAKBのオーディションを受けなければそこに“浦川みのり”はいなかったから...」
「そうだね...よし、泣くのは終わり!これからの事、みんなで決めよ!」
涙を拭い、吉永は声をあげる。
「ああ、そうだな!って、あぁ!俺みのりの時の癖で寛子って言ってた!!!ごめん!!!」
気を抜いていたようで、みのりの時の癖で“ひろこ”と呼んでしまった。
「別に大丈夫だよ!だって今更じゃない?みのりが浦山くんと分かった時点で、今、浦山くんにひろこって呼ばれてもみのりに呼ばれてるのと一緒だからね!(あと、浦山君になら名前で呼ばれてもいいかなって...)」
「でも流石に、俺も名前で呼ぶの恥ずかしいし、苗字で呼ぶわ!たまに間違うかもしれないけどその時はみのりと思ってくれればいいから!あと、最後の方なんだかぼそっと小声で聞こえた気がするけど何言ったんだ?」
「いや、何でもないよ!!!気にしないで!!」
明らかに照れているが、気にしないでおくことにした。