AKB49 〜浦川みのりRe:Start〜 作:YAYOI@小説書き始めました
4年ぶりの更新になります
次話をお待ちいただいてる人もいたのは知っていたので
流石に重い腰を上げて執筆を再開していきます。
不定期で更新しますのでよろしくお願いします。
では本編どうぞ!
「とにかく!このままこの部屋から出るのはAKBのメンバーである3人にとってはスキャンダルになりかねないと思うから“浦川みのり”にならなきゃ!吉永、ウイッグとメイク道具、借りていい?」
このまま出るとスキャンダルになってしまうため、定期的に公演で“浦川みのり”になっている吉永から、ウイッグとかメイク道具を借り、一旦“浦川みのり”になってから外に出ることにした。
「うん!大丈夫!」
吉永はウイッグとメイク道具を渡してきた。
「ごめん吉永、助かるよ!」
そうして俺は、メイクを始めようとした。
「そうだ、みのりん!」
突然、たかみな先輩がこちらに問いかけてきた。
「どうしたんスか?たかみな先輩」
俺は返す。
「久しぶりだしひろこと莉空、私の3人でヘアメイクやってもいい?」
たかみな先輩は3人で俺のヘアメイクをやってくれると持ちかけてくれたのだ。
「大丈夫ッス!ずっと”浦川みのり“やってましたから!ヘアメイクくらい自分でできますよ!」
AKB研究生から卒業まで、長い間ずっと1人でヘアメイクをしてきた。久々と言え、体に染み付いている。
「いいっていいって!久々の今日くらい、私たちにさせてよ!」
「そうですよ実くん!偶には莉空たちにも、メイクさせてくださいよ!」
「私も、久々だしやってあげたいな!」
それぞれ3人が口を開く。
「そこまでいうなら今日はみんなにお任せしようかな」
ここまで言ってくれているんだ、無碍にはできないし、ありがたく受け取っておこう。
「よーっし!それじゃあ今日は私たち3人が”浦川みのり“専属ヘアメイクアーティストだッ!寛子、莉空、やるよ!」
「わかりました!」
「わっかりましたぁ〜!」
そうして俺は、3人にヘアメイクを任せることとなった。
▼▼▼▼▼▼
3人が”浦川みのり“のヘアメイクに取り掛かり、着々と進んでいた。
「しかし、久しぶりだね〜!こうやってみのりんのヘアメイクをするのって」
「そうですねー!“浦川みのり”卒業公演の時以来!懐かしいなぁ...アレからもう1年も経っちゃったんだね...」
「そうッスね...。1年かぁ...」
そうか、俺、AKB48を卒業して1年も経ったのか...。
「あの時は本当にびっくりしたよ!突然みのりんがいなくなって、そうかと思えば妹さんが来て、その時に“浦川みのり”が“浦山実”だった事実をみんな知ったんだもんね...。」
そうだ。あの時、俺は皆に男だということを知られた。
なのにそれを知っても皆は俺を探して、びしょびしょになってメイクも取れてしまったのに、ヘアメイクも全てしてくれたんだ。
「そうですよー!!!私なんか、実くんが帰ってくるまですごくすごーく!!頑張ったんですから!」フンスッ
そうやって有栖が誇らしげに鼻を鳴らしている。
「私は、みのりが“実”くんだと知って最初はすごくショックというか、びっくりした。」
それはそうだ。
切磋琢磨して、一緒に高め合ってきた同じ仲間が、同級生の男子と知ったんだから。
「でもそれは同時に、私の夢を笑わずに聞いて肯定してくれた実くんだったからこそ、側でずっと応援してくれていたんだと思って、ここでショックを受けてちゃダメ、実くんに助けられたんだから今度は私が実くんを助けないと。と思って自然と体が動いちゃったんだよね」
吉永はそう思っていてくれたんだ...。
俺は心の中から嬉しさが込み上げていた。
「俺は確かにあの時、AKBのみんなに迷惑をかける事ができないと思って、手紙を残して劇場から逃げた。でもメンバーのみんなは、”浦川みのり“が”浦川実“と知ってもなお劇場から逃げ出していた俺を探してくれて、見つけてくれた。
そして、今の俺があると思っている。
だから、AKBのみんなにはとても感謝してもしきれない。本当にありがとう。」
「それは私たちも同じ!みのりんには私も勇気をもらった!諦めなければ夢は叶うって!」
「みのりには、どんなに挫けそうでも諦めちゃダメだって教えてもらったの!
今でも挫けそうな時みのりの言葉やみのりの背中を思い出して頑張ろう!ってなるから!」
「私もみのり先輩の
「”浦川みのり“の姿を見て、俺はみんなに夢と勇気を与えていたんだな...みんなに愛されて俺は幸せ者だよ。」
俺の姿を見て、AKBのみんな、そして応援してくれているファンのみんなにも笑顔、夢、勇気を与えたならとても嬉しいし、とても幸せだ。
▼▼▼▼▼▼
「できた!!!!!」
そんなたわいも無い話をしているうちに、
ヘアメイクが完了したようだ。
「みのり先輩、かわい〜!!!!!」
有栖が頬を赤らめる。
「久しぶり!みのり!!!」
吉永が、嬉しさ、寂しさ、照れ、様々な感情が入り混じった表情をしている。
「久々だな、”
鏡の前に映っていたのは、1年前のあの時、卒業公演と同時にAKBに魂を置いてきたアイドル”浦川みのり“の姿だった。
「こうやって“
鏡に映った
やっぱり1年経っても、AKBで居た事実は忘れていないんだなと感じさせられる瞬間だった。
「久々にみのりんになった事だし、みんなと写真取らない?」
唐突にたかみな先輩が口に出した。
「私も久々に撮りたい!!!!!!」
吉永が、満面の笑みでそう伝えてきた。
「たかみな先輩、いいですねーそれ!わたし、“みのり先輩”と写真を久しぶりに撮りたいです!」
有栖が、そう口にした。
「おい!その言い方はあたかも、
またも有栖が誤解を生むような爆弾発言をした。
「え〜?一緒に一つ屋根の下に住んでたんですから、そんなこともいっpゴンッ痛ったぁぁぁぁぁい!!!だから実くんはなんてことするんですかぁ!!!!」
有栖に一発鉄槌を入れておいた。
正直爆弾発言をするたびに鉄槌を入れるのはもう慣れっこだ。昔からこういう調子だからな、有栖は。
「だから!!!一つ屋根の下に過ごしてはいたが、写真なんて撮ってねぇよ!ていうか
”浦川みのり“と写真を取るのは構わない。
ただ”浦山実”と写真を撮ると話は別だ。
まぁ、彼女の事だから「実くんとスキャンダルがあっても、私は実くんのそばに居れるだけでいいですから」なんて言い出しそうだから困る。
「えぇ〜!私、スキャンダルされても、実くんの側に居れたら、それだけで幸せですよー!」
「またそれかよー...はぁ。。。。」
予想的中。何度目の項垂れだろう...。もう数えるのも諦めた。
「ほらみんな喧嘩してないで、写真撮るよ!」
たかみな先輩が場をまとめ、足早にスマホを取り出す。
「みんな集まって!タイマーで撮るから!」
そう言い、コタツの上にスマホを置き、タイマーをセットした。
「今日の主役はみのりん!だからみのりんは前!私たちは後ろ!」
そういい、たかみな先輩、吉永、有栖は後ろへと回った。
「じゃあ撮るよ!ハイ、チーズ!」
「えいっ!!!!」
タイマーのシャッターが降りる直前、有栖が俺に抱きつく。
「おいこら有栖!!!!写真だって言ってるだろ!!!!!」
パシャッッッ!!!!!
「おい有栖!どんなタイミングで抱きつくんだよ!タイミングを考えろタイミングを!」
写真を撮る直前、有栖は俺に抱きついてきた。
「えーいいじゃ無いですか!減るもんじゃ無いですし!」
「そういう問題じゃねぇだろ!!!」
ったく、有栖はいつも勝手なことしやがって...。そう心の中で呟いた。
「でも、みのりん、いい写真が撮れたよ!」
「何がいい写真ですか!たかみな先輩も揶揄うのはよしてください!」
たかみな先輩まで俺を揶揄い出す。
「えー?めちゃめちゃいい写真だと思うけどなぁ...?しかも何気に、このメンバーで写真撮るの、初めてだからさっ!」
そう言われて思い出す。
AKB時代でもこのメンバーで集合写真を撮る機会なんてなかった。
「まぁ、確かにそうッスね...!」
「私もっ!何気にこうやってみのりと写真撮るの、初めてだったから...」
吉永が語る。
「確かに、現役時代は敢えて喧嘩してる感じに演じてたしな...」
そうだ、AKB時代は、壁を作るために敢えて嫌な事をしていた。
そう考えるとこうやって写真を撮るのも、良かったかもしれないと思う。
「実くん...いや、みのり!」
吉永が口を開く。
「おかえり!!!!みのり!!!!!」
「おかえり、みのりん!」
「みのり先輩、おかえりなさい!」
吉永が笑顔で言葉を紡ぎ、手を差し出してくる。
それに呼応するように、たかみな先輩、有栖もまた、笑顔で言葉を紡いだ。
俺はその手を強く握り返し、笑顔を見せる。
「AKB48、浦川みのり、ただいま戻りました!!!!!」
そう、これは浦山実の戦いでもあり、浦川みのりの戦いでもある。
改めて1から、