AKB49 〜浦川みのりRe:Start〜   作:YAYOI@小説書き始めました

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久々の投稿です。


第9話 変装

そんなこんながあり俺は、3人にメイクをしてもらい、集合写真を撮り、これからどうするかを決めていた。

 

「とりあえずみのりんになったけど、これからどうする?」

 

たかみな先輩が質問を投げかけた。

 

「どうするもこうするも、AKB劇場(シアター)に向かいますよ!俺はまた”浦川みのり“になる決断をしたんだ。今更ぐだぐだしてられないっス!」

 

俺は、もう一度”浦川みのり“になる決断をした。それは揺るがない。

 

「でもでも〜このままみんな出て行ったら、もし写真撮られたり見られちゃったら終わりません?だって、“浦川みのり”ですよ?私たち3人よりも有名ですよ?アイドル界隈を騒がせた伝説のアイドルだって!」

 

確かに、俺はあんな引退をしたが、男だって事は世間にはバラされていない。

何より、俺は“神推し”と呼ばれるほどに、世界的人気がある。

そんな俺がこのまま歩くのは少しリスクがあるか...。

 

「そうだな、有栖の言う通りだ。だとしても、どうするんだ?」

 

「そりゃもう変装でしょ!」

 

「変装か...そんなこと言っても、変装道具なんて持ってねぇぞ?」

 

まぁ有栖の言っている事が1番いいのだが、俺には変装する道具なんてあったか...?

 

「みのりん、サングラスと帽子とマスクある?これさえあれば、ある程度顔を隠せるから、なんとかなるんじゃないかなって!

現に私たち3人もそうやって変装してきたし!まぁ、たまにバレちゃうけど...。」

 

たかみな先輩から言葉が発される。

 

「サングラスと帽子とマスクっスか?

多分探せばあるはずッスけど...。でも、たまにバレてたら意味ないじゃないっスか!」

 

変装なのにも関わらず、バレてたらダメじゃん!と思わずツッコミを入れてしまった。

まぁ、あの3人ならアイドルオーラが滲み出てるから、変装して過ごそうにも少し無理がある気もするが...。

 

「まぁ、とにかくサングラスと帽子とマスク、探してくるッス!」

 

そう言って、部屋の中を探し始めた。

 

「じゃあ秋元先生に近くの目立たない場所にAKBのロケバスの手配の連絡、しておくね!」

 

吉永が秋元先生にバスを手配するようお願いしてくれるみたいだ。

 

「助かる吉永!!!」

 

吉永に感謝を伝え、ありそうな場所を探した。

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

俺が変装グッズを探している一方で、AKBメンバー3人は何やら話をしていた。

 

「しかし、本当にみのりんって可愛いよね...。スタイルもいいし、気が効くし、まさにリーダーって感じ!」

 

そうやってたかみな先輩が口を開く。

 

「たかみな先輩、みのり先輩は全然そんなんじゃないですよ〜!同室で暮らしてる時は、いつも私に怒ってばっかりで、全然褒めてくれないんだから〜!」プンプン

 

有栖ちゃんが、口を開く。

多分じ、有栖ちゃんはちょっかいを出しすぎたりして怒られてるんだろうなぁ、と吉永とたかみな先輩は心の中で思うのだった。

 

「あっでも、そうやって怒りながらも、ご飯は作ってくれましたよ!すっごく美味しいんですからー先輩のご飯!」

 

みのり(浦山くん)がご飯を毎日作っていると言うのを聞いて、一度食べてみたいな、と吉永は思うのであった。

 

「ねぇねぇひろこ、みのりんってひろこの同級生だよね?学校ではどんな感じだったの?」

 

たかみな先輩に、学校での浦山くんの事を聞かれたので、少し答えることにした。

 

「そうですね...強いて言うなら、影のタイプの人でしょうか...。実を言うと、そんなに目立ちたいタイプの人じゃなくて、限られた友達と教室の片隅で喋ってる感じの、よくいる高校生の男の子って感じでした。」

 

そう、浦山くんはどっちかと言うと学校では陰キャのタイプで、あまり表立って行動しようって言う人じゃなかった。

 

「えー!?あのみのりんが!?なんか不思議な感じがするなー」

 

たかみな先輩が、そう返答をする。

 

「でも、私と話す時、彼はすごく楽しそうに話すんです」

 

いつもに友達以外と話す時はあまり笑顔を出さないタイプなんだが、私と話をする時はすごく笑顔で話をしてくれる。

 

「先ほどもお話したと思いますが、私がAKBのオーディションを受けるって話をしても、笑わずにしっかり聞いてくれて、応援してくれました。だからあの時彼がいなければアイドル“吉永寛子”はこの世にはいなかったのかもしれない、そう思っています。」

 

夢の事を伝えても決して否定せず、吉永ならできる!そう肯定してくれた。

彼がいなければ、アイドルである私はこの世に存在しない。

だからこそみのりが卒業してからもずっとみのりのコスプレをして公演に立ち続けて来た。

 

「オーディションを受けて一緒に過ごしてきた“浦川みのり”が“浦山実”と知った時、彼は私の1番側で応援し続けてくれていたんだな、そして私のファン第一号と思うととても胸が躍る感覚でした。」

 

彼(浦山実)がいなければ、私はこの世界にいないかもしれないし、彼女(浦川みのりルビ)がいなければ、私はここまでくる事ができなかったかもしれない。

 

「なーんかさっきから話聞いてたら、ひろこ、みのりんに恋してない?」

 

「はっ、はいぃぃぃ!?」

 

たかみな先輩の口から爆弾発言が飛んできてしまい、思わずよくわからない声が出てしまった。

 

「たかみな先輩もそう思いますよね〜!私、ずっと前から怪しいなぁって思ってたんですよー!」ニヤニヤ

 

「ちょ、ちょっと、有栖ちゃん!?」

 

有栖ちゃんからの追撃で、顔が赤面していくのを感じた。

 

「やっぱ図星かぁ〜!おばさん妬けちゃうねぇ〜!」

 

たかみな先輩が揶揄ってきている。

 

「ちょっと2人ともやめてくださいよぉ〜!!!!!!てか、たかみな先輩おばさんなんて年齢じゃないでしょー!!!」

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

一方その頃浦山はと言うと...

 

「んーどこにあったっけなぁ〜...マスクは絶対あるけど、1年以上も前のことだしサングラスと帽子なんて...って、見つけた!!!!!」

 

あまり直近で使っていなかったため、探すのに時間を要した。

 

「おーい、3人とも!サングラスと帽子、見つけたぞー!って、みんなどうした...?しかも吉永、なんか顔赤いぞ?」

 

3人の元へ駆け寄ると、何やら騒がしい。

しかも何故だか知らないが、吉永の顔が赤くなっていた。

 

「なっ、なんでもないよ!」プイッ

 

「ったく、おかしな吉永...。」

 

吉永が食い気味に、断りを入れた。

何故か顔を逸らし、俺の顔を見てくれない。

何か俺怒られるような事したかな?

そう思った。

 

「(たかみな先輩、みのり先輩、めっちゃ鈍感だと思いません?)」

 

「(わかるー!あそこまでわかりやすいのに、なんで気づかないのかな?不思議だなぁ〜)」

 

それを傍目に、当事者以外の2人はそう言葉を交わすのであった。

 

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