【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
今回はダークネス世界に突入しますが、半分ギャク回のような話です。
その割にかなり後半の重い話が1つ解決します。
<クロト視点>
灯台で明日香や亮さんと情報共有してから数日後、俺は今日の夜にダークネスの世界に挑むつもりだ。アイツにも連絡を取ってある。後は最後の下準備を済ませるだけだ。
早朝に電話を掛けたにも拘らず、事前に連絡してあったこともあり、モクバ副社長は快く電話に応じてくれた。
『以前お前の言っていた通り、アカデミアの学園周辺はまるで無法地帯だったな。去年からアカデミア倫理委員会に色々と調べさせていたが、皆の見本となるべきブルー寮の学生がリスペクトの精神を忘れて平然と校則違反のアンティルールを行っているとはな』
「むしろよくここまで隠せていましたよね」
『先日お前から送られてきたデータによると、特殊な生徒とは言え学園ぐるみで1人の生徒を専用の装置を置いた空間に閉じ込めていたりもしていたみたいだからな。今はまだ彼の意思であの場所に残って貰っているが、いずれは彼が外に出られるように力を尽くすつもりだ』
「茂木もけ夫先輩でしたっけ。上手く行くといいですね」
アカデミアの情報が全て集まっている心臓部であるコンピュータールームに入るにはアカデミア学生証のPDAを使用しなければ扉の電子ロックは開かないが、キーメイスが協力してくれればを使わずとも開けられる。
同様にコンピューター室のコンピューター全てに掛かっている電子ロックもキーメイスが協力してくれれば同様に解除できる。キーメイス様々である。
そこで入手したデータは全て海馬コーポレーションに送ってある。何だか、俺ってデュエリストじゃなくて産業スパイみたいだな。
『少し前にお前から連絡があった森の奥の施設だが、とりあえず施設の方は制圧が完了して職員も全て押さえたぞ。実験動物たちも全て解放したんだが、1体だけ制圧直前に逃げ出したデュエルが出来る猿が居たらしくてな、そいつだけはまだ見つかっていない』
「なんでデュエルをできる猿なんて作ろうと思ったんでしょうね?」
『それはオレにはわからない。そもそもこの施設自体がスポンサーである我々海馬コーポレーションのあずかり知らないところで建造されたようだからな』
俺はモクバ副社長から頼まれていたアカデミアの実態調査結果の報告を終えた。
『あぁ、そうそう。去年お前からカード情報を貰ったカードについてだが、少し前にカードパックになって発売されたぞ。確か、「No.」だったか?』
「そうですね。エクシーズは便利で有用な召喚方法なので、デュエル初心者にこそ触れて欲しい召喚方法ですから、これを機に多く世界に広がって欲しいですね」
去年、吹雪さんの行方不明事件の情報を提供する代わりに渡した「No.」のカード情報を元に、いくつかの「No.」が正式にカードパックになって世に出回ったようだ。ちなみにOCG版なので、アニメ版「No.」特有の戦闘破壊耐性はない。
特に強力なカードの情報は渡していないが、これで結構な数のエクシーズモンスターが世に溢れることになるだろうな。
後に本物の「No.」事件が発生した場合、フェイカーやカイト辺りに凄く恨まれそうだ。ドンマイ!
~~~
<クロト視点>
モクバ副社長への報告を終えた後、次に俺はユーリたちへと連絡を取っていた。
『クロトから頼まれていた人物たちの調査が終わって、彼らの居場所も特定できたよ』
「居場所が特定出来たってことはまだ生きているんだな?」
『うん、約9年前に交通事故で記憶喪失になった藤原夫婦が入院している施設を見つけたよ。その夫婦の息子が居るって言う記録は見つからなかったけどね』
ユーリを介してデニスに頼んでいた調査結果によると、今から約9年前に交通事故に遭った藤原夫妻は、頭部に大怪我を負ったものの一命を取り留めていたが、目覚めた際に殆どの記憶を失ってしまっていたらしい。
彼ら夫妻はそのままずっと病院に入院しているのだが、彼らが住んでいた家には約3年前まで誰かが住んでいた形跡があるらしい。恐らくそれが藤原優介なのだろう。
『いよいよ今日か。クロト、無茶しないでよ?ボクの従兄妹を泣かせるようなことをしたら許さないからね?』
『ボクらは友人が行方不明になるなんて事態は御免だからね?』
「生きて帰ってくるつもりだけど、一応肝に銘じておくよ」
ユーリたちには今日のことを伝えてある。だからなのかここ最近、毎日のようにユーリとデニスが釘を刺してくる。
普段は結構な無茶ぶりをしてくる割に心配してくれているみたいだな。彼らに心配をかけない為にも無事で帰ってこないとな。
~~~
<クロト視点>
そして夜、寮の晩御飯を食べた後、俺とコナミは廃寮の地下にあるデュエルリングへとやって来ていた。
「準備は良いかコナミ?」
「いつでもOKだ!ダークネス世界とのデュエル!楽しみで仕方ない!早く行こう!」
コナミはいつも通りだ。向かう先にデュエルが待っているならば、海外だろうと異世界だろうとコイツは向かうだろうな。そのうち十代たちと一緒に宇宙にも行きそうだ。
「じゃあ、開けるぞ」
俺はデュエルリングの中央にある黒い歪みに近寄り、魔力を送る。そうすると10秒も経たないうちに黒い歪みが大きくなり、直径3mほどのサイズになる。
その中心付近からはこのデュエルリングではない、別の世界の景色が見え始める。どうやらダークネス世界への扉を開くのに成功したらしい。
「行こうか」
「あぁ!待っててくれよ~!デュエル~!」
俺とコナミは黒い歪みへと足を踏み入れた。
~~~
ダークネスの世界へとやってきた俺達は適当に数分ほど歩いてみたが、辺り一面が黒いもやに覆われていて変化のない景色が続いている。
何者かの魔力は僅かに感じるのだが、微妙に空間が歪んでいるらしく何処から感じる魔力化の位置が特定できないでいる。そしてそんなことよりも不味いことがある。
「ここでは、カードの精霊の力を殆ど感じないな」
ダークネスの世界は12次元の世界とは異なる場所に存在する。いくらカードが精霊界との門の役割と果たすとは言え、この世界ではその力を十全に発揮できないようだ。
この世界で精霊の力を発揮できるのは師匠と姉弟子くらいだな。そうなると俺はただの魔力が高めの学生か。ミスターT数人にリアルファイトを挑まれたら俺は死ぬだろうな。コナミを連れてきたのは正解だった。
「なぁクロト。あっちで誰かがデュエルしているぞ?」
「そんなわけないだろ。今この世界で周囲に居るのは俺とお前くらいしか…本当だ。しかもあれは、吹雪さん!?」
コナミが指さす方へ視線を向けてみると、俺達のいる場所からはるか遠くに新品同様のブルー生徒の制服を身に纏った天上院吹雪と、吹雪と対峙するダークネスの仮面を被った何故かズタボロの衣装を身に纏った藤原らしき青年の姿が確認できた。その横にはカードの精霊オネストも居る。
「えっ、なぁにこれぇ?どうなってんの?」
「さぁ?とにかく行ってみよう!面白いデュエルの予感がする!」
コナミは俺の手を掴み走り出した。
「だから、手を掴むな!引きずるなぁぁぁ!」
俺は再び空を舞った。
~~~
<クロト視点>
俺達が吹雪さんの元へ辿り着くとそこにはある意味で地獄のような世界が広がっていた。
「さぁ!藤原!元の世界に帰ろう!」
『マスター!もうあなたのそんな姿を見ていられません!帰りましょう!』
「うるせぇぇぇ!ボクだってこんな地獄からは帰りたいよ!でも人間界への扉が閉まっているから帰れないんだよぉぉぉ!」
「藤原…。ボクは君を救って見せる!例え何度君を倒したとしても!」
「もう止めてくれぇぇぇ!頼むからお前だけで帰ってくれぇぇぇ!!」
2年前に行方不明になったはずの吹雪さんはピンピンしている。その腰辺りにはダークネスの仮面がぶら下がってあり、首には俺が渡したオカルトネックレスが掛かっている。足元には大きめのボストンバックが置いてある。
一方、カードの精霊オネストに支えられて今にも息絶えそうな藤原の足元には粉々になったダークネスの仮面。恐らくはダークネスの衣装だったらしき服は擦り切れてボロボロだ。
◆ダークネス藤原 LP:200、手札:0枚、伏せカード:0枚
<ダークネス藤原のフィールド>
モンスター無し
◆天上院吹雪 LP:4000、手札:3枚、伏せカード:1枚、永続魔法:2枚。
<天上院吹雪のフィールド>
魁炎星王-ソウコ ☆4 ATK2200 ORU:1
ダイガスタ・エメラル ☆4 ATK1800 ORU:1
【魁炎星王-ソウコ】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/獣戦士族/攻2200/守1800
獣戦士族レベル4モンスター×2
(1):このカードがX召喚に成功した時に発動できる。デッキから「炎舞」魔法・罠カード1枚をセットする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。獣戦士族以外のフィールドの全ての効果モンスターの効果は相手ターン終了時まで無効化される。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた時、自分フィールドの表側表示の「炎舞」魔法・罠カード3枚を墓地へ送って発動できる。レベル4以下で同じ攻撃力の獣戦士族モンスター2体をデッキから守備表示で特殊召喚する。
【ダイガスタ・エメラル】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/岩石族/攻1800/守 800
レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の墓地のモンスター3体を対象として発動できる。そのモンスター3体をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
●効果モンスター以外の自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「ボクのターン、ドロー!ボクは手札から【十二獣モルモラット】を召喚!召喚時効果発動!デッキより【十二獣ラム】を墓地に送る!」
天上院吹雪 LP:4000、手札:3→4→3枚
【十二獣モルモラット】
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻 0/守 0
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「十二獣」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードを素材として持っている、元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。手札・デッキから「十二獣モルモラット」1体を特殊召喚する。
【十二獣ラム】
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻 400/守2000
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、「十二獣ラム」以外の自分の墓地の「十二獣」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードを素材として持っている、元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードを対象とする相手の罠カードの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。
<天上院吹雪のフィールド>
魁炎星王-ソウコ ☆4 ATK2200 ORU:1
ダイガスタ・エメラル ☆4 ATK1800 ORU:1
十二獣モルモラット ★4 ATK0
「うわぁぁぁ!またそのネズミかぁぁぁ!止めろぉぉぉ!」
「ボクは【十二獣モルモラット】を素材にしてエクシーズチェンジ!【十二獣ワイルドボウ】をエクシーズ召喚!ORUとなった【十二獣モルモラット】の効果を得た【十二獣ワイルドボウ】の効果発動!ORUを1つ取り除いてデッキから2体目の【十二獣モルモラット】を特殊召喚!」
【十二獣ワイルドボウ】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×5
「十二獣ワイルドボウ」は1ターンに1度、同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):このカードは相手に直接攻撃できる。
(3):持っているX素材の数が12以上のこのカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。相手の手札・フィールドのカードを全て墓地へ送り、その後、このカードは守備表示になる。
<天上院吹雪のフィールド>
魁炎星王-ソウコ ☆4 ATK2200 ORU:1
ダイガスタ・エメラル ☆4 ATK1800 ORU:1
十二獣ワイルドボウ ☆4 ATK0 ORU:0
十二獣モルモラット ★4 ATK0
「ボクは【十二獣ワイルドボウ】を素材にしてエクシーズチェンジ!【十二獣タイグリス】をエクシーズ召喚!【十二獣タイグリス】の効果発動!ORUを1つ取り除いて墓地から【十二獣モルモラット】をORUとする!ORUとなった【十二獣モルモラット】の効果を得た【十二獣タイグリス】の効果発動!ORUを1つ取り除いてデッキから3体目の【十二獣モルモラット】を特殊召喚!」
【十二獣タイグリス】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×3
「十二獣タイグリス」は1ターンに1度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分フィールドのXモンスター1体と自分の墓地の「十二獣」モンスター1体を対象として発動できる。その「十二獣」モンスターをそのXモンスターの下に重ねてX素材とする。
<天上院吹雪のフィールド>
魁炎星王-ソウコ ☆4 ATK2200 ORU:1
ダイガスタ・エメラル ☆4 ATK1800 ORU:1
十二獣タイグリス ☆4 ATK0 ORU:0
十二獣モルモラット ★4 ATK0
十二獣モルモラット ★4 ATK0
「ボクは2体のレベル4【十二獣モルモラット】でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!来てくれ!ランク4!【武神帝-カグツチ】!!」
【武神帝-カグツチ】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/獣戦士族/攻2500/守2000
獣戦士族レベル4モンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。このカードの攻撃力は、この効果で墓地へ送った「武神」と名のついたカードの数×100ポイントアップする。
また、自分フィールド上の「武神」と名のついた獣戦士族モンスターが戦闘またはカードの効果によって破壊される場合、その破壊されるモンスター1体の代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。
「武神帝-カグツチ」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。
<天上院吹雪のフィールド>
魁炎星王-ソウコ ☆4 ATK2200 ORU:1
ダイガスタ・エメラル ☆4 ATK1800 ORU:1
十二獣タイグリス ☆4 ATK0 ORU:0
武神帝-カグツチ ☆4 ATK2500 ORU:2
「エクシーズ召喚に成功した【武神帝-カグツチ】の効果発動!自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る!」
「ボクは【十二獣タイグリス】を素材にしてエクシーズチェンジ!【十二獣ブルホーン】をエクシーズ召喚!」
【十二獣ブルホーン】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×2
「十二獣ブルホーン」は1ターンに1度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから通常召喚可能な獣戦士族モンスター1体を手札に加える。
<天上院吹雪のフィールド>
魁炎星王-ソウコ ☆4 ATK2200 ORU:1
ダイガスタ・エメラル ☆4 ATK1800 ORU:1
十二獣ブルホーン ☆4 ATK0 ORU:1
武神帝-カグツチ ☆4 ATK2500 ORU:2
「更に!ボクは【十二獣ブルホーン】を素材にしてエクシーズチェンジ!【十二獣ドランシア】をエクシーズ召喚!」
【十二獣ドランシア】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×4
「十二獣ドランシア」は1ターンに1度、同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
<天上院吹雪のフィールド>
魁炎星王-ソウコ ☆4 ATK2200 ORU:1
ダイガスタ・エメラル ☆4 ATK1800 ORU:1
十二獣ドランシア ☆4 ATK0 ORU:2
武神帝-カグツチ ☆4 ATK2500 ORU:2
「ボクは手札から【十二獣ヴァイパー】の効果発動!このカードを【十二獣ドランシア】のORUとする!」
天上院吹雪 手札:3→2枚
【十二獣ヴァイパー】
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1200/守 400
(1):自分フィールドの獣戦士族Xモンスター1体を対象として発動できる。自分の手札・フィールドのこのカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードを素材として持っている、元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードが相手モンスターと戦闘を行ったダメージ計算後に発動する。その相手モンスターを除外する。
<天上院吹雪のフィールド>
魁炎星王-ソウコ ☆4 ATK2200 ORU:1
ダイガスタ・エメラル ☆4 ATK1800 ORU:1
十二獣ドランシア ☆4 ATK0→1200 ORU:2→3
武神帝-カグツチ ☆4 ATK2500 ORU:2
「リバースカードオープン!罠カード【十二獣の方合】発動!デッキから【十二獣サラブレード】を【十二獣ドランシア】のORUとする!」
天上院吹雪 伏せカード:2→1枚
【十二獣の方合】
通常罠
(1):自分フィールドの「十二獣」Xモンスター1体を対象として発動できる。デッキから「十二獣」モンスター1体を選び、そのXモンスターの下に重ねてX素材とする。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「十二獣」カード5枚を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。そのカード5枚をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
【十二獣サラブレード】
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1600/守 0
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。手札から「十二獣」カード1枚を捨て、自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードを素材として持っている、元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
<天上院吹雪のフィールド>
魁炎星王-ソウコ ☆4 ATK2200 ORU:1
ダイガスタ・エメラル ☆4 ATK1800 ORU:1
十二獣ドランシア ☆4 ATK1200→2800 ORU:3→4
武神帝-カグツチ ☆4 ATK2500 ORU:2
「ボクは手札から魔法カード【貪欲な壺】の効果発動!墓地からモンスターを5体デッキに戻してシャッフル!そしてデッキから2枚ドロー!」
天上院吹雪 手札:2→1→3枚
【貪欲な壺】
通常魔法
(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。
そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。
<天上院吹雪がデッキに戻したモンスター>
①十二獣ハマーコング
②十二獣クックル
③十二獣ラビーナ
④海亀壊獣ガメシエル
⑤天霆號アーゼウス
「バトルだ!【十二獣ドランシア】でダイレクトアタック!」
十二獣ドランシア ATK2600
「うわぁぁぁぁ!」
藤原 LP:200 → 0
「さぁ、藤原!一緒に帰ろう!」
『マスター!』
「ネズミ怖いネズミ怖いネズミ怖い…」
「もう全部吹雪さん1人でいいんじゃないかな?」
「そうだな」
~~~
<クロト視点>
デュエルが終わり、瀕死に見える藤原を介抱するオネストはとりあえず置いておき、俺は意外と元気そうな吹雪に声を掛けた。
「吹雪さん、お久し振りです」
「おや?クロト君じゃないか。そちらの彼は?」
「オレか?オレは赤羽コナミだ。よろしくな!」
「ボクは…ボクの指差す先に何が見える?」
「あっ、そのくだりはいいんで。カットでお願いします。彼は天上院吹雪さん、天上院明日香のお兄さんだ」
「へぇ~。明日香の兄貴だったのか。よろしくな吹雪!」
「うん。よろしくね。でも残念だなぁ。あのくだりはボクのアイデンティティなのに…」
「すいませんね。一刻も早く状況確認したいものでね」
「そうなのかい?でもクロト君。久し振りと言うほどでもないだろう?大体1か月ぶりの再会だからね」
「えっ?」
「えっ?」
1か月ぶりは無いだろう。彼とアメリカで別れたのも、彼が行方不明になったのも既に2年も前の話だ。
「そもそも吹雪さんはどうしてこの世界に居るんですか?」
なんだか2年くらい早いイベント既に始まって、ある意味で終わっているように見えるんだけど。
「ボクかい?ボクはそこに居る藤原が全てを捨ててダークネスの世界に行くなんて言うからね。彼のカードの精霊オネストと一緒に連れ戻しに来たんだよ」
話を纏めるとこういうことらしい。
①藤原がダークネスと契約して特待生寮の地下デュエルリングからダークネス世界に向かう。その際、吹雪は藤原からダークネスの仮面を受け取る。
②吹雪は藤原を連れ戻す為にアカデミア中を探し回ったが、吹雪以外に誰も藤原のことを覚えておらず、途方に暮れていたところを藤原の部屋をまだ調べてないことに気付く。
③特待生寮の藤原の部屋に大切にしまわれていたオネストのカードを見つけ、事情を話してオネストの助力を得ることに成功。共に藤原を助けることになった。
④地下のデュエルリングに向かうとオネストがダークネスの仮面の力を利用して再びダークネスの世界への扉を開ける。
⑤ダークネスの世界に突入した吹雪とオネストは、ダークネスと一体化した藤原を見つけ、説得するもデュエルすることになる。吹雪はここで封印されし【十二獣】のデッキを解放することを決める。
⑥藤原をデュエルで瞬殺した吹雪だが、藤原は元の世界に帰るのを拒否。藤原が元の世界に帰りたがるまで説得とデュエルを続けることになった。
⑦大体100連敗くらい藤原が経験した頃には、オカルトネックレスとオネストの力によって、藤原の中に入っていたダークネスの力は完全に消滅。藤原は正気を取り戻したがやはりダークネスの世界から戻ることを拒否。吹雪たちは再び説得とデュエルを続けることになる。藤原は自分がダークネスの力が抜けてOCG版となったクリアーデッキで対抗した。
⑧大体300連敗くらい藤原が経験した頃には、藤原はもう帰りたくなっていたが人間界とダークネスの世界を繋ぐ扉は完全に閉まっており、再び開くことは出来なくなっていた。だが、それに気付いていなかった吹雪とオネストは藤原がまだ帰りたがっていないと勘違いし、再び説得とデュエルを続けることにした。
⑨大体500連敗くらい藤原が経験した頃に、俺とコナミがこの世界に現れてお互いの話を聞き、ようやく誤解が解けた。
どうやらダークネスの世界も精霊界と同じように人間界との時間の流れが違うらしく、この世界に居る間は空腹になったり生理現象が起こったりすることは無いらしい。アニメGXでもダークネスの世界に送られた人間たちが食事をするシーンなんて無かったし、無くは無いのかな。
オカルトネックレスのお陰でオネストが見えるようになったみたいだし、【十二獣】のデッキも役に立ったみたいだし、別れる際に吹雪へ行った手助けは一応有効に働いたみたいだな。
そのせいで藤原が【十二獣】デッキと延々戦うことになってトラウマを植え付けられてしまったみたいだが、命よりは安いよな多分。恨むならドン・サウサンド辺りを恨んで欲しい。
「そうか。人間界ではもうあれから2年も経ってしまったのか。留年してしまったな」
「軽いですね!?」
「はははっ!藤原を取り戻せたことに比べたら大したことのない代償だよ。じゃあ帰ろうか」
「ネズミ怖いネズミ怖いネズミ怖い…」
『さぁマスター帰りましょう』
すっかり【十二獣】恐怖症に陥ってしまった藤原を吹雪が背負い、オネストが寄り添う。
「吹雪さんたちは先に戻っておいて下さい。俺達はこの世界をもう少しだけ見てから帰ります」
「またな吹雪」
気付けばコナミは吹雪さんを呼び捨てだった。そういやコイツは誰でも呼び捨てだったな。
「そうかい?分かったよ。君たちも早く帰って来るんだよ」
『見知らぬ少年たちよ。君たちに感謝を』
そう言うと彼らは藤原を連れてダークネスの扉から人間界へと帰って行った。
「さて、そろそろ出てくるかな?」
「もう目の前に来てるぞ」
『『おや?気付かれていたのかい?驚いたね』』
俺とコナミの言葉に反応して、地面から声がしたと思ったら、目の前に黒いライダースーツに身を包んだサングラスの男が2人現れる。闇イソノことミスターTだな。
「藤原君はあっさりと人間に戻ってしまったね」
「彼の心の闇はなかなかに興味深かったのだが、仕方ないね」
ミスターTが同じ顔同士で話をしている。これがイケメンや美女なら映える映像なのかもしれないが、残念ながら目の前に居るのは全身ライダースーツの変態だ。
「まずは自己紹介をさせて貰おうかな?名前が無いと不便だからね」
「私たちはトゥルーマン。真実を語る者。さしずめ、ミスターTとでも呼んでもらおうか」
「お前らの名前なんて、闇イソノで十分だよ」
「ふふふっ、せっかく自己紹介したところだが、君たちは真実に近づきすぎているようだ。ここで消去させてもらおう。君たちのお得意のデュエルでね!」
「おっ!ようやくデュエルか!待ってたぜ!」
ミスターTもコナミもデュエルディスクを構えてやる気満々だ。オカルト合戦ならこの中では俺が一番不利だろうが、デュエルならコナミも居るし何とでもなるだろう。挨拶はしている暇はなさそうだな。
俺もコナミと並んでデュエルディスクを構え、ミスターT達と対峙する。
「「「「デュエル!」」」」
◆白河クロト&赤羽コナミ LP:8000
白河クロト 手札:5枚。
赤羽コナミ 手札:5枚。
vs
◆ミスターT達 LP:8000
ミスターTその1 手札:5枚。
ミスターTその2 手札:5枚。
「先攻は私が貰う。私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
ミスターTその1 手札:5→6枚。
「私は手札から【ダーク・アーキタイプ】を召喚!」
ミスターTその1 手札:6→5枚。
【ダーク・アーキタイプ】※アニメオリジナルカード
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1400/守400
このカードが戦闘で破壊された時、その戦闘で自分が受けた戦闘ダメージと同じ数値の攻撃力を持つモンスター1体をデッキから特殊召喚し、そのモンスターのレベルと合計が同じになるよう、手札のモンスターを墓地へ送る事ができる。
<ミスターT達のフィールド>
ダーク・アーキタイプ ★4 ATK1400
出たよミスターTの良く使う微妙なカード。タッグフォース版なら【ダメージ・コンデンサー】と似たような使い方が出来るんだろうけど、アニメ版は使い勝手が悪すぎる。きっと効果発動時にオカルトパワーでデッキの中身を弄ってるんだろうなぁ。
「更に私は手札から魔法カード【融合】を発動!手札の【沼地の魔神王】と【メテオ・ドラゴン】を融合!【メテオ・ブラック・ドラゴン】を融合召喚する!」
ミスターTその1 手札:5→4→2枚。
【融合】
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
【沼地の魔神王】
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 500/守1100
(1):このカードは、融合モンスターカードにカード名が記された融合素材モンスター1体の代わりにできる。その際、他の融合素材モンスターは正規のものでなければならない。
(2):自分メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。デッキから「融合」1枚を手札に加える。
【メテオ・ドラゴン】
通常モンスター
星6/地属性/ドラゴン族/攻1800/守2000
宇宙の果てから地球におちてきた、流星のドラゴン。
【メテオ・ブラック・ドラゴン】
融合モンスター
星8/炎属性/ドラゴン族/攻3500/守2000
「真紅眼の黒竜」+「メテオ・ドラゴン」
<ミスターT達のフィールド>
ダーク・アーキタイプ ★4 ATK1400
メテオ・ブラック・ドラゴン ★8 ATK3500
【メテオ・ブラック・ドラゴン】か。デュエルリンクス初期ではお世話になったな。
「私はカードを1枚伏せてターンエンド」
ミスターTその1 手札:2→1枚。伏せカード:1枚。
◆白河クロト&赤羽コナミ LP:8000
白河クロト 手札:5枚。
赤羽コナミ 手札:5枚。
vs
◆ミスターT達 LP:8000、伏せカード:1枚。
ミスターTその1 手札:1枚。
ミスターTその2 手札:5枚。
<ミスターT達のフィールド>
ダーク・アーキタイプ ★4 ATK1400
メテオ・ブラック・ドラゴン ★8 ATK3500
やはりミスターTはデュエルに関しては大したことは無いな。これなら普通に勝てそうだ。
「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
クロト 手札:5→6枚。
「俺は手札から【マジシャンズ・ロッド】を召喚!」
クロト 手札:6→5枚。
【マジシャンズ・ロッド】
効果モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻1600/守 100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。「ブラック・マジシャン」のカード名が記された魔法・罠カード1枚をデッキから手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分が相手ターンに魔法・罠カードの効果を発動した場合、自分フィールドの魔法使い族モンスター1体をリリースして発動できる。このカードを手札に加える。
<クロト&コナミのフィールド>
マジシャンズ・ロッド ★3 ATK1600
「【マジシャンズ・ロッド】召喚成功時の効果発動!デッキから【永遠の魂】を手札に加える!」
クロト 手札:5→6枚。
【永遠の魂】
永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の手札・墓地から「ブラック・マジシャン」1体を選んで特殊召喚する。
●デッキから「黒・魔・導」または「千本ナイフ」1枚を手札に加える。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分のモンスターゾーンの「ブラック・マジシャン」は相手の効果を受けない。
(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。自分フィールドのモンスターを全て破壊する。
「俺は手札から装備魔法【ワンダー・ワンド】を発動!【マジシャンズ・ロッド】に装備する!」
クロト 手札:6→5枚。
【ワンダー・ワンド】
装備魔法
魔法使い族モンスターにのみ装備可能。
(1):装備モンスターの攻撃力は500アップする。
(2):装備モンスターとこのカードを自分フィールドから墓地へ送って発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
<クロト&コナミのフィールド>
マジシャンズ・ロッド ★3 ATK1600→2100 ※【ワンダー・ワンド】装備
「【ワンダー・ワンド】の効果発動!このカードと【マジシャンズ・ロッド】を墓地に送ってデッキから2枚ドロー!」
クロト 手札:5→7枚。
<クロト&コナミのフィールド>
モンスター無し
「俺は手札から【幻想の見習い魔導師】の効果を発動!手札を1枚墓地に送り、手札より自身を特殊召喚する!」
クロト 手札:7→6→5枚。
【幻想の見習い魔導師】
効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700
(1):このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ブラック・マジシャン」1体を手札に加える。
(3):このカード以外の自分の魔法使い族・闇属性モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。その自分のモンスターの攻撃力・守備力はそのダメージ計算時のみ2000アップする。
<クロト&コナミのフィールド>
幻想の見習い魔導師 ★6 ATK2000
墓地に送ったのは【マジシャンズ・ローブ】だ。
【マジシャンズ・ローブ】
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻 700/守2000
「マジシャンズ・ローブ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手ターンに手札から魔法・罠カード1枚を捨てて発動できる。デッキから「ブラック・マジシャン」1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、相手ターンに自分が魔法・罠カードの効果を発動した場合に発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
「【幻想の見習い魔導師】の特殊召喚成功時に効果発動!効果を発動!デッキから【ブラック・マジシャン】1体を手札に加える!」
クロト 手札:5→6枚。
【ブラック・マジシャン】
通常モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
魔法使いとしては、攻撃力・守備力ともに最高クラス。
コナミのターンもあるし、ここは慎重に攻めていくか。
「バトルフェイズに移行。【幻想の見習い魔導師】で【ダーク・アーキタイプ】に攻撃!」
「リバースカードオープン!罠カード【ゼロ・ゲイザー】発動!【ダーク・アーキタイプ】の攻撃力を0にしてデッキから1枚ドローする!」
ミスターTその1 手札:1→2枚。伏せカード:1→0枚。
【ゼロ・ゲイザー】
通常罠
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターが攻撃対象になった時に発動できる。そのモンスター1体の攻撃力を0にする。その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
<ミスターT達のフィールド>
ダーク・アーキタイプ ★4 ATK1400 → 0
メテオ・ブラック・ドラゴン ★8 ATK3500
幻想の見習い魔導師 ★6 ATK2000
vs
ダーク・アーキタイプ ★4 ATK0
「ぐぅっ!だがこの瞬間、【ダーク・アーキタイプ】の効果が発動!デッキから受けたダメージと同等の攻撃力2000のモンスターの【ヘル・ドラゴン】を特殊召喚し、そのモンスターと同レベルの【レアメタル・ドラゴン】を手札から捨てる!」
ミスターT達 LP:8000→6000
ミスターTその1 手札:2→1枚。
【ヘル・ドラゴン】
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
(1):このカードが攻撃したターンのエンドフェイズに発動する。このカードを破壊する。
(2):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた時、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
【レアメタル・ドラゴン】
効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守1200
このカードは通常召喚できない。
<ミスターT達のフィールド>
ヘル・ドラゴン ★4 ATK2000
メテオ・ブラック・ドラゴン ★8 ATK3500
自分のライフを2000も使ってやるような戦術じゃないな。
「俺は手札から速攻魔法【ディメンション・マジック】を発動!フィールドの【幻想の見習い魔導師】をリリースして手札から【ブラック・マジシャン】を特殊召喚する!現れよ!【ブラック・マジシャン】!!」
クロト 手札:6→5→4枚。
【ディメンション・マジック】
速攻魔法
(1):自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターをリリースし、手札から魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。その後、フィールドのモンスター1体を選んで破壊できる。
<クロト&コナミのフィールド>
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
「そして【ディメンション・マジック】の効果はまだ残っている!そちらの【メテオ・ブラック・ドラゴン】を破壊する!」
「何ッ!?【メテオ・ブラック・ドラゴン】が破壊された!?」
<ミスターT達のフィールド>
ヘル・ドラゴン ★4 ATK2000
「まだバトルフェイズは続いている!【ブラック・マジシャン】で【ヘル・ドラゴン】を攻撃!黒・魔・導!!」
ブラック・マジシャン ATK2500
vs
ヘル・ドラゴン ATK2000
「ぐあぁぁっ!」
ミスターT達 LP:6000→5500
「メインフェイズ2に移行!俺は手札から魔法カード【師弟の絆】を発動!デッキより【ブラック・マジシャン・ガール】を特殊召喚する。現れよ!【ブラック・マジシャン・ガール】!!」
クロト 手札:4→3枚。
【師弟の絆】
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が存在する場合に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「ブラック・マジシャン・ガール」1体を選んで特殊召喚する。その後、デッキから「黒・魔・導」「黒・魔・導・爆・裂・破」「黒・爆・裂・破・魔・導」「黒・魔・導・連・弾」のいずれか1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットできる。
【ブラック・マジシャン・ガール】
効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700
(1):このカードの攻撃力は、お互いの墓地の「ブラック・マジシャン」「マジシャン・オブ・ブラックカオス」の数×300アップする。
<クロト&コナミのフィールド>
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ★6 ATK2000
「おぉっ!【ブラック・マジシャン・ガール】の絵違いだ!初めて見た!格好いいな!!」
お揃いのワインレッドのローブを着た最上級魔術師の師弟を見てコナミは興奮気味だ。師匠は呆れているが、姉弟子は満更でもなさそうだ。
「【師弟の絆】の効果には続きがある!デッキより更に【黒・爆・裂・破・魔・導】をセット!」
クロト&コナミ 伏せカード:0→1枚。
【黒・爆・裂・破・魔・導】
速攻魔法
(1):自分フィールドに、元々のカード名が「ブラック・マジシャン」と「ブラック・マジシャン・ガール」となるモンスターが存在する場合に発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。
「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ!」
クロト 手札:3→1枚。伏せカード:1→3枚。
◆白河クロト&赤羽コナミ LP:8000、伏せカード:3枚。
白河クロト 手札:1枚。
赤羽コナミ 手札:5枚。
<クロト&コナミのフィールド>
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ★6 ATK2000
vs
◆ミスターT達 LP:5500、伏せカード:0枚。
ミスターTその1 手札:1枚。
ミスターTその2 手札:5枚。
<ミスターT達のフィールド>
モンスター無し
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
ミスターTその2 手札:5→6枚。
「私は手札から【ダーク・サイコ・アイ】を召喚!」
ミスターTその2 手札:6→5枚。
【ダーク・サイコ・アイ】※アニメオリジナルカード
効果モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻400/守1100
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、このターンのエンドフェイズまで相手フィールド上のモンスター1体のコントロールを得る。
<ミスターT達のフィールド>
ダーク・サイコ・アイ ★4 ATK400
ちっ、今度は優秀な方のダークモンスターか。特殊召喚にまで対応しているとか、当時の環境から考えると割とズルいよな。
「【ダーク・サイコ・アイ】の召喚成功時に効果発動!私は【ブラック・マジシャン】のコントロールを得る!」
「させるわけないだろ?伏せカードの罠カード【ブラック・イリュージョン】を発動!このターン、俺の【ブラック・マジシャン】及び【ブラック・マジシャン・ガール】はお前からのカード効果を受けない!」
白河クロト&赤羽コナミ 伏せカード:3→2枚。
【ブラック・イリュージョン】
通常罠
(1):自分フィールドの攻撃力2000以上の魔法使い族・闇属性モンスターは、ターン終了時まで、戦闘では破壊されず、効果は無効化され、相手の効果を受けない。
「ふむ。ならば私は手札から永続魔法【未来融合-フューチャー・フュージョン】を発動!」
ミスターTその2 手札:5→4枚。永続魔法:0→1枚。
【未来融合-フューチャー・フュージョン】※エラッタ前
永続魔法
自分のエクストラデッキの融合モンスター1体をお互いに確認し、決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送る。
発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に、確認した融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
そう言えばこのカードはまだこの世界だとエラッタされていなかったな。
「私がEXデッキから選ぶ融合モンスターは【F・G・D】!融合素材5体を墓地に送る!」
【F・G・D】
融合・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守5000
ドラゴン族モンスター×5
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。
<ミスターTがデッキから墓地に送ったモンスター>
①デス・ヴォルストガルフ
②スピア・ドラゴン
③スピリット・ドラゴン
④ヘル・ドラゴン
⑤レアメタル・ドラゴン
「更に私は手札から魔法カード【龍の鏡】を発動!墓地の5体のドラゴンを融合素材として除外し、EXデッキから【F・G・D】を融合召喚する!」
ミスターTその2 手札:4→3枚。
【龍の鏡】
通常魔法
(1):自分のフィールド・墓地から、
ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
<ミスターTが墓地から除外したモンスター>
①レアメタル・ドラゴン
②スピア・ドラゴン
③スピリット・ドラゴン
④ヘル・ドラゴン
⑤レアメタル・ドラゴン
<ミスターT達のフィールド>
ダーク・サイコ・アイ ★4 ATK400
F・G・D ★12 ATK5000
原作でも見せたコンボだな。でもいいのか?俺の伏せカードのこと忘れてない?
「ふっ、我が【F・G・D】の前ではそんなモンスターたちなどゴミに過ぎない」
あっ、これは俺の伏せカードのことを忘れているな。もしくは【黒・爆・裂・破・魔・導】の効果を知らないのか?
そう言えばアニメDMだと【黒・爆・裂・破・魔・導】と言うのは師弟の同時攻撃名なだけで、カードは無いんだっけ?
「バトルだ!【F・G・D】で【ブラック・マジシャン】を攻撃!」
どうする?相手の手札は3枚。メイン2以降でセットする可能性は高い。このターンは【ブラック・マジシャン】は戦闘破壊されないから、2500LPダメージを許容して後続に繋げることを優先するか。
F・G・D ATK5000
vs
ブラック・マジシャン ATK2500
「ぐあぁぁぁっ!」
クロト&コナミ LP:8000→5500
痛ぇな畜生め!プレイヤー本人にも相応のリアルダメージが入る闇のデュエルってのは本当に厄介だな!魔力防壁を張らなかったらこんな痛みじゃすまなかっただろうな。
「ふふふっ、戦闘破壊は免れたか。私はカードを2枚伏せてターンエンド!」
ミスターTその2 手札:3→1枚。伏せカード:0→2枚。
「くくっ!今、エンド宣言をしたよなぁ?」
「何?」
「クロト、悪い顔になってるなぁ」
ミスターTは困惑しているが、コナミは若干ニヤニヤしている。これから起こることをアイツは理解しているようだ。
「このタイミングで伏せカードを発動させてもらう!まずは1枚目!永続罠【永遠の魂】発動!その効果によりデッキより【黒・魔・導】を手札に加える!」
白河クロト&赤羽コナミ 伏せカード:2→1枚。永続罠:0→1枚。
「更に伏せカードを発動!速攻魔法【黒・爆・裂・破・魔・導】発動!相手フィールドのカードを全て破壊する!」
白河クロト&赤羽コナミ 伏せカード:1→0枚。
「何だと!?」
チェーン②黒・爆・裂・破・魔・導
チェーン①永遠の魂
「ブラック・バーニング・マジック!!」
最上級魔術師の師弟が杖を合わせて放つ魔術により、ミスターTたちのフィールドに存在するカードは全て消し飛ぶ!
<ミスターT達のフィールド>
モンスター無し
ミスターT達 伏せカード:2→0枚、永続魔法:1→0枚。
「我が【F・G・D】が破壊された!?」
「こんなことが!?」
墓地に送られた伏せカードは【スキルドレイン】と【ドレインシールド】か。なかなか厄介なカードをセットしていたんだな。無駄になったけど(笑)。
「そしてデッキから【黒・魔・導】を手札に加える」
白河クロト 手札:1→2枚。
彼らはもう終わりですね。
◆白河クロト&赤羽コナミ LP:5500、伏せカード:0枚。永続罠:1枚。
白河クロト 手札:2枚。
赤羽コナミ 手札:5枚。
<クロト&コナミのフィールド>
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ★6 ATK2000
vs
◆ミスターT達 LP:5500、伏せカード:0枚。
ミスターTその1 手札:1枚。
ミスターTその2 手札:1枚。
<ミスターT達のフィールド>
モンスター無し
「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
コナミ 手札:5→6枚。
「オレは手札から【水精鱗-メガロアビス】の効果発動!手札から水属性モンスター【水精鱗-アビスグンデ】と【水精鱗-リードアビス】を墓地に送り、自身を特殊召喚する!」
コナミ 手札:6→4→3枚。
【水精鱗-メガロアビス】
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2400/守1900
(1):手札からこのカード以外の水属性モンスター2体を墓地へ捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの(1)の効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「アビス」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(3):このカード以外の自分フィールドの表側攻撃表示の水属性モンスター1体をリリースして発動できる。このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
【水精鱗-アビスグンデ】
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1400/守 800
このカードが手札から墓地へ捨てられた場合、自分の墓地から「水精鱗-アビスグンデ」以外の「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「水精鱗-アビスグンデ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
【水精鱗-リードアビス】
効果モンスター
星7/水属性/海竜族/攻2700/守1000
自分のメインフェイズ時、手札からこのカード以外の水属性モンスター3体を墓地へ捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果で特殊召喚に成功した時、自分の墓地から「アビス」と名のついた魔法・罠カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
また、このカード以外の自分フィールド上に表側攻撃表示で存在する「水精鱗」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。「水精鱗-リードアビス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
<クロト&コナミのフィールド>
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ★6 ATK2000
水精鱗-メガロアビス ★7 ATK2400
「【水精鱗-メガロアビス】特殊召喚成功時にの効果発動!デッキから【アビスフィアー】を手札に加える!」
コナミ 手札:3→4枚。
【アビスフィアー】
永続罠
デッキから「水精鱗」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
また、このカードがフィールド上に存在する限り、自分は魔法カードを発動できない。
このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。このカードは発動後、次の相手のエンドフェイズ時に破壊される。
「墓地に送られた【水精鱗-アビスグンデ】の効果発動!墓地から【水精鱗-リードアビス】を特殊召喚する!」
<クロト&コナミのフィールド>
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ★6 ATK2000
水精鱗-メガロアビス ★7 ATK2400
水精鱗-アビスグンデ ★7 ATK2700
「オレは手札から【水精鱗-アビスパイク】を召喚!」
コナミ 手札:4→3枚。
【水精鱗-アビスパイク】
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1600/守 800
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。デッキからレベル3の水属性モンスター1体を手札に加える。
「水精鱗-アビスパイク」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
<クロト&コナミのフィールド>
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ★6 ATK2000
水精鱗-メガロアビス ★7 ATK2400
水精鱗-アビスグンデ ★7 ATK2700
水精鱗-アビスパイク ★4 ATK1600
「【水精鱗-アビスパイク】の召喚成功時に効果発動!手札の【ドラゴン・アイス】を墓地に送り、墓地の【水精鱗-アビスグンデ】を手札に加える!」
コナミ 手札:3→2→3枚。
「オレは【水精鱗-メガロアビス】の効果発動!【水精鱗-アビスパイク】をリリースし、【水精鱗-メガロアビス】は2回攻撃できるようになる!」
<クロト&コナミのフィールド>
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ★6 ATK2000
水精鱗-メガロアビス ★7 ATK2400 ※2回攻撃
水精鱗-アビスグンデ ★7 ATK2700
「オレは手札から装備魔法【アビスケイル-クラーケン】を発動!【水精鱗-メガロアビス】に装備する!」
【アビスケイル-クラーケン】
装備魔法
「水精鱗」と名のついたモンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手フィールド上で発動した効果モンスターの効果を無効にする。その後、このカードを墓地へ送る。
<クロト&コナミのフィールド>
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
ブラック・マジシャン・ガール ★6 ATK2000
水精鱗-メガロアビス ★7 ATK2400→2800 ※2回攻撃 ※【アビスケイル-クラーケン】装備。
水精鱗-アビスグンデ ★7 ATK2700
「そろそろ良いか。バトル!【水精鱗-メガロアビス】でダイレクトアタック!」
水精鱗-メガロアビス ATK2800 ※2回攻撃
「ぐおぁぁぁっ!」
ミスターT達 LP:5500→2700
「止めだな!【水精鱗-メガロアビス】でダイレクトアタック!」
水精鱗-メガロアビス ATK2800 ※残り1回攻撃
「がぁぁぁぁっ!」
ミスターT達 LP:2700→0
ミスターTたちはLPが尽きるとその体が無数の黒いカードとなり、四散していった…。
「良いデュエルだったな!」
「対戦、ありがとうございました」
挨拶しても、相手はもうそこに居ないんだけど、一応な。
~~~
<クロト視点>
デュエルが終わって目の前のミスターTたちは消え去ったが、実はまだ近くに何体か居るかも知れないと思い、周囲を見回してみると何処からともなくミスターTの声が聞こえてきた。
「少年たちよ。今の我々は真実の断片に過ぎない。そう遠くないうちに、より大きな闇が君たちの故郷を含む12次元の世界を襲う。ふふふっ、いずれまた会おう」
「出来れば2度と会いたくないな」
「デュエルなら、いつでも、どこでも、何度でも、受けて立つ!」
ミスターTの去り際のセリフに対し、俺とコナミは正反対の気持ちを抱いたようだ。コイツがデュエル狂なのは知ってたから驚かないけどさ。
「周囲に敵影無し。帰るか」
「そうだな」
本来の目標の闇ワカメ先輩も確保したし、ミスターTも今のところは人間界への侵攻は出来なさそうだってことは分かったし、収穫はあったかな。
一応、もう一度周囲を確認して何もないことを再確認し終えた後、俺達は人間界へと戻った。
~~~
<明日香視点>
今日の昼も亮と共に鮫島校長に兄さんのことについて問いただしに行ったが相手にされなかった。ただ、どうしても何かを隠しているようにしか見えない態度だった。校長はきっと何かを知っている。
そんな時、クロトが調査すると言っていた廃寮には何人もの生徒が行方不明になっているという噂があることを聞いた。恐らく兄さんもその噂で消えた人間とされているのだろう。
クロトは自分だけで廃寮を調査するって言っていたけれど、居ても立っても居られなくなった私は元特待生専用のブルー寮である廃寮に向かっていた。
どうやら同じことを考えていたらしく、道中で亮とも合流したのは良いのだけれど、いざ廃寮に辿り着くと遊城君と丸藤君、そしてもう1人のオシリスレッド生徒の3人が廃寮に入っていく姿が見えた。
この廃寮は学園から立入禁止に指定されている。もし侵入したことがバレたら最悪退学になるかも知れない。そしれ彼らも行方不明の生徒の一人になってしまうかも知れない。
私たちはそれらの話を教えようと彼らを追おうとすると、いきなり目の前に黒服の大男が立ちはだかった。虚をつかれた私の首に襲い掛かって来た大男の腕が触れようとしたその瞬間、首からぶら下げていたクロトから貰ったネックレスが光り輝いた。
「ぬわぁぁぁぁぁぁぁ!」
その瞬間、大男はきりもみ回転して空を飛びながら何処かへ飛ばされてしまい、周囲には彼の悲鳴だけが残った。
「このネックレス、実はとても危ない物なんじゃあ…」
「奇遇だな。オレも今そう思った」
私と亮はクロトから貰ったネックレスの危ない機能に驚きつつも、私たちは廃寮に入っていったオシリスレッドの生徒3人を追うことにした。
道中で話を聞くところによると、先ほどの3人のうちの1人である丸藤翔はやはり亮の弟だったらしく、先日の女子寮騒動の件を思い出して複雑な気持ちになった。
廃寮の中を調べていると、資料室のような場所に辿り着いた。
「先日の写真は確かこの部屋に飾られていた物だな」
「へぇ、そうなのね。そう言えば、亮はここに住んでいたことがあったって言っていたわね」
廃寮の探索が一通り終わって寮の入り口付近まで戻って来た。ほぼ全てのエリアを探したと思うのだけれど彼らは見つからなかった。
「そう言えば、この寮の地下にはデュエルリングがあったな。もしかしたらそこに向かったのかもしれないな」
「そうね。もしかしたら彼らはもう自分たちの寮に帰っているのかも知れないけれど、念のため確認しておきましょうか」
そうして地下道を進んでいった先には、亮の言っていた通りデュエルリングがあった。そこでは何故か遊城君と先ほどの大男がデュエルしていた。
デュエルリングの周囲は禍々しい雰囲気を放っていたがこの景色には見覚えが有る。この景色はフィールド魔法【万魔殿-悪魔の巣窟-】の効果で生み出されたソリッド・ヴィジョンなのだろう。
「翔!お前たち、ここで何をしている!」
「お、お兄さん!?」
「お兄さん?あの人が翔のお兄さんなのかぁ?」
「うん、そうだよ隼人君。あの人はボクのお兄さん、丸藤亮だよ」
どうやら近くで遊城君たちのデュエルを見ていたらしい丸藤君と、独特のイントネーションで話すもう1人の生徒(隼人と言うらしい)と亮が話をしている。
「天上院か!近寄るな!これは闇のデュエルらしい!」
「そうっすよ!アイツが持っているあの千年パズルのせいで闇のゲームが始まって、ダメージを受けると体がどんどん消えちゃうんスよ!ほら!もう兄貴の胸辺りと右腕が消えちゃってるっス!」
「えっ?右足、だろ?」
「えっ?」
遊城君たちががよく分からないことを言っている。体が消える?
「でも、遊城君の体は何処も消えていないじゃない?」
「確かに。彼の体には何処も異常が無いように見るが…」
「しまった!そこの小僧と小娘!こちらを見ろ!」
大男が金色の逆三角錐の首飾りを掲げるとその首飾りからまばゆい光が発せられる。それと同時に私と亮の首飾りからまた光が発せられる。
「どうだ!これでお前にも小僧の体が消えていることが分かるだろう?」
「明日香、分かるか?オレには彼の体に異常は見られないが…」
「いえ、私もよ」
「コイツら、まさか私の催眠術が効かない!?」
大男は何かに驚いているようだけれど、墓穴を掘ったようね。
「催眠術だって!やっぱり闇のゲームじゃないのか!このインチキデュエリストめ!」
「ぬぅぅ!私の仕掛けが見破られた以上、貴様とこれ以上デュエルを続けることなど、無意味なこと!」
そう叫ぶと大男は懐から何かを取り出し、地面に叩き付けた。
「煙が!?煙幕か!」
「やはり偽物の千年パズル!待てぇ!」
遊城君が逃げようとする大男を追いかけようとして走るが、その時デュエルリングの周囲にある蛇の彫刻の口にある丸い装置から光の線が現れ、六つの線がリング中央で交差した。
「な、なんだ!?」
「ぬおぉぉぉ!?」
突然、リング中央から彼ら二人を取り囲むようにして黒い煙が渦巻いていき、彼らを黒い球体が包み込んでしまう。球体の近くには時折スパークが発生し、迂闊には近づけない。
「兄貴ぃ!?」
「十代!?」
「一体、何が起こっているの!?」
「分からないが、あの球体に近付くのは危険そうだ。離れた方が良いだろう」
私と亮は距離を取り、丸藤君と隼人君も同じように距離を取りながら黒い球体の様子を窺っている。
そんな時、黒い球体のすぐ横に直径3mほどの黒い渦のような物が出現し、その中から誰かが出てきた。
あ、あれはまさか!
「兄さん!?」
「吹雪!?…それに藤原か!」
「やぁ明日香。それに亮も。大体1月ぶりだね?」
「ネズミ怖いネズミ怖いネズミ怖い…」
『マスター、しっかりしてください!人間界に帰ってきましたよ!』
黒い渦から現れたのは、この2年間どれだけ探しても見つからなかった私の兄、天上院吹雪だった。亮と同じデザインのブルー生徒の制服を着ていて、腰には黒い仮面をぶら下げており、右手には昔から使っていたボストンバックを持っている。背中に誰かを背負っているようだ。
「兄さん!」
私は思わず兄に抱き着き、私が抱き着いた衝撃で兄さんが抱えていた青年が地面に落ちそうになっていたところを、亮がその青年を抱きかかえていた。
「兄さん、無事でよかった」
「吹雪、心配させてくれたな?」
「どうやらクロト君が言った通り、本当に長い時間が経ってしまっていたらしい。2人とも、心配かけて済まなかったね」
兄さんは二年前と変わらない笑顔を私たちに返してくれた。それだけで私たちの今までの苦労が報われた気がした。
「おっ、出口だ」
続いて黒い渦から凄い勢いで赤い帽子を被ったオシリスレッドの生徒が飛び出してきた。アレは赤羽コナミと言うクロトの幼馴染の少年だ。去年のクロトが居た学園祭で色々とお世話になったのでよく覚えている。主に私怨で。
「止まれぇぇぇ!えっ?いきなり止まるなぁぁぁ!ぐえぇっ!!」
そして、彼が止まった瞬間にその横を凄い勢いで壁に向かって飛んでいき、「グシャッ!」と言う効果音付きでぶつかって昔の漫画みたいに大の字に壁にめり込んでいるのは、ラーイエローの制服を着ているし多分クロトね。
凄く痛そう。最近のクロトはコナミ君に引きずり回されているイメージしかない。彼の今までの苦労が報われる日はいつか来るのかしら。
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<クロト視点>
何故かいきなり俺の手を掴んで走り出したコナミを制止していたら、アイツは急に止まった。何事かと思う前に体の前半分に衝撃が走った。どうやら俺は慣性の赴くままに壁に叩き付けられたらしい。魔術障壁にて衝撃を緩和していなければ即死だった。
あの野郎、俺の扱いが雑じゃないか?
何とか埋まった四肢を壁から抜きだして辺りの様子を見る限り、何とか人間界に戻ってくることが出来たみたいだな。
デュエルリングの中央には黒い球体があり、その周囲には丸藤翔と前田隼人。こちらを恐ろしい物を見るような眼で見てくる俺が一体何をしたって言うんだ。恐ろしいのはコナミだろう。
うん?あぁ、もしかして、タイタンイベントに日程が重なっていたのか。やっちまったなぁ。
その周囲には先ほど救出した吹雪さんと藤原、それに付き従うオネスト。そして何故か吹雪さんに抱き着いてこちらを見ている明日香と、藤原に肩を貸しながらこちらを見ている亮さんが居る。
「あれ?なんで明日香と亮さんがここに居るんだ?」
「えっ、いや、その」
「済まない。君1人に任せると思うと悪い気がしてな」
しどろもどろになっている明日香と素直に謝ってくる亮さんの対比が面白かったので気にしないことにした。
「それで?あれは何?」
「あれは、正直私達にもよく分からないのよ」
「翔の友人が黒服の大男とデュエルしていたと思ったら、突然ああなったとしか言えないな」
俺がデュエルリング中央の黒い球体を指さすと、明日香と亮さんがなんとか説明しようとしてくれるが、まぁ分からないよね。
無茶振りして済まないが、俺も話を円滑に進めるために知らない振りをしないといけないから許してくれ。
『クリクリィ~』
「あいてっ」
そうこうしているうちに、黒い球体に亀裂が走ってその隙間からハネクリボーと十代が転がり出てきた。
「あ、兄貴ぃ~!」
「十代~!」
「おっ、みんな無事か!」
『クリクリィ~』
「うん?今の声…」
十代に駆け寄る翔と隼人。隼人はハネクリボーの声に気付いたようだな。
じゃあこの後は…。
「あっ、伏せろぉ!」
黒い球体はどんどん凝縮していき、最後にはパァン!と言う音と共に消滅した。
とりあえずは一件落着だな。十代たちはタイタンの話で盛り上がっているし、明日香たちは吹雪さんとの再会で盛り上がっている。
どちらの話に参加するにしてもオレでは役者不足だ。ならこれ以上ここに居ても仕方ない。さっさと寮に帰って風呂入って寝よう。
白河クロトはクールに去るぜ…。
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<ミスターT視点>
クロト達がダークネス世界を去った後、再生したミスターTたちは彼らについて話していた。
「2年前に現れた彼らも面白い逸材だったが、今日現れた2人は異質な存在だったな」
「あぁ。片や規格外の化け物、片や歪な2つの魂が奇妙に交じり合った不思議な存在。興味深いね」
「どちらもいずれ我らが他の世界に侵攻する際に邪魔になる存在なのは確かだろう」
「本格的に進行を開始する前に、彼らについては調べておく必要がありそうだな」
まだ先のことであろうが、それでもダークネス侵攻の日はゆっくりとだが確実に迫っていた。
シリアスさんは途中退場しました。
吹雪の【十二獣】はいずれ別の機会にちゃんと登場する予定です。
オリ主のデッキは【ブラック・マジシャン】です。ようやくガールを出せました。他にも前回使用しなかったカードをメインに登場させてみました。ブラック・マジシャンのサポートカードはまだまだあるので当分はネタに困らなさそうです。
コナミのデッキは【水精鱗】です。【海皇】テーマと混ぜたデッキを想定していましたが、海皇テーマのカードは出せずじまいに終わりました。いずれ別の機会に出そうと思います。
ミスターTたちのデッキはテーマデッキと呼んで良いのか微妙なので、大体アニメで出てきたカードを採用しました。まだダークネスがそれほど力を得ていない設定なので大した強さじゃないです。今後出てくるたびに強くなる予定です。
次回の更新は3/20(土) AM6:00予定です。
戦車様、荒魂マサカド様、( ゜Д゜)様、Skazka Priskazka様、コダマ様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。
斎王琢磨の運命力は?
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原作遵守。強化万丈目に瞬殺される。
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原作微強化。強化万丈目を苦戦させる。
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原作大強化。強化万丈目を瞬殺する。
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原作超強化。ずっと私のターン!