【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
今回の対戦相手は最後のブルー万丈目です。
今話はアニメGX第12~13話辺りのオリ主視点です。
<白河クロト視点>
制裁デュエルが終わった翌日の朝、倫理委員会の方で何やら動きがあったらしく慌ただしい動きを見せていたので、俺はステルス状態で彼らの会議室にお邪魔していた。
「鮫島校長が攫われた!?」
「それは本当なのか!?」
「あぁ、間違いない。監視カメラにも映っている。…ほら、この時間帯だ」
倫理委員会のメンバーのリーダー格の女性が手に持っていた端末を操作して、会議室に備え付けられているモニターに監視カメラの映像を流し始めた。
そこには、鮫島校長の自室らしき場所に居た倫理委員会の男性2人を物理で数秒で無力化し、鍵のかかった部屋を物理で鍵ごと破壊して、鮫島校長の首根っこを鷲掴みにして部屋の前まで力ずくで引きずり出し、闇のデュエルを仕掛ける自称ヴァンパイアの貴婦人の姿があった。
しばらく見ないうちにワイルドになったというか、ガサツになったというか…どの辺りが貴婦人なんだよ。
その後、闇のゲームを鮫島校長に仕掛けてデュエルで瞬殺し、校長の自室を適当に物色した後、人形になって床で転がっていた鮫島校長を嫌そうに指で摘まみながら何処かへと立ち去って行った。
鮫島校長の扱い酷いなぁ。そう言えば、クロノスを人形にした際もアッサリその辺に投げ捨てていたっけ。
それにしても、アニメGX原作通りにセブンスターズになってしまっていたか。大方、影丸理事長の言うヴァンパイア一族の復活と言うワードの魅力に抗いきれなかったのだろう。
俺も亡くなった家族や友人を生き返らせてやると言われたら、胡散臭いと思うと同時に少しは期待してしまうかも知れないしな。
「鮫島校長が人形にされてしまったぞ!?」
「これが闇のデュエル…」
「セブンスターズのカミューラと名乗っていたな。信じがたい話だが、鮫島校長の話は本当だったようだ」
「では、この開かずの箱の中には本当にまだ七星門の鍵が入っているかも知れないのか」
そう言うと倫理委員会のリーダー格の女性が会議室のテーブルの上に七星門の鍵の入った箱を置く。
何だ。まだあの箱は開かれていなかったのか。なんだかややこしいことになって来たし、今のうちに開錠しておくか。はい、キラキラ~っと。
「だが、セブンスターズで無いのであれば、一体誰が何の為に七星門の鍵の入ったこの箱を奪って海に捨てたんだ?…えっ!?」
「どうした?」
「この箱、開くぞ!?」
「馬鹿な!?今朝までどうやっても開かなかったんだぞ!それで、中身は!?」
俺が箱の封印を解除したことで急に箱の蓋が開き、倫理委員会のメンバーの目はそちらに釘付けになっている。
「確かに鍵と呼べそうな形状の首飾りが七つほど入っていますね」
「これも鮫島校長の言った通りか。では、これを守るためには本当に先ほどの映像の中でカミューラが行ったような闇のデュエルを行う必要があるのか…」
「これを持つことはつまり、いつセブンスターズに命を懸けた闇のデュエルを迫られるか分からない状態になるわけだ」
「生徒たちにやらせるなんて状況には絶対にしたくない。早急に倫理委員会としての意見を纏めて先生方と相談するとしよう」
もう少し見ていたいのだがこれはしばらく時間がかかりそうだな。そろそろ授業が始まりそうなので、俺自身は切り上げるしかないか。
俺はメカレオンとエルフの剣士に倫理委員会の会議の内容を聞いていてもらい、後で会議の内容を教えてもらうことにして俺はキーメイスと一緒にそっと会議室を後にした。
~~~
<白河クロト視点>
何とか授業開始に間に合うことが出来た俺は、デュエルアカデミアのジャージに着替えた後、体育の授業として行われているラーイエローvsオシリスレッドの野球に参加していた。デュエルアカデミアの屋内には、何故か天井が開く野球コートが内蔵されているのだ。
ホント、何であるんだろうな。そういや、テニスコートもあるよなここ。
さて、9回表の現在のスコアはオシリスレッドチームが2点、ラーイエローチームが0点と、ラーイエローが負け越している。この回の攻撃を凌いで次の9回裏の攻撃で4点以上取らないとラーイエローの負けとなるな。
俺が打った球は日ごろの恨みを晴らす為に全てコナミの顔面を狙って放っているのだが、奴にあっさりキャッチされてしまうので今日の俺は出塁したことが無い。
「白河、そっちにボールが行ったぞ!」
「はいはい。よっと」
「うおぉっ!3mくらい垂直に飛んでボールをキャッチしたぞアイツ!?」
「本当に人間か!?」
俺の守備範囲の上空を通り過ぎようとする生意気なボールをキャッチしてから遥か下の地表を見ると、オシリスレッドとラーイエローの大半の生徒が驚愕の表情になっていた。
しまった。つい中学時代のノリでやってしまった。コナミを見ていると勘違いしがちだが、オシリスレッドの他の生徒の彼らは一般人だったな。
「今この瞬間だけ、ここの重力が無くなっていたようで助かったな」
「嘘つけ!」
「流石に無理があるぞ!」
「言い訳が雑過ぎるにもほどがある!」
着地してピッチャーにボールを軽く返球してからからそれっぽい理屈をつけて説明したが、彼らは納得しなかったようだ。
なんだか面倒になってきたな。いいか?俺は面倒が嫌いなんだ。と言うわけで、俺よりもとんでもない奴に視線を誘導することにした。
「俺はどう見ても一般人だろ。ほら、アレを見てみろよ」
「「「アレ?」」」
俺が次の打者であるコナミの方を指差すと、コナミは金属バットを轟音を立てながらスイングしてボールを強打しつつ、隣の十代たちに話しかけていた。
「なぁ十代。ボールが消えたんだが、何処に行ったか知らないか?」
「コナミが打ったボール?あの天井に突き刺さっている奴じゃね?」
「「「なんなんだコイツ等…」」」
コナミのホームラン?を加点して3対1とスコアが更新された後、オシリスレッドとラーイエローの生徒たちは俺とコナミを恐ろしい物を見るような眼で見てくる。
やはり簡単には誤魔化せんな、面倒な事になった。
「おぉーい、待てぇ―!その試合、待ったー!」
十代がバッターボックスに入り、やる気満々と言った様子でイエローピッチャーと対峙していると、遠くから三沢の声が聞こえてきた。
そして、ピッチャーが三沢と交代になった後は十代を含むオシリスレッドのバッターを全て三振に打ち取った。
その後、9回裏のラーイエローの攻撃の際、ピッチャーの十代がラーイエローのバッター三人をわざとフォアボールで歩かせて、三沢をバッターボックスに引きずり出した。どうやら三沢と勝負がしたかったらしい。
「来い!一番!」
「行くぞ!二番!」
宿命のライバルの様にお互いを睨みあう十代と三沢。それぞれの背中には龍と虎のオーラが見えそうな気迫を感じる。
それにしても、アイツらってまだお互いを一番だ二番だと呼び合っているんだな。三沢、そんなに二番呼ばわりされたことが嫌だったのか…。
俺から言わせれば、彼らは少なくともどちらも一番ではない。この学園で一番強いのはコナミだろう。
そもそも十代は明日香や亮に負けているし、三沢も俺やコナミに負けている。そう言う意味では十代や三沢は俺が思った以上に図太くて鋼メンタルなのかも知れないな。
両者が睨みあった後、十代の腕から放たれた渾身の一球は三沢の緻密に計算されたスイングによりあっけなく打たれてしまい、その打球は運悪く近くを歩いていたクロノスの顔面に直撃してクロノスは飛んで行った。滅茶苦茶痛そう。
ピッチャーの十代、キャッチャーをしていた翔、ボールを打った三沢がクロノスに駆け寄り、三沢がクロノスから何やら頼まれごとをしているようだ。
この辺りはアニメGXのまんまだな。確か、ラーイエローの三沢とオベリスクブルーの万丈目で寮の入れ替えデュエルをさせられるんだっけ。大変だな~。
そして寮の入れ替えデュエルの件は次の授業にてクロノスから直々に発表され、オシリスレッドの生徒に負けた上にラーイエローに降格寸前な万丈目は周囲の笑い者にされながら悔しそうに教室を出ていった。
陰湿だなぁ。今笑っている生徒の中でこの世界の遊城十代や万丈目に勝てる奴なんて居ないだろう。この教室内でならコナミや明日香、クロノスくらいだろう。
クロノスと言えば、この前の制裁デュエルではかなり強かった。いや、この表現は適切じゃないな。普通に負けかけた。融合デッキに変えたことを知らなかったら多分負けていたくらいには強かった。
彼とロジェがどんな関係だったかは知らないが、ハートランドシティや【古代の機械】に関しての彼の意見は潔いものだったと思う。あの制裁デュエルの時のクロノスはまさに強敵だったんだが、普段は何でこんな感じなんだろう?
やはり彼との因縁が薄いラーイエローの俺ではなく、彼との因縁が深いオシリスレッドの遊城十代との交流が無いと、彼の本当の意味での成長に繋がらないのかも知れないな。
~~~
<万丈目視点>
クロノス教諭に明日の寮入れ替えデュエルを告げられて教室を抜け出した後、オレは失意に沈みながらもブルー寮の自室へ戻ってきていた。そんな時、兄たちから久し振りの連絡が入って来た。
「準、しばらく連絡を取れなかったが、変わりはないか?」
「準、少しやつれていないか?体調でも悪いのか?」
ブルー寮の自室に備え付けられてあるモニター越しからも兄たちが自分を心配してくれている様子が分かる。
「いえ、大丈夫です。長作兄さん、正司兄さん」
兄たちが幼少期に落ち込んだオレを励ましてくれて以来、兄たちとは以前とは比べ物にならないくらい親しくなった。アカデミアに入学してからもこうしてわざわざ忙しい中を時間を取って連絡をくれている。彼らに必要以上の心配をかけたくない。
「私は選挙戦、正司は銀行の決算が忙しくて連絡する暇が無かったが…」
「授業や人間関係で困ったことは無いか?困ったことがあればいつでも私たちを頼って連絡して来るんだぞ?」
「分かっています」
過保護とも言えるくらいにいつも良くしてくれている兄たちに心配をかけてだけのいる自分が情けない。
「兄者は政界でトップ、私は財界で。準、お前はカードゲーム界で君臨し、万丈目一族で世界を制覇するという計画を我々は目指しているが、お前に無理をさせてしまうのであれば本末転倒だ」
「私たちであればいつでもお前の力になる。もっと私たちを頼れ。…すまない。そろそろ時間のようだ。またな準。元気でな」
「私もそろそろ厳しいな。では、またな準。体に気を付けるのだぞ?」
「はい。兄さんたちもお元気で」
兄たちとの通信はそこで途切れる。
「言えるわけがない。トップの座どころか格下げになりそうだなんて…言えない。兄さんたちには…」
ふと窓の外を見ると、遊城十代たちに伴って明日の対戦相手である三沢大地がレッド寮に歩いて行く姿が見える。ならば今、奴の部屋は…。今忍び込めば奴のデッキを盗み出すことも、海に捨て去ってしまうことだって…。
「はっ!いかんいかん!そんな卑怯な真似をして勝ったところで何の意味もない!それにもしバレたら万丈目一族の、兄さんたちの顔に泥を塗ることになる!それだけは出来ない!」
オレが持つデッキで三沢に勝てる可能性があるのは【VWXYZ】デッキか、もしくは…いやオレはまだ【光と闇の竜】に相応しいデュエリストとは呼べない!
「明日のデュエルを【VWXYZ】デッキで勝利してこそ、【光と闇の竜】に相応しいデュエリストへの近道となるはずだ!」
幸いまだ時間はある。時間ギリギリまでデッキ構築を見直し、奴のデッキに対抗できるように強化するしかない!
オレは睡眠時間を削らない程度に自身のデッキを見直し、明日のデュエルへと備えた。
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<クロト視点>
夜も深まり、他の寮生が寝静まった時間帯に、俺はメカレオンとエルフの剣士から倫理委員会の会議の結果を聞いていた。
「なるほど。鮫島校長が行方不明なことは無用な混乱を招くので生徒に話さず、倫理委員会が独自て捜査をすることになったか」
『カミューラって人のこともその正体は内緒にするつもりみたいだよ』
『吸血鬼と言う正体は隠して、今のところはあくまでセブンスターズと名乗る不審者の目撃情報アリという名目で近日中に生徒に発表するらしいな』
緑色の長髪の美女がドレス姿で歩いているって発表するのだろうか?
逆に探してお近づきになろうとする馬鹿が出てきそうだ。このラーイエロー寮にも一人そんなことをしそうな奴に思い当たるのが居るな。
「対応としては無難かな。肝心のカミューラのオカルト&闇のデュエル対策については何か言っていたか?」
『自分たちの手には負えそうにないから、倫理委員会の人達が上層部を通じて海馬コーポレーションに相談するみたいだよ』
海馬コーポレーションを経由して、俺(ハノイの騎士)に依頼が入りそうだな。もしそうなった場合は俺の蒔いた種だからそれ相応の対応をするつもりだ。
『七星門の鍵については、信頼出来て実力のある教師陣に配るつもりみたいだな』
「鮫島校長にあれだけ言っておいて流石に生徒に頼ることはしないか。ただ、クロノスなら勝率は五分五分くらいだろうけど響先生や他の先生だと今のカミューラには歯が立ちそうにないな」
この世界のカミューラは俺とコナミが関わることでアニメGXの時より遥かに強くなっているからな。あの時もう少しうまくやれていれば…いや、今更だな。
「今も彼女の配下のコウモリに監視されているしな!…魔導波!」
俺は自室の窓を開け、遠くの木にぶら下がってこちらを見つめていたコウモリに威嚇で低威力にした魔力弾を飛ばして追い払う。流石に命を奪う必要もないので直撃はさせない。
「万丈目もラーイエローの三沢の部屋に侵入してこなさそうだし、そろそろ寝るか」
万が一、万丈目が三沢の部屋にデッキを盗みに入って来たら、後ろから襲って気絶させた後に地面に首だけ残して埋めてやろうかと思っていたがその心配もなさそうだ。
鮫島校長とカミューラのことに関しては近々考えることにして、俺は眠りについた。
~~~
<クロト視点>
翌日、万丈目は自ら負けた者が退学すると言うルールを課して正々堂々と三沢とデュエルしたが、三沢に敗れてその場を去ったらしい。と後からコナミに聞いた。
ちなみに三沢はオベリスクブルーへの編入を断ったらしい。なんでもブルーに入る前に倒しておきたい奴が居るらしい。多分、野球の時とかに随分と拘っていたから十代のことだろうな。
それから更に翌日の朝、俺はとある人物がデュエルアカデミア校舎から出てくるのを久し振りのハノイスタイルで待っていた。アイツがこのタイミングでここに現れることは原作知識で知っている。
「さらば、デュエルアカデミア」
思考の海に沈んでいると、何やらデュエルアカデミア校舎前に格好つけている男が立って居た。ブルー制服を着こんで円筒型のバックを肩からぶら下げたその男こそ昨日デュエルで負けた万丈目にして俺の待ち人だ。
さて、今日の授業が始まるまであまり時間が残っていない。さっさと用事を済ませよう。
~~~
<万丈目視点>
昨日、寮の入れ替えデュエルで三沢に敗北したオレは自分自身を鍛え直す為にデュエルアカデミアを一時去ろうとしていた。
「さらば、デュエルアカデミア」
まだ1月にも満たない期間しか世話になっていないその校舎に一時の別れを告げ、船着場からこの島を離れようとしていたオレに、ここに居るはずの無い懐かしい奴が声を掛けてきた。
「やぁ、おジャ万丈目君。3年ぶりくらいだな」
「貴様、ハノイの騎士!?何故ここに!?」
デュエルアカデミアの校舎の前で、全身に灰色のローブを着て顔を仮面で隠した不審者、ハノイの騎士が現れた。
「何故ここに貴様が居る!?」
「いや、なに。おジャ万丈目君がデュエルアカデミアを退学になったと白河から聞いたのでなぁ。その情けない面を拝みに来たのだ」
「何だと!?」
「冗談だ。私はそれほど暇ではない。本題は、デュエルアカデミアから逃げ出す腰抜けで負け犬の雑魚に預けておいた【光と闇の竜】たちを回収しに来たのだ」
「誰が腰抜けで負け犬の雑魚だ!」
「違うのか?ならばデュエルだな。口ではなくデュエルでお前の実力を見せてみろ。お前が勝てばこの場は見逃してやろう」
「望むところだ!【光と闇の竜】たちはオレの相棒だ!元は貴様の物だろうがもはや誰にも渡さん!」
相変わらず傲慢で自分勝手な奴だ!
「見ていろ!3年前のオレとは違うことを教えてやる!」
「対戦、よろしくお願いします」
デュエル前にいつもアレを言うが、奴なりの礼儀なのだろうか?
「「デュエル!」」
◆ハノイの騎士(クロト) LP:4000、手札:5枚。
vs
◆万丈目準 LP:4000、手札:5枚。
「先攻はオレが貰う!オレのターン、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
万丈目 手札:5→6枚。
ムカつく奴だが実力は確かだ!奴相手に出し惜しみは出来ない!全力で行く!
「オレは手札から魔法カード【予想GUY】を発動!デッキから【X-ヘッド・キャノン】を特殊召喚する!」
万丈目 手札:6→5枚。
【予想GUY】
通常魔法
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚する。
【X-ヘッド・キャノン】
通常モンスター
星4/光属性/機械族/攻1800/守1500
強力なキャノン砲を装備した、合体能力を持つモンスター。合体と分離を駆使して様々な攻撃を繰り出す。
<万丈目のフィールド>
X-ヘッド・キャノン ★4 ATK1800
「オレは手札から永続魔法【前線基地】を発動!そして効果発動!手札から【Y-ドラゴン・ヘッド】を特殊召喚する!」
万丈目 手札:5→4→3枚。永続魔法:0→1枚。
【前線基地】
永続魔法
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札からレベル4以下のユニオンモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
【Y-ドラゴン・ヘッド】
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1600
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの「X-ヘッド・キャノン」1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターの攻撃力・守備力は400アップする。
<万丈目のフィールド>
X-ヘッド・キャノン ★4 ATK1800
Y-ドラゴン・ヘッド ★4 DEF1600
「そしてオレは手札から【Z-メタル・キャタピラー】を通常召喚する!」
万丈目 手札:3→2枚。
【Z-メタル・キャタピラー】
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1300
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの「X-ヘッド・キャノン」または「Y-ドラゴン・ヘッド」1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターの攻撃力・守備力は600アップする。
<万丈目のフィールド>
X-ヘッド・キャノン ★4 ATK1800
Y-ドラゴン・ヘッド ★4 DEF1600
Z-メタル・キャタピラー ★4 ATK1500
「オレはフィールドの【X-ヘッド・キャノン】、【Y-ドラゴン・ヘッド】、【Z-メタル・キャタピラー】を合体させる!来い!【XYZ-ドラゴン・キャノン】!」
【XYZ-ドラゴン・キャノン】
融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻2800/守2600
「X-ヘッド・キャノン」+「Y-ドラゴン・ヘッド」+「Z-メタル・キャタピラー」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
(1):手札を1枚捨て、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。その相手のカードを破壊する。
<万丈目のフィールド>
XYZ-ドラゴン・キャノン ★8 ATK2800
「ほう。1ターンで3体合体まで完成させるとは、なかなかやるものだな」
「次のオレのターンには、そのいちいち上から目線な物言いが出来ないようにしてやる!オレはカードを1枚セットしてターンエンドだ!」
万丈目 手札:2→1枚。
◆ハノイの騎士(クロト) LP:4000、手札:5枚。
vs
◆万丈目準 LP:4000、手札:1枚。伏せカード:1枚。永続魔法:1枚。
<万丈目のフィールド>
XYZ-ドラゴン・キャノン ★8 ATK2800
オレの伏せカードはフリーチェーンの罠カード【強制脱出装置】。奴はエースモンスターをEXデッキから呼ぶことが多いという話をよく聞く。奴がエースモンスターを召喚し終えた瞬間にそのモンスターをバウンスしてやる。
「私のターン、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
ハノイ 手札:5→6枚。
「私は手札から魔法カード【テラ・フォーミング】を発動!デッキから【ユニオン格納庫】を手札に加える!」
ハノイ 手札:6→5→6枚。
【テラ・フォーミング】
通常魔法
(1):デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。
「私は手札からフィールド魔法【ユニオン格納庫】を発動!そしてその効果を発動してデッキから【A-アサルト・コア】を手札に加える!」
ハノイ 手札:6→5→6枚。フィールド魔法:0→1枚。
【ユニオン格納庫】
フィールド魔法
「ユニオン格納庫」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキから機械族・光属性のユニオンモンスター1体を手札に加える事ができる。
(2):1ターンに1度、自分フィールドに機械族・光属性のユニオンモンスターが召喚・特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターに装備可能で、カード名が異なる機械族・光属性のユニオンモンスター1体をデッキから選び、そのモンスターに装備する。この効果で装備したユニオンモンスターは、このターン特殊召喚できない。
【ユニオン格納庫】だと?奴もユニオンデッキなのか?
「私は手札から【A-アサルト・コア】を通常召喚する」
ハノイ 手札:6→5枚。
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1900/守 200
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターは他の相手モンスターの効果を受けない。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。このカード以外の自分の墓地のユニオンモンスター1体を選んで手札に加える。
<ハノイのフィールド>
A-アサルト・コア ★4 ATK1900
「私は【ユニオン格納庫】の効果を発動!デッキから【A-アサルト・コア】に【ユニオン・ドライバー】を装備する!」
【ユニオン・ドライバー】
ユニオン・効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2100/守1000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備されているこのカードを除外して発動できる。このカードを装備していたモンスターに、装備可能なレベル4以下のユニオンモンスター1体をデッキから装備する。
<ハノイのフィールド>
A-アサルト・コア ★4 ATK1900 ※【ユニオン・ドライバー】装備。
「装備状態の【ユニオン・ドライバー】の効果発動!自身を除外してデッキから【B-バスター・ドレイク】を【A-アサルト・コア】に装備する!」
【B-バスター・ドレイク】
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1800
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターは他の相手の魔法カードの効果を受けない。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキからユニオンモンスター1体を手札に加える。
<ハノイのフィールド>
A-アサルト・コア ★4 ATK1900 ※【B-バスター・ドレイク】装備。
「装備状態の【B-バスター・ドレイク】の効果発動!自身を特殊召喚する!」
<ハノイのフィールド>
A-アサルト・コア ★4 ATK1900
B-バスター・ドレイク ★4 DEF1800
「私は手札から魔法カード【トランスターン】を発動!【B-バスター・ドレイク】を墓地に送り、デッキから【銀河戦士】を特殊召喚する!」
ハノイ 手札:5→4枚。
【トランスターン】
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を墓地へ送って発動できる。墓地のそのモンスターと種族・属性が同じでレベルが1つ高いモンスター1体をデッキから【銀河戦士】を特殊召喚する。
【銀河戦士】
効果モンスター
星5/光属性/機械族/攻2000/守 0
「銀河戦士」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の手札の光属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「ギャラクシー」モンスター1体を手札に加える。
<ハノイのフィールド>
A-アサルト・コア ★4 ATK1900
銀河戦士 ★5 ATK2000
「特殊召喚された【銀河戦士】の効果発動!デッキから2枚目の【銀河戦士】を手札に加える!」
ハノイ 手札:4→5枚。
「私は手札から【銀河戦士】の効果発動!手札の【C-クラッシュ・ワイバーン】を墓地に送り、自身を特殊召喚する!」
ハノイ 手札:5→4→3枚。
<ハノイのフィールド>
A-アサルト・コア ★4 ATK1900
銀河戦士 ★5 ATK2000
銀河戦士 ★5 ATK2000
同じレベルのモンスターが2体!来るか!
「私はレベル5の【銀河戦士】2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよ!ランク5!【サイバー・ドラゴン・ノヴァ】!」
【サイバー・ドラゴン・ノヴァ】
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/機械族/攻2100/守1600
機械族レベル5モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分の墓地の「サイバー・ドラゴン」1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「サイバー・ドラゴン」1体を除外して発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで2100アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。
(3):このカードが相手の効果で墓地へ送られた場合に発動できる。EXデッキから機械族の融合モンスター1体を特殊召喚する。
「サイバー・ドラゴンのエクシーズモンスターだと!?」
<ハノイのフィールド>
A-アサルト・コア ★4 ATK1900
サイバー・ドラゴン・ノヴァ ☆5 ATK2100 ORU:2
「私は【サイバー・ドラゴン・ノヴァ】1体をオーバーレイ!エクシーズチェンジ!現れよ!ランク6!【サイバー・ドラゴン・インフィニティ】!」
【サイバー・ドラゴン・インフィニティ】
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/光属性/機械族/攻2100/守1600
機械族・光属性レベル6モンスター×3
「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」は1ターンに1度、自分フィールドの「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」の上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。
(2):1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
(3):1ターンに1度、カードの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
<ハノイのフィールド>
A-アサルト・コア ★4 ATK1900
サイバー・ドラゴン・インフィニティ ☆6 ATK2100 ORU:3
「なんだそのモンスターは!?カードテキストに頭おかしいことしか書いてないぞ!?」
ここで【強制脱出装置】を発動しても防がれる上に、そのまま放置しておくとオレの【XYZ-ドラゴン・キャノン】が吸収される!?
「更に!フィールドの【A-アサルト・コア】、墓地の【B-バスター・ドレイク】、【C-クラッシュ・ワイバーン】を除外して、EXデッキから【ABC-ドラゴン・バスター】を特殊召喚する!」
【ABC-ドラゴン・バスター】
融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻3000/守2800
「A-アサルト・コア」+「B-バスター・ドレイク」+「C-クラッシュ・ワイバーン」
自分のフィールド・墓地の上記カードを除外した場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):相手ターンにこのカードをリリースし、除外されている自分の機械族・光属性のユニオンモンスター3種類を1体ずつ対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「素材のユニオンモンスターを墓地からも除外できるだと!?インチキ効果もいい加減にしろぉ!」
<ハノイのフィールド>
ABC-ドラゴン・バスター ★8 ATK3000
サイバー・ドラゴン・インフィニティ ☆6 ATK2100 ORU:3
「私は【ABC-ドラゴン・バスター】の効果発動!手札の【超電磁タートル】を墓地に送り、そちらの伏せカードを除外する!」
ハノイ 手札:3→2枚。
「くそっ!リバースカードオープン!罠カード【強制脱出装置】発動!【サイバー・ドラゴン・インフィニティ】をEXデッキへ叩き返してやる!」
万丈目 伏せカード:1→0枚。
【強制脱出装置】
通常罠
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
「その効果にチェーンして【サイバー・ドラゴン・インフィニティ】の効果発動!ORUを1つ取り除き、【強制脱出装置】の発動を無効にして破壊する!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ ORU:3→2
チェーン③サイバー・ドラゴン・インフィニティ
チェーン②強制脱出装置 ※無効化して破壊
チェーン①ABC-ドラゴン・バスター ※対象を失い、不発
ぐっ、やはり防がれたか!
「私は手札から魔法カード【精神操作】を発動!そちらの【XYZ-ドラゴン・キャノン】のコントロールをエンドフェイズまで得る!」
ハノイ 手札:2→1枚。
「なっ!?ここで【精神操作】だと!?」
【精神操作】
通常魔法
(1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースできない。
<ハノイのフィールド>
ABC-ドラゴン・バスター ★8 ATK3000
サイバー・ドラゴン・インフィニティ ☆6 ATK2100 ORU:2
XYZ-ドラゴン・キャノン ★8 ATK2800 ※攻撃できない。
<万丈目のフィールド>
モンスターなし
【サイバー・ドラゴン・インフィニティ】の効果を使えば【精神操作】を使用せずともオレのフィールドから【XYZ-ドラゴン・キャノン】を退けることはできたはずだ!
しかも【精神操作】の効果はエンドフェイズまでだ。そこを過ぎればオレのフィールドに戻るんだぞ?一体何を考えている!?
「私はフィールドの【ABC-ドラゴン・バスター】と【XYZ-ドラゴン・キャノン】を除外し、EXデッキから【AtoZ-ドラゴン・バスターキャノン】を特殊召喚する!」
【AtoZ-ドラゴン・バスターキャノン】
融合・効果モンスター
星10/光属性/機械族/攻4000/守4000
「ABC-ドラゴン・バスター」+「XYZ-ドラゴン・キャノン」
自分フィールドの、元々のカード名が上記のカードを除外した場合のみ特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にし破壊する。
(2):フィールドのこのカードを除外し、除外されている自分の「ABC-ドラゴン・バスター」「XYZ-ドラゴン・キャノン」を1体ずつ対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
「攻撃力4000!?それに『AtoZ』だと!?『VtoZ』以外にも【XYZ-ドラゴン・キャノン】と合体できるモンスターが居たというのか!?」
<ハノイのフィールド>
サイバー・ドラゴン・インフィニティ ☆6 ATK2100 ORU:2
AtoZ-ドラゴン・バスターキャノン ★10 ATK4000
「バトルフェイズに移行!【AtoZ-ドラゴン・バスターキャノン】でダイレクトアタック!」
AtoZ-ドラゴン・バスターキャノン ATK4000
「うわぁぁぁぁ!」
万丈目 LP:4000→0
「対戦、ありがとうございました」
「くそっ!負けた!」
奴に敗れたから【光と闇の竜】は…ふがいない主ですまない…。
~~~
<白河クロト視点>
デュエルに敗北して地面に膝をついてヨツンヴァインになっている万丈目の懐から以前渡した【光と闇の竜】たちのカードを抜き取る。
「あっ!?」
以前の響紅葉と白いハネクリボーとの交流によってカードの精霊の力を放っている為、何処に仕舞っているかは一目瞭然だった。
「約束通り。【光と闇の竜】たちは返して貰った」
「くそっ!くそっ!くそぉぉぉ!」
万丈目が悔しそうに地面を殴り続けている。そろそろ不憫なので意地悪は止めておこう。
「このカードたちは白河に預けておく。またデュエルアカデミアに戻ってくることがあれば彼から返して貰うといい」
「…何?」
俺の言葉に反応し、地面を殴るのを止めてこちらを見上げてくる。そろそろ見ていて痛々しいのでネタバラシをしてやろう。
「聞こえなかったか?お前が地獄のどん底から這い上がり、この学園に戻ってくることがあれば返してやろうと言っているのだ」
「どういうつもりだ?」
「この先、貴様には水難の相が見える。その時に万が一、【光と闇の竜】のカード達を失くしてしまったら目も当てられないからな。貴様に出ている水難の相が収まるまではこちらで預かっておいてやろう」
「水難の相?白河と言い、貴様と言い、世迷言を言う。オカルトなどオレは信じない」
「それに無駄にプライドの高い貴様のことだ。『オレはまだ【光と闇の竜】を使用するにはふさわしくない』だとか思っているのだろう?だから高等部に入ってからは一度も【光と闇の竜】のデッキを使用しなかったんじゃないか?」
「はっ!まるで見ていたかのように語るんだな」
この一か月は時々見ていたからな。
「オレが負けたのは事実だ。オレがこの学園に戻ってくるまでは【光と闇の竜】たちは預けて置いてやる!」
おい、人を指差すな。
「オレが受け取りに来るその日まで、大切に保管していろ!」
「そうさせてもらおう。貴様の成り上がりには期待しているぞ?万丈目準」
「ふん。次に貴様に会う時には今度こそ貴様をデュエルで叩き潰してやる!覚悟しておくんだな!」
それだけ言うと、万丈目は立ち去った。
恐らくはこのまま船着場に向かって船に乗るのだろう。船の出航時間まではまだまだ時間がある。今回のデュエルで使用した時間の影響で船に乗り遅れるなんてことにはならないはずだ。
そしてそこから海に投げ出され、ノース校に辿り着いてカードの精霊【おジャマ・イエロー】をデュエルアカデミア・ノース校校長の手から受け取ることになる。その辺りでようやくカードの精霊の姿が見えるようになるはずだ。
もし今も既にカードの精霊が見ているのなら、さっきから俺の頭に嚙みついて来ているこの【光と闇の竜】の姿を見て何か反応があるはずだからな。
「痛い痛い!痛いって言ってんだろ!離せこの羽根つき白黒トカゲが!俺を殺す気か!このボケェ!なんで実体化出来てるんだよ!ふざけんな!インチキか!?」
『キシャァァァァ!』
「痛てぇー!?万丈目からお前を奪ったのは悪かったとは思ってる!謝るから!だから噛みつくな!その牙がメチャクチャ痛いんだよ!頭からダラダラ血が出てるのが見えねーのかよ!」
『キシャァァァァ!』
「あぁん?なんだぁてめえ!いい加減にしろ!お前らが海の藻屑になるかも知れないのを助けてやったんだろうが!むしろ感謝しろ!あぁもうめんどくせぇ!ぶっとばして大人しくさせてやる!」
この後、誰も居ないアカデミア校舎前で俺と【光と闇の竜】のリアルファイトが発生し、結果的に俺は【光と闇の竜】に何度もぶっ飛ばされて何度も近くの森の地面に突き刺さる羽目になった。
そして隙を見て呪縛の魔術で拘束し、破滅の光を封印するように作っていたカードケースに封印した。この封印を解く時に万丈目が傍に居ないとマジで俺がこのクソ白黒トカゲに殺されるかもしれない。
万丈目め、さっさと地獄の底から這い上がってノース校のトップを取ってこのクソ白黒トカゲを引き取りに来い!いや、来てくださいお願いします!
~~~
<白河クロト視点>
【光と闇の竜】とのリアルファイト後、回復魔術で血まみれになった体中を傷を癒し、水の魔術で体中についた血や土や泥を落として地面にある血だまりを誤魔化した。
その後、ハノイスタイルを解除して遅れながらも授業に参加した貧血気味な俺は、昼食のドローパンを買う為にツァンと一緒に購買へ向かう為に通路を歩いていた。
「今日こそはボクが黄金の卵パンを引き当ててやる!」
「どうせ十代かコナミに引き当てられて終わってるよ。狙うなら、アイツらが居ないタイミングかアイツらよりも先に買わないとな」
「うるさいなぁ。いいでしょ夢見たって…うん?あそこに誰か倒れてない?」
ツァンが指さす先の通路にはブルー女子服を着た黒髪のアカデミア女学生が倒れていた。
「倒れているな」
「『倒れているな』じゃないよ!早く助けないと!ホラ、白河!アンタも来るのよ!」
「仕方ないなぁツァン太君は…」
「誰がツァン太よ!」
倒れているブルー女子をツァンが介抱する。よく見るとこの黒いオカッパの髪をした少女には見覚えが有る。タッグフォース6で登場した人物の一人だ。
「この娘は、確か紬紫(つむぎ ゆかり)だったかな」
「ど、どうしよう!?」
「大丈夫だ、落ち着け。脈は…あるな。呼吸は…あるな。心音も…大丈夫そうだな」
「ちょっ!?」
俺が彼女の心音を確認する為、彼女の胸部に耳を当てた瞬間にツァンが顔を真っ赤にしながらこちらを睨んでくる。
これは医療行為の一環であり、やましい行為ではないし、やましい感情は一切ない。ホントだよ?
「おーい、大丈夫か?」
動揺するツァンを落ち着かせ、俺は紬の両肩を軽く叩き、反応があるかを確認しながらこっそりと回復魔術を施す。
「うぅん…ここは…貴方たちは?」
「あっ、気が付いたみたいだよ!」
紬は意識が戻ったらしく、周囲を見回している。不安にさせないためにも自己紹介でもしておくか。
「俺は白河クロト。そっちのピンクがツァン・ディレ。君と同じアカデミアの生徒だ。君の名前は紬紫で合っているか?」
ピンク呼ばわりされて若干ツァンが不機嫌になったようだが、紬の様子を見てすぐにそちらへ意識が向いたようだ。
「はい。その通りでございます。はて?何故わたくしめの名前をご存知なのですか?」
「この前の月一試験の時に見かけたからね。とにかく、保健室まで運ぶよ。持ち上げることになるけどいいかい?」
「えぇ。不束者ですが、これからよろしくお願い申し上げます」
「その言い回しは何か違うと思う…」
本人の了承を得たので、彼女に負担を掛けない様に肩と膝裏に手を入れてゆっくりと床の上から持ち上げる。
「お、お姫様抱っこ…」
「これは…この動悸は…病気のせいではありません…」
紬の顔は青白かった顔色は真っ赤になり、ツァンや紬が色々と言ってくるが、緊急事態になる可能性もあるので目をつむって欲しいところだ。
これは医療行為の一環であり、やましい行為ではないし、やましい感情は一切ない。ホントだよ?
保健室に到着して保険医を兼任する鮎川先生に事情を説明し、保健室のベットを借用して紬をそこに寝かせる。
「じゃあツァン。俺は彼女の為に何か飲み物を買ってくる。ついでに俺らの分の昼食もな。だから、それまでは彼女の様子を見ておいて、出来れば話し相手になってやってくれ」
「えっ?ちょっ、まっ…」
「待たない」
困惑しているコミュ障全開なツァンをその場に放置して俺は購買へ向かった。
~~~
<白河クロト視点>
購買部へ向かう途中の通路にて、周りに人影が見えない中を見覚えのある後姿をした黒髪の女性が歩いているのを見かけたので声を掛けてみた。
「こんにちわ、響先生。これからお昼ですか?」
「あら?こんにちわ白河君。えぇ、その通りよ」
そう挨拶を交わしながら響みどりと並んで歩く。彼女と先日の制裁デュエルの話や彼女の弟の響紅葉の話題について世間話をしながら、今が絶妙なタイミングであることに気付いた。
ちょうど良かった。恐らく七星門の鍵の守護者に選ばれる彼女には渡しておきたいものがあったんだよな。
「先生の弟さんの紅葉さんにはアメリカではお世話になりました」
「あぁ、紅葉が2年前くらいにアメリカ・デュエルアカデミアのマッケンジー校長に依頼されていた件ね。ある程度は紅葉から話は聞いているわ」
「色々あって紅葉さんにはお礼できていなかったので、お姉さんである響先生にこれを渡しておきますね」
俺はいずれ渡す為に持ち歩いていたカードが入った封筒を響みどりへと渡す。
「えっと、そういうことなら一応貰っておきましょうか。封筒の中身はカードかしら…これは!?」
「はい。響先生が使用していらっしゃる【堕天使】関連のカードです。先日のデュエルを見る限り、持っていなさそうなのを選別してみました」
もちろん、リンクモンスターやそれに関するカードは入れていない。仮に渡しても今のこの世界じゃ使えないしな。
「【堕天使イシュタム】、【堕天使の追放】、【黎明の堕天使ルシフェル】、他にも…流石にこんな超レアカード級のカードを生徒から貰えないわよ!?」
「これは紅葉さんへのお礼ですから受け取って貰わないと俺が困ります。それに、カード達にとっては、そのカードを大切にしてそのカードの力を使いこなせる人の手にあった方が幸せでしょうからね」
「それはそうかもしれないけれど…」
「あっ、そう言えば俺は友人を待たせているんだった。それじゃ俺はこれで失礼しますね」
「えっ、ちょっと、白河君!?」
俺は困惑する響先生を置き去りにして購買部へと向かった。何一つ嘘は言っていない。
これで彼女のデッキはかなり強化されただろう。万が一にカミューラと戦うことになっても引けは取らないはずだ。アニメオリカの【幻魔の扉】が怖いところだけどな。
そしてわざと時間をかけて購買部で時間をかけて買い物をしてから保健室に帰ってくると、そこには仲良くなったツァンと紬の姿が見えた。どうやらようやくツァンにも友人が出来たらしい。
彼女たちの会話に入るのも無粋だと思い、こっそり鮎川先生に買ってきたパンと飲料を渡し、鮎川先生に伝言を頼んだ後で俺はそのまま教室に戻った。
~~~
<カミューラ視点>
先日人形にして捕まえた鮫島とかっていうアカデミアのハゲ校長をアムナエルに渡した後、中年ハゲの人形にモニタ越しに話しかける影丸の絵面を見飽きた私は、セブンスターズのアジトにある鮫島を監禁している部屋から1人抜け出した。
そして、アカデミアの島全域に飛ばしてアカデミアの様子を探らせていた配下の蝙蝠たちからその情報収集結果を聞くことにした。
配下の蝙蝠たちから様々な情報が送られてくる。アカデミア生や教師陣の顔、名前、デッキ、戦術、等など。私の好みの男子たちもその中には居ていい気分にはなったが、悪いニュースもいくつかあった。その中で特に気になった情報は3つだ。
まずは、黄色い建物の中に1年前に出会った白河クロトを発見したという情報を得た。だけど、監視はあっという間にバレてしまい、蝙蝠たちは追い返されてしまった。
「以前に初めて会った時にアイツが私にした忠告がこういう状況を見越したものだったのかしら?だとしたら、結果的にアイツは敵である私のデッキを強化してしまったわけだし、何とも皮肉な話よね」
次に、赤いプレハブ小屋でクロト同じく1年前に出会った赤羽コナミを発見した。だがこちらも蝙蝠たちは居場所がバレてしまい、コナミに追い返されていた。
「やっぱりコナミもクロトもこっちの監視に気付くわよね。やはりこの2人はこのアカデミアの中でも異質ね」
最後に、私の配下の蝙蝠たちと同様に、アカデミアの島全域にカードの精霊がそこいらに居ることが判明した。どうやら白河クロトの放った偵察部隊らしく、その全員が【ワイト】だった。
「カードの精霊をここまで多く使役し、なおかつ日常生活を送っているなんてね。コナミが横にいるせいで気付きにくいけど、クロトも人間にしてはなかなかの化け物よね」
クロトとコナミのデュエルの実力は良く知っている。この前の月一テストのデュエルも全て見たが、彼ら2人は他の生徒や教師と比べて頭1つ以上抜きんでている。彼らに闇のデュエルを挑むのはかなり危険だ。
「でも、彼らは何故か七星門の鍵の守護者じゃない。守護者はこの学園の教師陣ばかりで、ほとんどの教師はこの前にデュエルで瞬殺した鮫島とレベルが変わらないわね」
ただ、その中でも制裁デュエルとやらで白河クロトと対戦していた2人。黒髪で赤い服の美人女教師と金髪で青い服の不細工な男教師は油断できないデュエリストだ。特に金髪の男は【幻魔の扉】を使わなかった場合、私でも勝てるかどうかと言ったところね。
「なんとかしてコナミとクロトとは戦わないようにしつつ、あの教師2人を別の場所に誘い出して各個撃破出来れば勝機はあるわね」
私の目的であるヴァンパイア一族復活の為にも、何とかして三幻魔を復活させてその力を利用する必要がある。その為には影丸だろうと他のセブンスターズだろうと利用してやらないとね。
「カミューラ!デッキを再調整してきたぞ!さぁ、もう一度!余とデュエルだ!」
「構わないわよ。ただ、デッキを調整してきたのは良いけれど、いい加減にその棺のカード関連をデッキから抜きなさいよ」
「断る!」
古代エジプトで千年もの間、無敗を誇った「デュエルの神」と呼ばれた少年王にしてセブンスターズの一角、アビドス3世。
その実力を確認しておこうとデュエルを挑んだら殆ど素人のような実力で、内心ガッカリしながらもコテンパンにしたのが3週間ほど前のことだ。それから彼はデッキを色々と調整し直しては私に挑んでくる。
出会った当初はいけ好かないガキだと思っていたので、言い訳のしようのないくらいにボコボコにしてやったら仮面を外して目を輝かせながら「悔しい!初めて負けた!デッキを調整して来るぞ!」と言って走り去っていった。
その姿からはふと遠い昔に失ったあの子の姿を私に思い出させ、つい構ってしまう。仮面の下の顔はなかなか私好みの美少年だったことも好ポイントだ。
頑なに【スピリッツ・オブ・ファラオ】のカードとそれらを呼び出す為の棺カードをデッキから抜こうとはしないが、私が【ヴァンパイア】デッキに拘るように、彼にもこだわりがあるのだろう。
【スピリッツ・オブ・ファラオ】関連のカード以外だとアンデット族でデッキを固めたそこそこ優秀なデッキに仕上がってきているとも思う。彼の成長は目覚ましく、顔には出さないようにしているが相手をしているこちらも嬉しくなるほどだ。
「カミューラァ!私とデュエルするのだぁ!」
「嫌よ。むさくるしい。アンタのようなオッサンには興味ないの。あっちへお行き!シッシッ!」
「この私をオッサン呼ばわりするなぁ!」
「美少年以外はどれも一緒よ」
先日、闇のアイテムを手に入れて闇のデュエリストとなった大柄で全身を黒い服で固めたデーモンデッキの使い手にしてセブンスターズの一角、タイタン。
元々は催眠術などのトリックで闇のデュエリストを自称し依頼人からサラリー三ヶ月分をせしめていたと言うただのインチキデュエリストだったが、運悪く闇の世界に引きずり込まれてしまい、影丸の命令を受けた私が嫌々こちらの世界に引っ張り出してやったのが大体1週間前くらいだったか。
そこそこ苦労してサルベージしてやったその男がどれほどの実力があるのかを確かめるべくデュエルを挑んでみると、腕前はそれなりくらいだった。もちろん瞬殺した。
それ以来、このむさくるしいオッサンは『打倒、遊城十代!』『ベクターとクロノスに借金を払わせる!』ためだと言って時々私にデュエルを挑んでくるようになった。
一応、私にボロ負けした後にデッキを調整したらしく、儀式モンスター【デーモンズ・マタドール】とフィールド魔法【ダーク・アリーナ】と言う他では見たことのないカードを使用してくるようになったが、戦闘破壊耐性しか持たないモンスターなど私の【ヴァンパイア】デッキの敵ではない。
影丸に待機命令を受けていて暇なので、情報収集する間の暇つぶしに時々デュエルの相手をしている。
「カミューラ!我々ともう一度デュエルだ!今度こそ我々黒サソリ盗掘団がお前から勝利を頂く!」
「嫌よ。アンタたち、弱いもの」
「嫌と言われてもデュエルは受けて貰う!」「「「「「それが、黒サソリ盗掘団!」」」」」
「いや、意味わかんないわよ」
数年前からデュエルアカデミアに潜伏し、先日闇の力がこもった仮面を手土産に帰還したカードの精霊にしてセブンスターズの一角、黒サソリ盗掘団。そのリーダーであるザルーグ。
彼や彼の部下たちの潜入技術や盗みの技術には光るものがあるようだがデュエルの腕前はデュエルアカデミアの学生レベル。戦力として呼んで良いかは微妙だ。
彼らが帰還した後、暇つぶしにデュエルを挑んでみてケチョンケチョンにしたのが大体5日前だったはず。
それ以来、アビドス3世のようにデッキを調整して挑んでくるようになった。最初に比べればそこそこマシにはなったものの、まだまだ負ける気はしなかった。
影丸に待機命令を受けていて暇なので、情報収集する間の暇つぶしに時々デュエルの相手をしている。
「カミューラ、この島にはいい男は居たか?」
「私好みの美少年なら2~3人居たけれど、貴方の好みに合いそうなのは…コイツなんでどうかしら?」
彼女に蝙蝠たちが集めてきた情報からとある男子生徒のイメージを抽出し、タニヤの目の前に魔術で表示させて見せた。
「おぉ!悪くなさそうな顔立ちだな!名前は!?」
「三沢大地っていうらしいわね」
「決めたぞ!私はこの男を私の婿とする!」
「そう。頑張ってね」
アマゾネス一族の末裔の長であり、【アマゾネス】デッキの使い手のセブンスターズの一角、タニヤ。
彼女のデュエルの腕前は(私とアムナエルを除いて)セブンスターズでも随一なのだが、彼女の主な目的は自身の婿探しらしい。
彼女自身の本来の姿は虎なのに、相手の婿は人間の男で良いのかしら?
彼女は正直、セブンスターズの戦力としては期待できないだろう。惜しいわね。
恐らく影丸の命令も聞かず、そのうち勝手に婿探しに出かけて騒動を起こすだろうから、その騒動に便乗して行動を起こせれば御の字だろうか。
それからしばらくの間、アムナエルとタニヤを除いたセブンスターズの連中をデュエルであしらっていると、ハゲ校長を軟禁している部屋からアムナエルが出てきた。
「あら?もうお話は終わったのかしら?」
「いや、想像以上に頑固でな。奴から情報を得るにはまだしばらくかかりそうだ」
「そう」
「奴から情報を得るまではセブンスターズは待機だな」
灰色のローブを全身に纏い、黒い仮面を付けた錬金術師にしてセブンスターズの一角、アムナエル。
コイツとは一度だけデュエルしたことがあるが、ハッキリ言って私のデッキとの相性が最悪だ。勝てないことは無いだろうが、勝率は五分五分といったところか。
影丸と一番付き合いの長いセブンスターズの最古参らしいが、胡散臭い男だ。コイツも別の姿でデュエルアカデミアに潜入しているらしいが詳しいことは聞いていない。
「そういえば、セブンスターズって名前の割には私やアンタを含めても6人しかいないのね?」
私ことカミューラ、アムナエル、タニヤ、首領・ザルーグ、アビドス3世、そして最近加入したタイタン。最後の1人とは会ったことはおろか名前すら聞いたことが無い。
「最後の1人はもう決まっている。近いうちに会えるさ」
先日、黒サソリ盗掘団が奪ってきた仮面を見つめながらそう話すアムナエル。どうやら嘘は言って居なさそうだ。そんなアムナエルの姿を見ながら、1ついいことを思いついた。
そうね。せっかくアムナエルの奴がここに来ているのだから、一つ雑用を頼んでみようかしら。
「アムナエル。アンタ、これから潜入先に戻るのよね?」
「あぁ、そうだ」
「じゃあ、これ。今度来るまでによろしくね」
「これは…カードパックのリストか?」
「えぇ。今度発売するカードパックのリストよ。私や他のセブンスターズの強化に必要でしょう?もちろん、経費は影丸が出してくれるのよね?」
「このくらいであれば問題ないだろう。分かった。次の連休明けまでには揃えておこう」
アムナエルはそう言い残すとアジトを出ていった。恐らく、次に会う時は今度の大型連休が明けた後だろう。
「カミューラ!再度デッキを調整してきたぞ!さぁもう一度、余とデュエルだ!」
「カミューラァ!私をオッサン呼ばわりしたことを撤回させてやるぞぅ!デュエルだぁ!」
「カミューラ!オレ達は何度やられても懲りないぞ!」「「「「「それが、黒サソリ盗掘団!」」」」」
「三沢っちをゲットするために私も腕を磨いておかないとな!と言うわけでデュエルだカミューラ!」
私は待機期間の暇つぶしの為、他のセブンスターズとデュエルを始めるのだった…。
~~~
<クロト視点>
今日も授業が終わり、ラーイエロー寮の自室に戻って来てPDAを確認すると、案の定コナミから連絡が入っていた。
今日は万丈目がアカデミアを出立する日だからな。コナミが付いて行った十代たちには当然あのイベントがあるはずだ。
『ジュンコが猿に拉致された』
『十代が猿(SAL)とデュエルして勝ってジュンコを救った』
『十代と猿が仲良くなった』
スーパーアニマルラーニング(Super Animal Learning)、略してSALだそうだ。SALを追いかけていたオッサンたちがそう言っていたらしい。
モクバ副社長が言っていた森の研究所から脱走したSALだろうな。研究所に居たオッサンたちは全員捕まったはずだから、研究所の状態を聞いて本島からやって来た奴等かな。
『大徳寺先生がなんやかんやして、SALは猿になって森に帰って行った』
適当過ぎる。なんやかんやって言われても全く分からんが、確かアニメGXだと動物虐待がどうのこうのって話になったんだっけかな。
他にもいくつか来ていたメッセージを一通り確認して返信し終えた後、PDAを閉じてテレビを付ける。
テレビでは『もうすぐゴールデンウィーク』『連休中は何処に行くのか?』と、明日からのGWに関する話題で一杯だ。
アカデミアでは長期休暇を利用して里帰りする生徒が多い。俺も今年は帰ろうかと思っていたが、セブンスターズの件があるからどうするかはまだ決めていない。
そんな時、非常に気になるニュースが聞こえてきた。
『プロデュエリストの城之内克也氏、タッグデュエリストへ転向してから2年、とうとう30連勝を達成!奥方との夫婦デュエルの前には敵なしか!?』
へぇ~。城之内ってタッグデュエリストに転向していたんだな。奥方って言っていたけど、結婚していたのか。相手は孔雀舞とかなら原作ファンとしては見てみたい気がする。
『I2社が新規カードイラスト群を発表!そのテーマとは宝玉獣!』
宝玉獣か。この世界だとまだヨハンの手には渡っていなかったのか。ただあのカード達は自身で持ち主を選ぶらしいから、この世界でもヨハン以外の持ち主が現れることはなさそうだな。
『童実野町で開発されている究極のエネルギー発生システムにして夢の永久機関モーメント!その開発機関MIDSに所属している不動夫妻の第一子が誕生間近であることが明らかになりました!今年の7月には生まれそうだとのことです!』
えっ…はぁ!?今年中に不動遊星が生まれる!?早すぎるだろ!待て待て待て!ちょっと待って!
確かゼロリバースって不動遊星が一歳になってから少し経った頃だよな?
来年の秋にはアカデミアの修学旅行があるよな!?
アニメGXでは確かその修学旅行の行先ってその童実野町になるよな!?
タイミング的にぴったり一致するんだが、これはまさか、あのクソ女神の仕業か!?FUCK!!くたばれあの害悪がぁ!
アニメGXで修学旅行した時には当然だが童実野町は現存していた。そこで十代は武藤遊戯の祖父である武藤双六に出会うわけだ。
だが、この世界ではその辺りが変わるかも知れない。下手をすればゼロリバースの規模が拡大して海馬コーポレーションや武藤双六達が巻き込まれる事態になるかも知れない。そうなると俺の人生プランに非常に大きな影響が出るだろう。
幸い、こっちにはコナミが残るらしいからアカデミアでオカルト事件が発生しても最終的にはコナミと十代で何とかするだろう。
それならば俺は、ゼロリバースが発生するかどうかの調査の為に、GWを利用して見に行ってみた方がいいな。
万丈目と三沢の寮入れ替えデュエルでは、万丈目が【VWXYZ】デッキで善戦するものの、三沢の強化【ウォータードラゴン】デッキには一歩及ばずに敗北しました。
オリ主のデッキは【ABC】です。性能は段違いですが、万丈目のユニオンデッキに合わせました。
万丈目のデッキは【VWXYZ】です。アニメGXとほぼ同様のデッキなので、悪くはないけれどオリ主とはカードパワーが違い過ぎました。
次回の更新は4/3(土) AM6:00予定です。
Skazka Priskazka様、arash様、gsころりん様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。
斎王琢磨の運命力は?
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原作遵守。強化万丈目に瞬殺される。
-
原作微強化。強化万丈目を苦戦させる。
-
原作大強化。強化万丈目を瞬殺する。
-
原作超強化。ずっと私のターン!