【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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前回のあらすじ:墓守達は神を見た。

1戦目の対戦カードはオリ主とオベリスクブルーのモブですが、どちらかと言えばこちらのデュエルはオマケです。

2戦目の対戦カードは遊城十代と三沢大地です。

今話はアニメGX第18~19話辺りのオリ主視点です。

※4/10(土) or 4/11(日)辺りに、本作タイトルを以下のように変更予定です。

(今) 遊戯王GXタッグフォース(タッグするとは言っていない)
(後) 遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~

今のタイトルよりは本作がどんな内容なのかが多少わかるようになるのではかと思っています。


第百七話 アカデミア月一試験3

デュエルアカデミア入学から2か月が経った6月の中旬、俺はハノイスタイルでアカデミアの定例会議に参加していた。

 

「以上が私と倫理委員会の現状の調査結果だ」

 

「デュエルアカデミアの失踪事件のうわさを聞き付けた、国崎康介と名乗る自称ジャーナリストは捕縛しましたが、セブンスターズとは関係は薄いですね」

 

アニメGXだと海馬っぽいシルエットのデュエリストに負けてプロを諦めた男で、十代のデュエルを見てプロデュエリストを目指す道への再挑戦を決意しつつ、失踪事件の解明を明日香と約束して別れた後、一切登場せずに消息を絶った人物だな。

 

多分、アニメだと明日香と別れた少し後で失踪事件の解明をしようとしていることが影丸にバレて消されたと思われる。

 

ここで捕縛されて運が良かったね。あの世と牢屋なら、牢屋の方がマシでしょ?

 

「セブンスターズと鮫島校長に関しては未だ行方知れずですか…」

 

「はっ!偉そうなことを言っていた割には成果が出せていないのではないか?ハノイの騎士よ?」

 

「これに関しては言い訳のしようが無いな」

 

「け、喧嘩は止めて欲しいニャ~」

 

エリィト教師(笑)が文句を言ってくるが、成果を出せていないので反論できないな。ムカつくけど。

 

「やはり、既にアカデミアの島外に脱出してしまったのではないでしょうか?」

 

「そうだといいノーネ」

 

「そう考えるのは早計でしょう。引き続き調査を続行します」

 

「よろしくお願いするノーネ」

 

俺と倫理委員会の調査報告を聞いて教師陣は何とも言えない表情になっている。自分たちではどうしようもない厄介な案件がまだ未解決状態だと気が滅入っているようだ。

 

「会議を進めましょう。来月のノース校との交流試合についてですが、向こうはなんと1年生を代表選手に起用してくるそうです」

 

「1年生をですか!?」

 

「では、こちらも3年生の丸藤亮ではなく、1年生を代表に選んでみましょうか?」

 

「それならば、私はラーイエローのシニョール三沢を推薦するノーネ」

 

「おや?クロノス臨時校長、オベリスクブルー生徒を推薦しなくてもよろしいのですか?」

 

「残念なガーラ、今のオベリスクブルー生徒の中ではシニョール三沢よりも優れた生徒は居ないと思われるノーネ」

 

「オベリスクブルー女子生徒の担当である私としては天上院明日香さんを推したいところですが、彼女は4月に制裁デュエルを受けた身ですからね…」

 

「ラーイエロー生徒の担当である私としては異存ありませんね。白河クロト君はその…色々とアレですからね…」

 

「オシリスレッドの担当である私としては遊城十代君を推したいところなんですが、制裁デュエルの話を出されると弱いニャ~。赤羽コナミ君は…うん、アレですからニャ~」

 

何で俺とコナミはアレ扱いなんだよ。失礼な。俺とアイツを並べないで貰いたい。

 

「先日、ハノイの騎士が提案があったアカデミアの授業に関するカリキュラムの見直しの件はどうでしょうか?」

 

「ハノイの騎士に叩きのめされた彼以外は賛成していますから、あとは日程の調整だけですね」

 

「ぐぬぬ…!」

 

ぷぷっ、ざまぁ(笑)。エリィト(笑)。

 

「生徒たちにも選択する時間を与えたいので、7月初旬には生徒たちへの説明を行い、2学期開始の9月から選択制と言う形を取ろうかと計画しています」

 

「それで問題なさそうナノーネ」

 

この前、俺が新規カードパック導入以外にも提案した件も何とか通りそうだな。

 

これで生徒たちは2学期から、全ての召喚方法をまんべんなく学ぶスタンダードコース、融合特化コース、シンクロ特化コース、エクシーズ特化コース、の4つの授業を選択して受けられるようになる。

 

当然、全ての召喚方法に関するアドバンス召喚などの基礎的な知識は必須授業の中で教えられることになっている。

 

まだ世の中に浸透しきっていないペンデュラム召喚も必須授業の中である程度は触れられる予定だ。こちらもいずれは選択授業の1コースになるかも知れないな。

 

何?LDSのパクリだって?そうだよ?

 

授業内容そのものに関しては教師陣に任せている。俺は一切口を出していない。クロノスと響先生が居れば多分問題ないだろう。

 

知識についてはともかく、大勢の人間への教育技術については俺は素人だからな。プロフェッショナル達の創意工夫に期待するとしよう。

 

「最後に、今月の月一テスト後に開催される予定の武藤遊戯のデッキ展示会についてですね」

 

「確かハノイの騎士の推薦で、ラーイエローの神楽坂が武藤遊戯のデッキを使用してデュエルするデモンストレーションするデュエリストに選ばれたんでしたね」

 

「ラーイエローですか…。言い方は悪いですが、あそこの生徒は変人ばかりですからねぇ」

 

「確かに言われてみればそうなのニャ~」

 

「オシリスレッドの一部の生徒も大した違いはないノーネ。シニョール神楽坂の対戦相手に選ばれたシニョール…ドロップアウトボーイも大概ナノーネ」

 

制裁デュエルの後、クロノスの本気のデュエルを見た遊城十代はクロノスの実力を改めて痛感したらしく、彼に良く話しかけたりデュエルを挑むようになっていた。

 

最初こそ嫌がっていたクロノスだったが、最近は次第に態度が軟化してきている。ドロップアウトボーイ呼ばわりする回数が減って行っているのが分かりやすい変化だ。

 

遊城十代自身も、響みどりやクロノスと関わりが強くなり始めた影響からか、授業態度も少しずつマシになってきている。

 

4月の初旬の授業中はほぼ爆睡だったが、6月に入ってからは真面目に授業を受けようとする様子が見られるようになった。途中で舟をこぐ姿も良く見られるけど、最初からやる気ゼロよりはかなりマシだろう。良い変化だ。

 

「議題も全て話し合いが終わりましたので、今日の会議はこれで終了といたします」

 

そんなことを考えていると、ようやく長かった会議が終了した。

 

やっと寮に帰れるな。俺ってなんでここの学生なのに教師に交じって会議とか出てるんだろうな?給料、出てないんだぜ?

 

~~~

 

数日後、月一テストの筆記試験が終わり、昼食を取ってからアカデミア校舎を出て実技試験の会場へ向かう道の途中でばったりと藤原雪乃と出くわしてしまった。

 

「あら?クロ坊じゃない。お姉さんが会場に連れて行ってあげようかしら?」

 

「いえ、遠慮しておきます」

 

こちらをからかってくる藤原をスルーして彼女の横を通り抜けようとすると、彼女はそのまま俺の横を歩き始めた。メンタル強すぎる。

 

「そう言えば、クロ坊にはまだ制裁デュエルで勝った時のご褒美をあげていなかったわね?」

 

「そんなこと言っていたな。ドローパンでも奢ってくれるのか?」

 

「そんなことよりももっと面白いことをお姉さんが教えてあ・げ・る」

 

むぎゅ。

 

「けけけ結構ですからぁぁぁ!」

 

藤原はいきなり人の腕を掴んで自身の肉まんを押し当ててきたので、即座に怪我をさせないレベルで力を入れて振り払い、彼女と5mほど距離を取った。

 

これは決して恥ずかしかったからとかそう言うわけではなく身の危険を感じたからであってまさかそんな精神年齢40オーバーなオッサンの俺がたかだか10代半ばくらいの少女の色香と豊満な2つの肉まんにビビったとかそう言う話では決してない。

 

「もう、つれないわね」

 

心頭滅却、心頭滅却、心頭滅却…。良し、落ち着いてきたな。

 

「コホン。ご褒美が貰えるというのなら、そうだな。今後は雪乃と呼び捨てにさせて貰おう」

 

「あら?そんなことで良いの?そもそも2年前にアメリカで初めて会った時に呼び捨てにしていいって言ったと思うけれど?」

 

「初対面の女子を呼び捨てにするとか、ハードルが高すぎるんだよ。それに最近は藤原って苗字の知り合いが2人になったから呼びづらくなってきたんだよ」

 

「なるほどね。クロ坊がそれでいいのならそれでいいわよ?」

 

「じゃあ、その、雪乃。今後ともよろしく」

 

「ええ、色々とよろしくね?」

 

雪乃がそう答えて微笑むと、その笑顔を見て気恥ずかしくなった俺は顔を背けた。

 

俺のそのあまりにも露骨で迂闊な態度に対して、実技試験の会場に着くまで雪乃に延々と弄られることになった…。

 

~~~

 

実技試験の会場に到着してアナウンスで呼ばれた後、試験コートへ入った俺と対峙しているのは、オベリスクブルーの生徒だ。見たことない顔だな。いつものように青モブと呼称しよう。

 

月一テストも従来とシステムの見直しが行われている最中で、まずは今まで寮内のメンバーとだけで対戦していたシステムを変更して、完全ランダムで対戦カードを決めることにしていた。

 

運が悪ければ、オシリスレッドの連中が丸藤亮や天上院明日香と当たる可能性も出てくるのだが、涙を呑んで諦めて欲しい。

 

「ラーイエローの分際でボクに勝てるとでも?」

 

「対戦、よろしくお願いします」

 

挨拶は大事だ。古事記にもそう書いてあるはず。

 

 

「「デュエル!」」

 

 

◆白河クロト LP:4000、手札:5枚。

 

vs

 

◆青モブ LP:4000、手札:5枚。

 

 

「先攻は貰う!ボクのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

青モブ 手札:5→6枚。

 

「ボクは手札から魔法カード【増援】発動だ!デッキから【戦士ダイ・グレファー】を手札に加える!」

青モブ 手札:6→5→6枚。

 

【増援】

通常魔法(本作の現時点では準制限カード)

(1):デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

 

「ボクは手札からフィールド魔法【死皇帝の陵墓】を発動だ!」

青モブ 手札:6→5枚。フィールド魔法:0→1枚。

 

【死皇帝の陵墓】

フィールド魔法

(1):お互いのプレイヤーは、自分メインフェイズに以下の効果から1つを選択して発動できる。

●1000LPを払って発動できる。1体のリリースを必要とする手札のモンスター1体の通常召喚を、リリースなしで行う。

●2000LPを払って発動できる。2体のリリースを必要とする手札のモンスター1体の通常召喚を、リリースなしで行う。

 

「ボクは【死皇帝の陵墓】の効果を発動だ!1000LPを支払い、手札から【無敗将軍 フリード】を召喚だ!」

青モブ LP:4000→3000、手札:5→4枚。

 

<青モブのフィールド>

無敗将軍 フリード ★5 ATK2300

 

【無敗将軍 フリード】

効果モンスター

星5/地属性/戦士族/攻2300/守1700

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードを対象にする魔法カードの効果を無効にし破壊する。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分のドローフェイズ時に通常のドローを行う代わりに、自分のデッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる。

 

「ここでボクは手札から魔法カード【融合】を発動!手札の【戦士ダイ・グレファー】と【スピリット・ドラゴン】を融合し、EXデッキから【ドラゴン・ウォリアー】を融合召喚だ!」

青モブ 手札:4→3→1枚。

 

【融合】

通常魔法

(1):自分の手札・フィールドから、

融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

 

<青モブのフィールド>

無敗将軍 フリード ★5 ATK2300

ドラゴン・ウォリアー ★6 ATK2000

 

【ドラゴン・ウォリアー】

融合・効果モンスター

星6/地属性/戦士族/攻2000/守1200

「戦士ダイ・グレファー」+「スピリット・ドラゴン」

このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、通常罠カードが発動した時、1000ライフポイントを払う事でその効果を無効にする。

また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードを対象にする魔法カードの効果を無効にし破壊する。

 

「更にボクは手札から魔法カード【融合回収】を発動!墓地の【融合】と【スピリット・ドラゴン】を手札に加える!」

青モブ 手札:1→0→2枚。

 

【融合回収】

通常魔法

(1):自分の墓地の、「融合」1枚と融合召喚に使用した融合素材モンスター1体を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

 

「これでボクはターンエンドだ!」

 

 

◆白河クロト LP:4000、手札:5枚。

 

vs

 

◆青モブ LP:3000、手札:2枚。伏せカード:0枚。フィールド魔法:1枚。

 

<青モブのフィールド>

無敗将軍 フリード ★5 ATK2300

ドラゴン・ウォリアー ★6 ATK2000

 

 

「さぁ、ラーイエロー!お前のターンだ!」

 

「はいはい」

 

伏せカードは無し。墓地発動カードも無し。手札は【融合】と【スピリット・ドラゴン】のみ。こちらへの妨害は一切ないと考えていいか。

 

次のターンに【無敗将軍 フリード】の効果でデッキから2体目の【戦士ダイ・グレファー】をサーチして2体目の【ドラゴン・ウォリアー】を融合召喚するつもりなのかな?

 

「俺のターン!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

白河クロト 手札:5→6枚。

 

う~ん、ギリギリ何とかなるな。

 

「青モブ、先に言っておくぞ?」

 

「誰が青モブだ!ボクの名前は…」

 

「このターン、長くなるぞ」

 

「は?それは一体どういう意味…」

 

「俺は手札から【リーフ・フェアリー】を召喚!」

白河クロト 手札:6→5枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900

 

【リーフ・フェアリー】

効果モンスター

星3/地属性/植物族/攻 900/守 400

このカードに装備された装備カード1枚を墓地へ送って発動する。相手ライフに500ポイントダメージを与える。

 

「俺は手札から装備魔法【妖刀竹光】を発動!【リーフ・フェアリー】に装備する!」

白河クロト 手札:5→4枚。装備魔法:0→1枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900 ※【妖刀竹光】装備

 

【妖刀竹光】

装備魔法

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):装備モンスターの攻撃力は0アップする。

(2):このカード以外の自分フィールドの「竹光」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻し、装備モンスターはこのターン相手に直接攻撃できる。

(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「妖刀竹光」以外の「竹光」カード1枚を手札に加える。

 

「はぁ?攻撃力が上がらない装備カード?これだからラーイエローは…」

 

「俺は【リーフ・フェアリー】の効果発動!【妖刀竹光】を墓地に送ってお前に500LPダメージを与える!」

白河クロト 装備魔法:1→0枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900

 

「うわっ!…はっ!この程度かい?」

青モブ LP:3000→2500

 

「墓地に送られた【妖刀竹光】の効果発動!デッキから【折れ竹光】を手札に加える!」

白河クロト 手札:4→5枚。

 

「俺は手札から装備魔法【折れ竹光】を発動!【リーフ・フェアリー】に装備する!」

白河クロト 手札:5→4枚。装備魔法:0→1枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900 ※【折れ竹光】装備

 

【折れ竹光】

装備魔法

装備モンスターの攻撃力は0ポイントアップする。

 

「また攻撃力が上がらない装備カード!?」

 

「【リーフ・フェアリー】の効果!【折れ竹光】を墓地に送って500LPダメージを与える!」

白河クロト 装備魔法:1→0枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900

 

「ぐあっ!」

青モブ LP:2500→2000

 

「俺は手札から装備魔法【一角獣のホーン】を発動!【リーフ・フェアリー】に装備する!」

白河クロト 手札:4→3枚。装備魔法:0→1枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900→1600 ※【一角獣のホーン】装備

 

【一角獣のホーン】

装備魔法

(1):装備モンスターの攻撃力・守備力は700アップする。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。このカードをデッキの一番上に戻す。

 

「また装備カード!?くどいぞ!」

 

「【リーフ・フェアリー】の効果!【一角獣のホーン】を墓地に送って500LPダメージだ!」

白河クロト 装備魔法:1→0枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900

 

「ぐえぇっ!」

青モブ LP:2000→1500

 

「墓地に送られた【一角獣のホーン】の効果発動!デッキトップに戻る!」

 

「俺は手札から魔法カード【無の煉獄】を発動!デッキから1ドロー!」

白河クロト 手札:5→4枚。

 

【無の煉獄】

通常魔法

自分の手札が3枚以上の場合に発動できる。

自分のデッキからカードを1枚ドローし、このターンのエンドフェイズ時に自分の手札を全て捨てる。

 

「デッキからドロー?確かデッキトップには…!」

 

「俺は手札から装備魔法【一角獣のホーン】を発動!【リーフ・フェアリー】に装備する!」

白河クロト 手札:4→3枚。装備魔法:0→1枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900→1600 ※【一角獣のホーン】装備

 

【一角獣のホーン】

装備魔法

(1):装備モンスターの攻撃力・守備力は700アップする。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。このカードをデッキの一番上に戻す。

 

「ウザッたい!」

 

「【リーフ・フェアリー】の効果!【一角獣のホーン】を墓地に送って500LPダメージを食らえ!」

白河クロト 装備魔法:1→0枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900

 

「ぐうっ!」

青モブ LP:1500→1000

 

「墓地に送られた【一角獣のホーン】の効果発動!デッキトップに戻る!」

 

「俺は手札から装備魔法【黒いペンダント】を発動!【リーフ・フェアリー】に装備する!」

白河クロト 手札:3→2枚。装備魔法:0→1枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900→1400 ※【黒いペンダント】装備

 

【黒いペンダント】

装備魔法

(1):装備モンスターの攻撃力は500アップする。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。相手に500ダメージを与える。

 

「しつこいぞ!」

 

「なら終わらせてやるよ!【リーフ・フェアリー】の効果!【黒いペンダント】を墓地に送って500LPダメージを食らえ!」

白河クロト 装備魔法:1→0枚。

 

<白河クロトのフィールド>

リーフ・フェアリー ★3 ATK900

 

「ぐふぁっ!」

青モブ LP:1000→500

 

「そして墓地に送られた【黒いペンダント】の効果発動!相手に500LPダメージを与える!」

 

「くそっ!ぶざけやがってぇぇぇ!」

青モブ LP:500→0

 

 

「対戦、ありがとうございました」

 

「こんな地味な攻撃にやられるなんて…!」

 

 

【竹光バーン】、前世以来で久し振りに使ってみたけどやはり元々20枚デッキを想定したものを無理やり他のカードを突っ込んで40枚デッキに変えたからか、安定性に欠ける上にプレイ時間がかなりかかるな。

 

今回はたまたま上手く行ったけど、手札事故も多そうだし、大事な局面では使えなさそうだな。

 

~~~

 

自身の月一デュエルの実技試験が終わって観客席に戻ると、ちょうど興味深い組み合わせの対戦者たちが名前を呼ばれて試験コートへと降りて行った。

 

「三沢、その顔だと、とうとう出来たのか?」

 

「いや、まだ試作段階さ。だが楽しみにしていろ。あの強大で可愛い…コホン。とあるデッキを倒す為の七番目のデッキをな!」

 

「兄貴ぃ!頑張ってー!」

 

「十代、気張れー!」

 

「二人ともー!良いデュエルを期待してるぞー!」

 

オシリスレッドの遊城十代とラーイエローの三沢大地、アニメではノース校との対抗試合の代表選手を決める為にデュエルで雌雄を決した2人だが、この世界では普通に月一テストの相手に決まったようだ。

 

何処がランダムだよ。少なくともこの対戦カードは誰かの思惑がどっぷり入っているだろ。

 

大方、ノース校との対抗試合の代表選手を決める会議で名前の挙がっていた十代と三沢を対戦させておいて、三沢が勝つ姿を全校生徒に見せて後腐れの無いようにしたいんだろう。なんだかなぁ。

 

「隣、良いかしら?」

 

「うん?なんだ雪乃か。どうぞどうぞ」

 

2人のデュエルが開始される寸前で、月一テストが終わって観客席に戻って来た藤原雪乃が俺の隣に座る。特に断る理由もない。

 

先ほど彼女の対戦相手だったオベリスクブルーのモブ男が、終焉の王と紫色の巨大虫にボコられて瞬殺されると言う、いつも通りの光景を横で見ていたので特に不思議でもなかった。

 

「あら?入学試験でクロノス教諭を倒したオシリスレッドのボウヤと、入学試験トップの成績を修めたボウヤとの対戦なのね」

 

「そうみたいだな」

 

俺と雪乃を含む観客たちが試験コートを注視する中、彼らのデュエルが開始される。

 

「行くぞ!一番君!デュエルは99%の知性が勝敗を決する。今からそれを証明してやる!」

 

「来い!二番!全力でぶつかり合おうぜ!」

 

 

「「デュエル!」」

 

 

◆遊城十代 LP:4000、手札:5枚。

 

vs

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:5枚。

 

 

「先攻は貰う!オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

三沢 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【テラ・フォーミング】発動する!デッキから【化合電界】を手札に加える!」

三沢 手札:6→5→6枚。

 

【テラ・フォーミング】

通常魔法

(1):デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

 

「更にオレは手札から魔法カード【二量合成】発動する!デッキから【完全燃焼】と【化合獣カーボン・クラブ】を手札に加える!」

三沢 手札:6→5→7枚。

 

【二量合成】

通常魔法

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。

●デッキから「化合電界」1枚を手札に加える。

●デッキから「完全燃焼」1枚と「化合獣」モンスター1体を手札に加える。

(2):墓地のこのカードを除外し、もう1度召喚された状態のデュアルモンスターを含む自分フィールドの表側表示モンスター2体を対象として発動できる。

ターン終了時まで、対象のモンスター1体の攻撃力を0にし、その元々の攻撃力分もう1体の攻撃力をアップする。

 

「更にオレは手札からフィールド魔法【化合電界】を発動する!」

三沢 手札:7→6枚。

 

【化合電界】

フィールド魔法

(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分はレベル5以上のデュアルモンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。この効果は1ターンに1度しか適用できない。

(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにデュアルモンスター1体を召喚できる。

(3):1ターンに1度、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。自分フィールドのもう1度召喚された状態のデュアルモンスター1体を相手エンドフェイズまで除外し、対象のカードを破壊する。

 

「オレは手札から【化合獣カーボン・クラブ】を召喚する!」

三沢 手札:6→5枚。

 

<三沢大地のフィールド>

化合獣カーボン・クラブ ★2 ATK700

 

【化合獣カーボン・クラブ】

デュアル・効果モンスター

星2/炎属性/水族/攻 700/守1400

(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。

(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●自分メインフェイズに発動できる。デッキからデュアルモンスター1体を墓地へ送る。その後、デッキからデュアルモンスター1体を手札に加える。

このカード名のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

「三沢のデッキは【化合獣】みたいだな」

 

「確かデュアルモンスター主体のデッキね」

 

流石はデュエルアカデミア成績上位者。実技だけでなくカード知識も豊富だな。普段の様子からは想像しづらいが、彼女の成績はオベリスクブルー女子1年生の中では五指に入る。

 

ただ、アカデミア中等部からの生え抜き組なので、恐らく授業で教わることのなかったエクシーズモンスターの存在は知らないかもな。

 

「更に【化合電界】の効果を発動だ!フィールドの【化合獣カーボン・クラブ】を再召喚する!」

 

<三沢大地のフィールド>

化合獣カーボン・クラブ ★2 ATK700 ※デュアル状態。

 

 

これがデュアルモンスター最大の特徴。「二重」または「二者」を意味するデュアルと言う言葉を持つモンスターとして、他の効果モンスターとは一風変わったルール効果を持つ。

 

フィールド・墓地に存在する限り通常モンスターとして扱い、フィールドの通常モンスター扱いのモンスターを通常召喚としてもう1度召喚することでカードは効果モンスター扱いとなり、各々のカードテキストに記された効果を得るのだ。

 

特殊召喚などでフィールドに出さない限りは、効果モンスターとしてその効果を得るためには2回の通常召喚権を必要があり、2回目の召喚時には上級・最上級のデュアルモンスターであってもリリースは不要となる。

 

再召喚する都合上、条件を満たしてしまえば【奈落の落とし穴】などの発動タイミングを満たしてしまって破壊&除外されてしまったり、【月の書】などで裏側守備表示にされてデュアル状態を解除されてしまったりするなど、扱いの難しいモンスターだ。

 

だが、その分の見返りはある。再召喚されたデュアルモンスターの効果は強力なものが多く、使いこなせればデュエルを有利に運ぶことが出来るだろう。

 

 

「オレは【化合獣カーボン・クラブ】の効果を発動する!デッキから【化合獣ハイドロン・ホーク】を墓地に送り、更にデッキから【化合獣オキシン・オックス】を手札に加える!」

三沢 手札:5→6枚。

 

「最後にオレは手札を3枚セットしてターンエンドだ」

三沢 手札:6→3枚。

 

 

◆遊城十代 LP:4000、手札:5枚。

 

vs

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:3枚。伏せカード:3枚。フィールド魔法:1枚。

 

<三沢大地のフィールド>

化合獣カーボン・クラブ ★2 ATK700 ※デュアル状態。

 

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

十代 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【E-エマージェンシーコール】を発動!デッキから【E・HERO クレイマン】を手札に加える!」

十代 手札:6→5→6枚。

 

【E-エマージェンシーコール】

通常魔法

(1):デッキから「E・HERO」モンスター1体を手札に加える。

 

「オレは手札から魔法カード【苦渋の決断】を発動!デッキから【E・HERO スパークマン】を墓地に送り、同名カードをを手札に加える!」

十代 手札:6→5→6枚。

 

【苦渋の決断】

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。

(1):デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を墓地へ送り、その同名モンスター1体をデッキから手札に加える。

 

「早速行くぜ!オレは手札から魔法カード【融合】を発動!」

十代 手札:6→5枚。

 

ん?三沢はリバースカードを使う気みたいだな。

 

ジャマーかドレインか、神シリーズか。もしくは…。

 

「この時を待っていたぞ!リバースカードオープン!カウンター罠【封魔の呪印】発動!」

 

「ここでカウンター罠!?」

 

「手札の【スペシャル・デュアル・サモン】を捨て、【融合】を無効にして破壊する!」

三沢 手札:3→2枚。伏せカード:3→2枚。

 

【封魔の呪印】

カウンター罠

手札から魔法カードを1枚捨てる。魔法カードの発動と効果を無効にし、それを破壊する。

相手はこのデュエル中、この効果で破壊された魔法カード及び同名カードを発動する事ができない。

 

「そして、お前はもうこのデュエル中、【融合】魔法カードを発動することが出来ない!」

 

「何ぃ!?【融合】が使えないだって!?」

 

チェーン②封魔の呪印

チェーン①融合 ※発動と効果を無効。このデュエル中、同名カード使用不可。

 

「お前や【E・HERO】や他の融合デッキの切り札は、モンスター同士を融合して呼び出すEXデッキのモンスターだ。ならば融合を出来なくすればいい!」

 

「ぐっ…」

 

「そんな!兄貴の【融合】が…!」

 

「十代…」

 

「十代、これはまずいかもな」

 

アニメと同様に【融合】に【封魔の呪印】を使われてしまったか。

 

ドヤ顔の三沢に対して流石に十代は厳しそうな表情を浮かべているな。翔や隼人やコナミも十代の戦術を良く知っているからか不安そうだ。

 

アニメならEXデッキのモンスターを使わずに、メインデッキのモンスターと魔法・罠のみで三沢を倒したけれど、今の三沢にそれが通用するかな?

 

「あまり使用率は高くないカードとはいえ、恐ろしいカウンター罠ね…」

 

「雪乃の儀式デッキでも、儀式魔法にあれを打たれればかなりの痛手だろうからね」

 

最も、雪乃のデッキには儀式魔法が2種類入っていることがあるため、【封魔の呪印】が決まっても封殺できるかどうかは分からない。

 

同様に、【E・HERO】であれば他の専用融合カードもあるし、なにより融合テーマには【融合】魔法カード以外にも様々な融合手段が存在するので、十代のデッキ次第ではまだ十分に勝ち目は残っているだろう。

 

「まだデュエルが終わったわけじゃないさ!オレは手札から【E・HERO スパークマン】を召喚!」

十代 手札:5→4枚。

 

<遊城十代のフィールド>

E・HERO スパークマン ★4 ATK1600

 

【E・HERO スパークマン】

通常モンスター

星4/光属性/戦士族/攻1600/守1400

様々な武器を使いこなす、光の戦士のE・HERO。

聖なる輝きスパークフラッシュが悪の退路を断つ。

 

「バトルだ!【E・HERO スパークマン】で【化合獣カーボン・クラブ】を攻撃!スパークフラッシュ!」

 

「リバースカードオープン!罠カード【完全燃焼】発動!【化合獣カーボン・クラブ】を除外し、デッキから【進化合獣ダイオーキシン】と【進化合獣ヒュードラゴン】を特殊召喚する!」

三沢 伏せカード:2→1枚。

 

【完全燃焼】

通常罠

「完全燃焼」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分フィールドの表側表示の「化合獣」モンスター1体を除外して発動できる。デッキから「化合獣」モンスター2体を特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

(2):相手モンスターの直接攻撃宣言時に、墓地のこのカードを除外し、除外されている自分のデュアルモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターはもう1度召喚された状態として扱う。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

<三沢大地のフィールド>

進化合獣ダイオーキシン ★8 ATK2800

進化合獣ヒュードラゴン ★8 DEF2800

 

【進化合獣ダイオーキシン】

デュアル・効果モンスター

星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守 200

(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。

(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●このカードがモンスターゾーンに存在する限り、デュアルモンスターの召喚は無効化されない。

●1ターンに1度、自分の墓地のデュアルモンスター1体を除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

 

【進化合獣ヒュードラゴン】

デュアル・効果モンスター

星8/水属性/ドラゴン族/攻 200/守2800

(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。

(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●このカード以外のデュアルモンスターが召喚に成功した時に発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。

●自分フィールドのデュアルモンスターが効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドのカード1枚を破壊できる。

 

「うへぇ~。さっき手札に加えていたし、やっぱりそう来るよなぁ」

 

「良いカードだよな」

 

「一気にレベル8のモンスターが2体も出てきたっス!?」

 

「強力な効果を持ったカードなんだナァ」

 

十代とコナミは、翔と隼人とは違って【完全燃焼】のカード効果を知っていたみたいで、それほど驚いた様子を見せない。

 

だけど十代に【完全燃焼】の発動自体を止めるカードは手元に無かったようだな。

 

「ならオレは…メインフェイズ2に移行!オレはカードを3枚セットしてターンエンドだ!」

十代 手札:4→1枚。伏せカード:0→3枚。

 

 

◆遊城十代 LP:4000、手札:1枚。伏せカード:3枚。

 

<遊城十代のフィールド>

E・HERO スパークマン ★4 ATK1600

 

vs

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:2枚。伏せカード:1枚。フィールド魔法:1枚。

 

<三沢大地のフィールド>

進化合獣ダイオーキシン ★8 ATK2800

進化合獣ヒュードラゴン ★8 DEF2800

 

 

十代の伏せカードは3枚。あの最後の手札は【E・HERO クレイマン】だ。

 

十代の使用する魔法・罠は結構強力なものが多い。あの布陣に対して伏せ除去をせずに突っ込んだら痛い目を見るだろうな。

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

三沢 手札:2→3枚。

 

「オレは手札から魔法カード【トレード・イン】を発動する!手札の【ダークストーム・ドラゴン】を墓地に送ってデッキから2ドロー!」

三沢 手札:3→2→1→3枚。

 

【トレード・イン】

通常魔法

(1):手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

「オレは手札から魔法カード【強欲で貪欲な壺】を発動する!デッキトップから10枚裏側表示で除外してデッキから2ドロー!」

三沢 手札:3→2→4枚。

 

【強欲で貪欲な壺】

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

「オレは手札から速攻魔法【フォース・リリース】発動する!オレの全てのデュアルモンスターは再度召喚した状態になる!」

三沢 手札:4→3枚。

 

【フォース・リリース】

速攻魔法

このカードの発動時に自分フィールド上に表側表示で存在する全てのデュアルモンスターは再度召喚した状態になる。

この効果を適用したモンスターはエンドフェイズ時に裏側守備表示になる。

 

<三沢大地のフィールド>

進化合獣ダイオーキシン ★8 ATK2800 ※デュアル状態

進化合獣ヒュードラゴン ★8 DEF2800 ※デュアル状態

 

「オレは【進化合獣ダイオーキシン】の効果発動!墓地の【化合獣ハイドロン・ホーク】を除外して、そちらの伏せカード1枚を破壊する!」

 

「破壊されたのは【ヒーロー・メダル】だ!効果により墓地のこのカードをデッキに加えてシャッフルし、デッキから1ドロー!」

十代 手札:1→2枚。伏せカード:3→2枚。

 

【ヒーロー・メダル】

通常罠

相手がコントロールするカードの効果によってセットされたこのカードが破壊され墓地へ送られた時、このカードをデッキに加えてシャッフルする。

その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

また癖のあるカードを伏せていたな。しかもそれをピンポイントで射抜かれるなんてな。

 

「良し、ここでオレはレベル8【進化合獣ダイオーキシン】と【進化合獣ヒュードラゴン】でオーバーレイ!」

 

「まさか、エクシーズ召喚か!?」

 

「そのまさかさ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!来い!【超化合獣メタン・ハイド】!」

 

<三沢大地のフィールド>

超化合獣メタン・ハイド ☆8 ATK3000 ORU:2

 

【超化合獣メタン・ハイド】

エクシーズ・効果モンスター

ランク8/炎属性/獣戦士族/攻3000/守3000

レベル8デュアルモンスター×2

(1):このカードがX召喚に成功した時、自分の墓地のデュアルモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は自分フィールドのデュアルモンスターを攻撃対象にできず、効果の対象にもできない。

(3):デュアルモンスターが召喚に成功した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。相手は自身の手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送らなければならない。

 

「【超化合獣メタン・ハイド】のエクシーズ召喚成功時に効果を発動する!墓地の【ダークストーム・ドラゴン】を特殊召喚する!」

 

<三沢大地のフィールド>

超化合獣メタン・ハイド ☆8 ATK3000 ORU:2

ダークストーム・ドラゴン ★8 ATK2700

 

【ダークストーム・ドラゴン】

デュアル・効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻2700/守2500

(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。

(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●1ターンに1度、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

 

「更にオレは【化合電界】の効果により、手札から【フェニックス・ギア・フリード】をリリース無しで召喚する!」

三沢 手札:3→2枚。

 

<三沢大地のフィールド>

超化合獣メタン・ハイド ☆8 ATK3000 ORU:2

ダークストーム・ドラゴン ★8 ATK2700

フェニックス・ギア・フリード ★8 ATK2800

 

【フェニックス・ギア・フリード】

デュアル・効果モンスター

星8/炎属性/戦士族/攻2800/守2200

(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。

(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●相手が魔法カードを発動した場合、自分の墓地のデュアルモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

●フィールドのモンスターを対象とする魔法・罠カードが発動した時、自分フィールドの表側表示の装備カード1枚を墓地へ送って発動できる。その発動を無効にし破壊する。

 

「またレベル8のモンスターが2体!?まさか、また!?」

 

「いや、まずはここで【超化合獣メタン・ハイド】の効果を発動する!ORUを1つ取り除き、相手は手札・フィールドのカード1枚を墓地へ送る!」

超化合獣メタン・ハイド ORU:2→1

 

墓地に送ったのは【進化合獣ダイオーキシン】だな。

 

「マジか!?う~ん。それならオレは手札の【E・HERO クレイマン】を墓地に送るぜ!」

十代 手札:2→1枚。

 

クレイマンを墓地に送ったか。これで十代の手札1枚は読めなくなったな。

 

「バトルだ!【ダークストーム・ドラゴン】で【E・HERO スパークマン】を攻撃!」

 

「今だ!リバースカードオープン!罠カード【異次元トンネル-ミラーゲート-】発動!オレのフィールドの…」

十代 伏せカード:2→1枚。

 

【異次元トンネル-ミラーゲート-】

通常罠

自分フィールド上に表側表示で存在する「E・HERO」と名のついたモンスターを攻撃対象にした相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。

相手の攻撃モンスターと攻撃対象となった自分モンスターのコントロールを入れ替えてダメージ計算を行う。

このターンのエンドフェイズ時までコントロールを入れ替えたモンスターのコントロールを得る。

 

【異次元トンネル-ミラーゲート-】は対象を取る効果ではない。【超化合獣メタン・ハイド】の効果耐性をすり抜けることが出来るカードだが…。

 

「そうはさせない!カウンター罠【王者の看破】を発動する!【異次元トンネル-ミラーゲート-】の発動を無効にして破壊する!」

三沢 伏せカード:1→0枚。

 

【王者の看破】

カウンター罠

(1):自分フィールドにレベル7以上の通常モンスターが存在する場合、以下の効果を発動できる。

●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。

●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

 

「なっ!?またカウンター罠か!?」

 

チェーン②王者の看破

チェーン①異次元トンネル-ミラーゲート- ※発動を無効化。

 

 

なるほど。展開順を変えれば【フォース・リリース】や【化合電界】の効果で全てのモンスターをデュアル状態にできたのにやらない理由はこれか。

 

【王者の看破】の発動条件を満たす為に【フェニックス・ギア・フリード】や【ダークストーム・ドラゴン】を通常モンスターの状態のままにしていたわけか。

 

 

ダークストーム・ドラゴン ATK2700

vs

E・HERO スパークマン ATK1600 ※戦闘破壊

 

<遊城十代のフィールド>

モンスター無し

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

十代 LP:4000→2900

 

「これで終わりかな?【超化合獣メタン・ハイド】でダイレクトアタック!」

 

「今だ!リバースカードオープン!罠カード【ヒーロー見参】発動!オレの手札は1枚!モンスターカードだ!頼んだぜ、相棒!【ハネクリボー】を特殊召喚!」

十代 手札:1→0枚。伏せカード:1→0枚。

 

『クリクリィ~!』

 

【ヒーロー見参】

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。自分の手札1枚を相手がランダムに選ぶ。

それがモンスターだった場合、自分フィールドに特殊召喚し、違った場合は墓地へ送る。

 

<遊城十代のフィールド>

ハネクリボー ★1 DEF200

 

【ハネクリボー】

効果モンスター

星1/光属性/天使族/攻 300/守 200

(1):フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。

このターン、自分が受ける戦闘ダメージは0になる。

 

「ならば【超化合獣メタン・ハイド】で【ハネクリボー】を攻撃する!」

 

『クリィ~!?』

 

超化合獣メタン・ハイド ATK3000

vs

ハネクリボー DEF200 ※戦闘破壊

 

「【ハネクリボー】が破壊されて墓地に送られた場合、これ以降オレが受ける戦闘ダメージは0になる!助かったぜ、相棒!」

 

『クリィ~!』

 

十代はハネクリボーの献身にお礼を言っている。ただ、この場には俺とコナミ、藤原優介以外にハネクリボーの姿を姿を見れる物は居ない。なので…。

 

「あのオシリスレッドのボウヤは誰と話しているのかしら?」

 

「【ハネクリボー】は遊城十代が相棒と呼ぶカードだからな。あのモンスターの効果で命拾いしたことをお礼しているんだろ」

 

「そういうものなのかしら…」

 

隣に座っている雪乃や他の観客には、十代が独り言を喋っているようにしか見えない。十代の場合は人前でも気にせずによくやる行為なので、既に他のオシリスレッドの生徒は特に気にしなくなっている。

 

「耐えられたか。これ以上の攻撃は無意味ならば…メインフェイズ2に移行し、そのままターンエンドだ」

 

 

◆遊城十代 LP:2900、手札:0枚。伏せカード:0枚。

 

<遊城十代のフィールド>

モンスターなし

 

vs

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:2枚。伏せカード:0枚。フィールド魔法:1枚。

 

<三沢大地のフィールド>

超化合獣メタン・ハイド ☆8 ATK3000 ORU:1

ダークストーム・ドラゴン ★8 ATK2700

フェニックス・ギア・フリード ★8 ATK2800

 

 

手札0枚からこの状況をひっくり返すのは、アニメとかじゃなければ困難を極めるだろう。

 

この世界は女神が改変した世界とは言え、アニメではない現実に実在する世界だ。これは…十代はほぼ打つ手なしかな?

 

 

「どうだ?オレの勝利への計算!間違いなど無いと分かっただろう!」

 

「計算か。そんなもの関係ないぜ」

 

「何?」

 

「デュエルで重要なのは心だ。心で負けを認めない限り、オレは戦い続ける!」

 

「兄貴…!」

 

「そういうしぶといところが、十代の良いところダァ!」

 

三沢と十代のやり取りを聞いて、観客席に居る翔と隼人は希望を見出したようだ。その隣にいるコナミも楽しそうな顔をしていて、観客席に座っている何人かも、もしかしたら…なんて顔をしている。

 

アニメなら勝ちフラグなんだろうし、前世ではそういった王道的な逆転劇は嫌いじゃなかったけどな…。

 

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

十代 手札:0→1枚。

 

「オレは手札から魔法カード【増援】を発動!デッキから【E・HERO バブルマン】を手札に加える!」

十代 手札:1→0→1枚。

 

【増援】

通常魔法

(1):デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

 

「オレは手札から【E・HERO バブルマン】を自身の効果で特殊召喚する!」

十代 手札:1→0枚。

 

<遊城十代のフィールド>

E・HERO バブルマン ★4 DEF1200

 

【E・HERO バブルマン】

効果モンスター

星4/水属性/戦士族/攻 800/守1200

(1):手札がこのカード1枚のみの場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。この効果は自分の手札・フィールドに他のカードが無い場合に発動と処理ができる。

 

「オレは【E・HERO バブルマン】の効果を発動!デッキから2ドロー!」

十代 手札:0→2枚。

 

強欲なバブルマンか。確かに凄いドロー力だよな。

 

「オレは手札から魔法カード【融合識別】を発動!効果対象を【E・HERO バブルマン】として、EXデッキの【E・HERO フレイム・ウィングマン】を相手に見せる!」

十代 手札:2→1枚。

 

「これで、このターン【E・HERO バブルマン】を【E・HERO フレイム・ウィングマン】として融合素材に出来る!」

 

【融合識別】

通常魔法

(1):自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せる。

このターン、対象のモンスターを融合素材とする場合、その見せたモンスターの同名カードとして融合素材にできる。

 

<遊城十代のフィールド>

E・HERO バブルマン ★4 DEF1200 ※【E・HERO フレイム・ウィングマン】と同名カード

 

「融合素材を今更準備して何になる!」

 

「こうなるのさ!オレは手札から魔法カード【ミラクル・フュージョン】を発動!」

十代 手札:1→0枚。

 

「【ミラクル・フュージョン】か。なるほど、そのカードならば…!」

 

「場の【E・HERO フレイム・ウィングマン】となった【E・HERO バブルマン】と墓地の【E・HERO スパークマン】を除外して融合!来い!【E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン】!」

 

【ミラクル・フュージョン】

通常魔法

(1):自分のフィールド・墓地から、「E・HERO」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

 

<遊城十代のフィールド>

E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン ★8 ATK2500

 

【E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン】

融合・効果モンスター

星8/光属性/戦士族/攻2500/守2100

「E・HERO フレイム・ウィングマン」+「E・HERO スパークマン」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の「E・HERO」カードの数×300アップする。

(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

 

マジか~。良くこの土壇場で引き当てたな。流石はドローが強いと言われるアニメ主人公だな。

 

「ふっ、【融合】とは別の融合魔法カード。それもフィールドと墓地の両方から融合素材を使用できるカードだな」

 

「そうだぜ!そして【E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン】の攻撃力は、墓地に眠る【E・HERO】の数だけ上昇する!墓地に眠るのは2体!よって600アップだ!」

 

<十代の墓地の【E・HERO】>

①E・HERO スパークマン

②E・HERO クレイマン

 

<遊城十代のフィールド>

E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン ★8 ATK2500→3100

 

「【超化合獣メタン・ハイド】の攻撃力を超えてきたか」

 

「バトルだ!【E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン】で【超化合獣メタン・ハイド】に攻撃!究極の輝きを放て!シャイニング・シュート!」

 

E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン ATK3100

vs

超化合獣メタン・ハイド ATK3000 ※戦闘破壊

 

「くっ!」

三沢 LP:4000→3900

 

<三沢大地のフィールド>

ダークストーム・ドラゴン ★8 ATK2700

フェニックス・ギア・フリード ★8 ATK2800

 

「まだだぜ!【E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン】の効果発動!破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

 

「ぐおぁぁぁぁっ!」

三沢 LP:3900→900

 

「良し!メインフェイズ2に移行してターンエンドだ!」

 

「やった!兄貴が逆転した!」

 

「十代ー!気張るんだナァー!」

 

「確かに十代のLPが逆転はしたけれど…」

 

十代の新たな融合魔法カードに翔と隼人は興奮しているようだが、コナミはこの後の展開が見えていそうだな。

 

 

◆遊城十代 LP:2900、手札:0枚。伏せカード:0枚。

 

<遊城十代のフィールド>

E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン ★8 ATK3100

 

vs

 

◆三沢大地 LP:900、手札:2枚。伏せカード:0枚。フィールド魔法:1枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ダークストーム・ドラゴン ★8 ATK2700

フェニックス・ギア・フリード ★8 ATK2800

 

 

あのターンであれだけ切り返せたのは凄いと思うが、三沢をあのターンで倒しきれずにモンスターが残った状態でターンを回してしまったか。惜しかったな。

 

「オレの【E・HERO】が【融合】のカードだけに頼っていると思ったら大間違いだぜ」

 

「そのようだな。だが、想定内だ」

 

「何?」

 

「勝利の方程式は既に完成している。このデュエルはオレの勝ちだな」

 

「!?」

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

三沢 手札:2→3枚。

 

「オレはレベル8【ダークストーム・ドラゴン】と【フェニックス・ギア・フリード】でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!来い!【サンダーエンド・ドラゴン】!」

 

<三沢大地のフィールド>

サンダーエンド・ドラゴン ☆8 ATK3000 ORU:2

 

【サンダーエンド・ドラゴン】

エクシーズ・効果モンスター

ランク8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2000

レベル8通常モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動する事ができる。

このカード以外のフィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

 

「新たなエクシーズモンスターか!」

 

「【サンダーエンド・ドラゴン】の効果発動!ORUを1つ取り除き、このカード以外のフィールド上に存在するモンスターを全て破壊する!」

サンダーエンド・ドラゴン ☆8 ATK3000 ORU:2→1

 

墓地に送られたのは、【ダークストーム・ドラゴン】か。

 

「なっ!?」

 

<遊城十代のフィールド>

モンスター無し

 

「更に!手札から魔法カード【闇の量産工場】を発動!墓地の【ダークストーム・ドラゴン】と【進化合獣ダイオーキシン】を手札に加える!」

三沢 手札:3→2→4枚。

 

【闇の量産工場】

通常魔法

(1):自分の墓地の通常モンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

 

「そして手札から魔法カード【融合】を発動!手札の【ダークストーム・ドラゴン】と【化合獣オキシン・オックス】を融合!来い!【超合魔獣ラプテノス】!」

三沢 手札:4→3→1枚。

 

<三沢大地のフィールド>

サンダーエンド・ドラゴン ☆8 ATK3000 ORU:1

超合魔獣ラプテノス ★8 ATK2200

 

【超合魔獣ラプテノス】

融合・効果モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻2200/守2200

デュアルモンスター×2

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドのデュアルモンスターはもう1度召喚された状態として扱う。

 

「最後に【化合電界】の効果により、手札から【進化合獣ダイオーキシン】をリリース無しで召喚する!」

三沢 手札:1→0枚。

 

<三沢大地のフィールド>

サンダーエンド・ドラゴン ☆8 ATK3000 ORU:1

超合魔獣ラプテノス ★8 ATK2200

進化合獣ダイオーキシン ★8 ATK2800 ※デュアル状態

 

「バトルだ!【サンダーエンド・ドラゴン】でダイレクトアタック!」

 

サンダーエンド・ドラゴン ATK3000

 

「うわぁぁぁぁっ!」

十代 LP:2900→0

 

 

「悪かったな。徹底的にやらないと気が済まないタチでね」

 

「くっそおぉ~!今回はオレの負けだ。けど…次はオレが勝つぜ!またやろうな!」

 

デュエルは三沢の勝利に終わり、その後は十代と三沢は互いの健闘を称えあっている。こういうのが多分、リスペクトデュエルって奴なんだろうな。

 

「オシリスレッドのボウヤは惜しかったわね。ラーイエローのボウヤはタガが外れると面白いことになるかもね?」

 

「そうかもな」

 

タガが外れたら、多分服を脱ぎ捨てて全裸でこの島を走り回ったりするのだろう。

 

「ただ、今は2人とも私の好みじゃないわ。いずれ、もっと私をゾクゾクさせてくれるようなデュエルを見てみたいわね」

 

「デュエルは勝敗が全てだよ。勝てばOK」

 

「ふふっ、クロ坊もまだまだボウヤね。さっきのクロ坊のデュエルは私としてはイマイチだったけど、今後には期待しているわよ?」

 

「はいはい」

 

雪乃はそう言い残すとこの場から去っていった。

 

雪乃の評価は辛口と言うほどでもない。さっきの俺のデュエルに関しては、試作デッキだったとはいえデッキ構築も戦術もまだまだ改良すべき点が多かった。この辺りに関して反論の余地はない。

 

プロデュエリストは勝敗はもちろん、勝ち方にも工夫を取り入れている者が殆どだ。俺は彼らの大半に勝つことはできるだろうが、彼ら以上に観客をデュエルで魅了して熱狂させられるかと言われればNOだ。

 

だが何と言われようとよほど余裕がない限り俺は勝利を優先するので、他人を魅了するデュエルなんてできそうにない。雪乃の期待には答えられそうにないな。コナミにでも頼んでくれ。

 

~~~

 

月一テストが終わってから数日後、初代デュエルキング武藤遊戯のデッキ展示会が開催された。

 

展示室の壁には何種類もある武藤遊戯のポスターが張られていて、部屋の中央には武藤遊戯が使用していたデッキが、何処かのラーイエロー生徒に盗まれることなく展示されている。

 

「へぇ~!これがあのキングオブデュエリストのデッキか~!」

 

「【ブラック・マジシャン】、【ブラック・マジシャン・ガール】、【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】、お宝カードが満載だな!」

 

「【クリボー】だわ!可愛い~!」

 

ポスターも結構人気だけど、やっぱりデッキが一番人気みたいだな。オシリスレッド生徒、ラーイエロー生徒、オベリスクブルー生徒、オベリスクブルー女子生徒の垣根無く、武藤遊戯のデッキを飾ったショーケース周辺に張り付いている。例えはアレだが、人参に釣られる馬みたいだ。

 

ちなみに、展示会前日の深夜に一足先にデッキを見ようと数十名の生徒が展示室に忍び込もうとしたが、例外なく当日の展示室の警護をしていた俺(ハノイの騎士)と倫理委員会のメンバーに捕縛されていた。

 

捕縛されたメンバーの中には、遊城十代、丸藤翔、前田隼人、コナミ、三沢大地、天上院明日香、天上院吹雪、丸藤亮など、よく見たメンバーが勢揃いしていることにアニメ通りの展開過ぎて頭が痛くなった。

 

同じデュエリストとして気持ちが分からなくもない教師陣が捕縛された生徒に対して与えた罰は『展示会初日のみ、展示室への立ち入り禁止』と言う優しめな物となったが、十代たちはせっかく手に入れた初日朝一番で見学できる整理券が無駄になったと嘆いていたな。

 

「これがキングオブデュエリスト武藤遊戯のデッキ…。全てのカードが1種類1枚ずつしか入っていない【ハイランダー】。よくこんなデッキを回せるものだな…」

 

『マスターならきっと上手く使えますよ!』

 

「ボクが?いや、流石にボクはこのデッキを使うのは難しいかなぁ」

 

展示室を適当にウロウロしていると見覚えのある顔に出会ったので声を掛けてみることにした。

 

「あっ、ワカメ先輩。こんにちわ」

 

「ワカメ先輩!?ボクのことかい!?」

 

しまった。心の中で呼んでいたあだ名をそのまま言ってしまった。

 

「あだ名みたいなもののつもりだったんですが、これからは普通に呼びますね。藤原先輩」

 

「藤原で良いよ、白河君。実年齢はともかくとして今は同学年だからね」

 

『白河クロト、その節はマスターともども世話になった。礼を言う』

 

展示室の武藤遊戯のデッキを眺めていたのは、4月下旬にダークネス世界から帰還した藤原優介とオネストの二人だ。

 

これ以上ここで話すと色々と不味そうなので、展示室を出て人気の無さそうな通路に移動してから会話を再開することにした。

 

「あれから調子はどうです?」

 

「体調はすっかり回復したから、GW明けから学業にも復帰しているよ。ただ…」

 

「ただ?」

 

『マスターは今、自身のデッキを持ち合わせていないのだ』

 

「デッキが無い?」

 

藤原が吹雪とオネストに抱えられてダークネス世界から帰還した際に【クリアー】デッキを持って帰ってきてなかったか?

 

「あの【クリアー】デッキは、ボクが元から持っているデッキをダークネスの力で変質させた上で創造したデッキだからね。こっちの世界に戻って来てから数日で影も形も無くなったよ」

 

『以前のデッキはその時に消滅してしまったのだ』

 

「新たなデッキを作ろうにも、DPが足りなくてね…。流石にこんなことで吹雪や亮を頼りたくはないし、どうしようかと考えていたところなんだ」

 

『武藤遊戯のデッキを見れば、新たなデッキのアイデアが浮かぶと考えたマスターは今日あの場所を訪れたのだが、結果は芳しくないようなのだ』

 

お金がない?もしかして、せっかく記憶が戻った両親とまだ連絡が取れていないのか?まさか藤原夫婦は藤原優介がデュエルアカデミアに居ることを知らないのか?今晩にでもユーリに確認しておくか。

 

それにしてもデュエルするためのデッキが無いとか、デュエルアカデミア的に大丈夫なのか?この前の月一テストとかどう切り抜けたんだろう?

 

「クロノス臨時校長からは、『デッキが無いなら、新たなデッキが出来るまでは試験は免除するノーネ』と言ってくれているが、いつまでもこのままと言うわけにもいかないからね」

 

『マスター、おいたわしや…』

 

藤原や吹雪さんたちがクロノスや倫理委員会に対して何処まで詳しく行方不明になる前後の話やダークネスの世界を話したかは知らない。

 

だがアカデミア側の失態で彼らが行方不明事件に巻き込まれたようなものなのだから、セブンスターズの件でゴタゴタしているとはいえ、アカデミア側のフォローがあってしかるべきなんじゃないのだろうか?

 

これも俺がアニメGXの時よりもかなり早めにダークネス世界から彼を引っ張り出した影響の一つなのかもしれないな。なら、アカデミア側からのフォローの前に俺から彼にアフターサービスをして手助けしておこうかな。

 

「じゃあ、このデッキをあげますよ」

 

「えっ、いいのかい!?」

 

「復学のお祝いですよ」

 

『おぉっ!白河クロト、感謝するぞ!良かったですね、マスター!』

 

「ありがとう白河君!このお礼はいつか必ずさせてもらうよ!」

 

その後、ひっきりなしに感謝の言葉を掛けて来る藤原とオネストだったが、流石に気恥ずかしくなってきたので。俺は彼らをその場に置いて逃げた。

 

藤原に渡したのは【武神】と呼ばれるエクシーズ召喚メインで光属性モンスターが主体のテーマデッキだ。

 

アニメGXの登場人物が各モンスターのモチーフになっているらしいし、光属性主体なので【オネスト】との相性もいいだろう。アカデミアの三天才と呼ばれていたらしい彼ならば、きっとうまく使いこなせるはずだ。

 

~~~

 

そしてその翌日、アカデミアのデュエルコートの観客席に座る俺の目の前では、武藤遊戯のデッキを使用してデュエルするデモンストレーションデュエルが開催されている。

 

コート上でデュエルしているのはラーイエローの寮長である樺山に推薦された遊戯デッキを操るラーイエローの神楽坂と、大徳寺と響先生に推薦されたHEROデッキを使うオシリスレッドの遊城十代だ。

 

武藤遊戯のデッキは数年前当初のままなので禁止カード満載な為、一時的にリミットレギュレーションは解除された状態になっている。十代もこのデュエルだけは【強欲な壺】や【天使の施し】をデッキに入れているみたいだ。

 

俺が対戦相手をやるなら【サイエンカタパ】に【旧神ノーデン】を突っ込んだデッキを使うかな。

 

もちろん、武藤遊戯本人にデッキを使用する許可は得ているらしい。この時期にはもう武藤遊戯は旅に出ていて行方不明だったような気もするが、この世界ではまだ所在が判明していたのだろう。

 

「フレイム・ウイングマン!カオス・ソルジャーに攻撃だ!スカイスクレイパー・シュート!」

 

「ぐあっ!カオス・ソルジャーが!?」

 

「フレイム・ウイングマンの特殊効果発動!戦闘で破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える!」

 

「うわぁぁぁっ!」

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

 

今まさに神楽坂の【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】が【E・HERO フレイム・ウィングマン】によって戦闘破壊され、追加の効果ダメージを与えて決着したところだ。大体アニメ通りだな。

 

デュエルが終わって神楽坂と十代が握手をする中、今まで実力を軽んじられてきた神楽坂の健闘を称える声や、純粋にデュエルを楽しめたと言う歓声が観客席から巻き起こっている。

 

こう言う催し物のデュエルをやる場合だと、やはりデュエルを楽しむ遊城十代のデュエルは見栄えするよな。アニメGXの登場人物たちは彼のそう言う魅力に惹かれていったんだろう。

 

こうして、初代デュエルキング武藤遊戯のデッキ展示会は特に大きなトラブルもなく無事に開かれて無事に終わりを告げたのだった…。




オリ主のデッキは【竹光バーン】です。過去のリンクスで使用されていた【リーフ・フェアリー】に装備カードを付けて射出!を繰り返すだけのデッキです。ただ、リンクスのような20枚デッキならいざ知らず、40枚デッキでやるのは事故率が高く、本作の現環境ですら安定しないデッキですね。

青モブのデッキは、以前やったようにカードパック『Struggle of Chaos -闇を制する者-』の中からまだ使用していないカードを適当にチョイスしました。【死皇帝の陵墓】と【融合回収】はおまけです。オリ主が使わなさそうなのをそれらしい理由をつけて選びました。

十代のデッキは【E・HERO】です。前回よりも魔法・罠のサポートカードが豊富になっていて強化されています。

三沢のデッキは【化合獣】です。1年前に惨敗した【ドラゴンメイド】を打倒するために試作したデッキの一つです。

本作の藤原優介のデッキは【武神】となりました。光属性なので丸藤亮とサポートを一部共有できて、獣戦士族が多いので天上院吹雪ともサポートを一部共有できるかな?なんていう安易な考えです。

今回不採用となってしまった【クリアー】さんは別の機会でいずれ出るかも知れません。

次回の更新は4/14(水) AM6:00予定です。

荒魂マサカド様、戦車様、何勿様、Skazka Priskazka様、さか☆ゆう様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。

斎王琢磨の運命力は?

  • 原作遵守。強化万丈目に瞬殺される。
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  • 原作大強化。強化万丈目を瞬殺する。
  • 原作超強化。ずっと私のターン!
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