【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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前回のあらすじ:2番の返上。1番の返却。

今回の対戦カードは、万丈目サンダーと三沢大地です。

今話はアニメGX第20~26話辺りのオリ主視点です。


第百八話 ノース校対抗試合

デュエルアカデミア入学から3か月が経った7月の初旬、授業が終わって自室に戻ってきた俺は早乙女レイと連絡を取っていた。

 

「レイちゃんのデュエルアカデミア2週間編入の件だけど、2学期開始の9月に決まりそうだけど、それで問題ないかな?」

 

『うん。学校にはお父さんとお母さんから、遠くないうちに2週間ほど休む話はしてもらってるから、多分大丈夫だと思うよ』

 

「OK~。じゃあ9月初旬から中旬くらいまでに出来るように最終調整しておくよ」

 

『うん!ありがとうクロト先輩!』

 

「約束したからね。じゃあ、それまで体に気を付けるんだよ」

 

『分かってるって!それじゃあまたね!』

 

そこまで話し終わると俺は私物の携帯電話の通話をオフにした。

 

ようやくレイちゃんの期間限定の編入時期が決まりかけてきたが、彼女に平和を満喫してもらうには1学期中にセブンスターズの件を片付けておきたいところだな。

 

時期的にもうこのタイミングしか編入は難しいだろうし、そうするとアニメGXでは存在したレイちゃんと亮さんの接点がほぼ無くなってしまう。

 

俺がこの世界にやって来たことによる変化でそういった平和的なイベントが潰れてしまうのは心苦しいからな。なんとかして彼らの再会は実現してあげたい。

 

俺は早乙女レイの編入に関する最終調整を行う為、また新たな連絡先の電話番号を入力し始めた…。

 

~~~

 

レイちゃんと連絡を取った翌日、今日はアカデミアとノース校との対抗戦の日だ。

 

デュエルアカデミア本校の教師陣と俺たち本校生徒の一部は、朝からノース校代表団の出迎えを行うためにアカデミアにある船着場までやって来ていた。

 

船着場に到着して5分も経たないうちに水面から黒い潜水艦が姿を現し、船から港へのスロープが掛けられる。

 

「ノース校の一ノ瀬校長、良くいらっしゃいましたノーネ。私がデュエルアカデミア臨時校長のクロノスナノーネ」

 

「これはこれはクロノス臨時校長、ご丁寧にどうも。私がノース校の一ノ瀬です。これからしばらくうちの悪童どもがお世話になりますが、よろしくお願いしますよ」

 

「いえいえ、私の方こそナノーネ」

 

「ところで、トメさんはお元気ですかな?」

 

潜水艦から現れたノース校の一ノ瀬校長とアカデミア本校の臨時校長クロノスとが挨拶を交わしているが、この辺りは役どころが鮫島からクロノスに変化しただけで大きな違いは無いな。

 

今回の対抗戦の代表選手ではない十代は、彼らの話に割り込むようなことはせず、翔や隼人やコナミと一緒にオシリスレッドの寮から望遠鏡を使って船着場の様子を見ているらしい。

 

「アカデミア本校から離れて約2か月半、当時と違って今やノース校の代表選手となっているが、ようやく戻って来たぞ。デュエルアカデミア!」

 

一ノ瀬校長に続いて潜水艦から現れたのは、オベリスクブルーの制服を真っ黒に染め上げて多くの舎弟を引き連れた万丈目準だった。

 

「万丈目!?じゃあ今日のオレの対戦相手は万丈目なのか!?」

 

「万丈目さん、だ。三沢!」

 

クロノス臨時校長の後ろに控えていた三沢が驚愕の表情で反応し、その言葉に万丈目が険しい表情でお約束の返事を返した直後、空から2台のヘリがやって来た。ヘリの底面には万丈目グループの所有物であることを示す『万』の文字が刻まれている。

 

「久し振りだな、準!元気にしていたか!」

 

「準!応援に来たぞ!」

 

「兄さんたち!?」

 

ヘリの中には万丈目兄弟の長男である長作、次男の正司が乗っており、三男の万丈目準の応援に来たらしい。アニメGX同様、対抗試合の様子を全国でテレビ中継するためにスタッフを引き連れてきたようだ。

 

アニメGXとの大きな違いは万丈目三兄弟の間に悪感情が存在しないことだろう。万丈目との再会を心から喜んでいる兄二人と、そんな兄二人と再会したことで先ほどまでの険しい表情が和らいでいる万丈目の顔を見れは一目瞭然だ。

 

やぁっと、帰って来たかぁ!万丈目ぇぇぇ!

 

~~~

 

ノース校代表団の出迎えが終わり、万丈目兄2人がアカデミア本校に臨時に設置されたノース校代表控室から退出したタイミングを見計らい、俺は万丈目の元を訪れてた。

 

「白河か。オレに何の用だ?」

 

「ハノイからの預かり物をお前に返しに来た。ほら、受け取れよ」

 

不審な目でこちらを見て来る万丈目に、俺は以前預かった(無理やり奪った)【光と闇の竜】のカードを返却した。

 

早く!早く!一秒でも早く受け取ってくれ!この危険な白黒トカゲをさ!もういつ封印が解けて暴れ出すか分からないんだ!封印が解けたら今度こそこのクソ白黒トカゲに殺される!その前に万丈目に押し付け返す!

 

「これは…【光と闇の竜】!?また俺と一緒に戦ってくれるか…【光と闇の竜】…!」

 

『あら~ん?綺麗なドラゴンねぇ~ん』

 

万丈目は【光と闇の竜】が手元に戻ってきたことで感極まっており、万丈目の横に唐突に現れた万丈目のカードの精霊【おジャマイエロー】はそんな万丈目が持つ【光と闇の竜】のカードに対して素直な感想を零す。

 

「確かに渡したからな。それじゃ俺はこれで失礼する」

 

俺は選手控室から退出した直後に【光と闇の竜】に掛けていた封印を解除し、即座に全力全開のフルパワー猛ダッシュでその場から離脱した。

 

あのクソ白黒トカゲは『マアトの羽根』の影響かどうかは知らないが、宿主の魔力を勝手に借りて自力で実体化できるようだからな。あんな狭い場所であんな巨体が実体化したらどうなるか、見るまでもなく分かる。

 

『キシャァァァァ!』

 

「うわぁっ!なんだなんだ!?ギャー!」

 

『キャー!万丈目の兄貴が白黒の竜の下敷きにー!?』

 

控室から色んな悲鳴が聞こえたが、全て無視した。

 

俺の命が最優先。はっきりわかんだね。なぁに。ノース校から帰ってきた後の万丈目ならギャグキャラ補正で何とか生き残るでしょ。

 

~~~

 

デュエルアカデミア内にあるデュエルリングは、いつも以上の歓声に包まれている。観客席も8割以上が埋まっている。

 

観客席には遊城十代やコナミ達、丸藤亮や天上院兄妹と一緒に居る藤原優介、万丈目兄弟やクロノス臨時校長と話すノース校の一ノ瀬校長の姿もある。当然、本来は居るはずだった鮫島校長は居ない。

 

本校とノース校との対抗戦が万丈目グループ主催によるテレビ中継されることもあって、クロノス臨時校長の代わりに司会進行を任された響先生が立って居るリング中央を囲むようにそこら中に撮影用の機材が置かれている。

 

『さぁ皆さん!いよいよ始まります!世紀の学園対抗デュエル大会!拍手も応援もよろしく!』

 

黄色いクレーン車のような台車に乗った実況者がメガホン片手に会場を盛り上げている。

 

「「「「「サンダー!サンダー!万丈目サンダー!!」」」」」

 

ノース校の万丈目サンダーコールが響き渡る中、いよいよデュエルリングに本校代表の三沢大地とノース校代表の万丈目準が上がって来る。

 

良かった。万丈目はちゃんと生きているな。あのクソ白黒トカゲが彼の後ろからこちらを睨んでいるのが見えるが、無視しよう。

 

「万丈目、今のお前は尊敬に値する。あの日から大体3か月。その間に別の姉妹校に一人で乗り込んで対抗戦の座をもぎ取って来るとはな」

 

「ふん、オレの実力をもってすれば当然のことだ!」

 

今あそこにいる万丈目は三沢のデッキを海に投げ捨てることも無かったからか、アニメGXよりも万丈目と三沢の間に険悪な雰囲気は感じられない。

 

「ではここに、デュエルアカデミア本校」

 

「ノース校」

 

「「対抗デュエル大会の開始を宣言する」ノーネ」

 

「響教諭、デュエリストの紹介をお願いするノーネ」

 

その言葉を聞いて、テレビカメラが両校長からリング状の響先生へと向けられる。

 

「それではこれより!デュエルアカデミア本校!ノース校!対抗試合を始めます!」

 

ウォォォォォォォッ!

 

「アカデミア本校からは、三沢大地!ノース校からは…」

 

「響先生、オレの自己紹介は自分でやります」

 

「あら?そう?」

 

響紅葉の姉だからか、響先生には敬語を使う万丈目が響先生の選手紹介を中断させてリングの中央に立つ。

 

「お前たち、このオレを覚えているか!この学園で、このオレが消えてせいせいしたと思っている奴!オレの退学を自業自得とほざいた奴!」

 

万丈目はリング上から観客席を見回すようにして語る。

 

「知らぬなら言って聞かせるぜ?その耳かっぽじって良ーく聞くがいい!地獄の底から不死鳥の様に復活してきたオレの名は!」

 

始まるぞ。あの名乗りが!

 

「一!」

 

「「十!」」

 

「「「「百!」」」

 

「「「「「千!」」」」

 

「万丈目サンダー!」

 

「「「「「ウォォォォォォォッ!サンダー!万丈目サンダー!!」」」」」

 

「オレはー?」

 

「「「「「サンダー!」」」」」

 

「万丈目ー!」

 

「「「「「サンダー!」」」」」

 

おぉぉぉぉっ!出たー!生サンダーだ!生サンダーコールだ!!初めてアカデミアに入学して良かったと思ったかもしれない!

 

ノース校の生徒が集まった観客席からサンダーコールが鳴り響く中、万丈目は改めて対戦相手の三沢と向き合う。

 

「三沢!前回は不覚を取ったが、今度はオレが勝つ!」

 

「ふっ、受けて立つぞ!万丈目!」

 

「万丈目、さんだ!」

 

「「「「「サンダー!」」」」」

 

さぁ、デュエルが開始されるぞ!

 

 

「「デュエル!」」

 

 

◆万丈目準 LP:4000、手札:5枚。

 

vs

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:5枚。

 

 

「先攻はオレだ!オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

万丈目 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【トレード・イン】を発動!手札から【巨神竜フェルグラント】を捨ててデッキから2枚ドロー!」

万丈目 手札:6→5→4→6枚。

 

【トレード・イン】

通常魔法

(1):手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

「更にオレは手札から魔法カード【竜の霊廟】を発動!デッキから【ガード・オブ・フレムベル】、更に【亡龍の戦慄-デストルドー】を墓地に送る!」

万丈目 手札:6→5枚。

 

【竜の霊廟】

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。この効果で墓地へ送られたモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった場合、さらにデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

 

「オレは手札からモンスターをセット!」

万丈目 手札:5→4枚。

 

<万丈目準のフィールド>

裏側守備表示モンスター

 

「オレはカードを2枚セットしてターンエンド!」

万丈目 手札:4→2枚。

 

 

◆万丈目準 LP:4000、手札:2枚。伏せカード:2枚。

 

<万丈目準のフィールド>

裏側守備表示モンスター

 

vs

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:5枚。

 

 

万丈目のデッキはノース校の一ノ瀬校長から託された【アームド・ドラゴン】デッキだと思ったが、チューナーを墓地に送ってるからどうなるか分からないな。

 

対する三沢は、どう出てくるかな?

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

三沢 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【化石調査】を発動!デッキより【デューテリオン】を手札に加える!」

三沢 手札:6→5→6枚。

 

【化石調査】

通常魔法

(1):デッキからレベル6以下の恐竜族モンスター1体を手札に加える。

 

「オレは手札から【デューテリオン】の効果発動!このカードを墓地に送り、デッキから【ボンディング-DHO】を手札に加える!」

三沢 手札:6→5→6枚。

 

【デューテリオン】

効果モンスター

星5/水属性/恐竜族/攻2000/守1400

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分メインフェイズにこのカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「ボンディング」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「ハイドロゲドン」「オキシゲドン」「デューテリオン」のいずれか1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「更にオレは手札から速攻魔法【手札断殺】を発動!お互いに手札を2枚捨ててデッキから2ドロー!」

三沢 手札:6→5→3→5枚。

 

速攻魔法

(1):お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る。その後、それぞれデッキから2枚ドローする。

 

<三沢が墓地の送ったカード>

①ハイドロゲドン

②ボンディング-DHO

 

「ちっ、手札交換カードか」

万丈目準 手札:2→0→2枚。

 

<万丈目が墓地の送ったカード>

①輝白竜 ワイバースター

②光と闇の竜

 

「墓地の【ボンディング-DHO】を除外して効果発動!デッキから【ウォーター・ドラゴン-クラスター】を手札に加える!」

三沢 手札:5→6枚。

 

【ボンディング-DHO】

通常罠

(1):自分の手札・墓地から「デューテリオン」「ハイドロゲドン」「オキシゲドン」を1体ずつデッキに戻して発動できる。自分の手札・墓地から「ウォーター・ドラゴン-クラスター」1体を選んで特殊召喚する。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。自分のデッキ・墓地から「ウォーター・ドラゴン」または「ウォーター・ドラゴン-クラスター」1体を選んで手札に加える。

 

「オレは手札から魔法カード【青天の霹靂】を発動!手札より出でよ!【ウォーター・ドラゴン-クラスター】!」

三沢 手札:6→5→4枚。

 

【青天の霹靂】

通常魔法

(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。

元々のレベルが10以下の通常召喚できないモンスター1体を、召喚条件を無視して手札から特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは、そのモンスター以外の自分のカードの効果を受けず、次の相手エンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。

このターン、自分はモンスターを通常召喚・特殊召喚できず、相手が受ける全てのダメージは0になる。

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン-クラスター ★10 ATK2800

 

【ウォーター・ドラゴン-クラスター】

特殊召喚・効果モンスター

星10/水属性/海竜族/攻2800/守2600

このカードは通常召喚できない。

「ボンディング」魔法・罠カードの効果でのみ特殊召喚できる。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの効果モンスターはターン終了時まで、攻撃力が0になり、効果を発動できない。

(2):このカードをリリースして発動できる。手札・デッキから「ウォーター・ドラゴン」2体を召喚条件を無視して守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「出たな!【ウォーター・ドラゴン-クラスター】!1ターン目から出してくるとは気前がいいじゃないか!」

 

「ふっ、今回の相手は油断できないようだからな。最初から全力で行かせてもらう!」

 

堅実な一手だな。

 

【ウォーター・ドラゴン-クラスター】の2つ目の効果は相手ターンでも使えるから、【青天の霹靂】のデッキバウンスのデメリット効果を緩和できるんだよな。

 

いやぁ、良い感じに盛り上がってきたな!

 

「バトルだ!【ウォーター・ドラゴン-クラスター】で伏せモンスターを攻撃!」

 

ウォーター・ドラゴン-クラスター ATK2800

vs

仮面竜 DEF1100 ※戦闘破壊

 

「馬鹿め!伏せモンスターは【仮面竜】だ!」

 

「リクルーターか!だがそのくらいなら想定内さ!」

 

【仮面竜】

効果モンスター

星3/炎属性/ドラゴン族/攻1400/守1100

(1):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。

 

「この瞬間、【仮面竜】の効果発動!デッキから【アームド・ドラゴン LV3】を特殊召喚する!」

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV3 ★3 DEF900

 

【アームド・ドラゴン LV3】

効果モンスター

星3/風属性/ドラゴン族/攻1200/守 900

(1):自分スタンバイフェイズにフィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。手札・デッキから「アームド・ドラゴン LV5」1体を特殊召喚する。

 

「【アームド・ドラゴン LV3】…「LV」モンスターか!」

 

「そうだ!次のターン、貴様の【ウォーター・ドラゴン-クラスター】を破壊してやる!」

 

「そう上手く行くかな?メインフェイズ2に移行!オレはカードを2枚セットしてターンエンド!」

三沢 手札:4→2枚。

 

 

◆万丈目準 LP:4000、手札:2枚。伏せカード:2枚。

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV3 ★3 DEF900

 

vs

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:2枚。伏せカード:2枚

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン-クラスター ★10 ATK2800

 

 

アニメに近い展開になったな。

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ…」

万丈目 手札:2→3枚。

 

さぁ、進化の時間だな。

 

「この瞬間、【アームド・ドラゴン LV3】の効果発動!自身を墓地に送ってデッキから【アームド・ドラゴン LV5】を特殊召喚する!」

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV5 ★5 ATK2300

 

【アームド・ドラゴン LV5】

効果モンスター

星5/風属性/ドラゴン族/攻2400/守1700

(1):手札からモンスター1体を墓地へ送り、そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。この効果を発動するために墓地へ送ったモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、その相手モンスターを破壊する。

(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊したターンのエンドフェイズに、フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。手札・デッキから「アームド・ドラゴン LV7」1体を特殊召喚する。

 

「メインフェイズへ移行!オレは手札から魔法カード【強欲で貪欲な壺】を発動!デッキトップから10枚裏側除外してデッキから2枚ドロー!」

万丈目 手札:3→2→4枚。

 

【強欲で貪欲な壺】

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

「更にオレは手札から魔法カード【レベルアップ!】を発動!【アームド・ドラゴン LV5】を墓地に送り、デッキから【アームド・ドラゴン LV7】を特殊召喚!」

万丈目 手札:4→3枚。

 

【レベルアップ!】

通常魔法

フィールド上に表側表示で存在する「LV」を持つモンスター1体を墓地へ送り発動する。

そのカードに記されているモンスターを、召喚条件を無視して手札またはデッキから特殊召喚する。

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV7 ★7 ATK2800

 

【アームド・ドラゴン LV7】

特殊召喚・効果モンスター

星7/風属性/ドラゴン族/攻2800/守1000

このカードは通常召喚できない。

「アームド・ドラゴン LV5」の効果でのみ特殊召喚できる。

(1):手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。墓地へ送ったそのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

 

「更にオレは手札から魔法カード【復活の福音】を発動!墓地から【巨神竜フェルグラント】を特殊召喚する!」

万丈目 手札:3→2枚。

 

【復活の福音】

通常魔法

(1):自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

(2):自分フィールドのドラゴン族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV7 ★7 ATK2800

巨神竜フェルグラント ★8 ATK2800

 

【巨神竜フェルグラント】

効果モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2800

(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外し、このカードの攻撃力・守備力は、除外したモンスターのレベルまたはランク×100アップする。

(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、「巨神竜フェルグラント」以外の自分または相手の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

「おぉ!兄者!あのモンスターは私たちが準に渡したレアカードだぞ!」

 

「本当だ!良いぞー!準ー!」

 

マジかよ。【巨神竜フェルグラント】って確かまだ市場に出回っていない海外の大会の優勝賞品となった世界に十数枚しかない超レアカードだぞ。万丈目グループのブラコンっぷりがヤバい。

 

「墓地から蘇生した【巨神竜フェルグラント】の効果発動!【ウォーター・ドラゴン-クラスター】を除外する!」

 

「この程度は計算の範囲内だ!【ウォーター・ドラゴン-クラスター】の効果発動!自身をリリースしてデッキから【ウォーター・ドラゴン】2体を特殊召喚する!」

 

チェーン②ウォーター・ドラゴン-クラスター

チェーン①巨神竜フェルグラント ※対象を失い、不発。

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★8 DEF2600

ウォーター・ドラゴン ★8 DEF2600

 

【ウォーター・ドラゴン】

特殊召喚・効果モンスター

星8/水属性/海竜族/攻2800/守2600

このカードは通常召喚できない。

「ボンディング-H2O」の効果でのみ特殊召喚できる。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの炎属性モンスター及び炎族モンスターの攻撃力は0になる。

(2):このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の「ハイドロゲドン」2体と「オキシゲドン」1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「惜しかったな、万丈目!」

 

「万丈目さんだ!これからが本番だ!アームド・ドラゴンの更なる進化を見るがいい!」

 

「何っ!?」

 

「オレは【アームド・ドラゴン LV7】を墓地に送り、手札から【アームド・ドラゴン LV10】を特殊召喚する!」

万丈目 手札:2→1枚。

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV10 ★10 ATK3000

巨神竜フェルグラント ★8 ATK2800

 

【アームド・ドラゴン LV10】

特殊召喚・効果モンスター

星10/風属性/ドラゴン族/攻3000/守2000

このカードは通常召喚できない。

自分フィールドの「アームド・ドラゴン LV7」1体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。

(1):手札を1枚墓地へ送って発動できる。相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。

 

「レベル10!?」

 

確かに【アームド・ドラゴン LV10】は強力な効果を持つモンスターだが、【アームド・ドラゴン LV10】をコストに【アームド・ドラゴン LV7】の効果を発動するだけでも【ウォーター・ドラゴン】たちは十分に破壊できた。

 

この判断が吉と出るか凶と出るか。

 

手札を一気に消費してきたが、三沢の伏せカードが2枚も残っているけれど、ここで勝負に出る気かな?

 

「おぉっ!あれこそが我がノース校に伝わるアームド・ドラゴンの最終形態!良いぞ!万丈目サンダー!」

 

「「「「「ウォォォォォォォッ!サンダー!万丈目サンダー!!」」」」」

 

一ノ瀬校長が興奮して席から立ち上がると同時にノース校の観客席から怒涛の声援が飛び交う。

 

「そしてオレは【アームド・ドラゴン LV10】の効果発動!手札の【アークブレイブドラゴン】を墓地に送り、貴様のモンスターを全て破壊する!

万丈目 手札:1→0枚。

 

「甘いな!リバースカードオープン!速攻魔法【我が身を盾に】を発動!破壊効果を無効にして【アームド・ドラゴン LV10】を破壊する!」

三沢大地 LP:4000→2500、伏せカード:2→1枚

 

【我が身を盾に】

速攻魔法

1500ライフポイントを払って発動する。

相手が発動した「フィールド上のモンスターを破壊する効果」を持つカードの発動を無効にし破壊する。

 

チェーン②我が身を盾に

チェーン①アームド・ドラゴン LV10 ※効果の発動を無効にして破壊。

 

「ふん、ライフを半分近く払ったとはいえ、オレの【アームド・ドラゴン LV10】を防ぐするとはな」

 

「このくらいは必要経費さ」

 

「だが、お前ならこの効果を防ぐことは読めている!オレは墓地の【復活の福音】の効果発動!墓地からこのカードを除外して【アームド・ドラゴン LV10】の破壊を防ぐ!」

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV10 ★10 ATK3000

巨神竜フェルグラント ★8 ATK2800

 

「やるな、万丈目!」

 

「万丈目さんだ!まだオレの攻撃は残っている!バトルだ!【巨神竜フェルグラント】で【ウォーター・ドラゴン】を攻撃!」

 

「掛かったな!リバースカードオープン!罠カード【分断の壁】発動!」

三沢大地 伏せカード:1→0枚

 

【分断の壁】

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールドの全ての攻撃表示モンスターの攻撃力は、相手フィールドのモンスターの数×800ダウンする。

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV10 ★10 ATK3000→1400

巨神竜フェルグラント ★8 ATK2800→1200

 

「ちっ!やってくれる!」

 

これは痛いな。【分断の壁】の全体弱体化はフィールドに居る限りずっと続くからな。

 

巨神竜フェルグラント ATK1200

vs

ウォーター・ドラゴン DEF2600 ※ATKとDEFの差分1400の反射ダメージが発生。

 

「ぐあぁぁぁっ!」

万丈目準 LP:4000→2600

 

「ふっ、これでライフポイントは並んだな?」

 

「くっ!オレはこれでターンエンドだ!」

 

 

◆万丈目準 LP:2600、手札:0枚。伏せカード:2枚。

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV10 ★10 ATK1400

巨神竜フェルグラント ★8 ATK1200

 

vs

 

◆三沢大地 LP:2500、手札:2枚。伏せカード:0枚

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★8 DEF2600

ウォーター・ドラゴン ★8 DEF2600

 

 

さて、この三沢のターンがこのデュエルの分水嶺となるのかな。

 

三沢はこのターンで【アームド・ドラゴン LV10】を何とかしなければ、次のターンまたであのモンスターの全体除去効果が炸裂するだろう。流石に三沢にもう一度あの効果を防ぐ手立てはないはずだ。

 

対する万丈目もフィールドの【ウォーター・ドラゴン】2体と三沢の手札2+ドロー分1枚から繰り出される攻撃を殆ど伏せカードのみで防がなければならない。

 

いや、【アークブレイブドラゴン】を墓地に送っていたか。何を出してくるやら。

 

それにしても、万丈目は最初のターンに伏せたあの2枚の伏せカードを使う様子が全くないな。一体、何のカードを伏せているんだろうか?

 

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ…」

三沢 手札:2→3枚。

 

「この瞬間!墓地の【アークブレイブドラゴン】の効果発動!墓地の【亡龍の戦慄-デストルドー】を特殊召喚する!」

 

【アークブレイブドラゴン】

効果モンスター

星7/光属性/ドラゴン族/攻2400/守2000

(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの表側表示の魔法・罠カードを全て除外し、このカードの攻撃力・守備力は、この効果で除外したカードの数×200アップする。

(2):このカードが墓地へ送られた次のターンのスタンバイフェイズに、「アークブレイブドラゴン」以外の自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV10 ★10 ATK1400

巨神竜フェルグラント ★8 ATK1200

亡龍の戦慄-デストルドー ★7 DEF3000 ※チューナー

 

【亡龍の戦慄-デストルドー】

チューナー・効果モンスター

星7/闇属性/ドラゴン族/攻1000/守3000

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、LPを半分払い、自分フィールドのレベル6以下のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したこのカードは、レベルが対象のモンスターのレベル分だけ下がり、フィールドから離れた場合に持ち主のデッキの一番下に戻る。

 

「チューナーか…」

 

「さぁ、どうした!貴様のターンだぞ!」

 

「そうだな、メインフェイズへ移行!オレは手札よりフィールド魔法【伝説の都 アトランティス】を発動!」

三沢 手札:3→2枚。フィールド魔法:0→1枚。

 

【伝説の都 アトランティス】

フィールド魔法

このカード名はルール上「海」として扱う。

(1):フィールドの水属性モンスターの攻撃力・守備力は200アップする。

(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、お互いの手札・フィールドの水属性モンスターのレベルは1つ下がる。

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★8→7 DEF2600→2800

ウォーター・ドラゴン ★8→7 DEF2600→2800

 

「更にオレは手札より【デューテリオン】を召喚!」

三沢 手札:3→2枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7 DEF2800

ウォーター・ドラゴン ★7 DEF2800

デューテリオン ★5→4 ATK2000→2200

 

「【デューテリオン】の効果を発動する!墓地から【デューテリオン】を特殊召喚だ!」

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7 DEF2800

ウォーター・ドラゴン ★7 DEF2800

デューテリオン ★4 ATK2200

デューテリオン ★5→4 ATK2000→2200

 

「そして、オレは【デューテリオン】2体でオーバーレイ!」

 

「なっ!?まさか、エクシーズ召喚か!?」

 

「ご名答!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!出でよ!【エヴォルカイザー・ドルカ】!」

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7 DEF2800

ウォーター・ドラゴン ★7 DEF2800

エヴォルカイザー・ドルカ ☆4 DEF1700 ORU:2

 

【エヴォルカイザー・ドルカ】

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/炎属性/ドラゴン族/攻2300/守1700

恐竜族レベル4モンスター×2

(1):このカード以外のモンスターの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にし破壊する。

 

次のターンの【アームド・ドラゴン LV10】の効果を警戒して布石を打ってきたな。

 

「オレは2体の【ウォーター・ドラゴン】を攻撃表示に変更!」

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7 DEF2800→ATK3000

ウォーター・ドラゴン ★7 DEF2800→ATK3000

エヴォルカイザー・ドルカ ☆4 DEF1700 ORU:2

 

「バトルだ!【ウォーター・ドラゴン】で【アームド・ドラゴン LV10】を攻撃!」

 

この【ウォーター・ドラゴン】2体の攻撃が決まれば三沢の勝ちだ!なんてのは、俺は流石にフラグ過ぎて言わない。

 

「この【ウォーター・ドラゴン】2体の攻撃が通れば三沢の勝ちが決まる!けど、万丈目の伏せカードは2枚か。コナミ、この攻撃は本当に通ると思うか?」

 

「十代もそう思うよな。三沢の戦術にこれと言ったミスは無いと思うけど、やっぱり今まで使っていない万丈目のあの伏せカードが気になるかな」

 

「大丈夫っすよ!万丈目君はあの伏せカードをずっと使ってなかったんだし!このターンで本校代表の三沢君の勝ちっスよ!」

 

「いいぞぉー!これで決まりなんだナァ!」

 

十代、コナミ、翔、隼人の4人は三沢の勝利で決まるかも知れない一撃を注視している。

 

「万丈目さんだ!遊城十代と赤羽コナミとそのフレンズ共!観客は黙ってオレのデュエルを見ていろ!」

 

ようやく伏せカードを使う気だな。さて、何を伏せていたんだろう?

 

「リバースカードオープン!罠カード【立ちはだかる強敵】を発動!お前がバトルを挑むのは【亡龍の戦慄-デストルドー】だ!」

万丈目 伏せカード:2→1枚。

 

【立ちはだかる強敵】

通常罠

相手の攻撃宣言時に発動する事ができる。自分フィールド上の表側表示モンスター1体を選択する。

発動ターン相手は選択したモンスターしか攻撃対象にできず、全ての表側攻撃表示モンスターで選択したモンスターを攻撃しなければならない。

 

「何っ!?」

 

ウォーター・ドラゴン ATK3000

vs

亡龍の戦慄-デストルドー DEF3000 ※ATKとDEFの差分無し。

 

ウォーター・ドラゴン ATK3000

vs

亡龍の戦慄-デストルドー DEF3000 ※ATKとDEFの差分無し。

 

これはまた面白い罠を使うなぁ。素直な防御札の【和睦の使者】辺りの方が堅実だと思うが、こういった攻撃的な部分も万丈目らしいということなのかな?

 

「【立ちはだかる強敵】、相手モンスター全てに対象のモンスターへと攻撃させる罠カードね」

 

「あぁ。【亡龍の戦慄-デストルドー】の防御力は3000。並大抵のモンスターではあの壁は突破できないな」

 

「いやぁ、万丈目君も魅せてくれるなぁ!」

 

「ボクたちはアカデミアを離れていた2年間に随分と強いデュエリストが増えたんだね」

 

明日香、亮、吹雪、藤原の4人も彼ら2人のデュエルを食い入るように見ている。

 

「ふっ、そう簡単には勝たせてくれないか」

 

「当たり前だ!」

 

「それなら、メインフェイズ2に移行。カードを1枚セットしてターンエンドだ」

三沢 手札:2→1枚。伏せカード:0→1枚。

 

 

◆万丈目準 LP:2600、手札:0枚。伏せカード:1枚。

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV10 ★10 ATK1400

巨神竜フェルグラント ★8 ATK1200

亡龍の戦慄-デストルドー ★7 DEF3000 ※チューナー

 

vs

 

◆三沢大地 LP:2500、手札:1枚。伏せカード:1枚、フィールド魔法:1

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

エヴォルカイザー・ドルカ ☆4 DEF1700 ORU:2

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

万丈目 手札:0→1枚。

 

「オレは手札から魔法カード【ギャラクシー・サイクロン】を発動!伏せカードを破壊する!」

万丈目 手札:1→0枚。

 

【ギャラクシー・サイクロン】

通常魔法

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

(2):墓地のこのカードを除外し、フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

「くっ!だが、問題ない!」

三沢 伏せカード:1→0枚。

 

墓地に送られたのは…【波紋のバリア -ウェーブ・フォース-】か。凶悪なのを伏せてたな。

 

「オレはモンスターを守備表示に変更する」

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV10 ★10 ATK1400→DEF2000

巨神竜フェルグラント ★8 ATK1200→DEF2800

亡龍の戦慄-デストルドー ★7 DEF3000 ※チューナー

 

「これでオレはターンエンド!!」

 

 

◆万丈目準 LP:2600、手札:0枚。伏せカード:1枚。

 

<万丈目準のフィールド>

アームド・ドラゴン LV10 ★10 DEF2000

巨神竜フェルグラント ★8 DEF2800

亡龍の戦慄-デストルドー ★7 DEF3000 ※チューナー

 

vs

 

◆三沢大地 LP:2500、手札:1枚。伏せカード:0枚、フィールド魔法:1

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

エヴォルカイザー・ドルカ ☆4 DEF1700 ORU:2

 

 

そろそろ万丈目も体制を整えてくる頃だろう。このターンで三沢がどこまで動けるかだな。

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

三沢 手札:1→2枚。

 

「オレは手札から【おろかな埋葬】を発動!デッキから【カーボネドン】を墓地に送る!」

三沢 手札:2→1枚。

 

【おろかな埋葬】

通常魔法

(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

 

「オレは墓地の【カーボネドン】の効果発動!このカードを除外してデッキから【ダイヤモンド・ドラゴン】を特殊召喚!」

 

【カーボネドン】

効果モンスター

星3/地属性/恐竜族/攻 800/守 600

「カーボネドン」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが炎属性モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動する。このカードの攻撃力は、そのダメージ計算時のみ1000アップする。

(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。手札・デッキからレベル7以下のドラゴン族の通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

エヴォルカイザー・ドルカ ☆4 DEF1700 ORU:2

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800

 

【ダイヤモンド・ドラゴン】

通常モンスター

星7/光属性/ドラゴン族/攻2100/守2800

全身がダイヤモンドでできたドラゴン。まばゆい光で敵の目をくらませる。

 

自分のフィールドを盤石にしてきたか。堅実な三沢らしい一手だな。

 

「バトルだ!【ウォーター・ドラゴン】で【アームド・ドラゴン LV10】を攻撃!アクア・パニッシャー!」

 

ウォーター・ドラゴン ATK3000

vs

アームド・ドラゴン LV10 DEF2000 ※戦闘破壊

 

<万丈目準のフィールド>

巨神竜フェルグラント ★8 DEF2800

亡龍の戦慄-デストルドー ★7 DEF3000 ※チューナー

 

「ちぃっ!」

 

「追撃だ!【ウォーター・ドラゴン】で【巨神竜フェルグラント】を攻撃!アクア・パニッシャー!」

 

ウォーター・ドラゴン ATK3000

vs

巨神竜フェルグラント DEF2800 ※戦闘破壊

 

<万丈目準のフィールド>

亡龍の戦慄-デストルドー ★7 DEF3000 ※チューナー

 

「くぅっ!まだだ!」

 

「メインフェイズ2に移行。オレはカードをセット!」

三沢 手札:1→0枚。伏せカード:0→1枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

エヴォルカイザー・ドルカ ☆4 DEF1700 ORU:2

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800

 

「これでオレはターンエンドだ!」

 

「この瞬間!リバースカードオープン!罠カード【裁きの天秤】発動!」

 

【裁きの天秤】

通常罠

「裁きの天秤」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):相手フィールドのカードの数が自分の手札・フィールドのカードの合計数より多い場合に発動できる。自分はその差の数だけデッキからドローする。

 

おぉ!ここで【裁きの天秤】か!ガンガン手札を消費していたのはこの盤面でリカバリーできることを見越してのことだったのかもな。

 

「オレの手札・フィールドのカードは1枚!お前のフィールドのカードは6枚!その差分5枚デッキからドロー!」

万丈目 手札:0→6枚。

 

「5ドロー!?まさか、最初から伏せていたカードがこんなカードだったなんて!?」

 

「三沢、よく覚えておけ!キサマと俺では三と万、9997ほどの違いがあるのだ!」

 

「ちぃ!まだ勝負が決まったわけではない!」

 

 

◆万丈目準 LP:2600、手札:5枚。伏せカード:0枚。

 

<万丈目準のフィールド>

亡龍の戦慄-デストルドー ★7 DEF3000 ※チューナー

 

vs

 

◆三沢大地 LP:2500、手札:0枚。伏せカード:1枚、フィールド魔法:1

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

ウォーター・ドラゴン ★7 ATK3000

エヴォルカイザー・ドルカ ☆4 DEF1700 ORU:2

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800

 

 

このハンドアドバンテージの差は、三沢にあった勝負の流れをひっくり返しそうだな!

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

万丈目 手札:5→6枚。

 

「オレは墓地から【ギャラクシー・サイクロン】の効果を発動!このカードを墓地から除外して【伝説の都 アトランティス】を破壊する!」

 

「十分に役立ってくれた!問題ない!」

三沢 フィールド魔法:1→0枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★7→8 ATK3000→2800

ウォーター・ドラゴン ★7→8 ATK3000→2800

エヴォルカイザー・ドルカ ☆4 DEF1700 ORU:2

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800

 

「オレは手札から魔法カード【ワン・フォー・ワン】を発動!手札の【エクリプス・ワイバーン】を墓地に送り、デッキから【輪廻竜サンサーラ】を特殊召喚!」

万丈目 手札:6→5→4枚。

 

【ワン・フォー・ワン】

通常魔法

(1):手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。

手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

 

<万丈目準のフィールド>

亡龍の戦慄-デストルドー ★7 DEF3000 ※チューナー

輪廻竜サンサーラ ★1 DEF0

 

【輪廻竜サンサーラ】

効果モンスター

星1/光属性/ドラゴン族/攻 0/守 0

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、このカードは2体分のリリースにできる。

(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のレベル5以上のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。その後、そのモンスターをアドバンス召喚できる。

 

「墓地の【エクリプス・ワイバーン】の効果発動!デッキの【ダーク・アームド・ドラゴン】を除外する!」

 

【エクリプス・ワイバーン】

効果モンスター

星4/光属性/ドラゴン族/攻1600/守1000

(1):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。デッキから光属性または闇属性のドラゴン族・レベル7以上のモンスター1体を除外する。

(2):墓地のこのカードが除外された場合に発動できる。このカードの(1)の効果で除外されているモンスターを手札に加える。

 

「無駄だ!【エヴォルカイザー・ドルカ】のORUを1つ取り除いて効果発動!【エクリプス・ワイバーン】の効果の発動を無効にする!」

エヴォルカイザー・ドルカ ORU:2→1

 

チェーン②エヴォルカイザー・ドルカ

チェーン①エクリプス・ワイバーン ※効果無効化

 

「ならば!レベル1【輪廻竜サンサーラ】にレベル7【亡龍の戦慄-デストルドー】をチューニング!」

 

「来るか、シンクロ召喚!」

 

「そうだ!お前だけが成長していると思うな!来い!【ライトエンド・ドラゴン】!」

 

<万丈目準のフィールド>

ライトエンド・ドラゴン ★8 ATK2600

 

【ライトエンド・ドラゴン】

シンクロ・効果モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻2600/守2100

チューナー+チューナー以外の光属性モンスター1体以上

このカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。このカードの攻撃力・守備力を500ポイントダウンし、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力・守備力はエンドフェイズ時まで1500ポイントダウンする。

 

「ここでオレは手札から【ミンゲイドラゴン】を召喚!」

万丈目 手札:4→3枚。

 

<万丈目準のフィールド>

ライトエンド・ドラゴン ★8 ATK2600

ミンゲイドラゴン ★2 ATK400

 

【ミンゲイドラゴン】

効果モンスター

星2/地属性/ドラゴン族/攻 400/守 200

ドラゴン族モンスターをアドバンス召喚する場合、このカードは2体分のリリースとする事ができる。

自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、このカードを表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。この効果は自分の墓地にドラゴン族以外のモンスターが存在する場合には発動できない。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

 

「更にオレは、LPを半分支払い、墓地の【亡龍の戦慄-デストルドー】の効果発動!効果対象をレベル2【ミンゲイドラゴン】とし、自身のレベルを5にして墓地から特殊召喚する!」

万丈目準 LP:2600→1300

 

「させない!【エヴォルカイザー・ドルカ】のORUを1つ取り除いて効果発動!【亡龍の戦慄-デストルドー】の効果の発動を無効にする!」

エヴォルカイザー・ドルカ ORU:1→0

 

チェーン②エヴォルカイザー・ドルカ

チェーン①亡龍の戦慄-デストルドー ※効果無効化

 

ドルカのORUは尽きた。これで万丈目の行動を遮る障害は無くなったな。

 

「三沢大地、お前は強い…だがそれでもオレは、ヤツともう一度戦う前に誰にも負けたくない!」

 

「万丈目?」

 

「万丈目さんだ!オレは手札から装備魔法【巨大化】を発動!【ライトエンド・ドラゴン】に装備する!」

万丈目 手札:3→2枚。装備魔法:0→1枚。

 

【巨大化】

装備魔法

(1):自分のLPが相手より少ない場合、装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。

自分のLPが相手より多い場合、装備モンスターの攻撃力は元々の攻撃力の半分になる。

 

<万丈目準のフィールド>

ライトエンド・ドラゴン ★8 ATK2600→5200 ※【巨大化】装備

ミンゲイドラゴン ★2 ATK400

 

「こ、攻撃力5200!?」

 

「まだだ!オレは手札から永続魔法【ドラゴニック・エンレイジ】を発動!!」

万丈目 手札:2→1枚。永続魔法:0→1枚。

 

【ドラゴニック・エンレイジ】※漫画版オリジナルカード

永続魔法

自分フィールドのドラゴン族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

「まだまだだ!オレは手札から装備魔法【ドラゴンズ・ユニット】を発動!【ライトエンド・ドラゴン】に装備する!!」

万丈目 手札:1→0枚。装備魔法:1→2枚。

 

【ドラゴンズ・ユニット】※漫画版オリジナルカード

装備魔法

ドラゴン族モンスターのみ装備可能。

装備モンスターの攻撃力は、自分フィールドのドラゴン族モンスター1体につき400ポイントアップする。

 

<万丈目準のフィールド>

ライトエンド・ドラゴン ★8 ATK5200→6000 ※【巨大化】+【ドラゴンズ・ユニット】装備

ミンゲイドラゴン ★2 ATK400

 

「攻撃力6000!?」

 

「仕上げだ!墓地の【輪廻竜サンサーラ】の効果発動!自身を除外し、墓地に眠るオレの最強の僕を呼び戻す!オレの手元へ戻れ!【光と闇の竜】!」

万丈目 手札:0→1枚。

 

ドルカのORUはもう残っていない。三沢にこの効果を止めることはできないだろう。

 

「最初のターンの【手札断殺】で墓地の置かれていたモンスターか!」

 

「そうだ!そして【輪廻竜サンサーラ】の効果はまだ続いている!オレは【ミンゲイドラゴン】を2体分としてリリース!出でよ!【光と闇の竜】!!」

万丈目 手札:1→0枚。

 

<万丈目準のフィールド>

ライトエンド・ドラゴン ★8 ATK6000 ※【巨大化】+【ドラゴンズ・ユニット】装備

光と闇の竜 ★8 ATK2800

 

【光と闇の竜】

効果モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2400

このカードは特殊召喚できない。

このカードの属性は「闇」としても扱う。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にする。この効果でカードの発動を無効にする度に、このカードの攻撃力と守備力は500ポイントダウンする。

このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。自分フィールド上のカードを全て破壊する。選択したモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。

 

フィールドに黒い左半身と白い右半身を持つ巨大な竜が姿を現した。

 

「【光と闇の竜】…オレはコイツと共に強くなる!」

 

「あのモンスターは万丈目君が中学時代に使っていたエースモンスター!?」

 

「あれが当時噂になっていた万丈目の【光と闇の竜】か」

 

「うぉー!すげー!格好いいなー!」

 

「【光と闇の竜】か。良いモンスターだな!」

 

「兄貴!?コナミ君!?ボクたちは本校代表の三沢君の応援をしないと!」

 

「でも、綺麗なモンスターなんだナァ」

 

各々が【光と闇の竜】の登場に思い思いの言葉を口にしている。

 

うわ~。凄い嬉しそう。あの白黒トカゲ、よっぽどデュエルに出たかったんだろうなぁ。

 

「バトルだ!【ライトエンド・ドラゴン】で【ウォーター・ドラゴン】を攻撃!」

 

「くっ!リバースカードオープン!罠カード【魔法の筒】発動!【ライトエンド・ドラゴン】の攻撃を無効化して、その攻撃力分のダメージを万丈目に跳ね返す!」

三沢 伏せカード:1→0枚。

 

【魔法の筒】

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを相手に与える。

 

「無駄だぜ三沢!【光と闇の竜】の効果発動!【魔法の筒】の発動を無効にする!」

光と闇の竜 ATK2800→2300

 

チェーン②光と闇の竜

チェーン①魔法の筒 ※発動無効

 

「バトルは続行される!行け!【ライトエンド・ドラゴン】!」

 

 

本来ならそしてここで【ライトエンド・ドラゴン】の効果が発動できるんだが、それをやると【光と闇の竜】の効果が強制発動して【ライトエンド・ドラゴン】は爆発四散してしまうからやらないんだよな。

 

 

ライトエンド・ドラゴン ATK6000

vs

ウォーター・ドラゴン ATK2800 ※戦闘破壊

 

「うわぁぁぁぁぁっ!」

三沢 LP:2500 → 0

 

 

 

「そこまで!デュエル終了!勝者は、ノース校代表、万丈目準!」

 

「くっ…オレの負けだ」

 

「三沢、オレの勝ちだ!」

 

楽しく長かったデュエルも終わりを告げた。そこに居るのは勝者と敗者のみだ。

 

「さぁ、お前たち!オレの名を言ってみろ!分からなければ…言って聞かせるぜ!」

 

「一!」

 

「「十!」」

 

「「「百!」」」

 

「「「「千!」」」」

 

「万丈目サンダー!」

 

「「「「「ウォォォォォォォッ!サンダー!万丈目サンダー!!」」」」」

 

響先生のデュエル終了の宣言の直後から、デュエルアカデミア本校とノース校の垣根無く、会場には万丈目サンダーのコールが鳴り響いている。

 

アニメ通りとは行かず、この世界での対抗試合はノース校が勝利を収めることになったか。

 

三沢もアウェーに近い空気の中で手堅く堅実によくやっていたと思うが、一歩及ばなかった感じだな。

 

ところで、本校は全国TV中継の中でノース校に敗北したわけだが、流石にここの勝敗は…俺の退学には関係ないよな?

 

~~~

 

デュエルが終わると観客席は熱狂の渦に包まれていた!

 

「おぉぉぉぉっ!見たか兄者!準が勝ったぞ!」

 

「もちろん見ていたぞ正司!準が勝った!」

 

「良くやったサンダー!これであの褒美は私のものだ!」

 

「素晴らしいデュエルだったノーネ。それにしてもシニョール三沢を破るナンーテ…シニョール万丈目はノース校に行ってから一皮むけたようナノーネ」

 

「良いぞー!二人ともスゲーデュエルだったぜー!」

 

「万丈目―!三沢―!次はオレとデュエルしようぜー!」

 

「三沢君も!負けちゃったけど凄かったっスよー!」

 

「二人とも大健闘だったんだナァ!」

 

「万丈目君、すっかり中学校時代の活力を取り戻したようね。私もうかうかしていられないわ!」

 

「こちらも熱くなるような良いデュエルを見せて貰った」

 

「藤原…年上としては負けていられないよね?」

 

「あぁ。その大会が終わったら早速この試合の研究をしないとね。吹雪たちにも手伝ってもらうよ?」

 

会場に居る大多数の人達が万丈目と三沢の実力を認めており、その健闘を称えている。

 

「万丈目、退学になったくせに…」

 

「落ちこぼれた万丈目に負けるなんて、三沢も大したことないよな」

 

「ボクたち本物のエリートには及ばないさ」

 

「あぁ、そうだな」

 

最も、元万丈目の下っ端である取巻太陽たちのように一部現実を見れていないオベリスクブルーのエリィト(笑)も存在する。

 

アニメGXではホワイト堕ちした万丈目に瞬殺されて実力の差をわからされていたけれど、この世界だとどうなるかな。

 

「さて、それじゃ相手を待たせすぎるのも悪いし、俺もそろそろ行こうかな」

 

わざわざ対抗試合の開始前から会場の天井付近なんて目立つ所に配下のコウモリを置くなんてわかりやすい誘いをされていたんだ。受けるのが筋だろうからね。

 

~~~

 

他の生徒たちがノース校の生徒たちの見送りに向かう中、俺は1人で会場に居たコウモリの後を追いかけていた。

 

どうせ見送りイベントでは大したことが起きないだろうからな。万丈目のアカデミア本校復帰と、万丈目によるアームド・ドラゴンの借りパクと、一ノ瀬校長へのトメさんのチッスくらいだ。後半は心底どうでもいい。

 

「あれ?クロト?」

 

「コナミ、お前もか」

 

俺を導くようにゆっくり移動するコウモリを追跡していると、通路の曲がり角からコナミが現れた。どうやらコナミも俺とは別のコウモリに導かれたらしい。

 

コナミと合流してそのまま2体のコウモリの行方を辿っていくと、GWにサイコショッカーが現れたという発電所へ辿り着いた。当然、そこで待っていたのは…。

 

「久し振りね。コナミ、クロト」

 

「やっほー。久し振りだなカミューラ」

 

「1年振りくらいだな。自称ヴァンパイアの貴婦人」

 

緑の長髪を風になびかせ、黒のドレスを着こなす自称ヴァンパイアの貴婦人、カミューラだ。

 

「それで?どうして俺達を呼び出したんだ?今ここで決着をつけるか?」

 

「おっ、デュエルか?」

 

「違うわよ。鍵を持っていないアンタたちを倒しても意味がないし、そもそもアンタたち2人を同時に相手取れるなんて思い上がりもしていないわ」

 

「鍵?」

 

「後で説明してやるよ」

 

俺とコナミがデュエルディスクを構えようとするとカミューラはあっさりと否定してデュエルを拒否する。

 

向こうは問答無用なのに、こっちからのデュエルは断れるとか、ズルい。ズルくない?

 

「今日は宣戦布告よ」

 

「何だ…本当にデュエルはしないのか…」

 

「宣戦布告ねぇ」

 

デュエルはしない宣言で気落ちするコナミは放置して、カミューラへ話の続きを促す。

 

「近日中にセブンスターズの大攻勢が始まるわ。せいぜい覚悟しておくことね」

 

「大攻勢…つまり、デュエルし放題ってことか!」

 

「コナミ、ステイ!」

 

このデュエル狂がいつも通り過ぎるから、こちらも落ち着けて助かるな。

 

「もし命が惜しくなったり怖くなったのなら、早めにアカデミアから退去することをお勧めするわ」

 

「しないかな~」

 

「俺も同じかな」

 

今更ビビッて逃げると思われているのだろうか?第一、ここで逃げたら別の存在に殺されるので論外だ。

 

「そう、残念ね。じゃあ、また会いましょう?今度会う時は、明確な敵同士よ。アンタたち相手に手加減なんて出来ないからね?」

 

カミューラはそれだけ言い残すとコウモリに包まれていき、そのコウモリが散開する頃にはその姿は何処にも見当たらなかった。時々ある格好いい敵役の退場方法だ。俺も似たようなことはできる。

 

「わざわざそれだけを言いに来たのかな?」

 

「さぁな。俺達をアカデミアから離してセブンスターズとしての仕事を達成しやすくしたかったのかもな」

 

もしくは、命の危険のあるデュエルに巻き込まれないように最終警告をしてくれたのかもな。

 

~~~

 

カミューラとの対話が終わってからそのままラーイエローの寮に戻り、ノース校代表団の見送りに言った連中にどんなことがあったかを聞いたところ、下記のようなことがあったらしい。

 

①万丈目準がデュエルアカデミア本校に復帰すること。ただ、出席日数が足りずにオシリスレッドの生徒になったこと。

 

②復帰する際、万丈目はノース校キングの座をノース校の江戸川に返し、一ノ瀬校長にアームド・ドラゴンのデッキを返却したこと。

 

③表彰式の後、一ノ瀬校長がミスアカデミアのトメさんのチッスを受けて、舞い上がった後に海に落ちたこと。

 

④鮫島校長が対抗試合の優勝賞品を自分の都合の良いものにして私物化していたことが発覚して、ただでさえ低い倫理委員会から鮫島校長への信頼度が更に下降したこと。

 

「あちゃ~。アームド・ドラゴンのデッキは返しちゃったか~」

 

アニメ基準で見るならば今後起こりうる斎王戦とか、ジェネクスとか、アモン戦とか大丈夫かなぁ。最後のエド戦とか、アームド・ドラゴン無しで勝てるビジョンが見えない。

 

いや、その辺りはこの世界だと巨神竜と白黒トカゲたちが居るから何とかなるかな。俺が改めてアームド・ドラゴン・サンダー関連のカードをアイツに渡してもいいけど、状況次第かな。

 

それよりもセブンスターズの件が問題だな。何処かの一部のアホ教師たちが『部外者の貴様へ七星門の鍵を託すほど信用できない』とかなんとか言って猛反対されて、俺は七星門の鍵の守護者じゃない部外者なんだよな。

 

気持ちはわかるけどさ。その後で平然とクロノスや響先生に鍵を渡して自分たちは知らんぷりなのは人間としてちょっとどうかと思う。海馬コーポレーション経由で文句を言えばどうにかなりそうだけど、更なる悪感情を生んで妙なところで足を引っ張られかねないから止めた。

 

「クロノスや響先生なら正々堂々をデュエルを挑まれたなら、デュエルに負けて鍵を奪われることは無いと思う。だけどなぁ」

 

カミューラは勝利の為なら自身のプライドを捨てて汚い手を使える女性だ。クロノスや響先生であっても、生徒を人質を取られて敗北、なんてことも十分に有り得る。

 

そしてそれを防ごうとして俺が先にセブンスターズたちにデュエルを仕掛けたとして、セブンスターズたちが闇のデュエルで受けてくれないと話にならない。

 

セブンスターズ最後の1人であろうダークネスの仮面の男もまだ見つかっていない。墓守の長から貰った首飾りには特に何の反応もないことから、恐らくは大攻勢とやらに備えてセブンスターズのアジトで身を潜めているのだろう。

 

「俺が仕掛けたデュエルを受けそうなのは墓守の首飾りの半分を持つこのダークネスの男くらいだよなぁ。せめてこいつだけは俺が倒しておきたいところだな」

 

もうそろそろアニメGX本編と本格的にストーリーが乖離して来るだろう。今後は原作知識の流用も難しくなってくる。もっと上手く立ち回れるように更なる力を身に付けなければならないな。

 

そこまで考えた後、本格的に睡魔に襲われて来たため、ベットに潜って眠ることにした…。




オリ主にとって最上級危険物である【光と闇の竜】を万丈目に返却できたので、対抗試合は心穏やかに鑑賞できました。

万丈目のデッキは【アームドドラゴン+α】です。レベル7まで育つとそこそこ強いのですが、それまでの道のりが長い上にレベルモンスター自体のサポートカードがほぼ無く、新規アームドドラゴン自体は入っていないのでデッキスペックはそこそこと言ったところでしたが、万丈目ブラザーズのテコ入れで巨神竜関連とドローソースが加わり、【光と闇の竜】慣例のカードもオリ主から取り戻したおかげで結構な強さを誇ります。

三沢のデッキは【ウォータードラゴン】です。以前と違い、強化カードをすべて投入している為、こちらもこの世界ではなかなか油断できない性能になっています。

次回の更新は4/17(土) AM6:00予定です。

戦車様、荒魂マサカド様、じょにぃ様、カイナ様、gsころりん様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。

斎王琢磨の運命力は?

  • 原作遵守。強化万丈目に瞬殺される。
  • 原作微強化。強化万丈目を苦戦させる。
  • 原作大強化。強化万丈目を瞬殺する。
  • 原作超強化。ずっと私のターン!
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