【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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前回のあらすじ:ダークネス(リージョンフォーム)

今回の対戦カードはセブンスターズのアビドス3世とアカデミア教師の灘晋平です。


第百十一話 セブンスターズ侵攻2

<三沢視点>

 

白河クロトがダークネス鮫島とデュエルを開始した頃、本日の授業の復習をしていて帰宅が遅くなっていた三沢大地は、寮への帰り道で妙なテンションの褐色の美女に話しかけれらていた。

 

「三沢っち♪ようやく見つけたわ♪さぁ、私と一緒に行きましょう?」

 

誰だこの女性は?こんな女性がアカデミアに居たか?

 

「行く?失礼ですが、貴方は?ボクの記憶違いで無ければ初対面だと思うのですが…」

 

「私はタニヤ。偉大なるアマゾネス一族の末裔にして長。そしてセブンスターズの1人」

 

「セブンスターズ!?お前が!」

 

この女がクロノス臨時校長や白河が言っていたセブンスターズ!?確か、闇のデュエルを仕掛けて来ると言う連中か!

 

「グルルルル…」

 

「と、虎!?」

 

目の前の女に気を取られている隙に、退路を大きな虎に塞がれてしまった。虎の足元には倫理委員会の職員が数名倒れている。流石に虎相手では勝てなかったようだ…。

 

くっ!オレを逃がさない為か!これでは闇のデュエルを受けざるを得ないか!?

 

「ここにお前の明暗を分ける2つのデッキがある。1つは知恵のデッキ、1つは勇気のデッキ。お前に自分の運命を選択させてやろう」

 

「もちろん、知恵のデッキと勝負だ!」

 

「よろしい!ふふっ!」

 

「オレは動かざること地の如し!地のデッキで相手をしよう!」

 

相手に使用するデッキを選ばせるとは…舐められたものだな!オレに知恵で挑んだことを後悔するといい!

 

「言い忘れていたが、これは闇のデュエルではない」

 

「なに?」

 

「魂なんて要らな~い♪私はお前自身が欲しいの~♪」

 

「はぁっ!?」

 

この女は何を言っているんだ?

 

「私が勝ったら、お前を村に連れ帰って婿にする!私が負けたら、お前のお嫁さんになってあげる~♪」

 

「なんだと…!?」

 

この女は本当に何を言っているんだ!?

 

「お前など、嫁にするつもりは毛頭ないが、このデュエルには絶対勝つ!」

 

 

「「デュエル!」」

 

 

~~~

 

<アビドス視点>

 

同時刻、アビドス3世とカミューラは七星門の鍵の守護者2人と対峙していた。

 

「アビドス、私はこっちの男をやるわ。そちらは任せるわよ?」

 

「うむ。余に任せておけ」

 

余と同行していたカミューラは七星門の鍵の守護者の1人とデュエルを開始した。彼女は強い。こちらが彼女の勝敗について気遣う必要はないだろう。

 

他に彼らに同行していた緑の服を着た衛兵たちは、余の配下が取り押さえて気絶させている。我らが狙うは七星門の鍵のみ。むやみに民草の命を奪う必要など無いのだ。

 

「デュエルを始める前に名乗っておこう。余はアビドス3世。ゆえあって今はセブンスターズの1人でもある」

 

「アビドス3世!?まさか、古代エジプトで千年もの間、無敗を誇った『デュエルの神』と呼ばれた少年王!?」

 

「ふっ、そう呼ばれていたこともあったな」

 

私と対峙する男が驚愕しているが、それは過去の話だ。余はカミューラはもちろん、タイタンやタニヤにも敗れている。

 

だが、何も知らなかったあの頃の余とは違う。我が配下たちに、今の余の実力を見せてやろうぞ。

 

「視察にまいったわけではないのだ。緊張せずともよい。其方の名は?」

 

「ボクの名前?ボクは灘晋平。このアカデミアの教師を務めている!」

 

やはりこの国の民草は妙な名前の者が多いな。

 

「ではシンペイ。余とデュエルだ!」

 

「の、望むところだ!ボクだって七星門の鍵を任された守護者!簡単にやられはしない!」

 

 

「「デュエル!」」

 

 

◆アビドス3世 LP:4000、手札:5枚。

 

vs

 

◆灘晋平 LP:4000、手札:5枚。

 

 

「先攻はボクが貰う!ボクのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

灘晋平 手札:5→6枚。

 

「ボクは手札から【賢者ケイローン】を召喚!」

灘晋平 手札:6→5枚。

 

<灘晋平のフィールド>

賢者ケイローン ★4 ATK1800

 

【賢者ケイローン】

効果モンスター

星4/地属性/獣戦士族/攻1800/守1000

1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。

相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

 

「そしてボクはカードを2枚セットしてターンエンドだ!」

灘晋平 手札:5→3枚。伏せカード:0→2枚。

 

 

◆アビドス3世 LP:4000、手札:5枚。

 

vs

 

◆灘晋平 LP:4000、手札:3枚。伏せカード:2枚。

 

<灘晋平のフィールド>

賢者ケイローン ★4 ATK1800

 

 

余がカードをドローしようとした時、ふとカミューラの方を見ている。

 

「行きなさい、【交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン】!ダイレクトアタックよ!」

 

「うわぁぁぁっ!」

 

ちょうどカミューラは対戦相手を撃破したところだったようだ。

 

「松村先輩!?先輩が人形にされてしまった!?」

 

闇のゲームに敗れた代償として対戦相手は人形になり、島の近くの海から1本の光の柱が出現したのが見える。

 

だが、カミューラはそれらに一切関心を持たずにこちらへ歩いてくる。

 

「あら?アビドス、まだやっていたの?」

 

「うむ」

 

「そう。なら私は先に次のターゲットの金髪オカッパの所に向かうわね」

 

カミューラが金髪オカッパと呼ぶ男は1人しかいない。確か、クロノスと言うタイタンと因縁のある男だったはずだ。

 

「あの男はタイタンが相手をするのではなかったか?」

 

「タイタンがあのオカッパに勝てるわけないでしょ?じゃあ、また後でね」

 

「うむ」

 

そう言い残すと、カミューラは対戦相手だった物に一度も視線を送ることなく、そのまま立ち去って行った。

 

「先輩…」

 

「どうした?戦意喪失か?こちらに鍵を渡すのならばサレンダーすることを許そう」

 

「誰が!デュエルは継続する!」

 

気弱な男かと思いきや、なかなか気骨のある男の様だな。

 

 

「そうか。余のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

アビドス 手札:5→6枚。

 

「余は手札から魔法カード【強欲で金満な壺】を発動!EXデッキから6枚裏側表示で除外してデッキから2ドロー!」

アビドス 手札:6→5→7枚。

 

【強欲で金満な壺】

通常魔法

(1):自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。

除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。

 

「余は手札から永続魔法【未来融合-フューチャー・フュージョン】を発動!【超合魔獣ラプテノス】を公開し、デッキの【地獄の門番イル・ブラッド】2体を墓地に送る!」

アビドス 手札:7→6枚。永続魔法:0→1枚。

 

【未来融合-フューチャー・フュージョン】※エラッタ前。

永続魔法

自分のエクストラデッキの融合モンスター1体をお互いに確認し、決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送る。

発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に、確認した融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。

 

「余は手札から永続魔法【ミイラの呼び声】を発動!効果により手札から【精気を吸う骨の塔】を特殊召喚!」

アビドス 手札:6→5→4枚。永続魔法:1→2枚。

 

【ミイラの呼び声】

永続魔法

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

この効果は自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動と処理ができる。

 

<アビドス3世のフィールド>

精気を吸う骨の塔 ★3 DEF1500

 

【精気を吸う骨の塔】

効果モンスター

星3/闇属性/アンデット族/攻 400/守1500

自分フィールド上にこのカード以外のアンデット族モンスターが存在する場合、このカードを攻撃する事はできない。

アンデット族モンスターが特殊召喚に成功する度に、相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

 

「余は手札から【ピラミッド・タートル】を召喚!」

アビドス 手札:4→3枚。

 

<アビドス3世のフィールド>

精気を吸う骨の塔 ★3 DEF1500

ピラミッド・タートル ★4 ATK1200

 

【ピラミッド・タートル】

効果モンスター

星4/地属性/アンデット族/攻1200/守1400

(1):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから守備力2000以下のアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。

 

「余は手札から魔法カード【龍の鏡】の効果を発動!墓地の【地獄の門番イル・ブラッド】2体を除外して【超合魔獣ラプテノス】を融合召喚!」

アビドス 手札:3→2枚。

 

【龍の鏡】

通常魔法

(1):自分のフィールド・墓地から、ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

 

<アビドス3世のフィールド>

精気を吸う骨の塔 ★3 DEF1500

ピラミッド・タートル ★4 ATK1200

超合魔獣ラプテノス ★8 DEF2200

 

【超合魔獣ラプテノス】

融合・効果モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻2200/守2200

デュアルモンスター×2

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドのデュアルモンスターはもう1度召喚された状態として扱う。

 

「バトルだ。【ピラミッド・タートル】で【賢者ケイローン】へ攻撃!」

 

「馬鹿な!?【賢者ケイローン】の方が攻撃力が…リクルート効果か!」

 

ピラミッド・タートル ATK1200 ※戦闘破壊。

vs

賢者ケイローン ATK1800

 

「ぐぅっ!だがここで【ピラミッド・タートル】の効果が発動する!デッキより3体目の【地獄の門番イル・ブラッド】を呼び出す!」

アビドス LP:4000→3400

 

<アビドス3世のフィールド>

精気を吸う骨の塔 ★3 DEF1500

超合魔獣ラプテノス ★8 DEF2200

地獄の門番イル・ブラッド ★6 DEF800 ※デュアル状態。

 

【地獄の門番イル・ブラッド】

デュアルモンスター

星6/闇属性/アンデット族/攻2100/守 800

このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。

フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。

●1ターンに1度、手札・自分または相手の墓地に存在するアンデット族モンスター1体を特殊召喚する事ができる。

このカードがフィールド上から離れた時、この効果で特殊召喚したアンデット族モンスターを破壊する。

 

「ここで【精気を吸う骨の塔】の効果が発動する。デッキからカードを2枚墓地に送るがいい」

 

「一体、何を…」

灘晋平 残デッキ枚数:34→32枚。

 

「メインフェイズに入る。余は手札から速攻魔法【異次元からの埋葬】を発動!除外されている【地獄の門番イル・ブラッド】2体を墓地に戻す!」

アビドス 手札:2→1枚。

 

【異次元からの埋葬】

速攻魔法

(1):除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体まで対象として発動できる。

そのモンスターを墓地に戻す。

 

これで準備は整った。

 

~~~ループ開始~~~

 

手順①

「余は【地獄の門番イル・ブラッド】の効果発動。墓地から2体目の【地獄の門番イル・ブラッド】を特殊召喚する」

 

<アビドス3世のフィールド>

精気を吸う骨の塔 ★3 DEF1500

超合魔獣ラプテノス ★8 DEF2200

地獄の門番イル・ブラッド ★6 DEF800 ※デュアル状態。

地獄の門番イル・ブラッド ★6 DEF800 ※デュアル状態。

 

手順②

「【精気を吸う骨の塔】の効果が発動する。デッキからカードを2枚墓地に送るがいい」

 

「また?」

灘晋平 残デッキ枚数:32→30枚。

 

手順③

「余は2体目の【地獄の門番イル・ブラッド】の効果発動。墓地から3体目の【地獄の門番イル・ブラッド】を特殊召喚する」

 

<アビドス3世のフィールド>

精気を吸う骨の塔 ★3 DEF1500

超合魔獣ラプテノス ★8 DEF2200

地獄の門番イル・ブラッド ★6 DEF800 ※デュアル状態。

地獄の門番イル・ブラッド ★6 DEF800 ※デュアル状態。

地獄の門番イル・ブラッド ★6 DEF800 ※デュアル状態。

 

手順④

「【精気を吸う骨の塔】の効果が発動する。デッキからカードを2枚墓地に送るがいい」

 

「…またか?」

灘晋平 残デッキ枚数:30→28枚。

 

手順⑤

「余は効果を使用したレベル6【地獄の門番イル・ブラッド】2体でオーバーレイ!ランク6【セイクリッド・トレミスM7】をエクシーズ召喚!」

 

<アビドス3世のフィールド>

精気を吸う骨の塔 ★3 DEF1500

超合魔獣ラプテノス ★8 DEF2200

地獄の門番イル・ブラッド ★6 DEF800 ※デュアル状態。

セイクリッド・トレミスM7 ☆6 ATK2700 ORU:2

 

【セイクリッド・トレミスM7】

エクシーズ・効果モンスター

ランク6/光属性/機械族/攻2700/守2000

レベル6モンスター×2

このカードは「セイクリッド・トレミスM7」以外の自分フィールドの「セイクリッド」Xモンスターの上にこのカードを重ねてX召喚する事もできる。この方法で特殊召喚した場合、このターンこのカードの効果は発動できない。

(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分または相手の、フィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。

 

「エクシーズ召喚!だが、既にバトルフェイズは…」

 

手順⑥

「余は【セイクリッド・トレミスM7】のORUを1つ取り除き、効果発動!【セイクリッド・トレミスM7】をEXデッキに戻す!」

 

<アビドス3世のフィールド>

精気を吸う骨の塔 ★3 DEF1500

超合魔獣ラプテノス ★8 DEF2200

地獄の門番イル・ブラッド ★6 DEF800 ※デュアル状態。

 

「何を…あっ、まさかこれは…無限ループ!?」

 

「其方のライフを削るつもりはない。その代わり、其方のデッキを削らせてもらおう」

 

~~~手順①に戻る~~~

 

「余は2体目の【地獄の門番イル・ブラッド】の効果発動。墓地から3体目の【地獄の門番イル・ブラッド】を特殊召喚する」

 

「そんな…」

灘晋平 残デッキ枚数:2→0枚。

 

「余はこれでターンエンド。そして其方はデッキ切れの為、次のドローを行うことは出来ず、敗北となる」

 

「負けた…これが、アビドス3世の実力…うぐっ!?」

 

「民草の命を奪うつもりはない。だが、数日は意識を失ってもらおう」

 

デュエルの勝敗が決した瞬間、灘晋平の首からぶら下げられていた七星門の鍵は消滅し、彼はその場に倒れ込んた。

 

それと同時に、島の近くの海から新たな1本の光の柱が出現したのが確認できた。気が付けば光の柱は2本ほど増えていて、これで4本となっている。

 

「さて、遅くなってしまったがカミューラの後を追うとしよう。皆の者、行くぞ!」

 

「「「「「おぉー!」」」」」

 

余は配下の者たちを連れ、カミューラの向かった方角へと歩き出した。

 

~~~

 

<三沢視点>

 

タニヤの情熱的なアプローチの前に、女性耐性が無く本来のデュエルが行えなかった三沢は敗れ、その場に倒れた。

 

「タニヤっち…♪」

 

「あっははははは!お婿さん、ゲットォ~♪」

 

その後、意識を取り戻した倫理委員会たちは周囲を捜索したが、三沢大地とタニヤを発見することは出来なかった…。




三沢ぇ…。

アドビス3世のデッキは【アンデットデッキデス】。【精気を吸う骨の塔】と【地獄の門番イル・ブラッド】との蘇生ループコンボにより、相手のデッキを瞬時に削りきるデッキです。

灘晋平のデッキは【スタンダード】です。以前の松村成基のデッキと大きな違いはなく、上級モンスターや罠カードの違いがあるくらいです。

次回の更新は4/24(土) AM6:00予定です。

斎王琢磨の運命力は?

  • 原作遵守。強化万丈目に瞬殺される。
  • 原作微強化。強化万丈目を苦戦させる。
  • 原作大強化。強化万丈目を瞬殺する。
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