【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

13 / 167
今回は幼少期の天上院明日香とのデュエルです。

彼女の融合軸デッキのエースであるサイバー・ブレイダーはうまく使えば優秀なモンスターですが、それ以外のカードが正直そんなに強くないのが困りもの。
儀式モンスターはOCG版にするととんでもなく強いんですけどね。


第十一話 天上院明日香(幼)

<白河クロト 視点>

 

先ほどのデュエルを見ていて火が付いたのか、やる気満々と言う様子の天上院明日香。

そしてその様子を少し離れた位置から嬉しそうな様子で眺める天上院吹雪。

 

「用意は良いですか明日香さん」

 

「貴方、私と同年代でしょ?敬語もさん付けも要らないわ」

 

「じゃあ、俺もクロトでいいよ。…始めようか明日香ちゃん」

 

「ちゃんは止めて!ともかく!クロト、貴方の実力、見せてもらうわ!」

 

好きな子をからかって弄りたくなる子供の気持ちと言うのはこういうものだろうか。

返ってくる反応が面白くてついつい意地悪したくなるが…そろそろ気を引き締めよう。

 

天上院明日香。原作GX主人公の同級生にしてメインヒロイン?な女の子。使用デッキは融合軸の【サイバーガール】と儀式軸の【サイバーエンジェル】

融合モンスターのサイバー・ブレイダーはなかなか厄介な効果を持っており、儀式モンスターのサイバーエンジェル達は前世ではOCG化されたタイミングの影響でどれもかなり強めだ。

 

原作2期の途中で洗脳され、白い制服を着ていた時は【白夜】デッキと言う、水と言うか氷をテーマにしたデッキを使用していた。

漫画版では白夜デッキに近い【氷】デッキ。アイスカウンターを駆使して戦うテクニカルなデッキだ。

 

けど、恐らく現在の彼女は上記のどのデッキも使ってこないと思われる。原作アニメでの幼少期の回想シーンではミノタウロスとかを使っていたはずだ。

だがそれでも原作キャラだ。先ほどの吹雪さんの例もあるし、俺の知らないカードを使用してくる可能性は高い。油断はできないな。

 

「「対戦、よろしくお願いいたします」」

 

挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

白河クロト LP:4000

 

VS

 

天上院明日香 LP:4000

 

~~~

 

<天上院吹雪 視点>

 

クロト君とのデュエルが終わり、何やらたくさんのカードを譲り受けて困惑している中、愛しの妹の声が聞こえた。

 

「ねぇ」

 

「うん?どうしたんですか、天上院さん?」

 

「私も明日香でいいわよ。それで、どう?私ともデュエルしてくれない?」

 

「あ、はい」

 

どうやら明日香も彼にデュエルを挑むらしい。あの子の勝気な性格上、あり得る話だったし、この勝負の結末には興味がある。

ボクはこの試合を静観することに決めた。

 

「「デュエル!」」

 

白河クロト LP:4000

 

VS

 

天上院明日香 LP:4000

 

「先攻は私が貰うわ!さぁ、行くわよ!ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

明日香 手札:5→6枚。

 

「魔法カード 【強欲な壺】を発動! デッキよりカードを2枚ドローする!」

明日香 手札:5→7枚。

 

「私は手札より【鎧蜥蜴】を召喚!」

明日香 手札:6枚。

 

フィールドに全身を青い鎧で覆われたような蜥蜴人が現れる。

鎧蜥蜴 ★4 ATK 1500

 

「私はカードを2枚セットしてターンエンド!」

明日香 手札:4枚。

 

クロト LP4000、モンスター:0、伏せカード:0、手札:5枚

明日香 LP4000、モンスター:1、伏せカード:2、手札:3枚

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

クロト 手札:5→6枚。

 

「俺は速攻魔法【サイクロン】を発動!フィールドの伏せカードを破壊する」

クロト 手札:5枚。

 

「くっ!」

明日香 伏せカード:1

 

ふむ、破壊されたカードは通常罠の【挑発】か。

そこまで重要なカードじゃないし、サイクロンを使わせたと思えるカードだ。

 

「俺は手札より【コールド・エンチャンター】を召喚!」

クロト 手札:4枚。

 

フィールドに、氷を思わせる冠を被り白を基調とする装束を纏う青年が現れる。

コールド・エンチャンター ★4 ATK 1600

 

おや?ボクの時とは別のデッキみたいだね。

 

「手札を1枚捨ててコールド・エンチャンターの効果発動!コールド・エンチャンターを指定してアイスカウンターを1つ置く」

クロト 手札:4→3枚。

 

「アイスカウンター?」

 

「そう。コールド・エンチャンターの攻撃力はフィールド上のアイスカウンターの数×300ポイントアップする」

コールド・エンチャンター ★4 ATK 1600 → 1900

 

「バトルフェイズへ移行!コールド・エンチャンターで鎧蜥蜴に攻撃!」

 

「リバースカードオープン!通常トラップ【援軍】発動!鎧蜥蜴の攻撃力をターン終了時まで500ポイントアップする!」

鎧蜥蜴 ★4 ATK 1500 → 2000

明日香 伏せカード:0

 

青き蜥蜴は白き妖術師の攻撃を搔い潜り、見事な腹パンを決める。白き妖術師はたまらず崩れ落ち、そのまま墓地に送られる。

クロト LP4000 → 3900

 

良いぞ明日香!いい調子だ!

 

「おっと…メインフェイズ2に移行。俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

クロト LP3900、モンスター:0、伏せカード:2、手札:3枚

明日香 LP4000、モンスター:1、伏せカード:0、手札:3枚

 

「私のターン!ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

明日香 手札:3→4枚。

 

「私はフィールドの鎧蜥蜴を生け贄に捧げ、【インフェルノ・ハンマー】召喚!」

明日香 手札:3枚。

 

フィールドに全身が赤い筋肉質な体の頭がガイコツな悪魔が巨大なハンマーを持って現れる。

インフェルノ・ハンマー ★6 ATK 2400

 

「バトルフェイズへ移行!インフェルノ・ハンマーでダイレクトアタック!」

 

赤い悪魔が猛進し、巨大なハンマーをクロト君に振り下ろす!

 

「ぐぉぉぉっ!」

クロト LP3900 → 1500

 

「良し!決まった!」

 

明日香が嬉しそうに握り拳を作る。可愛い!

それはさておき、良し!大ダメージだ!明日香、このまま行けばきっと勝てるよ!

 

「俺はこの瞬間、伏せカードのトラップ【ダメージ・ゲート】発動!自分が戦闘ダメージを受けた時に発動でき、その時に受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つ、自分の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚する」

クロト 伏せカード:1

 

「このタイミングで発動する蘇生カード!?」

 

「俺は墓地の【クリスタル・ガール】を選択して特殊召喚!」

 

フィールドに、白と青のメインとした衣装に身を包む青髪の少女が現れる。

クリスタル・ガール ★1 ATK 200

 

わざわざ攻撃力200のモンスターを出す為だけにあれだけのダメージを受けるとは思えない。

きっとあのモンスターには何か効果があるだろうね。

 

「私はカードを1枚セットしてターンエンド!」

明日香 手札:2枚、伏せカード:1

 

「エンドフェイズ時にクリスタル・ガールの効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動でき、エンドフェイズにデッキからレベル5以上の水属性モンスター1体を手札に加える」

 

「なるほど、そんな効果があったのね」

 

「そういうこと。俺はデッキから【ブリザード・プリンセス】を手札に加える」

 

レベル8のモンスターか、召喚されたら厄介そうだ。

 

クロト LP1500、モンスター:1、伏せカード:1、手札:3枚

明日香 LP4000、モンスター:1、伏せカード:1、手札:2枚

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

クロト 手札:3→4枚。

 

「このカードは魔法使い族モンスター1体をリリースして表側攻撃表示でアドバンス召喚する事ができる。俺はクリスタル・ガールをリリース!【ブリザード・プリンセス】をアドバンス召喚!」

クロト 手札:3枚。

 

フィールドに、クリスタル・ガールに似た衣装の青髪の女の子が、巨大な氷で出来たモーニングスター?を持って現れた。

ブリザード・プリンセス ★8 ATK 2800

 

「私はこの瞬間…」

 

「あ、ちょっと待って。先にブリザード・プリンセスのもう一つの効果を説明させてくれ」

 

「えっ?分かったわ」

 

「このカードが召喚に成功したターン、相手は魔法・罠カードを発動する事ができない。つまり、このターン、落とし穴やミラーフォースは使えないんだ」

 

「えぇっ!?そうなの…凄い効果ね」

 

リリース?アドバンス召喚?生贄のことなのかな?

彼の地元ではそういう独自の呼び方があるのかも知れないな。

 

それにしても確かに凄い効果だ。この前テレビで見た【大寒波】ってカードに近い感じかな。

 

「じゃあデュエルを再開しようか。俺は手札より魔法カード【天使の施し】を発動!デッキからカードを3枚ドローして2枚捨てる!」

クロト 手札:2→5→3枚。

 

「俺はLP800を払い、墓地の【アイス・ブリザード・マスター】を対象として、手札より装備魔法カード【早すぎた埋葬】発動!対象を墓地より特殊召喚!」

クロト LP1500→ 700、手札:2。

 

フィールドに、これまたクリスタル・ガールに似た衣装の金髪の美形青年が、氷の杖を片手に持って現れる。

アイス・ブリザード・マスター ★8 ATK 2500

 

「フィールドに攻撃力2000超えのモンスターが2体!?」

 

「バトルフェイズへ移行!ブリザード・プリンセスでインフェルノ・ハンマーで攻撃!」

 

青髪の少女は赤肌の悪魔に巨大な氷のフルスイングをお見舞いする!悪魔は空高く舞い上がり、星となって消えていった…。

 

明日香 LP4000 → 3600

 

「続いてアイス・ブリザード・マスターでダイレクトアタック!」

 

「きゃぁぁぁぁ!」

明日香 LP3600 → 1100

 

これは…明日香は窮地に立たされたね。

 

「メインフェイズ2に移行。俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ」

クロト 手札:0、伏せカード:3

 

クロト LP700、 モンスター:2、伏せカード:3、手札:0枚

明日香 LP1100、モンスター:0、伏せカード:1、手札:2枚

 

「私のターン!ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

明日香 手札:2→3枚。

 

恐らく明日香の伏せカードは召喚反応系の罠。きっと【落とし穴】だろう。

なら、逆転の手があの手札にあるかどうかだけど…。

 

「私は魔法カード 【増援】を発動!デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。私が加えるのはエトワール・サイバー!」

明日香 手札:2→3枚。

 

「私は魔法カード 【融合】を発動!自分の手札からエトワール・サイバーとブレード・スケーターを墓地に送り、融合モンスター1体を融合デッキから融合召喚する!!」

明日香 手札:0枚。

 

「真のプリマは自らの光で舞台を照らし踊り続けるのよ! 融合召喚!来なさい!【サイバー・ブレイダー】!」

 

フィールドに、長き黒髪を靡かせる美しき女性が姿を現す。

サイバー・ブレイダー ★7 ATK 2100

 

「サイバー・ブレイダーの効果は、相手フィールドのモンスターの数によって決まるわ!貴方のフィールドのモンスターは2体!よって…攻撃力は倍になる効果を得る!!」

サイバー・ブレイダー ★7 ATK 2100 → 4200

 

「バトルフェイズへ移行!サイバー・ブレイダーでアイス・ブリザード・マスターに攻撃!グリッサード・スラッシュ!!」

 

この攻撃が通れば明日香の勝ちだ!

 

「俺はこの瞬間、伏せカードのトラップ【和睦の使者】発動!このターン、自分のモンスターは戦闘では破壊されず、自分が受ける戦闘ダメージは0になる」

クロト 伏せカード:2

 

「くっ!私はこれでターンエンド!」

 

クロト LP700、 モンスター:2、伏せカード:2、手札:0枚

明日香 LP1100、モンスター:1、伏せカード:1、手札:0枚

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

クロト 手札:0→1枚。

 

「俺はアイス・ブリザード・マスターの効果発動!1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、アイスカウンターを1つ置く事ができる。俺はサイバー・ブレイダーにカウンターを置く」

 

サイバー・ブレイダー ★7 ATK 4200 アイスカウンター:1

 

「何を…」

 

「俺はアイス・ブリザード・マスターのさらなる効果発動!このカードをリリースする事で、アイスカウンターが乗ったモンスターを全て破壊する!」

 

黒髪の美女は金髪の美形青年と共に吹雪の中へと消えていった…。

 

「あっ…」

 

「バトルフェイズへ移行!ブリザード・プリンセスでダイレクトアタック!」

 

青髪の少女が放つ巨大な氷が明日香へと放たれていく…。

 

「きゃぁぁぁぁ!!」

明日香 LP1100 → 0

 

 

「くっ、…私の、負けね」

 

「「対戦、ありがとうございました」」

 

実にいい勝負だった。クロト君には感謝しないといけないな。

 

~~~

 

<白河クロト 視点>

 

危なかったわ~。【サイバー・ガール】持ってるじゃん。危うく小学生に負けるところだったわ(2回目)。

 

「また今度デュエルしましょう。その時は私が勝つわ!」

 

「うん。いいよ」

 

晴れ晴れとした表情で笑う明日香ちゃん。この年でもう凛々しさに溢れる女子とか、さぞかし異性同性問わずにモテるだろう。

おっ、また忘れるところだった。吹雪さんに渡したように、明日香ちゃんにもいくつかカードを渡しておこう。

 

「えっ?私にもカードをくれるの?これは…サイバー・エンジェル?」

 

「うん。サイバー・エンジェルって言う儀式モンスターが中心となるテーマのカード群とそのサポートカードだよ明日香ちゃん」

 

「ちゃんは止めて」

 

と言うことで、明日香ちゃんには原作アニメで使用していた【サイバー・エンジェル】カードを一式プレゼントした。

原作アニメだとそこまで強くなかったけど、さっき渡したのは前世のOCG版性能の方。

 

もしこれを使うとなると、十代の明日香ちゃん戦の初戦は惨敗になるだろうけど…別に死ぬわけじゃないからヨシ!

 

「そういえば…クロト、貴方がハノイの騎士の正体なの?」

 

あ、そういやハノイスタイルで居た時の姿を見られちゃったんだっけ。

…いいか、この2人ならわざわざ言いふらしたりはしないだろう。

 

「そうだよ。ハノイの騎士で使用しているデッキはどうしても悪目立ちしちゃうからね。素性は隠すことにしているんだ」

 

「なるほどね。じゃあボク達も黙っていることにするよ」

 

「えぇ、そうね」

 

「助かります」

 

即答、即決とか、この兄妹、良い人すぎでしょ。




はい。明日香ちゃんが相手と言うことで、彼女が漫画版で使用していた【氷】デッキを使用してみました。
ただ、OCG化していないカードが多く、一部のカードパワーでごり押しになってしまいました。アイスカウンター関係を上手く行かせなかったですね。

次回は日常回となり、本格的なデュエルはありません。

次回の更新は11/25(水) AM6:00となります。

四季式様、天導 優様、gsころりん様、緋石 橙様、誤字報告ありがとうございました。修正しました。

未完の本作の今後の扱いについて

  • 全削除でOK
  • チラ裏に移動でOK
  • どちらでもOK
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。