【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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前回のあらすじ:私の負けデース!

今回の対戦カードは十代&コナミvsネオスペーシアン2人です。


第百二十八話 ネオスペーシアンズ2

<十代視点>

 

 8月中旬、世間では明日からお盆休みが始まる頃、オレ達はデュエルアカデミアのレッド寮の自室で帰省の準備を始めていた。

 

「明日からお盆休みか。母さんたち元気かな~」

「親や自分の家にこんなに長い間離れたのって初めてっスよね」

「オレも少し楽しみなんだナァ。父ちゃんに少しだけ成績が上がってきたことを報告できるんだナァ」

 

 翔や隼人は既に帰省の準備を終えていたらしくオレの荷造りを手伝ってくれている。

 コナミも自室で帰省の準備をやっている。カミューラ人形も実家に持って帰るつもりのようなので、白河が知ったら驚きそうだな。

 

「流石にそろそろ港の方も落ち着いてるよな?」

「セブンスターズの件や三幻魔の件、影丸理事長や鮫島校長の辞任の件で、少し前まではマスコミの人がたくさん来て居たっスね」

「ちょっと怖かったんだナァ」

 

 夏休みが始まってから少し経った後、影丸理事長や鮫島校長が記者会見を開いて三幻魔の話を世間に公表していた。その際、その責任を取ることになった影丸理事長と鮫島校長は今の職を降りることを宣言し、世間は大騒ぎだったようだ。

 その次の日から港には連日マスメディアの人間が殺到し、クロノス臨時校長や響先生、倫理委員会の人たちがずっとその対応に追われていたのは記憶に新しい。

 オレ達の様に学園に残っていた生徒はしばらく港に近付かない様に連絡が来ていたのでその後どうなったのかは知らないんだよな。

 

「おーい十代、ちょっといいか~」

『お邪魔するわよ』

 

 オレが荷造りを終えた少し後、コナミが俺達の部屋にやって来た。アイツの肩には自立歩行して喋るカミューラ人形が腰かけている。

 

「ギャー!出たー!」

「せ、セブンスターズなんだナァ!」

 

 その姿を見た翔と隼人はその場で気絶した。

 

「翔、隼人!?あ~あ、またか」

「あ~あ、また気絶しちゃったな」

『何よ。いつも人の顔を見るなり気絶するなんて本当に失礼なガキどもね』

 

 夏休みが始まったばかりの頃に紹介したい人が居るなんてコナミの部屋に行ったら、セブンスターズ襲来時に現れたセブンスターズのカミューラがそのままの姿で格ゲーをやっていた。その姿を見た翔と隼人はその場で気絶した。

 三幻魔の事件解決後に影丸理事長が全ての闇のアイテムを廃棄したのでカミューラの人形化の呪いが解けたらしいのだが、しばらく人形の姿でいたおかげなのか人間の姿と人形の姿を切り替えることが出来るようになったらしい。

 

 当時は「紹介するよ。オレの部屋の新たな同居人、カミューラだ」なんて言われて困惑したけれど、この夏休みの間に俺はこの状況に慣れてしまった。

 驚き具合で言えば今回の件よりも以前に白河がやらかした学園ワイト大量発生事件の方がビビった。あの所為で異常事態に慣れてしまったのかもしれない。よくよく考えれば実体化できるネオスやユベルの存在とそこまで違いがないのもあるだろう。

 翔たちはまだ怖いらしく、彼女の姿を見る度に悲鳴を上げて気絶している。彼らにも流石にそろそろ慣れて欲しいと思うのは酷だろうか?

 

「それで?コナミは俺に何か用事があったんじゃないのか?」

「おぉ、そうだった」

 

 翔と隼人をコナミにも手伝ってもらってベットに運んで寝かせた後、コナミがやってきた理由を聞くとコナミは天井を指差してこう言った。

 

「そろそろ来るぞ。準備しておいた方が良くないか?」

「えっ?来るって何が?準備って何を?」

『コナミ、それじゃ分からないわよ』

 

 コナミがそう言った少し後、オレは強力な魔力を持つ存在が空から近づいてくるのを感知した。何となくネオスに近い何かを感じるが、なんだこれ!?

 

『クリクリ~!』

『十代!彼らが来る!』 

『十代!来るよ!早くデッキとデュエルディスクを持って外に出るんだ!』

 

 ハネクリボーたちも気付いたらしく、オレはユベルに言われた通りデッキとデュエルディスクを持って部屋の扉を開けて外へ飛び出した。コナミとカミューラもそれに続いて部屋から出てきたようだ。

 

「あれは…流れ星?」

「昼間から流れ星なんて見えるもんなんだな」

 

 オレたちが寮から外に出ると、青空に赤く輝く流れ星が見えた。

 

「えっ?えぇっ!?」

「あの流れ星、こっちに向かってきてるな」

「言ってる場合か!翔と隼人を起こさないと!」

「もう目の前まで来てるよ」

「あぁっ、あわっ、うわぁぁぁっ!」

『クリクリ~!』

『『十代!』』

 

 流れ星?がオレとコナミの足元に落ちたかと思うと、それは地面にぶつかる直前で更に赤く輝き出してその光がオレ達を包みこみ、オレは気を失った。

 

 光に包まれた後に気が付いて目を開けると、オレは何処かの海辺に流れて付いていたようだった。

 

「おっ、起きたか」

 

 起き上がって周囲を見回しているとすぐ横にはコナミが居たが、直前までコナミと一緒に居たカミューラや寮の自室で寝かせておいた翔や隼人は居ないようだ。

 

「コナミ、ここは何処だ?オレたちは何処か南の島にでも流れ着いたのか?」

「分かんね」

 

 海辺から周囲を見渡すと、背後には森が広がっており、それには何故か木星らしき天体が水平線から半分ほど見えていた。…えっ?

 

「はぁぁぁ!なんだあれ!もしかして、木星か!?」

「木星っぽいな」

「いやいや、マジで何処だよここ!?」

「分かんね」

「いや、あの星が木星だったとしてもこの状況の説明にはなってないぞ!?確かオレたちは落ちてきた流れ星にぶつかって…えぇっ!じゃあここは天国か地獄かぁ!?」

「それは嫌だなぁ」

 

 こんな時でもコナミはマイペースだ。ある意味では頼もしい。いやいや、そんなことを考えている場合じゃない!えっ、ホントに死んだのオレ!?

 

「あー!オレたちはあの時におっ死んじまったのか!こんなことなら月に一度のエビフライ、もっと食べておきたかったなー!」

「諦めるのはまだ早そうだよ」

「えっ?」

 

 エビフライのことで頭が一杯だったオレに対し、コナミが声を掛けてきた。彼が指さす方向には波打つ水面しかないが…いや、何か居る?よく見るとイルカっぽいのが居るな。

 

「やぁ、十代。迎えに来たよ」

「イルカが喋った!?」

「とぅ!」

「イルカに足がある!?こんなイルカ居るかぁ?ははっ、笑っちゃうぜ」

「いや、あんまり面白くないから」

 

 海の中から風貌で爽やかな声のイルカが現れたと思ったら、そいつは海から飛び出してきた。よく見るとイルカの頭にマッチョな青い人間の体を持つよく分からないの生き物だった!

 

「オレも居るぜ!」

「鳥も喋った!鳥にも足がある!どうなってるんだ!?」

「赤帽子も久し振りだな!」

「久し振り~」

 

 森の中から空を飛んできた引き締まった身体を持つ赤い鳥人の容姿をしているよく分からない生き物も現れた!

 

 <コマンド>

 →話す

  戦う

  道具

  逃げる

 

 この青いイルカ人間と赤い鳥人間、何処かで見たことがあるような…。それに彼らの体から出ているあの白い光は何だ?とにかく、話が出来るなら話を聞いてみよう。

 

「ようこそ!遊城十代!それに赤帽子君!」

「やっぱり、オレたちおっ死んじまったんだ…」

「だから、多分違うぞ」

 

 駄目だ。やっぱりオレは死んだらしい。コナミやイルカ人間が否定するけれど、夢や死後の世界とかでなければこんなイルカ人間や鳥人間がオレに都合よく日本語で話すわけないよな。

 

「ここは木星軌道上のイオにある、ネオスペース。君たちはこの世界に招待されたんだよ」

「えっ?じゃあオレたちは死んでないのか?」

「そうさ。そして私はドルフィーナ星人。このネオスペースの住人なんだ」

「オレはドルフィーナ星人じゃないけど、オレもネオスペースの住人なんだぜ」

 

 この青いイルカ人間と赤い鳥人間たちが言うには、ここはネオスペースと言うところみたいだ。何処かで聞いたことがあるような…。

 

「久しいな。2人とも」

「ネオスか。やはり君が十代を隠していたんだね?」

「この前の三幻魔とかいうきっかけが無かったら見つけられなかったぜ」

「十代、ボクの後ろに下がるんだ」

「クリィー!」

 

 いつの間にか実体化したネオスが二人と対峙している。それに加え、同じく実体化しているユベルとハネクリボーがオレを庇うようにオレの前に立つ。

 

「挨拶はここまででいいだろう。さぁ十代!ボク達と一緒に破滅の光の下でワクワクすることをしよう!」

「赤帽子、この前の借りを返してやるぜ!」

 

 突如として彼らは何処からか取り出したデュエルディスクを腕に装着した。デュエルするのか?それは別にいいけれど、どういう流れなんだ?

 

「十代!デュエルの準備を!」

「えっ!?」

「彼らは【N・アクア・ドルフィン】と【N・エア・ハミングバード】。私と同じくネオスペースの住人で、今は破滅の光の囚われている!」

「わ、分かった!」

「十代、オレもやるぞ」

 

 詳しい事情はまだよく分からないが、ネオスの言うとおりであれば彼らは破滅の光の被害者らしい。幸いコナミも手伝ってくれるみたいだし、何とか倒して破滅の光から解放してやるべきだろう。

 それに、宇宙人とのデュエルなんて面白そうなこと、やらないわけがないよな!

 

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 

◆遊城十代&赤羽コナミ LP:8000

十代 手札:5枚。

コナミ 手札:5枚。

 

◆ネオスペーシアンズ LP:8000

アクア・ドルフィン 手札:5枚。

エア・ハミングバード 手札:5枚。

 

 

「先攻は貰うよ。私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

アクア・ドルフィン 手札:5→6枚。

 

「私は手札から魔法カード【増援】を発動!デッキから私自身、【N・アクア・ドルフィン】を手札に加える!」

アクア・ドルフィン 手札:6→5→6枚。

 

「私は手札から魔法カード【召喚師のスキル】を発動!デッキから【スパイラルドラゴン】を手札に加える!」

アクア・ドルフィン 手札:6→5→6枚。

 

「私は手札から【N・アクア・ドルフィン】を通常召喚だ!」

アクア・ドルフィン 手札:6→5枚。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・アクア・ドルフィン ★3 ATK600

 

【N・アクア・ドルフィン】

効果モンスター

星3/水属性/戦士族/攻 600/守 800

(1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。相手の手札を確認し、その中からモンスター1体を選ぶ。選んだモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスターが自分フィールドに存在する場合、選んだモンスターを破壊し、相手に500ダメージを与える。存在しない場合、自分は500ダメージを受ける。

 

「私は手札から魔法カード【古のルール】を発動!その効果により手札から【スパイラルドラゴン】を特殊召喚だ!」

アクア・ドルフィン 手札:5→4→3枚。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・アクア・ドルフィン ★3 ATK600

スパイラルドラゴン ★8 ATK2900

 

【スパイラルドラゴン】

通常モンスター

星8/水属性/海竜族/攻2900/守2900

海流の渦をつくり出し人々を襲うと伝えられる海竜。

巨大なヒレから放たれるスパイラルウェーブは全てを飲み込む。

 

「【N・アクア・ドルフィン】の効果発動!手札の【黄泉ガエル】を捨てる。さぁ十代。手札を見せてごらん?」

アクア・ドルフィン 手札:3→2枚。

 

「むっ、ほら。これでいいか?」

 

「ふむ。では君の手札の【E・HERO ネオス】を選ぶよ。私のフィールドの【スパイラルドラゴン】よりも攻撃力が低いから破壊され、君たちに500LPダメージだ!」

 

「くっ!ネオスが…!」

十代 手札:5→4枚。

遊城十代&赤羽コナミ LP:8000→7500

 

「私は手札から魔法カード【NEX】を発動!【N・アクア・ドルフィン】を墓地に送り、EXデッキから【N・マリン・ドルフィン】を特殊召喚だ!」

アクア・ドルフィン 手札:2→1枚。

 

【NEX】

通常魔法

自分フィールド上に表側表示で存在する「N(ネオスペーシアン)」と名のついたモンスター1体を墓地へ送り、墓地へ送ったカードと同名カード扱いのレベル4モンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

スパイラルドラゴン ★8 ATK2900

 

【N・マリン・ドルフィン】

融合・効果モンスター

星4/水属性/戦士族/攻 900/守1100

このカード名はルール上「N・アクア・ドルフィン」としても扱う。

このカードは「NEX」の効果でのみ特殊召喚できる。

手札を1枚捨てる。相手の手札を確認してモンスターカード1枚を選択する。選択したモンスターの攻撃力以上のモンスターが自分フィールド上に存在する場合、選択したモンスターカードを破壊して相手ライフに500ポイントダメージを与える。この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

「私は手札から魔法カード【スペーシア・ギフト】を発動!デッキから2ドロー!」

アクア・ドルフィン 手札:1→0→2枚。

 

【スペーシア・ギフト】

通常魔法

自分フィールド上に表側表示で存在する「N(ネオスペーシアン)」と名のついたモンスター1種類につき、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

「なんで2ドローなんだ?って顔をしているね?【【N・マリン・ドルフィン】は【N・アクア・ドルフィン】としても扱うモンスターなんだよ」

「つまり【N・マリン・ドルフィン】は、【N・マリン・ドルフィン】と【N・アクア・ドルフィン】の「2種類」として扱うのさ」

 

「【N・マリン・ドルフィン】の効果発動!手札の【アビス・ウォリアー】を捨てる」

アクア・ドルフィン 手札:2→1枚。

 

「またハンデスか!」

 

「今の私たちのデッキは十代、君を倒す為に特化してあるのさ。手札の【E・HERO スパークマン】を選んで効果によって破壊し、君たちに500LPダメージだ!」

 

「うぐっ!」

十代 手札:4→3枚。

遊城十代&赤羽コナミ LP:7500→7000

 

「私はカードを1枚セットしてターンエンドだ!」

アクア・ドルフィン 手札:1→0枚。

ネオスペーシアンズ 伏せカード:0→1枚。

 

 

◆遊城十代&赤羽コナミ LP:7000

十代 手札:3枚。

コナミ 手札:5枚。

 

◆ネオスペーシアンズ LP:8000、伏せカード:1枚。

アクア・ドルフィン 手札:0枚。

エア・ハミングバード 手札:5枚。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

スパイラルドラゴン ★8 ATK2900

 

 

「オレのターンだ!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

十代 手札:3→4枚。

 

「リバースカードオープン!罠カード【水霊術-「葵」】発動!【スパイラルドラゴン】をリリースしてまた君の手札を見せて貰うよ!」

ネオスペーシアンズ 伏せカード:1→0枚。

 

【水霊術-「葵」】

通常罠

(1):自分フィールドの水属性モンスター1体をリリースして発動できる。相手の手札を確認し、その中からカード1枚を選んで墓地へ送る。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

 

「なっ!マジかよ!」

 

「ふむ。良いカードを引いたね。流石は十代だ。だがそのドローした【闇の量産工場】は墓地に送って貰おう」

 

「せっかく引いたカードが…」

十代 手札:4→3枚。

 

「ふふっ、今の君の手札には【融合】はあるが融合できる2体のモンスターが居ない。そして私の【N・マリン・ドルフィン】の攻撃力を上回るモンスターも居ない!」

 

「くそっ!モンスターを裏側守備表示でセット!更にカードを2枚セットしてターンエンドだ!」

十代 手札:3→2→0枚。

十代&コナミ 伏せカード:0→2枚。

 

<十代&コナミのフィールド>

裏側守備表示モンスター

 

「伏せたモンスターは【E・HERO クレイマン】、伏せカードは【ヒーロー・シグナル】、そしてブラフの為の【融合】かな?」

「さぁ、どうかな?」

 

 当然バレているか。あのイルカには手札を全て見られている。誤魔化しようがないか。

 

 

◆遊城十代&赤羽コナミ LP:7000、伏せカード:2枚。

十代 手札:0枚。

コナミ 手札:5枚。

 

<十代&コナミのフィールド>

裏側守備表示モンスター

 

◆ネオスペーシアンズ LP:8000、伏せカード:0枚。

アクア・ドルフィン 手札:0枚。

エア・ハミングバード 手札:5枚。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

 

 

「オレのターンだ!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、ここで墓地の【黄泉ガエル】が自身の効果で蘇生する!そしてメインフェイズへ移行!」

エア・ハミングバード 手札:5→6枚。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

黄泉ガエル ★1 DEF100

 

【黄泉ガエル】

効果モンスター

星1/水属性/水族/攻 100/守 100

(1):このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「黄泉ガエル」が存在しない場合、自分スタンバイフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果は自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動と処理ができる。

 

「オレは手札から魔法カード【古のルール】を発動!その効果により手札から【始祖神鳥シムルグ】を特殊召喚だぜ!」

エア・ハミングバード 手札:6→5→4枚。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

黄泉ガエル ★1 DEF100

始祖神鳥シムルグ ★8 ATK2900

 

【始祖神鳥シムルグ】

効果モンスター

星8/風属性/鳥獣族/攻2900/守2000

このカードが手札にある場合通常モンスターとして扱う。

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、風属性モンスターのアドバンス召喚に必要なリリースは1体少なくなる。

風属性モンスターのみを生け贄にしてこのカードの生け贄召喚に成功した場合、相手フィールド上のカードを2枚まで持ち主の手札に戻す。

 

「オレは【黄泉ガエル】をリリースして、手札から【ストーム・シューター】をアドバンス召喚だぜ!」

エア・ハミングバード 手札:4→3枚。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

始祖神鳥シムルグ ★8 ATK2900

ストーム・シューター ★7 ATK2300

 

【ストーム・シューター】

効果モンスター

星7/風属性/鳥獣族/攻2300/守 500

1ターンに1度だけ、次の効果から1つを選択して発動する事ができる。

●使用していない隣のモンスターカードゾーンに移動する。

●このカードの正面に存在する相手のモンスター・魔法・罠カード1枚を持ち主の手札に戻す。

 

「【ストーム・シューター】の効果発動!このカードの正面に存在する十代の伏せカードを手札に戻す!」

 

「くっ!」

十代 手札:0→1枚。

十代&コナミ 伏せカード:2→1枚。

 

「バトルだ!【ストーム・シューター】で裏側守備表示モンスターを攻撃!」

 

E・HERO クレイマン DEF2000 ※戦闘破壊

vs

ストーム・シューター ATK2300

 

<十代&コナミのフィールド>

モンスター無し

 

「リバースカードオープン!罠カード【ヒーロー・シグナル】発動!デッキから【E・HERO フェザーマン】を特殊召喚する!」

十代&コナミ 伏せカード:1→0枚。

 

<十代&コナミのフィールド>

E・HERO フェザーマン ★3 DEF1000

 

【ヒーロー・シグナル】

通常罠

(1):自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。手札・デッキからレベル4以下の「E・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。

 

「ちっ、2分の1を外したのか。続けて【始祖神鳥シムルグ】で【E・HERO フェザーマン】に攻撃!」

 

E・HERO フェザーマン DEF1000 ※戦闘破壊

vs

始祖神鳥シムルグ ATK2900

 

<十代&コナミのフィールド>

モンスター無し

 

「【N・マリン・ドルフィン】でダイレクトアタックだ!」

 

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

 

「うわぁぁぁっ!」

遊城十代&赤羽コナミ LP:7000→6100

 

「メインフェイズ2に移行し、オレはカードを2枚セットしてターンエンド!」

エア・ハミングバード 手札:3→1枚。

ネオスペーシアンズ 伏せカード:0→2枚。

 

 

◆遊城十代&赤羽コナミ LP:6100、伏せカード:0枚。

十代 手札:1枚。

コナミ 手札:5枚。

 

<十代&コナミのフィールド>

モンスター無し

 

◆ネオスペーシアンズ LP:8000、伏せカード:2枚。

アクア・ドルフィン 手札:0枚。

エア・ハミングバード 手札:1枚。

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

始祖神鳥シムルグ ★8 ATK2900

ストーム・シューター ★7 ATK2300

 

 

「悪い、コナミ。後は頼んでもいいか?」

「うん、頼まれた。十代が相手の手札を殆ど使い切らせてくれたからね。何とかするよ」

 

 やっぱりタッグデュエルの時のコナミは頼りになるな。

 

「オレのターン!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

コナミ 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から【BF-毒風のシムーン】の効果発動!手札の【BF-精鋭のゼピュロス】を除外してデッキから【黒い旋風】1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置き、手札のこのカードをリリースなしで召喚する!」

コナミ 手札:6→5→4枚。永続魔法:0→1枚。

 

【BF-毒風のシムーン】

効果モンスター

星6/闇属性/鳥獣族/攻1600/守2000

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からこのカード以外の「BF」モンスター1体を除外して発動できる。デッキから「黒い旋風」1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。

その後、手札のこのカードをリリースなしで召喚するか、墓地へ送る。この効果で置いた「黒い旋風」はエンドフェイズに墓地へ送られ、自分は1000ダメージを受ける。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

 

【黒い旋風】

永続魔法

(1):自分フィールドに「BF」モンスターが召喚された時にこの効果を発動できる。そのモンスターより低い攻撃力を持つ「BF」モンスター1体をデッキから手札に加える。

 

「【黒い旋風】の効果発動!デッキから【BF-南風のアウステル】を手札に加える!」

コナミ 手札:4→5枚。

 

「オレは手札から【BF-南風のアウステル】を通常召喚する!」

コナミ 手札:5→4枚。

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-南風のアウステル ★4 ATK1300 ※チューナー

 

【BF-南風のアウステル】

チューナー・効果モンスター

星4/闇属性/鳥獣族/攻1300/守 0

このカードは特殊召喚できない。

(1):このカードが召喚に成功した時、除外されている自分のレベル4以下の「BF」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

(2):墓地のこのカードを除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分フィールドの「ブラックフェザー・ドラゴン」1体を選び、相手フィールドのカードの数だけ黒羽カウンターを置く。

●相手フィールドの表側表示モンスター全てに可能な限り楔カウンターを1つずつ置く(最大1つまで)。

 

「さっき【BF-毒風のシムーン】を召喚しただろう!」

「【BF-毒風のシムーン】の召喚はカードの効果によって行うものであり、通常の召喚権を消費しない!」

「そんな!?」

 

「再度【黒い旋風】の効果発動!デッキから【BF-砂塵のハルマッタン】を手札に加える!」

コナミ 手札:4→5枚。

 

「更に【BF-南風のアウステル】の効果発動!除外されている【BF-精鋭のゼピュロス】を特殊召喚する!」

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-南風のアウステル ★4 ATK1300 ※チューナー

BF-精鋭のゼピュロス ★4 ATK1600

 

【BF-精鋭のゼピュロス】

効果モンスター

星4/闇属性/鳥獣族/攻1600/守1000

このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。

(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの表側表示のカード1枚を持ち主の手札に戻して発動できる。このカードを墓地から特殊召喚し、自分は400ダメージを受ける。

 

「ここでオレは手札から罠カード【デルタ・クロウ-アンチ・リバース】を発動!相手フィールドにセットされた魔法・罠カードを全て破壊する!」

コナミ 手札:5→4枚。

 

「「手札から罠カードを発動した!?」」

ネオスペーシアンズ 伏せカード:2→0枚。

 

【デルタ・クロウ-アンチ・リバース】

通常罠

自分フィールドの「BF」モンスターが3体のみの場合、このカードの発動は手札からもできる。

(1):自分フィールドに「BF」モンスターが存在する場合に発動できる。相手フィールドにセットされた魔法・罠カードを全て破壊する。

 

「オレは手札から【BF-砂塵のハルマッタン】の効果により自身を特殊召喚する!」

コナミ 手札:5→4枚。

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-南風のアウステル ★4 ATK1300 ※チューナー

BF-精鋭のゼピュロス ★4 ATK1600

BF-砂塵のハルマッタン ★2 DEF800

 

【BF-砂塵のハルマッタン】

効果モンスター

星2/闇属性/鳥獣族/攻 800/守 800

「BF-砂塵のハルマッタン」の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。

(1):自分フィールドに「BF-砂塵のハルマッタン」以外の「BF」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、このカード以外の自分フィールドの「BF」モンスター1体を対象として発動できる。このカードのレベルをそのモンスターのレベル分だけ上げる。

 

「オレはレベル2【BF-砂塵のハルマッタン】にレベル4【BF-南風のアウステル】をチューニング!シンクロ召喚!現れよ!レベル6!【BF-星影のノートゥング】!」

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-精鋭のゼピュロス ★4 ATK1600

BF-星影のノートゥング ★6 ATK2400

 

【BF-星影のノートゥング】

シンクロ・効果モンスター

星6/闇属性/鳥獣族/攻2400/守1600

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

「BF-星影のノートゥング」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。相手に800ダメージを与える。その後、相手の表側表示モンスター1体を選び、その攻撃力・守備力を800ダウンする。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「BF」モンスター1体を召喚できる。

 

「【BF-星影のノートゥング】の効果発動!相手に800LPダメージを与え、【始祖神鳥シムルグ】の攻守を800ダウンさせる!」

 

「グェッ!くそっ、赤帽子め!」

ネオスペーシアンズ LP:8000→7200

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

N・マリン・ドルフィン ★4 ATK900

始祖神鳥シムルグ ★8 ATK2900→2100

ストーム・シューター ★7 ATK2300

 

「オレは【BF-疾風のゲイル】を自身の効果により特殊召喚する!」

コナミ 手札:4→3枚。

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-精鋭のゼピュロス ★4 ATK1600

BF-星影のノートゥング ★6 ATK2400

BF-疾風のゲイル ★3 DEF400

 

【BF-疾風のゲイル】

チューナー・効果モンスター

星3/闇属性/鳥獣族/攻1300/守 400

(1):自分フィールドに「BF-疾風のゲイル」以外の「BF」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの攻撃力・守備力を半分にする。

 

「オレはレベル4【BF-精鋭のゼピュロス】にレベル3【BF-疾風のゲイル】をチューニング!」

 

「またシンクロ召喚…」

「一体、どれだけのモンスターを呼び出すつもりなんだ…」

 

「漆黒の翼翻し、雷鳴と共に走れ!電光の斬撃!シンクロ召喚!降り注げ!【A BF-驟雨のライキリ】!」

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-星影のノートゥング ★6 ATK2400

A BF-驟雨のライキリ ★7 ATK2600

 

【A BF-驟雨のライキリ】

シンクロ・効果モンスター

星7/闇属性/鳥獣族/攻2600/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):「BF」モンスターを素材としてS召喚したこのカードはチューナーとして扱う。

(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの「BF」モンスターの数まで、相手フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。

 

「オレは【BF-星影のノートゥング】の効果により【BF-極北のブリザード】を通常召喚する!」

コナミ 手札:3→2枚。

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-星影のノートゥング ★6 ATK2400

A BF-驟雨のライキリ ★7 ATK2600 ※チューナー

BF-極北のブリザード ★2 ATK1300 ※チューナー

 

【BF-極北のブリザード】

チューナー・効果モンスター

星2/闇属性/鳥獣族/攻1300/守 0

このカードは特殊召喚できない。

(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル4以下の「BF」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

 

「再度【黒い旋風】の効果発動!デッキから【BF-隠れ蓑のスチーム】を手札に加える!」

コナミ 手札:2→3枚。

 

「更に【BF-極北のブリザード】の効果発動!墓地の【BF-砂塵のハルマッタン】を特殊召喚する!」

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-星影のノートゥング ★6 ATK2400

A BF-驟雨のライキリ ★7 ATK2600 ※チューナー

BF-極北のブリザード ★2 ATK1300 ※チューナー

BF-砂塵のハルマッタン ★2 DEF800

 

「【BF-砂塵のハルマッタン】の効果発動!フィールド上の【BF-毒風のシムーン】を対象とし、自身のレベルを対象のレベル分アップする!」

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-星影のノートゥング ★6 ATK2400

A BF-驟雨のライキリ ★7 ATK2600 ※チューナー

BF-極北のブリザード ★2 ATK1300 ※チューナー

BF-砂塵のハルマッタン ★2→8 DEF800

 

「ここでオレは【A BF-驟雨のライキリ】の効果発動!そちらのモンスター3体を破壊する!」

 

「何っ!?」

 

<ネオスペーシアンズのフィールド>

モンスター無し

 

「私たちのモンスターが…全滅!?」

 

「オレはレベル8【BF-砂塵のハルマッタン】にレベル2【BF-極北のブリザード】をチューニング!シンクロ召喚!現れよ!レベル10!【BF-フルアーマード・ウィング】!」

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-星影のノートゥング ★6 ATK2400

A BF-驟雨のライキリ ★7 ATK2600 ※チューナー

BF-フルアーマード・ウィング ★10 ATK3000

 

【BF-フルアーマード・ウィング】

シンクロ・効果モンスター

星10/闇属性/鳥獣族/攻3000/守3000

「BF」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードは他のカードの効果を受けない。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターが効果を発動する度に、その相手の表側表示モンスターに楔カウンターを1つ置く(最大1つまで)。

(3):1ターンに1度、相手フィールドの楔カウンターが置かれたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのコントロールを得る。

(4):自分エンドフェイズに発動できる。フィールドの楔カウンターが置かれたモンスターを全て破壊する。

 

「念のために、オレは手札から魔法カード【死者蘇生】発動!墓地のネオスを復活させる!」

コナミ 手札:3→2枚。

 

<十代&コナミのフィールド>

BF-毒風のシムーン ★6 ATK1600

BF-星影のノートゥング ★6 ATK2400

A BF-驟雨のライキリ ★7 ATK2600 ※チューナー

BF-フルアーマード・ウィング ★10 ATK3000

E・HERO ネオス ★7 ATK2500

 

【死者蘇生】

通常魔法(制限カード)

(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

 

「黒羽のモンスターが溢れている上にネオスまで!なんなんだこの少年は…!」

「赤帽子め…!」

 

「バトルだ!【BF-毒風のシムーン】でダイレクトアタック!」

 

BF-毒風のシムーン ATK1600

 

「グァァァッ!」

ネオスペーシアンズ LP:7200→5600

 

「続いて【BF-星影のノートゥング】でダイレクトアタック!」

 

BF-星影のノートゥング ATK2400

 

「アグァァァッ!」

ネオスペーシアンズ LP:5600→3200

 

「行け!【E・HERO ネオス】でダイレクトアタック!ラス・オブ・ネオス!」

 

E・HERO ネオス ATK2500

 

「アァァァッ!」

ネオスペーシアンズ LP:3200→700

 

「止めだ!【A BF-驟雨のライキリ】でダイレクトアタック!」

 

A BF-驟雨のライキリ ATK2600

 

「ウワァァァッ!」

ネオスペーシアンズ LP:700→0

 

 

「オレ達の勝ちだ」

「うへぇ、凄い展開力だったな。コナミが味方で良かったぜ」

 

~~~

 

 デュエルが終わった後、イルカと鳥は倒れ伏してしまって全く動かなくなった。

 

「お、おい!大丈夫か!?」

「十代!?危ないから近付いては駄目だよ!」

 

 ユベルが警告してくれるが、それでもオレは彼らの安否が気になったので倒れている彼らに近付き、様子を見てみた。どうやら少なくとも息はしているようだ。

 

「多分、破滅の光が体から抜けた影響で気絶しているだけだよ」

「うむ。彼らはネオスペーシアンの住人。これくらいのダメージなら問題ないはずだ。恐らく直に目を覚ますだろう」

 

 コナミやネオスが言うように、彼らのうちイルカはそれからすぐに目を覚ました。

 

「痛ててっ、おや、ここは?」

「おぉ、イルカ、鳥。気が付いたか!」

「君は、遊城十代?ネオスもいるのか」

「アクアドルフィン、正気に戻ったようだな。嬉しく思うぞ!」

「もしかしてお前たち、さっきまでのことは覚えていないのか?」

「どうやらそのようだ。君たちには迷惑をかけてしまったようだな」

 

 そう言うとイルカ型宇宙人、いやアクア・ドルフィンは隣でまだ気絶しているエア・ハミングバードを起こし始めた。

 

「一件落着で良いのかな?」

「いや、次の来客の様だよ」

「おぉっ、UFOだ!しかも中から宇宙人が出てきた!」

「奴らもまた我々の敵だ!宇宙を滅ぼす光を持つ物!その手先である敵性宇宙生物だ!」

 

 アクア・ドルフィンたちを倒し終わるのを見計らっていたかのように、今度は謎のUFOからこれまた謎の機械生物?みたいなのが出てきた。アレも宇宙人なのか?

 

「ピピッ!全てを焼き尽くす光!エントロピーの増大!それが宇宙の終焉の時だ!デュエル!」

「何言ってるかさっぱり分かんねえけど、悪い宇宙人め!この遊城十代が相手だ!デュエルしようぜ!」

 

 そうしてオレは、次なる敵にデュエルを挑んていった…。

 

~~~

 

<クロト視点>

 

 お盆休み初日、JRDG開催まであと数日と言ったところでようやくコナミが帰省してきた。今はライディングデュエルが行えるデュエルレーン近くにある喫茶店にてコナミが体験したというトンデモ話に耳を傾けているところだ。

 

「イルカとトリの宇宙人に、UFOを見たですって?」

「夢でも見たんじゃねーか?」

「夏バテによる幻覚かもしれないぞ?」

「いや、本当に見たんだって。十代だって一緒だったんだからさ」

 

 帰省する前日、つまり昨日のことだがコナミは十代と一緒に亜空間をさまよった後、木星が間近に見える宇宙の星に辿り着いてイルカやトリの宇宙人やらUFOに乗った宇宙人と対面してデュエルで戦ったらしい。

 十代と一緒に居ることから考えても木星軌道上の惑星イオにあるネオスペースのことだとは思うが、このタイミングで起こるのか。原作だとあと1年は先のイベントだが、三幻魔事件も想定よりかなり早く収束したわけだし、有り得なくはないのかな。

 

「そう言えば、クロト。本当に良かったのか?」

「何がだ?」

「トレードとはいえ、こんな強力なカード貰っちゃったけど、もう返さないよ?」

 

 そう言ってコナミは俺が先ほどトレードとして渡したカードのうちの1枚、【No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン】を見せて来る。

 

「別にいいよ。トレードだからな」

「けど、オレが渡したカードって聞いたこともないテーマだったぞ?」

「俺は知っているテーマだったし、俺は使い道を知ってるカードだからいいんだよ」

 

 俺は前世での(俺が知る限りの)OCG化されたカードは全て所持しているが、三幻神などの神のカードを除いたアニメオリジナルカードやゲームオリジナルカードは一切所持していない。

 そしてコナミからトレードしてもらったカードは、恐らくこの世界ではコナミ以外には入手不可能なカードだ。それと交換できるなら悪くないトレードだったと思う。

 

「あっ、そうだ。オレは今日、十代たちとカードショップに行く約束があるんだった」

「あら、コナミ出かけるの?」

「うん」

「コナミなら大丈夫だと思うけど、最近はレアカードを強奪しようとする集団が居るらしいから、気を付けろよ?」

「十年くらい前にあった犯罪組織の名前を借りて『ネオグールズ』って名乗っているらしいぞ」

「へぇ、そうなんだ。一応、十代たちにも伝えておこうかな」

 

 リンやユーゴ、セレナからネオグールズの話をあらかた聞き終えたコナミは、十代たちと約束していたらしいカードショップ巡りへと出かけて行った。

 

 ネオグールズか。タッグフォースシリーズが発売する前の遊戯王ゲームのストーリーの1つでそんな名前の組織が登場したことがあったな。確かバンデットキースが新たな首領となった新生グールズなんだっけ?

 ただ、この世界だとパンドラは改心して今は罪を償い終わって出所して海外でマジシャン業に精を出しているらしいし、他のメンバーも全員が刑務所にぶち込まれていたはずだ。そいつらが特に脱走したなんて言うニュースとかもなかったはず。

 JRDGが終わったら、少し調べてみるか。

 

「さぁ!そろそろお昼休みは終わりよ!JRDGに向けての最終調整の続きを始めるわよ!」

「「おー!」」

「それじゃあ俺も準備しますかね」

 

 そう言うとリンたちは喫茶店を出て彼女たちが保有するD-ホイールへと向かっていった。俺も同様に自身のD-ホイールへと向かい、走行準備を始める。

 こちらの準備が完了した頃に1stホイーラーのリンがコース手前に居る俺の近くまでやって来て話しかけて来た。

 

「クロト、対戦相手よろしくね」

「こちらこそ。対戦よろしくお願いします。なんてな」

 

 8月に入ってからはリンたちの手伝いのためにJRDGに出場する優勝候補チームのデッキを使い、仮想敵として彼女たちのスパーリングにそこそこの頻度で付き合っているのだ。

 

「念の為の確認だが、今回の俺は仮想敵であるチームグラディエーターズが去年度に使用したテーマデッキ、【剣闘獣】デッキを使えばいいんだよな?」

「えぇ、去年度の優勝候補である彼らは今回も出場して来るでしょうからね」

「その後は他の優勝候補のチームエンジェルスの【代行天使】、チームサイキッカーズの【サイキック族シンクロ】、最後に今回のダークホースであるチームリアルファイト不可避の【ゼンマイハンデス】で相手をすればいいのかな?」

「正解」

 

 彼女たちは大会前に仮想敵との対戦経験を積めるし、俺はこの世界でも有数の強力なデュエリストで彼女たちの相手をすることで自身のライディングデュエルの経験不足を補えるため、両者Win-Winな取引となっている。

 更に言うならば、あの時の為に向けて彼女たちのデッキを把握するためにもこの時間は非常に有効だ。

 

「じゃあ始めるわよ!」

「あぁ!」

 

 俺とリンはD-ホイールを走らせ、一般道からライディングデュエル用の専用レーンへと入る準備を始める。

 流石に速いな。D-ホイールの性能だけならば彼女たちのD-ホイールよりも俺の方が遥かに高いのだが、D-ホイールの運転技術に関しては完全に俺よりも彼女たちの方が優れているようだ。

 

『デュエルが開始されます。デュエルが開始されます。ルート上の一般車両は直ちに退避してください』

 

 一般道路にいつものアナウンスが流れ、地面からライディングデュエル用の専用レーンが姿を現し始めた。いつ見ても壮観だな。

 

 この世界のライディングデュエルの仕様はアニメ5D'sのように一般道路がライディングデュエル用に突如変更されるわけではなく、アニメArc-Vのように専用のコースが地面の下から出てきて一般道路に接続される仕掛けとなっている。事前にレーンの使用申請をしておけばその時のデュエル内容が外部に漏れる心配もほぼない。空からは丸見えなので完璧とは言えないのだが、その辺りはご愛敬だ。

 

「「ライディングデュエル!アクセラレーション!」」

 

 その日、滅茶苦茶デュエルした。




十代を勧誘するために十代特化のデッキを組んで1vs2を仕掛ける気満々で意気揚々とやって来たら、想定外の変な赤帽子に介入されてボコボコにされてしまったネオスペーシアン…。

十代のデッキは以前と大きく変化の無い【E・HERO】です。変化があるのは次回のデュエルからですね。

ネオスペーシアン達のデッキはそれぞれ【水属性】、【風属性】です。イルカが十代の手札をハンデスで落とし、トリが猛攻を仕掛けて倒す予定だったのですが、変な赤帽子のせいで全ておじゃんになりました。

コナミのデッキは【BF】です。5D'sでクロウ・ホーガンが使用していたデッキテーマで大量展開からの高速シンクロ召喚が得意なデッキです。漫画版やアークファイブ、デュエリストパックでも新規カードを貰い、ただでさえ強かったテーマが極悪になっています。

次回の更新は6/26(土) AM6:00予定です。デュエル無しの布石回です。

コダマ様、Skazka Priskazka様、グラニュー様、gsころりん様、終焉齎す王様、メイン弓様、誤記報告およびデュエル展開ミスのご指摘いただきましてありがとうございました。修正しました。

今後のアカデミア校長は? ※多分、本編にそこまで影響ないです。

  • 鮫島校長
  • ナポレオン校長
  • クロノス校長
  • オリキャラ校長
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