【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
新章突入です。1年生2学期、タッグフォース編となります。
第百三十三話 海野幸子
9月上旬。夏休みも終わりを迎えた学生である俺は、太平洋の孤島に存在するデュエルアカデミアにて前世と合わせて2度目の高校1年生2学期を迎えることとなった。
始業式では、何処の学校でも話されているであろう近状に関する世間話に加え、全生徒に対して改めて1学期に起こった三幻魔の事件についての説明がなされた。
ちなみに保護者達には夏休み期間中にメールを送ったり集会を開いたりして説明済みだそうだ。当事者の生徒が後回しになっていたのはマスコミ対策らしい。詳しくは知らん。
話された内容は俺にとって既知の物なので省略するが、三幻魔を巡る事件後の後始末もある程度は一段落したようで、アカデミアの教師陣もクロノス臨時校長の元で再スタートしたそうだ。流石に実技担当最高責任者との兼任は困難であると判断したようで、実技担当は響先生に一任したらしい。
現在も引き継ぎの真っ最中であり、引き継ぎが完了次第、クロノス臨時校長の臨時が消えるそうだ。ナポレオン教頭?そう言えば何故か名前すら出てこなかったな。
次に話されたのが1学期末頃から話題になっていた特化コースについての説明がなされた。
全ての召喚方をまんべんなく教えるスタンダードコース、融合召喚特化コース、シンクロ召喚特化コース、エクシーズ召喚特化コースの4種の名から選択する。
まだまだ試験的に実装されたその授業は選択授業扱いとして週に一日を使用し、午前中に座学を実施して午後に実技を実施する流れとなったらしい。
俺達のような高校からの途中入学組はスタンダートコースか幼い頃から馴染み深い融合召喚特化コースを選択したようだが、中学からの進学組はシンクロやエクシーズなどの既存の授業では教わらなかった授業を選択した生徒が多かった。
あっ、そうそう。始業式の最後には早乙女レイちゃんの2週間編入の件も発表され、オシリスレッドの服装で男装したレイちゃんが挨拶を行っていた。
始業式後に彼女と合流した俺は、レイちゃんの想い人である丸藤亮の親友であり、自称愛の伝道師である天上院吹雪さんを紹介しておいた。
ハチャメチャな人だが、恋愛ごとにおいて彼以上に頼りになる人も居ないだろう。俺は非モテの童貞だからね。恋愛ごとのフォローとか無理ですわ。
最終的な相手が亮さんか十代になるか、はたまたコナミになってしまうかは現状不明だが、原作アニメではうやむやになってしまった彼女の恋愛が成就することを切に願う。
~~~
始業式から数日が経過したある日、選択授業日の午前中の授業を受け終えた俺、ドルオ、坂倉の三人は、昼食のドローパンを片手に校内のデュエルリングに向かって歩いていた。
「それで?結局、海の上にそびえ立ったあのタワーは一体なんだ?あんなの夏休み前までなかったよな?」
俺の横を歩いていた坂倉が急に立ち止まり、校内通路の窓からヘリ発着場付近の海辺りを指差しながらそう呟いた。
指さした先には、彼の言う通り全長100mはありそうな巨大な白いタワーが海面から生えていた。
塔の上部付近だけ赤く『万』と書かれた装飾がなされており、屋上付近には細い通路に支えられた円形のデュエルリングが海に向かって伸びている。
壁はおろか手すりすら見当たらないその光景は、高所恐怖症の人なら一発で失神物だと思う。
「何って、タッグフォースの特設決勝会場だろ?坂倉、始業式でクロノス臨時校長の話を聞いてなかったのか?」
そう坂倉に言葉を返すのは、彼の横に並んで歩いていたドルオだ。その顔は「こいつ、また人の話を聞いてなかったな?」と言わんばかりの呆れ顔である。
「タッグデュエル大会、ねぇ」
デュエルアカデミアが主催するタッグデュエル大会『タッグフォース』。
原作ゲームである『遊戯王GXタッグフォース』の第一作目で行われた大会だ。
タッグデュエル大会『タッグフォース』は予選と決勝リーグの2つに分けられる。
まず最初に参加者であるデュエルアカデミア高等部の生徒全員+外部参加者にGXメダルと呼ばれる物が10枚配られる。
予選は9月から12月初旬の期間で行われ、参加者たちはこのGXメダルを互いの任意の枚数分を賭けてデュエルを行っていき、勝者がメダルを入手する。その枚数が90枚になったデュエリストが後日に開催される決勝リーグにエントリーする資格を得る。
決勝リーグは12月中旬から開始され、参加資格を得た者同士でペアを組んで決勝リーグへ登録し、最後まで勝ち上がっていったペアが優勝となるわけだ。
俺がこの大会で優勝しなければならない理由は無いんだが、もし本気で優勝を狙いに行くなら相棒はコナミを選びたいところだな。タッグデュエルでアイツが相棒の時は負ける気がしないし。
ただ、あの野郎は一学期に自前のインチキコミュ力で色々とやらかしているから、競争率が半端ないんだよなぁ。
ちなみに、この世界でのルールは原作とは若干異なっていて、原作ゲームだと予選のメダル集めの時点から決勝リーグまで全てタッグを組んでいた。
ゲームだとこの数か月間ずっと毎日同じペアと四六時中一緒に居てタッグデュエルを行っていき、一定以上好感度を上げていくごとにイベントが進行するというシステムだったのだ。
そんなんだからカードも出来るギャルゲーと呼ばれるんだよなあ。
この大会は世界的にテレビ中継され、島外部の飛び入り参加者もいるらしい。既に森の中で迷宮兄弟とかボーイの姿を見たという他生徒の目撃情報もある。
ゲーム通りとはいえ、彼らって割と暇なんだな。
恐らく鮫島元校長はこの『タッグフォース』を来年実施するつもりだったであろう世界大会『ジェネクス』の試金石にする腹積もりだったのだろう。
あの意☆味☆不☆明なタワーは、原作ゲームでは鮫島校長の依頼で万丈目グループの協力の元に建設された物だったが、この世界でも同様らしく一学期中に既に鮫島元校長が建設を依頼しており、一学期中にも俺達生徒たちの見えないところで着々と建造していたそうだ。
ま、完成するその前に鮫島元校長は退場しちゃったけどね。
~~~
午後の実技授業が始まると、校内のデュエルリングにて担当の矢ヶ城先生の指示のもと、俺が所属しているスタンダードコースの生徒が指名された生徒同士でデュエルを開始している。
何戦かを見学し終えた頃、ようやく俺ととある女生徒の名前が呼ばれたのでデュエルリングへと向かう。
「私のお相手の庶民は…白河クロト、貴方なのね。貴方のことはコナミからよく聞いているわ!」
俺の正面に立つのは手の甲を口元に当ててお嬢様笑いしている青髪ウェーブの美少女。ってなんだ。一学期中に何処かの赤帽子に攻略されちゃった女生徒その1の海野幸子じゃん。
入学当初は社長令嬢らしく気品に溢れた佇まいをしていたような気もするけど、コナミに関わってしまい籠絡されてしまった後は愉快な性格になっちゃったよなぁ。
今の方が端から見てて面白いからいいんだけどね。
「そこで見てなさい、コナミ!今の私のデュエルをね」
「おぉ~、頑張れよ幸子~!」
そう言い放ちながら海野がデュエルディスクを構えつつ、観客席に居るコナミと話している。それに応えるようにコナミも彼女に声援を飛ばしている。
ちっ、イチャイチャしやがって!対戦相手の俺はアウトオブ眼中ですかぁ?爆発しろ!他所でやれ!
「白河!負けるんじゃねえぞ!」
「リア充どもをぶちのめせ!」
「童貞の底力を見せつけろ!」
それに対して俺への声援はこれですか…。むさ苦しい非モテ男どもの妬みとかで応援されても全く嬉しくないな。
あと、誰が非モテの童貞だ。自分で言うのはともかく人に言われるのは頭に来るんだぞ?埋めるぞ?オォン?
「対戦、よろしくお願いします」
それはさておき、挨拶は大事だ。古事記にもそう書いてあるはず。
「「デュエル!」」
◆白河クロト LP:4000
vs
◆海野幸子 LP:4000
「先攻は私が貰いますわ!私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
海野 手札:5→6枚。
「私は手札から魔法カード【スター・ブラスト】を発動!LPを1500支払い、手札の【超古深海王シーラカンス】のレベルを3下げますわ!」
海野 LP:4000→2500、手札:6→5枚。
【スター・ブラスト】
通常魔法
500の倍数のライフポイントを払って発動できる。
自分の手札または自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選び、そのモンスターのレベルをエンドフェイズ時まで、払ったライフポイント500ポイントにつき1つ下げる。
「そして私は手札からレベル4となった【超古深海王シーラカンス】を通常召喚しますわ!」
海野 手札:5→4枚。
<海野幸子のフィールド>
超古深海王シーラカンス ★7→4 ATK2800
【超古深海王シーラカンス】
効果モンスター
星7/水属性/魚族/攻2800/守2200
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。デッキからレベル4以下の魚族モンスターを可能な限り特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃宣言できず、効果は無効化される。
(2):フィールドのこのカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカード以外の自分フィールドの魚族モンスター1体をリリースして発動できる。その効果を無効にし破壊する。
来たか、シーラカンス。ただ、今の俺の手札にはアイツの効果発動を止める術がない…。
「手札を1枚捨てて【超古深海王シーラカンス】の効果発動!デッキからデッキからレベル4以下の魚族モンスターを効果は無効化して可能な限り特殊召喚しますわ!」
海野 手札:4→3枚。
<海野幸子のフィールド>
超古深海王シーラカンス ★4 ATK2800
竜宮の白タウナギ ★4 DEF1200 ※チューナー
光鱗のトビウオ ★4 DEF1000
ヒゲアンコウ ★4 DEF1600
竜影魚レイ・ブロント ★4 DEF1000
【竜宮の白タウナギ】
チューナー・効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1700/守1200
このカードをS素材とする場合、
他のS素材モンスターは全て魚族モンスターでなければならない。
【光鱗のトビウオ】
効果モンスター
星4/光属性/魚族/攻1700/守1000
自分フィールド上に存在するこのカード以外の魚族モンスター1体をリリースして発動する。
フィールド上のカード1枚を破壊する。
【ヒゲアンコウ】
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1500/守1600
水属性モンスターを生け贄召喚する場合、このモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができる。
【竜影魚レイ・ブロント】
デュアルモンスター
星4/水属性/魚族/攻1500/守1000
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードの元々の攻撃力は2300になる。
このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。
手札から墓地に送ったのは【フィッシュボーグ-ドクター】か。
「ここで私はレベル4【ヒゲアンコウ】と【竜影魚レイ・ブロント】の2体でエクシーズ召喚を行いますわ!来なさい、ランク4【深淵に潜む者】!」
<海野幸子のフィールド>
超古深海王シーラカンス ★4 ATK2800→3300
竜宮の白タウナギ ★4 DEF1200 ※チューナー
光鱗のトビウオ ★4 DEF1000
深淵に潜む者 ☆4 ATK1700→2200 ORU:2
【深淵に潜む者】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/海竜族/攻1700/守1400
レベル4モンスター×2
(1):このカードが水属性モンスターをX素材としている場合、自分フィールドの水属性モンスターの攻撃力は500アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このターン、相手は墓地のカードの効果を発動できない。この効果は相手ターンでも発動できる。
「私は手札から永続魔法【水神の護符】を発動しますわ!」
海野 手札:3→2枚。永続魔法:0→1枚。
【水神の護符】
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の水属性モンスターは相手のカードの効果では破壊されない。
発動後3回目の相手のエンドフェイズ時にこのカードは墓地へ送られる。
「最後に私はカードを1枚セットしてターンエンドですわ!そしてエンドフェイズ時に【超古深海王シーラカンス】のレベルが元に戻りますわ」
海野 手札:2→1枚。伏せカード:0→1枚。
超古深海王シーラカンス ★4→7
◆白河クロト LP:4000 手札:5枚。
vs
◆海野幸子 LP:2500 手札:1枚、伏せカード:1枚、永続魔法:1枚。
<海野幸子のフィールド>
超古深海王シーラカンス ★7 ATK3300
竜宮の白タウナギ ★4 DEF1200 ※チューナー
光鱗のトビウオ ★4 DEF1000
深淵に潜む者 ☆4 ATK2200 ORU:2
【水神の護符】でモンスター全体に効果破壊耐性を与え、【深淵に潜む者】の効果でモンスター全体の打点アップと墓地カード発動妨害か。確かに入学当初にモンスターを並べるだけだったころと比べれば格段に強くなっているな。
その割にチューナーと非チューナーをそのまま残してターンエンド?2体の合計レべルは8、水属性素材でレベル8シンクロモンスターと言えば…鯨か?とするとまさか、あの伏せカードって【緊急同調】?コナミがデッキ編集に絡んでいるなら有り得るな。
シンプルに【フィッシャーチャージ】辺りも考えらえれるが…考えていても分からんか。
「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのまま…」
クロト 手札:5→6枚。
「お待ちなさい!このタイミングで私は【深淵に潜む者】のORUを1つ取り除いてその効果を発動しますわ!このターン、貴方は墓地のカードの効果を発動できませんわよ!」
深淵に潜む者 ☆4 ATK2200 ORU:2→1
墓地に送ったのは【ヒゲアンコウ】の方か。
「終わりかな?ならこのままスタンバイ、メインフェイズへ移行する!」
さて、まずはチューナーを片付けて鯨出現の可能性を潰しておくべきか。
「俺は手札から速攻魔法【帝王の烈旋】を発動!」
クロト 手札:6→5枚。
【帝王の烈旋】
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(1):このターン、自分がモンスターをアドバンス召喚する場合に1度だけ、自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドのモンスター1体をリリースできる。
「そして俺はそちらの【竜宮の白タウナギ】をリリースして手札から【充電池メン】をアドバンス召喚する!」
クロト 手札:5→4枚。
<海野幸子のフィールド>
超古深海王シーラカンス ★7 ATK3300
光鱗のトビウオ ★4 DEF1000
深淵に潜む者 ☆4 ATK2200 ORU:1
<白河クロトのフィールド>
充電池メン ★5 ATK1800→2100
【充電池メン】
効果モンスター
星5/光属性/雷族/攻1800/守1200
このカードの召喚に成功した時、手札・デッキから「充電池メン」以外の「電池メン」と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。
このカードの攻撃力・守備力は、自分フィールド上の雷族モンスターの数×300ポイントアップする。
「くっ、チューナーが墓地へ送られてしまいましたわ!」
この反応なら、このまま行けるか?
「【充電池メン】の召喚成功時に効果発動!デッキから【電池メン-角型】を特殊召喚する!」
<白河クロトのフィールド>
充電池メン ★5 ATK2100→2400
電池メン-角型 ★4 ATK1000
【電池メン-角型】
効果モンスター
星4/光属性/雷族/攻1000/守1000
「電池メン-角型」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「電池メン」モンスター1体を手札に加え、このカードの攻撃力・守備力を元々の倍にする。
(2):自分エンドフェイズに発動する。このカードを破壊する。
「【電池メン-角型】の特殊召喚成功時に効果発動!デッキから【燃料電池メン】を手札に加え、【電池メン-角型】の攻撃力・守備力を元々の倍にする!」
クロト 手札:4→5枚。
<白河クロトのフィールド>
充電池メン ★5 ATK2400
電池メン-角型 ★4 ATK1000→2000
「更に手札の【燃料電池メン】を自身の効果で特殊召喚する!」
クロト 手札:5→4枚。
<白河クロトのフィールド>
充電池メン ★5 ATK2400→2700
電池メン-角型 ★4 ATK2000
燃料電池メン ★6 ATK2100
【燃料電池メン】
効果モンスター
星6/光属性/雷族/攻2100/守 0
自分フィールド上に「電池メン」と名のついたモンスターが2体以上存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上の「電池メン」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。相手フィールド上のカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。
「フィールドに『電池メン』が3体揃った…!?」
「発動条件は整った!行くぞ!俺は手札から魔法カード【漏電】を発動!相手フィールド上のカードを全て破壊する!」
クロト 手札:4→3枚。
【漏電】
通常魔法
自分フィールド上に「電池メン」と名のついたモンスターが3体以上存在する場合に発動できる。
相手フィールド上のカードを全て破壊する。
「おぉっ!これは!」
「全体破壊効果!だが【水神の護符】があるから破壊されるのは【水神の護符】と伏せカードくらいか!」
「しかし、これが通れば白河の勝ちが濃厚になるな!」
おいふざけんなギャラリーども!フラグ立てんな!
「チェーンしてリバースカードオープン!カウンター罠【大革命返し】発動!【漏電】の発動を無効にし除外しますわ!」
海野 伏せカード:1→0枚。
【大革命返し】
カウンター罠
(1):フィールドのカードを2枚以上破壊するモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし除外する。
「カウンター罠!?」
「防がれたのか!?」
「あの女!さっきのセリフはブラフかよ!」
「おーっほっほっほっほっ!その程度ではこの布陣は崩せませんわよ!」
「それはどうかなぁ?俺はLPを半分払って手札からカウンター罠【レッド・リブート】を発動!【大革命返し】の発動を無効にする!」
クロト LP:4000→2000、手札:3→2枚。
【レッド・リブート】
カウンター罠
このカードはLPを半分払って手札から発動する事もできる。
(1):相手が罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。
その後、相手はデッキから罠カード1枚を選んで自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。このカードの発動後、ターン終了時まで相手は罠カードを発動できない。
「そんな…!」
【漏電】はこのデッキの切り札だぞ?その発動を通すのに無策で発動させるわけないだろう?
それにしても【レッド・リブート】はこの時代では本当に便利だよな。デッキに入れない理由がない。
チェーン③レッド・リブート
チェーン②大革命返し
チェーン①漏電
【レッド・リブート】の効果でデッキからセットした罠カードは【バージェストマ・カナディア】か。結構いいカード持ってるな。
海野 伏せカード:1→2→0枚、永続魔法:1→0枚。
<海野幸子のフィールド>
超古深海王シーラカンス ★7 ATK3300
光鱗のトビウオ ★4 DEF1000
深淵に潜む者 ☆4 ATK2200 ORU:1
「ですが、【水神の護符】の効果によりモンスターは破壊されませんわよ!」
あの様子だと流石に防御系の手札誘発もなさそうだし、早く終わらせるか。
「だが防御札はもう残っていないだろう!このままバトルフェイズに入る!」
こちらのモンスターは3体、向こうのモンスターも3体。このターンさえ凌げば次のターンでまだ巻き返しが可能…とか考えてそうだな。
だが、お前に次のターンは存在しない!
「【充電池メン】で【深淵に潜む者】へ攻撃!」
充電池メン ATK2700
vs
深淵に潜む者 ATK2200
「ところで、電池メンは全員光属性なんだ。この意味、分かるかなぁ?ダメステ、良いっすかぁ?」
「!?」
「俺は手札から【オネスト】を墓地に送って効果発動!【深淵に潜む者】の攻撃力分、【充電池メン】の攻撃力がアップする!」
クロト 手札:2→1枚。
充電池メン ATK2700→4900
vs
深淵に潜む者 ATK2200
【オネスト】
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1100/守1900
(1):自分メインフェイズに発動できる。フィールドの表側表示のこのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):自分の光属性モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
「あぁぁぁっ!」
海野 LP:2500→0
「対戦、ありがとうございました」
「くっ…負け…!?コナミの前で大恥をかいてしまいましたわ…!」
こっわ。拳を握り締めて凄い眼力で睨んで来てるよ。
さてさて、妙な因縁をつけられる前に観客席に逃げ帰ろっと。
海野幸子のデッキは【魚族】の【超古深海王シーラカンス】軸です。シーラカンスの効果でレベル4以下の魚族を大量展開してエクストラデッキのモンスターで戦うデッキとなっています。
クロトのデッキは【電池メン】です。今話の様に【充電池メン】→【電池メン-角型】→【燃料電池メン】の展開に加え、【電池メン-単三型】→【地獄の暴走召喚】と言う展開筋もありますが、【漏電】をサーチするカードが無いので強めの相手だと勝率はそこまで高くありません。
次回の更新は10月中を目標としています。
Galcia様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。
未完の本作の今後の扱いについて
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全削除でOK
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チラ裏に移動でOK
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どちらでもOK