【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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今回は、原作GXではなく前作遊戯王の外伝である遊戯王Rに登場する人物と出会います。

遊戯王GXがアニメ版遊戯王からの続編とはいえ、ペガサスが存命しているのなら彼や彼の仲間たちも存在して存命しているだろうと思い登場させました。

いわゆる偉い人ポジションなので、彼らがデュエルをして活躍することはないです。裏方としてはオリ主はとてもお世話になっております。


第十三話 コントロール奪取

夏休みが終わり、過ごしやすい季節に入ってきた。

読書の秋?スポーツの秋?いやいや、俺は食欲の秋です。

 

そんな中、休みの日を利用して、今日も大会に参加してくる予定だ。

サイフ、良し。デッキ、良し。キャリーバック、良し。そろそろ行こうかな。

 

「クロト~、デュエルしよ~う」

 

「悪いけど、俺は今日大会の日だ」

 

「そういえばそんなこと言ってたね」

 

「ならコナミ。私が相手をしてあげようか?」

 

「アソビニイテキマース!」

 

コナミは全速力で離脱した。まだ10代未満なのに既に中学生陸上部並の逃げ足だ。

シスターはニマニマしている。こんな顔してても美人なのがなんとなくムカつく。

 

「今日は日帰り?」

 

「うん。帰りに夜行さんに挨拶してくるけど、夜には帰ると思う」

 

「ならハンバーグを用意しておくから早めに帰ってきなさい」

 

オカンかな?

 

「あ、お土産のワインを忘れないでね?」

 

ただの飲ん兵衛だった。

 

~~~

 

「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」

 

ハノイスタイルの俺はゆっくりと対戦コートに入り、見覚えのない紫の派手なドレスを来た大人の女性と対峙する。

 

「おーっほっほっほ!仮面舞踏会のおつもりかしら?子供は早くお家へお帰りあそばせ?」

 

口元に手の甲を当てて高笑いする金髪ロールの女性。黙っていれば美人なのにもったいないな。

 

「…」

 

変な人だけど、悪い人には見えないし、わざわざ煽る気はしないかな。

 

「無口なおチビちゃんですわねぇ」

 

「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは準々決勝第一試合、開始して下さい」

 

大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!

 

「「対戦、よろしくお願いいたします」」

 

挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

ハノイの騎士(クロト) LP:4000

 

VS

 

派手な女性 LP:4000

 

「先攻は貰いますわ!わたくしのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

派手な女性 手札:5→6枚。

 

「行きますわよ!わたくしは手札から【トロイホース】を攻撃表示で召喚しますわ!」

派手な女性 手札:5枚。

 

フィールドに体の節々に継ぎ目のある大きな馬が現れる。

トロイホース ★4 ATK 1600

 

「このモンスターは地属性モンスターを生け贄召喚する場合、このモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができますのよ!」

 

「そして手札から通常魔法【二重召喚】を発動!このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができますわ!」

派手な女性 手札:4枚。

 

「これがどういうことか分かりまして?答えはこれですわ!私はトロイホースを自身の効果により2体分の生け贄として捧げ、【百獣王 ベヒーモス】を生け贄召喚ですわ!!」

派手な女性 手札:3枚。

 

フィールドから大きな馬が消え、代わりにピンクの肌と紫の背ビレを持つ巨大な獣が姿を現す!

百獣王 ベヒーモス ★7 ATK 2700

 

「百獣王 ベヒーモスの効果発動!生け贄召喚に成功した時、生け贄に捧げた数だけ自分の墓地の獣族モンスターを持ち主の手札に戻す事ができますわ!」

 

「わたくしが捧げた生贄は1体!墓地のトロイホースを手札に加えますわ!」

派手な女性 手札:3→4枚。

 

「そして、フィールド魔法【ガイアパワー】発動ですわ!フィールド上に表側表示で存在する地属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、守備力は400ポイントダウンします!」

百獣王 ベヒーモス ★7 ATK 2700 → 3200

派手な女性 手札:3枚。

 

「わたくしはカードを1枚伏せてターンエンドですわ!さぁ、おチビちゃんのターンですわよ?」

派手な女性 手札:2枚。伏せカード:1

 

今までの大会参加者と比べて、堅実なプレイングだな。最上級を先攻1ターンで出しつつ、手札を残して伏せカードもある。

 

ハノイ   LP4000、モンスター:0、伏せカード:0、手札:5枚

派手な女性 LP4000、モンスター:1、伏せカード:1、手札:2枚

 

「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

ハノイ 手札:5→6枚。

 

ギリギリ足りるかな…?

 

「私は魔法カード【ハリケーン】発動。フィールド上の魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す」

ハノイ 手札:5枚。

 

「させませんわ!伏せカードオープン!カウンタートラップの【マジック・ジャマー】発動!魔法カードが発動した時、手札を1枚捨ててその発動を無効にし破壊しますわ!」

派手な女性 手札:1枚。伏せカード:0

 

チェーン②マジック・ジャマー

チェーン①ハリケーン

 

やはりハリケーンは無効化されたか。最近はカードの研究も進んできて、カウンタートラップを採用するデュエリストも増えてきた。いいことだ。

だが、ご婦人よ。伏せカードは無くなりましたなぁ!

 

「私はLP800を払い、魔法カード【洗脳-ブレインコントロール】発動!相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、エンドフェイズ時までコントロールを得る」

ハノイ LP4000 → 3200 手札:4枚。

 

「な、なんですってぇ!」

 

「【百獣王ベヒーモス】はターン終了時まで私の僕となる!」

 

マジック・ジャマーのコストで墓地に送っていたのは既にこちらにバレているトロイホース。

最後の手札1枚が分からないが、ここは臆せず攻める!

 

「私は手札より【キャノン・ソルジャー】を召喚!」

ハノイ LP4000 手札:3枚。

 

フィールドに大砲を背負った機械兵士が現れる。

キャノン・ソルジャー ★4 ATK 1400

 

「バトルフェイズへ移行!キャノン・ソルジャーでダイレクトアタック!」

 

機械兵士の放った砲弾が紫ドレスの女性に迫る!

 

「きゃあ!」

派手な女性 LP4000 → 2600

 

この女性なら手札に【クリボー】か【ゴーズ】を握っている可能性もあったが、何とかなりそうだな。

 

「フィナーレだ!百獣王 ベヒーモスでダイレクトアタック!」

 

洗脳されたピンクの百獣王が本来の主に突進し、牙を向く!

 

「きゃぁぁぁぁ!!」

派手な女性 LP2600 → 0

 

「あ、ありえませんわぁ…」

 

「対戦、ありがとうございました」

 

「た、対戦、ありがとうございましたぁ」

 

さて、残りの用事を済ませて帰りますか。

 

~~~

 

大会を終え、旅行用のキャリーケースを転がしながら、I2社日本支部へとやってきた。

 

「こんにちわ~」

 

「いらっしゃいませ。あら、ハノイ君。天馬支部長にご用事かしら?」

 

「誰が聞いているかもわからないので、素顔の時にハノイ君は止めて下さいよ」

 

I2社日本支部の受付嬢と会話をする。去年、大会予選でも受付をしていた女性だ。

元々はこちらの社員だったらしく、時折この支部を訪れている時に正体がバレた。正体ばれすぎ問題だ。

 

「天馬さんに用事ですが、天馬夜行さんの方に用事ですよ」

 

「あぁ、副社長ではなく社長にですか。…確かにアポを取ってありますね。少々お待ちください」

 

近くのソファーに座って休憩していると、社長室に通された。

 

「やぁ久しぶり白河君。元気そうだね」

 

「はい。天馬社長もお元気そうで何よりです」

 

天馬夜行。原作遊戯王の外伝に当たる【遊戯王R】にラスボスとして登場する人物である。原作ではね。

今作ではペガサス・J・クロフォードが自身の後継者を確保する為に世界中から集め育てた孤児「ペガサスミニオン」の1人でI2社の現社長だ。

 

兄の天馬月行と比較されることが多かったようだが、ペガサス会長が存命の為、原作のような勘違いからのコンプレックスを抱くことはなかった。

他のペガサスミニオンのメンバーも公私ともにペガサス会長を支え、充実した毎日を送っているらしい。

 

時々彼や他のペガサスミニオンのメンバーとデュエルをする機会があったが、いずれも生半可なデッキでは彼らに傷1つ付けることはできなかった。

敵対関係になっていなくて本当によかった。

 

ちなみに、全員イケメンである。この世界のデュエルスキルは顔面偏差値に比例するのか?

なるほど、モブ顔の俺が実はクソザコナメクジなのも納得いく…言ってて悲しくなってくるのでこれ以上は止めておこう。

 

「これがペガサス様から預かったカードだ。大切に使ってあげてくれ」

 

「えぇ、大切にさせていただきます…!!」

 

ま、まさか!このカードは!!

 

「そう。君風に言うならば、パンドラ仕様の【ブラック・マジシャン・ガール】だ。その1枚しか刷っていないから、間違いなく世界に1枚のカードだよ。」

 

お、お、おぉぉぉぉぉっ!格好いいなぁ!!原作コミックで初登場した際の、まだ可愛さよりも格好良さを感じさせるブラック・マジシャン・ガールだ!

パンドラ仕様と言うことで、髪の色は銀髪だし!肌の色は少し浅黒い感じがまた強者感あって強そう!ありがてぇ!ありがてぇなぁ!!

 

「気に入ってもらえたようで何よりだ」

 

天馬社長が微笑ましいものを見る目でこちらを見てくるが、感動を抑えきれないな!これは!!

 

「さて、今日は君に1つ話しておきたいこともあったんだ。今の状態で構わないから聞いていてくれ」

 

…はっ!危ない危ない。トリップしかけていた。流石にこれ以上は失礼にあたる。

このカードは大切に保管しておくとして、まずは彼の話を聞こう。

 

「君が以前から言っていた、カードの禁止・制限。いわゆるリミットレギュレーションと、カード効果のエラッタを近いうちに採用することが決定した」

 

「そうですか。私としてもあった方がいいと思いますので賛同しますよ」

 

と言うか、無いと先攻1ターンキルが横行するからね。大会では俺が1番やっている気がするが。

 

「君がペガサス様に提出していたリストとその判断理由を見せてもらったが、納得の一言だったよ」

 

前世で実際に結果、と言うか惨状を引き起こした実績があるカードばかりだからね。そうだろうね。

 

「海馬コーポレーションと連携し、プロデュエリストやデュエル大会の関係者各位、各地の主だったカードショップと話を詰めていくとして、恐らく来年には第一弾が発表されることになるかな」

 

「来年ですか。それまでは私も大会で実際に使用してその危険度を周知していくようにしてみますね」

 

それでもいずれはカードパワーのインフレが起こっていくんだろうけど、それはその都度対応していけばいいからな。

などと珍しく真面目なことを考えていたのだが、思わぬ宝を入手したことで舞い上がっており、家に着く頃には忘れていた…。




今回は【ブレインコントロール】を使用しましたが、今回に限ってはエラッタ後の性能でも同じことができますね。

【ハーピィの羽箒】が許されて、【大嵐】が許されない理由は、実は私はよく分かっていません。一部の魔法罠の再利用できてしまう【ハリケーン】がヤバいのはよく分かるんですけどね。


まだ使ってなくて、本作の現環境で使えそうな禁止カードは【サンダーボルト】【心変わり】【強奪】【悪夢の蜃気楼】【突然変異】【大寒波】【マジカル・エクスプロージョン】あたりでしょうか。
これらもそのうち使用していきたいので、恐らくまた無実のオリジナルモブキャラクターが犠牲になるのだ。

次回の更新は11/25(水) AM8:00の予定です。

四季式様、白銀神雅魅様、メイン弓様、誤字報告ありがとうございました。修正しました。

未完の本作の今後の扱いについて

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