【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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前回のあらすじ:光の結社の影

今回より新章突入です。

今回のデュエルは主人公と前田隼人とのデュエルです。


原作開始1年目 学園対抗デュエル編
第百五十五話 隼人の旅立ち


 冬休みが明け、デュエルアカデミア1年生での三学期が開始した。

 

 アカデミアの教室から窓の外の景色を窺うと、ハラハラと粉雪が舞っているのが確認できる。

 

 この島は冬になると辺り一面が雪景色になると吹雪さんから聞いたことがあるので、もしかしたら積もるのかもしれない。

 

「そう言えば、アニメ原作のサイコショッカーの事件の時は積もってたっけ」

 

「サイコショッカー?」

「何の話だ?」

 

 俺の独り言に反応したのか、隣の席に座っているドルオと坂倉が反応を返してくるが、何でもないただの独り言だと返しておく。

 

 危ない危ない。今って授業中だったわ。課題が終わって暇だったからつい気が緩んでいたな。

 

「なぁ白河。それは何なのだ?」

「うん?」

 

 気を引き締めて現実に意識を戻してみると、ドルオが複雑そうな表情で俺の机にある絵を指差してその正体を問うてきた。

 口には出さないが、坂倉も同じような表情をしている。

 

「何って言われても…分かるだろ?」

「分からない聞いているんだが?」

「わりぃな、白河!オレにもよく分からねーぜ!」

 

 何と言われてもな。

 

「どう見てもただの可愛いウサギさんだろ?」

 

 今はラーイエロー寮長でもある樺山教授が担当する美術の授業中だ。今回の課題は絵を書けとのことなのだがお題は特になく何を書いても良いとのこと。

 それならば!と言うわけで、前世のとあるゲームに登場した青のウサギとピンクのウサギの絵を書いてみたのだ。我ながらなかなかの再現度だと思う。

 

「何故に可愛いウサギが鉄パイプとかチェーンソーとか持っているのだ!」

「そうか?可愛く書けていると思うんだが…」

「この口元の赤い染みは返り血だよな?人を食った跡とかじゃないよな!?いや、どっちにしろ可愛くないって!むしろ怖えーよ!」

 

 以前、孤児院に居た頃にも同じように書いたことがあったが、コナミやセレナには「格好いいな!」と好評だったのを覚えている。ユーリも「悪くないね」とか言っていたぞ。

 ユーゴやリン、デニス辺りは微妙そうな顔をしていたが、きっと感性の違いだろうな。

 

 ちなみに、ドルオは【精霊術師 ドリアード】、坂倉は【守護者スフィンクス】と自身のデッキのエースモンスターを書いたようだ。

 オベリスクブルー女子たちは、明日香がサイバーエンジェルの弁天、ツァンが大将軍の方の紫炎、紬が3種のガジェット、雪乃はデミスとルイン、とそれぞれ自身の好きなモンスターを書いているみたいだな。

 

 皆、かなり上手く書けている。デュエリストは基本的に万能だよな。

 

 

「綺麗な漬物石だな!」

「何言ってるんスか。オーストラリアのエアーズロックっす!」

 

 ドルオたちとそんな話をしていると、教室の中央上部付近に座っている十代たちの方から何やら聞き覚えのある会話が聞こえてきた。

 

「エアーズロック?」

「世界の中心って言われているアボリジニの聖地なんだナァ」

 

 これは…隼人のI2社就職イベントの時の会話だな。

 

『あー、あー。シニョール前~田。校長室までちょこっと来るノーネ』

 

 教室にクロノス校長のアナウンスが流れ、それに従った隼人が退出していく。それから少し時間が経ってから授業が終わり、隼人の後を付けるように十代、コナミ、翔の三人も教室を出て行った。

 これは明日にも原作アニメでも屈指の名シーンの一つである隼人とクロノス先生のデュエルが見られそうだ。あとでコナミにデュエルの時間を聞いておかないとな。

 

~~~

 

「おーい、白河~!」

「クロト~!」

「白河く~ん!」

 

 本日の授業が全て終わってから出題された宿題を図書室で片付け終わった後、ラーイエロー寮へと帰ろうと校舎を出たタイミングで十代たちに声を掛けられた。

 

「うん?何か用か?」

「おう。オレたちがって言うより、隼人が用があるんだってさ」

 

 コナミに問い返すと、コナミから返答が帰って来る。

 

 もう日も暮れそうだって言うのにこの雪積もる校舎前でわざわざ待っていたのか?生徒手帳代わりのPDAか俺個人の携帯電話に一報してきた方が早いだろうに、行動力あるな。

 

「お、オレとデュエルして欲しいんだナァ!」

 

 そう言う隼人の腕にはデッキがセットされたデュエルディスクが装着されている。これはどういう展開だろうか?

 

「隼人は明日、クロノス先生とデュエルするんだぜ!」

「へぇ~、そうなんだ」

 

 とりあえず知らない振りをしておこう。

 

「兄貴、今はクロノス校長っスよ」

「羨ましいよな!オレもクロノス校長とデュエルしたいぞ!」

 

 十代たちが説明しようとしてくれているがなかなか話が纏まらない。

 

「そのクロノス校長との試験デュエルでもしオレが勝ったら、オレはデュエルアカデミアの推薦を受けてI2社にカードデザイナーとして雇ってもらえそうなんだナァ」

 

 隼人本人から詳しい事情を聴いたところ、大体アニメ通りの展開の様だ。

 

 以前に隼人が描いて応募に出した絵がI2社のペガサス会長に認められててカード化され、デュエルアカデミアの推薦があればI2社にカードデザイナーとして登用してもらえそうなこと。

 現実技最高責任者の響先生が今期の隼人の成績と努力と評価して推薦しようとしたところ、去年留年している実績を加味したクロノス校長がストップをかけ、推薦する条件として自身とデュエルして勝つことを条件としたそうだ。

 

「その話を聞いた後、オレたちと隼人で協力してデッキを組んでたんだぜ!」

「かなり良い感じのデッキになったと思うぞ!」

「それでそのデッキの出来栄えを確かめるためにボクたちや他の強いデュエリストにデュエルを挑んていたんスよ」

 

「その流れからすると、俺もその強いデュエリストとやらに選ばれたってことか?」

「そうなんだナァ」

「そう言われると何だか照れるな」

 

 面と言われてこうベタ褒められると悪い気はしないな。

 

「別に今日この後で特に用事もないし、そのデュエルを受けても良いかな」

「本当か!助かるんだナァ!」

 

 隼人と距離を取ってデュエルディスクを装着し、デッキをセットする。

 

 今回の俺とのデュエルは隼人にとってクロノス校長の当て馬みたいな扱いだろうから、俺も【古代の機械】デッキを使った方が良いか?

 う~ん、いや、この世界でのあのデッキはオベリスクフォースのせいで印象悪いし、その悪印象を払拭しようとするクロノス校長が使ってこそだよな。俺が使うのは、なんか違う気がする。

 

「隼人~!面白いデュエルを見せてくれよ~!」

「隼人!頑張れよ!あっ、そうだクロト!隼人の次はオレとデュエルしようぜ!」

「隼人君!気張れ~!」

 

 十代たちは校舎前に並んである石の置物の近くで観戦を始めるつもりの様だ。

 

「よろしくお願いします」

「よ、よろしくお願いするんだナァ!」

 

 挨拶は大事だ。古事記にもそう書いてあるはず。

 

 

「「デュエル!」」

 

 

◆白河クロト LP:4000

 

vs

 

◆前田隼人 LP:4000

 

 

 さて、隼人と言えばコアラデッキ、もしくはオーストラリアと言うイメージだ。

 今回もコアラやらカンガルーと言った獣族中心のデッキだろうな。

 

 

「先攻はオレが貰うんだナァ!オレのターン、ドロー!」

隼人 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【融合派兵】を発動!【マスター・オブ・OZ】を見せてデッキから【ビッグ・コアラ】を特殊召喚するんだナァ!」

隼人 手札:6→5枚。

 

【融合派兵】

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):EXデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

 

【ビッグ・コアラ】

通常モンスター

星7/地属性/獣族/攻2700/守2000

とても巨大なデス・コアラの一種。

おとなしい性格だが、非常に強力なパワーを持っているため恐れられている。

 

「おおっ、いきなり最上級モンスターだぜ!」

「幸先良いな」

「良いぞー隼人君~!」

 

「更にオレはモンスターをセット、伏せカードを2枚セットしてターンエンドなんだナァ!」

隼人 手札:5→4→2枚。伏せカード:0→2枚。

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

裏側守備表示モンスター

 

 

◆白河クロト LP:4000

 

vs

 

◆前田隼人 LP:4000、手札:2枚、伏せ:2枚。

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

裏側守備表示モンスター

 

 

 伏せモンスターはバーンダメージを与えるリバース効果モンスターの【デス・コアラ】かな?

 伏せカードは獣族サポートか融合サポートだろうか?いや、この時代ならシンプルに攻撃反応型もしくは召喚反応型の魔法・罠カードかも知れないか。

 

 以前コナミのテコ入れがあってから融合モンスターだけでなくシンクロやエクシーズモンスターも使うようになっているから結構強いんだよな。

 とりあえず、まずは動いてみて様子を見てみるかな。

 

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!スタンバイ、メインフェイズに移行!」

クロト 手札:5→6枚。

 

「俺は手札から【霊獣使いの長老】を通常召喚!その効果により更に【精霊獣 ラムペンタ】を通常召喚!」

クロト 手札:6→5→4枚。

 

<クロトのフィールド>

霊獣使いの長老 ★2 ATK200

精霊獣 ラムペンタ ★4 ATK1600

 

【霊獣使いの長老】

効果モンスター

星2/風属性/サイキック族/攻 200/守1000

自分は「霊獣使いの長老」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):このカードが召喚に成功したターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「霊獣」モンスター1体を召喚できる。

 

【精霊獣 ラムペンタ】

効果モンスター

星4/風属性/獣族/攻1600/守 400

自分は「精霊獣 ラムペンタ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。エクストラデッキから「霊獣」モンスター1体を除外し、そのモンスターと同じ種族の「霊獣」モンスター1体をデッキから墓地へ送る。

 

「うわっ、【霊獣】か。初見殺しだな」

 

 そう言うなコナミ。このデッキほど相手が何やってるかよく分からないデッキも無いだろうから、一度見ておけば経験になるだろ?

 

「【精霊獣 ラムペンタ】の効果発動!エクストラデッキから【聖霊獣騎 ペトルフィン】を除外し、デッキから【精霊獣 ペトルフィン】を墓地へ送る!」

 

「フィールドの【霊獣使いの長老】と【精霊獣 ラムペンタ】を除外し、エクストラデッキから【精霊獣 カンナホーク】を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

聖霊獣騎 カンナホーク ★6 DEF1600

 

【聖霊獣騎 カンナホーク】

融合・効果モンスター

星6/風属性/雷族/攻1400/守1600

「霊獣使い」モンスター+「精霊獣」モンスター

自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。

(1):1ターンに1度、除外されている自分の「霊獣」カード2枚を対象として発動できる。そのカードを墓地へ戻し、デッキから「霊獣」カード1枚を手札に加える。

(2):このカードを持ち主のEXデッキに戻し、除外されている自分の、「霊獣使い」モンスター1体と「精霊獣」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「『融合』魔法カード無しに融合モンスターを呼び出したっスよ!?」

「オレのコンタクト融合みたいだな!スゲー!」

 

 ギャラリーの十代たちが良い反応してくれるからデッキ回してるこちらも楽しくなってくるな。

 

「【聖霊獣騎 カンナホーク】の効果発動!除外されている【聖霊獣騎 ペトルフィン】と【精霊獣ラムペンタ】を墓地に戻してデッキから【霊獣の誓還】を手札に加える!」

 

「そして、チェーンして更に【聖霊獣騎 カンナホーク】の効果発動!このカードをエクストラデッキに戻し、除外されている【霊獣使いの長老】と【精霊獣ラムペンタ】を守備表示で特殊召喚する!」

 

チェーン②聖霊獣騎 カンナホーク

チェーン①聖霊獣騎 カンナホーク

 

<クロトのフィールド>

霊獣使いの長老 ★2 DEF1000

精霊獣 ラムペンタ ★4 DEF400

 

クロト 手札:4→5枚。

 

「えっ?今どうなったんスか?」

「白河は【聖霊獣騎 カンナホーク】の(1)の効果にチェーンして(2)の効果を発動したんだぜ」

「チェーンによる逆順処理で、【聖霊獣騎 ペトルフィン】だけが墓地に送られたんだ」

 

 俺自身、実はあまりよく分かっていないんだがそう言う裁定なんだよ。

 

「【精霊獣 ラムペンタ】の効果発動!エクストラデッキから【聖霊獣騎 アペライオ】を除外し、デッキから【精霊獣アペライオ】を墓地へ送る!」

 

 【精霊獣 ラムペンタ】の効果はターン1制限があるが、一度フィールドから離れているからもう一度使用できるのが良いところだ。

 

「もう一度フィールドの【霊獣使いの長老】と【精霊獣 ラムペンタ】を除外し、エクストラデッキから【精霊獣 カンナホーク】を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

聖霊獣騎 カンナホーク ★6 DEF1600

 

「また出た!?」

「つまりまた効果を使えるってわけか!」

 

「【聖霊獣騎 カンナホーク】の効果発動!除外されている【聖霊獣騎 アペライオ】と【精霊獣ラムペンタ】を墓地に戻してデッキから【精霊獣使い ウィンダ】を手札に加える!」

クロト 手札:5→6枚。

 

「あれだけデッキを回したはずなのに手札枚数が元に戻ってるんだナァ」

 

「俺は手札から速攻魔法【霊獣の誓還】を発動!手札の【精霊獣使い ウィンダ】を除外し、墓地の【精霊獣アペライオ】を特殊召喚!」

クロト 手札:6→5→4枚。

 

【霊獣の誓還】

速攻魔法

(1):手札から「霊獣」モンスター1体を除外し、自分の墓地のモンスターまたは除外されている自分のモンスターの中から、「霊獣」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

<クロトのフィールド>

聖霊獣騎 カンナホーク ★6 DEF1600

精霊獣アペライオ ★4 ATK1800

 

【精霊獣アペライオ】

効果モンスター

星4/風属性/炎族/攻1800/守 200

自分は「精霊獣 アペライオ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):1ターンに1度、自分の墓地の「霊獣」カード1枚を除外して発動できる。このターン中、以下の効果を適用する。この効果は相手ターンでも発動できる。

●自分フィールドの「霊獣」モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。

 

「【精霊獣アペライオ】の効果発動!墓地の【聖霊獣騎 ペトルフィン】を除外して自分フィールドの「霊獣」モンスターの攻撃力・守備力を500アップする!」

 

<クロトのフィールド>

聖霊獣騎 カンナホーク ★6 DEF1600→2100

精霊獣アペライオ ★4 ATK1800→2300

 

「【聖霊獣騎 カンナホーク】の効果発動!このカードをエクストラデッキに戻し、除外されている【精霊獣使い ウィンダ】と【精霊獣 ペトルフィン】を守備表示で特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

精霊獣アペライオ ★4 ATK2300

精霊獣使い ウィンダ ★4 DEF1800→2300

精霊獣 ペトルフィン ★4 DEF2000→2500

 

【精霊獣使い ウィンダ】

効果モンスター

星4/風属性/サイキック族/攻1600/守1800

自分は「精霊獣使い ウィンダ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。デッキまたはエクストラデッキから「霊獣」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

 

【精霊獣 ペトルフィン】

効果モンスター

星4/風属性/水族/攻 0/守2000

自分は「精霊獣 ペトルフィン」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):1ターンに1度、手札の「霊獣」カード1枚を除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。

 

「【聖霊獣騎 ペトルフィン】の効果発動!手札の【精霊獣 カンナホーク】を除外してそちらの伏せカードをバウンスする!」

クロト 手札:4→3枚。

 

「チェーンしてリバースカードオープン!速攻魔法【瞬間融合】発動!フィールドの【ビッグ・コアラ】と【デス・カンガルー】を融合するんだナァ!」

隼人 伏せ:2→1枚。

 

【瞬間融合】

速攻魔法

(1):自分フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。この効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

 

チェーン②瞬間融合

チェーン①聖霊獣騎 ペトルフィン ※対象を失い不発。

 

「融合召喚!来るんだナァ!【マスター・オブ・OZ】!」

 

<隼人のフィールド>

マスター・オブ・OZ ★9 ATK4200

 

【マスター・オブ・OZ】

融合モンスター

星9/地属性/獣族/攻4200/守3700

「ビッグ・コアラ」+「デス・カンガルー」

 

「おぉっ!隼人の最強モンスターが来たぜ!」

「相変わらずでっけー!」

「攻撃力4200の超強力モンスターっスよ!」

 

 攻撃力4200か。ガイアペライオでも突破できないな。仕方ない、幸いエンドフェイズには自壊するだろうし、ここは防御を固めておくか。

 

「フィールドの【精霊獣使い ウィンダ】と【精霊獣 ペトルフィン】を除外し、エクストラデッキから【聖霊獣騎 ペトルフィン】を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

精霊獣アペライオ ★4 ATK2300

聖霊獣騎 ペトルフィン ★6 DEF2800→3300

 

【聖霊獣騎 ペトルフィン】

融合・効果モンスター

星6/風属性/水族/攻 200/守2800

「霊獣使い」モンスター+「精霊獣」モンスター

自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。

(1):このカードは効果では破壊されない。

(2):このカードをエクストラデッキに戻し、除外されている自分の「霊獣使い」モンスター1体と「精霊獣」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「俺はカードを2枚セットしてターンエンド」

クロト 手札:3→1枚。伏せ:0→2枚。

 

「エンドフェイズ前にリバースカードオープン!速攻魔法【融合解除】発動!【マスター・オブ・OZ】をエクストラデッキに戻し、墓地から【ビッグ・コアラ】と【デス・カンガルー】を特殊召喚するんだナァ!」

隼人 伏せ:1→0枚。

 

【融合解除】

速攻魔法

(1):フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。その融合モンスターを持ち主のEXデッキに戻す。その後、EXデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、その一組を自分フィールドに特殊召喚できる。

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

デス・カンガルー ★4 DEF1700

 

【デス・カンガルー】

効果モンスター

星4/闇属性/獣族/攻1500/守1700

守備表示のこのカードを攻撃したモンスターの攻撃力がこのカードの守備力より低い場合、その攻撃モンスターを破壊する。

 

「良し!これで【瞬間融合】の自壊デメリットを回避したぜ!」

「上手いぞ隼人!」

「隼人君!良い調子っスよ!」

 

 にゃろう、味な真似をしてくれるじゃないか。

 

 

◆白河クロト LP:4000、手札:1枚、伏せ:2枚。

 

<クロトのフィールド>

精霊獣アペライオ ★4 ATK2300→1800

聖霊獣騎 ペトルフィン ★6 DEF3300→2800

 

vs

 

◆前田隼人 LP:4000、手札:2枚、伏せ:0枚。

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

デス・カンガルー ★4 DEF1700

 

 

「オレのターン、ドロー!」

隼人 手札:2→3枚。

 

「オレは手札から【横綱犬】を召喚するんだナァ!」

隼人 手札:3→2枚。

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

デス・カンガルー ★4 DEF1700

横綱犬 ★1 ATK800 ※チューナー

 

【横綱犬】

チューナー・効果モンスター

星1/地属性/獣族/攻 800/守 600

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。自分の手札・墓地からチューナー1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

「【横綱犬】の効果を発動!手札から【チェーンドッグ】を特殊召喚するんだナァ!」

隼人 手札:2→1枚。

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

デス・カンガルー ★4 DEF1700

横綱犬 ★1 ATK800 ※チューナー

チェーンドッグ ★4 ATK1600

 

【チェーンドッグ】

効果モンスター

星4/地属性/獣族/攻1600/守1100

自分フィールド上に獣族モンスターが表側表示で2体存在する場合、このカードを墓地から特殊召喚する事ができる。

この効果で特殊召喚したこのカードはフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。

このカードをシンクロ素材とする場合、獣族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。

 

「オレはレベル4【チェーンドッグ】にレベル1【横綱犬】をチューニング!」

 

 地属性のみのレベル5シンクロか。良いモンスターを出してくれるといいな。

 

「シンクロ召喚!来るんだナァ!レベル5【ナチュル・ビースト】!」

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

デス・カンガルー ★4 DEF1700

ナチュル・ビースト ★5 ATK2200

 

【ナチュル・ビースト】

シンクロ・効果モンスター

星5/地属性/獣族/攻2200/守1700

地属性チューナー+チューナー以外の地属性モンスター1体以上

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、デッキの上からカードを2枚墓地へ送る事で、魔法カードの発動を無効にし破壊する。

 

「良し!隼人のシンクロモンスターが出たぞ!」

「あのモンスターで何度も融合召喚を邪魔されたっス!」

「これでクロトの魔法カードを実質封じられたな!」

 

 隼人!その【ナチュル・ビースト】、良いモンスターだな!

 

「この瞬間、伏せていた永続罠【調律師の陰謀】発動!」

クロト 伏せ:2→1枚。永続罠:0→1枚。

 

「「「「えっ?」」」」

 

【調律師の陰謀】

永続罠

相手フィールド上にシンクロモンスターが特殊召喚された時に発動する事ができる。そのシンクロモンスター1体のコントロールを得る。

この効果でコントロールを得たモンスターは破壊された場合ゲームから除外される。そのモンスターがフィールド上に存在しなくなった時、このカードを破壊する。

 

 それじゃあ貰っていくぞ!

 

「【ナチュル・ビースト】のコントロールを頂く!」

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

デス・カンガルー ★4 DEF1700

 

<クロトのフィールド>

精霊獣アペライオ ★4 ATK1800

聖霊獣騎 ペトルフィン ★6 DEF2800

ナチュル・ビースト ★5 ATK2200

 

「そ、そんな…酷いんだナァ」

 

 概ね予想通りだな。隼人のデッキは以前と同じように火力を融合モンスターが担当し、妨害をシンクロとエクシーズで補うデッキだ。

 

 特に以前使っていたナチュル系のシンクロモンスターが厄介だったからメタカードを仕込んでおいたんだが、結果は上々だな。

 

「ま、まだ終わっていないんだナァ!墓地から【チェーンドッグ】の効果発動!自身を特殊召喚するんだナァ!」

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

デス・カンガルー ★4 DEF1700

チェーンドッグ ★4 ATK1600

 

「オレはレベル4【デス・カンガルー】と【チェーンドッグ】の2体でオーバーレイ!」

 

 今度はランク4エクシーズか。何が来るやら。

 

「エクシーズ召喚!来るんだナァ!ランク4!【恐牙狼 ダイヤウルフ】!」

 

<隼人のフィールド>

ビッグ・コアラ ★7 ATK2700

恐牙狼 ダイヤウルフ ☆4 ATK2000

 

【恐牙狼 ダイヤウルフ】

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/地属性/獣族/攻2000/守1200

レベル4モンスター×2

(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分フィールドの獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体とフィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

 

 またもや良いモンスターだな!だけどその起動効果は使わせない!

 

「ここで伏せていた罠カード【霊獣の連契】発動!【ビッグ・コアラ】と【恐牙狼 ダイヤウルフ】を破壊する!」

クロト 伏せ:1→0枚。

 

【霊獣の連契】

通常罠

(1):自分フィールドに「霊獣」モンスターが存在する場合に発動できる。自分フィールドの「霊獣」モンスターの数まで、フィールドのモンスターを選んで破壊する。

 

「うぅ、ボロボロなんだナァ」

 

<隼人のフィールド>

モンスター無し

 

「強烈だな」

「酷すぎっス」

「これは不味いな」

 

 デュエルを受けるからには手加減はしないのがモットーなんだ。相手が強いと分かっているならなおさらだ。

 

「いや、隼人の眼はまだ死んじゃいない!気張れー!」

「隼人君、気張れー!」

「気張れー!」

 

 隼人を応援している十代たちには悪いが、手札1枚でかつ魔法カードを封じられた上に召喚権を使ってしまった隼人にはもう打つ手なんて…あっ。

 

「【ビックコアラ】たちの犠牲は無駄じゃないんだナァ!自分フィールドの獣族モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時、1000LPを支払って手札からこのカードを呼び出すんだナァ!」

隼人 LP:4000→3000

 

 居たなぁ、この状況でも呼び出せるモンスター。最近あまり見なかったからすっかり忘れていたぞ。

 

「手札から【森の番人グリーン・バブーン】を特殊召喚するんだナァ!」

隼人 手札:1→0枚。

 

<隼人のフィールド>

森の番人グリーン・バブーン ★7 ATK2600

 

【森の番人グリーン・バブーン】

効果モンスター

星7/地属性/獣族/攻2600/守1800

(1):このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの表側表示の獣族モンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時、1000LPを払って発動できる。このカードを特殊召喚する。

 

「バトルなんだナァ!【森の番人グリーン・バブーン】で【ナチュル・ビースト】を攻撃!」

 

 この攻撃を防ぐ手段は、今の俺には無いな。

 

「ハンマー・クラブ・デス!」

 

森の番人グリーン・バブーン ATK2600

vs

ナチュル・ビースト ATK2200 ※戦闘破壊

 

「ぐっ!?」

クロト LP:4000→3600、永続罠:1→0枚。

 

<クロトのフィールド>

精霊獣アペライオ ★4 ATK1800

聖霊獣騎ペトルフィン ★6 DEF2800

 

「よっしゃー!白河にダメージが入ったぜ!」

「良いぞー!隼人ー!」

「これで次のターンから魔法カードが使えるっスよ!」

 

「オレはこれでターンエンドなんだナァ!」

 

「エンドフェイズに【聖霊獣騎ペトルフィン】の効果発動!自身をエクストラデッキに戻し、除外されている【精霊獣使いウィンダ】と【精霊獣 カンナホーク】を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

精霊獣アペライオ ★4 ATK1800

精霊獣使いウィンダ ★4 DEF1800

精霊獣カンナホーク ★4 DEF600

 

【精霊獣カンナホーク】

効果モンスター

星4/風属性/雷族/攻1400/守 600

自分は「精霊獣 カンナホーク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキから「霊獣」カード1枚を除外する。発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、この効果で除外したカードを手札に加える。

 

「相手ターンに特殊召喚したっスよ!?」

「マジかよ!?」

「これは不味いな」

 

 

◆白河クロト LP:3600、手札:1枚、伏せ:0枚。

 

<クロトのフィールド>

精霊獣アペライオ ★4 ATK1800

精霊獣使いウィンダ ★4 DEF1800

精霊獣カンナホーク ★4 DEF600

 

vs

 

◆前田隼人 LP:3000、手札:0枚、伏せ:0枚。

 

<隼人のフィールド>

森の番人グリーン・バブーン ★7 ATK2600

 

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!スタンバイ、メインフェイスに移行!」

クロト 手札:1→2枚。

 

「俺は手札から【霊獣使い レラ】を召喚!そして効果発動!墓地から【精霊獣ラムペンタ】を特殊召喚する!」

 

【霊獣使い レラ】

効果モンスター

星1/風属性/サイキック族/攻 100/守2000

自分は「霊獣使い レラ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):このカードが召喚に成功した場合、自分の墓地の「霊獣」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

<クロトのフィールド>

精霊獣アペライオ ★4 ATK1800

精霊獣使いウィンダ ★4 DEF1800

精霊獣カンナホーク ★4 DEF600

霊獣使い レラ ★1 ATK100

精霊獣ラムペンタ ★4 DEF400

 

「【精霊獣ラムペンタ】の効果発動!エクストラデッキの【聖霊獣騎 ガイアペライオ】を除外し、【英霊獣使い-セフィラムピリカ】を墓地に送る!」

 

「【精霊獣カンナホーク】の効果発動!デッキから【霊獣使い ウェン】を除外する!」

 

「【精霊獣アペライオ】の効果発動!墓地の【聖霊獣騎 アペライオ】を除外して自分フィールドの「霊獣」モンスターの攻撃力・守備力を500アップする!」

 

<クロトのフィールド>

精霊獣アペライオ ★4 ATK1800→2300

精霊獣使いウィンダ ★4 DEF1800→2300

精霊獣カンナホーク ★4 DEF600→1100

霊獣使い レラ ★1 ATK100→600

精霊獣ラムペンタ ★4 DEF400→900

 

 まだまだ【聖霊獣騎 カンナホーク】を使えば展開は可能だが、今の隼人に防御札は無いだろうから不要かな。

 

「【霊獣使い レラ】、【精霊獣アペライオ】を除外して、エクストラデッキから【聖霊獣騎 アペライオ】を特殊召喚!」

 

<クロトのフィールド>

精霊獣使いウィンダ ★4 DEF2300

精霊獣カンナホーク ★4 DEF1100

精霊獣ラムペンタ ★4 DEF900

聖霊獣騎アペライオ ★6 ATK2600→3100

 

【聖霊獣騎アペライオ】

融合・効果モンスター

星6/風属性/炎族/攻2600/守 400

「霊獣使い」モンスター+「精霊獣」モンスター

自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。

(1):このカードは攻撃する場合、ダメージステップ終了時までこのカード以外のカードの効果を受けない。

(2):このカードを持ち主のEXデッキに戻し、除外されている自分の、「霊獣使い」モンスター1体と「精霊獣」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「不味い!グリーン・バブーンの攻撃力を上回ったッスよ!?」

「いや、あのモンスターはダメージステップ終了時までこのカード以外のカードの効果を受けないぜ!」

「つまり、戦闘を行う時には攻撃力が元に戻るからグリーンバブーンとは相打ちだな」

 

 ホント、他の霊獣カードともう少し相性のいい効果にしてくれればよかったのにな。

 

「【精霊獣使いウィンダ】を攻撃表示に変更し、バトルフェイズに移行する!」

 

<クロトのフィールド>

精霊獣使いウィンダ ★4 DEF2300→ATK1600→2100

精霊獣カンナホーク ★4 DEF1100

精霊獣ラムペンタ ★4 DEF900

聖霊獣騎アペライオ ★6 ATK3100

 

「【精霊獣使いウィンダ】で【森の番人グリーン・バブーン】に攻撃!」

 

「攻撃力の低いウィンダで攻撃っスか!?」

「何か狙いがあるのか?」

「あのモンスターは相手によって破壊された場合にその真価効果を発揮するんだ」

 

「グリーン・バブーン、返り討ちにするんだナァ!」

 

精霊獣使いウィンダ ATK2100 ※戦闘破壊

vs

森の番人グリーン・バブーン ATK2600

 

<クロトのフィールド>

精霊獣カンナホーク ★4 DEF1100

精霊獣ラムペンタ ★4 DEF900

聖霊獣騎アペライオ ★6 ATK3100

 

「ぐふっ!…だがこの瞬間、【精霊獣使いウィンダ】の効果発動!エクストラデッキから「霊獣」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する!」

クロト LP:3600→3100

 

「「「!?」」」

 

「現れよ!【聖霊獣騎 ガイアペライオ】!」

 

<クロトのフィールド>

精霊獣カンナホーク ★4 DEF1100

精霊獣ラムペンタ ★4 DEF900

聖霊獣騎アペライオ ★6 ATK3100

聖霊獣騎 ガイアペライオ ATK3200→3700

 

【聖霊獣騎 ガイアペライオ】

融合・効果モンスター

星10/光属性/サイキック族/攻3200/守2100

「聖霊獣騎」モンスター+「霊獣使い」モンスター+「精霊獣」モンスター

自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。

(1):上記の方法で特殊召喚したこのカードは以下の効果を得る。

●モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、手札から「霊獣」カード1枚を除外して発動できる。その発動を無効にし破壊する。

 

「攻撃力3700!?」

 

「まだバトルフェイズは続いている!【聖霊獣騎 ガイアペライオ】で【森の番人グリーン・バブーン】に攻撃!」

 

聖霊獣騎 ガイアペライオ ATK3700

vs

森の番人グリーン・バブーン ATK2600 ※戦闘破壊

 

「うぐっ!グリーン・バブーンがやられちゃったんだナァ」

隼人 LP:3000→1900

 

<隼人のフィールド>

モンスター無し

 

「止めを刺せ!【聖霊獣騎アペライオ】!ダイレクトアタックだ!」

 

聖霊獣騎アペライオ ★6 ATK2600

 

「わぁぁぁぁぁっ!」

隼人 LP:1900→0

 

 

 

「負けちゃったんだナァ」

「対戦、ありがとうございました」

 

 直接デュエルするのは制裁デュエル前の練習試合以来だったけれど、あれから随分と強くなっていたな。

 

「隼人!白河!ガッチャ!楽しいデュエルを見せて貰ったぜ!」

「二人ともいいデュエルだったぞ!」

「負けちゃったけど、隼人君も十分強かったっスよ!」

 

 十代たちも隼人の健闘を称えている。実際、アニメ原作のクロノス先生になら今の隼人であれば十分に勝機はあるかも知れないな。

 

~~~

 

 俺と隼人がデュエルした翌日、アニメ原作通りに隼人とクロノス校長のデュエルは行われた。

 

 流石に双方ともデッキ内容が異なっていた為、デュエル展開自体はアニメと異なる物であったが、隼人は十分にクロノス校長に食い下がっていたと思う。

 その甲斐もあり、去年度とは比べものにならないその知識と技量を評価され、隼人は無事にI2社への推薦を貰うことに成功していた。

 

「いやぁ~!前田とクロノス校長のデュエルは見ごたえあったな!」

「前田の【コアラッコアラ】の効果発動がクロノス校長が【デモンズチェーン】に止められて居なければ勝機はあったのだがな」

「そうだな。良いデュエルだった」

 

 もう一つアニメ原作と異なる点と言えば、隼人とクロノス校長のデュエルの見物人の数だろう。

 

 アニメ原作では十代、翔、万丈目、三沢、明日香の5人に加えて途中から鮫島校長が現れた為、合計6人のみがデュエルの観客であった。

 だがこの世界の隼人は同学年内でも強いデュエリストと言えば名前が上がるほどの腕前となっていた為、今回のデュエルの見物人は全校生徒の三割くらいになっていたと思う。

 

 先ほどこのデュエルリングで行われていた隼人とクロノス校長のデュエルを俺と一緒に見物していたドルオや坂倉からの評判も、今聞く限りだと良い感じの様だ。

 

「ふん、カードデザイナーとしてI2社への就職したらしいが、それだけに惜しいな」

「そうだな!前田の奴、去年ダブッたと思えないほどに筆記も実技も成績良かったからな!」

「今のアイツの実力ならラーイエロー昇格は確実だっただろうからな」

 

 1年生を終えるまではデュエルアカデミアに在籍することになっているので、来週から始まる学園対抗デュエルが終わるまではこちらに居るはずだ。

 

「学園対抗デュエルが始まるせいで今学期には月一デュエルはないし、気が抜けてしまいそうだ」

「白河は良いよな~!代表選手に選ばれているんだろ?」

「一応な」

 

 学園対抗デュエルは各学校ごとに1年生から代表選手を6人選抜して1対1のデュエルを6回行い、最終的に勝利数が最も多い学校が勝利となる。

 

「この本校以外だと、ノース校、イースト校、ウエスト校、サウス校、アークティック校、アメリカ校だったか」

「ここの代表選手は白河以外だと、オシリスレッドの遊城と赤羽と万丈目、オベリスクブルーの三沢と天上院だったっけ?」

「それで合ってる」

 

 厳密に言えば吹雪さんや藤原先輩も1年生なのだが、彼らは代表入りを辞退したようだ。

 同じように総合成績で言えば他の代表選手よりも高いはずのツァンや雪乃、レイン達も辞退したみたいだ。

 

「唯一のラーイエローからの代表選手であるお前が無様な試合を見せないように今からボクたちが相手をしてやろう!」

「えっ、オレもか?まぁ暇だから全然OKだぜ!」

 

「はっ?そう言うセリフは俺に一度でも勝ってから吐いて欲しい物だが?」

「言ったな?ならは、デュエルだ!」

 

 その後、ドルオたちとデュエルをしていると何処から聞きつけたのか他の暇な生徒たちも集まって来て、その日は一日中デュエルをすることになったのであった。




主人公のデッキは【霊獣】です。 霊獣は、霊獣使い・精霊獣・聖霊獣騎の3グループを内包するカテゴリであり、霊獣使いと精霊獣が融合して聖霊獣騎となったりフリーチェーンで融合解除して戻ったりして戦うビートダウンデッキです。

隼人のデッキは【獣族】です。融合モンスターのコアラ2種に加え、ナチュル系シンクロモンスターとランク4エクシーズモンスターであるダイヤウルフを備えた汎用的なデッキとなっています。獣族サポート魔法・罠カードも豊富であり、ネームドキャラクター以外であれば高確率で勝利できるデッキでした。

アニメで名場面の一つとして取り上げられることの多い隼人vsクロノス先生のデュエルの描写は、アニメ原作と展開がほぼ同じになりそうだったので本作では丸々カットしました。個人的にもアニメ原作の方は名勝負だと興味がある方は原作をご覧ください。第50話です。

次回の更新は2月中旬予定です。

メイン弓様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。

未完の本作の今後の扱いについて

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