【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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今回、ヘイト要素ありです。ご注意ください。

今回は何処かで見覚えのある対戦者のようですが、現在は関わるつもりがないのでハノイスタイルのオリ主はスルーします。ペンデュラムモンスターが居ない彼のデッキは今後活躍する可能性があろうのでしょうか…。


2021/6/12 誤記修正ついでに表記フォーマットを最新版に変更しました。


第十四話 エンタメトマト君

 秋が過ぎ、吐く息も白くなってきた今日この頃。太陽もまだ出たばかりの早朝、俺はキャリーバックを片手に孤児院を出発しようとしていた。

 

「クロト、今日は出発早いんだね」

「あぁ、今日の会場がある舞網市は結構近いんだけど、参加者が多くて大会開始時間が早いから、家を早めに出ないと大会に間に合わないんだ」

「へぇ~」

 

 そんな話をしていると、先ほどまで朝食の片づけをしていたシスターが話しかけてきた。

 

「クロト、コナミ。前にも言ったけど、明日から新しい子達が来ることになっているから、仲良くしてあげてね」

「新しい子?」

「童実野町のコモンズエリアって所の孤児院が経営難で潰れちゃったからから、そこで暮らしていた子供2人がこっちにやってくるんだってさ」

「貴方たちより1つ年下の元気な子達よ。会えばきっと仲良くなれると思うわ」

 

 そして何故かシスターはこちらを見てニコニコしている。原作の登場人物に日本の孤児は居なかったはずだが…。

 

「分かったよ。今日も何とか日帰りで帰れると思うから、大丈夫だ」

 

 半年ほど前に俺とコナミ以外の子供たちは独り立ちをして孤児院から出ていったため、空き部屋はいくつかあるはずだ。

 帰ってきたら少し片づけておかないとな。

 

「あ、お土産のシャンパンを忘れないでね?」

 

 飲み過ぎるとアルコール中毒になるぞ?

 

「オレはドローパンがいいな!」

 

 あれは売ってるところが限られるから無理かなぁ。

 

~~~

 

「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」

 

 ハノイスタイルの俺はゆっくりと対戦コートに入り、何処かで見覚えのあるトマト頭の少年と対峙する。

 

「ハノイの騎士!アンタをオレのエンタメデュエルで笑顔にしてみせるよ!」

「そうか」

 

 あぁ、アニメ版の性格なのか。

 観客席を見まわしてみると、ピンクの少女、暑苦しそうなおっさん、リーゼントの少年、シルクハットのおっさん、気の強そうなお姉さんが見えた。

 赤髪の魚が好きそうな少女、青髪の賢そうな少年、黄色のぽっちゃりボーイは…流石にまだ居ないか。

 

 とりあえず、父親は行方不明になっていないようで少し安心したな。

 なら、多少は凹ませても大丈夫だよな?

 

「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは準々決勝第一試合、開始して下さい」

 

 大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!

 

「「対戦、よろしくお願いいたします」」

 

 挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「今回のアクションフィールドは、【マジカル・ブロードウェイ】!リアルソリッドヴィジョン、展開!」

 

 会場が、煌びやかなネオンがに包まれた劇場街へと姿を変えていく…!

 

【マジカル・ブロードウェイ】

フィールド魔法

(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、アクションカードを使用できる。アクションカードは1枚しか手札に加える事ができない。

 

 アクションフィールドとは、デュエル開始時に自動的に発動されるフィールド魔法である。

 どちらのプレイヤーのデュエルディスクにセットされているわけでもないので魔法罠の全体除去効果でも除去は不可能。張り替えもできない。

 

 アクションカードとはアクションデュエルにのみ使用されるカードで、デュエル開始時にフィールドにばらまかれる。見た目はカード裏面に「A」の文字が書かれている。

 アクションマジックとアクショントラップの2種類があり、前者が入手者にメリットをもたらし、後者が入手者にデメリットをもたらす。

 

 これが非常に厄介で、自分・相手のどのフェイズだろうが入手することができて、どのタイミングでも使用できるセットしなくてもいい速攻魔法のようなものである。

 入手するためには触れられるソリッドヴィジョンであるリアルソリッドヴィジョンが展開された会場を走りまわり、隠された「A」と書かれたカードを見つける必要がある。

 地元民は自分のモンスターに乗って探すらしい。アグレッシブだよな。運動音痴の俺には無理そうだ。

 

 更に、アクションフィールドによって固有のアクションマジックも存在するため、慣れ親しんだアクションフィールドで戦うととても有利になる。

 そもそも、アクションデュエル自体がこの舞網市でのみ唯一行われているデュエルの為、地元民以外は俺を含めてみんな初見さんなので完全にアウェーである。実際、一度も拾えたことがない。

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが!」

 

 トマト少年が、大きな声でアクションデュエルを始める前の前口上を喋り始めた。

 そして大会実況者より台本を渡される俺。…え、やっぱり俺もこれ言わないとだめなの?

 

「も、モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い!」

「フィールド内を駆け巡る!」

「「見よ、これぞ、デュエルの最強進化形、アクション…」」

 

 

「「デュエル!」」

 

 

◆ハノイの騎士(クロト) LP:4000、手札:5枚。

 

VS

 

◆トマト LP:4000、手札:5枚。

 

 

 今日何度目かになるが、めちゃくちゃ恥ずかしかった。

 流石は舞網市。他の地域とは文明と精神の持ち様が違うな。

 

「先攻はオレが貰うよ!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

トマト 手札:5→6枚。

 

 俺のプレイングを見た相手は、ほぼ俺に先攻をくれないのだ。

 先ほどの言動を鑑みるに、恐らく彼は決勝戦までの俺のデュエルを見て憤慨していたのだろう。

 デッキ破壊なんて…あれが本当のエンタメだなんてオレには思えない…!っと、そんなことを言ってそう。

 だが安心してもらっていい。今のデッキは、準決勝まで使用していたデッキ破壊系メインではない。 サイドデッキのカードと入れ替えて、ごく一般的なバーンデッキにしてあるのだ。

 

「俺は手札から通常魔法【EMキャスト・チェンジ】発動!」

トマト 手札:6→5枚。

 

【EMキャスト・チェンジ】

通常魔法

「EMキャスト・チェンジ」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):手札の「EM」モンスターを任意の数だけ相手に見せ、デッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキに戻した数+1枚をデッキからドローする。

 

「手札交換カードかな」

 

「その通り!俺は手札の【EMジンライノ】、【EMアメンボート】、【EMプラスタートル】を見せてデッキに戻しシャッフル!戻したモンスターは3体、よって3枚に加えて1枚、つまり4枚デッキからドローする!」

トマト 手札:5→2→6枚。

 

 見事に非ペンデュラムモンスターモンスターばかりだ。

 良かった。謎の力でペンデュラムモンスターとペンデュラムルールを生み出したりはしていないようだな。

 

「俺は手札から通常魔法【強欲な壺】発動!デッキから2枚カードをドローするよ!」

トマト 手札:6→5→7枚。

 

 アニメ主人公は全員がドローソースを引き込む才能が有ったりするのだろうか?

 

「俺は手札から【EMディスカバー・ヒッポ】を攻撃表示で召喚だ!」

トマト 手札:7→6枚。

 

フィールドにシルクハットを被ったピンクのがカバが現れ、トマト少年がカバに乗る。

 

<トマト君のフィールド>

EMディスカバー・ヒッポ ★3 ATK 800

 

【EMディスカバー・ヒッポ】

効果モンスター

星3/地属性/獣族/攻 800/守 800

(1):このカードが召喚に成功したターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに、レベル7以上のモンスター1体を表側攻撃表示でアドバンス召喚できる。

 

「【EMディスカバー・ヒッポ】の効果は!このカードが召喚に成功したターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにレベル7以上のモンスター1体を表側攻撃表示でアドバンス召喚できる!」

 

 カードの説明をしながらフィールドを走りまわるカバとトマト少年。あっという間にアクションカードを見つけたようだ。

 カバにはカードテキストには書かれていないがアクションカードの匂いをかぎ分け、見つける能力があるらしい。それズルじゃん。

 

トマト Aカード:0→1枚。

 

「そして、自分がこのカード以外のEMモンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、この【EMヘルプリンセス】を手札から特殊召喚できるのさ!」

トマト 手札:6→5枚。

 

フィールドに黒髪のツインテールに羽飾りを付けた、黒いドレスの少女が現れた。手には先端が白い手袋のような形の杖を持っている。

 

<トマト君のフィールド>

EMディスカバー・ヒッポ ★3 ATK 800

EMヘルプリンセス ★4 ATK 1200

 

【EMヘルプリンセス】

効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1200/守1200

(1):自分が「EMヘルプリンセス」以外の「EM」モンスターの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

 

「レディースエーンドジェントルメーン!今日は僕のワンマンショーへようこそ!さぁ!お楽しみはこれからだ!!」

 

 トマト少年がカバから降りてわざわざ高台に上り、両手を空に向けながら高らかに宣言する。

 何の意味があるのだろう。遅延行為かな?

 

「私はフィールドのヒッポとヘルプリンセスをリリース!さぁ、拍手でお迎えください!本日の主役、世にも珍しい二色の目をもつ龍!【オッドアイズ・ドラゴン】をアドバンス召喚!」

トマト 手札:5→4枚。

 

フィールドにオッドアイの赤いドラゴンが現れ、トマト少年がその背に乗る。

 

<トマト君のフィールド>

オッドアイズ・ドラゴン ★7 ATK 2500

 

【オッドアイズ・ドラゴン】

効果モンスター

星7/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 

 アニメ放送前情報では主人公の代表的なカード扱いされていたのに、アニメ1話でいきなり【オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン】に書き換わって完全に出番がなくなったと言う悲しき運命を背負ったドラゴンだ。

 それにしても、彼は一人称がコロコロ変わるなぁ。

 

「このモンスターは戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合、その相手モンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える効果を持ちます!」

 

 【E・HERO フレイム・ウィングマン】に近い効果だ。決まればLP4000環境だと厄介な効果だよな。

 

「私はカードを3枚伏せてターンエンドです!さぁ君のターンだよ!」

トマト 手札:4→1枚。

 

 大したことやってない割には長い先攻1ターンだったな。とはいえ、フィールドには最上級モンスター1体に伏せカード3枚。手札とAカードがそれぞれ1枚か。

 彼のデッキには攻守増減や防御カードはあれど、相手の行動を妨害をするようなカードは入っていないんだろうなぁ。

 

 

◆ハノイの騎士(クロト) LP:4000、手札:5枚。

 

<ハノイの騎士のフィールド>

モンスター無し

 

VS

 

◆トマト LP:4000、手札:1枚、伏せカード:3、Aカード:1枚。

 

<トマト君のフィールド>

オッドアイズ・ドラゴン ★7 ATK 2500

 

 

「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

ハノイ 手札:5→6枚。

 

 あ、良い引きだわ。トマト君のことは言えないな。多分勝ったなコレ。

 

「私は魔法カード【強欲な壺】発動!デッキからカードを2枚ドローする」

ハノイ 手札:6→5→7枚。

 

「私は手札から魔法カード【ハーピィの羽根帚】発動。相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する」

ハノイ 手札:7→6枚。

 

【ハーピィの羽根帚】

通常魔法

(1):相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

 

「あぁ!俺の伏せカードが!」

トマト 伏せカード:3→0枚。

 

 破壊できたのは【イリュージョン・バルーン】【エンタメ・フラッシュ】【ドタキャン】か。

 墓地発動できる効果のカードは無いな。あと怖いのはアクションカードだが、どんな効果の物があるかあまり知らないんだよな。とにかく気にせず攻めてみようか。

 

「私は魔法カード【強引な番兵】発動!相手の手札を確認し、その中からカードを1枚デッキに戻す」

ハノイ 手札:6→5枚。

 

【強引な番兵】

通常魔法

相手の手札を確認し、その中からカードを1枚デッキに戻す。

 

「えっ!?」

「それでは、手札を拝見させてもらおうか」

 

 手札を確認すると言ってもトマト君の手札は1枚だけだ。さて、その手札は…なんだ。これか。

 

「私は貴様の手札の【スマイル・ワールド】を選択して貴様のデッキに戻す」

トマト 手札:1→0枚。

 

「オレの手札が…父さんのスマイル・ワールドが…デッキに戻されてしまったぁぁぁ…!」

 

 手札からデッキに【スマイル・ワールド】を戻しただけでいきなり頭を抱えだすトマト少年。

 怖い。動揺することでもないだろうに。キラートマト化したりしないよな?

 

 それにしても、あれが例の笑顔洗脳カードか。流石に原作のような強烈な洗脳効果は多分無いと思う。

 だが、万が一の可能性もあるし、発動させずに済んで良かった。一応、墓地には送ってないんだから許してくれ。

 

「私は魔法カード【強奪】発動!装備対象は【オッドアイズ・ドラゴン】だ。そしてそのコントロールを得る!」

ハノイ 手札:5→4枚。装備魔法:0→1枚。

 

【強奪】

装備魔法

このカードを装備した相手モンスター1体のコントロールを得る。

相手のスタンバイフェイズ毎に相手は1000ライフポイント回復する。

 

「うわっ!オッドアイズ!?」

 

トマト少年はオッドアイズの背から振り落とされて尻もちをつく。そして、オッドアイズは俺の足元に跪く。

 

<ハノイの騎士のフィールド>

オッドアイズ・ドラゴン ★7 ATK 2500

 

<トマト君のフィールド>

モンスター無し

 

「そんな…」

 

 トマト君、良いドラゴンだな!少し借りるぞ!すぐに返すからさ!

 なぁに、その分、次の君のスタンバイフェイズにはLP1000回復する効果があるじゃないか。次がくればなぁ。

 

「私は魔法カード【トゥーンのもくじ】発動!デッキから2枚目の【トゥーンのもくじ】を手札に加える!」

ハノイ 手札:4→3→4枚。

 

【トゥーンのもくじ】

通常魔法

(1):デッキから「トゥーン」カード1枚を手札に加える。

 

「更に私は魔法カード【トゥーンのもくじ】発動!デッキから3枚目の【トゥーンのもくじ】を手札に加える!」

ハノイ 手札:4→3→4枚。

 

「そして私は魔法カード【トゥーンのもくじ】発動!デッキから【トゥーン・キャノン・ソルジャー】を手札に加える!」

ハノイ 手札:4→3→4枚。

 

「一体、何をしているんだ!」

 

 デッキ圧縮だよ。もしこのコンボが防がれて次のターンが回った時の布石みたいなものだ。

 

「私は手札から【トゥーン・キャノン・ソルジャー】を召喚!」

ハノイ 手札:4→3枚。

 

【トゥーン・キャノン・ソルジャー】

トゥーンモンスター

星4/闇属性/機械族/攻1400/守1300

このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃する事ができない。

自分フィールド上に「トゥーン・ワールド」が存在し、相手フィールド上にトゥーンモンスターが存在しない場合、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。

フィールド上の「トゥーン・ワールド」が破壊された時、このカードを破壊する。

また、自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースする事で、相手ライフに500ポイントダメージを与える。

 

「【トゥーン・キャノン・ソルジャー】の効果発動!自身をリリースする事で、相手ライフに500ポイントダメージを与える」

 

「なっ!?させない!俺は手札からアクションマジック【フレイム・ガード】発動!自分が受ける効果ダメージを0にする!」

トマト Aカード:1→0枚。

 

【フレイム・ガード】※アニメオリジナルカード

通常魔法

①:効果ダメージを0にする。

 

チェーン②フレイム・ガード

チェーン①トゥーン・キャノン・ソルジャー

 

 トマト少年へ砲弾となったキャノンソルジャーが通過していくが、直前で彼の前を炎の壁が展開され、防弾を焼き尽くした。

 防いだか。でもアクションカードは使わせた。そして、このタイミングでそれを使っても良かったのかな?

 

「私は魔法カード【遺言状】発動!私はデッキより【カタパルト・タートル】を特殊召喚する!」

ハノイ 手札:3→2枚。

 

【遺言状】

通常魔法

このターンに自分フィールド上のモンスターが自分の墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を特殊召喚する事ができる。

 

「更に私は手札から魔法カード【連続魔法】発動!発動コストとして手札を全て墓地に捨て、私はデッキより【魔導サイエンティスト】を特殊召喚する!」

ハノイ 手札:2→1→0枚。

 

【連続魔法】

速攻魔法

自分の通常魔法発動時に発動する事ができる。

手札を全て墓地に捨てる。このカードの効果は、その通常魔法の効果と同じになる。

 

チェーン②連続魔法

チェーン①遺言状

 

 フィールドに白衣を着たサングラスの禿げたオッサンが現れ、続いてカタパルトを背負った大きな緑亀が現れる。

 

<ハノイの騎士のフィールド>

オッドアイズ・ドラゴン ★7 ATK 2500

カタパルト・タートル ★5 DEF 2000

魔導サイエンティスト ★1 DEF 300

 

【魔導サイエンティスト】

効果モンスター

星1/闇属性/魔法使い族/攻 300/守 300

1000ライフポイントを払う事で、融合デッキからレベル6以下の融合モンスター1体を特殊召喚する。

この融合モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできず、ターン終了時に融合デッキに戻る。

 

【カタパルト・タートル】(※エラッタ前)

効果モンスター

星5/水属性/水族/攻1000/守2000

自分のフィールド上に存在するモンスター1体を生け贄に捧げる。

そのモンスターの攻撃力の半分をダメージとして相手に与える。

 

 すかさず周囲を見回しながらフィールドを走りまわるトマト少年。そしてまたもやあっという間にアクションカードを見つけたようだ。

 

「良し!」

トマト Aカード:0→1枚。

 

 早すぎる。ほぼ迷わず一直線にアクションカードを見つけて取られたぞ。

 原作の敵キャラがアクションカードを取れない理由の一端が見えた気がするな。

 

「【カタパルトタートル】の効果発動。自分フィールドのモンスターを生け贄に捧げ、捧げたモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える」

 

「ま、まさか!!」

「当然、生け贄は【オッドアイズ・ドラゴン】だ」

「や、やめろー!こんなのデュエルじゃない!オレが信じるデュエルは、みんなを幸せに…!」

「発射」

 

<ハノイの騎士のフィールド>

カタパルト・タートル ★5 DEF 2000

魔導サイエンティスト ★1 DEF 300

 

 カタパルトにセットされたオッドアイズが発射される!

 そうら、返すぞ!

 

「あ、アクションマジック【アンコール】発動!オレはさっき使った【フレイム・ガード】の効果を発動する!自分が受ける効果ダメージを0にする!」

 

【アンコール】

通常魔法

①:以下の効果から1つを選択して発動できる。

●自分の墓地のアクション魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果を発動できる。

●このカードを破壊する。

 

チェーン②アンコール

チェーン①カタパルトタートル

 

 砲弾となったオッドアイズはトマト少年の腹部に直撃してめり込む!

 だが、直前で彼の前を炎の壁が展開され、ダメージを受けなかったようだ。

 

 それにしても、まるで必要なカードがどこにあるのか知っているくらいに的確なカードを手に入れてくるな。

 流石は…いや、ハノイの騎士にとっては、彼はただのトマト君だ。深入りすべきでないな。

 

「こんな…こんなの…」

 

「【魔導サイエンティスト】の効果発動。LP1000を払い事で、融合デッキからレベル6以下の融合モンスター1体を特殊召喚する」

ハノイ LP4000 → 3000

 

「融合の魔法カードなしで融合モンスターを特殊召喚だって!?」

 

「【魔導サイエンティスト】の効果により、私は融合デッキより【紅陽鳥】を特殊召喚」

 

フィールドの紫の翼を持った赤い鳥が現れる。

 

<ハノイの騎士のフィールド>

カタパルト・タートル ★5 DEF 2000

魔導サイエンティスト ★1 DEF 300

紅陽鳥 ★6 ATK 2300

 

【紅陽鳥】

融合モンスター

星6/炎属性/鳥獣族/攻2300/守1800

「セイント・バード」+「スカイ・ハンター」

 

「【カタパルトタートル】の効果発動。【紅陽鳥】を生贄に捧げ、その攻撃力の半分の1150ダメージを相手ライフに与える」

 

<ハノイの騎士のフィールド>

カタパルト・タートル ★5 DEF 2000

魔導サイエンティスト ★1 DEF 300

 

 すまんな。エラッタ前の【カタパルトタートル】なんで、名称ターン1制限なんてないんだ。

 

 カタパルトにセットされた紅陽鳥が発射され、赤い砲弾となりトマト少年の胸部に突き刺さる!

 

「うわぁぁぁ!」

トマト LP4000 → 2850

 

「魔導サイエンティストの効果発動。LP1000を払う事で、融合デッキから【アクア・ドラゴン】を特殊召喚」

ハノイ LP3000 → 2000

 

フィールドの青い体のドラゴンが現れる。

 

<ハノイの騎士のフィールド>

カタパルト・タートル ★5 DEF 2000

魔導サイエンティスト ★1 DEF 300

アクア・ドラゴン ★6 ATK 2250

 

【アクア・ドラゴン】

融合モンスター

星6/水属性/海竜族/攻2250/守1900

「フェアリー・ドラゴン」+「海原の女戦士」+「ゾーン・イーター」

 

「また!?」

 

 すまんな。【魔導サイエンティスト】の効果には、そもそも名称ターン1制限なんてないんだ。

 

「【カタパルトタートル】の効果発動。【アクアドラゴン】を生け贄に捧げ、その攻撃力の半分の1125ダメージを相手ライフに与える」

 

<ハノイの騎士のフィールド>

カタパルト・タートル ★5 DEF 2000

魔導サイエンティスト ★1 DEF 300

 

 カタパルトにセットされたアクアドラゴンが発射され、青い砲弾となりトマト少年の臀部に突き刺さる!

 

「ぐわぁぁぁ!」

トマト LP2850 → 1725

 

「【魔導サイエンティスト】の効果発動。LP1000を払う事で、融合デッキから【金色の魔象】を特殊召喚」

ハノイ LP2000 → 1000

 

フィールドの金色のマンモスの骨が現れる。

 

<ハノイの騎士のフィールド>

カタパルト・タートル ★5 DEF 2000

魔導サイエンティスト ★1 DEF 300

金色の魔象 ★6 ATK 2200

 

【金色の魔象】

融合モンスター

星6/闇属性/アンデット族/攻2200/守1800

「メデューサの亡霊」+「ドラゴン・ゾンビ」

 

「そんな…」

 

「【カタパルトタートル】の効果発動。【金色の魔象】を生け贄に捧げ、その攻撃力の半分の1100ダメージを相手ライフに与える」

 

<ハノイの騎士のフィールド>

カタパルト・タートル ★5 DEF 2000

魔導サイエンティスト ★1 DEF 300

 

カタパルトにセットされた金色の魔象が発射され、金色の砲弾となりトマト少年の胸部に突き刺さる!

 

「あぁぁぁぁ!」

トマト LP1725 → 625

 

「【カタパルトタートル】の効果発動。【魔導サイエンティスト】を発射」

 

<ハノイの騎士のフィールド>

カタパルト・タートル ★5 DEF 2000

 

カタパルトにセットされたオッサンが発射され、トマト少年の胸部に突き刺さる!

 

「がはぁっ!」

トマト LP625 → 475

 

「【カタパルトタートル】の効果発動。自身を発射」

 

<ハノイの騎士のフィールド>

モンスター無し

 

光輝いたカタパルト・タートルが自身を砲弾となり飛翔。トマト少年の胸部に突き刺さる!

 

「うわぁぁぁぁ!!」

トマト LP475 → 0

 

 

 

「対戦、ありがとうございました」

 

~~~

 

 試合後は、曇った表情でゴーグルをかけて体育座りを始めたトマト少年に背を向け、さっさと家に帰った。

 トマト少年に限らず、このデッキを相手にすると大体似たような状態になるからね。気にしない気にしない。

 

「ただいま~。お~、家の中は暖かいなぁ」

「お帰りクロト。新しい子たちの部屋の掃除はやっておいたよ」

「そうなのか?ありがとう。手伝えなくてすまなかったな」

「別にいいよ」

「お詫びと言っては何だが、ほれ。お土産のドローパンだぞ」

「ヒャッホー!」

 

 何とか見つけた土産のドローパンをコナミに渡した後、同じく土産のシャンパンをシスターに渡した。何やらそこそこ珍しい銘柄だったらしく結構喜んでもらえたようだ。

 そしてその後、三人で遅めの夕食を摂る。今日はスパゲティか。良いね。

 

「聞き忘れていたけど、明日来る子達の名前は?」

「そう言えば、オレも聞いてなかったな」

「速見ユーゴ君と風祭リンちゃんよ」

 

 頭にバナナ乗っけていそうな少年と、緑の髪の美少女っぽい名前だな。




ついに出てしまった【サイエンカタパ】。遺言状2枚が通ればばそのまま先行1ターンキルが完成してしまうこのデッキは、他のデッキと比べても完成度高いですよね。

トマト少年は原作と違い、父親が失踪する原因がないため、特に挫折することなく緩く育っていると思ったので、早めに一度曇らせておくべきかと思って1ターンキルの犠牲者に抜擢されてしまいました。いつになるかはわかりませんが、次回登場時にはきっと名前も明かされることでしょう。

そしてアークファイブの登場人物でありユーゴとリンが次回登場予定。苗字がなかったはずなので、それっぽいのを付けておきました。
合わせてシンクロ召喚も解禁し始める予定。【SR】や【WW】でシンクロが使えないとか厳しすぎますからね。

次回の更新は11/28(土) AM6:00予定です。

四季式様、gsころりん様、メイン弓様、誤字報告およびデュエル展開ミスのご指摘ありがとうございました。修正しました。

未完の本作の今後の扱いについて

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