【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
今回のデュエルは万丈目とノース校の橘一角とのデュエルです。
学園対抗デュエル3日目、アークティック校1年生ヨハンとウエスト校の1年生リックのデュエルが終わり、アカデミア本校とノース校の試合が開始されようとしていた。
本校の代表選手は万丈目準、対するノース校の代表選手は橘一角。既に両者はデュエルリング上でデュエルディスクを構えて対峙している。
「万丈目―!面白いデュエルを見せてくれー!」
「頑張れよー万丈目ー!」
「万丈目、サンダー!!」
『いや~ん、兄貴ったら人気者じゃな~い』
『ギャオォォォォッ!』
万丈目の方は十代やコナミと一緒にいつもの漫才をやるくらいにはいつも通りだ。彼の精霊であるおジャマイエローや光と闇の竜もやる気満々と言った感じだ。
「万丈目、後れを取るんじゃないぞー!」
「はん。三沢、誰に向かって言っている!」
「万丈目君、油断しないようにね」
「て、天上院君がオレを応援してくれている…!?」
三沢への返事まではいつも通りだったが、相変わらず明日香への対応となると純情少年みたいになっているな。
今回の学園対抗デュエルも前回と同様に全国中継が行われており、スポンサーの中に万丈目グループも入っている。
万丈目としても兄2人の顔に泥を塗らない為に負けれらないデュエルだと思って緊張しているかと危惧していたけれど、杞憂だったようだ。
アイツの相手はアニメの主要人物ほどのデュエリストではないだろうし、万丈目が万全の状態デュエルするのであれば今回のデュエルは勝ったも同然だろう。
「また会ったな万丈目サンダー!元気そうで何よりだぜ!」
万丈目はいつものメンバーとの会話を終えると、今度は対戦相手の橘に話しかけられているようだ。
アニメ原作では万丈目と橘が最初に出会ったのは第二期のジェネックス大会のような描写だったが、この世界ではノース校時代に出会っていたようだ。
「橘か。お前も元気そうだな」
ノース校の代表選手である橘一角はアニメGX原作でも登場している人物で、【一撃必殺!居合いドロー】を用いた1ターンキル戦術の使い手だ。
アニメだとノース校に伝わる「死神のカード」と契約を交わし、自らの寿命と引き換えに十代並のインチキドローパワーを手に入れていた。
今の彼は健康そうに見えるので、少なくとも今は「死神のカード」は持っていないと思われる。
ちなみに俺は「死神のカード」についての詳細は全く知らない。アニメでも特に深く解説されてなかったはずだし、正直に言うと完全に忘れていてノーマークだった。
今度こっそりノース校に潜入して廃棄処分してきた方が良いだろうか?
「ははっ!前に言われたアドバイスはデッキ構築の参考にさせて貰ったぜ!ありがとよ!」
ノース校の生徒たちにとって何処からともなく現れて瞬く間にノース校チャンプに成り上がった万丈目は忘れ難い存在だろう。
アイツは何気に面倒見も良いからデッキ構築に悩んでいた橘とアニメでは生まれなかった交流が、この世界ではあったのかもしれない。
「ふん、あの運任せデッキはマシになったんだろうな?」
彼のデッキは、アニメ本編では十代以外からは「運任せのデッキ」などと言うイマイチな評価を受けていたが、まだまだ未熟な当時のカードプールの中で一撃必殺を決める為に特化させたデッキ構成となっていることが判明している。
確かに決まる確率は低めかもしれないが、個人的にはオリジナリティ溢れる見ていて楽しいデッキだと思う。(食らった方は溜まった物ではないだろうが)
「当然さ!あの頃のオレと思っていたら痛い目を見るぜ!」
彼のセリフである「ありがとう、オレのデッキ」は遊戯王GXでも有名なセリフの一つだ。
彼をリスペクトしたのかどうかは不明だが、十代もダークネスとの最終決戦で同じセリフを発している。
「はっ!ならばその成果をこの万丈目サンダーに見せてみろ!」
両者のやる気は十分のようだ。デュエルディスクの先にいる相手の姿をしっかりと視界に入れ、互いを好敵手として見据えている。
そして響先生の開始宣言により、今年度2回目の本校とノース校の対抗デュエルが始まった。
「「デュエル!」」
◆万丈目 LP:4000
vs
◆橘一角 LP:4000
「先攻はオレが貰うぜ!オレのターン、ドロー!」
橘 手札:5→6枚。
「オレは手札から魔法カード【打ち出の小槌】を発動!オレは手札を5枚デッキに戻して5枚ドロー!」
橘 手札:6→5→0→5枚。
【打ち出の小槌】
通常魔法
(1):自分の手札を任意の数だけデッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキに戻した数だけドローする。
「手札交換カードだと?」
お前もアニメでユニオンデッキで同じカード使ってたよな。お前の場合はアド損なしのアニメ版インチキ効果の奴だったけどさ。
「更にオレは手札から速攻魔法【手札断殺】を発動!お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送った後、それぞれデッキから2枚ドローする!」
橘 手札:5→4→2→4枚。
万丈目 手札:5→3→5枚。
【手札断殺】
速攻魔法
(1):お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る。その後、それぞれデッキから2枚ドローする。
<橘が墓地に送ったカード>
①デスグレムリン
②魔法再生
<万丈目が墓地に送ったカード>
①おジャマジック
②おジャマデュオ
「例のキーカードを引きこもうと言う訳か」
「さぁ、どうかな?」
「まぁいい。オレは【手札断殺】の効果で墓地に送った【おジャマジック】の効果発動!デッキからおジャマ共三体を手札に加える!」
万丈目 手札:5→8枚。
【おジャマジック】
通常魔法
(1):このカードが手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動する。デッキから「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」「おジャマ・ブラック」を1体ずつ手札に加える。
「オレの【手札断殺】を逆手に取るとは、流石は元ノース校のチャンピオンだ!」
「はっ!そう言う貴様も何やら面白そうなデッキに仕上がっていそうじゃないか。そのデッキの真価、もっとオレに見せてみろ!」
「そう焦るなって!このデッキは仕込みが重要なんでね。もう少しで見せてやれるさ!」
楽しそうだな。仲良きことは美しきかな。
だが、万丈目君?君が負けたら俺の退学(死)が近づくので、負けないでくれよ?
「オレはモンスターをセット!カードを2枚セットしてターンエンドだ!」
橘 手札:4→3→1枚。伏せ:0→2枚。
◆万丈目 LP:4000、手札:8枚
vs
◆橘一角 LP:4000、手札:1枚、伏せ:2枚。
<橘のフィールド>
裏側守備表示モンスター
このターンは一撃必殺の準備期間と言ったところか。ただ相手のターンに回ると相手が妨害札を用意して来るのは必定だ。
それを見越しての布陣なら要注意だろうな。
「オレのターン、ドロー!」
万丈目 手札:8→9枚。
「オレは手札から魔法カード【融合派兵】を発動!エクストラデッキから【XYZ-ドラゴン・キャノン】を公開し、デッキからその融合素材である【X-ヘッド・キャノン】を特殊召喚する!」
万丈目 手札:9→8枚。
【融合派兵】
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):EXデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
<万丈目のフィールド>
X-ヘッド・キャノン ★4 ATK1800
【X-ヘッド・キャノン】
通常モンスター
星4/光属性/機械族/攻1800/守1500
強力なキャノン砲を装備した、合体能力を持つモンスター。合体と分離を駆使して様々な攻撃を繰り出す。
「次にオレは魔法カード【おジャマ・ゲットライド!】を発動!コストとして手札からおジャマ三兄弟を墓地に送る!」
万丈目 手札:8→5→4枚。
【おジャマ・ゲットライド!】※アニメオリジナルカード
通常魔法
手札の「おジャマ・イエロー」「おジャマ・グリーン」「おジャマ・ブラック」を1体ずつ捨てて発動する。
デッキからレベル4以下の機械族ユニオンモンスターを3体まで選択して自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは表示形式を変更する事ができない。
「その効果により、デッキから【W-ウィング・カタパルト】、【Y-ドラゴン・ヘッド】、【Z-メタル・キャタピラー】を特殊召喚する!」
<万丈目のフィールド>
X-ヘッド・キャノン ★4 ATK1800
W-ウィング・カタパルト ★4 DEF1500
Y-ドラゴン・ヘッド ★4 DEF1600
Z-メタル・キャタピラー ★4 DEF1300
【W-ウィング・カタパルト】
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1300/守1500
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの「V-タイガー・ジェット」1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターの攻撃力・守備力は400アップする。
【Y-ドラゴン・ヘッド】
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1600
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの「X-ヘッド・キャノン」1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。(2):装備モンスターの攻撃力・守備力は400アップする。
【Z-メタル・キャタピラー】
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1300
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの「X-ヘッド・キャノン」または「Y-ドラゴン・ヘッド」1体を対象とし、このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターの攻撃力・守備力は600アップする。
おっ、アニオリカードだな。【おジャマ改造】の方が優秀だと思うが、まだ持っていないのかもな。
「ここでX、Y、Zを除外して合体する!3体を除外してエクストラデッキから【XYZ-ドラゴン・キャノン】を特殊召喚だ!」
<万丈目のフィールド>
W-ウィング・カタパルト ★4 DEF1500
XYZ-ドラゴン・キャノン ★8 ATK2800
【XYZ-ドラゴン・キャノン】
融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻2800/守2600
「X-ヘッド・キャノン」+「Y-ドラゴン・ヘッド」+「Z-メタル・キャタピラー」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
(1):手札を1枚捨て、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。その相手のカードを破壊する。
「【XYZ-ドラゴン・キャノン】の効果発動!コストとして【おジャマッスル】を手札から墓地に送り、そちらの伏せカード1枚を破壊する!」
万丈目 手札:4→3枚。
「おっと、チェーンするぜ!リバースカードオープン!罠カード【威嚇する咆哮】発動!このターンの攻撃宣言を封じる!」
橘 伏せ:2→1枚。
「ちっ、小癪な真似をしてくれる!」
【威嚇する咆哮】
通常罠
(1):このターン相手は攻撃宣言できない。
チェーン②威嚇する咆哮
チェーン①XYZ-ドラゴン・キャノン
「オレは手札から【V-タイガー・ジェット】を通常召喚!」
万丈目 手札:3→2枚。
<万丈目のフィールド>
W-ウィング・カタパルト ★4 DEF1500
XYZ-ドラゴン・キャノン ★8 ATK2800
V-タイガー・ジェット ★4 ATK1600
【V-タイガー・ジェット】
通常モンスター
星4/光属性/機械族/攻1600/守1800
空中戦を得意とする、合体能力を持つモンスター。合体と分離を駆使して立体的な攻撃を繰り出す。
「そしてV、Wを除外して合体する!来い、【VW-タイガー・カタパルト】!」
<万丈目のフィールド>
XYZ-ドラゴン・キャノン ★8 ATK2800
VW-タイガー・カタパルト ★6 ATK2000
【VW-タイガー・カタパルト】
融合・効果モンスター
星6/光属性/機械族/攻2000/守2100
「V-タイガー・ジェット」+「W-ウィング・カタパルト」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):手札を1枚捨て、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの表示形式を変更する。この時、リバースモンスターの効果は発動しない。
「更に【VW-タイガー・カタパルト】と【XYZ-ドラゴン・キャノン】を除外して合体!来い!【VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン】!」
<万丈目のフィールド>
VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン ★8 ATK3000
【VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン】
融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻3000/守2800
「VW-タイガー・カタパルト」+「XYZ-ドラゴン・キャノン」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):1ターンに1度、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。その相手のカードを除外する。
(2):このカードが相手モンスターに攻撃宣言した時、その攻撃対象モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃対象モンスターの表示形式を変更する。この時、リバースモンスターの効果は発動しない。
「おぉっ!アレはオレとのデュエルで出したモンスターじゃん!」
「いつ見てもデッカいな~」
「あのモンスターの効果も強力っスよ!」
「ノーコストの除外効果も優秀だけど、攻撃時の表示形式変更効果も侮れないんだナァ」
十代たちの言うように出せれば強くて格好いいモンスターだと思うが、出す手間と出した後の耐性の無さがネックなんだよな。
流石に『ABCで良くね?』なんて言う空気を読まない発言は思っていてもしないぞ。
「モンスターの5体合体とは…流石はサンダー!ロマン満点のモンスターだな!」
「ふん、ロマンだけでないぞ!【VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン】の効果発動!お前の伏せモンスターを除外する!」
<橘のフィールド>
モンスター無し
「やってくれるぜ」
除外されたのは【メタモルポット】か。お互いに手札は少ないし、効果を発動しておきたかったかもな。
「オレはカードを1枚セットしてターンエンドだ!」
万丈目 手札:2→1枚、伏せ:0→1枚。
◆万丈目 LP:4000、手札:1枚、伏せ:1枚。
<万丈目のフィールド>
VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン ★8 ATK3000
vs
◆橘一角 LP:4000、手札:1枚、伏せ:1枚。
<橘のフィールド>
モンスター無し
万丈目のフィールドにはノーコストで除外効果を打てるVWXYZ、対する橘のフィールドにはモンスターは居ない。
伏せカードは互いに一枚ずつあるが、橘のカードは防御札が多い構成だろう。万丈目の伏せカードはおジャマ関連だろうか?
「オレのターン、ドロー!」
橘 手札:1→2枚。
「オレは手札から魔法カード【一時休戦】を発動!お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドロー!」
橘 手札:2→1→2枚。
万丈目 手札:1→2枚。
【一時休戦】
通常魔法(制限カード)
(1):お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする。次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。
「そして次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になるぜ!」
「また防御カードか」
「オレはカードを2枚セットしてターンエンド!」
橘 手札:2→0枚。伏せ:1→3枚。
◆万丈目 LP:4000、手札:2枚、伏せ:1枚。
<万丈目のフィールド>
VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン ★8 ATK3000
vs
◆橘一角 LP:4000、手札:0枚、伏せ:3枚。
<橘のフィールド>
モンスター無し
次の万丈目のターンは【一時休戦】の効果でダメージを与えることはできないからここで勝負が決まることないだろう。
それにしても橘の伏せカードが3枚か。ドローカードに恵まれなかったから悪あがきの為に伏せたのか、あるいは…。
「オレのターン、ドロー!メインフェイズまで移行するぞ!」
万丈目 手札:2→3枚。
「オレは【VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン】の効果発動!お前の伏せカード1枚を除外する!」
「チェーンしてリバースカードオープン!罠カード【無謀な欲張り】発動!デッキから2ドロー!」
橘 伏せ:3→2枚。
【無謀な欲張り】
通常罠
(1):自分はデッキから2枚ドローし、その後の自分ドローフェイズは2回スキップされる。
チェーン②無謀な欲張り
チェーン①XYZ-ドラゴン・キャノン
橘 手札:0→2枚。
あのカードは今後2回のドローをスキップするカード。勝負に出たかな?
「オレは1000LPを支払い、手札から魔法カード【おジャマンダラ】を発動!甦れ雑魚ども!」
万丈目 LP:4000→3000、手札:3→2枚。
【おジャマンダラ】※アニメオリジナルカード
通常魔法
(1):1000ライフポイント払って発動する。
自分の墓地に存在する「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」「おジャマ・ブラック」をそれぞれ1体ずつ 自分フィールド上に特殊召喚する。
<万丈目のフィールド>
VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン ★8 ATK3000
おジャマ・イエロー ★2 DEF1000
おジャマ・グリーン ★2 DEF1000
おジャマ・ブラック ★2 DEF1000
【おジャマ・イエロー】
通常モンスター
星2/光属性/獣族/攻 0/守1000
あらゆる手段を使ってジャマをすると言われているおジャマトリオの一員。三人揃うと何かが起こると言われている。
【おジャマ・グリーン】
通常モンスター
星2/光属性/獣族/攻 0/守1000
あらゆる手段を使ってジャマをすると言われているおジャマトリオの一員。三人揃うと何かが起こると言われている。
【おジャマ・ブラック】
通常モンスター
星2/光属性/獣族/攻 0/守1000
あらゆる手段を使ってジャマをすると言われているおジャマトリオの一員。三人揃うと何かが起こると言われている。
またアニオリカードか。これも『おジャマ』の名称を活かせなければ【トライワイトゾーン】の完全下位互換とか前世では言われていたカードだったな。
「あれは…万丈目が使い続けてきたカード達!」
「どんなにレベルが低くても、どんなに攻撃力が低くても、万丈目のデュエルをずっと支えてきた仲間達だ!」
「兄貴たち、いきなり何言ってんスか?」
「訳が分からないんだナァ」
お前ら、何処からそのセリフを拾ってきたの?これはきっとコナミの悪影響が出ちゃってるなぁ。
「そしてオレは手札からこの魔法カード!【おジャマ・デルタハリケーン!!】を発動!」
万丈目 手札:2→1枚。
【おジャマ・デルタハリケーン!!】
通常魔法
自分フィールド上に「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」「おジャマ・ブラック」が表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する。
「さぁ行け!雑魚ども!」
『イエロー!』
『ブラック!』
『グリーン!』
『『『必殺…おジャマ・デルタハリケーン!!』』』
「全体破壊効果か!させないぜ!チェーンしてカウンター罠【大革命返し】を発動!」
橘 伏せ:2→1枚。
「なんだと!?」
【大革命返し】
カウンター罠
(1):フィールドのカードを2枚以上破壊するモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし除外する。
チェーン②大革命返し
チェーン①おジャマ・デルタハリケーン!! ※無効化
「ちぃっ!」
「あ、危なかったぜ…」
残る伏せカードは1枚か。確かあのカードは最初のターンから伏せてあるカードだな。
「オレは手札から魔法カード【馬の骨の対価】を発動!【おジャマ・ブラック】を墓地に送ってデッキから2ドロー!」
万丈目 手札:1→0→2枚。
【馬の骨の対価】
通常魔法
(1):効果モンスター以外の自分フィールドの表側表示モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
<万丈目のフィールド>
VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン ★8 ATK3000
おジャマ・イエロー ★2 DEF1000
おジャマ・グリーン ★2 DEF1000
「そして【おジャマ・グリーン】をリリース!手札から【アームド・ドラゴン LV5】をアドバンス召喚する!」
万丈目 手札:2→1枚。
<万丈目のフィールド>
VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン ★8 ATK3000
おジャマ・イエロー ★2 DEF1000
アームド・ドラゴン LV5 ★5 ATK2400
【アームド・ドラゴン LV5】
効果モンスター
星5/風属性/ドラゴン族/攻2400/守1700
(1):手札からモンスター1体を墓地へ送り、そのモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。この効果を発動するために墓地へ送ったモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、その相手モンスターを破壊する。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊したターンのエンドフェイズに、フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。手札・デッキから「アームド・ドラゴン LV7」1体を特殊召喚する。
「あれは…ノース校に伝わるアームド・ドラゴンの1体か!」
「どうやら万丈目君が一ノ瀬校長から託されたって言う噂は本当だったようね」
俺とは別ルートで情報を得ていたらしく、万丈目がアームドドラゴンを繰り出したことへの三沢や明日香たちの驚き具合はそれほどでもないようだ。
「アームドドラゴンか。だがそのレベルのモンスターは戦闘で相手を破壊しなければレベルアップは出来ないはずだ!」
「ふん、次のターンで出してきた壁モンスターでも破壊してやるさ。オレはこれでターンエンドだ!」
◆万丈目 LP:3000、手札:1枚、伏せ:1枚。
<万丈目のフィールド>
VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン ★8 ATK3000
おジャマ・イエロー ★2 DEF1000
アームド・ドラゴン LV5 ★5 ATK2400
vs
◆橘一角 LP:4000、手札:2枚、伏せ:1枚。
<橘のフィールド>
モンスター無し
万丈目のフィールドにはモンスターが3体、伏せカードが1枚か。対して橘は伏せカードが1枚のみ。
橘が持っているであろうあのカードが原作仕様なのかOCG版なのかは分からないが、OCG版なら決まれば一撃必殺が決まる状況だ。
「オレのターン、ドロー!…は出来ないんだったな。メインフェイズに移行する!」
橘 手札:2枚。
「オレは手札から魔法カード【カード・アドバンス】を発動!」
橘 手札:2→1枚。
【カード・アドバンス】
通常魔法
(1):自分のデッキの上からカードを5枚まで確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。
このターン自分は通常召喚に加えて1度だけモンスター1体をアドバンス召喚できる。
「来るか…!」
あのカードは…いよいよ仕掛けてきたな。万丈目も気付いたようだ。
もちろん、対策はしてあるんだよね?
「行くぜ!リバースカードオープン!オレは手札から1枚カードを捨て、伏せていた魔法カード【一撃必殺!居合いドロー】を発動!」
橘 手札:1→0枚。伏せ:1→0枚。
【一撃必殺!居合いドロー】
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。相手フィールドのカードの数だけ自分のデッキの上からカードを墓地へ送り、その後自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。
それが「一撃必殺!居合いドロー」だった場合、それを墓地へ送り、フィールドのカードを全て破壊する。その後、この効果で破壊され墓地へ送られたカードの数×2000ダメージを相手に与える。
違った場合、自分はこの効果でデッキから墓地へ送ったカードの数だけ、自分の墓地のカードを選んでデッキに戻す。
あの伏せカードが【一撃必殺!居合いドロー】だったのか。
「お前のフィールドのカードは4枚!つまりオレはデッキトップから4枚カードを…」
「ここでオレは、その効果にチェーンして墓地から【おジャマデュオ】を除外して効果発動する!」
「なっ!?それは確か最初のターンの【手札断殺】で墓地に送っていたカードか!?」
【おジャマデュオ】
通常罠
(1):相手フィールドに「おジャマトークン」(獣族・光・星2・攻0/守1000)2体を守備表示で特殊召喚する。このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。「おジャマトークン」が破壊された時にそのコントローラーは1体につき300ダメージを受ける。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキからカード名が異なる「おジャマ」モンスター2体を特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
「この効果によりデッキから【おジャマ・レッド】と【おジャマ・ブルー】を特殊召喚する!」
チェーン②おジャマデュオ
チェーン①一撃必殺!居合いドロー
<万丈目のフィールド>
VWXYZ-ドラゴン・カタパルトキャノン ★8 ATK3000
おジャマ・イエロー ★2 DEF1000
アームド・ドラゴン LV5 ★5 ATK2400
おジャマ・レッド ★2 DEF1000
おジャマ・ブルー ★2 DEF1000
【おジャマ・レッド】
効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻 0/守1000
(1):このカードが召喚に成功した時、手札から「おジャマ」と名のついたモンスターを4体まで自分フィールド上に攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
【おジャマ・ブルー】
効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻 0/守1000
(1):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。デッキから「おジャマ」カード2枚を手札に加える。
「くっ!サンダーのフィールドに新たなカードが増えたか!」
「惜しかったな、橘!この勝負は貰ったぞ!」
おぉっ、上手い戦術だな。
【一撃必殺!居合いドロー】は相手フィールドの数だけ自分のデッキの上からカードを墓地へ送り、その後自分はデッキから1枚ドローする。
そしてそのカードが【一撃必殺!居合いドロー】で無ければ一撃必殺の効果を発動できない。
その効果を確実に通す為に、橘は【カード・アドバンス】の効果でデッキトップ5枚を確認した後、確実に【一撃必殺!居合いドロー】の効果を通せるようにデッキトップを操作していたはずだ。
だが、今の万丈目のフィールドには合計6枚のカードが存在してしまってる。
これでは【カード・アドバンス】で操作した以上のカードを墓地に送らなければならなくなり、発動した【一撃必殺!居合いドロー】は本来通りの分の悪いギャンブルカードとなってしまった。
「まだだ!まだ勝敗は決まっていない!【一撃必殺!居合いドロー】の効果処理を続けるぞ!」
<橘がデッキから墓地に送ったカード>
①神の宣告
②貪欲な瓶
③光の護封剣
④魔導雑貨商人
⑤一撃必殺!居合いドロー
⑥太陽の書
【カード・アドバンス】を発動した時点ではデッキトップ5枚以内に【一撃必殺!居合いドロー】が無かった時点で負けだったのだが、その時は勝負に勝っていたわけか。
こうして結果だけ見ると冷や冷やものだったな。まだ最後の一枚が残っているけれど、確率はかなり低いはずだ。
勝ったな。風呂入って来る。
「あーあ、もう少しで一撃必殺が決まっていたのに、惜しいなー」
「でもさコナミ?これでもしアイツがデッキ内最後のカードを引き当てたら、面白いよなぁ?」
おい止めろ十代。変なフラグを立てるな!お前(原作主人公)が言うとシャレにならなくなるんだよ!
引くなよ?引くなよ?フリじゃないからな!?マジで引くなよ!?
「デュエリストたるもの勝負は最後まであきらめないんだぜ!オレはこのドローに賭ける!行くぞ!ドロー!」
橘 手札:0→1枚。
橘は恐る恐るドローしたカードを見て…笑みを浮かべてドローカードを公開する。
「ははっ、愛してるぜぇ!オレのデッキぃ!」
あのカードは…まさか…まさか嘘だろ!?
「オレがドローしたカードは!【一撃必殺!居合いドロー】だ!!」
「な、なにぃぃぃ!」
あ…ありえない…!
「【一撃必殺!居合いドロー】の効果発動!ドローした【一撃必殺!居合いドロー】を墓地へ送り、フィールドのカードを全て破壊する!」
「うおぉぉぉっ!?」
万丈目 伏せ:1→0枚。
<万丈目のフィールド>
モンスター無し
「その後、この効果で破壊され墓地へ送られたカードの数×2000ダメージを相手に与える!」
「フィールドで破壊されたカードは6枚。つまりは…」
「万丈目サンダー!お前には合計12000のダメージを受けて貰うぜ!」
ま、万丈目さん?もちろんなにか逆転の手とかあるんですよね?
無敵の万丈目カリスマパワーとかでなんとかしてくれるんですよね!?
「そんな馬鹿なぁぁぁ!」
万丈目 LP:4000→0
うおぉぉぉぃ!負けやがったぞアイツゥゥゥ!?
「勝負あり!ノース本校の勝利です!」
デュエルリングに上った響先生により、デュエルの勝者が宣言された。
そして、ノース校の勝利によってとうとうアカデミア本校に初の黒星が刻まれることになったのだった…。
あぁぁぁぁっ!た、退学が近づいたぁぁぁ!
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本日学園対抗デュエル3日目が終了した為、全試合の半分近くが終了したことになるわけだ。
明日は丸一日が休憩日となり、明後日から学園対抗デュエル4日目が開始されることになる。
そんな折、俺は各校の代表選手たちが島外にある宿泊施設へと船で戻っていくのを船着場近くの崖からボケーっと見物しながら今回の対抗デュエルについて思考を巡らせていた。
現在の時点で全勝を通している校は存在しないが、本校含む他の姉妹校が1勝なのに対してノース校とウエスト校が2勝と有利となっている。
本校とアメリカ校、アークティック校はまだ試合回数が少ないので多少気持ちの余裕があるだろうが、試合数が多い割に1勝しか得ていないイースト校は焦っている頃合いかも知れない。
「いやはや…まさか万丈目がノーマークだったノース校に負けるとはなぁ」
万丈目のプレイング自体にミスは無かったと思う。ただ、相手の引きが凄かっただけの話だ。
デュエルは運の要素もなかなか絡んでくる勝負事なんだから必勝と言うわけにも行かないだろうし、表立って万丈目を責めるつもりなどは毛頭ない。
ただ、やはりここでの1敗は少し厳しいなぁ。
俺が今回の対抗デュエルで一番の脅威になると思っていたのはアメリカ校だ。あそこには漫画版GXのラスボスであるトラゴエディアが存在する。
数年前に本校とも交流があり、光の結社事件にも少々関わっていたのもあるせいか、事件当時に俺が訪れた際に見た全体的な生徒の質は本校生徒より上であった。
最初の試合こそコナミと言う歩く災害のような奴に当たってしまって負けてはいたが、次の試合では見事な戦術でノース校代表生徒を圧倒していた。
次に厄介かと思っていたのがウエスト校だ。あそこにはプロフェッサーコブラが在籍しており、時期的にディスクロージャーデュエルによる教育を採用している可能性があったからだ。
ディスクロージャーとは情報開示または情報公開という意味で、本来は企業が投資家や株主、取引先などに企業の事業内容などを広く一般に公開することを示す。
企業の経営状況を明らかにすることで、企業の透明性が高まったり、株主や投資家からの信頼が向上したりするわけだ。
デュエルアカデミア的に言えばデュエルに関する情報を世間に情報公開する、つまりは定期テストの結果などを全生徒に公表されるようなものか。そう考えるとそこまで珍しい物でもないか?
流石に実名付きでインターネットに張り出されてしまうようなことはないだろう。多分ね。
『俺の順位は〇〇位か。まずまずだな』
『僕がアイツに負けたってのか!?』
『うわっ…私の平均点、低すぎ…?』
などと言ったように、自身や他の生徒の実力を数値化することで他者と比較したり自分自身の立ち位置を正確に知ることが出来るのだ。
その結果を見て、次はもっと頑張ろうとか、今度はアイツに勝ってやる!とか、あの教科を集中的に勉強しよう、と言った意欲に繋がるメリットが考えられる。
その分、情報を管理する人的コストが掛かったり、デュエリストにとって開示したくない情報まで開示されたりする可能性が有ったりといったデメリットもあるだろう。
「あれ?このくらいならアニメで本校でも似たようなことをやっていたような気もするが…うん、気のせいだろう」
思考が逸れたな。
ともかく、ウエスト校はなんか凄い教育方針を取っているから強いんじゃないかって考えたわけだ。
結論から言ってしまえば、確かに優秀な生徒が多いもののネームドキャラクター以外は脅威足りえないと言ったところか。
他の姉妹校も同様だ。本校のオベリスクブルーの上位生徒クラスに近い実力は感じるものの、雪乃やツァンより強いか?と聞かれれば『No』だ。
「残りの試合で唯一の懸念点は、明後日の本校とサウス校との試合か」
噂では本校との試合で出て来るデュエリストはあのジェームス・クロコダイル・クック。通称はジム。ワニを背負っているイケメンだ。
この世界の海外のデュエル大会でも何度か優勝経験があるらしい。
アニメでは第三期でオブライエンと共に闇堕ちした十代を救うために八面六臂の活躍を見せている。
「プラネットシリーズ持ちなら使用デッキは漫画版GXで使用した【爬虫類族】デッキ、アニメ版なら【化石】デッキだろうけど…」
【爬虫類族】デッキであるなら恐らく先日ヨハンとデュエルしていたリックの方が強いだろう。
ただ、ヨハンがアニメ版同様に【宝玉獣】デッキ使いだったことを考えると、ジムも【化石】デッキ使いである可能性が高い。
「もしOCG版の【化石】デッキ使いであるなら、学園対抗デュエルの敵の中では最強格だろうなぁ」
【化石】だけでもかなり強いわけだが岩石族の優秀なカードと組み合わせるとこの時代では無双できるデッキレベルになるかも知れない。
「【化石】デッキは相手の墓地を参照するカードも多い。彼を相手をすることになる三沢が何のデッキを使うかによるかもな」
「オレが何だって?」
「ひょわっ!?」
俺の独り言に反応して言葉を返してきたのは、何時の間にか俺の後ろに立っていた三沢だった。
「おわぁぁぁぁっ!」
いきなり現れた彼の姿に動揺した俺は、つい崖から足を滑らせてしまった。
「あっ、おい白河!?」
「そぉい!」
海に落下する前になんとか間一髪で崖に蹴りを入れて足をめり込ませ、崖と垂直な状態で止まることが出来た。
「大丈夫か!?なんだかすごい音がしたぞ!?」
その後、すぐさま崖上から三沢の声が聞こえてくる。
「大丈夫だ。問題ない」
「いやいや大丈夫そうに見えないが!?」
崖上からこちらを見下ろした状態の三沢が心配と驚愕に満ちた声を上げている。
確かに足が折れるかと思ったけど、このくらいは精霊界じゃ日常茶飯事だから慣れている。
その後、興奮状態から正気に戻った三沢の手を借りてなんとか崖をよじ登ることが出来た。
「ふぃー、驚かせるなよ。危うく海に転落することろだったぞ」
「済まなかった。だがまさかあんなに驚くとは思わなかったんだ」
今の俺は崖から海に落ちた程度で死ぬことは無いが、気持ちの問題だ。
タマヒュンしたけどチビッてはいない。本当だぞ?
「それで、オレが何だって?」
「えっ?あぁ、さっきの独り言の話か。明日の対抗戦の話だよ」
崖から少し離れた場所で寝転んだ俺の隣で少し呆れ顔で立っている三沢が先ほどの質問を繰り返してきた。
俺はそんな三沢を見上げて、『コイツってオベリスクブルーの制服が本当に似合わないな…』なんて考えつつ、質問の答えを返す。
「オレの相手はサウス校のジェームス・クロコダイル・クックだって言う噂のことか?」
「なんだ、知っていたのか」
結構有名になっている噂なんだな。そんな情報が洩れていてサウス校の情報漏洩対策は大丈夫なのか?
「1年生にしてサウス校で最も強いと言われているデュエリストで、奇抜な格好の割には地質学と考古学の専門家でもあるそうだな」
「デュエルアカデミアに入学するまでは、幼い頃には密林で密猟者のトラップ駆除などをしていたり、ティラノザウルスの化石を発掘したりしていたみだいだぞ」
「それが何故デュエリストを目指すことになったのかは不明だが、海外での大会優勝経験を持っている実力者なのも確かだ」
「そうだな」
流石は三沢と言ったところか。対戦相手のことを良く調べている。
「ただ、使用するデッキに関しては何処を調べてもあまり情報が開示されて居なくてな。そこまでは掴みきれていないんだ」
「お前でも調べきれなかったのか」
三沢ならアカデミアの端末からだけではなく、恐らく様々な手段を使って調査したであろうが、個人で調べるには限界があることだろう。
実際、俺の情報元はほぼ原作知識と言うインチキだしな。
「明日はどのデッキで行くつもりなんだ?まだ公式試合では使ってない闇属性あたりか?」
「いや、【リトマスの死の剣士】を主軸とした儀式系闇属性デッキはお前との模擬戦でまだ完成度が低いことが分かっているからな。先日改良した妖怪デッキで行くつもりだ」
儀式モンスター【リトマスの死の剣士】及び儀式魔法【リトマスの死儀式】はOCG化に当たってそれぞれ効果が1つ追加されているものの、それ以外の効果はアニメ版とほぼ変わらない性能をしている。
戦闘破壊耐性と罠カード耐性を持ち、破壊されても墓地の罠カードのサルベージや墓地の儀式魔法と合わせて1ドローできる効果を持つ。
決して弱くは無いのだがモンスター効果と魔法による除去を受けてしまう為、切り札足りえないと言うのが俺の正直な感想だ。
「妖怪デッキって言うと、確か文化祭で遊城相手に使っていたデッキだな」
「そうだ。あの時は十代にロックの隙を上手く突かれて敗れてしまったからな。前回から大幅に改良して見た」
「それは楽しみだな」
漫画版で使ってた【ダイダラボッチ】とか見られるかも知れないな。だが、漫画版のカード性能のままだと厳しい試合になりそうだな…。
「白河、お前はオレがジェームスに勝てないと思っているな?」
「三沢の実力は知っているつもりだけど、今回の相手はかなり強そうだからな」
どうやら思っていることが顔に出ていたらしい。
誤魔化しても仕方ないので思ったことをそのまま言ってみた。
「お前よりもか?」
「HAHAHA。面白い冗談だな。それはねーよ」
「それならば負けるわけには行かないな」
この世界より遥かに時間の進んだOCG版カードを全て所持してその戦術までも把握している俺より強いとか、そんな奴は流石に居ないだろ。
いや、何人か負けたけどさ。そんなに多くは居ないだろう。
「明日の試合、オレは必ず勝って見せる。そしていずれはお前や万丈目、十代やコナミを打倒して全ての人間にオレの実力を証明して見せるさ!」
そう言い残して三沢はオベリスクブルー寮へと戻っていった。
そう言えば、アイツは何でこんな場所に居たんだ?あの手に持っている封筒が関係しているのだろうか?
万丈目のデッキは【おジャマアームドVWXYZ】です。3種類のテーマ(おジャマ、アームドドラゴン、VWXYZ)を混ぜたデッキであり、一見シナジーの無いデッキに見えますが、現在のOCG環境ではレジェンドデュエリストパックでしっかり強化されてただのロマンデッキではなくなっています。ただ、今回彼が使用したカードはアニオリカードとレジェンドデュエリストパック以前のカードばかりであり、アームドドラゴンもリメイク前の物ですので、殆どアニメ万丈目デッキのままです。
橘一角のデッキは【一撃必殺!居合いドロー】デッキです。文字通り一撃必殺の効果を秘めるこのカードの発動とその効果を通す為に特化したデッキです。アニメ版とOCG版では結構効果が変わっていますが、そのロマン性はそのままなので、個人的には良調整だと思っています。OCG環境では【未界域】デッキの派生型として活躍したとかしなかったとか。
三沢の闇属性デッキはアニメでも使用していた【リトマスの死の剣士】を主軸とした儀式デッキでした。ただ、そのまま使うとアニメとほぼ同じような戦術になりそうなので、今後登場するかは未定です。希少な儀式モンスターなのでOCG新規カードでテーマ化とかしてくれたら面白そうなんですけどね。
他の候補としては【シャドール】や【未界域】などがありましたが、前者は軽くですが主人公は以前使用しており、後者はなんとなく三沢っぽくないかな?と思ったので登場は別に機会になりそうです。
次回の更新は三月上旬予定です。次回はデュエル無しのストーリー回となります。
戦車様、オメガモンX抗体様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。
未完の本作の今後の扱いについて
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全削除でOK
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どちらでもOK