【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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前回のあらすじ:妖怪と化石

今回のデュエルは明日香とオブライエンのデュエルとなります。


第百六十二話 学園対抗デュエル5

 とうとう学園対抗デュエルは5日目を迎えた。

 

 既にアメリカ校がイースト校に勝利して既に3勝目を手にしており、現在のトップを走る状態だ。

 他に2勝しているのは、本校、ウエスト校、イースト校、そして本日試合のないノース校である。

 

 これから行われる本校とウエスト校、その後に行われるサウス校とアークティック校の試合結果によっては本校がトップ争いから遠ざかって退学(俺の死)が近づくこともあり、個人的には気が気ではなかったりする。

 もちろん各校のプライドとブランドを背負い立つ各校代表の熱意や覚悟を軽んじるわけではないが、ないのだが…こうも楽しそうな雰囲気を醸し出されると、こう…モヤっとするんだよな!

 

 これも全部、あのクソ女神のせいだ!俺も純粋にデュエル大会を楽しみたかったのに!チクショウ!

 いや、まぁ、今回の件に関しては俺の所為か…。良かれと思って取った行動がことごとく裏目に出ている気がする。

 

 はぁ~。やっぱりオレ程度のモブは本編にしゃしゃり出ずにモブに徹しておいた方が良いのかなぁ。

 

「天上院~!頑張れよ~!」

「オレもデュエルしたい~」

「天上院君!ファイトだ!」

 

 俺が自身のことを棚に上げてモヤモヤとした憤りを感じていた間に試合の準備が整ったようだ。

 デュエルリングに立っている明日香に向けて、本校生徒たちがそれぞれの声援(声援?)を送っている。

 

「対戦相手はウエスト校のオースチン・オブライエン。少し前に引退表明したあのプロデュエリスト『炎のオブライエン』の一人息子らしいな」

「そんなに強い人なんスか?」

 

「あぁ。トップ10には入れなかったものの、上位勢のプロデュエリストだったのは間違いない。そんな彼の技術を全て継承しているとすれば…」

「うわぁ…手強そうな相手なんだナァ」

 

 翔や隼人に説明している三沢の話や先日のオブライエン本人の話を加味すると、今のオブライエンのデッキはアニメ版と漫画版のデッキをミックスしたようなデッキかも知れないな。

 

「私は天上院明日香。よろしくね」

「オブライエン。オースチン・オブライエンだ」

 

 明日香はオブライエンの変わった形のデュエルディスクに数秒困惑した様子を見せたがすぐに気を取り直して試合前の挨拶を交わしている。

 オブライエンの方からも相手を侮るような雰囲気は一切感じられない。恐らくだが、今までの本校生徒の試合を見て目の前の明日香も油断ならないデュエリストだと察したのだろう。

 

「両者、準備は良いですね?では、学園対抗デュエル5日目の第二試合を開始します」

 

 響先生の透き通った声がリング上に響くと、二人のデュエリストはデュエルディスクを構えてデッキをセットする。

 

「デュエル開始!」

 

「「デュエル!」」

 

 

◆天上院明日香 LP:4000

 

vs

 

◆オースチン・オブライエン LP:4000

 

 

「先攻はオレが貰う!オレのターン、ドロー!」

オブライエン 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【強欲で謙虚な壺】を発動!デッキトップから3枚めくる!」

オブライエン 手札:6→5枚。

 

【強欲で謙虚な壺】

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。

(1):自分のデッキの上からカードを3枚めくり、その中から1枚を選んで手札に加え、その後残りのカードをデッキに戻す。

 

 初手からいいカードを引き込んだな。

 

「オレは魔法カード【トレード・イン】を選んで手札に加え、残りのカードをデッキに戻してシャッフル!」

オブライエン 手札:5→6枚。

 

「オレは手札からレベル8【The blazing MARS】を捨て、魔法カード【トレード・イン】を発動!デッキから2ドロー!」

オブライエン 手札:6→5→4→6枚。

 

【トレード・イン】

通常魔法

(1):手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

 おぉっ、いきなりプラネットシリーズを引いていたか。流石はネームドキャラにして勇者オブライエン。凄まじい運命力だ。

 

「オレは手札から魔法カード【篝火】を発動!デッキから【ヴォルカニック・ロケット】を手札に加える!」

オブライエン 手札:6→5→6枚。

 

【篝火】※アニメオリジナルカード

通常魔法

(1):自分のデッキからレベル4以下の炎族モンスター1体を手札に加える。

 

 アレは確か鮎川先生がアニメで使用していたアニオリカードだな。

 そしてオブライエンが手札に加えたのはやはり【ヴォルカニック】モンスターか。

 

「手札から永続魔法【ヴォルカニック・ウォール】を発動!デッキトップから3枚墓地に送る!」

オブライエン 手札:6→5枚。永続魔法:0→1枚。

 

【ヴォルカニック・ウォール】※アニメオリジナルカード

永続魔法

(1):デッキの上からカードを3枚墓地へ送って発動する。その中に炎族モンスターが存在する場合、1体につき500ポイントダメージを相手ライフに与える。

この効果は1ターンに1度しか使用できず、この効果を発動したターンバトルフェイズを行う事はできない。

 

<オブライエンがデッキから墓地に送ったカード>

①エレクトロ軍曹

②ヴォルカニック・バレット

③ヴォルカニック・ラット

 

 【エレクトロ軍曹】か。漫画版で使用していたモンスターだな。【ヴォルカニック】と【機械族】の混成デッキって所か。

 

「墓地に送られた炎族は2体!1000LPのバーンダメージを受けて貰う!」

 

「キャァッ!やってくれたわね!」

明日香 LP:4000→3000

 

 このターンでは【強欲で謙虚な壺】のデメリット効果で出せないし、そもそも出すタイミングではないだろうけれど、これで墓地の【The blazing MARS】を呼び出す準備は出来たな。

 

「そして500LPを支払って墓地の【ヴォルカニック・バレット】の効果発動!デッキから別の【ヴォルカニック・バレット】1体を手札に加える!」

オブライエン LP:4000→3500、手札:5→6枚。

 

【ヴォルカニック・バレット】

効果モンスター

星1/炎属性/炎族/攻 100/守 0

(1):このカードが墓地に存在する場合、1ターンに1度、500LPを払って発動できる。

このカードが墓地に存在する場合、デッキから「ヴォルカニック・バレット」1体を手札に加える。

 

「オレは手札から【ヴォルカニック・ロケット】を通常召喚する!」

オブライエン 手札:6→5枚。

 

<オブライエンのフィールド>

ヴォルカニック・ロケット ★4 ATK1900

 

【ヴォルカニック・ロケット】

効果モンスター

星4/炎属性/炎族/攻1900/守1400

(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分のデッキ・墓地から「ブレイズ・キャノン」と名のついたカード1枚を選んで手札に加える事ができる。

 

「【ヴォルカニック・ロケット】の効果発動!デッキから【ブレイズ・キャノン・マガジン】を手札に加える!」

オブライエン 手札:5→6枚。

 

「オレはカードを3枚セットしてターンエンド!」

オブライエン 手札:6→3枚。伏せ:0→3枚。

 

 

◆明日香 LP:3000、手札:5枚。

 

vs

 

◆オブライエン LP:3500、手札:3枚、伏せ:3枚。

 

<オブライエンのフィールド>

ヴォルカニック・ロケット ★4 ATK1900

 

 

 恐らく伏せカードの1枚は【ブレイズ・キャノン・マガジン】、そして手札の1枚は【ヴォルカニック・バレット】で確定だな。

 機械族と炎族の混成デッキなら、【ヴォルカニック】やプラネットシリーズ以外にも【死魂融合】などで相手ターンに呼び出される【起爆獣ヴァルカノン】も警戒すべきカードかも知れない。

 

 対する明日香は【機械天使】か【氷結界】、どちらのデッキだろう?

 

 

「私のターン、ドロー!」

明日香 手札:5→6枚。

 

「私は手札から魔法カード【海竜神の激昂】を発動!デッキから【激流葬】を手札に加える!」

明日香 手札:6→5→6。

 

【海竜神の激昂】

通常魔法

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):デッキから「激流葬」1枚を手札に加える。

(2):自分フィールドの水属性モンスターが効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

 

「あのカードは…ちぃっ!破壊耐性を付与するカードか!」

 

 おぉっ!良いぞ!これでマガジンからのバックショットのような全体破壊でも1度だけ無効化できる!

 

「私は手札から魔法カード【おろかな副葬】を発動!デッキから【氷結界】を墓地に送るわ!」

明日香 手札:6→5枚。

 

【おろかな副葬】

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。

 

「墓地の【氷結界】を除外して効果発動!デッキから【氷結界の虎将ウェイン】を墓地に送り、墓地から【氷結界の虎将ウェイン】を手札に加える!」

 

【氷結界】

通常罠

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):相手モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。その相手モンスターは、攻撃力が0になり、表示形式を変更できず、効果は無効化される。

(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキからレベル5以上の水属性モンスター1体を墓地へ送る。その後、自分の墓地から水属性モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。この効果の発動後、次の自分ターンの終了時まで自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。

 

「そういうことか。ならばオレはその効果にチェーンしてリバースカードオープン!永続罠【ブレイズ・キャノン・マガジン】を発動!手札の【ヴォルカニック・カウンター】を墓地に送ってデッキから1ドローする!」

オブライエン 伏せ:3→2枚。永続罠:0→1枚。

 

【ブレイズ・キャノン・マガジン】

永続罠

「ブレイズ・キャノン・マガジン」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードのカード名は、魔法&罠ゾーンに存在する限り「ブレイズ・キャノン-トライデント」として扱う。

(2):自分及び相手メインフェイズにこの効果を発動できる。手札の「ヴォルカニック」カード1枚を墓地へ送り、自分はデッキから1枚ドローする。

(3):自分及び相手メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「ヴォルカニック」カード1枚を墓地へ送る。

 

チェーン②ブレイズ・キャノン・マガジン

チェーン①氷結界

 

オブライエン 手札:3→2→3枚。

明日香 手札:5→6枚。

 

 ここで【ブレイズ・キャノン・マガジン】の効果を使ってくると言うことは、マガジンとのコンボで相手ターンに全体除去を可能とする【ヴォルカニック・バックショット】を握っていなかったというわけか。

 ただ、オブライエンが墓地に送った【ヴォルカニック・カウンター】の効果も発動すれば大ダメージを与えて来る可能性が高い厄介なカードだ。

 更に全体除去効果を持つ速攻魔法【クレイジー・ファイヤー】の発動条件も満たした。油断はできないだろうな。

 

「次に私は手札の【クリスタル・ガール】を墓地に送って手札から魔法カード【ワン・フォー・ワン】を発動!デッキから【氷結界の霜精】を特殊召喚よ!」

明日香 手札:6→5→4枚。

 

【ワン・フォー・ワン】

通常魔法

(1):手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

 

<明日香のフィールド>

氷結界の霜精 ★1 DEF200 ※チューナー

 

【氷結界の霜精】

チューナー・効果モンスター

星1/水属性/海竜族/攻 400/守 200

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。

(2):自分メインフェイズに発動できる。デッキからレベル3以下の「氷結界」モンスター1体を墓地へ送る。このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターと同じになる。

 

「なるほど。【氷結界】デッキか。だが生半可な封印ではオレの炎は消せはしないぞ!」

 

「それはどうかしら?【氷結界の霜精】の効果発動!デッキから【氷結界の伝道師】を墓地に送り、自身のレベルをこの効果で墓地に送ったモンスターと同じにする!」

 

<明日香のフィールド>

氷結界の霜精 ★1→2 DEF200 ※チューナー

 

「更に手札の【氷結界の虎将 ウェイン】の効果発動!自身を特殊召喚するわ!」

明日香 手札:4→3枚。

 

<明日香のフィールド>

氷結界の霜精 ★2 DEF200 ※チューナー

氷結界の虎将 ウェイン ★5 ATK2100

 

【氷結界の虎将 ウェイン】

効果モンスター

星5/水属性/戦士族/攻2100/守 400

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「氷結界」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドから相手の墓地へ送られる魔法・罠カードは墓地へは行かず除外される。

 

<オブライエンのフィールド>

ヴォルカニック・ロケット ★4 ATK1900→1400

 

 【氷結界の霜精】の効果によってオブライエンのフィールドのモンスターの能力が下がったが、このままシンクロ召喚に繋げるのであればあまり意味はないか。

 

「チューナーと非チューナーを揃えてきたか!」

 

「特殊召喚成功時、【氷結界の虎将 ウェイン】の効果発動!デッキから「氷結界」魔法・罠カード1枚を手札に加えるわ!」

 

「ここで更なるサーチカード…氷結界相手にこれ以上の静観は危険だな」

 

 確かに、氷結界モンスターはフィールドに並ぶことで相手の行動を阻害するモンスターが多い。やはりここで仕掛けて来るか…!

 

「リバースカードオープン!500LPを支払って速攻魔法【クレイジー・ファイヤー】発動!【ブレイズ・キャノン・マガジン】を破壊し、フィールド上のモンスターを全て破壊する!」

オブライエン LP:3500→3000、伏せ:2→1枚。

 

【クレイジー・ファイヤー】

速攻魔法

500ライフポイントを払う。

自分フィールド上に表側表示で存在する「ブレイズ・キャノン」と名のついたカードを破壊し、フィールド上のモンスターを全て破壊する。

その後、自分フィールド上に「クレイジー・ファイヤー・トークン」(炎族・炎・星3・攻/守1000)を1体攻撃表示で特殊召喚する。

このターン自分のモンスターは攻撃する事ができない。

 

チェーン②クレイジー・ファイヤー

チェーン①氷結界の虎将 ウェイン

 

オブライエン 永続罠:1→0枚。

 

<明日香のフィールド>

モンスター無し

 

「くっ!」

 

 破壊を通した?【海竜神の激昂】の効果を温存したのだろうが、他に警戒しているカードがあるのか?

 

「【クレイジー・ファイヤー】の効果には続きがある!全体除去後の自身のフィールドに「クレイジー・ファイヤー・トークン」を特殊召喚する!」

 

<オブライエンのフィールド>

クレイジー・ファイヤー・トークン ★3 ATK1000

 

「私は【氷結界の虎将 ウェイン】の効果でデッキから【氷結界の紋章】を手札に加える!」

明日香 手札:3→4枚。

 

「私は手札から魔法カード【氷結界の紋章】を発動!デッキから【氷結界の照魔師】を手札に加えるわ!」

明日香 手札:6→5枚。

 

【氷結界の紋章】

通常魔法

(1):デッキから「氷結界」モンスター1体を手札に加える。

 

「私は手札から【氷結界の軍師】を召喚!」

明日香 手札:4→3枚。

 

<明日香のフィールド>

氷結界の軍師 ★4 ATK1600

 

【氷結界の軍師】

効果モンスター

星4/水属性/魔法使い族/攻1600/守1600

(1):1ターンに1度、手札から「氷結界」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。

 

 さっき【氷結界の照魔師】を手札に加えていたはずだが、ここで軍師を通常召喚?

 

「手札から【氷結界の照魔師】を墓地に送って【氷結界の軍師】の効果を発動!デッキから1ドローするわ!」

明日香 手札:3→2→3枚。

 

「私は手札から【氷結界の依巫】の効果を発動!自身を特殊召喚するわ!」

明日香 手札:3→2枚。

 

<明日香のフィールド>

氷結界の軍師 ★4 ATK1600

氷結界の依巫 ★4 DEF1800

 

【氷結界の依巫】

効果モンスター

星4/水属性/魔法使い族/攻1000/守1800

このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手フィールドの守備表示モンスターは表示形式を変更できない。

(3):自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。自分フィールドに「氷結界トークン」(水族・水・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。

 

「私はレベル4【氷結界の軍師】と【氷結界の依巫】の2体でオーバーレイ!」

 

「なっ!?ちぃっ!エクシーズ召喚まで使いこなすのか!」

 

「来なさい!ランク4【深淵に潜む者】!」

 

<明日香のフィールド>

深淵に潜む者 ☆4 ATK1700→2200 ORU:2

 

【深淵に潜む者】

エクシーズ・効果モンスター

ランク4/水属性/海竜族/攻1700/守1400

レベル4モンスター×2

(1):このカードが水属性モンスターをX素材としている場合、自分フィールドの水属性モンスターの攻撃力は500アップする。

(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このターン、相手は墓地のカードの効果を発動できない。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「そのモンスターは…!」

 

 【深淵に潜む者】は墓地のカード効果発動を封じる効果をフリーチェーンで発動できるモンスターだ。

 この局面でこのモンスターを呼び出せたのはかなり美味しい。

 

【ヴォルカニック・バックショット】

効果モンスター

星2/炎属性/炎族/攻 500/守 0

このカードが墓地へ送られた時、相手ライフに500ポイントダメージを与える。

このカードが「ブレイズ・キャノン」と名のついたカードの効果によって墓地へ送られた場合、手札・デッキから「ヴォルカニック・バックショット」2体を墓地へ送る事で、相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。

 

 【ブレイズ・キャノン・マガジン】と【ヴォルカニック・バックショット】のコンボは少々処理がややこしく、最大3回のチェーン処理を挟む。

 

 1回目の処理で、【ブレイズ・キャノン・マガジン】で1体目の【ヴォルカニック・バックショット】を墓地に送る効果処理を行う。

 2回目の処理で、バックショット1体目のバーン効果が強制で発動し、更にチェーンして手札・デッキから他の同名モンスター2体を墓地へ送る事で全体破壊効果を任意で乗せられる。

 3回目の処理で、2枚目の処理で送られた同名モンスター2体のバーン効果が強制で発動する。

 

 この1回目の処理でマガジンの効果に【深淵に潜む者】の効果をチェーンすることで2回目以降の墓地発動するバックショットのバーン効果や全体破壊効果を発動できなく出来てしまう。

 

 

「リバースカードオープン!1000LPを支払って罠カード【スピリッツ・フュージョン】を発動する!」

オブライエン LP:3000→2000、伏せ:1→0枚。

 

 おっ、また漫画版のオリジナルカードだな。

 

【スピリッツ・フュージョン】※漫画版オリジナルカード

通常罠

1000ライフポイントを払って発動できる。

自分の墓地から融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

「チェーンして私は【深淵に潜む者】のORUを1つ取り除いて効果発動!このターン、相手は墓地のカードの効果を発動できない!」

深淵に潜む者 ORU:2→1

 

 これでこのターン、【ブレイズ・キャノン・マガジン】や【ヴォルカニック・カウンター】の墓地効果を使うことは出来なくなったな。

 

チェーン②深淵に潜む者

チェーン①スピリッツ・フュージョン

 

「オレは墓地の機械族【エレクトロ軍曹】と炎族【ヴォルカニック・ラット】を除外し、【起爆獣ヴァルカノン】を融合召喚する!」

 

<オブライエンのフィールド>

クレイジー・ファイヤー・トークン ★3 ATK1000

起爆獣ヴァルカノン ★6 ATK2300

 

【起爆獣ヴァルカノン】

融合・効果モンスター

星6/地属性/機械族/攻2300/守1600

機械族モンスター+炎族モンスター

このカードが融合召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。

選択した相手モンスターとこのカードを破壊して墓地へ送る。その後、墓地へ送られた相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

「融合召喚成功時、【起爆獣ヴァルカノン】の効果発動!【深淵に潜む者】とこのカードを破壊し、破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える!」」

 

「キャァァァッ!」

明日香 LP:3000→1300

 

 また【海竜神の激昂】で破壊効果を止めなかった?今回は破壊に加えてバーンダメージも大きい。

 次のターンでマガジンからのバックショットのコンボを受けると500×3体で1500ダメージを受けて敗北してしまうのだから防ぐと思ったが…まだなにかあるのか?

 

「これでいいわ。私は手札から魔法カード【貪欲な壺】を発動!墓地から5体のモンスターをデッキに戻し、デッキから2枚ドロー!」

明日香 手札:2→1→3枚。

 

【貪欲な壺】

通常魔法

(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。

そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。

 

<明日香が墓地からデッキに戻したカード>

①深淵に潜む者

②氷結界の軍師

③氷結界の虎将 ウェイン

④氷結界の霜精

⑤クリスタル・ガール

 

 なるほど。最初から壺を握っていて、発動条件を吟味していたわけか。

 

「更に手札から永続魔法【氷結界の晶壁】を発動!墓地から【氷結界の伝道師】を特殊召喚する!」

明日香 手札:3→2枚。永続魔法:0→1枚。

 

【氷結界の晶壁】

永続魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):このカードの発動時に、自分の墓地のレベル4以下の「氷結界」モンスター1体を対象にできる。その場合、そのモンスターを特殊召喚する。

(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在し、自分フィールドに「氷結界」モンスターが3体以上存在する限り、自分フィールドの「氷結界」モンスターはEXデッキから特殊召喚された相手モンスターが発動した効果を受けない。

 

<明日香のフィールド>

氷結界の伝道師 ★2 DEF400

 

【氷結界の伝道師】

効果モンスター

星2/水属性/水族/攻1000/守 400

(1):自分フィールドに「氷結界」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚するターン、自分はレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。

(2):このカードをリリースし、「氷結界の伝道師」以外の自分の墓地の「氷結界」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

「まだよ!手札から魔法カード【アイス・ミラー】を発動!デッキから2体目の【氷結界の伝道師】を特殊召喚する!」

明日香 手札:2→1枚。

 

<明日香のフィールド>

氷結界の伝道師 ★2 DEF400

氷結界の伝道師 ★2 DEF400

 

【アイス・ミラー】

通常魔法

(1):自分フィールドのレベル3以下の水属性モンスター1体を対象として発動できる。その同名モンスター1体をデッキから特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターが自分フィールドに表側表示で存在する限り、自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。

 

「1体目の【氷結界の伝道師】をリリースして効果発動!墓地の【氷結界の照魔師】を特殊召喚する!」

 

<明日香のフィールド>

氷結界の伝道師 ★2 DEF400

氷結界の照魔師 ★4 DEF1000

 

【氷結界の照魔師】

効果モンスター

星4/水属性/魔法使い族/攻1700/守1000

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに他の「氷結界」モンスターが存在する限り、相手はアドバンス召喚できない。

(2):手札を1枚捨てて発動できる。デッキから「氷結界」チューナー1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。

(3):自分が「氷結界」モンスターの効果を発動するために、手札を墓地へ送る場合または捨てる場合、そのカード1枚の代わりに墓地のこのカードを除外できる。

 

「2体目の【氷結界の伝道師】をリリースして効果発動!墓地の【氷結界の依巫】を特殊召喚する!」

 

<明日香のフィールド>

氷結界の照魔師 ★4 DEF1000

氷結界の依巫 ★4 DEF1800

 

「手札の【激流葬】を捨てて【氷結界の照魔師】の効果発動!デッキからチューナーモンスター【氷結界の風水師】を特殊召喚する!」

明日香 手札:1→0枚。

 

<明日香のフィールド>

氷結界の照魔師 ★4 DEF1000

氷結界の依巫 ★4 DEF1800

氷結界の風水師 ★3 DEF1200 ※チューナー

 

【氷結界の風水師】

チューナー(効果モンスター)

星3/水属性/魔法使い族/攻 800/守1200

手札を1枚捨て、属性を1つ宣言して発動できる。宣言した属性のモンスターはこのカードを攻撃対象に選択できない。

この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。

 

 この時点で相手の伏せカードは0枚。そして墓地カードの発動は封じられている。

 手札は3枚あるがそのうち1枚は【ヴォルカニック・バレット】だし、他の2枚もここまで何も妨害しなかったことから手札誘発を考慮しなくても大丈夫だろう。

 流石にジムのようにニビルとかは入ってないだろうし、勝敗は決まったかな。

 

「私はレベル4【氷結界の照魔師】と【氷結界の依巫】にレベル3【氷結界の風水師】をチューニング!」

 

「合計レベルは…レベル11のシンクロモンスターだと!?」

 

「シンクロ召喚!来なさい!レベル11【氷結界の還零龍 トリシューラ】!」

 

<明日香のフィールド>

氷結界の還零龍 トリシューラ ATK2700

 

【氷結界の還零龍 トリシューラ】

シンクロ・効果モンスター

星11/水属性/ドラゴン族/攻2700/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。相手フィールドのカードを3枚まで選んで除外する。

(2):S召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。自分のEXデッキ・墓地から「氷結界の龍 トリシューラ」1体を選び、攻撃力を3300にして特殊召喚する。相手フィールドに表側表示モンスターが存在する場合、さらにそれらのモンスターは、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。

 

 まさか明日香の奴、最初からこのターンで決めきるつもりだったのか?【海竜神の激昂】はあくまで保険だったってことか。

 愛用カードの【ドゥーブルパッセ】のように『肉を切らせて骨を断つ』戦術が好きだなんて、あの娘も本当の生粋のデュエリストだよなぁ。

 

 あっ、観客席でコナミと戦ったアメリカ校の代表選手が頭を抱えて震えている。よほどトリシューラにトラウマを植え付けられたんだろうなぁ。

 

「【氷結界の還零龍 トリシューラ】の効果発動!【クレイジー・ファイヤー・トークン】を除外させてもらうわ!」

 

<オブライエンのフィールド>

モンスター無し

 

「馬鹿な…オレのフィールドが一瞬で更地に…!」

 

「バトルよ!【氷結界の還零龍 トリシューラ】でダイレクトアタック!」

 

「ぐわぁぁぁっ!」

オブライエン LP:2000→0

 

 

「そこまで!試合終了!」

 

 響先生の宣告により、デュエルは明日香の勝利が確定した。

 

「完敗だ。色々と学ばせて貰ったよ。だが、次は勝たせてもらう」

「こちらこそ。でも、次も負けないわよ?」

「流石は音に聞こえたアカデミアの女王だな」

「その呼び名、他の分校でも言われてるの…?」

 

 デュエル後、彼ら二人は握手を交わして互いの健闘を称えあっている。

 

「よっしゃー!天上院、ナイスだぜ!」

「天上院君!ナイスデュエル!」

「彼女の氷結界も凄まじかったが、彼のヴォルカニックも要注意だな。これは研究のし甲斐がある」

 

「オレもデュエルしてー!」

「こ、コナミ君!落ち着くっスよ!」

「あんまり暴れると観客席から落ちてしまうんだナァ!」

 

「明日香さん!流石です!」

「素晴らしい勝利でしたわ!」

「ありがと、二人とも」

 

「ふふっ、明日香ったらあんなに楽しそうにデュエルして…少しだけ羨ましいわ」

「私も庶民に構ってばかりいないで代表選手に立候補しておけば…」

 

 観客席に戻った明日香は十代たちや友人たちに取り囲まれて先ほどのデュエルの感想などを話しているようだ。

 

 対抗デュエル大会は、俺の想定していた最悪のものとは打って変わって何事もなく平穏な時間が続いている。

 このまま平和に終わってくれることを切に願う。

 

 振りじゃないぞ?何も起こらないでくれよ?




明日香のデッキは以前も使用した【氷結界】です。前回使用しなかったカードをいくつか使っていますが、基本的にはデッキ内容は変化なしです。

オブライエンのデッキは【ヴォルカニック】です。アニメ版や漫画版の未OCGカードをいくつか採用し、相性が良さそうだった融合モンスターやプラネットシリーズのカードも入っています。余談ですが、LP4000制でバーンデッキを描写するの難しいですね…。

オメガモンX抗体様、戦車様、メイン弓様、 Skazka Priskazka様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。

<お知らせ>
次回の更新はありません。詳しくは活動報告にてお知らせしようと思いますが、本作は未完了作品となります。筆者の力不足などによりこのような結果になってしまい誠に申し訳ございませんが、ご愛読いただきまして誠にありがとうございました。

未完の本作の今後の扱いについて

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