【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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ストーリー進行のみ。デュエル無しです。

オリ主の強化プランとして、精霊界(ユベル編の異世界ではない)での修行編に突入する前振りです。

次回より新章突入。人間界でハノイスタイルの大会荒らし、精霊界での修行(人助け)と言う構成になる予定です。


第十六話 幕間:精霊界

まさか孤児院の風呂から精霊界に来ることになるとは思わなかったな…。風呂に入っていたはずなのに、いつの間にか普段着を着てるし…。

 

さて、とりあえず目の前にいる海馬瀬人にそっくりな正義の味方に事情を説明してみますか。

 

「ふぅん、異世界から転生した存在か」

 

「にわかには信じがたいかもしれませんが…」

 

「いや、分からなくもない。貴様は普通の人間に比べて魔力(ヘカ)が低すぎる。皆無と言ってもいい」

 

「皆無って…マジですか」

 

「デッキ構成はまぁまぁだが、デュエリストとしては三流。この状態で魔力が0となると、貴様はこの先の戦いでは生き残れんだろうな」

 

「死にたくはないですね」

 

はっきりと言われてしまったなぁ。魔力がほぼ無いのはきっと俺が転生者だからだろう。

遊戯王の世界では、人間には大なり小なり生まれつき魔力が備わっていて、専用の修行をすることにより強化できるはず。俺は5歳からの生まれ変わりだし、魔力の修行なんてやったことないからな。

 

「闇のデュエルとやらが恐ろしいのか?フン……意気地のないことだ……恥を知れ!」

 

「そんなことを言われましても…」

 

「貴様の歩んできたデュエル道など、まだ入口だ。世界にはまだ未知のデュエルがある。見えるはずだ。果てなく続く闘いのロードが。なのに貴様はここで立ち止まるのか?」

 

デッキは、前世の知識(と言う名の前世での先人たちの知恵の結晶)を元にしているからこちらの世界でも通用するレベルなのだろう。

 

デュエリストとしての腕前と言うのは、デッキを上手く使いこなすだけでなく、デッキと心を通わせるとデッキが力を貸してくれるらしいが、この辺りは正直よく分かっていない。ドローが良くなるんだろうか?

 

魔力に関しては、闇のデュエルやら破滅の光やら異世界やらダークネスやらが出てくる今後の展開において、敵のオカルトパワーに対する攻撃力&守備力と思われる。魔力0(攻撃力&守備力0)とか、そりゃ死ぬだろうな。

 

「魔力を高める方法について、何かご存じであれば教えていただけませんか?」

 

「人間が魔力を高める為の修行方法など知らん。オレに分かる方法と言えば…そうだな。この精霊界の住民の手助けをしてやることだ。そして、貴様が手助けをした精霊から僅かずつでも魔力を分けてもらうがいい」

 

なるほど。無いなら他の持っている人たちから、協力した対価として分けてもらえってことか。

 

「ありがとうございました。カイバーマンさん」

 

「ふぅん、気にするな馬の骨よ。迷える民を導くのも王たるものの務めよ。フハハハハハッ!」

 

そういうと、カイバーマンさんは何処かへと消えていった。俺は特に精霊界の民ってわけでもないんだけど…敵視されてないならいいか。

それにしても、馬の骨か~。せめて凡骨くらいに格上げしてもらえるよう、頑張ってみますか。

 

~~~

 

その後、数時間ほど彷徨い歩いたが精霊は見当たらず、疲れたので近くにあった木にもたれかかるように眠ると、孤児院の風呂場にて目を覚ました。

向こうには半日くらい居たはずだが、どうやらこちらでは10分ほどしか経過していないらしい。

 

それから俺は、人間界で普通の生活を送る傍らで、精霊界の住民の手助けをすることになった。

 

 

【キーメイス】が道に迷っていたら村を一緒に探してあげた。

 

「おぉ、ニンゲンだー!」

 

「うん、人間だ。こんにちわ。どうした?迷子か?」

 

「そう。このあたりだったと思うんだけど…」

 

「なら俺も一緒に探そう」

 

「ありがとう!ニンゲン!」

 

「白河クロトっていうんだ」

 

「ありがとうクロトー!」

 

 

【ダンシングエルフ】が踊り相手を探していたら一緒に踊った。

 

「あら、ニンゲンなんて珍しいわね。どう?一緒に踊らない?」

 

「こんにちわ。白河クロトだ。ダンスは…苦手だな。だが、付き合おう」

 

「そう。よろしくねクロト。さぁ行くわよー」

 

「おぉぉぉぉ!早い早い早い!」

 

 

【ダーク・プラント】が水を欲していたら川から水を汲んできて与えた。

 

「み、水…」

 

「こんにちわー…って、大丈夫か?」

 

「ニンゲン?…なんでもいい。水を…」

 

「分かった、水だな。近くに川とかあるか?」

 

「この道をまっすぐ行ったところに川がある…ニンゲンで言うと距離は5kmくらい」

 

「結構遠いな!?」

 

 

【バニーラ】が人参を探していたら一緒に探して見つけてあげた。

 

「バニー!」

 

「おー、こんにちわ。俺は白河クロト、よろしくな」

 

「バニニー!」

 

「なんだ?さっき拾ったこの人参が欲しいのか?ほらよ」

 

「バニー♪」

 

 

【ワイト】が骨折していたら接ぎ木をして歩けるようにした。

 

「何たる失態…ワイトが骨を折るなど…」

 

「おー、こんにちわ。俺は白河クロト、よろしくな。骨折か?」

 

「おぉ、ニンゲンとは、珍しいことですな。うむ、その通りですぞ」

 

「接ぎ木とかで直るかな?」

 

「ワイトもそう思いますぞ」

 

 

ただ、精霊界はなかなか物騒なところのようで、道中色々なモンスターに襲われたりもした。

 

 

【火炎草】に炎を浴びせられそうになったりした。

 

「ニンゲンめー焼けろー!」

 

「あっち!うぉぉぉぉぉ!焼けてたまるかぁ!」

 

 

【仮面道化】にカマで切り付けられそうになったりもした。

 

「くくくくくっ!ニンゲン!切り刻まれなさーい!」

 

「危なっ!だが断る!」

 

 

【デーモン・ビーバー】にでかいドングリを投げつけられたりもした。

 

「ニンゲン発見!そぉい!」

 

「いって!なんだこれ、ドングリか?でっけー」

 

 

そういう時は、全力で逃げた。魔力0(攻守0)の俺が、下級とはいえモンスターに勝てるわけがないのだ。

よくよく考えると、逃げ切れる可能性も低いはずなので、恐らく向こうも本気でこちらを害そうとしたわけではないのだろう。多分、きっと、そう願いたい。

 

どうやら俺は、戦士族、魔法使い族、獣戦士族、獣族、天使族、あとは何故かアンデット族と相性がいいらしい。人型だからだろうか。

それとは逆に、ドラゴン族、悪魔族、昆虫族、爬虫類族、鳥獣族、植物族には嫌われているらしい。出会うと大体襲われる。

 

精霊界での修行(手助け)を始めてから約3か月が経過し、人間界では真冬から春の訪れが近づいてきていた。

そんな中、俺は精霊の村の一つで【牛魔人】と【ガルーザス】の喧嘩の仲裁をしていると、森の中で暮らす魔術師の師弟の話を聞いた。

魔術師の師弟と言うことは、魔力を高める方法も恐らく知っているだろう。ダメもとで行ってみるか。

 

【斬首の美女】と【伝説の剣豪 MASAKI】が案内してくれたその場所には、そこそこ大きめの木製の家が建っていた。

 

「ここみたいだな」

 

「お主一人で大丈夫かのぉ?」

 

「お主は非力でゴザルからなぁ」

 

「話を聞くだけだし、大丈夫だよ。じゃ、行ってくる」

 

2人とはそこで別れ、家の扉をノックすると、銀の長髪に褐色の肌を持つワインレッドのローブを着た鋭い目つきの魔術師が現れた。

 

「何者だ?」

 

「人間界から来ました白河クロトと申します」

 

「何用だ?」

 

「人間の身で魔力を高める修行法を知るために各地を回っていまして…何かご存じではないでしょうか?」

 

「帰れ。お主には秘められた才能も奥底に眠っている魔力もない。その程度では無駄死にするのがオチだ」

 

そういうと、魔術師は扉を閉めてしまう。その言い方だと、方法は知っているけど、まだまだ実力不足だから無理ってことだよな?

口は悪いけど、やはり悪い人物ではなさそうだ。

 

「強くなったらまた来ます」

 

「もう来なくてもいいぞ」

 

現状これ以上は何を言っても無駄だろう。ここに留まっていても仕方ないし、村に帰るか。

そう思い、先ほどの村に帰る。ちなみについて来てくれた【斬首の美女】と【伝説の剣豪 MASAKI】の2人は小屋の近くで待っていてくれたようだ。良い人すぎる。

 

次に来るときは、あの銀髪の魔術師、パンドラ仕様の【ブラック・マジシャン】の目に叶うような強さを身に付けておかないとな。

弟子の方には会えなかったな…。実体で見てみたかったな。パンドラ仕様の【ブラック・マジシャン・ガール】。




デュエルがないと地の文ばかりになるので地味ですね。

カイバーマンにはロードと馬の骨と高笑いをして欲しかっただけです。

ブラック・マジシャン(パンドラ仕様)に出会ったのは、魔力向上&魔導波などの技の習得、そして弟子の参戦フラグを立てる為です。
(遊戯王GXでは、ブラック・マジシャン・ガールは遊戯のデッキにしか入っていないと言われてしまっていますので、その辺りのアレコレを解消するため)

しばらくは精霊界での修行風景(ただのお手伝い)も少しずつ描写していくつもりなので退屈かも知れません。

次の更新は11/28(土) AM8:00予定です。

四季式様、メイン弓様、誤字報告ありがとうございました。修正しました。

未完の本作の今後の扱いについて

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