【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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新章突入。精霊界での修行内容を詳細に書くことは多分ないです。

日常でデュエルで1キルしながらも裏では修行している感が出せていればいいのです。


原作7年前 精霊界修行編
第十七話 射出バーン


精霊界での修行も約半年続けており、俺は9歳となり、小学3年生になった。

大型連休も明け、雨が多くてジメジメする時期になってきた

 

「クロト~デュエル~」

 

「今日は大会だ」

 

「そっか~、ユーゴ~デュエル~」

 

「おぅ!いいぜ!」

 

「ユーゴ、コナミさん。朝ご飯を食べ終わってからね。クロトさん、行ってらっしゃい。気を付けてね」

 

「お土産よろしくね~」

 

「オレはドローパン!」

 

「じゃあオレも!」

 

「地ビールやドローパンは近くに売っていたらだからな。リンちゃんには何かお菓子でも買ってくるよ」

 

「うん!」

 

孤児院の皆に挨拶をした後、俺は大会へ向かう為、最寄り駅へと歩いて行った。

 

~~~

 

「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」

 

対戦コートに入り、見覚えのない茶髪ショートカットの高校生くらいの少女と対峙する。

 

「アンタがアタシの相手かい?ハノイの騎士なんて大層な名前の割にまだ子供じゃないか」

 

「貴様もその胸は子供だろう」

 

「…殺す」

 

反射的に煽ってしまった。うん、いい反応だな。

 

「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは決勝戦、開始して下さい」

 

大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!

 

「ガキだからって容赦しないよ!」

 

「対戦、よろしくお願いいたします」

 

挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

ハノイの騎士(クロト) LP:4000

 

VS

 

女子高生 LP:4000

 

「先攻はアタシが貰った!アタシのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

女子高生 手札:5→6枚。

 

「アタシは手札から【デビルズ・サンクチュアリ】発動!自分フィールドに「メタルデビル・トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する!」

女子高生 手札:5枚。

 

地面に魔法陣が出現し、その中心から悪魔像が姿を現す。

メタルデビル・トークン ★1 DEF0

 

「アタシはメタルデビルトークンを生け贄に捧げ!【人造人間-サイコ・ショッカー】を召喚!」

女子高生 手札:4枚。

 

黒いボディスーツを着て鋼鉄の肩アーマーを付けたハゲた人造人間が姿を現す。

人造人間-サイコ・ショッカー ★6 ATK 2400

 

「こいつの効果は知ってるよなぁ!コイツがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、フィールドの罠カードの効果は無効化される!アンタのお得意なデッキ破壊はさせねーぜ?」

 

なるほど。こちらに対応したメタカードを使用してきたわけか。

 

「アタシはカードを2枚セットしてターンエンド!」

女子高生 手札:2枚。

 

ハノイ  LP4000、モンスター:0、伏せカード:0、手札:5枚

女子高生 LP4000、モンスター:1、伏せカード:2、手札:2枚

 

「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

ハノイ 手札:5→6枚。

 

惜しかったな。このデッキはデッキ破壊の方じゃないんだよ。

 

「私は手札を1枚捨て、魔法カード【ツインツイスター】発動。フィールドの魔法・罠カードを2枚まで対象として発動でき、そのカードを破壊する。私は貴様の伏せカード2枚を破壊する」

ハノイ 手札:4枚。

 

「ちっ、伏せカードが割られたか」

女子高生 伏せカード:0

 

破壊したカードは、【収縮】【禁じられた聖杯】か。危なかったな。

 

「私は魔法カード【名推理】発動。相手は1~12までの任意のレベルを宣言する。通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、そのモンスターのレベルが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地へ送る。違った場合、そのモンスターを特殊召喚し、残りのめくったカードは全て墓地へ送る」

ハノイ 手札:3枚。

 

「最上級モンスターを呼んでサイコ・ショッカーを処理するつもりか?宣言するのはレベル8だ!」

 

つまり、レベル8以外の通常召喚可能なモンスターが出れば俺のフィールドに特殊召喚できるわけだ。

 

「1枚目!【遺言状】か。魔法カードなので墓地に送る」

 

「2枚目!【連続魔法】だな。魔法カードなので墓地に送る」

 

「3枚目!【モンスターゲート】だな。魔法カードなので墓地に送る」

 

「4枚目!【カタパルト・タートル】だな。通常召喚可能なモンスターなのでフィールドに特殊召喚」

 

「ちっ、外れたか」

 

フィールドにカタパルトを背負った大きな緑亀が現れる。

カタパルト・タートル ★5 ATK 1000

 

「私は手札からモンスター1体を墓地へ送って魔法カード【ワン・フォー・ワン】発動。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。私はデッキより【魔導サイエンティスト】を特殊召喚」

ハノイ 手札:1枚。

 

フィールドに白衣を着たサングラスの禿げたオッサンが現れる。

魔導サイエンティスト ★1 ATK 300

 

「私は魔法カード【心変わり】発動!相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターのコントロールを得る。対象は【人造人間-サイコ・ショッカー】だ」

ハノイ 手札:0枚。

 

人造人間-サイコ・ショッカーはゆったりとした足取りで俺の前へと足を運び、振り返って女子高生と対峙する。

 

「アタシのサイコ・ショッカーが!?」

 

そんな顔をするな女子高生君!すぐに返すからさ!砲弾としてだがなぁ!

 

「カタパルトタートルの効果発動。自分フィールドのモンスターを生け贄に捧げる。捧げたモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える」

 

「!?てめぇ!」

 

「当然、生贄は人造人間-サイコ・ショッカーだ。その攻撃力の半分、1200のダメージを受けよ!」

 

「くそがぁ…!」

 

わざわざ砲弾を用意してくれてありがとう。これは僅かだが心ばかりのお礼だ、とっておきたまえ。

 

「発射」

 

カタパルトにセットされたサイコ・ショッカーが発射され、黒い砲弾となり女子高生の胸部に突き刺さる!

 

「ぐあぁっ!」

女子高生 LP4000 → 2800

 

「魔導サイエンティストの効果発動。LP1000を払う事で、融合デッキからレベル6以下の融合モンスター1体を特殊召喚する。この融合モンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできず、ターン終了時に融合デッキに戻る。私は融合デッキより【コアラッコアラ】を特殊召喚」

ハノイ LP4000 → 3000

 

フィールドの筋肉質のコワモテなコアラが現れる。

コアラッコアラ ★6 ATK2800

 

「カタパルトタートルの効果発動。コアラッコアラを生け贄に捧げる。攻撃力の半分の1400ダメージを受けよ」

 

カタパルトにセットされたコアラッコアラが発射され、黒い砲弾となり女子高生の腹部に突き刺さる!

 

「ちぃっ!」

女子高生 LP2800 → 1400

 

「魔導サイエンティストの効果発動。LP1000を払う事で、融合デッキから2体目の【コアラッコアラ】を特殊召喚」

ハノイ LP3000 → 2000

 

フィールドの2体目のコアラが現れる。

コアラッコアラ ★6 ATK2800

 

「…ちぃ、やられたぜ。汚ねえ手を使いやがって…」

 

「カタパルトタートルの効果発動。コアラッコアラを生け贄に捧げる。攻撃力の半分の1400ダメージを受けよ」

 

カタパルトにセットされたコアラッコアラが発射され、黒い砲弾となり女子高生の腹部に突き刺さる!

 

「うわぁぁぁ!」

女子高生 LP1400 → 0

 

 

 

 

「対戦、ありがとうございました」

 

「…対戦、ありがとうございました」

 

~~~

 

大会後、天馬社長と現在までの進捗と今後の方針について話をするためにI2社日本支部にやってきた。

 

「あっ、ハノイ君。社長から話は伺っていますので、このセキュリティカードを使って社長室へどうぞ」

 

「ありがとうございます。…I2社日本支部の皆さんにはもうバレていますから何も言いませんよ」

 

I2社はこの受付嬢をクビにするべきだと思う。この人、プライベートだと口が軽すぎる。ハノイの騎士の正体はあっという間に拡散したらしい。

一応、社外にだけは話していないようだけど…。

 

「お、怒らないでよ~飲み会の席だったのよ~酔っていたのよ~」

 

「…俺の件以外にも機密情報が漏洩する可能性があるので、貴方は外での飲酒は本当に気を付けた方がいいですよ」

 

申し訳なさそうな受付嬢に対し、忠告兼嫌味を言いつつ社長室へやってきた。

 

「ご無沙汰しております。天馬社長」

 

「あぁ、久しぶりだね。まず頼まれていた調査の進捗を伝えようか」

 

「はい」

 

人間界と精霊界を行き来できるようになった際、ペガサス会長と天馬社長にはそのことを伝えておいた。

更に、精霊界で見聞きしたことという建前で、下記の2つの件についての調査を依頼したのだ。どちらも世界規模の影響がある事件なので、I2社としてもメリットがないわけではないはずだ。

 

調査①孤島にあるデュエルアカデミア本校の校舎地下には【三幻魔】と呼ばれる危険なカードが封印されていて、何者かがその封印を破ろうとしている。

 

調査②ミズガルズ王国が現在建造しているレーザー衛星「ソーラ」を、【光の結社】と言う勢力が狙っている。

 

①については、原作GXの1年目シナリオである【セブンスターズ編】についてだ。

理事長(原作GX開始時点)の影丸という人物が元凶なので【セブンスターズ】という組織を結成し、デュエルアカデミアに眠る三幻魔を復活させて世界が大混乱に陥るという話だ。これは十代が何とかする。

 

だが、影丸の目的や今現在も行われている悪事について、それを信じさせる為の物証が存在しない為、あえて何者かがという表現で伝えてある。原作数年前からセブンスターズの黒蠍盗掘団が潜入しているはずなので、何か物証が発見できれば事件そのものを封殺できるかもしれない。

 

②については原作GXの2年目シナリオである【光の結社編】についてだ。

こちらは斎王琢磨という人物が【破滅の光】というオカルト存在に洗脳されて【光の結社】という組織を結成し、レーザー衛星「ソーラ」を使って世界の滅亡を狙うという話だ。これも十代が何とかする。

 

斎王自身は本来温厚な人物の為、破滅の光による洗脳さえ未然に防げればいいのだが、そのためのイベントであるプロデュエリストDDとの接触タイミングが良く分からないのでこちらはスルー。

とにかく、最悪レーザー衛星さえ奪わせなければいいのだ。

 

原作GXの3年目シナリオである【異世界編】と【ダークネス編】は対処方法がさっぱり分からないのでなるようにしかならないだろう。

 

俺は死にたくないので自分だけでも生き延びられるようにデュエルの腕と魔力(精霊の力と同一?)を期限ギリギリまで鍛えて備えようとしている。

 

これらも十代が何とかしてくれるとは思うが、この世界は if 世界であり不確定要素が多すぎる為、下手すれば俺だけ死ぬかもしれないからね。

 

「結果から言うと、何も分からなかったよ」

 

「…そうですか」

 

原作の数年前だからね。セブンスターズに関しては、デュエルアカデミアの校長が既に鮫島校長の場合だと隠ぺい工作されているだろうし。光の結社についてはまだ組織すらされていない可能性の方が高い。

 

ただ、一応こういう情報もあるよってことを伝えておくだけでも、I2社で警戒してくれるかもしれないからね。

 

「正直、申し訳ないがペガサス様も私自身も信憑性の薄い話だと思っている為、そこまで大掛かりな調査はしていないんだ」

 

そうでしょうね。

 

「いえ、こんな妄言のような話に対して調査して頂いただけでもありがたいです。ありがとうございました」

 

「力になれなくて済まないね」

 

仕方ないと思いますよ。

 

「あぁ、そうだ。話は変わるが、夏からようやくリミットレギュレーションが制定されることが決定したよ」

 

「来ましたか。これで先攻1キルが抑制できるといいんですが」

 

「君が言うのかい?まぁいい。君には先行してリストを渡しておこう。…これだ」

 

そういうと、天馬社長は一枚の紙を渡してきた。…なるほど。

やはりドローロック、ハンデス三種の神器、現冥、ラストバトル!、第六感は許されなかったか。

 

<禁止カード>

【八汰烏】

【心変わり】

【いたずら好きな双子悪魔】

【押収】

【強引な番兵】

【現世と冥界の逆転】

【ラストバトル!】

【第六感】

【刻の封印】

 

他の俺が使ってきたパワーカードは軒並み制限カードのようだな。

俺が使っていないポッド系も、誰かが使ったのだろう。やはり許されなかったようだな。

 

<制限カード>

【処刑人-マキュラ】

【キラー・スネーク】

【カオスポッド】

【サイバーポッド】

【ファイバーポッド】

【メタモルポット】

【キャノン・ソルジャー】

【魔導サイエンティスト】

【強欲な壺】

【天使の施し】

【遺言状】

【苦渋の選択】

【死者蘇生】

【サンダー・ボルト】

【ブラック・ホール】

【ハーピィの羽根帚】

【大嵐】

【ハリケーン】

【強奪】

【早すぎた埋葬】

 

エラッタは…当然カメが入るか。年末年始で使いまくったしな。これで【サイエンカタパ】は終了かな。

 

<エラッタ(名称ターン1制限)>

【カタパルト・タートル】

 

「あと、以前君が提案していた『生け贄』という言葉についてや『融合』デッキと言う名称についても変更になることが決まったよ」

 

<名称変更>

①生け贄に捧げる → リリース

②生け贄召喚   → アドバンス召喚

③融合デッキ  → EXデッキ

 

そうそう。この名前だよ。この名前じゃないとシックリこない。咄嗟の時に呼び間違える。

前世でこの名前に変更された時は違和感あったけれど、結構すぐに慣れるんだよな。

融合デッキなんて、シンクロやエクシーズが出始めているから違和感しかないわけだし。

 

リミットレギュレーションについては、クリッター、黒き森のウィッチは全く規制&エラッタ無しですか。

キャノン・ソルジャーは規制されたけど、トゥーンの方やマスドライバーは無事そうだな。

 

「(まだまだ悪用できそうで)いい感じだと思います」

 

「そうか。そう言ってもらえると心強いな」

 

「いえ。それでは失礼いたします」

 

「あぁ」

 

そうして俺はI2社を出て孤児院へ帰る。調査については期待はしていなかったからそこまでガッカリ感はないな。俺自身、前世の記憶と知識が無ければ一笑に付す内容だろう。

 

だが、これでほぼ確実に原作GXのシナリオに巻き込まれることが確定してしまったな。今のうちに修行を進めておくしかないか。

 

「ただいま~」

 

「おかえり~お土産は?」

 

「はいはい」

 

こうして、孤児院の皆にお土産を渡し、夕食を摂った後、日課となった精霊界での修行へと繰り出していった…。




今作で初めてのリミットレギュレーション&エラッタ&用語変更。

リミットレギュレーションが成立したことにより、【ヤタロック】【現世と冥界の逆転】【ラストバトル!】【サイエンカタパ】の出番はこれで終了です。

次からは【エクゾディア】関連か【ガエル】辺りでしょか。

【ドグマブレード】は私の力量で小説に文章として落とし込めるとは思えませんし、何より【D-HERO】は遊戯王GXで特別なカードなので、オリ主は使用しません。

原作を順守するならば生贄召喚や融合デッキのままの方がいいのでしょうが、今後の誤記を軽減するためにも現在の環境に合わせました。

今作の世界は【人間界】【精霊界】【墓守世界】【砂漠世界】【覇王世界】【牢獄世界】の6つがあると思っています。

私の勘違いで、実はどれかの世界が共通なのかも知れませんし、公式とは名称が違ったりするかも知れません。

とりあえずこれらの世界があるものと言う前提で話を進めていく予定です。

次回の更新は12/2(水) AM6:00となります。

四季式様、Skazka Priskazka様、誤字報告ありがとうございました。修正しました。

未完の本作の今後の扱いについて

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