【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

2 / 167
事前の説明回も終えたことだし、そろそろデュエルをしていきたいですね。

元々無口なキャラを話させるのって難しいので、早めにもう1~2人くらい、話せる登場人物を出したいですね。

2021/6/18(金) 文面を最新フォーマットに変更しました。


第二話 赤帽子

 孤児院に着いてコナミと知り合った翌日、荷解きを終えた後に幼少期に使用予定のデッキを組んでみた。前世の幼少期に使用していたデッキに近いくらいのデッキパワーに出来たと思う。

 

「クロト!デュエルしよう!」

「いいよ」

 

 そんな時、丁度デュエルディスクを二つ抱えてやってきたコナミにデュエルを挑まれた。主人公である彼の力を見れば、同年代の子供たちの実力も図れるかもしれないと言う思惑もあり、俺はそのデュエルの誘いを受けた。なんてのは建前で、なにより組んだデッキを使いたい衝動を抑えきれなかったというのが本音だ。

 

 孤児院の中でもそこそこ広い部屋に移動してコナミと距離をとって向かい合い、左腕にデュエルディスクを装着する。ディスクに自分のデッキをセットするとディスクがやんわりと光る。

 ディスクの自動シャッフル機能によりデッキがシャッフルされ、デッキから初期手札となるカードを5枚引き抜く。

 どうやらこの孤児院のあるデュエルディスクは初代遊戯王やアニメ遊戯王GXで使用されていた物より何故か良い物らしく、自動シャッフル機能がついていたようだ。

 ここに来て今まさに自分がデュエルディスクを付けてデュエルをしようとしている実感が湧いてくる。気分がどんどん高揚して、顔がニヤけていくのを我慢しきれない。

 

「「対戦、よろしくお願いします」」

 

 挨拶は大事だ。古事記にもそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

 

◆クロト LP:4000、手札;5枚。

 

VS

 

◆コナミ LP:4000、手札;5枚。

 

 

 なるほど。タッグフォースの世界がベースとはいえルールはアニメGX順守のLP4000制なのかな。前世でのマスタールール2に近い感じだな。つまり先攻ドローがあり、フィールド魔法張替時の処理もマスタールール3以降と異なる。その辺りは後でちゃんと確認しておこう。

 

「先攻は貰う!オレのターン、ドロー!」

コナミ 手札:5→6枚

 

 コナミがデッキからカードを引く。そのままドローフェイズからスタンバイフェイズを経てメインフェイズに移行する。先攻・後攻の決め方は言ったもの勝ちらしい。うん、アニメっぽい。

 

「オレは手札からフィールド魔法【海】を発動!」

コナミ 手札:6→5枚。フィールド魔法:0→1枚。

 

【海】

フィールド魔法

フィールド上に表側表示で存在する魚族・海竜族・雷族・水族モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。

フィールド上に表側表示で存在する機械族・炎族モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントダウンする。

 

 コナミがフィールド魔法を発動したその瞬間、俺達のいる孤児院の一部屋がソリットヴィジョンの水で満たされる。

 おぉっ!リアルで見ると本当に凄いな!どう見ても腰まで水に漬かっているのに濡れてないし冷たくない!

 

「更にオレは【トビペンギン】を攻撃表示で召喚する!」

コナミ 手札:5→4枚。

 

<コナミのフィールド>

トビペンギン ★4 ATK1200

 

【トビペンギン】

通常モンスター

星4/水属性/水族/攻1200/守1000

耳のようにも見える頭についた羽で空を飛ぶ、珍しいペンギン。

 

 コナミの前方の空間から目つきの悪いペンギンが現れ、こちらを威嚇してきた。

 前世だと結構レアなカードだったよなアレ。

 

「【トビペンギン】の種族は水族!フィールド魔法【海】の効果を受けて攻守が200ポイントアップする!」

 

<コナミのフィールド>

トビペンギン ★4 ATK1200 → 1400

 

 それにしても、凄い質感だ。本当にそこに居るんじゃないかと思うほどの存在感。これがこの世界のデュエルか。

 凄いな…。さっきから凄いしか言っていない気がする。落ち着け。冷静になれ。にやけた顔を引き締めるんだ。

 

「先攻1ターン目はまだ攻撃ができない。オレはカードを1枚伏せる」

コナミ 手札:4→3枚、伏せカード:0→1枚。

 

 コナミが魔法・罠ゾーンにカードをデュエルディスクに一枚セットした後、コナミとトビペンギンの中間に伏せられた状態のカードが一枚表示される。

 へぇ~。あんな感じで表示されるのか。

 

「特にもうやることが無いな。これでオレはターンエンドだ」

 

 そしてターンエンド宣言。このエンド宣言を行うことによってターンが相手へと切り替わる。

 つまり、今度はこちらのターンと言うわけだ。

 

 

◆クロト LP:4000、手札;5枚。

 

VS

 

◆コナミ LP:4000、手札;3枚。伏せカード:1枚。フィールド魔法:1枚。

 

<コナミのフィールド>

トビペンギン ★4 ATK1400

 

 

 コナミのデッキはタッグフォース1で彼の初期デッキであった【水属性】のようだな。

 フィールド魔法【海】で能力が上昇するモンスターでビートダウンするシンプルなデッキだが、将来性はあるデッキだよな。

 

「俺のターン、ドロー。そのままドローフェイズからスタンバイフェイズ、メインフェイズへ移行する」

クロト 手札:5→6枚。

 

 よし、悪くない手札だ。まずは伏せカードを除去しておこう。

 

「俺は手札より速攻魔法【サイクロン】を発動。コナミの伏せカードを破壊する!」

クロト 手札:6→5枚。

 

【サイクロン】

速攻魔法

(1):フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

 

 俺の前方に現れたカードから竜巻が発生し、コナミの伏せカードが効果を発動することなく破壊され、墓地に送られる。

 

「あっ!【落とし穴】が!」

コナミ 伏せカード:1→0枚

 

【落とし穴】

通常罠

(1):相手が攻撃力1000以上のモンスターの召喚・反転召喚に成功した時、

そのモンスター1体を対象として発動できる。

その攻撃力1000以上のモンスターを破壊する。

 

 罠カードか。危なかったな。【落とし穴】はこちらが攻撃力1000以上のモンスターを召喚したら破壊する効果を持つ。モンスターを召喚する前にサイクロンを使っておいて正解だったな。

 これで相手の伏せカードは無し。攻めさせてもらおう。

 

「俺は【バードマン】を通常召喚する」

クロト 手札:5→4枚。

 

 俺の前方の赤い翼が生えた青年が現れる。

 前世の幼少期では【ヂェミナイ・エルフ】や【ブラッド・ヴォルス】、【メカ・ハンター】などの次に採用された通常モンスターだな。

 

<クロトのフィールド>

バードマン ★4 ATK1800

 

【バードマン】

通常モンスター

星4/風属性/鳥獣族/攻1800/守 600

マッハ5で飛行する鳥人。

その眼光は鷹より鋭い。

 

「更に装備魔法【悪魔のくちづけ】をバードマンに装備する」

クロト 手札:4→3枚。装備魔法:0→1枚。

 

<クロトのフィールド>

バードマン ★4 ATK1800→2500

 

【悪魔のくちづけ】

装備魔法

(1):装備モンスターの攻撃力は700アップする。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた時、500LPを払って発動できる。このカードをデッキの一番上に戻す。

 

 赤い翼が生えた青年が現れ、その彼の頬に緑色の美女が口づけを与える。

 とても嬉しそうだ。ソリットヴィジョンであることを忘れそうだ。

 

 装備魔法とは、自身の魔法・罠ゾーンに配置してフィールド上のモンスターを強化することができる種類の魔法カードだ。

 その効果は様々で、わざと相手モンスターに装備したりすることもある。

 

「攻撃力2500!?」

 

 コナミがバードマンの攻撃力に驚いているがこれは無理のないことだろう。

 攻撃力2500と言えばモンスター一体をリリースして行うアドバンス召喚で呼び出せる上級モンスターと同レベルの攻撃力だからだ。

 

「バトルフェイズへ移行。【バードマン】で【トビペンギン】を攻撃する!」

 

バードマン ATK2500

vs

トビペンギン ATK1400 ※戦闘破壊

 

 ウキウキの【バードマン】にぶん殴られ、【トビペンギン】は遠く彼方へ飛んで行った。

 この戦闘によりコナミの【トビペンギン】は戦闘破壊されてフィールドから墓地へ送られ、バードマンの攻撃力2500とトビペンギンの攻撃力1400の差分、1100がコナミのLPから失われる。

 

「ぐっ!効いた~!」

 

コナミ LP:4000 → 2900

 

「メインフェイズ2に移行。カードを2枚伏せてターンエンド」

クロト 手札:3→1枚。伏せカード:0→2枚

 

 

◆クロト LP:4000、手札;1枚。伏せカード:2枚。装備魔法:1枚。

 

<クロトのフィールド>

バードマン ★4 ATK2500 ※【悪魔のくちづけ】装備。

 

VS

 

◆コナミ LP:2900、手札;3枚。伏せカード:0枚。フィールド魔法:1枚。

 

<コナミのフィールド>

モンスター無し

 

 

「よし、オレのターンだな!ドロー!」

コナミ 手札:3→4枚。

 

「オレはモンスターを一体裏側守備表示で伏せる」

コナミ 手札:4→3枚。

 

<コナミのフィールド>

裏側守備表示モンスター

 

「更にカードを1枚伏せてターンエンドだ!」

コナミ 手札:3→2枚。伏せカード:0→1枚

 

 

◆クロト LP:4000、手札;1枚。伏せカード:2枚。装備魔法:1枚。

 

<クロトのフィールド>

バードマン ★4 ATK2500 ※【悪魔のくちづけ】装備。

 

VS

 

◆コナミ LP:2900、手札;2枚。伏せカード:1枚。フィールド魔法:1枚。

 

<コナミのフィールド>

裏側守備表示モンスター

 

 

 裏側守備表示モンスターにまた伏せカードか。裏側守備モンスター【アクアマドール】あたりだろうか?

 

「俺のターン、ドロー。そのままドローフェイズからメインフェイズへ移行」

クロト 手札:2→3枚。

 

「俺は【魔法剣士ネオ】を通常召喚」

クロト 手札:3→2枚。

 

<クロトのフィールド>

バードマン ★4 ATK2500

魔法剣士ネオ ★4 ATK1700

 

【魔法剣士ネオ】

通常モンスター

星4/光属性/魔法使い族/攻1700/守1000

武術と剣に優れた風変わりな魔法使い。

異空間を旅している。

 

 俺の目の前に金髪のイケメン魔法剣士が現れる。チラッとこちらを振り向いた際、若干ドヤ顔なのが妙に気になる。

 

「更に装備魔法【黒いペンダント】を魔法剣士ネオに装備」

クロト 手札:2→1枚。

 

<クロトのフィールド>

バードマン ★4 ATK2500

魔法剣士ネオ ★4 ATK1700 → 2200 ※【黒いペンダント】装備。

 

【黒いペンダント】

装備魔法

(1):装備モンスターの攻撃力は500アップする。

(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。相手に500ダメージを与える

 

 金髪のイケメン魔法剣士の首に黒いペンダントが装着され、強化された。イケメンは何つけても似合うとかズルいよな。

 

「また攻撃力2000超えてきた!?」

「バトルフェイズへ移行。魔法剣士ネオで裏側守備モンスターを攻撃!」

 

ネオが剣を振りかぶった途端、コナミの伏せモンスターが現れる。

 

魔法剣士ネオ ★4 ATK2200

vs

黄泉へ渡る船 ★3 DEF1400 ※戦闘破壊

 

 裏側守備モンスターは【黄泉へ渡る船】か。コイツはやられたな。

 

【黄泉へ渡る船】

効果モンスター

星3/水属性/水族/攻 800/守1400

(1):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動する。

このカードを破壊したモンスターを破壊する。

 

<コナミのフィールド>

モンスター無し。

 

「伏せモンスターは【黄泉へ渡る船】!このモンスターは自身を戦闘破壊したモンスターを道連れにする!」

 

 哀れ。ネオは突如現れた木製の船に体当たりを受けて破壊され、そのまま一緒に墓地へと運ばれていった。

 

<クロトのフィールド>

バードマン ★4 ATK2500

 

「だが、この瞬間。ネオに装備されていた【黒いペンダント】もフィールドから墓地に送られて効果を発動する!その効果によりそちらに500ポイントのダメージを与える!」

 クロト 装備魔法:2→1枚。

 

「ぐっ!…そんな効果があったんだな」

コナミ LP:2900 → 2400

 

「更にバードマンでコナミにダイレクトアタック!」

 

 これが通れば俺の勝ちだが…伏せカードがあるよな。

 

「オレは伏せていた罠カード【砂塵の大竜巻】を発動!バードマンに装備された【悪魔のくちづけ】を破壊する!」

コナミ 伏せカード:1→0枚。

 

【砂塵の大竜巻】

通常罠

(1):相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その相手のカードを破壊する。その後、手札から魔法・罠カード1枚をセットできる。

 

 こちらの攻撃力を下げて更に伏せカードを伏せるつもりか。

 それなら俺も伏せカードを使うか。

 

「そのカードにチェーンして、俺も伏せていた速攻魔法【突進】を発動!【バードマン】の攻撃力をターン終了時まで700ポイントアップ!」

クロト 伏せカード:1→0枚。

 

【突進】

速攻魔法

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。

 

「やっべ」

 

 コナミの手札は2枚あるが、フィールドは彼を守るモンスターはおらず、伏せカードも使用してしまった。手札誘発などもなさそうだ。

 もう成す術がないのだろう。とても慌てているように見える。

 

チェーン②突進

チェーン①砂塵の大竜巻

 

<クロトのフィールド>

バードマン ★4 ATK2500→3200→2500

 

クロト 装備魔法:1→0枚。

コナミ 手札:2→1枚。伏せカード:0→1枚。

 

 【悪魔のくちづけ】が外された【バードマン】が【突進】に描かれたイノシシに跨りながら悲しそうな顔をしている。

 お前、本当にソリッドヴィジョンだよな?

 

「【バードマン】の攻撃はまだ終わっていない!行け!」

 

 バードマンが怒りの表情を浮かべながら、イノシシの跨ってそんなコナミに突撃する。

 そんなに悔しかったのか…。

 

バードマン ATK2500

 

「うわぁぁぁ!」

コナミ LP:2400 → 0

 

 

「「対戦、ありがとうございました」」

 

「あぁっ!負けた!面白かった!ありがとな!」

「あ、はい」

 

 勝負に負けたのに、爽やかな笑顔を向けてきて親指を立てるコナミ。なんだが俺が負けた気になってくる。これが陽キャ主人公の力か。とんでもない。

 久しぶりにこういう、先攻制圧も手札誘発もない環境でデュエルしたなぁ。 体に心が引っ張られてきている影響もあるだろうけど、凄く楽しかった!これはコナミや十代をデュエル馬鹿なんて言えないわ。病みつきになりそう。

 

 そして、このあとも滅茶苦茶デュエルした。




本作のコナミ君は普段の口数は少ないけど、デュエル中は良く喋ります。
ちなみに、子供たちの中ではこれでもかなり強い方です。
世間はまだ通常モンスターのエビルナイトドラゴン(★7)ATK2300が強いと思われている時代です。

この時代だと、
・アドバンス召喚 → 生贄召喚
・リリース    → 生贄に捧げる
・EXデッキ    → 融合デッキ
だったと思いますが、誤記の元になりそうですねぇ。

ゲーム設定を流用し、コナミ君の初期デッキは【水属性】。
オリ主ことクロト君は【装備ビート】もどきになります。
この二人はストーリー進行とともにデッキがコロコロ変わると思います。



マクロ様、あんぴしりん様、四季式様、メイン弓様、amppppp様、おひつじのシン様、誤字報告ありがとうございました。修正しました。

未完の本作の今後の扱いについて

  • 全削除でOK
  • チラ裏に移動でOK
  • どちらでもOK
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。