【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
LP4000制だと1ターンで倒しきる手段が多すぎて選別に困りますね。
今日から小学校3度目の冬休みが始まったので、ユーゴ君やリンちゃんと一緒の服屋の柳さんの店へと足を運んでいた。
「予算はそこそこあるから、1着だけ好きなのを選んでいいぞ」
「おー!太っ腹だな!」
「わー!ありがとう!」
ユーゴ君とリンちゃんは嬉しそうに店の奥へと進んでいった。
「クロト、衣装のサイズ直し終わったから渡しておくな」
「ありがとうございます。お代は…」
「いつもと同じでいいぞ」
「いつもすいません」
「アタシの趣味も兼ねてるからいいんだよ」
柳さんにお代と一緒に差し入れの羊羹を渡す。
この人は和菓子に目がないからお金と違ってこちらは受け取ってくれる。
「アンタ、料理上手いよね」
「シスターほどじゃないですよ」
「アイツは昔から完璧超人だったからね…」
柳さんは昔を懐かしむように目を細めて呟く…。
俺もこの世界で昔を懐かしむような年齢まで生きられるだろうか…いや、そのためにも、色々と頑張ろう。
~~~
今年最後の大会に出場し、今日もハノイスタイルで選手控室から会場へとやってきた。
「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」
対戦コートに入り、見覚えのない貴婦人と対峙する。
「坊やがあのハノイの騎士ね?お互いいいデュエルにしましょう」
「えぇ、よろしくお願いします」
久し振りに丁寧な対応をされたため、普通に敬語で返してしまった。
まぁいいか。
「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは決勝戦、開始して下さい」
大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!
「「対戦、よろしくお願いいたします」」
挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
「「デュエル!」」
ハノイの騎士(クロト) LP:4000
VS
マダム LP:4000
「先攻は私が頂きますわ。私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
マダム 手札:5→6枚。
「私は手札から【連弾の魔術師】を召喚しますわ。このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分が通常魔法を発動する度に、相手ライフに400ポイントダメージを与えますわ」
マダム 手札:5枚。
先ほどまでのデュエルを見る限り、これは…危険な状況だな。
黒のローブに二対の杖を両手に持つ魔術師が現れる。その周囲には様々な色の魔力弾がいくつも浮いている。
連弾の魔術師 ★4 ATK1600
「私は永続魔法【悪夢の拷問部屋】発動。相手ライフに戦闘ダメージ以外のダメージを与える度に、相手ライフに300ポイントダメージを与えます。「悪夢の拷問部屋」の効果では、このカードの効果は適用されませんわ」
マダム 手札:4枚。
やはり連弾の魔術師軸の【フルバーン】か!向こうも先攻1キル狙いかよ!
「私は通常魔法【デス・メテオ】発動。相手ライフに1000ポイントダメージを与えますわ。相手ライフが3000ポイント以下の場合このカードは発動できないのですわ」
マダム 手札:3枚。
「ぐおぉぉぉっ!」
ハノイの騎士(クロト) LP:4000 → 3000
「更に!【デス・メテオ】の効果処理後に【連弾の魔術師】の効果発動!通常魔法を発動する度に、相手ライフに400ポイントダメージを与えますわ!」
「ぐぅっ!」
ハノイの騎士(クロト) LP:3000 → 2600
「そして!拷問部屋の効果が発動しますわ!【デス・メテオ】で1回、【連弾の魔術師】で1回。300LPダメージ×2回分を受けていただきますわ!」
「これ以上は思い通りにさせるわけにはいきませんね!手札より【森の聖霊 エーコ】の効果発動!相手のカードの効果によって自分がダメージを受けた時に発動でき、このカードを手札から特殊召喚し、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。さらに、このターンお互いが受ける効果ダメージは0になる!」
ハノイ 手札:4枚。
チェーン③森の聖霊 エーコ 400ダメージ
チェーン②悪夢の拷問部屋 300ダメージ
チェーン①悪夢の拷問部屋 300ダメージ
体中に緑の葉を茂らせた木人が姿を現す。
森の聖霊 エーコ ★4 DEF1000
「効果処理に入ります。【森の聖霊 エーコ】の効果により、【連弾の魔術師】の効果で発生した400LPダメージを与え、その後の【悪夢の拷問部屋】のダメージは無効となります」
「あらあら。用意周到な坊やねぇ」
マダム LP:4000 → 3600
決勝戦までのデュエルを見ていなかったら瞬殺されていたな。
「このターンにこれ以上の効果ダメージは見込めないですわね。なら手札から通常魔法【悪夢の鉄檻】を発動。全てのモンスターは(相手ターンで数えて)2ターンの間攻撃できませんわ。そして、2ターン後にこのカードを破壊しますわ」
マダム 手札:2枚。
「本来ならこの魔法でも連弾の魔術師の効果が発動し、悪夢の拷問部屋の効果も誘発しますが、森の聖霊 エーコの効果によりダメージはありませんね」
「えぇ、そうね」
やはり防御カードも入っているな。このご婦人はこれまでの大会の中でも格段に強いな。
「私は手札から通常魔法【封印の黄金櫃】を発動。デッキからカード1枚を選んで除外しますわ。私が選び、除外するのは魔法カード【火炎地獄】。封印の黄金櫃の発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、この効果で除外した【火炎地獄】を手札に加えますわ」
マダム 手札:1枚。
「この魔法でも連弾の魔術師の効果が発動し、悪夢の拷問部屋の効果も誘発しますが、森の聖霊 エーコの効果によりダメージはありません」
「えぇ、惜しかったわ」
少なくとも黄金櫃が開く前に終わらせないと敗北が決まるわけか。
「私はカードを1枚伏せてターンエンド。さぁ、坊やの番よ?」
マダム 手札:0枚、伏せカード:1枚。
ハノイ LP2600、モンスター:1、伏せカード:0、手札:4枚
マダム LP3600、モンスター:1、永続魔法:1+鉄檻、伏せカード:1、手札:0枚
連弾の魔術師を軸とするならあの伏せカードが速攻魔法のバーンカードである可能性は低めだ。このターンで負けることはないはず。
だが、このターンに決着を付けなければ、次のドローで通常魔法を引かれると焼かれて負ける可能性が極めて高い!
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ハノイ 手札:4→5枚。
「私は手札から通常魔法カード【大嵐】発動。フィールドの魔法・罠カードを全てを破壊させてもらう」
ハノイ 手札:4枚。
「私はチェーンして伏せカードオープン。カウンタートラップ【魔宮の賄賂】発動ですわ。相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できます。その発動を無効にし破壊し、相手はデッキから1枚ドローしますわ」
マダム 伏せカード:0枚。
チェーン②魔宮の賄賂
チェーン①大嵐
「【魔宮の賄賂】の効果により【大嵐】の効果は無効化されますが、その代わりにデッキより1ドローさせてもらう」
ハノイ 手札:4→5枚。
「私は通常魔法【強欲な壺】を発動。デッキからカードを2枚ドローする」
ハノイ 手札:4→6枚。
危なかったが、ギリギリ必要なパーツは揃ったな!
「私は手札から永続魔法【亡龍の旋律】を発動し【トゥーンのもくじ】を宣言する。【亡龍の旋律】が魔法&罠ゾーンに存在する限り、宣言されたカードの効果が発動する度に、その効果を発動したカードの元々の持ち主のLPは半分になる。この効果を適用したターンのエンドフェイズにこのカードは墓地へ送られる。相手フィールドにモンスターが存在する場合、このカードは効果では破壊されない」
ハノイ 手札:5枚。永続魔法:0→1
「私は魔法カード【トゥーンのもくじ】発動!デッキから「トゥーン」カード1枚を手札に加える。私が加えるのは【トゥーンのもくじ】。【亡龍の旋律】の効果によりLPが半分になる」
ハノイ LP:2600 → 1300、手札:4→5枚。
「更に私は魔法カード【トゥーンのもくじ】発動!デッキから「トゥーン」カード1枚を手札に加える。私が加えるのは【トゥーンのもくじ】。【亡龍の旋律】の効果によりLPが半分になる」
ハノイ LP:1300 → 650、手札:4→5枚。
「そして私は魔法カード【トゥーンのもくじ】発動!デッキから「トゥーン」カード1枚を手札に加える。私が加えるのは【トゥーン・キャノン・ソルジャー】。【亡龍の旋律】の効果によりLPが半分になる」
ハノイ LP:650 → 325、手札:4→5枚。
「…何を狙っているのかしら?」
「私は手札を一枚捨てて、【鳳凰神の羽根】発動!自分の墓地のカード1枚を選択して発動でき、選択したカードをデッキの一番上に戻す。私は【強欲な壺】を選択してデッキの一番上に戻す」
ハノイ 手札:3枚。
良し、準備完了!
「私はカードを1枚伏せる。そして…」
ハノイ LP:325、手札:2枚、伏せカード:1枚。
「私は魔法カード【大逆転クイズ】発動!自分の手札とフィールド上のカードを全て墓地に送る。自分のデッキの一番上にあるカードの種類(魔法・罠・モンスター)を当てる。当てた場合、相手と自分のライフポイントを入れ替える!」
ハノイ 手札:1→0枚、モンスター:1→0、伏せカード:1→0枚。永続魔法:1→0
「な!ここに来てそんな博打を…先ほどの【鳳凰神の羽根】はこの為の布石ですの!?」
「私は【魔法カード】を選択!デッキトップをめくる!デッキトップは魔法カード【強欲な壺】!デッキトップを当てたことにより【大逆転クイズ】の効果で互いのライフは入れ替わる!」
ハノイ LP:325 → 3600
マダム LP:3600 → 325
「で、ですがこれで坊やの手札は0枚、フィールドはがら空き。この後はどうするつもりですの?」
「最後に、【大逆転クイズ】の効果処理後、大逆転クイズにより墓地に送られた【風魔手裏剣】効果発動!このカードがフィールド上から墓地に送られた時、相手ライフに700ポイントダメージを与える」
「…完敗ですわ」
マダム LP:325 → 0
「「対戦、ありがとうございました」」
「世の中には色々なデッキがありますわね…」
「だからデュエルは面白いんですよ」
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大会後、精霊界のとある砦で、【異次元の戦士】から非常に面倒な頼まれごとをされていた。
「クロト!この手紙を【異次元の女戦士】に持って行って、返事を聞いて来てくれ!」
「えぇ…ラブレターは流石に自分で渡した方がいいと思うよ」
確か、前世に発売されていたマスターガイドの1によると、
【異次元の戦士】は【異次元の女戦士】に片思いしているが、女戦士の方は友達としか見ていなかったはず。
一応、言われたとおりに手紙を渡して確認したところ、マスターガイドそのままの回答が返ってきた。
そして言われたままの内容を伝えると、【異次元の戦士】は静かに時空の彼方へ消えていった…。
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精霊界のとある集落の学び舎で、【ギゴバイト】に学芸会の手伝いを頼まれていた。
「クロト!この水を【プチリュウ】へ持って行って!」
「OK」
「クロト!このハンカチを【もけもけ】へ持って行って!」
「了解~」
「クロト!この肥料を【きのこマン】へ持って行って!」
「任せろ~」
「クロト!この粘土を【はにわ】へ持って行って!」
「へいよっと~」
「クロト!この板を【ギゴバイト】へ持って行って!」
「あいあい~」
ギゴバイトってことは、ここから水霊使いエリア、放浪の勇者フリード、切り込み隊長などと会ったり別れたりするドラマがあるんだろうな…。
なんて考えていたら学芸会は無事に終わったようだ。その後はギゴバイト達にお礼を言われながら集落を後にした。
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精霊界のとある王国の城下町で、【逃げまどう民】、【弾圧される民】たちの物資搬入を手伝っていた。
本当にこの名前のまま呼ばれていることがとてもシュールだったが、もう慣れた。
「クロト!この食料はあっち!」
「アイアイサー」
「クロト!この武器はこっち!」
「すたこらさっさー」
「クロト!この樽はそっちだ!」
「へいへいほー」
暴君となり民に圧政を敷くようになってしまったこの国の王を打倒するために、彼らは【団結するレジスタンス】に進化した!
確か、この後は【大革命】を起こすんだけど、【大革命返し】されて革命失敗して一度捕まるんだよね…。
大革命時の忠告だけしておいて、騒ぎに巻き込まれる前に俺は家に帰ろう。
【連弾フルバーン】は、LP8000でも焼き切る火力を持っている為、LP4000制で使われるとほぼ反則級です。どこかの胸の薄い委員長みたいなデッキだな…。
【大逆転クイズ】は、今回使用したデッキよりも遥かに精度の高い【緑一色】型がありますが、本文の通り相手のバーンカード対策を盛り込んだ為、ギリギリの勝利となっております。(魔宮の賄賂による1ドローが無ければ負けていました)
精霊界での出来事は適当です。修行により魔力よりも体力や筋力が付き始めてきたオリ主。デュエルマッスルまでの道のりは遠い。
次回の更新は12/5(土) AM6:00予定です。
カカン様、四季式様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。
未完の本作の今後の扱いについて
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チラ裏に移動でOK
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どちらでもOK