【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
後半にはDM時代の恐竜使いが登場。オリ主からの評価は低めなので、多少彼に対するヘイト要素があります。
小学校四年生の梅雨が明け、夏真っ盛りな中、今までも何度か連絡を取っていた天上院兄妹から伝えたいことがあるということなので、コナミと一緒に彼らに会いに行った。
どうやら二人ともデュエルアカデミアの中等部入学を目指すらしい。もし入学できればあの孤島に住むことになるだろうからしばらくは会えなくなるだろうとのこと。
明日香ちゃんには俺やコナミは目指さないのか?と聞かれたが、俺は高等部での編入を考えていることを伝えた。どうやらコナミもそれに倣うらしいことも。
彼らは残念そうにしていたが、『中等部から入学して万が一にも優秀な生徒候補に任命されるようなことがあれば旧校舎でセブンスターズやダークネス関連に消されかねないから仕方ないんだ』とは伝えられない為、ハノイの活動の為と言うことにしておいた。
吹雪さんが丸藤亮や藤原といつ知り合うのかは不明だが、吹雪さんが藤原にダークネスの仮面を渡されて失踪してしまうのが原作から2年前、恐らく高等部1年でのことのはず。
その時にオベリスクブルーの制服を着ていることから考えて、原作GXでも中等部から入学してそこであの三人は知り合うのだろうと推測する。
中等部入学を止めた方がいいのは分かっているのだが、入学を目指すのは彼らの自由意志の為、止める為の方便が思いつかない。なので、吹雪さんたちにはデュエルアカデミアの怪しい噂(後に事実となるが)をいくつか捏造して伝えておいた。
だが、彼らはその噂を訝しんでくれてはいたが、彼らの入学を止めることが出来なさそうだ。仮に俺がコナミを誘って中等部から入学したとしても、恐らく吹雪さんの失踪を防ぐことはできないだろう。
今の俺ではオカルトパワーに対する対応力がまだまだ低すぎる…歯がゆい、無力だな俺は。
ちなみに、その話の後で行ったデュエルでは、タッグデュエルでは俺達が勝ったが、シングルでのデュエルの勝率は五分五分くらいだった。
渡したカードを使いこなしてくれていることを喜ぶべきか、転生者チートを使って強力なカードを使っているくせに既に小学生に追い付かれている自分自身の実力を嘆くべきか…。
~~~
そして数日後の大会に、俺はいつものようにハノイスタイルで大会に参加していた。今はせめて俺にできることをやろう。
「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」
対戦コートに入り、対戦相手の糸目の青年と対峙した。
「オレの硬い意思はオレのモンスターにも現れる。硬くて我慢強い!そう!使うのは岩石族ばっかりだ!」
いきなりデッキの内容を明かしてきた。それになんだか聞いたことがあるようなセリフだ。彼も誰かのロールプレイなのだろうか。
「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは決勝戦、開始して下さい」
大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!
「ふはは!負けるとわかって戦うか!デュエリストのサガだな!いいだろう!かかってこい!」
「「対戦、よろしくお願いいたします」」
挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
「「デュエル!」」
ハノイの騎士(クロト) LP:4000
VS
糸目の青年 LP:4000
「先攻はオレが貰う!オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
糸目の青年 手札:5→6枚。
「オレは手札から速攻魔法【手札断殺】発動!お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る。その後、それぞれデッキから2枚ドローする」
糸目の青年 手札:5→3→5枚。
ハノイ 手札:5→3→5枚。
墓地に送ったのは【守護者スフィンクス】と【伝説の柔術家】か。【バウンス・コントロール】デッキなのかもな。
「オレは手札から通常魔法【テラ・フォーミング】発動!デッキからフィールド魔法を手札に加える。オレはデッキから【岩投げエリア】を手札に加える!」
糸目の青年 手札:4→5枚。
「オレは手札からフィールド魔法【岩投げエリア】発動!このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分のモンスターが戦闘で破壊される場合、代わりに自分のデッキから岩石族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。この効果は1ターンに1度しか適用できない」
糸目の青年 手札:4枚。フィールド魔法:1。
フィールドにいくつもの投石機が現れる。
「オレは手札から【干ばつの結界像】を通常召喚!このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いは地属性モンスターしか特殊召喚できない!」
糸目の青年 手札:3枚
フィールドに浮かび上がった魔法陣の上に、サイのような顔を持つ二足歩行の魔物の石像が現れる。
干ばつの結界像 ★4 ATK1000
「オレはカードを2枚伏せてターンエンドだ!」
糸目の青年 手札:1枚。
ハノイ LP4000、モンスター:0、伏せカード:0、手札:5枚
糸目の青年 LP4000、モンスター:1、伏せカード:2、フィールド魔法:1、手札:1枚
【干ばつの結界像】でこちらの展開を阻害して【岩投げエリア】で結界像を守りつつ、体制を整えた後に結界像をリリースして上級モンスターを展開し、【守護者スフィンクス】や恐らくは【メガロック・ドラゴン】などのモンスターで一気にこちらのLPを消し去る戦法だろう。
この時代はまだ除去カードがそこまで多くなく、モンスター同士の殴り合いが多い。疑似的な戦闘耐性を持つこのデッキ相手だと、他の大会参加者は苦戦を強いられるのだろう。俺にはあまり関係ないが。
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ハノイ 手札:5→6枚。
「私は手札から通常魔法【死者蘇生】発動。対象は私の墓地の【鉄の騎士 ギア・フリード】。このモンスターは地属性だ。【干ばつの結界像】の特殊召喚制限の影響を受けない」
ハノイ 手札:5枚。
「むっ」
「【死者蘇生】の効果により【鉄の騎士 ギア・フリード】を墓地より特殊召喚。このカードに装備カードが装備された場合、その装備カードを破壊する効果を持つ」
黒い全身鎧に身を包む騎士が墓地より姿を現す。
鉄の騎士 ギア・フリード ★4 ATK1800
「更に私は手札から【王立魔法図書館】を通常召喚。このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大3つまで)。このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。自分はデッキから1枚ドローする」
ハノイ 手札:4枚。
フィールドに広大な広さを持つ図書館が姿を現す。
王立魔法図書館 ★4 ATK 0
「オレは伏せカードの永続トラップ【群雄割拠】発動!このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドにそれぞれ1種類の種族のモンスターしか表側表示で存在できない。お互いのプレイヤーは自身のフィールドの表側表示モンスターの種族が2種類以上の場合には1種類になるように墓地へ送らなければならない!」
糸目の青年 伏せカード:2→1
「その効果にチェーンして、私は手札から通常トラップ【タイフーン】発動!相手フィールドに魔法・罠カードが2枚以上存在し、自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。対象は【群雄割拠】だ」
ハノイ 手札:3枚。
チェーン②:タイフーン
チェーン①:群雄割拠
「くっ、手札から他のカードのサポート無しで発動できる罠カードがあるとは…防がれてしまった」
本当に危ないところだった。もし、残りの伏せカードが【岩投げアタック】で彼のデッキに【タックルセイダー】が採用されていれば更に厄介だが…いや、ここは攻め時だろう!
「私は手札から装備魔法【蝶の短剣-エルマ】を【鉄の騎士 ギア・フリード】に装備。魔法が発動したことにより、【王立魔法図書館】に魔力カウンターが1つ乗る」
ハノイ 手札:2枚。
王立魔法図書館 魔力カウンター:0→1
「ん?ギア・フリードには装備魔法は装備できないんじゃなかったのか?」
「正確には、装備はできるがその瞬間に破壊されるのだ。【鉄の騎士 ギア・フリード】の効果により、装備魔法である【蝶の短剣-エルマ】は破壊され、墓地に送られる」
「何がしたいんだ?」
これからわかるさ。
「【蝶の短剣-エルマ】効果発動。モンスターに装備されているこのカードが破壊されて墓地に送られた時、このカードを持ち主の手札に戻す事ができる」
ハノイ 手札:2→3枚。
「…!?まさか、これは…!?」
「手札から装備魔法【蝶の短剣-エルマ】を【鉄の騎士 ギア・フリード】に装備。魔法が発動したことにより、【王立魔法図書館】に魔力カウンターが1つ乗る」
ハノイ 手札:2枚。
王立魔法図書館 魔力カウンター:1→2
「【鉄の騎士 ギア・フリード】の効果により【蝶の短剣-エルマ】は破壊され、墓地に送られる」
「【蝶の短剣-エルマ】効果発動。持ち主の手札に戻る」
ハノイ 手札:2→3枚。
「む、無限ループ…!だ、だが、これに何の意味があるんだ…!?」
「【蝶の短剣-エルマ】を【鉄の騎士 ギア・フリード】に装備。【王立魔法図書館】に魔力カウンターが1つ乗る」
ハノイ 手札:2枚。
王立魔法図書館 魔力カウンター:2→3
「【鉄の騎士 ギア・フリード】の効果により【蝶の短剣-エルマ】は破壊され、墓地に送られる」
「【蝶の短剣-エルマ】効果発動。持ち主の手札に戻る」
ハノイ 手札:2→3枚。
「【王立魔法図書館】の魔力カウンターを3つ取り除き、デッキからカードを1枚ドローする」
ハノイ 手札:3→4枚。
「これは、デッキからの無限ドローループだと!!」
正解だ。ここからは少し長くなるから早送りだ。
~ループによるドロー12回目~
「【王立魔法図書館】の魔力カウンターを3つ取り除き、デッキからカードを1枚ドローする」
ハノイ 手札:14→15枚。
「長い…いつ終わるんだ…」
「待たせたな。終わったぞ。【封印されしエクゾディア】の5枚のエクゾディアパーツが全て手札に揃った!」
「エクゾディアだと!」
手札を公開し、エクゾディアパーツが全て揃っていることを相手に見せる。
「【封印されしエクゾディア】の5枚のエクゾディアパーツが全て手札に揃った瞬間、揃えたプレイヤーの特殊勝利が確定する。私の勝ちだ」
「無限ドローが成立した時点でオレの負けは決まっていたのか…」
「現れよ【封印されしエクゾディア】!」
「あ、あぁ…!」
俺の前に五つのカードが現れ、それぞれを光の線が結び、その中央から封印されしエクゾディアの上半身が現れる…!
「さぁ放て!怒りの業火 エクゾード・フレイム!!」
「イワァァァァァァク!」
エクゾディアが放った膨大な熱量は会場全体を包み込み、対戦相手のフィールドのカードが全て破壊され、特殊勝利が確定する。
「オレの…負け…だな」
「「対戦、ありがとうございました」」
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大会後、会場の通路を歩いていると、一人の青年に呼び止められた。誰だこの人?
「お前がハノイの騎士か?」
「そうだが?」
茶髪のセミロングに前髪だけ違う色。深い帽子を被った鋭い目つき…。まさかコイツ…。
「ダイナソー竜崎か?」
「そうや。羽蛾からお前の話を聞いてな」
「そうか。だが、私にはお前に用はない」
「ま、待てや!」
そのまま立ち去ろうとすると更に呼び止められた。言いたいことはわかるんだけどさぁ。
「なら早く要件を言え」
「ワイにも、ワイにも再起するチャンスをくれ!…この通りや!」
そういうと彼は深々と頭を下げる。ただなぁ…。
「断る」
「なっ!なんでや!なんで羽蛾は良くてワイはアカンのや!」
本来、インセクター羽蛾かダイナソー竜崎か。どちらか片方にテコ入れしてプロリーグを荒らしてもらおうと考えていたところ、思っていたより簡単にインセクター羽蛾が復帰してくれたので、ダイナソー竜崎には特に接触するつもりはなかったんだよな。恐竜って、ティラノ剣山と被るしさ。
「羽蛾さんには将来性を感じたから私から依頼させていただいたが、お前には特に将来性を感じないからだ」
「な、なんやそれ!依怙贔屓や!ワイはまだ羽蛾と違ってデュエルモンスターズを辞めてない!デッキとデュエルディスクだってこの通り持ってる!」
しつこく食い下がってくるダイナソー竜崎。ダイナソー竜崎なぁ…。原作だと漫画でもアニメでも力押し一辺倒な感じが強くて、正直強そうに見えなかったからなぁ。インセクター羽蛾の様な狡猾さもなく、孔雀舞や梶木漁太のような確たる戦術もない。当然、城之内克也のような勝負強さも無いだろう。だが…。
「ならば、お前の可能性を私に示してみろ」
俺はダイナソー竜崎と対峙して、デュエルディスクを構える。
「お、おう!ワイの実力を思い知らせたるわ!」
元・全国大会準優勝者の実力を教えて貰おうじゃないか。
丸藤亮や天上院吹雪の世代がデュエルアカデミアに入学しはじめる時期に近付いてきました。彼らが中等部から入学していた、と言うのはあくまで推測です。
エクゾディアは専用カードもそこそこ出ているのですが、その辺りはあまり使わずに昔流行った型を流用する方式にしています。以前に遺言状は禁止としたので、残るは【宝札エクゾディア】くらいでしょうか。
オリ主にとって、姑息ながらも手段を選ばずに勝利を目指したインセクター羽蛾と違い、原作では魔法カードの一つも使わずに負けたダイナソー竜崎の評価は低めです。アニメ版だと少し使っていましたが、バーサーカーソウル事件の所為でダイナソー竜崎が思いのほか善戦していたという記憶が曖昧です。
次回の更新は12/9(水) AM7:00予定です。
四季式様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。
未完の本作の今後の扱いについて
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全削除でOK
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チラ裏に移動でOK
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どちらでもOK