【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
デュエル相手はダイナソー竜崎。
多少のヘイト要素注意です。
ダイナソー竜崎。
原作遊戯王および遊戯王GMの前作であるアニメ遊戯王DMの登場人物で、西日本代表の全国大会準優勝の実力者である(武藤遊戯や海馬瀬人は参加していない)。だがその戦歴は悲惨の一言。
王国編では王国に辿り着く前に孔雀舞の噛ませ犬としてデュエル描写無しで敗北、王国に到着後も当時ほぼ素人の城之内克也に敗北。しかもこの際、自身の勝利寸前にアンティルールを提案しており、敗北後に【真紅眼の黒竜】を手放す羽目になる。そして、その後は描写もなく王国編から姿を消す。
バトルシティ編では、詳しいデュエル描写も無くエスパー絽場に敗北。このデュエルにおいてはエスパー絽場がインチキして相手プレイヤーの手札をピーピングしていたのも敗因ではある。原作漫画だとここで出番終了。原作ではモンスターを召喚するだけで魔法・罠カードを使用することさえしない。酷すぎる。
アニメ版オリジナルストーリーではその後の登場シーンもあるが、無かった方が良かったのでは?と思えるくらいに性格が改悪されている。負けが増えて世間の目が厳しくなり、性格が荒んでいったのかもしれない。
ドーマ編では敵の首領に魂を奪われるものの武藤遊戯らに助けられたくせに、恩を仇で返す形で敵側に寝返り、城之内に命を懸けたデュエルを挑み、負ける。その後は武藤遊戯の活躍により助かる。
KCグランプリ編では羽蛾と共にジーク・ロイドに挑み、一蹴。記憶編では羽蛾と共に遊戯の自宅に侵入して三幻神のカードを盗む(原作ではモブキャラが行う行為で、原作同様に闇バクラに倒される)。
これの何処に期待すればいいのか?と思わなくもないが、原作の王国編で他の敵デュエリストは俺ルールやらインチキを仕掛けてきた中、彼は唯一まともにデュエルを仕掛けてきた人物でもある。タッグフォースの前に発売している遊戯王のゲームでは、しつこいが誠実な人物として描かれていることもある。
今回はその本来の性格?に可能性を見出したわけだ。ただし、そこまで期待はしていない。
さて、ダイナソー竜崎は俺に何を見せてくれるかな?
~~~
「「対戦、よろしくお願いいたします」」
挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
「「デュエル!」」
ハノイの騎士(クロト) LP:4000
VS
ダイナソー竜崎 LP:4000
「先攻はワイが貰う!ワイのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
竜崎 手札:5→6枚。
「ワイは手札から【バルーン・リザード】を召喚!更に手札から通常魔法【超進化薬】発動!自分フィールド上の爬虫類族モンスターである【バルーン・リザード】を生け贄に捧げ、手札から恐竜族モンスターである【暗黒恐獣】を特殊召喚や!」
竜崎 手札:5→4→3枚
黒き巨体を持つ、獰猛なティラノサウルスが出現する。
暗黒恐獣 ★7 ATK2600
これって確かジーク・ロイド戦で使用した戦術そのままだな。まさか、何も成長していない…?
「ワイの【暗黒恐獣】は、相手フィールド上に守備表示モンスターしか存在しない場合、このモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できるんや!」
嬉しそうにモンスターの効果を説明する竜崎。ティラノ剣山が使ったダークティラノ(アニオリ)の下位互換モンスターだな。
「仕上げや!ワイは手札から【融合】発動!手札の【二頭を持つキング・レックス】と【屍を貪る竜】を融合!【ブラキオレイドス】を融合召喚や!」
竜崎 手札:0枚
青き巨体を持つ、おっとりとしたブラキオサウルスが出現する。
ブラキオレイドス ★6 ATK2200
コイツ、マジか?手札なし、伏せカードなし、墓地発動カード無し。先攻で何の耐性もないモンスターを出しただけ。まるで成長していない…。
「へへっ!これでワイはターンエンドや!どやっ!この布陣は!」
「見るに堪えない。近所の小学生の方がまだマシな動きをする」
「な、なんやと!」
「お前はこの数年何をやっていたんだ?…まぁ、いい。さっさとこのデュエルを終わらせよう」
ハノイ LP4000、モンスター:0、伏せカード:0、手札:5枚
竜崎 LP4000、モンスター:2、伏せカード:0、手札:0枚
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ハノイ 手札:5→6枚。
「私は手札から通常魔法【ブラック・ホール】発動。フィールドのモンスターを全て破壊する」
ハノイ 手札:5枚。
「あっ」
「魔法カード【ワン・フォー・ワン】発動。手札よりモンスターを一体墓地に送り、デッキから【ジュラック・アウロ】を特殊召喚」
ハノイ 手札:3枚。
卵の殻に入った火を噴く小さな恐竜が現れる。
ジュラック・アウロ ★1 ATK200
「恐竜デッキ!?それもワイが見たことないカードやと!?」
ジュラックシリーズは最近パックが発売されたよ。
「フィールドの【ジュラック・アウロ】をリリースして魔法カード【大進化薬】発動。この効果により、【ジュラック・タイタン】をリリース無しで召喚」
ハノイ 手札:2枚。
フィールドに赤い体を持つ炎を纏った巨大なティタノサウルスが姿を現す。
ジュラック・タイタン ★9 ATK 3000
「攻撃力3000!?」
「このモンスターは罠・効果モンスターの効果の対象にならない。更に【ジュラック・タイタン】の効果発動。墓地の【ジュラック・アウロ】を除外して攻撃力1000アップ」
ジュラック・タイタン ATK 3000→4000
「攻撃力4000!?」
「バトルフェイズに移行。【ジュラック・タイタン】でダイレクトアタック」
「う、うわぁぁぁ!」
竜崎 LP4000 → 0
「対戦、ありがとうございました」
「ワイの…負けや」
「消えろ、二度と姿を見せるな」
あ~あ、時間の無駄だったな。さっさと帰ろ。
俺は地面に膝をついて項垂れる竜崎を無視して家に帰った。
~~~
それから少し経った別の大会後、会場の通路を歩いていると、一人の青年に呼び止められた。…またか。
「いい加減にしろ」
「頼む!ワイにも、ワイにも再起するチャンスをくれ!」
「チャンスは与えた。そしてお前はこちらの予測を遥かに下回った。それだけだ」
「もう一度!もう一度だけチャンスをくれ!あれから羽蛾にも協力してもらって初心に帰ってデュエルモンスターズを勉強しなおしたんや…この通りや!」
床に頭を付けて土下座を始め、みっともなくこちらに懇願するダイナソー竜崎。
この必死さは今の俺には無いものだ。執念と言ってもいいかもしれない。
「…ラストチャンスだ。もう一度だけデュエルをして、お前が負ければ二度目はない。いいな?」
「!お、おう!よろしく頼むで!今度こそワイの可能性を示したる!」
話は簡単だ。根負けした。前世ではこんなに必死になっている人間を見たことがなかった。俺も適当に生きていたしな。正直に言うと、少し羨ましかったんだ。
「「対戦、よろしくお願いいたします」」
挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
「「デュエル!」」
ハノイの騎士(クロト) LP:4000
VS
ダイナソー竜崎 LP:4000
「今度は先攻は私が貰う。私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ハノイ 手札:5→6枚。
2度目のチャレンジなんだ。1度目ほど手加減してやると思うなよ?
「私は手札から【レスキューラビット】を召喚して効果発動。フィールドのこのカードを除外して発動でき、デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する。私は2体の【メガロスマッシャーX】を特殊召喚」
ハノイ 手札:5枚。
フィールドに安全帽とゴーグルを付けたウサギが現れては消え、ワニのような口の持つ巨大な水棲恐竜が2体姿を現す。
メガロスマッシャーX ★4 ATK2000
「いきなり攻撃力2000超えが2体!」
「2体のレベル4モンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよ、ランク4!【エヴォルカイザー・ラギア】」
6つの翼を持つ、恐竜から進化した緑のドラゴンが姿を現す。
エヴォルカイザー・ラギア ☆4
「こ、これがエクシーズ召喚…!」
エクシーズ召喚を知っていたか。インセクター羽蛾と一緒に勉強しなおしたっていうのは本当らしいな。それにしても、仲いいな彼ら。
「このモンスターは、X素材を2つ取り除き、魔法・罠カードが発動を無効にし破壊するか、モンスターの召喚・特殊召喚を無効にして破壊するかの効果を選択して発動できる」
「なんやて!まるで【神の宣告】の効果を内蔵したモンスターやないか!」
「私はカードを2枚伏せてターンエンド」
ハノイ 手札:3枚。
さて、お手並み拝見と行こうか。
ハノイ LP4000、モンスター:1、伏せカード:2、手札:3枚
竜崎 LP4000、モンスター:0、伏せカード:0、手札:5枚
「ワイのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
竜崎 手札:5→6枚。
「ワイは手札から【俊足のギラザウルス】を特殊召喚!」
竜崎 手札:5枚。
フィールドに茶色い体のディノニクスみたいなモンスターが現れる。
俊足のギラザウルス ★3 ATK1400
考えたな。今、俺の墓地にはモンスターが居ない。この状態なら【俊足のギラザウルス】のデメリット効果である、「自身の効果で特殊召喚成功時に相手は自身の墓地のモンスター1体を選んで特殊召喚できる」効果は発動しない。
「ワイは手札を1枚捨てて、魔法カード【死者への手向け】発動!【エヴォルカイザー・ラギア】を破壊するで!」
竜崎 手札:3枚。
「その効果に【エヴォルカイザー・ラギア】効果発動。【死者への手向け】を無効にして破壊する」
チェーン②エヴォルカイザー・ラギア
チェーン①死者への手向け
墓地に送ったのは【カーボネドン】か。確かに先日と同一人物とは思えないプレイングだな。
「ちぃ!ならワイは魔法カード【地割れ】発動!【エヴォルカイザー・ラギア】を破壊する!」
竜崎 手札:2枚。
エヴォルカイザー・ラギアは割れた地面に飲まれて消えていった。翼で飛んで逃げればいいのに…。
「おっしゃぁ!なら次は…ワイは魔法カード【化石調査】発動!デッキよりデッキからレベル6以下の恐竜族モンスター1体を手札に加える。ワイはレベル6の【フロストザウルス】を手札に加える!」
竜崎 手札:1→2枚。
良いカードを手に入れたな。レベル6の通常モンスターの中では最高の攻撃力だったはずだ。
「よっしゃ!攻めるでぇ!ワイは【俊足のギラザウルス】をリリース!【フロストザウルス】をアドバンス召喚!」
竜崎 手札:1枚。
フィールドに氷漬けになりつつも悠然と歩く恐竜が出現する。
フロストザウルス ★6 ATK2600
「バトルや!【フロストザウルス】でダイレクトアタック!」
「伏せカードオープン。トラップカード【万能地雷グレイモヤ】発動!相手モンスターの攻撃宣言時に発動でき、相手フィールドの表側攻撃表示モンスターの内、攻撃力が一番高いモンスター1体を破壊する。【フロストザウルス】を破壊!」
ハノイ 伏せカード:2→1。
フロストザウルスは地雷の大爆発に巻き込まれ、消滅した。
「フロストザウルス!?くっ、メイン2に移行して、墓地の【カーボネドン】を除外して効果発動!手札・デッキからレベル7以下のドラゴン族の通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。ワイは【エビルナイト・ドラゴン】をデッキから守備表示で特殊召喚!」
青い翼と青く細長い体に鋭い爪を持つ邪悪な騎士の心に宿るドラゴンが実体化して現れる。
エビルナイト・ドラゴン ★7 DEF2400
あれってエスパー絽場にアンティルールで奪われたカードじゃなかったっけ?インチキデュエルだったから返してもらったのかな?
「ワイはカードを1枚伏せてターンエンドや」
竜崎 手札:0枚。
ハノイ LP4000、モンスター:0、伏せカード:1、手札:3枚
竜崎 LP4000、モンスター:1、伏せカード:1、手札:0枚
手札は尽きたが、最上級モンスターを壁に残し、伏せカードもある。悪くないプレイングだよな。
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ハノイ 手札:3→4枚。
「私は手札から儀式魔法【高等儀式術】発動。レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、デッキから通常モンスターを墓地へ送り、手札から儀式モンスター1体を儀式召喚する。デッキから2体のレベル4モンスター【セイバーザウルス】を墓地に送り、手札からレベル8の【輝神鳥ヴェーヌ】を儀式召喚」
ハノイ 手札:2枚。
フィールドに光り輝く鳥のような天使が降臨する。
輝神鳥ヴェーヌ ★8 ATK2800
「儀式召喚のコストをデッキから払うやと!?」
「このモンスターは1ターンに1度、このカード以外の自分の手札・フィールドのモンスターがリリースされた場合、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える 」
「私は手札から通常魔法【黙する死者】発動。墓地の【メガロスマッシャーX】を蘇生。そして速攻魔法カード【突撃指令】発動。【メガロスマッシャーX】をリリースして【エビルナイト・ドラゴン】を破壊する」
ハノイ 手札:0枚。
突撃指令を出されたメガロスマッシャーXは、相手のエビルナイト・ドラゴンに突撃し、ともに墓地へと消えていく…。
「エビルナイト・ドラゴンが!」
「【輝神鳥ヴェーヌ】の効果発動。墓地の【メガロスマッシャーX】を手札に加える」
ハノイ 手札:0→1枚。
「更に伏せカード【凡人の施し】発動。デッキからカードを2枚ドローし、手札の通常モンスターを除外する。私は【大くしゃみのカバザウルス】を除外」
ハノイ 手札:1→3→2枚。
哀れ。巨大な体を持つカバの化け物が除外されて消えていく…。
「私は手札から【メガロスマッシャーX】を通常召喚」
ハノイ 手札:1枚。
フィールドにワニのような口の持つ巨大な水棲恐竜が姿を現す。少々うんざりしているようだ。
メガロスマッシャーX ★4 ATK2000
「バトルフェイズに移行。【メガロスマッシャーX】でダイレクトアタック」
「ぐあぁぁぁぁっ!」
竜崎 LP4000 → 2000
これで終わりか?まだ終わりじゃないだろ?お前の可能性を見せてくれ!
「バトルフェイズに移行。【輝神鳥ヴェーヌ】でダイレクトアタック!」
「ここや!伏せカード【ガード・ブロック】発動!相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする!」
竜崎 LP2000、手札:0→1、伏せカード:0
戦闘ダメージを防いでカードをドロー。いいじゃないか!
「メインフェイズ2に移行。手札から魔法カード【馬の骨の対価】発動。通常モンスターの【メガロスマッシャーX】を墓地に送りデッキからカードを2枚ドロー」
ハノイ 手札:0→2枚。
メガロスマッシャーXがこちらをジト目で睨みながらも墓地に戻る。忙しくてすまんな。
「私はカードを1枚伏せてターンエンド」
ハノイ 手札:1枚、伏せカード:1
ハノイ LP4000、モンスター:1、伏せカード:1、手札:1枚
竜崎 LP2000、モンスター:0、伏せカード:0、手札:1枚
さぁ、どうする?どうなる?
「ワイのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
竜崎 手札:1→2枚。
「ワイは魔法カード【強欲な壺】発動!デッキからカードを2枚ドロー!」
竜崎 手札:1→3枚。
「ワイは手札から【二頭を持つキング・レックス】を召喚!」
竜崎 手札:2枚。
フィールドに紫色の体と翼を持つ、2頭を持つ恐竜が現れる。当時のダイナソー竜崎を象徴するカードと言ってもいいカードだ。
二頭を持つキング・レックス ★4 ATK1600
「更に!ワイは魔法カード【魂の開封】発動!相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドに通常モンスターが存在する場合に発動できる。デッキから通常モンスター5体を選ぶ。その内の1体を手札に加え、残りのカードを除外する 」
竜崎 手札:1枚。
<竜崎が選択したカード>
・剣竜
・屍を貪る竜
・トラコドン
・ワイルド・ラプター
・メガザウラー
「ワイは【屍を貪る竜】を手札に加え、他のモンスターは除外する!」
竜崎 手札:1→2枚。
これで除外されている恐竜族は5枚か。デュエルリンクスならあのモンスターの可能性が出てきたな。
「ワイは【天使の施し】発動!デッキから3枚ドローして、2枚墓地に送る!…よっしゃ!ええ引きや!」
竜崎 手札:1→4→2枚。
何かキーカードを引いたようだな。
「このカードは通常召喚できないが、除外されている自分の恐竜族モンスター5体をデッキに戻した場合のみ特殊召喚できるんや。ワイは除外されている【カーボネドン】【剣竜】【トラコドン】【ワイルド・ラプター】【メガザウラー】【剣竜】をデッキに戻し、手札から【オーバーテクス・ゴアトルス】を特殊召喚!」
竜崎 手札:1枚。
鋭い嘴とかぎ爪をを持つ漆黒の翼竜が姿を現す。
オーバーテクス・ゴアトルス ★7 ATK2700
「このモンスターは1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。自分の手札・フィールドの恐竜族モンスター1体を選んで破壊し、その発動を無効にし破壊するんや!」
だが、ソイツでは【輝神鳥ヴェーヌ】には攻撃力が届かない。さぁどうすんだ?
「ワイは【下克上の首飾り】を【二頭を持つキング・レックス】に装備!通常モンスターにのみ装備可能。装備モンスターよりレベルの高いモンスターと戦闘を行う場合、装備モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみレベルの差×500ポイントアップするで!!このカードが墓地へ送られた時、このカードをデッキの一番上に戻す事ができるんや!」
竜崎 手札:0枚。
「ほぅ…!」
「バトルや!【二頭を持つキング・レックス】で【輝神鳥ヴェーヌ】に攻撃や!」
「伏せていたトラップカード【聖なるバリア -ミラーフォース-】発動!相手モンスターの攻撃宣言時に発動でき、相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する!」
「無駄やで!【オーバーテクス・ゴアトルス】効果発動!自身を破壊して【聖なるバリア -ミラーフォース-】の発動を無効にして破壊する!」
チェーン②:オーバーテクス・ゴアトルス
チェーン①:聖なるバリア -ミラーフォース-
聖なるバリアはオーバーテクス・ゴアトルスの捨て身の一撃により破られる!
ミラフォだしな。しょうがないな。
「効果で墓地へ送られた【オーバーテクス・ゴアトルス】の効果発動!デッキから「進化薬」魔法カード1枚を手札に加える!ワイは【超進化薬】を手札に加えるで!」
竜崎 LP2000、手札:0→1枚
「バトル続行や!レベル4の【二頭を持つキング・レックス】でレベル8の【輝神鳥ヴェーヌ】に攻撃や!ダイナソー・フット・スタンプ!!」
「そして、【二頭を持つキング・レックス】の攻撃力は、【下克上の首飾り】の効果により、2体のレベル差×500、つまり2000ポイント上がるわけか」
「そうや!」
二頭を持つキング・レックス ★4 ATK1600 → 3600
輝神鳥は二頭持つ恐竜の踏み付けを受け、ぺったんこになって墓地に送られた。
「くぉぉぉっ!」
ハノイ LP4000 → 3200
「どうや!ワイはこれでターンエンド!」
ハノイ LP3200、モンスター:0、伏せカード:0、手札:1枚
竜崎 LP2000、モンスター:1、装備カード:1、伏せカード:0、手札:1枚
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ハノイ 手札:1→2枚。
「私は手札から【レスキューキャット】召喚、そのまま効果発動。フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。私はデッキから2体の【ペロペロケルペロス】を特殊召喚」
ハノイ 手札:1枚。
三つの頭があり、それぞれ舌を長く伸ばしている犬が現れる。
ペロペロケルペロス ★3 DEF1800
「またデッキから2体のモンスターを特殊召喚やって!?」
「2体のレベル3モンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよ、ランク3!【虚空海竜リヴァイエール】」
水色の翼と体を持つ海竜が姿を現す。
虚空海竜リヴァイエール ☆3 ATK1800
「【虚空海竜リヴァイエール】効果発動。1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、除外されている自分または相手のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。除外されている【レスキューラビット】を特殊召喚」
「またそのウサギか!」
「効果は覚えているな?【レスキューラビット】効果発動!デッキから2体の【二頭を持つキング・レックス】特殊召喚!」
「二頭を持つキング・レックスが2体…」
「2体のレベル4モンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよ、ランク4!【エヴォルカイザー・ドルカ】」
白き翼を持つ、恐竜から進化した白のドラゴンが姿を現す。
エヴォルカイザー・ドルカ ☆4 ATK2300
「このモンスターは、このカード以外のモンスターの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動でき、その発動を無効にし破壊する効果を持つ」
「また別のエヴォルカイザー!?」
「バトルフェイズへ移行。【エヴォルカイザー・ドルカ】で【二頭を持つキング・レックス】を攻撃。エクシーズモンスターはレベルを持たない為、【下克上の首飾り】は何の効力も持たない装備カードとなる」
白きドラゴンの爪に切り裂かれ、二頭を持つ恐竜は地にひれ伏す。
「ぐわぁっ!キングレックス…すまんなぁ」
竜崎 LP2000 → 1300
「【虚空海竜リヴァイエール】でダイレクトアタック」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
竜崎 LP1300 → 0
「対戦、ありがとうございました」
「…対戦、ありがとうございました」
~~~
デュエルを終え、前回と同じように床に膝をついているダイナソー竜崎。ただ、その顔は以前と違って少し晴れやかな気がする。
「負けたか…」
「あぁ、お前の負けだ。…それで?いつまでそこで見ているんです?」
そういうと俺は奥の通路にある柱の影を見る。
「気付かれていたのかい」
「羽蛾!見ていたんかい…。悪いな羽蛾。色々と手伝ってもらったのに…」
「いや、いいよ。さて、ハノイの騎士」
「なんですか?」
羽蛾はこちらに向き直ると深々と頭を下げてきた。
「確かに竜崎は負けた。けど、実力は示せていたと思う。頼む!彼にももう一度チャンスを与えてやってくれ!」
「羽蛾!お前…」
誰だこれ…。羽蛾、綺麗になりすぎだろ…。
「竜崎。確かにお前は負けたが、私は『次はない』とは言ったが、負けたら手を貸さないとは言っていないぞ?」
「「えっ」」
呆ける二人をよそに、竜崎さんに恐竜族のカードをいくつか渡す。流石にアルティメットなコンダクターさんは渡さない。この時代だと相手が可哀想すぎる。
「これは…この前使っていた【ジュラック】カードに、さっき使っていた【エヴォル】か。それに…【炎霊神パイロレクス】に…【究極進化薬】!?なんやこれぇ!?」
「ボクが貰ったカードと遜色ない強さのカード達だな…」
「竜崎さん、先ほどまでは失礼いたしました。今回のあなたの可能性、確かに見させていただきました。それらのカードが今後の貴方の力になれれば幸いです」
「ハノイの騎士…ありがとう!ありがとうなホンマにぃ!」
竜崎が涙と鼻水でグシャグシャになった顔で感謝を告げてくる。
「改めてボクからもお礼を言わせてくれ。ハノイの騎士、こんなボクたちに再起のチャンスをくれて…本当にありがとう」
羽蛾も瞳に涙を浮かべながら感謝の言葉を告げてくる。
「私は、俺の目的のためにあなた方を利用しているだけです。そこまで感謝して頂かなくてもいいです。感謝の言葉よりも、結果を見せて欲しいですね」
「あぁ!任せとき!今度こそ必ずプロデュエリストになって活躍したる!」
「もちろん、そうするつもりさ。竜崎と一緒に過去の清算をし終えたら、プロデュエリストになるよ」
そうして、その後は彼らとそれぞれ握手をした後、二人は一緒に帰っていった。これから武藤遊戯と城之内克也に数年前の詫びを入れに行くらしい。今のあの二人ならきっと武藤遊戯たちも許してくれるだろう。
俺としてはDDを何とかする一手として、丁寧な態度を取って敵視されないようにしつつ助力して利用しているだけで、別に目的を達成した後に羽蛾や竜崎がどうなろうと知ったことではないのだが…なんだかまるで俺が良い人みたいな扱いを受けているのが少しモヤモヤしたが、結果的に彼らがやる気になったから、ヨシッ!と言うことにしておこう。
~~~
そうして、夏休みが明けた秋のある休日。孤児院でコナミ達とテレビを見ていると、映し出されるプロリーグの会場の中央にプロデュエリストの資格を得た彼らの姿があった。彼らに対する世間の評価はかなり悪かった。会場はブーイングの嵐だ。彼らの過去の悪行による軽蔑の視線に晒される中、過去の悪行についてのコメントを求められたりもしていた。
『確かにボクたちの数年前の所業は悪辣でありました。言い訳もしませんし、できません』
『そうやな。ワイらのせいで被害を被った人たちも多いやろう。許してくれと言えた身じゃないやろうけど、今後のワイたちについては、その行動で示していきたいと思うてます』
『正々堂々、誠実に、ボクたちはデュエルとデュエルモンスターズに向き合っていきたい、そう思っています』
『今更ホントにムシのいい話やろうけど、今後ともワイたちをよろしくお願いします』
そうして彼らはテレビカメラに向かって深々と頭を下げて礼をする。いつの間にか会場のブーイングは収まっていた…。
誰だコイツら。どうやら本当に心を入れ替えたようだ。響紅葉が本命で、羽蛾は保険、竜崎はオマケのつもりだったんだが、この分だと意外とワンチャンあるかも知れないな。
気付いたら綺麗な羽蛾と竜崎になっていました。
羽蛾のデッキは【インゼクター】をメインに昆虫族汎用カードをいくつか使用。
竜崎のデッキは【ジュラック】と【エヴォル】の2つを状況に応じて使い分ける。
そんな感じです。今後の出番は、恐らく原作2年目に出るかどうかですね。
オリ主としては、DDへの刺客として響紅葉を焚きつけ、保険として潜在能力は高そうな羽蛾、オマケとして竜崎と考えています。別に彼らを救済する意図は一切なく、プロの世界で挫折しても別にいいかと思っています。
オリ主は本作の主人公ではありますが、十代のような良い人ではありませんので。
今回、羽蛾や竜崎が世間から少し許されたような感じになりましたが、同じ前作キャラでもマリクやリシドが許される日は来ないでしょう。何故彼らが平然と太陽の下を歩けているのかが不思議です。
次回の更新は12/12(土) AM6:00予定です。
戦車様、四季式様、Skazka Priskazka様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。
未完の本作の今後の扱いについて
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全削除でOK
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チラ裏に移動でOK
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どちらでもOK