【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
有名なエクゾディアの型もこれで終わりだったと思うので、エクゾディアも今後はちゃんと封印されるでしょう。
※12/11 章タイトルの年数が間違っていた為、修正しました。
小学校四年生の秋が過ぎ、雪が降り積もる今日この頃、孤児院のリビングではコナミ、ユーゴ君、リンちゃんがバイクの雑誌を見ていた。
「なるほど、ここの部分を弄ることでスピードを保ちつつ燃費を向上させているのか」
「おー!すげーな!格好いいな!」
「確かにね。この白いバイクは特にいい感じよね」
彼らは原作ではDホイール搭乗者だから、バイクそのものにも興味を惹かれるものがあるのだろう。俺は原付で十分だ。ただ、ここでそんなことを言うほど空気を読めないわけはないぞ。
「将来的には自転車やバイクに乗りながらデュエル出来るような物が出てくるかもな」
「おっ、いいなそれ!」
「オレも乗りてー!」
「風を切り裂きながらのデュエル。面白そうね!」
現状だと、Dホイールが出る頃には彼らは年老いてしまう可能性が高いが、実はペガサス会長たちにはDホイールとライディングデュエルの話はしてあるため、上手く行けば近いうちにDホイールが世間に出回る可能性もある。
そうなると、スピードワールドに合わせてスピードスペルが必要になるだろうが、そうなった時はそうなった時に考えよう。
~~~
そして今日も今日とて、俺はいつものようにハノイスタイルで大会に参加していた。
「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」
対戦コートに入り、対戦相手の金髪のガタイのいい軍服男と対峙した。
「ヘーイ!リトルキッド!ユーのハンパなパワーでは戦場じゃ生き残れないネ!ミーは戦争でエレクトリックモンスター使って生き延びたネ!」
何言ってんだコイツ。戦場でデュエルしてたのか?正気か?プロフェッサー・コブラの同類だろうか?いや、彼も戦場でデュエルしていたわけではないか。
「皆ビリビリ シビレて動けナーイ!ユーも同じ道辿る 違いナーイ!」
やはりどこかで聞いたことがあるようなセリフだ。彼も誰かのロールプレイなのだろうか。
「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは決勝戦、開始して下さい」
大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!
「ヘーイ!カモーン!」
「「対戦、よろしくお願いいたします」」
挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
「「デュエル!」」
ハノイの騎士(クロト) LP:4000
VS
軍服男 LP:4000
「先攻はミーが貰うネ!ミーのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行ネ!」
軍服男 手札:5→6枚。
「ミーは手札から【サンダー・ドラゴン】を手札から捨てて発動ネ!デッキから【サンダー・ドラゴン】を2体まで手札に加えるネ!」
軍服男 手札:5→7枚。
「ミーは手札から【融合賢者】の効果発動ネ!デッキから【融合】1枚を手札に加えるネ!」
軍服男 手札:6→7枚。
「ミーは手札から魔法カード【融合】発動ネ!手札の2枚の【サンダー・ドラゴン】を融合ネ!カモーン!【双頭の雷龍】!」
軍服男 手札:4枚。
周囲に電撃をまき散らす、赤めの体を持ち、頭の後ろにもう一つの口がある異形の雷獣が現れる。
双頭の雷龍 ★7 ATK2800
パワー自慢なだけあって、そこそこ攻撃力の高いモンスターを出してきたな。リメイク後の奴なら凶悪だが、コイツなら何とでもなるな。
「ミーは手札から【ライオウ】を通常召喚ネ!このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事はできないネ。また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊するネ!」
軍服男 手札:3枚
周囲に電撃を放つ機械のようなモンスターが現れる。
ライオウ ★4 ATK1900
ちっ、ライオウか。ただのパワー馬鹿じゃないのかよ。厄介なモンスターを出してきたな。サーチ封じに特殊召喚封じ。攻撃力も高めでしかも光属性。相手に手札がある時にはうかつに攻撃すると【オネスト】を切られる可能性がある。
「ミーは手札から永続魔法【一族の結束】発動ネ!自分の墓地の全てのモンスターの元々の種族が同じ場合、自分フィールドのその種族のモンスターの攻撃力は800アップするネ!」
軍服男 手札:2枚。
双頭の雷龍 ★7 ATK2800 → 3600
ライオウ ★4 ATK1900 → 2700
一族の結束を採用していることを考えると【雷族】デッキって所か。オネストはない…か?
「ミーはカードを一枚伏せて、ターンエンド!」
軍服男 手札:1枚。
ハノイ LP4000、モンスター:0、伏せカード:0、手札:5枚
軍服男 LP4000、モンスター:2、伏せカード:1、永続魔法:1、手札:1枚
【ライオウ】でこちらのサーチと特殊召喚を封じ【一族の結束】で自軍を強化して【双頭の雷龍】のパワーで殴り勝つ戦法かな。伏せカードが気になるところだが…。雷に拘るなら【サンダー・ブレイク】や【雷の裁き】か?
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ハノイ 手札:5→6枚。
流石にサーチと特殊召喚が出来ないのは邪魔すぎる。早々に退場頂こうか!
「私は手札から【ならず者傭兵部隊】を通常召喚。このカードをリリースして発動できる。フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する」
ハノイ 手札:5枚。
「リバースカードオープン!【サンダー・ブレイク】発動ネ!手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できるネ。そのカードを破壊するネ。ミーは【ならず者傭兵部隊】を破壊するネ!」
軍服男 手札:0枚、伏せカード:0
ならず者たちで構成された傭兵部隊は、空から降り注いだ雷撃により黒焦げになって消滅した。
ならず者もの傭兵部隊の起動効果を使う前に消されたか。伏せカードは【サンダー・ブレイク】か。だが召喚権は使ったものの伏せカードは無くなった。好きにやらせてもらうぞ。
「私は手札から速攻魔法【死者への供物】発動。フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターを破壊する。次の自分ドローフェイズをスキップする。私は【ライオウ】を破壊!」
ハノイ 手札:4枚。
「Oh Shit!」
これでサーチも特殊召喚もできるようになったな。
「私は手札から永続魔法【生還の宝札】発動。自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる」
ハノイ 手札:3枚。
「私は手札から通常魔法【おろかな埋葬】発動。デッキからモンスター1体を墓地へ送る。私はデッキから【暗黒のマンティコア】を墓地に送る」
ハノイ 手札:2枚。
OK。準備完了。さて、終わりだよ。
「私はカードを1枚伏せてターンエンド」
ハノイ 手札:1枚。
ハノイ LP4000、モンスター:0、伏せカード:1、永続魔法:1、手札:1枚 ※墓地に【暗黒のマンティコア】
軍服男 LP4000、モンスター:1、伏せカード:0、永続魔法:1、手札:0枚
「ミーのターンだネ!ドロー…」
「待て。私のエンドフェイズに墓地の【暗黒のマンティコア】の効果が発動する。このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、自分の手札・フィールド上から獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。私は手札の【暗黒のマンティコア】を墓地に送り、元々墓地に居た【暗黒のマンティコア】をフィールドに特殊召喚する」
ハノイ モンスター:0→1、手札:1→0枚
「この瞬間、【生還の宝札】の効果により、デッキよりカードを1枚ドローする」
ハノイ 手札:0→1枚。
「今度こそミーのターンだネ!ドロー…」
「待て。私のエンドフェイズに先ほど墓地に送った【暗黒のマンティコア】の効果が発動する。私はフィールドの【暗黒のマンティコア】を墓地に送り、墓地の【暗黒のマンティコア】をフィールドに特殊召喚する」
ハノイ モンスター:1→0→1、手札:1枚
「What?」
「この瞬間、【生還の宝札】の効果により、デッキよりカードを1枚ドローする」
ハノイ 手札:1→2枚。
「マサカ…」
「エンドフェイズに墓地の【暗黒のマンティコア】効果発動。フィールドの【暗黒のマンティコア】を墓地に送り、墓地の【暗黒のマンティコア】を特殊召喚」
ハノイ モンスター:1→0→1、手札:1枚
「【生還の宝札】の効果により、デッキよりカードを1枚ドロー」
ハノイ 手札:2→3枚。
「エンドフェイズに墓地の【暗黒のマンティコア】効果発動。フィールドの【暗黒のマンティコア】を墓地に送り、墓地の【暗黒のマンティコア】を特殊召喚」
ハノイ モンスター:1→0→1、手札:1枚
「【生還の宝札】の効果により、デッキよりカードを1枚ドロー」
ハノイ 手札:3→4枚。
「エンドフェイズに墓地の【暗黒のマンティコア】効果発動。フィールドの【暗黒のマンティコア】を墓地に送り、墓地の【暗黒のマンティコア】を特殊召喚」
ハノイ モンスター:1→0→1、手札:1枚
「【生還の宝札】の効果により、デッキよりカードを1枚ドロー」
ハノイ 手札:4→5枚。
「2体の【暗黒のマンティコア】の無限ループ…!いや、無限ドロー…」
正解だ。ここからは少し長くなるから早送りだ。
~ループによるドロー20回目~
「【生還の宝札】の効果により、デッキよりカードを1枚ドロー。ふむ、揃ったな」
ハノイ 手札:19→20枚。
「What?」
「【封印されしエクゾディア】の5枚のエクゾディアパーツが全て手札に揃った」
「!?」
手札を公開し、エクゾディアパーツが全て揃っていることを相手に見せる。
「【封印されしエクゾディア】の5枚のエクゾディアパーツが全て手札に揃った瞬間、揃えたプレイヤーの特殊勝利が確定する。私の勝ちだ」
「オーマイガ! オーマイガァァ~~!!」
「現れよ【封印されしエクゾディア】!」
「Oh Nooo!」
俺の前に五つのカードが現れ、それぞれを光の線が結び、その中央から封印されしエクゾディアの上半身が現れる…!
「さぁ放て!怒りの業火 エクゾード・フレイム!!」
「Nooooooooo!」
エクゾディアが放った膨大な熱量は会場全体を包み込み、対戦相手のフィールドのカードが全て破壊され、特殊勝利が確定する。
「…ユーの強さトゥルース。つまり本物ネ」
「対戦、ありがとうございました」
~~~
帰宅後、玄関でコナミが話しかけてきた。
「クロト、年明けにタッグデュエル大会があるんだけど、一緒に出ないか?」
「タッグデュエルの大会か。珍しいな」
そういうと大会のチラシをこちらに渡してくる。なになに…来年プロ試験を受ける予定の将来有望な双子少女デュエリスト達も参戦!か。
…この哀れなほど薄っぺらな胸部の双子は…。【アマゾネス】デッキとか使ってきそうな双子ですねえ。
「いいぞ。俺も出よう」
「おっ!そうこなくっちゃな!」
「出るからには優勝するからな」
「もちろんさ!」
そういって闘志を燃やすコナミ。コイツが居れば負けることは無いだろうな。
そもそもこの世界では負けたらカード化!なんてこともないし、ハノイスタイルの時の様にほぼ負けが許されないデュエルでもない。久しぶりに楽しめるだけの大会になりそうだ、楽しみだな。
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その日の夜、精霊界のとある森にて。
「あーめ、あーめ、ふーれ、ふ-れ」
「さぁ!この雨の中、ボクの擬態能力を見破れるかな?」
【ウェザー・コントロール】が周囲の天気を雨に変え、【メカレオン】が得意の擬態能力で姿を隠す。
「全然見えねー!」
「リュー!」
俺と【プチリュウ】が鬼で、【メカレオン】が隠れるかくれんぼ勝負を挑まれたわけだが、全く見えん。そもそも森の中の時点で勝負は決まっているようなものなのだが…。
「…ん?どうしたプチリュウ?」
「リューン!」
俺の腰に体を巻き付けて小さな翼を懸命に動かすプチリュウ。…やりたいことは分かったが、全力で止めて欲しいぞ。
「リュリューン!」
「のわぁぁぁぁぁぁ!」
見事プチリュウは俺を体で固定したまま空高く舞い上がった!そして、空から見た森からメカレオンを探そうというのだろうが…。
「やっぱり全然見えねえ…」
「リューン…」
「気にするな、お前の所為じゃないさ」
気落ちするプチリュウ。今回は勝負内容とその相手が悪かったんだと思うぞ。…ん?あれは…。
「プチリュウ、一度地上に降りてくれ。その後でちょっと手伝ってくれ」
「リューン!」
その後、地面に戻った俺はメカレオンの声が聞こえる方向に向かい、プチリュウに周囲へ風を放ってもらったところ、必死に枝にしがみついているメカレオンを見つけた。
どうやら雨で立っていた枝から滑り落ちていたらしい。そのおかげで上空からならよく見える不自然に揺れる枝を見つけ、俺達は見事勝利したのだった。
今回使用したのは【宝札エクゾディア】と呼ばれる型です。【暗黒のマンティコア】2体を蘇生ループさせ、禁止カードの【生還の宝札】で無限ドローするデッキです。
このデッキが使われていた当時は【サイエンカタパ】と熾烈を極めた戦いを繰り広げたそうですが、安定した挙動が出来て1キル性能を持つ【サイエンカタパ】には一歩及ばなかったようですね。
さて、次はアークファイブの登場人物が出てきます。この世界は原作ほど殺伐としていないので、娯楽もたくさんあり心の余裕もあるでしょうし、彼女たち、と言うか彼女もエンタメ堕ちすることはないでしょう。多分。
次回の更新は12/12(土) AM7:00予定です。
四季式様、天導 優様、gsころりん様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。
未完の本作の今後の扱いについて
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全削除でOK
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チラ裏に移動でOK
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どちらでもOK