【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
アニメオリジナルカードばかりな上に、初登場時に使ったカードがイマイチすぎて、今回はそんなに強くないです。
小学校5年生の夏休みも間近に迫った頃ある日の休日。今で約3年続けている精霊界での修行もある程度の成果が出始めていた。
「ふぅ…魔導波!」
言葉と共に黒い球体が出現し、人間サイズの岩の3割ほどを砕く。
「ふむ、なかなか腕を上げたようだ」
「威力も速度も悪くない感じ」
魔術の師と姉弟子がそれぞれの感想を述べる。
「更に…幻想の呪縛!」
半壊した岩の周囲に三角星の魔法陣が現れる。
「おぉ、とうとう拘束の魔術も習得したか」
「発動速度に少々難ありですが、効果はいい感じですね」
仕上げとばかりに少し時間をかけて魔力を高める。
「…魔連弾!」
先ほどの黒い球体が複数出現して岩に着弾していき、岩は粉々になった。
「うむ、問題なしだな」
「うん、クロトはちゃんと成長してる」
魔術の師と姉弟子がそれぞれの賛辞を送ってくれる、がそろそろバーが尽きてきた。
「ふぃ~。なんとか形にはなったかな?」
「あぁ、悪くない成果だ。それぞれ威力にはまだ難があるが、1年ほどでここまでの技術を身に着けられるとは思わなんだ」
「魔力視、魔力探査、魔力障壁、物質浮遊に関しては特に問題なかったし、少し頼りなかった魔導波もギリギリ実践レベルに達したと思う」
どの術も魔力の強さによって効果が変動するから、この2人のそれと比べれば児戯のようなものだが、どうやら見習いくらいには成れたらしい。
「あとは呪縛と連弾の発動速度の改善をしながら、今までの様に元々の魔力の研鑽を積んでいればよい」
「おめでとうクロト」
「ありがとう、師匠、姉弟子」
今までの修行で筋力や体力もついてきているし、これで多少のリアルファイトや闇のゲームにも対応できるだろう。なるべくしたくはないけど。
「では食事にするか。キラートマトがまだ余っていたはずだ」
「ならパスタがいいです」
「エジプト由来の精霊なのに、イタリアのパスタ料理なのか…」
約2年の魔力強化の修行と約1年の成果も確認出来て、少々浮かれながら師匠や姉弟子と一緒にゆるりとパスタを食べるのであった…。
~~~
そして数日後のデュエル大会に、俺はいつものようにハノイスタイルで大会に参加していた。あとはデュエルの腕を上げないとな~。
「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」
対戦コートに入り、対戦相手の男性と対峙した。顔には大きな火傷の痕が残っており、左目には眼帯を身につけていて…って、勲章おじさんじゃん…。
「私は戦士だ。勲章の数は戦士の栄誉の証!」
「よほど勲章が好きと見える」
確か勲章おじさんことバレットのデッキは【獣闘機】と言うアニオリデッキだったな。どちらかと言うとモンスターよりも勲章の名が付いた罠カードが危険だった気がする。
「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは決勝戦、開始して下さい」
大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!
「「対戦、よろしくお願いいたします」」
挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
「「デュエル!」」
ハノイの騎士(クロト) LP:4000
VS
バレット LP:4000
「先攻は私が貰う!私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
バレット 手札:5→6枚。
「私は手札から永続魔法【獣闘機融合装置】発動!1ターンに1度、自分の手札・フィールドから、「獣闘機」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。このカードが自分の魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分は通常召喚できない」
バレット 手札:5枚。
アニメオリジナルカードだったな。【融合】で良いだろって言いたくなるレベルのカードだな…。
「私は【獣闘機融合装置】の効果により、手札の【漆黒の豹戦士パンサーウォリアー】と【ダーク・センチネル】を融合!獰猛なる黒豹よ、聖なる闇の番人と交じり合いて、新たな雄叫びを上げよ!融合召喚!現れ出でよ!【獣闘機パンサー・プレデター】!」
バレット 手札:3枚。
左半分が機械化した豹戦士が姿を現す。
獣闘機パンサー・プレデター ★6 ATK1600
「【獣闘機パンサー・プレデター】の効果発動!1ターンに1度、このカードの攻撃力の半分のダメージを相手に与える事ができる!」
「っ!」
ハノイ LP:4000 → 3200
手札あれだけ使ってこの効果とか…堅実と言うかなんというか。やはり警戒すべきは勲章の罠カードの方だな。
「私ははカードを2枚伏せてターンエンド!」
バレット 手札:1枚。
ハノイ LP3200、モンスター:0、伏せカード:0、手札:5
バレット LP4000、モンスター:1、伏せカード:2、永続魔法:1、手札:1
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ハノイ 手札:5→6枚。
「私は手札より通常魔法【手札抹殺】発動。手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする」
「手札交換カードか、いいだろう」
ハノイ 手札:5→0→5
バレット 手札:1→0→1
向こうの墓地に落ちたのは【キャリア・センチネル】。アニメオリジナルカードのモンスターだな。効果は…獣戦士専用のエアーマンか、少し欲しいな。
「このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性【ブレイドナイト】と闇属性モンスター【霊滅術師 カイクウ】を1体ずつゲームから除外して、【カオス・ソーサラー】を特殊召喚する」
ハノイ 手札:4
「カオスモンスター!?」
黒いローブに身を包み、両手からそれぞれ光と闇の力を放つ魔術師が出現する。
カオス・ソーサラー ★6 ATK2300
「【カオス・ソーサラー】の効果発動!1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターを除外する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。私が除外するのは当然【獣闘機パンサー・プレデター】」
「くっ、除外か!破壊されなければ『融合素材としたモンスター一組を自分の墓地から特殊召喚する』効果が使えない!」
バレット モンスター:1→0
「私は手札よりチューナーモンスター【ジェット・シンクロン】を通常召喚。レベル6【カオス・ソーサラー】にレベル1【ジェット・シンクロン】をチューニング。シンクロ召喚。レベル7【アーカナイト・マジシャン】!」
ハノイ 手札:3
白いローブに身を包む、緑の杖を持った魔術師が姿を現す。
アーカナイト・マジシャン ★7 DEF1800
「【アーカナイト・マジシャン】効果発動。このカードがS召喚に成功した場合に発動する。このカードに魔力カウンターを2つ置く。このカードの攻撃力は、このカードの魔力カウンターの数×1000アップする。自分フィールドの魔力カウンターを1つ取り除き、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。その相手のカードを破壊する。私は魔力カウンターを2つ取り除き、そちらの伏せカード2枚を破壊する」
アーカナイト・マジシャン 魔力カウンター:0→2→0
「な、なにぃ!」
バレット 伏せカード:2→0
墓地に落ちたカードは【鉄盾の獣闘機勲章】【白刃の獣闘機勲章】。アニメオリジナルカードの勲章罠だが、そこまで強くないか。墓地発動できる防御カードは…無しか。勝ったな。
「私は手札を1枚墓地に送って墓地の【ジェット・シンクロン】の効果発動。自身を特殊召喚する。そして、レベル7【アーカナイト・マジシャン】にレベル1【ジェット・シンクロン】をチューニング。光と闇は表裏一体!!混沌の支配者よ!!その光と闇は暴なる力を曝せ!シンクロ召喚!レベル8【混沌魔龍 カオス・ルーラー】!!」
ハノイ 手札:2→1
黒い翼と黒い上半身、白い尻尾と白い下半身を持つドラゴンが姿を現す。
混沌魔龍 カオス・ルーラー ★8 ATK3000
この召喚口上を言わないといけない風潮、何とかならないかなぁ。OCG次元出身の身としては、恥ずかしいんだよなぁ。
「更なるカオスモンスターだと!?」
「【ジェット・シンクロン】は自身の効果により除外される」
それにしても、カオスモンスターだから一応入れておいたけど、カオス・ルーラーはやりすぎたかな~。
「【混沌魔龍 カオス・ルーラー】効果発動。このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中から光・闇属性モンスター1体を選んで手札に加える事ができる。残りのカードは墓地へ送る。私は【カオス・ソルジャー -開闢の使者】を手札に加える」
ハノイ 手札:1→2
「!?」
<ハノイが墓地に送ったカード>
①暗黒竜 コラプサーペント
②輝白竜 ワイバースター
③スケープ・ゴート
④突然変異
「このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性【輝白竜 ワイバースター】と闇属性モンスター【暗黒竜 コラプサーペント】を1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。…天地開闢!!光と闇の魂を生け贄に捧げ
ハノイ 手札:1
金と青の装飾が施された鎧に身を包み、剣と盾を構える混沌の戦士が姿を現す。
カオス・ソルジャー -開闢の使者 ★8 ATK3000
この召喚口上を考えた奴、正気かよ…。きっと田中みたいな奴だ…。言わないと空気読めないみたいだから言うけどさ、メチャクチャ恥ずかしい…。
「カオス・ソルジャー…」
「バトルフェイズに移行。【混沌魔龍 カオス・ルーラー】でダイレクトアタック!」
「うおぁぁぁぁっ!!」
バレット LP4000 → 1000
「トドメだ。【カオス・ソルジャー -開闢の使者】でダイレクトアタック!開闢双破斬!!」
「ぐわぁぁぁぁっ!!」
バレット LP1000 → 0
「「対戦、ありがとうございました」」
~~~
試合後、俺が会場の通路を歩いていると、後ろから先ほどの対戦相手であるバレットが声を掛けてきた。
「ハノイの騎士、先ほどは見事なデュエルだった。見上げたものだな。お前も勲章ものだ」
「はぁ、ありがとうございます」
そういうと本当に何か立派な装飾が施されたメダルを手渡された。え、何これ?
「ハノイの騎士、そのデュエルの腕を見込んで頼みたいことがある」
「…内容にもよりますが」
この人はアニメのアークファイブで融合次元の侵略部隊であるオベリスクフォースの隊長を務めていた男だ。こちらの世界にはオベリスクフォースは無いと思うんだが、何の用だろうか?
「まずは、私の今の職場の名刺を渡しておこう。さぁ、受け取ってくれ」
「あっ、ハイ」
なになに…『葉月家執事兼ボディーガード バレット・メダルハーツ』。名前にも勲章入ってんよ~。…で、葉月家ってなんだ?
「そこに書いている通り、以前はとある警備会社に勤めていたのだが、今の私は葉月家の執事だ」
「えぇ、そうみたいですね」
「そこで、だ。お前のデュエルの腕を見込んで頼みたい。葉月家の一人娘、葉月セレナ様の家庭教師の任をな」
葉月…セレナ?バレットでセレナってことは、あのアークファイブのセレナか。あぁ、葉月ってそういう…。もしかして、紫キャベツ君も何からの形で関わっていたり…?
「私は家庭教師できるような年齢ではありませんし、家庭教師に向いた性格とも思えませんが…」
「いや、端的に言えば、セレナお嬢様とデュエルしてもらえればそれでいい。屋敷では一番強い私でも全く歯が立たなくてな。今回、大会に出た理由は強いデュエリストを探すことなのだ」
相変わらずのデュエル脳なんですねぇ。そして、相変わらずセレナ関連で苦労しているなバレット。アニメだとそこそこ仲が良さそうに見えたけど、今回もそんな感じかな?
「デュエルするだけでいいのであれば…いいですよ」
「本当か!助かるぞ!」
先ほどまでの戦士の顔と違い、子供を持つ親のような表情になるバレット。うん、どうやらいい関係を築けているみたいだな。
そう話が纏まったところで、お互いの連絡先を交換し、ついでにハノイの仮面を外して自己紹介を済ませておき、家庭教師に訪れる日を決めた後、それぞれの帰途についた…。
~~~
<???視点>
クロトがバレットから家庭教師の話を持ち掛けれらる数十分前、海外のとある倉庫内にて…。
「強力なシンクロ召喚反応…検知。場所…前回と同じく日本。…調査…開始」
とある人物が何らかの目的のために動き出していた…。
精霊界での修行により、どんどん逸般人へと成長していくオリ主。身体能力だけでもそろそろ満足同盟に追い付くくらいの性能になりつつあります。オカルトパワー対策の魔術もそこそこ充実してきているので、今でもユベルの謎パワーによる一撃分くらいならなんとか耐えられるくらいです。
いくらオリ主が【カオス】を使ったとはいえ、バレットの【獣闘機】デッキは、もう少しカードが追加されないと【鉄鎖の獣闘機勲章】と【紅鎖の獣闘機勲章】以外の使い道が思いつかないです。というかこの二つだけ凄く強いですよね。
柚子シリーズの一人、セレナさんは次回登場。ポジションは深窓の令嬢と言った感じですが、中身は…。
オリ主が調子に乗って強力なシンクロモンスターを使えば使うほど、未来組からの脅威は迫ってきます。あと二回くらい使えば居場所と素顔を特定されそうですね。
次回の更新は12/16(水) AM8:00予定です。
四季式様、Skazka Priskazka様、gsころりん様、paddy様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。
未完の本作の今後の扱いについて
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全削除でOK
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チラ裏に移動でOK
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どちらでもOK