【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
デュエルアカデミアに監禁されておらず、ごく一般的な深窓の令嬢な彼女は現在どんな状態なのか…。
2021/6/14 誤記修正ついでに表記方法を最新のフォーマットに統一しました。
小学校5年生の夏休み初日。孤児院のリビングで俺達は先日公開されたリミットレギュレーションを確認していた。
<禁止カード>
【強奪】 New!
【洗脳-ブレインコントロール】 New!
【蝶の短剣-エルマ】 New!
【生還の宝札】 New!
<制限カード>
【封印されしエクゾディア】 New!
【封印されし者の左足】 New!
【封印されし者の左腕】 New!
【封印されし者の右足】 New!
【封印されし者の右腕】 New!
【混沌帝龍-終焉の使者-】 New!
【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】 New!
【闇の仮面】 New!
【悪夢の蜃気楼】 New!
【未来融合-フューチャー・フュージョン】 New!
<エラッタ(OCG順守)>
【クリッター】 New!
【黒き森のウィッチ】 New!
「ようやくエクゾディアが封印されたか。これでしばらくは先攻エクゾディアを見なくて済みそうだ」
「クリッターとウィッチもフィールドから送られた場合のみになったな。それでも【苦渋の選択】が生き残ってる理由はわかんねーな」
「エルマと宝札も無事に収容されたみたいね。【闇の仮面】は何をしたのかしら?」
「【悪夢の蜃気楼】や【未来融合-フューチャー・フュージョン】は流石に危険度が伝わっただろうけど、【カオス】の封印が早いな…」
コナミやユーゴ、リンはそれぞれ苦い思い出のあるカードが禁止カード指定にされたことに安堵しているようだ。
カオス・ソルジャーに関してはアニメGXでも禁止指定を受けているカードだって三沢が発言していたし、元々目を付けられていたんだろう。だが制限ならまだ使えそうだな。
「さて、そろそろ行ってくる」
「家庭教師のバイトだっけ?お土産よろしく~」
「よろしく~」
「車に気を付けてね」
「りょ~かい~」
コナミ達に一言声を掛けてから見送られてからリビングを出て玄関で靴を履いていると、休憩するために教会の方から孤児院へと移動してきたらしいシスターに声を掛けられた。
「葉月家のお屋敷に行くんでしょう?」
「あぁ、そうだよ」
「葉月家の当主と奥方は数年前から海外で仕事をしているらしくて、今住んでいるのは執事と使用人以外だと一人娘だったセレナお嬢様だけみたいよ」
「マジか、初耳なんだけど」
バレットさん、そういう地雷発言になりそうな事情はは事前に教えておいて欲しかったよ。
報連相って大事だと思わない?いや、彼と俺は別に上司と部下の関係じゃないけどね?
「セレナお嬢様とは一度会ったことがあるわ。気難しいけれど根は優しい娘さんよ。寂しくしているだろうから仲良くしてあげてね?」
「あ~、善処はするよ」
仲良くねぇ。俺ってそんなにコミニュケーション能力は高くないから自信ないぞ…。
いきなり大きく上がったハードルに内心溜息をつきながら、リュックを背負って葉月家のお屋敷へと徒歩で向かった。
~~~
炎天下の中を孤児院から徒歩15分ほど歩いて葉月家のお屋敷に辿り着いた。暑い…早く中に入れてくれ。
通っている小学校がいくつか入りそうな広さの敷地を持つその屋敷の門の前には、直立不動のバレットが居た。
真夏の炎天下委の下で棒立ちとか、熱射病にならないのかな?
「おぉ、クロトか。待っていたぞ。よく来てくれたな。さぁ、中に入ってくれ」
「はい、お邪魔しま~す」
門を潜ってから約5分ほど歩いた先に、これまた通っている小学校とほぼ変わらないくらいのお屋敷に着いた。
今更だが、狭い島国の日本にこんな家が存在しているのが驚きだ。まるでアニメやゲームだな。あっ、そう言う世界だったわここ。
「おや、バレットさん。お疲れ様です…そちらの少年は?」
「お疲れ様だ、メイド長。彼は白河クロト。今回、お嬢様の家庭教師役として屋敷に招いたのだ」
「あぁ…なるほど…」
「は、初めまして。白河クロトです」
屋敷に入ると、バレットさんがメイド服を着た高齢の女性と話していた。この玄関を掃除していたこの屋敷のメイド長らしい。
なにやら鋭い視線を送られたのでとりあえず挨拶と会釈だけしておいた。対応はこれであっているのだろうか?
「セレナお嬢様なら今は自室にいらっしゃいます」
「ふむ?お嬢様が部屋から抜け出していないとは珍しいこともあるものだな」
「いえ、先ほどまで抜け出していたので先ほど私が捕まえて部屋に連れ戻しておきました」
この世界のセレナもなかなかアグレッシブな性格の様だ。アニメArc-Vだと次元を超えて脱走したりしていたよな。
玄関から見えていたアーチ状の階段を上ってからまた数分ほど歩いていると、他の部屋より少し大きめな扉が見えてきた。その扉には『控えろバレット』と殴り書かれた紙が貼り付けてある。
危うく吹きそうになったぞ。こちらの腹筋への先制攻撃は止めて欲しいな。
「セレナお嬢様、バレットです」
「控えろバレット。私は今忙しい」
「先日お話しした家庭教師を連れて参りました」
「…ふむ、そうか。なら入っていいぞ」
話が終わってバレットにより部屋の扉が開かれると、そこには黄色のリボンで長い青紫の髪をポニーテールにした黒いTシャツに白い短パン、その上に赤いジャケットを着たセレナお嬢様と思われる少女が、何故か腕を組んで仁王立ちしていた。
少々幼さがあるがまんまアニメArc-Vのセレナだな。
「よく来たな、白河クロトとやら!わざわざ遠くから私に叩きのめされに来たらしいな!」
「初めまして葉月セレナ様。白河クロトと申します」
こちらへ人差し指を向け、いきなり叩きのめす宣言を繰り出すセレナに対し、俺は大人の対応を返して見せた。子供相手に大人げない挨拶はしないんだぜ。
俺達が挨拶を交わす頃にはいつの間にかバレットはセレナの部屋から退出していた。控えたなバレット。
「ふん、敬語は止せ。様付けもやめろ。お前の方が年上だろう」
「じゃあ、そうさせてもらおうかな、セレナ」
セレナ本人から許可が出たのでため口で話すことにした。一応、家庭教師となるらしいが同年代に敬語とかモヤモヤするから助かるわ。
そして、俺がそう言い終わる頃には、セレナは口元を楽しそうに歪ませながらデュエルディスクを構えていた。う~ん、この脳筋。
「ふふっ、これ以上の能書きは良い。あとはお前のデュエルで語れ!」
「実に分かりやすくていいな。それでは、対戦、よろしくお願いいたします」
挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
「「デュエル!」」
◆クロト LP:4000、手札:5枚。
VS
◆セレナ LP:4000、手札:5枚。
「先攻は私が貰う!私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
セレナ 手札:5→6枚。
「私は手札から【月光黒羊】を墓地に送って効果発動!デッキから【融合】1枚を手札に加える」
セレナ 手札:6→5→6枚。
【月光黒羊】
効果モンスター
星2/闇属性/獣戦士族/攻 100/守 600
(1):このカードを手札から捨て、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●「月光黒羊」以外の自分の墓地の「ムーンライト」モンスター1体を選んで手札に加える。
●デッキから「融合」1枚を手札に加える。
(2):このカードが融合召喚の素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。「月光黒羊」以外の、自分のエクストラデッキの表側表示の「ムーンライト」Pモンスターまたは自分の墓地の「ムーンライト」モンスター1体を選んで手札に加える。
「私は【月光白兎】を通常召喚!」
セレナ 手札:6→5枚。
<セレナのフィールド>
月光白兎 ★2 ATK800
【月光白兎】
効果モンスター
星2/闇属性/獣戦士族/攻 800/守 800
(1):このカードが召喚に成功した時、「月光白兎」以外の自分の墓地の「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの「ムーンライト」カードの数まで、相手フィールドの魔法・罠カードを対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。
「【月光白兎】の効果発動!墓地の【月光黒羊】を特殊召喚!」
<セレナのフィールド>
月光白兎 ★2 ATK800
月光黒羊 ★2 DEF600
「更に手札から【融合】発動!フィールドの【月光白兎】と【月光黒羊】を融合!」
セレナ 手札:5→4枚。
おぉっ、アークファイブの融合召喚特有の胸の前で手を合わせるポーズだ!アークファイブ次元の出身者はみんなやるんだな!
「現れ出でよ!月明かりに舞い踊る美しき野獣!【月光舞猫姫】!」
月の光の下に赤い髪と踊り子のような衣装を纏う猫のような獣人が現れる。
<セレナのフィールド>
月光舞猫姫 ★7 ATK2400
【月光舞猫姫】
融合・効果モンスター
星7/闇属性/獣戦士族/攻2400/守2000
「ムーンライト」モンスター×2
(1):このカードは戦闘では破壊されない。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズ1にこのカード以外の自分フィールドの「ムーンライト」モンスター1体をリリースして発動できる。このターン、相手モンスターはそれぞれ1度だけ戦闘では破壊されず、このカードは全ての相手モンスターに2回ずつ攻撃できる。
(3):このカードの攻撃宣言時に発動する。相手に100ダメージを与える。
なかなか強いな。この世界のこの時代では破格の融合モンスターだ。
「そして【月光黒羊】は融合素材となったことで墓地から手札に戻る、か」
「良く知っているな、その通りだ!」
セレナ 手札:4→5枚。
何で融合召喚しておいて手札が1枚しか減っていないんだか。融合体もシンプルに強い。月光(ムーンライト)は良いテーマだな。
「私はこれでターンエンドだ!」
「えっ?」
◆クロト LP:4000、手札:5枚。
VS
◆セレナ LP:4000、手札:5枚。
<セレナのフィールド>
月光舞猫姫 ★7 ATK2400
えぇ…手札5枚あって伏せカード無し?【月光舞猫姫】は確かに攻撃面で強いモンスターだが、現状は何かの耐性を持っているわけでも妨害効果があるわけでもない。
一体何を考えているんだ…?
「何をしている?お前のターンだぞ?」
「あ、あぁ、すまん。俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
クロト 手札:5→6枚。
「俺は手札より【ゼンマイマジシャン】を通常召喚」
クロト 手札:6→5枚。
<クロトのフィールド>
ゼンマイマジシャン ★4 ATK600
【ゼンマイマジシャン】
効果モンスター
星4/炎属性/魔法使い族/攻 600/守1800
「ゼンマイマジシャン」以外の「ゼンマイ」と名のついたモンスターの効果が発動した場合、自分のデッキから「ゼンマイ」と名のついたレベル4以下のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。
「ここで手札の【ゼンマイシャーク】を自身の効果により特殊召喚する」
<クロトのフィールド>
ゼンマイマジシャン ★4 ATK600
ゼンマイシャーク ★4 DEF1300
【ゼンマイシャーク】
効果モンスター
星4/水属性/魚族/攻1500/守1300
(1):自分フィールドに「ゼンマイ」モンスターが召喚・特殊召喚された時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカードのレベルをターン終了時まで1つ上げる。
●このカードのレベルをターン終了時まで1つ下げる。
「【ゼンマイシャーク】の効果が発動したことにより【ゼンマイマジシャン】の効果発動、デッキから2体目の【ゼンマイマジシャン】を守備表示で特殊召喚する」
<クロトのフィールド>
ゼンマイマジシャン ★4 ATK600 ※効果使用済
ゼンマイシャーク ★4 DEF1300
ゼンマイマジシャン ★4 DEF1800
「なかなかの展開力だな!」
「ありがと。【ゼンマイシャーク】効果発動、自身のレベルを1つ下げて3にする」
<クロトのフィールド>
ゼンマイマジシャン ★4 ATK600 ※効果使用済
ゼンマイシャーク ★4→3 DEF1300 ※効果使用済
ゼンマイマジシャン ★4 DEF1800
【ゼンマイシャーク】の効果が発動したことにより2体目の【ゼンマイマジシャン】効果発動、デッキから【ゼンマイネズミ】を守備表示で特殊召喚する」
<クロトのフィールド>
ゼンマイマジシャン ★4 ATK600 ※効果使用済
ゼンマイシャーク ★3 DEF1300 ※効果使用済
ゼンマイマジシャン ★4 DEF1800 ※効果使用済
ゼンマイネズミ ★3 DEF600
【ゼンマイネズミ】
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻 600/守 600
自分のメインフェイズ時に発動できる。
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードを表側守備表示に変更し、自分の墓地の「ゼンマイ」と名のついたモンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚する。
この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。
「まだまだ行くよ。レベル4の【ゼンマイマジシャン】の2体でオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!ランク4【フォトン・バタフライ・アサシン】!」
<クロトのフィールド>
フォトン・バタフライアサシン ☆4 ATK2100 ORU:2
ゼンマイシャーク ★3 DEF1300 ※効果使用済
ゼンマイネズミ ★3 DEF600
【フォトン・バタフライ・アサシン】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻2100/守1800
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールド上に守備表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを表側攻撃表示にし、その攻撃力を600ポイントダウンする。
「エクシーズ召喚!?なんだかよく分からないが、どんどんモンスターが出てくるな!」
「【フォトン・バタフライ・アサシン】の効果発動、ORUを1つ使い、【ゼンマイネズミ】を攻撃表示にしてその攻撃力を600ポイントダウンする!」
フォトン・バタフライアサシン ORU:2→1
<クロトのフィールド>
フォトン・バタフライアサシン ☆4 ATK2100 ORU:1 ※効果使用済
ゼンマイシャーク ★3 DEF1300 ※効果使用済
ゼンマイネズミ ★3 DEF600→ATK600→0
「自分のモンスターの攻撃力を下げる?何の意味があるんだ?」
「更に!ここで【ゼンマイネズミ】効果発動、自身を守備表示にして墓地から【ゼンマイマジシャン】を特殊召喚する!」
<クロトのフィールド>
フォトン・バタフライアサシン ☆4 ATK2100 ORU:1 ※効果使用済
ゼンマイシャーク ★3 DEF1300 ※効果使用済
ゼンマイネズミ ★3 DEF600 ※効果使用済
ゼンマイマジシャン ★4 DEF1800
「更に更に!レベル3となっている【ゼンマイシャーク】と【ゼンマイネズミ】の2体でオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!ランク3【発条空母ゼンマイティ】!」
<クロトのフィールド>
フォトン・バタフライアサシン ☆4 ATK2100 ORU:1 ※効果使用済
発条空母ゼンマイティ ☆3 ATK1500 ORU:2
ゼンマイマジシャン ★4 DEF1800
【発条空母ゼンマイティ】
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/機械族/攻1500/守1500
レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。手札・デッキから「ゼンマイ」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):フィールドの表側表示の「ゼンマイ」モンスターが戦闘以外で破壊され自分の墓地へ送られた時、このカードのX素材を1つ取り除き、その「ゼンマイ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
「またエクシーズ召喚!?」
「【発条空母ゼンマイティ】の効果発動、ORUを1つ使い、デッキから【ゼンマイシャーク】を特殊召喚する!」
発条空母ゼンマイティ ORU:2→1
<クロトのフィールド>
フォトン・バタフライアサシン ☆4 ATK2100 ORU:1 ※効果使用済
発条空母ゼンマイティ ☆3 ATK1500 ORU:1 ※効果使用済
ゼンマイマジシャン ★4 DEF1800
ゼンマイシャーク ★4 DEF1300
「「ゼンマイ」の効果が発動したことにより墓地から蘇生させた【ゼンマイマジシャン】効果発動、デッキから【ゼンマイシャーク】を守備表示で特殊召喚する」
<クロトのフィールド>
フォトン・バタフライアサシン ☆4 ATK2100 ORU:1 ※効果使用済
発条空母ゼンマイティ ☆3 ATK1500 ORU:1 ※効果使用済
ゼンマイマジシャン ★4 DEF1800 ※効果使用済
ゼンマイシャーク ★4 DEF1300
ゼンマイシャーク ★4 ATK1500
「もう訳が分からないぞ!」
「これで最後だから頑張って!レベル4の【ゼンマイシャーク】と【ゼンマイマジシャン】の2体でオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!ランク4【鳥銃士カステル】!」
<クロトのフィールド>
フォトン・バタフライアサシン ☆4 ATK2100 ORU:1 ※効果使用済
発条空母ゼンマイティ ☆3 ATK1500 ORU:1 ※効果使用済
鳥銃士カステル ☆4 ATK2000 ORU:2
ゼンマイシャーク ★4 ATK1500
【鳥銃士カステル】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/鳥獣族/攻2000/守1500
レベル4モンスター×2
「鳥銃士カステル」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。
(2):このカードのX素材を2つ取り除き、このカード以外のフィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。
「そして【鳥銃士カステル】の効果発動、ORUを2つ使い、セレナの【月光舞猫姫】をEXデッキに戻す」
鳥銃士カステル ORU:2→0
<クロトのフィールド>
フォトン・バタフライアサシン ☆4 ATK2100 ORU:1
発条空母ゼンマイティ ☆3 ATK1500 ORU:1
鳥銃士カステル ☆4 ATK2000 ORU:0
ゼンマイシャーク ★4 ATK1500
<セレナのフィールド>
無し
「よく分からないうちに私の【月光舞猫姫】が居なくなってしまったぞ!?」
「とりあえずこれでいいかな。バトルフェイズに移行。【鳥銃士カステル】でダイレクトアタック!」
鳥銃士カステル ATK2000
「うわぁっ!」
セレナ LP4000 → 2000
「続けて【フォトン・バタフライアサシン】でダイレクトアタック!これでフィニッシュだ!」
フォトン・バタフライアサシン ATK2100
「うわぁぁぁぁっ!」
セレナ LP2000 → 0
「負けた…。なんだかよく分からないうちに負けた…」
「対戦、ありがとうございました」
~~~
デュエル後、先ほどのセレナの行動に違和感を覚えて考え事をしていた俺に、セレナは楽しそうに笑いながら話しかけてきた。
「やはりデュエルは楽しいな!あんなにモンスターが出たり消えたりするのは初めて見たぞ!もう一度やろう!」
「それはいいけど…セレナ、デッキを見せて貰ってもいいかな?」
「いいぞ!だけどクロトのデッキも見せてくれないとダメだぞ!」
「じゃあ、はい」
「おぉ、これがさっきのデッキか!おぉ~!」
先ほど俺が使った【ゼンマイ】デッキをEXデッキごとセレナに渡し、代わりにセレナのデッキを預かってデッキ構成を確認する。
なぁにこれぇ。
「セレナ、デッキの中に【月光】モンスターと【融合】魔法カードしか見当たらないんだけど、他の魔法カードや罠カードは入れないのかい?」
「罠カード?なんだそれは?…おぉ!クロトのデッキになにやらピンク色のカードがあるぞ!なんだこれは!」
おいバレットォォォ!お前、セレナが仕える主だからってワザと負けていやがったなぁ!なんで罠カードすら知らないんだよぉ!
~~~
「すまんなクロト。良かれと思ってやったことなんだが…」
「その言葉を聞いて安心できるデュエリストは居ないんだよ!…まぁ、いいや。もしかして家庭教師ってこういう意味か?」
「実はその通りだ。我々が教えようとするとセレナお嬢様はあまりいい顔をされないからな」
「クロト、話は終わったか?そろそりもう一戦しよう!」
申し訳なさそうな表情のバレット、嬉しそうにデュエルディスクを構えるセレナ。頭を抱える俺。
仕方ない。一度受けた依頼だし、ここに来た本来の目的である家庭教師のお仕事をのんびりやるとしますか。
~10分後~
「おいクロト!この【マシュマロン】って奴は戦闘で破壊できないぞ?どうやって倒すんだ?」
「あぁ、それはセレナの手札にある魔法カード【地割れ】を使って戦闘ではなく効果破壊をすればいいんだよ」
「なるほど!」
~20分後~
「なぁクロト!この永続魔法【レベル制限B地区】ってカードのせいでフィールド上のレベル4以上のモンスターは守備表示になってしまって攻撃表示に出来ないぞ?」
「あぁ、それはセレナの手札にある速攻魔法カード【サイクロン】を使って破壊するか、レベルを持たないエクシーズモンスターを使えばいいんだよ」
「なるほどー!」
~30分後~
「なぁなぁクロト!この永続罠【グラヴィティ・バインド-超重力の網-】があるとフィールド上のレベル4以上のモンスターは攻撃できないから、【サイクロン】を使えばいいんだよな?」
「本来はそれで突破できるんだけど、隣にある永続罠【王宮の勅命】があるから魔法の効果は無効化されるんだ。だから、それはセレナの手札にある【賢者ケイローン】を召喚してモンスター効果で破壊するか、レベルを持たないエクシーズモンスターを使えばいいんだよ」
「なるほどー!!」
~1時間後~
「なぁなぁクロト!モンスターで攻撃した時に相手が【万能地雷グレイモヤ】を発動した後に【サイクロン】で【万能地雷グレイモヤ】を破壊してもなんで意味がないんだ?」
「あぁ、それは【サイクロン】は魔法罠ゾーンのカードを破壊することが出来るけど、効果を無効にすることはできないからだよ。ロケットランチャーと放った敵を爆☆殺しても、発射されたロケット弾は飛んでくるだろう?」
「なるほどー!じゃあ魔法罠ゾーンで残って効果を発揮し続ける永続魔法や永続罠なら【サイクロン】で破壊すれば効果を発揮させずに済むんだな!」
「そうそう」
~1時間半後~
「なぁなぁクロト!この魔法カード【強欲で金満な壺】って、使いづらくないか?自分メインフェイズ1開始時にしか使えずに、その後はカードの効果でドローできないんだろ?」
「あぁ、それは同意だな。確かに手札枚数は増えるけど、壺を使ったことを忘れがちになるからその後にカード効果でドローしそうになる」
「だよなー。まさかわざわざメインフェイズ1開始時にしか使えないって書いてあるのに、ターンの途中に使う奴とかも居そうだよなー」
「HAHAHA!そうだな!そんな奴もいるかもな!」
~2時間後~
「なぁなぁクロト!この魔法カード【天使の施し】って、3枚ドローして2枚捨てるだろ?天使の施しの分を考えると3:3交換になるから意味ないんじゃないか?」
「あぁ、それは確かに手札枚数は増えないけど、今の手札からドローした3枚ドローして、その中から不要なカードを墓地に送れるから、手札損失のない手札交換カードになるんだよ」
「なるほどー!この効果で墓地にカードを送る時、墓地に送ることで発動するカードや、後で墓地から発動できるカードを送っておくのもいいんだな!」
「そうそう」
~3時間後~
「私は速攻魔法【ツインツイスター】発動!クロトの伏せカードを破壊する!」
「げっ!【聖なるバリア -ミラーフォース-】と【グラヴィティ・バインド-超重力の網-】が!」
「何だミラフォか。でもこれで伏せカードは無いな…いや待てよ。手札から魔法カード【魂の解放】発動!クロトの墓地の【超電磁タートル】と【虹クリボー】を除外!」
「げげっ!さっきのターンで使った【手札断殺】で墓地に落とした【超電磁タートル】に気付いていたか!」
「手札は…なし。ならこれで終わりだな!【月光舞獅子姫】でダイレクトアタック!」
「ぐわぁぁぁっ!」
クロト LP3000 → 0
「よぉし!勝ったぞ!」
「お見事です!セレナお嬢様!」
「数時間前まで罠カードの存在すら知らなかった年下の娘にパーフェクト負けした…嘘だろ?」
~数時間後~
最初のデュエルが終わってから、俺はセレナとデュエルをしながら魔法・罠カードの使い方や融合以外のEXデッキのモンスターについての解説を行った。
彼女は非常に物覚えが良くこちらの知識をスポンジのように吸収していき、あっという間に俺を打倒するほどの腕前となってしまった。
彼女の才能とその成長スピードに教える喜びとわずかながらの嫉妬を覚えながらもデュエルを続けていると、ふと日が暮れていたことに気付いた。
「今日は楽しかったぞ!クロト!またデュエルしような!」
「あぁ、今度来るときは友達も連れてくるよ。色んな人たちとデュエルした方が勉強になるからね」
流石にそろそろ帰ることにした俺は、セレナと今後のことについて話していた。
最低限の知識は得た彼女に足りないものと言えば経験だ。幸い、俺の周りには同年代でもとびぬけて強い子たちがいるからね。
ほぼ初心者の彼女の相手には荷が重いかも知れないが、彼女ならばその分早く成長できると睨んでいる。
「楽しみだな!…そう言えば、さっきのカード、本当に貰っていいのか?」
「いいよ。俺が持っていても使わないだろうし、プレゼントするさ」
「そうか。なら大切に使わせてもらおう」
「そうしてくれ」
色々と教えている最中でセレナには【月光】テーマのカードや獣戦士族のサポートカードを多く渡しておいた。
揚力の良い彼女はそれらのカードをあっという間に使いこなすようになり、そのおかげで結構負けたが家庭教師と言うのはそう言う者だろうと納得することにした。
「じゃあ、またなクロト!」
「あぁ、セレナもな」
今度来るときはユーゴ君やリンちゃん、ついでにコナミも連れてこよう。セレナは世間知らずのお嬢様っぽいところがあるが、決してコミニュティ能力が低いわけではない。
同年代かつ同性のリンちゃん相手ならきっと友達になったできるだろう。上手く行けばユーゴやコナミとも友達になり、より一層デュエリストとして、何より人として成長できるだろう。
そんなことを考えながら、俺はセレナと別れて帰路に着いた。
リミットレギュレーション更新です。主に【エクゾディア】の規制ですね。【カオス】は禁止ではないのでまだ時々使われます。最終的にはあの2枚は禁止になりますけどね。
世間知らずに拍車のかかったセレナちゃんでした。アニメ時よりもかなり素直な性格です。そして、元々のポテンシャルの高い娘と【月光】と言う殺意高めなデッキなので、知識をスポンジのように吸収していくと、アッサリとオリ主を撃破できました。オリ主くんさぁ。【ゼンマイ】使ってほぼ素人に負けるとか…恥ずかしくないの?
次回の更新は12/19(土) AM6:00予定です。
四季式様、gsころりん様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。
未完の本作の今後の扱いについて
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全削除でOK
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チラ裏に移動でOK
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どちらでもOK