【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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忘れた頃にまたやってくるエクゾディア無双。

そして、DM世代の凡骨ことあの人が登場します。


第三十六話 エクゾディア4

小学校5年生で最後の授業が終わり、明日からは春休みだ。鈴木、佐藤、田中の3人は一緒に何処かへ遊びに行ったようだ。

 

 

Dr.ドクトルとジャン・ミシェル・ロジェの一味については、現在も潜伏場所を調査しているそうだが、日本どころか海外でもオベリスクフォースの姿が見かけられるようになったらしく、LDSやリアルソリッドビジョン研究所の面々も調査が難航しているとぼやいていた。

 

時間が経てば経つほどに行方不明事件が起こり、事件が起こるたびに敵組織のデュエリストが増えていく図式になっている為、早めに見つかって欲しいところである。…俺?俺が世界中に散らばる犯罪組織の調査に役立つとは思えないなぁ。

 

 

と言うわけで、俺に出来ることと言えばと言うことで、今日もこうしていつもの通り精霊界での修行を行っているわけだ。今はすっかり顔なじみとなった村の手伝いをしている。

 

「バニー!」

 

「ん?なんだバニーラ?またニンジンを探すのを手伝って欲しいのか?」

 

「バニニー!」

 

「違うのか?スマンが俺にはお前の言葉は分からないんだよなぁ。キーメイス、バニーラはなんて言っているんだ?」

 

「えっとね~『どうしてクロトには精霊が付いていないの?』だってさ。そう言えばどうして?」

 

いつものように村の近くにある森から果物や木の実を見つけて村まで運んでいる最中に、バニーラとキーメイスにそんな質問を受けた。いや、なんでって言われてもな…。

 

「分からないな。逆に聞きたいんだが、精霊ってそんなに簡単に人に付くものなのか?」

 

「バニー!」

 

「うん。人間界でデュエリストがデッキに入れて長くそのカードを大切に使っていると、そのカードに対応した精霊が自然に宿るんだ。他には、元々力の強い精霊が人間界のカードに自分から宿ることもあるんだって!」

 

そういうものなのか。前者が遊戯のクリボーやヨハンの宝玉獣、後者がユベル、例外として井戸の底に眠るオジャマトリオなのかな?

 

「へー。それなら納得だな。俺ってあんまり特定のデッキを使ったりしないからな」

 

「バニニー!」

 

「そうなんだ。それでね?バニーラが自分の精霊のカードをクロトにあげたいってさ。せっかくだからボクのカードもあげるよ」

 

そういうとバニーラとキーメイスは自身の精霊のカードを手渡してくる。精霊界に行き来できる人間なんて珍しいわけだし、これも例外枠なんだろうな。何にしてもありがたいな。

 

「おぉ、ありがとな」

 

そんな話をしながら村に帰って果物と木の実を村の皆に配っていると、話を聞きつけたワイト、プチリュウ、メカレオンが自身のカードを渡してくれた。

 

魔力の修行が目的で精霊界で色々な手伝いをしてきたが、こういう純粋な好意はとても嬉しいものだ。ちなみに、今の俺の魔力ではレベル3までのモンスターカードしか上手く扱うことが出来なかった。まだまだ先は長いなぁ。

 

 

~~~

 

 

春休みも終盤になった頃、俺はいつものようにハノイスタイルでデュエル大会に参加していた。

 

「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」

 

対戦コートに入り、対戦相手の筋肉ムキムキの半裸のオッサンと対峙した。服着ろよ。

 

「人もモンスターも戦い鍛えればどこまでも強くなる!オレはそんな鍛え抜かれた戦士族モンスターと共に生きてきた!そして、これからもな!」

 

あぁ、またロールプレイの人か。流行っているのかな?なんで半裸なんだ?だれも止めなかったんだろうか…とりあえず、この人はキンニクと呼ぼう。

 

「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは決勝戦、開始して下さい」

 

大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!

 

「ハノイよ…!オレたちのスーパーパワーを受けてみるがいい!ウー!ハーッ!」

 

「「対戦、よろしくお願いいたします」」

 

挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

ハノイの騎士(クロト) LP:4000

 

VS

 

キンニク LP:4000

 

「先攻はオレが貰う!オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

キンニク 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から【増援】発動!デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。オレはデッキから【ゴブリンドバーグ】を手札に加える!」

キンニク 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から【ゴブリンドバーグ】を通常召喚!このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。この効果を発動した場合、このカードは守備表示になる。オレは手札から【投石部隊】を守備表示で特殊召喚する!」

キンニク 手札:4→3枚

 

<キンニクのフィールド>

ゴブリンドバーグ ★4 ATK1400

投石部隊 ★4 DEF2000

 

へぇ~、結構いいカード持ってるなぁ。この世界だとこんなカードも市場に出回っているんだな。似たような性能の【切り込み隊長】が居るわけだから不思議ではないのかな。

 

「オレは手札から【同胞の絆】発動!このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。2000LPを払い、自分フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じ種族・属性・レベルでカード名が異なるモンスター2体をデッキから特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。オレはレベル4地属性の【ゴブリンドバーグ】を対象とし、デッキから【ゴブリン穴埋め部隊】と【ゴブリン突撃部隊】」

キンニク LP:4000 → 2000、手札:2枚。

 

<キンニクのフィールド>

ゴブリンドバーグ ★4 ATK1400

投石部隊 ★4 DEF2000

ゴブリン穴埋め部隊 ★4 ATK1500

ゴブリン突撃部隊 ★4 ATK2300

 

レベル4のモンスターが4体、来るぞUMA!…なんてな。それにしても、【同胞の絆】も世の中に出回っているんだな。シンクロやエクシーズが流行りだしてくるとなかなか厄介なカードだよな。

 

「オレはカードを2枚伏せてターンエンドだ!」

キンニク 手札:1枚。

 

ハノイ  LP4000、モンスター:0、伏せカード:0、手札:5枚

キンニク LP2000、モンスター:4、伏せカード:2、手札:0枚

 

【ゴブリン突撃部隊】の火力に任せた戦術だと思うが、【投石部隊】を用意していることから戦闘耐性を持つモンスターはこちらで除去するんだろな。伏せカードは恐らく【同胞の絆】で消費したLPを回復する【ドレインシールド】などのLP回復手段か、魔法罠に対応するためのカウンター罠【マジック・ドレイン】辺りだろうか。

 

【ゴブリン突撃部隊】の攻撃力は今の時代だと多くの上級モンスターを上回る。アイツを最大限に利用しようとするなら、【最終突撃命令】や【スキルドレイン】辺りの可能性もあるか。

 

「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

ハノイ 手札:5→6枚。

 

「私は手札から通常魔法【ナイト・ショット】発動!相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。セットされたそのカードを破壊する。このカードの発動に対して相手は対象のカードを発動できない」

ハノイ 手札:5枚。

 

「ぬおっ!おのれぇ…」

キンニク 伏せカード:2→1

 

破壊したのは【王宮の号令】か。全てのリバース効果モンスターの発動と効果を無効にする効果だっけ?デッキ破壊を多用していた頃の俺のデッキならぶっ刺さっていたな。

 

「私は手札から通常魔法【ギャラクシー・サイクロン】発動!フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する」

ハノイ 手札:4枚。

 

「ぐぬぅっ!だが、破壊された【リ・バウンド】の効果発動!セットされたこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、デッキからカードを1枚ドローする」

キンニク 手札:0→1、伏せカード:1→0

 

除去したのはカウンター罠の【リ・バウンド】か。なかなか危なかったな。使用したのが【ハリケーン】だったら無効化されて逆にこちらがハンデスを受けていたところだ。1ドローを許してしまったがまだマシな方だろう。

 

「私は手札から通常魔法【天使の施し】発動。デッキからカードを3枚ドローして、2枚墓地に送る」

ハノイ 手札:3→6→4枚。

 

良し、ギリギリ揃ったな。

 

「私は手札から【王立魔法図書館】を通常召喚。このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大3つまで)。このカードの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。自分はデッキから1枚ドローする」

ハノイ 手札:3枚。

 

<ハノイのフィールド>

王立魔法図書館 ★4 ATK0

 

「ぬわっはっは!攻撃力0とは!鍛え方が足らんな!」

 

アンタには、柔よく剛を制すって言葉を教えてやろうじゃないか。

 

 

「私は、手札を2枚捨てて、通常魔法【魔法石の採掘】を発動。自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。私は墓地の【魔法石の採掘】を手札に戻す」

ハノイ 手札:2→0→1枚。

 

「【魔法石の採掘】のコストで墓地に送った【深淵の暗殺者】の効果発動。このカードが手札から墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するリバース効果モンスター1体を手札に戻す。私は【魔法石の採掘】のコストで墓地に送ったもう1枚の【深淵の暗殺者】を手札に戻す」

ハノイ 手札:1→2枚。

 

「【魔法石の採掘】のコストで墓地に送ったもう1枚の【深淵の暗殺者】の効果発動。このカードが手札から墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するリバース効果モンスター1体を手札に戻す。私は【魔法石の採掘】のコストで墓地に送った【深淵の暗殺者】を手札に戻す」

ハノイ 手札:2→3枚。

 

「魔法が発動したことにより、【王立魔法図書館】に魔力カウンターが1つ乗る」

ハノイ 手札:3枚。

王立魔法図書館 魔力カウンター:0→1

 

 

「私は、手札を2枚捨てて、通常魔法【魔法石の採掘】を発動。自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。私は墓地の【魔法石の採掘】を手札に戻す」

ハノイ 手札:2→0→1枚。

 

「【魔法石の採掘】のコストで墓地に送った【深淵の暗殺者】の効果発動。このカードが手札から墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するリバース効果モンスター1体を手札に戻す。私は【魔法石の採掘】のコストで墓地に送ったもう1枚の【深淵の暗殺者】を手札に戻す」

ハノイ 手札:1→2枚。

 

「【魔法石の採掘】のコストで墓地に送ったもう1枚の【深淵の暗殺者】の効果発動。このカードが手札から墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するリバース効果モンスター1体を手札に戻す。私は【魔法石の採掘】のコストで墓地に送った【深淵の暗殺者】を手札に戻す」

ハノイ 手札:2→3枚。

 

「魔法が発動したことにより、【王立魔法図書館】に魔力カウンターが1つ乗る」

ハノイ 手札:3枚。

王立魔法図書館 魔力カウンター:1→2

 

 

「私は、手札を2枚捨てて、通常魔法【魔法石の採掘】を発動。自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。私は墓地の【魔法石の採掘】を手札に戻す」

ハノイ 手札:2→0→1枚。

 

「【魔法石の採掘】のコストで墓地に送った【深淵の暗殺者】の効果発動。このカードが手札から墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するリバース効果モンスター1体を手札に戻す。私は【魔法石の採掘】のコストで墓地に送ったもう1枚の【深淵の暗殺者】を手札に戻す」

ハノイ 手札:1→2枚。

 

「【魔法石の採掘】のコストで墓地に送ったもう1枚の【深淵の暗殺者】の効果発動。このカードが手札から墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するリバース効果モンスター1体を手札に戻す。私は【魔法石の採掘】のコストで墓地に送った【深淵の暗殺者】を手札に戻す」

ハノイ 手札:2→3枚。

 

「魔法が発動したことにより、【王立魔法図書館】に魔力カウンターが1つ乗る。そして魔力カウンターを3つ取り除き、デッキからカードを1枚ドローする」

ハノイ 手札:3→4枚。

王立魔法図書館 魔力カウンター:2→3→0

 

 

「無限ループ…いや、無限ドローなのか!?」

 

 

はい。正解だ。ギア・フリードのエルマよりも手間と手札が多くかかるが、カード効果を柔軟に使えばこういうこともできるんだよ。ここからは少し長くなるから早送りだ。

 

 

~ループによるドロー15回目~

 

 

「【王立魔法図書館】の魔力カウンターを3つ取り除き、デッキからカードを1枚ドローする」

ハノイ 手札:17→18枚。

 

「むぅ…」

 

「待たせたな。終わったぞ。【封印されしエクゾディア】の5枚のエクゾディアパーツが全て手札に揃った!」

 

「エクゾディア…途中からそうではないかとは思っていたが…」

 

手札を公開し、エクゾディアパーツが全て揃っていることを相手に見せる。

 

「【封印されしエクゾディア】の5枚のエクゾディアパーツが全て手札に揃った瞬間、揃えたプレイヤーの特殊勝利が確定する。私の勝ちだ。さぁ現れよ【封印されしエクゾディア】!」

 

「お、おぉ…!」

 

俺の前に5つのカードが現れ、それぞれを光の線が結び、その中央から封印されしエクゾディアの上半身が現れる…!

 

「解き放て!怒りの業火 エクゾード・フレイム!!」

 

「ぬわぁぁぁぁぁっ!」

 

エクゾディアが放った膨大な熱量は会場全体を包み込み、対戦相手のフィールドのカードが全て破壊され、特殊勝利が確定する。

 

「負けた…か」

 

「「対戦、ありがとうございました」」

 

~~~

 

大会後、デュエル会場の通路を歩いていると、2人の男女に呼び止められた。またか…おや?この人たちは…。前世で何度も見たな。

 

「よぉっ!お前がハノイの騎士って奴か?」

 

「そうですね」

 

「初めまして」

 

溢れんばかりの笑顔で陽気に話しかけてくる金髪のに茶色の瞳で緑のジャケットを着た男性、10代前半の子供相手に丁寧な応対をする長めの茶髪に動きやすそうなピンクのシャツと短パンを履いた女性…恐らくは…。

 

「城之内克也さんとその妹の川井静香さんですか?」

 

「おうよ。羽蛾と竜崎の件で礼を言いたくてな。試合が終わるまで待ってたんだ」

 

「そうですか。しかし、特に礼を言われるようなことはしていませんよ」

 

まさか、本当にそれだけの理由でわざわざアマチュアの大会にやってきて、この時間まで待っていたのかこの2人は…。

 

「お兄ちゃん、そろそろ本題を言わないと」

 

「そうだな。なぁハノイ。竜崎とデュエルしたんだろ?」

 

「えぇ」

 

静香の言葉を聞き、本題を話し始めた城之内。あの、これから楽しいことが起こるぞ!って顔。デュエリスト特有の顔だよな。もうどんな話になるか大体想像がついてきたな。

 

「じゃぁさ、オレともデュエルしようぜ」

 

「いいですよ」

 

「やったねお兄ちゃん!」

 

「おぅ!言ってみるもんだな!ありがとよハノイ!」

 

そう言ってデュエルディスクを構える城之内と、通路の端に移動する静香。やる気満々って感じだ。せっかくだし、DM世代で神のカードと渡り合った実力を見せて貰おうかな。




オリ主も一応は主人公なので、精霊を付けてみました。バニーラは筆者の好みですが、他のチョイスは過去に登場した低レベルモンスターから適当に抜粋しました。

今回は【深淵の暗殺者】を大会で使うために【エクゾディア】にリターンしてきてもらいました。そろそろオリ主も大会に出る余裕がなくなってきているので、今後しばらくは大会でのデュエルは減ってくると思います。

アニメGXで遊戯と海馬は出たのに城之内出てなかったな、と思い出したので緊急参戦してもらいました。妹ちゃんはお付きです。何処までのカードプールで戦ってもらうかはまだ考えていません。

次回の更新は12/24(木) AM6:00予定です。

ストックが溜まってきたので、次回から1/3(日)までは毎日1話ずつAM6:00更新です。

戦車様、読み専マークII様、四季式様、Skazka Priskazka様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。

オリ主にヒロインは必要でしょうか?

  • 不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
  • いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
  • いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
  • いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
  • いる!オリ主ならハーレムを目指せ!
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