【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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今回は普通のモブ戦です。

そして普通の無限ループバーンです。


第四十一話 無限ループバーン2

翌日、とりあえずはまだ生きているようなのでまずはホッとした。また勝手に出てきていたバニーラに挨拶をして顔を洗い、朝食を作って食べながら昨日のことを考える。

 

昨日はイリアステルのレイン恵に発見されてしまったので、今後は確実に監視が付くだろう。面倒だなー。これからは町中でふと振り返ると物陰からチラッとゴースト(イリアステル製のアンドロイド)が見えちゃったりするのかな。嫌すぎる。

 

そもそも最悪のパターンだと物理的に排除されるかもしれないが、その時は全力で逃げよう。ただ、レイン恵一人に追い詰められていたので、なるべく逃げなければならない状況にはなってほしくないけどな。逃げ切れる自信がない。

 

昨日の深夜、世界が数秒歪んだように見える現象が起こり、もしやと思って今朝方に昨日の大会受付へ連絡してみたところ、俺の対戦相手の名前欄にレイン恵の名前はなく全く知らないオッサンの名前があった。デュエル内容も俺が【大寒波】と【ダーク・ダイブ・ボンバー】で後攻1ターンキルしたという内容に変更されていた。

 

恐らく、昨日の世界が歪む現象が過去改変時に起こるものなのだろう。それを俺が認識できたのは、俺が転生者だからなのか、オカルトパワーを身に付けたからなのか、あるいは別の要因なのかは分からない。もう分からないことだらけだった。

 

…さて、いつまでも過去のことをクヨクヨしていても仕方ないよな。気持ちを切り替えていこう。分かんねーことは考えても分かんねーんだよ!

 

 

今日で舞網市で開催されているデュエル大会『舞網チャンピオンシップ』は2日目を迎えており、ジュニア部門は昨日と今日で予選トーナメントが終わり、明日と明後日で決勝バトルロイヤルという日程だ、とリンが言っていた。

 

ちなみに昨日の予選は皆アッサリと勝ち上がったようだ。いくらデュエルが舞網市限定で流行しているアクションデュエルだからと言って、心身ともに優れる彼らが負ける相手が出てくるとは思えないのでそこまで意外でもないかな。

 

~~~

 

コナミたちを見送ってから数時間後、俺はいつものようにハノイスタイルでデュエル大会に参加していた。

 

「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」

 

対戦コートに入り、対戦相手の…腹出しノースリーブTシャツに、サスペンダー付きのショートパンツという露出度の高い服を着ている茶髪サイドポニーの少女と対峙していた。

 

「あのね君!デュエルモンスターズにもポリシーがあるやつだけがプロになれるの!あなたはデッキを組む時、何を考えてる?」

 

今度のロールプレイの人の元ネタは俺でも分かるぞ。完成度高いなおい。この世界って変に前世に近い部分があるから、販売会社は違うけどゲーム〇ーイとか、ポ〇モンのゲームあるんだよなぁ。

 

「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは決勝戦、開始して下さい」

 

大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!

 

「私のポリシーはね…水属性のモンスターで攻めて攻めて…攻めまくることよ!」

 

「「対戦、よろしくお願いいたします」」

 

挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

◆ハノイの騎士(クロト) LP:4000

 

VS

 

◆サイドポニー LP:4000

 

「先攻は私よ!私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行よ!」

サイドポニー 手札:5→6枚。

 

「私は手札から速攻魔法【手札断殺】を発動するわ!お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る。その後、それぞれデッキから2枚ドローするのよ!」

サイドポニー 手札:5→3→5枚。

ハノイ    手札:5→3→5枚。

 

「私は手札から永続魔法【水神の護符】発動するわ!このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の水属性モンスターは相手のカ-ドの効果では破壊されないわよ!発動後3回目の相手のエンドフェイズ時にこのカードは墓地へ送られるわ!」

サイドポニー 手札:4枚。

 

「私は手札からフィールド魔法【ウォーターワールド】を発動よ!フィールド上に表側表示で存在する水属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、守備力は400ポイントダウンする!」

サイドポニー 手札:3枚。

 

「私は手札から永続魔法【ウォーターハザード】を発動するわ!この効果は1ターンに1度しか使用できないけど、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札からレベル4以下の水属性モンスター1体を特殊召喚できるわ!」

サイドポニー 手札:2枚。

 

「【ウォーターハザード】の効果で、私は手札から【アビス・ソルジャー】を特殊召喚するわ!この子は1ターンに1度、手札から水属性モンスター1体を墓地へ捨て、フィールド上のカード1枚を選択して発動できで、選択したカードを持ち主の手札に戻すことが出来るわ!」

サイドポニー 手札:1枚。

 

<サイドポニー>

アビス・ソルジャー ★4 ATK1800 → 2300

 

「そして私は手札からモンスターを裏側守備表示で伏せるわ!」

サイドポニー 手札:0枚。

 

<サイドポニー>

アビス・ソルジャー ★4 ATK1800

伏せモンスター

 

「私はこれでターンエンドよ!」

サイドポニー 手札:0枚。

 

 

◆ハノイの騎士(クロト) LP:4000

 

VS

 

◆サイドポニー LP:4000、手札:0、伏せカード:0、永続魔法:2、フィールド魔法:1

 

<サイドポニー>

アビス・ソルジャー ★4 ATK2300

伏せモンスター

 

 

最初に墓地に送ったのは今は制限カードの【キラー・スネーク】か。少し攻撃寄りだけど、【アビスコントロール】なのかな?

 

攻めまくるデッキって言っていたとおり、フィールド魔法による攻撃力上昇、永続魔法による展開補助と破壊耐性付与だな。手札は次のターン以降は【キラー・スネーク】でコストを賄うんだろうけど、伏せカードが無いのはマズいんじゃないかな?

 

 

「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

ハノイ 手札:5→6枚。

 

「私は手札から魔法カード【おろかな埋葬】発動!デッキからモンスター1体を墓地へ送る。私は【アマゾネスの射手】を墓地に送る」

ハノイ 手札:5→6枚。

 

「私は手札から【おろかな副葬】を発動。このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。私はデッキから【神剣-フェニックスブレード】を墓地に落とす」

ハノイ 手札:5枚。

 

「私は手札から【終末の騎士】を召喚。このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。私はデッキから【混沌の黒魔術師】を墓地に送る」

ハノイ 手札:4枚。

 

<ハノイのフィールド>

終末の騎士 ★4 ATK1400

 

「私は手札から永続魔法【魔力倹約術】を発動。魔法カードを発動するために払うライフポイントが必要なくなる」

ハノイ 手札:3枚。永続魔法:1

 

「私は手札から【ソウル・チャージ】を発動。このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。自分の墓地のモンスターを任意の数だけ対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚し、自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000LPを失う。私は墓地の【アマゾネスの射手】と【混沌の黒魔術師】を特殊召喚し、ライフを1000×2、つまり2000LP失う」

ハノイ LP:4000 → 2000、手札:2枚。

 

【ソウル・チャージ】はライフポイントを失う効果だから、【魔力倹約術】ではコストの踏み倒しが出来ないんだよなぁ。

 

<ハノイのフィールド>

終末の騎士 ★4 ATK1400

アマゾネスの射手 ★4 ATK1400

混沌の黒魔術師 ★8 ATK2800

 

「【混沌の黒魔術師】が召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。私は墓地の【増援】を手札に加える」 ※エラッタ前

ハノイ 手札:2→3枚。

 

「先に【アマゾネスの射手】の効果を説明しておこう。このモンスターは自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。相手に1200ダメージを与える効果を持つ」

 

「そしてもう一つ、【神剣-フェニックスブレード】は、戦士族モンスターにのみ装備可能で、装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップする効果と、自分のメインフェイズ時、自分の墓地に存在する戦士族モンスター2体をゲームから除外する事で、このカードを自分の墓地から手札に加える効果を持つ」

 

最後に手札の【次元融合】の効果は、2000LPを払い。お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚する効果だ。 ※永続魔法【魔力倹約術】によりノーコスト。

 

 

さて、これで準備は整ったかな?

 

 

~無限ループ開始~

 

 

工程①

「私は【アマゾネスの射手】の効果発動!【混沌の黒魔術師】と【終末の騎士】を射出して相手に1200ダメージを与える」

 

「【混沌の黒魔術師】はフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される」

 

<ハノイのフィールド>

アマゾネスの射手 ★4 ATK1400

 

工程②

「私は手札の魔法カード【次元融合】発動!2000ライフポイントを払う。除外されている【混沌の黒魔術師】を特殊召喚する」

ハノイ 手札:3→2枚。

 

「【次元融合】発動に必要な『2000LPを払う』コストは、永続魔法【魔力倹約術】により不要となっている」

 

<ハノイのフィールド>

アマゾネスの射手 ★4 ATK1400

混沌の黒魔術師 ★8 ATK2800

 

「そして【混沌の黒魔術師】が特殊召喚されたことにより墓地から【次元融合】を手札に加える」 ※エラッタ前

ハノイ 手札:2→3枚。

 

工程③

「私は【アマゾネスの射手】の効果発動!【アマゾネスの射手】と【混沌の黒魔術師】を射出して相手に1200ダメージを与える」

 

「【混沌の黒魔術師】はフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される」

 

工程④

「私は墓地の【神剣-フェニックスブレード】の効果発動。【アマゾネスの射手】と【終末の騎士】を除外し、墓地の【神剣-フェニックスブレード】をサルベージする」

ハノイ 手札:3→4枚。

 

工程⑤

「私は手札の魔法カード【次元融合】発動!2000ライフポイントを払う。除外されている【アマゾネスの射手】と【終末の騎士】と【混沌の黒魔術師】を特殊召喚する」

ハノイ 手札:4→3枚。

 

「【次元融合】発動に必要な『2000LPを払う』コストは、永続魔法【魔力倹約術】により不要となっている」

 

<ハノイのフィールド>

終末の騎士 ★4 ATK1400

アマゾネスの射手 ★4 ATK1400

混沌の黒魔術師 ★8 ATK2800

 

「そして【混沌の黒魔術師】が特殊召喚されたことにより墓地から【次元融合】を手札に加える」 ※エラッタ前

ハノイ 手札:2→3枚。

 

「私は【神剣-フェニックスブレード】を【アマゾネスの射手】に装備する」 ※装備されている【アマゾネスの射手】が射出される工程③にて再び墓地に送られる。

 

<ハノイのフィールド>

アマゾネスの射手 ★4 ATK1400 → 1700

終末の騎士 ★4 ATK1400

混沌の黒魔術師 ★8 ATK2800

 

 

~ここより工程①に戻る~

 

「【アマゾネスの射手】の効果発動!」×5

 

「きゃぁぁぁっ!」

サイドポニー LP:4000 → 2800 → 1600 → 400 → 0

 

 

 

「うーん…!私の負けね!」

 

「「対戦、ありがとうございました」」

 

 

~~~

 

大会が終わったので孤児院へ帰ってニュース番組を見ていると、どうやら皆は全員が本選に出場が確定したらしい。

 

「バニー!」

 

「なんだバニーラ。ニンジンならさっきやっただろ…ん?」

 

バニーラをよく見たらニンジンの代わりに結構前に買った開閉式の携帯電話(ガラケー)を咥えていた。先端部にあるLEDが点滅していることから、メールを受信しているようだ、どうやら持ってきてくれたらしい。

 

バニーラを誉めてから携帯を受け取って開いて画面を開くとやはりいつくかメールが来ていた。メールはコナミ、ユーゴ、リン、セレナ、シスターからのようだな。

 

「…ん?」

 

メールの確認と返信を終えて携帯電話を仕舞おうとしたところ、着信があった。相手は…赤馬レイか。

 

「もしもし」

 

『もしもしクロト君!?そっちは無事!?』

 

随分と慌てた様子だ。どうやらよからぬことが起こっているらしい。今日は疲れたから早く寝たかったんだけどなぁ…。

 

「えぇ、無事ですよ。何かあったんですか?」

 

『さっきリアルソリッドビジョン研究所がオベリスクフォースと思われる集団に襲撃を受けたわ!なんとか私とランサーズで対応できたのだけれど、父が怪我をしてしまってね…』

 

この約1年間、国内の勢力は息を潜めていたはずだけれど、とうとう動き出したのか。

 

「分かりました。明日の朝、そちらに向かわせていただきます。詳しいお話はその時に聞きましょう」

 

『そうね…ごめんなさいね、貴方のような子供に頼りっきりになってしまって』

 

ホントな。苦労してそうな美人に頼られるのは悪い気はしないけど、命が掛かっているとなると悩みどころだ。

 

「そういうのは全部終わってから聞きますよ。では、おやすみなさい。良い夢を」

 

『えぇ、良い夢を。ごきげんよう』

 

そうして着信を切る。明日は柳さんの手伝いや鈴木たちとの用事があったんだが、流石にこれは無視できないか…。そう思うとしぶしぶ彼らに断りの連絡を入れ始めた…。




今回のデッキは【アーチャーブレード】と呼ばれるものです。

ダメージ源を【アマゾネスの射手】が稼ぎ、そのリリース要員を【神剣-フェニックスブレード】で除外し、【次元融合】を発動事ストを踏み倒しながら帰還させ、エラッタ前の【混沌の黒魔術師】で【次元融合】回収して再利用するデッキです。

そしてようやく今まで息を潜めていたオベリスクフォースがその姿を見せ始めました。LDSやリアルソリットビジョン研究主のランサーズの調査では、主力部隊は既に国外逃亡しており、国内に残る勢力はごくわずかだと思われていましたが…徐々にきな臭い空気になってきました。

四季式様、CHRONOS様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。

オリ主にヒロインは必要でしょうか?

  • 不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
  • いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
  • いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
  • いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
  • いる!オリ主ならハーレムを目指せ!
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