【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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万丈目の2戦目です。

1戦目で惨敗し、彼は一体何を思ったのか…。


第四十五話 万丈目(幼)2

小学校6年生の夏休みを利用した舞網チャンピオンシップから月日が経ち、春休みも終盤に差し掛かる頃、俺は郵便局からの帰り道である近所の駅前通りを歩いていた。

 

あれ以来、国内のオベリスクフォースは影を潜めているが、LDSやリアルソリッドビジョン研究所、ユーリの組織などが全力で捜索しており、そろそろ尻尾が掴めそうらしい。

 

一度洗脳されたと思われる人々は、特別な収容所に送られ、不自由な生活を送ることを余儀なくされている。洗脳を完全に解く方法が見つかっていないためだ。周囲の人間には行方不明と説明されているようだが、家族や恋人などの近しい人間のみ第三者立会いの下で面会を許されている。

 

おかげで、榊遊勝の面会に訪れる度に榊遊矢がハノイの騎士に向けるヘイトがとんでもないことになっているらしい。なんで俺やねん…。洗脳したのはオベリスクフォースだろう。恨む相手を間違えているぞ。と俺が言っても火に油を注ぐだけだろうしなぁ。

 

そうそう。この約半年間の間に、I2社経由で『ハノイの騎士』宛にプロリーグへの推薦状と、デュエルアカデミア中等部への推薦状が届いていたが、両方断った。

 

プロデュエリストになってもそうそう負けはしないだろうが、今後の行動がかなり制限されるだろう。デュエルアカデミア中等部への入学は、ハッキリ言って旨味がないと判断した。未だにアドバンス召喚、融合召喚、儀式召喚しか扱っていない時代遅れなデュエル授業とか、聞くに値しないと思ったからだ。

 

 

そんなことを考えると孤児院の近くまで戻ってきた。そして、世界の景色が歪む。これは、未来改編が起こる時の現象だな…。また何処かで未来が改変されたのだろう。…そして、気付いた。柳さんの服屋の隣に見慣れないカードショップが出来ていた。…今朝までこんなところにカードショップなんてなかったはずだ。嫌な予感がしつつも店を訪れてみると…。

 

「…いらっしゃいませ」

 

銀髪ショートの未来のアカデミアの制服を着た無表情の美少女がカウンターに座って挨拶を返してきた。

 

俺は全力で逃げだした。しかし、回り込まれてしまった!

 

~~~

 

「私は、貴方の監視者」

 

「監視者ねぇ…なんで俺なんて監視するんだか。身元バレを防ぐ為に変装してデュエル大会に出ていただけの一般人だろ?」

 

「ごく一般的な小学生が、私と並走出来るとは思えない」

 

結局、身体能力で勝てない俺はこの場からの離脱を諦めてレイン恵の話を聞くことにした。カードショップの扉には『CLOSE』の看板が下げられ、入り口付近と奥の倉庫にはどう見てもゴースト(未来世界の人型ロボット)がこちらを注視している。

 

「この数年の貴方のことは大体調べ終わった。約6年前からハノイの騎士と名乗って活動していること、I2社に接触してシンクロ召喚やエクシーズ召喚を世に広めたこと、この6年間で身長が20cmしか伸びておらずもうすぐ中学生になるのに身長が135cmしかないこと」

 

「なぁ、最後の情報、要る?話す必要あった?」

 

何て失礼な奴だ。たまにリンどころかセレナにまで頭を撫でられる屈辱を思い出してしまったじゃないか。そういやコイツ、前に会った時より話し方が流暢になったな。

 

「貴方が何者で、私たちの組織の目的にとって、プラスと働くか、マイナスと働くかを、見極めるのが、私の仕事」

 

「ふーん。それがなんでカードショップの店員に繋がるんだ?」

 

「それが一番、近くで監視するのに適したポジションと、判断したから」

 

いつも何処かで監視されて居るんじゃないか?と思い続けるよりは、ずっとここで監視してるんだと分かった方がいいか。そして、何気なくカードショップを見回すと、ショップに置いてあるパックが目に入る。これはまた…。

 

「ところでさぁ、このパックは流石に今だと売れなくないか?」

 

「…何故?」

 

何故ってそりゃなぁ。シンクロやエクシーズが既に流通しているのに、

 

「いや、確かに本来のこの時代のパックとしては正しいものかもしれないけどさ、今のこの世界だとこのパックじゃ力不足なんじゃないか?」

 

「…本来のこの時代?…今のこの世界?…その辺りを詳しく聞かせて?」

 

…あっ、やっべ。やらかした。

 

「あー、いや、そんな情報を知ったとしても、お前らイリアステルの役に立つ情報とは…」

 

「…私はまだ、私たちの所属する組織の名前を、言っていない」

 

「あっ」

 

終わった。ここに来て痛烈にやらかした。もう俺は喋らない方がいいと思う。

 

~~~

 

昨日、あの後のレイン恵からの追及を逃れる為、咄嗟にそれっぽい作り話をすることにした。

 

『俺は並行世界からやってきたバリアン警察と言う組織の調査員で、20年ほどの潜入調査を命じられている。イリアステルは俺の世界でも存在する組織でそこに居るゴーストに見覚えがあった。俺の世界だと普通に広まっているので、良かれと思ってシンクロとエクシーズは世に広めた』

 

なんて話をしたら割とあっさり信じだ。もちろん流石に100%信じたわけではないだろう。…よくこれで信じたな。

 

 

さて、済んだことは仕方ない。気持ちを切り替えていこう。今日は小学生としては最後のデュエル大会だ。だからと言って何があるわけでもないんだが、何となくいつもと違う雰囲気がある。ハノイの衣装もいつもより軽い気がする。

 

「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」

 

対戦コートに入り、対戦相手と対峙する。相手は…万丈目じゃん。

 

「ハノイの騎士!オレは貴様を倒すために、地獄の底から帰ってきたぞ!」

 

「久し振りだな、おジャ万丈目君」

 

「誰がおジャ万丈目だ!貴様への借りは、デュエルアカデミア中等部に入学する前にキッチリ返させてもらう!!」

 

あぁそう言えば、コイツとデュエルしたときに使用したデッキって【ガエルドライバー】だっけ。周囲の人間から、何もできないまま雑魚モンスターに惨敗した、なんて言われたりしてるのかもな。

 

「準ー!頑張れよー!」

 

「準ー!オレたちが付いてるぞー!」

 

あれは、万丈目の兄2人か。長作(長兄)と正司(次兄)って名前だったと思うが、どっちがどっちか分からんな。応援されている万丈目は少し気恥ずかしそうだ。

 

アニメで見た時と違って高圧的な感じじゃないな。元々弟の為に高額なお金を使ってレアカードを集めてあげる人たちだったわけだから、原作数年前の今だとこれくらい良好な関係だったのかも。

 

「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは決勝戦、開始して下さい」

 

大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!

 

「「対戦、よろしくお願いいたします」」

 

挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

◆ハノイの騎士(クロト) LP:4000

 

VS

 

◆万丈目準 LP:4000

 

「先攻はオレが貰う!オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

万丈目 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【強欲で貪欲な壺】発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。自分はデッキから2枚ドローする!」

万丈目 手札:5→7枚

 

「オレは手札から魔法カード【強欲な壺】発動!デッキからカードを2枚ドローする!」

万丈目 手札:6→8枚

 

「オレは手札から魔法カード【天使の施し】発動!デッキからカードを3枚ドローして手札を2枚捨てる!」

万丈目 手札:7→10→8枚

 

ドロー半端ないな…。俺もこれくらいできたら楽なんだけどなぁ。

 

「オレは手札からフィールド魔法【竜の渓谷】発動!1ターンに1度、手札を1枚捨て、デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。オレはデッキの【ミンゲイドラゴン】を墓地に送る!」

万丈目 手札:7→6枚。フィールド魔法:1

 

【ドラゴン族】デッキ?漫画版に近い構成なのかな?

 

「オレは手札から魔法カード【復活の福音】発動!自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。オレは先ほど手札から墓地に送った【竜の騎士】を特殊召喚!」

万丈目 手札:5枚。

 

<万丈目準のフィールド>

竜の騎士 ★7 ATK2800

 

「オレは【暗黒の竜王】を召喚!」

 

<万丈目準のフィールド>

竜の騎士 ★7 ATK2800

暗黒の竜王 ★4 ATK1500

 

 

「オレはカードを2枚伏せてターンエンドだ!」

万丈目 手札:4→2枚。

 

 

◆ハノイ LP:4000

 

VS

 

◆万丈目 LP:4000、手札:2、伏せカード:2

 

<万丈目準のフィールド>

竜の騎士 ★7 ATK2800

暗黒の竜王 ★4 ATK1500

 

 

性格はアニメ版のままだが、以前よりは小物感が薄れたな。サンダー時代に近い気がする。幼い段階で挫折を経験したおかげで兄たちと上手く仲良くなれて立ち直れたのかな。なんだ、俺のおかげじゃん!

 

「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

ハノイ 手札:5→6枚。

 

「私は手札から永続魔法【凡骨の意地】発動!ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、そのカードを相手に見せる事で、自分はカードをもう1枚ドローする事ができる」

ハノイ 手札:5枚。永続魔法:1

 

「私は手札から魔法カード【予想GUY】を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚する。私はデッキから【戦士ダイ・グレファー】を特殊召喚!」

ハノイ 手札:4枚

 

<ハノイのフィールド>

戦士ダイ・グレファー ★4 ATK1700

 

「私は手札から【レスキューラビット】を召喚。フィールドのこのカードを除外して効果発動!デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。私はデッキから2体の【戦士ダイ・グレファー】を特殊召喚!」

ハノイ 手札:3枚

 

<ハノイのフィールド>

戦士ダイ・グレファー ★4 ATK1700

戦士ダイ・グレファー ★4 ATK1700

戦士ダイ・グレファー ★4 ATK1700

 

「私は3体のレベル4【戦士ダイ・グレファー】でオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよランク4!【武神姫-アマテラス】!」

 

<ハノイのフィールド>

武神姫-アマテラス ☆4 ATK2600 ORU:3

 

「これが、エクシーズ召喚…!」

 

「私は【武神姫-アマテラス】の効果発動!自分ターンに1度、このカードのORUを1つ取り除き、除外されている自分のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。対象のモンスターを特殊召喚する。私は除外されている【レスキューラビット】を特殊召喚!」

 

<ハノイのフィールド>

武神姫-アマテラス ☆4 ATK2600 ORU:3 → 2

レスキューラビット ★4 DEF100

 

「【レスキューラビット】の効果は1ターンに1度しか使用できないと言う名称ターン1制限があるため、このターンはもう効果を発揮できない」

 

「バトルフェイズに移行。【武神姫-アマテラス】で【暗黒の竜王】を攻撃」

 

「甘い!リバースカードオープン!カウンター罠【攻撃の無力化】発動!相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。その攻撃を無効にする。その後、バトルフェイズを終了する」

万丈目 伏せカード:2→1

 

「メインフェイズ2にて、カードを2枚伏せてターンエンド」

ハノイ 手札:1枚

 

 

◆ハノイ LP:4000、手札:1、伏せカード:2

 

<ハノイのフィールド>

武神姫-アマテラス ☆4 ATK2600 ORU:2

レスキューラビット ★4 DEF100

 

VS

 

◆万丈目 LP:4000、手札:2、伏せカード:1

 

<万丈目のフィールド>

竜の騎士 ★7 ATK2800

暗黒の竜王 ★4 ATK1500

 

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

万丈目 手札:2→3枚。

 

「オレはフィールド魔法【竜の渓谷】の効果を発動!1ターンに1度、手札を1枚捨て、デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。オレはデッキの【輪廻竜サンサーラ】を墓地に送る!」

万丈目 手札:3→2枚

 

「オレは手札から【ゴーレム・ドラゴン】を召喚!」

万丈目 手札:1枚

 

<万丈目のフィールド>

竜の騎士 ★7 ATK2800

暗黒の竜王 ★4 ATK1500

ゴーレム・ドラゴン ★4 ATK200

 

「オレは手札から魔法カード【ドラゴニック・タクティクス】発動!自分フィールド上に存在するドラゴン族モンスター2体をリリースして発動する。自分のデッキからレベル8のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する!オレはフィールドの【暗黒の竜王】と【ゴーレム・ドラゴン】をリリース!デッキから【トライホーン・ドラゴン】を特殊召喚!」

万丈目 手札:0枚。

 

<万丈目のフィールド>

竜の騎士 ★7 ATK2800

トライホーン・ドラゴン ★8 ATK2850

 

「おぉっ!アレはこの前に私が準にプレゼントしたレアカードじゃないか!」

 

「よぉーし!行けー!準ー!」

 

万丈目は少し恥ずかしそうにしながらも嬉しそうだ。

 

「バトルだ!【トライホーン・ドラゴン】で【武神姫-アマテラス】を攻撃!」

 

トライホーン・ドラゴン ATK2850

vs

武神姫-アマテラス ATK2600

 

「くっ!【武神姫-アマテラス】が破壊されたか。伏せカードを警戒せずに突っ込んでくるとはな」

ハノイ LP:4000 → 3750

 

「ふっ!まだまだだ!【竜の騎士】で【レスキューラビット】を攻撃!」

 

竜の騎士 ATK2800

vs

レスキューラビット DEF100

 

「【レスキューラビット】は戦闘破壊されるが、私にダメージはない」

 

「まだ終わりじゃない!リバースカードオープン!【竜の転生】発動!自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。その自分のドラゴン族モンスターを除外し、自分の手札・墓地からドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。!フィールドの【竜の騎士】を除外して、墓地から【創世竜】を特殊召喚!」

 

<万丈目のフィールド>

トライホーン・ドラゴン ★8 ATK2850

創世竜 ★6 ATK2200

 

「追撃だ!【創世竜】でダイレクトアタック!」

 

創世竜 ★6 ATK2200

 

「ぐおぉぉぉっ!」

ハノイ LP:3750 → 1550

 

「押してるぞー!準ー!」

 

「良し!行けるぞ準ー!」

 

「オレはこれでターンエンドだ!」

 

 

◆ハノイ LP:1550、手札:1、伏せカード:2

 

VS

 

◆万丈目 LP:4000、手札:0、伏せカード:0

 

<万丈目のフィールド>

トライホーン・ドラゴン ★8 ATK2850

創世竜 ★6 ATK2200

 

 

危なかったな。手札が事故っていたから伏せカードは2枚とも攻撃抑制できるカードじゃなかったんだよなぁ。もう少しで負けるところだった。

 

「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!私がドローしたカードは通常モンスター【バニーラ】!」

ハノイ 手札:1→2枚。

 

「私は【凡骨の意地】の効果でカードをもう1枚ドローする事ができる。ドロー!私がドローしたカードは通常モンスター【ワイト】!」

ハノイ 手札:2→3枚。

 

「私は【凡骨の意地】の効果でカードをもう1枚ドローする事ができる。ドロー!私がドローしたカードは通常モンスター【キーメイス】!」

ハノイ 手札:3→4枚。

 

「私は【凡骨の意地】の効果でカードをもう1枚ドローする事ができる。ドロー!私がドローしたカードは通常モンスター【プチリュウ】!」

ハノイ 手札:5→6枚。

 

「私は【凡骨の意地】の効果でカードをもう1枚ドローする事ができる。ドロー!私がドローしたカードは通常モンスター【メカレオン】!」

ハノイ 手札:6→7枚。

 

「私は【凡骨の意地】の効果でカードをもう1枚ドローする事ができる。ドロー!私がドローしたカードは…通常モンスターではない。そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

ハノイ 手札:7→8枚。

 

とんでもない事故り方をしていたな。しかし、精霊のカードがドローしやすくなるっていうのは本当みたいだ。おかげでアッサリ負けるところだった。

 

「私は手札から【ダーク・ドリアード】を召喚!このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから地・水・炎・風属性モンスターを1体ずつ選び、好きな順番でデッキの上に戻す」

ハノイ 手札:7枚。

 

<ハノイのフィールド>

ダーク・ドリアード ★4 ATK1800

 

「あれが最近噂になっているペンデュラムモンスターか…」

 

「私は伏せカードの魔法カード【魔の試着部屋】発動!800ライフポイントを払う。自分のデッキの上からカードを4枚めくり、その中のレベル3以下の通常モンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。それ以外のカードはデッキに戻してシャッフルする」

ハノイ LP:1550 → 750、手札:3枚。伏せカード:2→1

 

<【魔の試着部屋】でめくったカード>

①弾圧される民

②逃げまどう民

③団結するレジスタンス

④チューン・ウォリアー

 

「めくられたカードは全て通常モンスターだ。よって全てのモンスターを特殊召喚!」

 

<ハノイのフィールド>

ダーク・ドリアード ★4 ATK1800

弾圧される民 ★1 DEF2000

逃げまどう民 ★2 DEF600

団結するレジスタンス ★3 DEF600

チューン・ウォリアー ★3 ATK1600

 

【ダーク・ドリアード】の効果でデッキトップを変更しているから、4枚が全て任意のカードなのは確定なんだよなー。

 

「はっ!そんな雑魚モンスターを並べたところで何が出来る!」

 

「こういうことが出来るな。伏せカードの通常罠【大革命】発動!自分のメインフェイズで自分フィールド上に「逃げまどう民」「弾圧される民」「団結するレジスタンス」が表側表示で存在する時のみ発動する事ができる。相手の手札を全て墓地に送り、フィールド上の相手がコントロールするカードを全て破壊する!」

ハノイ 伏せカード:1→0

 

「な、何ぃぃぃ!【トライホーン・ドラゴン】と【創世竜】が破壊された!?」

万丈目 モンスター:2→0

 

「そして、お前の言う雑魚モンスターは、こうやって力を合わせることもできる。レベル1【弾圧される民】とレベル2【逃げまどう民】とレベル3【団結するレジスタンス】にレベル3【チューン・ウォリアー】をチューニング!シンクロ召喚!現れよレベル9【飢鰐竜アーケティス】!」

 

<ハノイのフィールド>

ダーク・ドリアード ★4 ATK1800

飢鰐竜アーケティス ★9 ATK1000

 

「レベル9モンスターのくせに攻撃力1000ではないか!」

 

「それはどうかな?」

 

「何っ!?」 カン☆コーン

 

「【飢鰐竜アーケティス】がS召喚に成功した場合に発動できる。そのS素材としたモンスターの内、チューナー以外のモンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。私がS素材としたモンスターの数は3体。よって3枚ドロー!」

ハノイ 手札:7→10枚。

 

「そして、【飢鰐竜アーケティス】のカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×500アップする!私の手札は10枚!よって攻撃力が10×500、つまり5000アップする!」

 

<ハノイのフィールド>

ダーク・ドリアード ★4 ATK1800

飢鰐竜アーケティス ★9 ATK1000 → 6000

 

「こ、攻撃力6000!?」

 

「バトルフェイズに移行。【飢鰐竜アーケティス】でダイレクトアタック!」

 

飢鰐竜アーケティス ★9 ATK6000

 

「うわぁぁぁぁぁっ!」

万丈目 LP:4000 → 0

 

 

「「対戦、ありがとうございました」」

 

~~~

 

デュエル後、その場に四つん這いになる万丈目に話しかけてみた。

 

「どうだ?少しは雑魚モンスターの力を思い知ったかな?」

 

「…あぁ、悔しいが今回はオレの完敗だ。だが、次はオレが勝つ!」

 

なんか、俺とデュエルした奴って大体こういうこと言うよな。よほど悔しいんだろうなぁ。…おっ、そうだ。小物っぽさが消えた今の万丈目にならこのカードを渡してもいいかもな。

 

「お前にこれらのカードをやろう」

 

「ん?なんだ?…【光と闇の竜】…とんでもない効果だ!…こっちは【ライトエンド・ドラゴン】に【ダークエンド・ドラゴン】…シンクロモンスターか!」

 

漫画版GXの万丈目が使用していたカードだ。漫画版みたいなドラゴン族デッキを使うのなら、持っていて損は無いだろう。原作通り精霊のカードになっていたら良かったんだけど、贅沢は言えないか。

 

「どれも一癖あるモンスターたちだ。使うかどうかはお前に任せる」

 

「…だが、何故オレにこんなカードを渡す?お前に何のメリットがある?」

 

特にないよ。強いて挙げればロマンかな!…なんて言えないしなぁ。

 

「正直に言うとお前はまだそこまで強くない。だが、これからもそうだとは限らないからな。これは先行投資と言う物だ。早く私を満足させられるようなデュエリストになれ、万丈目」

 

「偉そうなことを言ってくれる。だが、後悔するなよ!オレは必ずお前よりも強くなって見せる!」

 

「良し!良く言ったぞ準!」

 

「それでこそ万丈目一族の男だ!」

 

闘志に満ちた瞳でこちらに宣言してくる万丈目。その姿を見て感動している万丈目兄弟。ホント、随分人が変わったなぁ。

 

でもまぁ、これなら本当に期待できるかもな。…原作GXストーリーが始まったら十代とオジャマトリオたちが酷いことになりそうな気もするが、何とかなるだろう。

 

~~~

 

夜も更けた頃、ようやく孤児院の前まで帰ってきたのだが、門の前に黒塗りの高級車が止まっている。近寄りたくない…。そう思っていると中からユーリとデニスが現れた。もう嫌な予感しかしないな。

 

「お帰りクロト、遅かったじゃないか」

 

「あぁただいまデニス、ユーリも。中に入らないのか?」

 

「世間話をしに来たわけじゃないのは分かっているんだろう?彼らの行方が掴めたよ」

 

あー、やっぱりな。ユーリの組織もLDSに協力してDr.ドクトル一味の行方をずっと追っていたからな。ここにいるってことは俺に教えに来てくれたんだろう。これ絶対巻き込まれる奴じゃん。

 

「ちなみに、どのあたりに居たんだ?」

 

「そろそろ流石に国外へ逃亡しているかと思ったら、思いのほか近くに潜伏していたよ。本当、図太い連中さ」

 

「国外にいるメンバーは確認できているメンバーはほぼ全員捕獲済みだけど、全員が囮だったよ。本命がいるのは…ハートランドシティさ」

 

この世界でもあの町は戦場になるのか…。悲惨すぎるな。ユートと瑠璃ちゃんはまた巻き込まれるんだな…。この町とも結構近いし、放置するよりかは協力者がいるうちに早めに潰しておくのがいいだろうな。連中には手加減する必要はないだろうし。

 

「当日はボクたちも参加することになってね。バレットさんも声が掛かっていたよ」

 

「ボクなんてランサーズの現場総指揮官に抜擢されてしまったよ。いくらボクが超有能だからって、普通小学校5年生に現場指揮を任せるかい?」

 

「他に出来そうな人が居なさそうだからなぁ」

 

「あ、当然のことだけど、君の参加は確定だからね?」

 

「知ってた。あれだけランサーズに関わった身だからな。覚悟はできていたさ」

 

流石にこのまま『あとはよろしく!』って言えるほど、神経太くないからね…。

 

「ならいいよ。今はシティ内外の調査や仕込みを作っているところさ。作戦開始の当日は、LDSはもちろんのこと海馬コーポレーションやI2社とも連携して事に当たることになるだろうね」

 

「ボクたちもバレットさんたちもそれぞれ準備があるし、それらの準備を踏まえると恐らく本格的な作戦開始日はGW前後になるかな?クロトもそれまでに準備を整えておいてくれ」

 

「了解だ」

 

せっかく新しい世界で新しい生活を送っているであろうユートや瑠璃や黒咲たちが原作と同じように不幸な目に合うのは、ちょっと気に入らないからな。俺の為にも彼らの為にも災厄を撒き散らすような連中には退場してもらおうかな。




前半は舞網チャンピオンシップ前後での出来事のまとめのような回です。オリ主は気が緩むと危機管理能力が著しく低下します。普通、未来改変後に突然現れた建物くらい警戒しそうなものです。

万丈目2戦目です。お兄さんたちとはなんだか仲良くなれたようです。むしろ若干ブラコン気味になっています。漫画版万丈目のカードは殆どカード化されていないので、残念ながら今回も大して強くないです。オリ主も【凡骨大革命】なんていう意味不明のロマンデッキを使いました。先行1ターン目で仕込みが完了すれば、後攻1ターン目には相手を全ハンデスできますが、そこまでうまくは行かなかったみたいですね。

次回の更新は12/31(木) AM8:00予定です。次回はこれまでの設定集のような感じになります。

戦車様、ストロー様、四季式様、誤字報告ありがとうございました。修正しました。

オリ主にヒロインは必要でしょうか?

  • 不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
  • いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
  • いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
  • いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
  • いる!オリ主ならハーレムを目指せ!
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