【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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恐らく初めてオリ主が戦わないデュエルです。

そして、このハートランド編ではそういうデュエルが結構増えると思います。


第四十九話 ユーリとBB

<???視点>

 

GW初日の昼頃、一昨日に海外で開催されていたデュエル大会を優勝で終えて昨日の夜に帰国したボクは、普段のプロデュエリストの激務を中にようやく訪れた久し振りの休暇を満喫しつつ、購入したばかりのソファーに身を委ねながら寝ぼけ眼で随分と型落ちとなったテレビの電源を入れる。

 

モニターに映ったのは何処かの地元メディアが生放送していたニュース番組で、とある町で今も行われているテロ行為について解説していた。そう言えばそんな話を向こうで聞いた気がする…って、この町って日本の大都市じゃないか。しかもかなりの近場だ。

 

『約1週間前から続いているこのテロ行為についてですが、犯人側の目的は何なのでしょか?』

 

『今のところ、犯人グループからの犯行声明などは特に出されていないようですね』

 

1週間前か、ちょうどボクたちが飛行機で海外に渡った後のようだ。大会期間中はテレビなどを極力見ないようにしているから気付かなかったも無理のない話か。

 

『テロ行為が開始された直後、全員が青のスーツに奇妙な仮面をつけた犯人グループは自身を【オベリスクフォース】と名乗り、いきなり周囲の人間を謎の装置でカードに変えていきました』

 

『当然、町はパニックに陥ってしまい、人々は逃げ出す間もなく次々とカードにされて行きました』

 

人間のカード化か、嫌なことを思い出させてくれる。もし仮にあの時のボクと会う機会があれば遊戯がやったように徹底的に叩きのめしてやりたい。

 

『しかし、テロ行為から約15分後、とある研究所の警備部隊がテロリストの鎮圧に現れ、テロリストを次々とデュエルとリアルファイトで拘束していきました』

 

『これに驚いたテロリストたちは分散して町の各地に移動、潜伏して隙あらば町の人間を襲う行動にシフトしていきます。そして、テロ開始から約1時間後には海馬コーポレーションやI2社の共同で住民の避難活動を始めていた為、町からは順次住民が避難できています』

 

随分と早く鎮圧部隊が出てきたんだな。まるで近々このような事態が発生することを予知していたかのような動きだ。海馬コーポレーションやI2社も同様だな。

 

そう考えながら、飼っている虫たちに餌を上げ、自身の朝食を作っている。今日はトーストと目玉焼きとサラダでいいか。…それにしても朝にシャワーを浴びるなんて、昔のボクからすれば考えられないな。

 

『そこから約1週間、膠着状況が続いていましたが、今日の早朝よりテロリストたちはリアルソリッドビジョンシステムを用いて超巨大なモンスターを実体化させて町の破壊を始めました』

 

リアルソリッドビジョンシステムか。デュエルモンスターズのモンスターに直接触れることが出来るなんて、全デュエリストの夢だっただろうに、こんな使われ方をしてしまえば技術の封印もあり得るかも知れない。迷惑な話だ。

 

そう考えながら、軽めの朝食を済ませて食後のカフェオレを口に含む。うん、悪くない出来だな。

 

『この行動による被害者の救護活動をテロリスト鎮圧と同時に始めた警備部隊。次第に押され始めますが、突如としてバイクのような乗り物に乗った白いローブに灰色の仮面を付けた少年が現れ、テロリストたちを次々と物理で鎮圧していきました』

 

 

ぶふー!

 

 

…あまりの衝撃映像に口に含んだカフェオレを吹き出してしまった。何をやっているんだハノイ…。小学生が首を突っ込む案件じゃないぞ…。

 

『少年に続いて続々と現れるテロリストの鎮圧部隊の活躍によってテロリストたちは散り散りになりながら逃走していきました。現在は逃げた彼らの掃討戦に移行しているようですが、テロリストたちがあまりにも多いため、今も戦いが続いているのが現状です』

 

ハノイは今もなお戦っているのか…。冷たい言い方だが、テロが行われている町に知り合いは住んでいない為、街の復興になら資金援助などで協力しようとは思っていたが、今現在のテロ行為をどうこうするのを自分が手伝うなんて考えていなかった。対岸の火事と言うやつだ。だけど…。

 

そんな時、この前買ったばかりのスマートフォンと言う板状の携帯電話から着信音が鳴り始めた。相手は…やっぱりアイツか。

 

「やぁ、竜崎。こんな朝早くにどうしたんだい?」

 

「アホ、もう昼や。それより見てるか?今やっているテロの生放送」

 

「あぁ、さっきハノイらしき人物が2人乗りしたバイクで道路から飛んだところまでは見たよ」

 

「アイツも大概アホやったみたいやな。ま、見たのなら話は早いわ。なら…」

 

「もうボクの準備は出来ている」

 

「流石やな。さっき城之内とも話したんやけど、アイツも来るらしいで?」

 

「そうだろうね」

 

「ワイらの合流地点を考えると…ここやな。この〇〇駅に集合や」

 

「OK。じゃあ行こうか、ハートランドシティへ」

 

さようなら休日。虫たちに多めに餌を上げると、デッキとデュエルディスクの最終確認をした後、ボクは家から飛び出した。デュエリストとして、彼への借りを返すために。

 

~~~

 

<瑠璃視点>

 

「はぁ、はぁ、はぁ…アレン!サヤカ!早く!」

 

「分かってるよ!」

 

「はぁ、はぁ、早く、逃げないと…!はぁ、はぁ…」

 

オベリスクフォースの集団に襲われた際、足止めをユートが引き受けてくれたけど、すぐに別の方向から同じような敵がやってきて追われている。

 

アレンは光り輝くローラースケートを足に付けていて素早く移動できているが、私やサヤカは同じようなものは持っていないし、持っていても多分使えないので、敵に追い付かれつつあった。

 

「くそっ!アイツらなかなか足が速いな!しょうがねぇ、今度はオレが足止めを…!」

 

「はぁ、はぁ。待って!それなら足の遅い私がやるわ。正直言うと、これ以上走れなさそうなの…」

 

「…残念だけど2人とも、足止めは要らなくなったみたいよ?」

 

「「えっ?」」

 

私たちが向かっている方向からも青いスーツの仮面男たちが現れる。瓦礫の通路の間で完全に挟まれてしまった。

 

「鬼ごっこはもう終わりかな?」

 

「ドクターからの指示を忘れるなよ?男のガキはどうなってもいいが、女のガキは捕縛するんだからな?」

 

「カードになってしまった方がまだ救いがあるな?ひゃっひゃっひゃ!」

 

仮面男たちは、仮面越しでもわかりそうなぐらい下卑た笑顔を浮かべている。私は進行方向からやってきた連中に対峙した。

 

「こっちのは私がやるわ!その隙に2人は向こう側から上手くやって逃げて!」

 

「瑠璃!馬鹿なこと言ってるんじゃねえ!オレはお前のことをユートから頼まれてるんだよ!」

 

「そうよ!やるならみんなでやりましょう!」

 

こちらの抵抗が無駄になるだろうと考えているのだろう。敵対者の仮面男たちはゆっくりとデュエルディスクを構え…何かに気付いて構えを解く。何なの?…そう考えていると、瓦礫の山の上から半裸の男が降ってきた…。

 

~~~

 

<ユーリ視点>

 

クロトと別れて約5分、Dホイールを走らせて救難信号が出ていた指定のポイントに到着したけど、どうやら間に合ったみたいだね。

 

オベリスクフォースの集団に囲まれた民間人らしき3人が、上半身裸の赤髪ジーンズ男にデュエルで負けた直後らしい。ゆっくりと先頭にいる黒髪の少女へと近づく半裸の変態。少し急ぐか。

 

「ギャッ!」

 

「グェッ!」

 

「グフォッ!」

 

すぐさまこちらに背を向けてニヤニヤ笑っている無能たちに接近して不意打ちで黙らせる。そしてデュエルディスクの機能で周囲のランサーズを招集する命令を発信させる。これで少しすればランサーズの連中がここに駆け付けるだろう。

 

ボクのデュエルディスクは特別製でね?オベリスクフォースのデュエルディスクを解析して、彼らの使用する通信妨害機能を無効化できるのさ。さて…。

 

「キミたちはハートランドシティの住人であっているかい?ボクはユーリ。一応、キミたちを助けに来た人間だよ」

 

「一応って…」

 

「でも、仮面男たちを倒してくれたし…」

 

手前で倒れていた少年少女は渋い顔をしている。どうやらオベリスクフォースたちを不意打ちで物理的に処理したのが気になるらしい。だが、ボクにはそんなことはどうでもいい。早く逃げてくれると手間が減って助かるんだけどねぇ。

 

「キミたちにこれを渡しておこう。この地図には現在位置とランサーズの救助部隊の位置が記されている。上手く逃げて彼らと合流するといい」

 

「あ、ありがとう。でも…」

 

そう言う奥に居た黒髪の少女の近くを見ると、ショックから立ち直った上半身裸の赤髪ジーンズ男とオベリスクフォースたちがそこに居た。

 

「ユーリだと!?ここ数日、この辺りの同胞たちを倒し回っている奴か!」

 

「だが、ここにはBBが居る!BBが相手ならこれで奴もおしまいさ。奴が倒れたら他の連中を狩ればいい」

 

そんなことを言っている間に逃げるなり攻撃してくればいいのに…。

 

「お前も敵だな!?」

 

「くっくっく!コイツの名前はバトル・ビースト!通称BB!我々オベリスクフォースの切り札だ!さぁBB!この生意気そうなチビがお前の敵だ!やってしまえ!」

 

「そうだぞBB!この変な眉毛の小僧がお前の敵だ!」

 

「そうだBB!そこの紫キャベツがお前の敵だぞ!」

 

あとでアイツらは殴り倒すとして、民間人3人の前に出てデュエルディスクを構え、BBと呼ばれている上半身裸の赤髪ジーンズ男を対峙する。なるほど?確かに他のオベリスクフォースとは一味違いそうだね。ところで、ボクの後ろにいる3人はいつまで見ているんだい?早く避難しなくていいのかい?馬鹿なのかな?

 

「キミ、邪魔だよ」

 

「敵は倒す!」

 

どうやら自分の意思ではなく噂の洗脳処置を施されているようだ。虫か、改造か、どちらも胸糞悪い話だが、とりあえずデュエルで叩きのめしてから考えよう。

 

 

「「デュエル!」」

 

 

ユーリ LP:4000

 

VS

 

BB LP:4000

 

 

「オレが先攻だ!オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

BB 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から【剣闘訓練所】発動!デッキからレベル4以下の「剣闘獣」と名のついたモンスター1体を手札に加える。オレは【剣闘獣ベストロウリィ】を手札に加える」

BB 手札:5→6枚

 

「オレは手札から永続魔法【剣闘排斥波】発動!自分フィールドの「剣闘獣」モンスターは、バトルフェイズ以外では相手の効果の対象にならない。1ターンに1度、自分のデッキから「剣闘獣」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。同じ種族のモンスターが自分フィールドに存在しない「剣闘獣」モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する」

BB 手札:5枚。

 

「オレは手札から【剣闘獣アンダル】を召喚!」

BB 手札:4枚。

 

<BBのフィールド>

剣闘獣アンダル ★4 ATK1900

 

「自分フィールドに「剣闘獣」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。オレは手札から【スレイブ・タイガー】を特殊召喚!このカードをリリースし、自分フィールドの「剣闘獣」モンスター1体を対象として発動できる。その自分の「剣闘獣」モンスターを持ち主のデッキに戻し、デッキから「剣闘獣」モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚した扱いとなる。オレは【スレイブ・タイガー】をリリース!【剣闘獣アンダル】をデッキに戻して、デッキから【剣闘獣サジタリィ】を特殊召喚!」

BB 手札:3枚。

 

<BBのフィールド>

剣闘獣サジタリィ ★3 ATK1400

 

「【剣闘獣サジタリィ】が「剣闘獣」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合、手札から「剣闘獣」カード1枚を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする」

BB 手札:3→2→4枚。

 

「オレはカードを2枚伏せてターンエンド!」

BB 手札:2枚。

 

 

何故だ?何故【剣闘排斥波】の効果を発動しない?【剣闘獣サジタリィ】が特殊召喚された時点で発動条件を満たしているはずなんだけど…。

 

 

◆ユーリ LP:4000

 

VS

 

◆BB LP:4000、手札:2、伏せカード:2、永続魔法:1

 

<BBのフィールド>

剣闘獣サジタリィ ★3 ATK1400

 

 

「ボクのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

ユーリ 手札:5→6枚。

 

「ボクは【ローンファイア・ブロッサム】を通常召喚。そして効果発動。自身をリリースしてデッキから【捕食植物オフリス・スコーピオ】を特殊召喚。そして効果発動。特殊召喚に成功した場合、手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。デッキから「捕食植物オフリス・スコーピオ」以外の「捕食植物」モンスター1体を特殊召喚する。ボクは手札のモンスターを1体墓地に送り、デッキから【捕食植物ダーリング・コブラ】を特殊召喚。そして効果発動。このカードが「捕食植物」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。ボクはデッキから【融合】を手札に加える」

ユーリ 手札:5→4→5枚。

 

<ユーリのフィールド>

捕食植物オフリス・スコーピオ ★3 DEF800

捕食植物ダーリング・コブラ ★3 DEF1500

 

「ボクは魔法カード【融合】を発動。魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ!融合召喚!現れろ!レベル7【捕食植物キメラフレシア】!」

ユーリ 手札:4枚。

 

<ユーリのフィールド>

捕食植物キメラフレシア ★7 ATK2500

 

「バトルフェイズに移行」

 

「バトルフェイズ直前に、オレは伏せカードの永続罠【剣闘海戦】発動!このカードが魔法&罠ゾーンに存在し、自分フィールドに「剣闘獣」モンスターが存在する限り、攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない。1ターンに1度、自分の手札・墓地から「剣闘獣」モンスター1体をデッキに戻し、自分フィールドの「剣闘獣」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで元々の守備力分アップする。魔法&罠ゾーンのこのカードが効果で破壊された場合に発動できる。このターン、自分の「剣闘獣」モンスターは戦闘では破壊されない!」

BB 伏せカード:2→1

 

「オレは永続罠【剣闘海戦】の効果発動!手札の【剣闘獣ラニスタ】をデッキに戻し、【剣闘獣サジタリィ】の攻撃力を自身の元々の防御力分、つまり1000ポイントアップさせる!」

BB 手札:2→1

剣闘獣サジタリィ ATK1400 → 2400

 

「オレは更に伏せカード【剣闘獣の底力】を発動!自分フィールド上の「剣闘獣」と名のついたモンスター1体を選択し、その攻撃力をエンドフェイズ時まで500ポイントアップする!また、このカードが墓地に存在する場合、自分のメインフェイズ時にこのカード以外の自分の墓地の「剣闘獣」と名のついたカード2枚をデッキに戻す事で、墓地のこのカードを手札に戻す!」

BB 伏せカード:1→0

剣闘獣サジタリィ ATK2400 → 2900

 

「さぁ!バトルを仕掛けてこい!」

 

「バトルだ。【捕食植物キメラフレシア】で【剣闘獣サジタリィ】に攻撃!このカードが相手の表側表示モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に効果発動。ターン終了時まで、その相手モンスターの攻撃力は1000ダウンし、このカードの攻撃力は1000アップする」

 

捕食植物キメラフレシア ATK2500 → 3500

剣闘獣サジタリィ ★3 ATK2900 → 1900

 

「うわぁぁぁっ!」

BB LP:4000 → 2400

 

「ボクはカードを2枚セットしてターンエンド」

ユーリ 手札:2枚。

 

 

◆ユーリ LP:4000、手札:2、伏せカード:2

 

<ユーリのフィールド>

捕食植物キメラフレシア ★7 ATK2500

 

VS

 

◆BB LP:2400、手札:2、伏せカード:0、永続魔法:1、永続罠:1

 

 

報告ほどの強さを感じないな。デッキが空回りしているのか?それとも、やはり洗脳されていて自分の本来の思考が出来ない状態では上手く自分のデッキを扱えないのか…。

 

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

BB 手札:1→2枚。

 

「オレは…ぐっ!うぅっぐぅぅぅぁぁあ!?」

 

なんだ?様子がおかしいな?

 

「おい!まさかBBの奴、洗脳が解けかけているんじゃ…」

 

「まずいぞ!洗脳装置は別エリアにいるサンダース教官が持っているんだぞ!」

 

「あ、馬鹿!大きな声でそんな重要な話をする奴があるか!」

 

「へぇ~。やっぱりその男は洗脳されていて、しかも洗脳装置なんてものもあって、サンダースって人が持っているんだ~。なるほどね~」

 

「「「あっ」」」

 

あぁ、やはり洗脳による影響で本来のプレイングが出来ていないのか。おかしいと思ったよ。本来ならきっと後ろの民間人を3人纏めて相手に出来る実力者なんだろうからね。最初のターンの【剣闘排斥波】の効果発動忘れもこれが原因かな?…惜しい人材だね。

 

「お、オレは【剣闘獣ベストロウリィ】を、召喚!」

BB 手札:1枚。

 

<BBのフィールド>

剣闘獣ベストロウリィ ★3 ATK1400

 

「このタイミングでリバースカードオープン!通常罠【砂塵の大嵐】発動!このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。フィールドの魔法・罠カードを2枚まで対象として発動できる。そのカードを破壊する。対象は【剣闘排斥波】と【剣闘海戦】」

ユーリ 伏せカード:2→1

 

「ぐっ!ぐぅぅぅっ!!」

BB 永続魔法:1→0、永続罠:1→0

 

厄介な永続効果を持つカードは早めに排除しておかないとね。ただ、【剣闘海戦】を破壊したことでこのターンは「剣闘獣」モンスターは戦闘では破壊されなくなったか。

 

「ぐぅぅ、バトルフェイズに移行!お、オレは!速攻魔法【団結する剣闘獣】を、発動!【剣闘獣ベストロウリィ】と、墓地の【剣闘獣アウグストル】を、デッキに戻し、【剣闘獣ガイザレス】を、特殊召喚する!」

BB 手札:0枚。

 

<BBのフィールド>

剣闘獣ガイザレス ★6 ATK2400

 

「【剣闘獣ガイザレス】が特殊召喚に成功した時、効果発動!フィールドのカードを、2枚まで対象として破壊する!【捕食植物キメラフレシア】と、伏せカードを、破壊!」

 

「リバースカードオープン!速攻魔法【捕食生成】発動!手札の「プレデター」カードを任意の数だけ相手に見せ、見せた数だけ相手フィールドの表側表示モンスターを対象として発動できる。そのモンスターに捕食カウンターを1つずつ置く。ボクは手札の【捕食植物サンデウ・キンジー】を見せて【剣闘獣ガイザレス】に捕食カウンターを置く!捕食カウンターが置かれたレベル2以上のモンスターのレベルは1になる。自分の「捕食植物」モンスターが戦闘で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる」

ユーリ 伏せカード:1→0

 

剣闘獣ガイザレス ★6→1 ATK2400 捕食カウンター:1

 

「ちっ、だが【捕食植物キメラフレシア】は、破壊!」

 

「【捕食植物キメラフレシア】が墓地へ送られた場合、次のスタンバイフェイズに発動できて、デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える効果があるよ」

 

「バトル!【剣闘獣ガイザレス】で、ダイレクトアタック!」

 

「相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。この【捕食植物セラセニアント】を手札から特殊召喚する」

ユーリ 手札:2→1

 

<ユーリのフィールド>

捕食植物セラセニアント ★1 DEF600

 

「ならば、【剣闘獣ガイザレス】で、【捕食植物セラセニアント】を攻撃!」

 

「【捕食植物セラセニアント】が相手モンスターと戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。その相手モンスターを破壊する。【剣闘獣ガイザレス】を破壊」

 

「ぐぅっ!」

 

【剣闘獣】は戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に効果を発揮するモンスターだ。このタイミングで破壊してしまえば脅威ではないのさ。

 

「ターン、エンド」

 

 

◆ユーリ LP:4000、手札:1、モンスター:0、伏せカード:0

 

VS

 

◆BB  LP:2400、手札:0、モンスター:0、伏せカード:0

 

 

「ボクのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイフェイズへ移行。【捕食植物キメラフレシア】の効果によりデッキから【再融合】を手札に加える」

ユーリ 手札:1→2→3枚。

 

「メインフェイズへ移行。ボクは手札より魔法カード【再融合】発動。800LPを払い、自分の墓地の融合モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する。このカードが破壊された時にそのモンスターは除外される。墓地の【捕食植物キメラフレシア】を対象として特殊召喚する」

ユーリ LP:4000 → 3200、手札:2

 

<ユーリのフィールド>

捕食植物キメラフレシア ★7 ATK2500

 

「更に手札から【捕食植物サンデウ・キンジー】を召喚。そして効果発動。闇属性の融合モンスターカードによって決められた、フィールドのこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド及び相手フィールドの捕食カウンターが置かれたモンスターの中から選んで墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。【捕食植物サンデウ・キンジー】と【捕食植物キメラフレシア】で融合!魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ!融合召喚!出でよ!レベル8【捕食植物ドラゴスタペリア】!」

ユーリ 手札:1枚。

 

<ユーリのフィールド>

捕食植物ドラゴスタペリア ★8 ATK2700

 

「バトル!【捕食植物ドラゴスタペリア】でダイレクトアタック!」

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!」

BB LP:2400 → 0

 

 

 

 

「対戦、ありがとうございました」

 

「お、おぉ…」

 

「次にデュエルする機会があるなら、万全の状態の君と対戦してみたいね」

 

 

~~~

 

<ユート視点>

 

「はぁ、はぁ、はぁ…見えた!瑠璃たちだ!…なんだ?誰かがデュエルしているのか?」

 

ハノイの騎士と別れた後、そこら中にあるガレキを迂回しつつも休みなく全力で走ってきてようやく瑠璃たちに追い付くことが出来た。地面に倒れている3人の横には苦悶の表情を浮かべて気絶しているオベリスクフォースが数名、それに紫の髪に同じく紫の軍服にワインレッドのマントを羽織った少年が居た。確か、先ほどハノイの騎士と行動を共にしていた少年だ。

 

「「「ユート!」」」

 

「皆、何とか無事だったようだな」

 

瑠璃たち3人を介抱しているとデュエルの決着がついたようだ。上半身裸の赤髪ジーンズ男が地面に倒れ伏す。紫の髪の少年が勝ったようだ。少年はすぐさま移動し、デュエルを観戦していたオベリスクフォースの懐に入り込み、彼らを物理的に制圧した。今も思いっきり顔を踏んで嗜虐的な笑みを浮かべている。

 

「おや?キミは確か…クロ、ハノイの騎士が助けに入っていた少年だね?キミがここにいるということは、向こうのデュエルも終わったようだね」

 

「あぁ、彼には世話になったよ。そうだ、自己紹介がまだだったな。オレは…」

 

ハノイの騎士にも助けてもらったし、彼もまた瑠璃たちを助けてくれたようなので、オレが自己紹介をしようとすると…。

 

「あぁ、いい、いい。そういうのはこれからやってくるランサーズの救護部隊にしてくれればいいから…ってやっと来たのかい?」

 

「すまないな。向こうの撤収が遅くなってしまった」

 

そういうと紫髪の少年は空を見上げて誰かに挨拶している。…空を見上げると、いつの間にかハノイの騎士が空を飛んでやってきていた。…何故か生身で空を飛びながら。

 

「「「と、飛んでるー!」」」

 

リアルソリッドビジョンを使用せずとも、人間とは空を飛べるものなのか!?

 

「あの人、また飛んでる…ん?背中に小さな竜みたいなのが見えるような…」

 

オレ、アレン、サヤカとは対照的に、瑠璃はそれほど驚いていないようだ。まるで以前、見たことがあるような感じだ。なんだか少しモヤモヤするな…。

 

「キミたち、うるさいよ。じゃ、ハノイ。帰りの運転はよろしく」

 

「はいはい。プチリュウ、もういいぞ。そろそろ降ろしてくれ」

 

オレたちの渾身の突っ込みは完全に無視され、ゆったりと着地したハノイの騎士は、近くに隠してあったらしいバイクのような乗り物を持ってきて、それにハノイの騎士と紫髪の少年の2人が跨ったところで、こちらに近付く集団が目に入った。

 

赤を基調とした制服の方の部分に騎士を模したマークが記されている。なるほど、槍を持つ騎士の集団でランサーズと言ったところなのだろう。

 

「では、サラバだ」

 

「じゃあね」

 

ランサーズと思わしき集団がこちらに合流するのを見届けてから、彼ら2人は風の様に走り去った。

 

~~~

 

<???視点>

 

ハートランドシティのとある場所にて。

 

「なに?BBがやられただと?」

 

「はっ!どうやらデュエルの最中に催眠が解けかけてしまったらしく、普段通りの実力を発揮できなかったようです」

 

「そうか、下がってよいぞ」

 

「はっ!失礼いたします」

 

黒の軍服に身を包む髭面の男は、オレンジの髪をした部下のオベリスクフォースからの報告を聞いてもさほど驚きを見せなかった。

 

それにしても、先ほどの部下の背丈は少年と言っても差し支えない程度には小柄だったな。それに、あの特徴的なオレンジ色の髪。あんな個性的な部下は自分の元に居ただろうか…?

 

「仕方がないでしょう。本来の彼は戦いに怯える臆病者だったのですからね。それでも実力は確かでしたから、バトルビーストとして洗脳したのですが、無理が祟りましたねぇ」

 

「やはりこの洗脳装置だけでは限界がありますな。早急にドクターの持つ洗脳虫の所在と扱い方を聞きださなければなりませんな」

 

「えぇ、イカれたドクターの少女趣味に使われるだけでは、あの虫も物足りないでしょう。我々が有効に利用してあげましょう」

 

黒服の軍人と話していた紫の服を着た椅子に座る鼻の高い灰色の髪の男性は、机の上で指を組んでそこに顎を乗せ、醜悪な笑みを零す。

 

「それでサンダース教官、ドクターの潜伏先は掴めたのですか?」

 

「えぇ、ほぼ確実と思われる目星は付きました。これから私自ら向かう予定です」

 

「頼みましたよ。あの虫さえ確保できれば私の王国の実現に一歩近づくのですからね」

 

「心得ておりますよ、ロジェ長官殿」

 

薄暗い部屋でサンダースとロジェはニヤニヤしていた…。この頃には、変わった色の髪の部下のことはサンダースの頭からは完全に消えていた…。




続々とハートランドに人が集まってきます。敵の強そうなネームドキャラの数が足りない…!

今回は【捕食植物】vs【剣闘獣】でした。

B.B.は、本来そこまでデュエルが好きではなく、『機械洗脳された人物は通常時よりも少し弱くなる』と言う2つの設定により、アニメ版の設定よりも【剣闘獣】デッキを有効に回せない状態になっています。

今回もユートや瑠璃はもう踏んだり蹴ったりです。この戦いを乗り越えればあとはしばらくは騒動から離れられるかも知れませんから、彼らには頑張って生き残って欲しいものです。

軍服のヒゲ親父と紫服の鼻の長いオッサン。まるで強者感溢れる感じで会話しようとしていますが、所詮は中ボスです。

次回の更新は1/6(水) AM7:00予定です。

戦車様、四季式様、誤字報告ありがとうございました。修正しました。

オリ主にヒロインは必要でしょうか?

  • 不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
  • いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
  • いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
  • いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
  • いる!オリ主ならハーレムを目指せ!
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