【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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GXにてある意味で人気キャラクターの三沢大地戦です。


第五十九話 三沢大地

デュエル大会が終わった会場の通路で、俺は三沢大地と対峙していた。そうして、前世の記憶から三沢大地の情報を思い出す。

 

 

三沢大地。アニメ版、または漫画版GXの登場人物である。

 

デュエルアカデミアのラーイエロー生徒トップの実力者で主人公である遊城十代の同級生の友人。その立ち位置はアニメ版と漫画版で大きく異なってくる。

 

アニメ版だと、放送一年目の初登場の第1話からセブンスターズ編の途中くらいまでは出番があり、恐らくこの辺りが彼の黄金期である。だが、その後は徐々にその存在感が消えていく。

 

放送二年目、光の結社編になると更に出番が減り、十代の友人からは「三沢君、居たの?」なんて痛烈な弄りが発生するような事態になる。本人もそのことを気にしており、その心の弱い部分を突かれて敵組織に敗れて洗脳される。だが、敵組織には「恐るべき頭脳を持つ男」などと警戒されるくらいには有能な人物であり、洗脳自体も作中メンバーで唯一自力で解除する。その後、素っ裸で学園内を走り回り、とある物理学者の弟子となる。どうしてそうなった?

 

放送三年目、異世界編では十代達とは別ルート(実験に巻き込まれて)で異世界に到達しており、仲間との仲や覇王の力に悩む十代に活を入れて励ましたりするなど、デュエル以外で目を引く活躍をすることがある。ただ、異世界編解決後の詳細は不明だったはず。異世界に残ったんだっけ?

 

アニメ版のデッキは六つあったとされるが、結局はその属性デッキはその全貌をほぼ現すことが無くアニメ本編が終了してしまった。水属性デッキのウォータードラゴンと対を成していた、OPで登場していた炎の龍の正体が今でも少し気になる。水属性以外のデッキで明らかになっていたのは確か、【リトマスの死の剣士】を使ったデッキは地属性デッキだっけ。

 

漫画版だと、最初から最後まで十代の友人兼ライバルポジションにあり、アニメ版の万丈目に近い立ち位置になる。とはいえ、登場キャラクターが増えてくると出番は減り、最後はデュエルによるダメージで保健室で寝ていた気がする。

 

漫画版で使用するデッキは【妖怪族】と言う漫画独自の種族をメインとしたもので、OCG版で言うところのアンデット族だ。和風な妖怪を操るその姿はなかなか見応えがあった。こちらのデッキはアンデット族としてOCG化も多くされている。

 

遊戯王GXタッグフォースはアニメ版の設定を引き継いでいる為、彼の今後には暗雲が立ち込めている。ライバルキャラとしては『ジョウ』の名前を持つ万丈目が居るし、優等生キャラクターとしてはカイザー亮が居るし、使いづらかったんだろうな…。

 

 

そんな思考を巡らせていると、三沢大地から声を掛けられた。

 

「オレは色んなデュエルを体験するために、様々なデュエル大会へ参加してきた。最近だと、舞網市で開催されたアクションデュエルの大会にも参加した」

 

してたね。ウチの孤児院の子たちがトップ層を独占していたらしいので、地元の参加者は可哀そうな立場になっていたよな。…ん?つまり、三沢大地は舞網市出身ではなかったのか。

 

「そんなオレが昔から注目していたデュエリストが居たんだ。その名は、ハノイの騎士」

 

正体を言い当てられたわけでもないのにビックリしてしまった。昔からインチキパワーカードと先人の知恵で無双していたとはいえ、地方のマイナー大会ばかりに参加していた俺のことを良く知っていたな。有名になったのってハートランドシティ騒動辺りからなんだけどな。

 

「そして、ハノイの騎士が登場する前後から、突如としてネット上に現れたブログ。そのブログは、本来は個人や団体で秘匿しておくであろうカード情報やデュエル戦術をデパートの安売りセールの如く無料で公開していた」

 

「へ、ヘェー」

 

やっぱりこの世界ではデュエルに関する知識は秘匿するのが当たり前なんだな。初めてその事実を他人から聞いた気がする。

 

「オレはこの大胆なブログの製作者とハノイの騎士が同一人物だと推測している」

 

「ソウナンダー」

 

前世では公式HPやwikiはもちろん、色んな個人用HPやブログに乗せてあるコンボやらを参考にさせて貰ったからな。世界は違うけれど、その恩返しの意味もあったんだよ。

 

「登場時期もそうだが、戦術に関する考察や姿勢が似通っている。とてもそれぞれが別人とは思えない」

 

「スゴーイ。キミはスイリがトクイなフレンズなんだネー」

 

なぁにこれぇ?何で俺にこんな話をするのかなー?まるで尋問を受けているみたいだー。

 

「つい最近まではハノイの騎士を名乗るつまらない偽物デュエリストが増えていたが、先日妙な格好をするデュエリストが見事な戦術でデュエルを制したという情報を得てね。今回の大会は、そんな君を見張らせてもらったのさ」

 

…ストーカーかな?もしもしポリスメン?

 

「オレは君が本物のハノイの騎士の中身だとなかば確信しているが、本当のところはどうなんだい?」

 

「…さてね。どうしても知りたければ、デュエリストならそれ相応の方法があるんじゃないか?」

 

「それもそうだな」

 

キリッ!とした表情を作ってなんか格好いいことを言って誤魔化そうとする俺と、改めてデュエルディスクを構える三沢大地。全然全く誤魔化し切れていないが、なんとかこれ以上の追及は免れたようだ。

 

 

「準備OK!君のタクティクス、拝ませてもらうよ!」

 

「「対戦、よろしくお願いいたします」」

 

挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

 

◆白河クロト LP:4000

 

VS

 

◆三沢大地 LP:4000

 

 

「楽しませてもらうよ。先攻はオレが貰う。オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

三沢大地 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【強欲な壺】を発動!デッキから2枚ドローする」

三沢大地 手札:5→7枚。

 

知ってた。こいつらいっつも壺ドローしてんな…。

 

「オレは手札から魔法カード【化石調査】を発動!デッキからレベル6以下の恐竜族モンスター1体を手札に加える。オレはデッキからレベル4の【オキシゲドン】を手札に加える」

三沢大地 手札:6→7枚。

 

「オレは手札から魔法カード【おろかな埋葬】を発動!デッキからモンスター1体を墓地へ送る。オレはデッキから【カーボネドン】を墓地に送る」

三沢大地 手札:6枚。

 

「オレは墓地の【カーボネドン】を除外して効果発動!自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。手札・デッキからレベル7以下のドラゴン族の通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。オレはデッキから【ダイヤモンド・ドラゴン】を特殊召喚する!」

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800

 

「オレは手札から【マスマティシャン】を召喚。召喚に成功した時に発動できる。デッキからレベル4以下のモンスター1体を墓地へ送る。オレはデッキから【ブラッド・ヴォルス】を墓地に送る」

三沢大地 手札:5枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800

マスマティシャン ★3 ATK1500

 

「オレは手札を3枚伏せてターンエンドだ」

三沢大地 手札:2、伏せカード:3

 

 

◆白河クロト LP:4000

 

VS

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:2、伏せカード:3

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800

マスマティシャン ★3 ATK1500

 

 

恐らく【ウォータードラゴン】を特殊召喚するためのデッキだと思うんだけど、所々チグハグなデッキだな。まだ原作開始まで2年近くあるし、デッキが完成していないのかな?

 

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

クロト 手札:5→6枚。

 

「俺は手札から【ドラゴンメイド・ティルル】を召喚!このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから【ドラゴンメイド・ティルル】以外の【ドラゴンメイド】モンスター1体を手札に加える。その後、手札から【ドラゴンメイド】モンスター1体を選んで墓地へ送る。俺はデッキから【ドラゴンメイド・エルデ】を手札に加え、手札から【ドラゴンメイド・フランメ】を墓地に送る」

クロト 手札:5→6→5枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ティルル ★3 ATK500

 

「ドラゴンメイド!?可愛い…ではなく!アイドルカードなんてものをデッキに入れているなんてな!」

 

お前もピケル入れてたじゃん…。でもこの反応、奴のムッツリな性格には効果抜群のようだな。だが一つ勘違いがあるな。ドラゴンメイドはただのアイドルカードではない。

 

「俺は手札から【ドラゴンメイド・エルデ】を墓地に捨てて効果発動!このカードを手札から捨てて発動できる。手札からレベル4以下の【ドラゴンメイド】モンスター1体を特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。俺は手札の【ドラゴンメイド・チェイム】を特殊召喚する!」

クロト 手札:5→4→3枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ティルル ★3 ATK500

ドラゴンメイド・チェイム ★4 DEF1800

 

「俺は【ドラゴンメイド・チェイム】の効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから【ドラゴンメイド】魔法・罠カード1枚を手札に加える。俺はデッキから【ドラゴンメイド・リラクゼーション】を手札に加える」

クロト 手札:3→4枚。

 

「俺は手札から通常魔法【ドラゴンメイドのお召し替え】を発動!自分の手札・フィールドから、ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。俺は手札のレベル7【ドラゴンメイド・フルス】とレベル3【ドラゴンメイド・パルラ】を融合!レベル10【ドラゴンメイド・シュトラール】を融合召喚!」

クロト 手札:3→1枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ティルル ★3 ATK500

ドラゴンメイド・チェイム ★4 DEF1800

ドラゴンメイド・シュトラール ★10 ATK3500

 

「レベル10!?攻撃力3500!?」

 

「バトルフェイズに移行。【ドラゴンメイド・シュトラール】で【マスマティシャン】へ攻撃!」

 

「甘いな!リバースカードオープン!【破壊輪】発動!フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊し、お互いにその攻撃力分のダメージを受ける。 【ドラゴンメイド・シュトラール】を破壊だ!」

三沢大地 伏せカード:3→2

 

エラッタ前の破壊輪か。怖い怖い。メイドには効かないけどな。

 

「無駄だ!その効果にチェーンして【ドラゴンメイド・シュトラール】の効果発動!相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。このカードを持ち主のEXデッキに戻し、EXデッキから【ドラゴンメイド・ハスキー】1体を特殊召喚する!」

 

「何っ!?」

 

チェーン②ドラゴンメイド・シュトラール

チェーン①破壊輪

 

「効果処理をする。チェーン②【ドラゴンメイド・シュトラール】の効果により、チェーン①【破壊輪】の効果は無効&破壊となり、その後、【ドラゴンメイド・シュトラール】を持ち主のEXデッキに戻し、EXデッキから【ドラゴンメイド・ハスキー】1体を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ティルル ★3 ATK500

ドラゴンメイド・チェイム ★4 DEF1800

ドラゴンメイド・ハスキー ★9 ATK3000

 

「バトルフェイズを継続する。【ドラゴンメイド・ハスキー】で【マスマティシャン】へ攻撃!」

 

ドラゴンメイド・ハスキー ATK3000

vs

マスマティシャン ATK1500

 

「まだだ!リバースカードオープン!永続罠【スピリットバリア】発動!自分フィールド上にモンスターが存在する限り、このカードのコントローラーへの戦闘ダメージは0になる!」

三沢大地 伏せカード:2→1

 

「だが【マスマティシャン】は戦闘破壊される!」

 

「ふっ。【マスマティシャン】が戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動!自分はデッキから1枚ドローする!」

三沢 手札:2→3枚。

 

優秀なカードだよな、あの爺さん。

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800

 

「メインフェイズ2に移行。俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

クロト 手札:1→0、伏せカード:1

 

 

◆白河クロト LP:4000、手札:0枚、伏せカード:1枚

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ティルル ★3 ATK500

ドラゴンメイド・チェイム ★4 DEF1800

ドラゴンメイド・ハスキー ★9 ATK3000

 

VS

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:3枚、伏せカード:1枚、永続罠:1枚

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800

 

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

三沢大地 手札:3→4枚。

 

「おっと、そちらのスタンバイフェイズに【ドラゴンメイド・ハスキー】の効果を発動させてもらう」

 

「何ッ!?このタイミングでモンスター効果を使用する!?」

 

「【ドラゴンメイド・ハスキー】効果発動!自分・相手のスタンバイフェイズに、このカード以外の自分フィールドの【ドラゴンメイド】モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターよりレベルが1つ高い、またはレベルが1つ低い【ドラゴンメイド】モンスター1体を自分の手札・墓地から選んで守備表示で特殊召喚する。俺はフィールドのレベル4【ドラゴンメイド・チェイム】を対象として、墓地のレベル3【ドラゴンメイド・パルラ】を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ティルル ★3 ATK500

ドラゴンメイド・チェイム ★4 DEF1800

ドラゴンメイド・ハスキー ★9 ATK3000

ドラゴンメイド・パルラ ★3 DEF1700

 

「更に、【ドラゴンメイド・パルラ】が召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる効果を発動!デッキから【ドラゴンメイド・パルラ】以外の【ドラゴンメイド】カード1枚を墓地へ送る。俺はデッキからレベル8【ドラゴンメイド・ルフト】を墓地に送る!」

 

「…終わりか?ならスタンバイからメインフェイズへ移行!」

 

「オレは手札から魔法カード【天使の施し】を発動!デッキから3枚ドローして、墓地へ2枚送る!」

三沢大地 手札:3→6→4枚。

 

本当にネームドキャラクターのドロー力は半端ないわ。俺も壺とかを引きたい。

 

「オレは手札から【オキシゲドン】を召喚!更に【ダイヤモンド・ドラゴン】を攻撃表示に変更!」

三沢大地 手札:3枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 DEF2800 → ATK2200

オキシゲドン ★4 ATK1800

 

「更にリバースカードオープン!永続罠【リビングデッドの呼び声】発動!自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。オレは墓地の【ハイドロゲドン】を特殊召喚!」

三沢大地 伏せカード:1→0枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 ATK2200

オキシゲドン ★4 ATK1800

ハイドロゲドン ★4 ATK1600

 

「そして手札から装備魔法【リビング・フォッシル】発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは除外される。装備モンスターの攻撃力・守備力は1000ダウンし、効果は無効化される。オレは墓地の【ハイドロゲドン】を特殊召喚してこのカードを装備する!」

三沢大地 手札:2枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 ATK2200

オキシゲドン ★4 ATK1800

ハイドロゲドン ★4 ATK1600

ハイドロゲドン ★4 ATK1600 → 600 ※リビング・フォッシル装備

 

「そして手札から魔法カード【ボンディング-H2O】発動!自分フィールド上に存在する【ハイドロゲドン】2体と【オキシゲドン】1体を生け贄に捧げる。自分の手札・デッキ・墓地から【ウォーター・ドラゴン】1体を特殊召喚する。静かなること水の如く…… だが! 水は時として濁流となって全てを飲みこむ! 俺のデッキから出でよ! ウォーター・ドラゴーーーン!」

三沢大地 手札:1枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 ATK2200

ウォーター・ドラゴン ★8 ATK2800

 

「ダメ押しだ!オレは手札よりフィールド魔法【ウォーターワールド】発動!フィールド上に表側表示で存在する水属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、守備力は400ポイントダウンする!」

三沢大地 手札:0枚。

 

<三沢大地のフィールド>

ダイヤモンド・ドラゴン ★7 ATK2200

ウォーター・ドラゴン ★8 ATK2800 → 3300

 

手札と伏せカードを全て使い切ったか。仕掛けてくる気だな。

 

「バトルだ!【ウォーター・ドラゴン】で…」

 

「悪いが、バトルフェイズ開始時、【ドラゴンメイド・パルラ】の効果を発動する!自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル8の【ドラゴンメイド】モンスター1体を選んで特殊召喚する。俺は【ドラゴンメイド・パルラ】を手札に戻し、墓地より【ドラゴンメイド・フランメ】を特殊召喚する!」

クロト 手札:0→1

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ティルル ★3 ATK500

ドラゴンメイド・チェイム ★4 DEF1800

ドラゴンメイド・ハスキー ★9 ATK3000

ドラゴンメイド・フランメ ★8 DEF1700

 

「なっ!?…だがそのモンスターは炎属性!ウォータードラゴンががモンスターゾーンに存在する限り、フィールドの炎属性モンスター及び炎族モンスターの攻撃力は0になる!敵ではない!」

 

「そして、【ドラゴンメイド・ハスキー】の効果発動!このカード以外の自分フィールドの表側表示のドラゴン族モンスターが自分の手札に戻った時、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。俺は【ダイヤモンド・ドラゴン】を破壊する!」

 

「くっ!?【ダイヤモンド・ドラゴン】が効果破壊された…!?…だが!このくらいは必要経費だ!」

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ★8 ATK3300

 

ウォータードラゴンを破壊すると墓地から素材三体が蘇生するからな。まずは効果を持たない方から破壊して数を減らす。

 

「バトルだ!【ウォーター・ドラゴン】で【ドラゴンメイド・ティルル】に攻撃!アクア・パニッシャー!」

 

「俺は伏せカードの永続罠【ドラゴンメイド・リラクゼーション】を発動!自分フィールドの【ドラゴンメイド】モンスター1体を対象とし、対象のモンスターを持ち主の手札に戻し、デッキから【ドラゴンメイド・リラクゼーション】以外の【ドラゴンメイド】カード1枚を手札に加える。俺は【ドラゴンメイド・ティルル】を手札に戻し、デッキから【ドラゴンメイドのお心づくし】を手札に加える!」

クロト 手札:2→3→4、伏せカード:1→0、永続罠:1

 

「そして、【ドラゴンメイド・ハスキー】の効果を発動できるが…が、俺はその効果を今回は使わない!」

 

今は素材が3体出てくる方が邪魔くさいからな。今は我慢だ。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・チェイム ★4 DEF1800

ドラゴンメイド・ハスキー ★9 ATK3000

ドラゴンメイド・フランメ ★8 DEF1700

 

「ならば、まだバトルフェイズは継続している!攻撃対象が居なくなったため、別の攻撃対象を選ぶ!【ウォーター・ドラゴン】で【ドラゴンメイド・ハスキー】に攻撃!アクア・パニッシャー!!」

 

ウォーター・ドラゴン ATK3300

vs

ドラゴンメイド・ハスキー ATK3000

 

「くっ!【ドラゴンメイド・ハスキー】は戦闘破壊される…!すまんな…」

クロト LP:4000→3700

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・チェイム ★4 DEF1800

ドラゴンメイド・フランメ ★8 DEF1700

 

「バトルフェイズを終了。メインフェイズ2に移行…ターンエンドだ」

 

 

◆白河クロト LP:3700、手札:1枚、伏せカード:0枚、永続罠:1枚

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・チェイム ★4 DEF1800

ドラゴンメイド・フランメ ★8 DEF1700

 

VS

 

◆三沢大地 LP:4000、手札:0枚、伏せカード:0枚、フィールド魔法:1枚、永続罠:1枚

 

<三沢大地のフィールド>

ウォーター・ドラゴン ATK3300

 

 

相手の手札、伏せカードは無し。墓地発動カードも無し。永続罠は少し邪魔だけど、大局にはほぼ影響なし。これはこのターンで終わらせられるな。さぁ、懺悔の時間は出来ているか?

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

クロト 手札:1→2枚。

 

おっ、珍しく良い引きだな。

 

「俺は手札から魔法カード【強欲で金満な壺】を発動!自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。俺はEXデッキから6枚をランダムに裏側表示で除外してデッキからカードを2枚ドロー!」

クロト 手札:2→1→3枚。

 

「俺は墓地の【ドラゴンメイドのお召し替え】の効果発動!このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの【ドラゴンメイド】モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札に加え、そのモンスターを持ち主の手札に戻す。俺は墓地の【ドラゴンメイドのお召し替え】を手札に戻し、更にフィールドの【ドラゴンメイド・チェイム】を手札に戻す」

クロト 手札:3→4→5枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・フランメ ★8 DEF1700

 

「俺は【ドラゴンメイド・チェイム】を通常召喚して効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから【ドラゴンメイド】魔法・罠カード1枚を手札に加える。俺はデッキから【ドラゴンメイドのお出迎え】を手札に加える」

クロト 手札:5→4→5枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・フランメ ★8 DEF1700

ドラゴンメイド・チェイム ★4 ATK 500

 

「俺は手札から通常魔法【ドラゴンメイドのお心づくし】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分の手札・墓地から【ドラゴンメイド】モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。その後、特殊召喚したモンスターと同じ属性でレベルが異なる【ドラゴンメイド】モンスター1体をデッキから墓地へ送る事ができる。俺は手札から【ドラゴンメイド・ラドリー】を特殊召喚し、デッキから【ドラゴンメイド・フルス】を墓地に送る」

クロト 手札:5→4→3枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・フランメ ★8 DEF1700

ドラゴンメイド・チェイム ★4 ATK 500

ドラゴンメイド・ラドリー ★2 DEF1600

 

「更に!【ドラゴンメイド・ラドリー】が召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる効果を発動!自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る」

 

「俺は手札から永続魔法【ドラゴンメイドのお出迎え】を発動!自分フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの【ドラゴンメイド】モンスターの数×100アップする。1ターンに1度、自分フィールドに【ドラゴンメイド】モンスターが2体以上存在する場合、自分の墓地の【ドラゴンメイドのお出迎え】以外の【ドラゴンメイド】カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。このカードが墓地へ送られた場合に発動する。このターン、自分フィールドの【ドラゴンメイド】モンスターは相手の効果の対象にならない」

クロト 手札:3→2枚。永続魔法:0→1枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・チェイム ★4 ATK 500 → 800

ドラゴンメイド・フランメ ★8 DEF1700 → 2000

ドラゴンメイド・ラドリー ★2 DEF1600 → 1900

 

「俺は永続魔法【ドラゴンメイドのお出迎え】の効果発動!1ターンに1度、自分フィールドに【ドラゴンメイド】モンスターが2体以上存在する場合、自分の墓地の【ドラゴンメイドのお出迎え】以外の【ドラゴンメイド】カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。俺は墓地の【ドラゴンメイドのお見送り】を手札に加える」

クロト 手札:2→3枚。

 

「俺は速攻魔法【ドラゴンメイドのお見送り】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分フィールドの【ドラゴンメイド】モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとはカード名が異なる【ドラゴンメイド】モンスター1体を手札から守備表示で特殊召喚し、対象のモンスターを持ち主の手札に戻す。この効果で特殊召喚したモンスターは次のターンの終了時まで、戦闘・効果では破壊されない。俺はフィールドの【ドラゴンメイド・フランメ】を手札に戻し、手札から【ドラゴンメイド・パルラ】を特殊召喚する!」

クロト 手札:3→4→3枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・チェイム ★4 ATK 500 → 800

ドラゴンメイド・ラドリー ★2 DEF1600 → 1900

ドラゴンメイド・パルラ  ★3 DEF1700 → 2000

 

「更に!【ドラゴンメイド・パルラ】が召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる効果を発動!デッキから【ドラゴンメイド・パルラ】以外の【ドラゴンメイド】カード1枚を墓地へ送る。俺はデッキから【ドラゴンメイドのお片付け】を墓地に送る!」

 

「俺は手札から通常魔法【ドラゴンメイドのお召し替え】を発動!自分の手札・フィールドから、ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。俺は手札のレベル8【ドラゴンメイド・フランメ】と自分フィールドのレベル4【ドラゴンメイド・チェイム】を融合!レベル10【ドラゴンメイド・シュトラール】を融合召喚!」

クロト 手札:3→2枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ラドリー ★2 DEF1600 → 1900

ドラゴンメイド・パルラ  ★3 DEF1700 → 2000

ドラゴンメイド・シュトラール ★10 ATK3500 → 3800

 

「俺は墓地の【ドラゴンメイドのお片付け】を除外して効果発動!墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の手札・墓地から【ドラゴンメイド】モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。俺は墓地の【ドラゴンメイド・ナサリー】を守備表示で特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ラドリー ★2 DEF1600 → 2000

ドラゴンメイド・パルラ  ★3 DEF1700 → 2100

ドラゴンメイド・シュトラール ★10 ATK3500 → 3900

ドラゴンメイド・ナサリー ★2 DEF1600 → 2000

 

「更に!【ドラゴンメイド・ナサリー】が召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる効果を発動!【ドラゴンメイド・ナサリー】以外の自分の墓地のレベル4以下の【ドラゴンメイド】モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。俺は墓地の【ドラゴンメイド・ティルル】を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・ラドリー ★2 DEF1600 → 2100

ドラゴンメイド・パルラ  ★3 DEF1700 → 2100

ドラゴンメイド・シュトラール ★10 ATK3500 → 4000

ドラゴンメイド・ナサリー ★2 DEF1600 → 2100

ドラゴンメイド・ティルル ★3 DEF1700 → 2200

 

「更に!【ドラゴンメイド・ティルル】が召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる効果を発動!デッキから【ドラゴンメイド・ティルル】以外の【ドラゴンメイド】モンスター1体を手札に加える。その後、手札から【ドラゴンメイド】モンスター1体を選んで墓地へ送る。俺はデッキから【ドラゴンメイド・エルデ】を手札に加えて、手札から【ドラゴンメイド・エルデ】を墓地に送る」

クロト 手札:2→3→2枚。

 

「一気にフィールドにモンスターが5体も…!?だが、【ドラゴンメイド・シュトラール】以外は守備表示!それではオレのLPを削りきることはできないぞ!」

 

「それはどうかな?」

 

「何ッ!?」 カン☆コーン!

 

「バトルフェイズへ移行」

 

「くそっ!何かがおかしい…!…バトルフェイズ開始?確かさっきのターンで…しまった!そういうことか!」

 

「バトルフェイズ開始時に【ドラゴンメイド・ラドリー】の効果発動!自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル7の【ドラゴンメイド】モンスター1体を選んで特殊召喚する。俺はフィールドの【ドラゴンメイド・ラドリー】を手札に戻し、墓地の【ドラゴンメイド・フルス】を特殊召喚する!」

クロト 手札:2→3枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・パルラ  ★3 DEF1700 → 2100

ドラゴンメイド・シュトラール ★10 ATK3500 → 4000

ドラゴンメイド・ナサリー ★2 DEF1600 → 2100

ドラゴンメイド・ティルル ★3 DEF1700 → 2200

ドラゴンメイド・フルス ★7 ATK2600 → 3100

 

「バトルフェイズ開始時に【ドラゴンメイド・ナサリー】の効果発動!自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル7の【ドラゴンメイド】モンスター1体を選んで特殊召喚する。俺はフィールドの【ドラゴンメイド・ナサリー】を手札に戻し、墓地の【ドラゴンメイド・エルデ】を特殊召喚する!」

クロト 手札:3→4枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・パルラ  ★3 DEF1700 → 2100

ドラゴンメイド・シュトラール ★10 ATK3500 → 4000

ドラゴンメイド・ティルル ★3 DEF1700 → 2200

ドラゴンメイド・フルス ★7 ATK2600 → 3100

ドラゴンメイド・エルデ ★7 ATK2600 → 3100

 

「バトルフェイズ開始時に【ドラゴンメイド・パルラ】の効果発動!自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル8の【ドラゴンメイド】モンスター1体を選んで特殊召喚する。俺はフィールドの【ドラゴンメイド・パルラ】を手札に戻し、墓地の【ドラゴンメイド・ルフト】を特殊召喚する!」

クロト 手札4→5枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・シュトラール ★10 ATK3500 → 4000

ドラゴンメイド・ティルル ★3 DEF1700 → 2200

ドラゴンメイド・フルス ★7 ATK2600 → 3100

ドラゴンメイド・エルデ ★7 ATK2600 → 3100

ドラゴンメイド・ルフト ★8 ATK2700 → 3200

 

「バトルフェイズ開始時に【ドラゴンメイド・ティルル】の効果発動!自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル8の【ドラゴンメイド】モンスター1体を選んで特殊召喚する。俺はフィールドの【ドラゴンメイド・ティルル】を手札に戻し、墓地の【ドラゴンメイド・フランメ】を特殊召喚する!」

クロト 手札:5→6枚。

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・シュトラール ★10 ATK3500 → 4000

ドラゴンメイド・フルス ★7 ATK2600 → 3100

ドラゴンメイド・エルデ ★7 ATK2600 → 3100

ドラゴンメイド・ルフト ★8 ATK2700 → 3200

ドラゴンメイド・フランメ ★8 ATK2700 → 3200 → 0 ※ウォータードラゴンの効果により炎属性は攻撃力0

 

「ば、馬鹿な…こんなことが…!?」

 

「【ドラゴンメイド・フルス】、【ドラゴンメイド・エルデ】、【ドラゴンメイド・ルフト】、【ドラゴンメイド・フランメ】は、自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、このカードは効果では破壊されない効果を持つ」

 

三沢ぁ、お前ぇ、俺に勝つとか言ってたよなぁ?その気概に敬意を表してお前に地獄のハーレムを体験させてあげようじゃないか!たっぷりと堪能していってくれたまえよ?

 

「バトル!【ドラゴンメイド・シュトラール】で【ウォーター・ドラゴン】を攻撃!」

 

ドラゴンメイド・シュトラール ATK4000

vs

ウォーター・ドラゴン ATK3300

 

「ぐおぉぉぉっ!…だが!永続罠【スピリットバリア】で戦闘ダメージは0だ!そして【ウォーター・ドラゴン】の効果発動!このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の【ハイドロゲドン】2体と【オキシゲドン】1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する!」

 

「【ウォーター・ドラゴン】の効果などぉ、無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!その効果発動にチェーンして【ドラゴンメイド・シュトラール】の効果発動!相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する!このカードを持ち主のEXデッキに戻し、EXデッキから【ドラゴンメイド・ハスキー】1体を特殊召喚する!」

 

チェーン②ドラゴンメイド・シュトラール

チェーン①ウォーター・ドラゴン

 

「効果処理を行う!チェーン②【ドラゴンメイド・シュトラール】の効果により、チェーン①【ウォーター・ドラゴン】の効果は無効!更に【ドラゴンメイド・シュトラール】をEXデッキに戻し、EXデッキから【ドラゴンメイド・ハスキー】1体を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

ドラゴンメイド・フルス ★7 ATK2600 → 3100

ドラゴンメイド・エルデ ★7 ATK2600 → 3100

ドラゴンメイド・ルフト ★8 ATK2700 → 3200

ドラゴンメイド・フランメ ★8 ATK2700 → 3200

ドラゴンメイド・ハスキー ★9 ATK3000 → 3500

 

「バトル!【ドラゴンメイド・ハスキー】でダイレクトアタック!」

 

「ぐわぁぁぁぁっ!」

三沢 LP:4000 → 500

 

「トドメだ!【ドラゴンメイド・フランメ】でダイレクトアタック!」

 

「うわぁぁぁぁっ!」

三沢 LP:500 → 0

 

 

「くっ!そんな…計算は完壁だったはずなのに…!」

 

「対戦、ありがとうございました」

 

~~~

 

デュエルが終わった直後は悔しそうな姿を見せていた三沢は、思いのほか早めに復活した。

 

「ここまで一方的にやられるとはな…流石はハノイの騎士だ」

 

「今回はデッキがよく回ってくれたからな…あっ」

 

最近、この手の誘導尋問多くない?三沢を見るとしてやったりと言った顔をしている。

 

「やはり君がハノイの騎士か。顔を隠しているのは素性を隠す為か?まぁ、いい。今回は勉強させてもらったよ」

 

爽やかな笑顔で握手を求めてきたので握手を返した。なんか久しぶりだなこういうの。…あっ、そうだ。

 

「知り合った記念と言ってはアレだけど、お前にこのカードをあげよう。上手く使ってやってくれ」

 

「うん?貰えるものなら貰うが…こ、これは、オレの知らないウォーター・ドラゴンの専用カード!?…それにこれは磁石の戦士…いや、少し名前が違うが、なんだこのカードは…!?」

 

三沢はしきりに驚いている。明日香や吹雪にカードをあげた時もそうだけど、こう嬉しそうに驚いてくれると渡す甲斐があるなぁ。

 

「しかし、これほどのカードをただ貰うだけと言うのも…」

 

「俺が持っているだけよりも、お前が上手く使ってくれる方が、カード達も喜ぶさ」

 

とりあえず格好いいことを言っておく。実際、俺が持っていてもキャリーケースに眠らせておくことになりそうだしなぁ。…ん?待てよ?コイツ、今、何でもするって言ったよね?(言ってない)

 

「それでももし、何か手伝ってくれるというのなら…三沢、夏休みの期間中だけ、俺と一緒にデュエルアカデミアのアメリカ校に行ってみない?」

 

いきなりの提案に驚いている三沢。そりゃそうだろうな。でも、秀才設定の三沢なら英語も堪能だろう!案外いい考えじゃないか?そうして俺は三沢大地の回答を待った…。




出番が少ないとその分、使用しているカードも少ないわけで…。その割には結構凶悪な魔法罠を使っている三沢。第一話で【破壊輪】とか使ってましたね。

三沢のデッキは【ウォーター・ドラゴン(未完成気味)】。

オリ主のデッキは【ドラゴンメイド】でした。他の候補としては【ワルキューレ】、【霊使い】、【アロマ】、【マドルチェ】がありましたが、ダイスを振って出た目で決めました。

そして、アメリカ渡航の為の道連れ(翻訳係を兼務)のスカウトは成功するのでしょうか?上手く行けば次の回からは、部隊がアメリカに移ります。

次回の更新は1/23(土) AM6:00予定です。

タカツアザラシ様、神薙改式様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。

オリ主にヒロインは必要でしょうか?

  • 不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
  • いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
  • いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
  • いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
  • いる!オリ主ならハーレムを目指せ!

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