【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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久し振りにGXキャラの再登場です。

そして、ようやくタッグフォースキャラ2人目の登場&デュエルです。

対戦相手は肉まん好きのあの娘です。


第六十一話 藤原雪乃

アメリカ校の校長室を後にした俺とレインは、明日香たちが良く集まっているという校内にある喫茶店へと辿り着いた。サ店に行くぜ!という奴である。

 

道中、アメリカ校の生徒と思われる人間にレインが何度か話しかけられそうになったが、その度に光学迷彩を使用して姿を消していた。目立つのが嫌なのだろうが、俺が言うのもなんだが、その方法はどうかと思うぞ。そのおかげでよく俺が声を掛けられる羽目になった。お姉さんは何処に行ったのか?知らん。俺の管轄外だ。そもそも誰が姉で誰が弟だよ。泣かすぞ?

 

「…クロト?クロトじゃない!久しぶりね!」

 

「おぉ!本当にクロト君じゃないか!」

 

「ふっ、クロトか。久しいな」

 

明日香たちを探していると向こうが先にこちらを見つけたらしい。周りは金髪の高身長ばかりだから、黒髪の俺は逆に目立つのだろう。身長は関係ないはずだ。そうに違いない。そして、どうやら彼女らと接触はしたくないらしく、レインは光学迷彩を使って隠れているらしい。アレを使われると今の俺では彼女の現在位置は分からない。

 

「明日香ちゃん、久し振り。吹雪さんに亮さん、お久しぶりです」

 

電話や電子メールでのやり取りは時々やっていたが、直接会うのは数年ぶりだ。皆、デュエルアカデミアのブルー制服を着ている。それにしても、う~ん、デカい。本当に中学生か?グラビアモデルみたいだな…身長の話だぞ。

 

「もう、ちゃんは止めてって言ってるでしょ」

 

「校長先生から話は聞いていたけれど、本当にクロト君が来ているなんてね」

 

「お前は昔から不思議な奴だったからな。今回のような件で呼ばれていても不思議とは思わないな」

 

「それはどうも。早速だけど、今回の事件について話を聞いてもいいかな?」

 

「えぇ、もちろんよ」

 

そうして明日香たち3人から彼らの現状の調査結果を聞くことになった。ただ、彼女たちもこちらに到着してから日が浅く、持っている情報は多くはなかった。ただ…。

 

「襲われる時間帯は今まで全て昼頃だそうよ。標的となった生徒たちへの犯行手口も共通していて、いつの間にか後ろを尾行されていて、逃げようとしたところを路地裏に誘い込まれてデュエルを仕掛けられるらしいわ」

 

「そうしてそのデュエルに負けるとデッキのカードを真っ白にされてしまうそうだよ。その後は被害者は昏倒してしまい、当時の記憶が曖昧になるみたいだね」

 

「そして、被害者がうっすらと覚えていることと言えば、その犯人と思われるデュエリストは光属性のモンスターを使うらしい。お蔭でサイバー・ドラゴンを使うオレや、サイバー・エンジェルを使う明日香はあまりいい顔をされないんだ」

 

「光属性のモンスターを使うデュエリストねぇ…」

 

アニメ版GX原作で破滅の光がデュエリストたちを洗脳して作り上げた組織が光の結社、使用されていたモンスターは全て光属性だった。まだ断言はできないけれど、少しずつは真相に近付いているかな。

 

そして、今度は俺が破滅の光についての情報を明日香たちに話しておくことにした。もちろん、話が大きくなりすぎるので全てではない。ハートランドシティでの件を少し話すだけだ。

 

「あのハートランドシティの事件でハノイの騎士である貴方が関わっていることはニュースで知っていたけれど…」

 

「あの事件の裏に破滅の光って言うのが関わっていて、今回の事件も同じようにその破滅の光が関わっていると思われているということか」

 

「お前以外から聞いたらオカルトチックな作り話だと思ってしまいそうな話だな」

 

まさか最初から全部信じて貰えるとは思わなかった。俺ってどれだけとんでもない奴だと思われているんだろう。

 

 

「あら?明日香じゃない。こんなところでどうしたの?…そのボウヤはお友達かしら?」

 

3人とそんな話をしていると、背後から声を掛けられた。振り返ると、紫髪をツインテールにした妙に色気のあるナイスバディな美少女が立っていた。この娘は、タッグフォースシリーズで恐らくトップ3くらいに有名な儀式使いの肉まん娘だ。話し方からすると、タッグフォース4以降の性格のようだ。

 

「彼は白河クロト、私の友人よ。クロトにも紹介しておくわね?彼女は藤原雪乃。私の同級生よ」

 

「白河クロトだ。藤原、よろしく頼む」

 

「藤原雪乃よ。よろしくねボウヤ」

 

色っぽい話し方とポーズで挨拶を返してくる藤原。そう言えば、成績優秀者が留学に来ていると言っていたな。なら、彼女がここに居るのもわからなくはないな。

 

「それにしても、貴方が明日香がいつも楽しそうに話しているボウヤなのね?ねぇ、ボウヤ。私とデュエルしてみない?」

 

「ちょっ、雪乃!?」

 

「ほう…」

 

「これはこれは…」

 

面白そうな玩具を見つけた童女の様に俺を見つめる藤原、何やら焦っている明日香。その様子を楽しそうに眺める吹雪と亮。なんだかもうデュエルする流れになってきているな…。

 

『クロト。私は先行して、この辺りを調査しておく』

 

『…分かった。済まないが、頼んだレイン』

 

『頼まれた。合流できそうになったら、端末に連絡して。それじゃ、頑張ってね。くれぐれも、私以外の相手に負けないように』

 

光学迷彩状態のレインと、他の彼らに気付かれないように通信越しで連絡を取る。どうやらレインは先行して光属性のデュエリストを調査してくれるらしい。ありがたい話だ。最後の一言は妙に力が入っていたように聞こえたが気のせいだろう。

 

「デュエルを挑まれたら、受けるしかないな」

 

「そう。明日香のお気に入りとのデュエル。楽しみね」

 

「もう!雪乃ったら…」

 

さっきから妙に明日香が恥ずかしがっている。…あれか?『友達に噂とかされると恥ずかしいし…』的な奴か?…泣けるぜ。

 

 

藤原雪乃。遊戯王タッグフォースシリーズの登場人物である。タッグフォース2からの参戦で、タッグフォース2~3とタッグフォース4以降で性格が少し異なる。

 

タッグフォース2~3の彼女は、女帝のようにプライドが高く、強者感溢れる性格をしている。使用デッキは【推理ゲート】。上手く回るとこちらを1ターンキルしてくる豪快なデッキだ。

 

タッグフォース4以降の彼女は、こちらを試すような、妙な色気を放つような話し方をする性格となっている。使用デッキは【サクリファイス】【デミスドーザー】【デミスゾーク】【リチュア】など、儀式デッキを多用する。特にLPコストを支払ってこちらのフィールドを一掃する【終焉の王デミス】は彼女のデッキの中でもトップクラスに危険なカードだ。

 

どの彼女にも共通するのは、整った容姿と、主人公および男性陣を全て『ボウヤ』と呼ぶところだろう。もし名前を呼ばれることがあれば、恐らくは彼女に認められたということだろう。

 

~~~

 

「ふふ…ボウヤの立派なところ、見せてもらおうかしら?」

 

言い方ぁ!いちいち変な言い回ししないでくれますかねぇ…。

 

「対戦、よろしくお願いいたします」

 

挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

 

◆白河クロト LP:4000

 

VS

 

◆藤原雪乃 LP:4000

 

 

「先攻は譲るわ。どこまで魅せてくれるのかしらね?」

 

「それじゃ、遠慮なく貰おうかな。俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

クロト 手札:5→6枚。

 

「俺は手札から魔法カード【儀式の下準備】発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。デッキから儀式魔法カード1枚を選び、さらにその儀式魔法カードにカード名が記された儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選ぶ。そのカード2枚を手札に加える。俺は儀式魔法【ネフティスの輪廻】を選び、そこに記された【ネフティスの蒼凰神】を手札に加える!」

クロト 手札:5→7枚。

 

「儀式モンスターのネフティス…そんなモンスターも居るのね」

 

「俺は手札から【マンジュゴッド】を召喚!そして効果発動!このカードが召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。俺はデッキから儀式モンスター【ネフティスの繋ぎ手】を手札に加える!」

クロト 手札:6→7枚。

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

 

「俺は手札から儀式魔法【ネフティスの輪廻】発動!レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札から「ネフティス」儀式モンスター1体を儀式召喚する。「ネフティスの祀り手」または「ネフティスの蒼凰神」をリリースして儀式召喚した場合には、さらにフィールドのカード1枚を選んで破壊できる。俺は手札のレベル2【ネフティスの導き手】をリリースして、手札からレベル2【ネフティスの繋ぎ手】を儀式召喚する!」

クロト 手札:6→5→4枚。

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの繋ぎ手 ★2 ATK2000

 

「儀式召喚に成功した【ネフティスの繋ぎ手】の効果発動!このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「ネフティスの繋ぎ手」以外の「ネフティス」儀式モンスター1体を儀式召喚扱いで特殊召喚する!俺はデッキから【ネフティスの祀り手】を儀式召喚する!」

 

「儀式魔法を使わず、デッキから儀式モンスターを儀式召喚するですって!?」

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの繋ぎ手 ★2 ATK2000

ネフティスの祀り手 ★2 DEF1200

 

「儀式召喚に成功した【ネフティスの祀り手】の効果発動!このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ネフティス」モンスター1体を特殊召喚する。この効果を発動したターンのエンドフェイズにこのカードは破壊される。俺はデッキから【ネフティスの鳳凰神】を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの繋ぎ手 ★2 ATK2000

ネフティスの祀り手 ★2 DEF1200

ネフティスの鳳凰神 ★8 ATK2400

 

「俺はカードを2枚伏せてターンエンド!エンドフェイズ時に【ネフティスの祀り手】で特殊召喚された【ネフティスの鳳凰神】は破壊される」

クロト 手札:2枚。伏せカード:2

 

 

◆白河クロト LP:4000、手札:2、伏せカード:2

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの繋ぎ手 ★2 ATK2000

ネフティスの祀り手 ★2 DEF1200

 

VS

 

◆藤原雪乃 LP:4000

 

 

「私のターンね。ドローフェイズ、ドロー。そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

藤原雪乃 手札:5→6枚。

 

「ふふっ、ボウヤ。【ネフティスの鳳凰神】は効果破壊された場合、次のターンのスタンバイフェイズに帰還してフィールドの魔法罠を全て破壊するモンスターであることくらい、私も知っているわ」

 

「そうか」

 

「でも、甘いわね。ボウヤに次のターンは無いわよ?」

 

「どうだろうな?」

 

「私は手札から魔法カード【ハリケーン】を発動よ。これでフィールド上に存在する魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻すわ」

藤原雪乃 手札:5枚。

 

「俺はその効果にチェーンして、伏せカードの通常罠【威嚇する咆哮】を発動する。このターン相手は攻撃宣言できない」

クロト 伏せカード:2→1

 

チェーン②威嚇する咆哮

チェーン①ハリケーン

 

「効果処理を行う。チェーン②【威嚇する咆哮】の効果は適用され、君はこのターン攻撃できない。そしてチェーン①【ハリケーン】の効果により、俺の残りの伏せカードは俺の手札に戻る」

クロト 手札:2→3、伏せカード:1→0

 

「あら、そういうこと。つれないボウヤねぇ」

 

「悪いね」

 

「ふふっ、デュエルを継続するわよ。私は手札から【センジュ・ゴッド】を召喚よ。そして効果を発動するわ。このカードが召喚・反転召喚された時、デッキから儀式モンスターカード1枚を選択して手札に加える事ができる。私ははデッキから儀式モンスター【終焉の王デミス】を手札に加えるわ」

藤原雪乃 手札:5→6枚。

 

<藤原雪乃のフィールド>

センジュ・ゴッド ★4 ATK1400

 

ちっ、やはりデミスか。なら彼女の【デミスドーザー】もしくは【デミスゾーク】辺りか。効果破壊をトリガーとして効果を発動させる【ネフティス】のデッキにしておいて正解だったかな。

 

「私は手札から儀式魔法【高等儀式術】を発動よ。手札の儀式モンスター1体を選択し、そのカードとレベルの合計が同じになるように自分のデッキから通常モンスターを選択して墓地に送る。選択した儀式モンスター1体を特殊召喚する。私はデッキからレベル4【デュナミス・ヴァルキリア】とレベル4【デーモン・ソルジャー】を墓地に送り、手札のレベル8儀式モンスター【終焉の王デミス】を儀式召喚するわ!」

藤原雪乃 手札:5→4枚。

 

<藤原雪乃のフィールド>

センジュ・ゴッド ★4 ATK1400

終焉の王デミス ★8 ATK2400

 

「このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性と闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。墓地の光属性【デュナミス・ヴァルキリア】と闇属性【デーモン・ソルジャー】を除外して、私は手札から【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】を特殊召喚するわ」

藤原雪乃 手札:3枚。

 

<藤原雪乃のフィールド>

センジュ・ゴッド ★4 ATK1400

終焉の王デミス ★8 ATK2400

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ★8 ATK3000

 

カオス・ソルジャー搭載型だったか。面倒なモンスターが出てきたな。

 

「攻撃が出来ないのなら、そちらのモンスターを減らしておこうかしらね」

 

「出来れば止めて欲しいものだな」

 

「ふふっ、私は【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】の効果発動。1ターンに1度、フィールド上に存在するモンスター1体をゲームから除外する。この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃する事ができない。私はボウヤの【ネフティスの祀り手】を除外するわ」

 

「俺はその効果にチェーンして、手札の【エフェクト・ヴェーラー】を墓地に送って効果発動!相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする!対象は【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】だ!」

クロト 手札:3→2

 

チェーン②エフェクト・ヴェーラー

チェーン①カオス・ソルジャー -開闢の使者-

 

「効果処理を行う。チェーン②【エフェクト・ヴェーラー】の効果が適用され、【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】の効果はターン終了時まで無効となり。。そしてチェーン①【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】の効果は、【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】が無効となっている為、無効だ」

 

「あらあら…相手ターンに手札から効果を発動できるモンスターなんているのね…伏せカードを伏せても、次のターンでネフティスで破壊されてしまうわね。なら、私はこれでターンエンドよ」

 

 

◆白河クロト LP:4000、手札:2、伏せカード:0

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの繋ぎ手 ★2 ATK2000

ネフティスの祀り手 ★2 DEF1200

 

VS

 

◆藤原雪乃 LP:4000、手札:3枚、伏せカード:0

 

<藤原雪乃のフィールド>

センジュ・ゴッド ★4 ATK1400

終焉の王デミス ★8 ATK2400

カオス・ソルジャー -開闢の使者- ★8 ATK3000

 

 

相変わらず、殺意の高い割には防御面に難がある漢らしいデッキだな。【儀式魔人リリーサー】を搭載しているデッキじゃなくて助かったな…。

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、このタイミングで墓地の【ネフティスの鳳凰神】が蘇生する。メインフェイズへ移行!」

クロト 手札:2→3枚。

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの繋ぎ手 ★2 ATK2000

ネフティスの祀り手 ★2 DEF1200

ネフティスの鳳凰神 ★8 ATK2400

 

この手札なら、相手に伏せカード及び墓地発動できるカードは無いし、相手モンスターはこちらのターンで妨害出来るモンスターではない。手札誘発も無いだろう。このターンで終わりだな。

 

「俺は手札からチューナーモンスター【宣告者の神巫】を召喚!そして効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキ・EXデッキから天使族モンスター1体を墓地へ送る。このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターのレベル分だけ上がる。俺はEXデッキのレベル4【虹光の宣告者】を墓地に送り、そのレベル分、【宣告者の神巫】のレベルを上げる!」

クロト 手札:2枚。

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの繋ぎ手 ★2 ATK2000

ネフティスの祀り手 ★2 DEF1200

ネフティスの鳳凰神 ★8 ATK2400

宣告者の神巫 ★2→6 ATK500 ※チューナー

 

「墓地に送られた【虹光の宣告者】の効果発動!このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。俺はデッキから儀式魔法【ネフティスの輪廻】を手札に加える!」

クロト 手札:2→3枚。

 

「俺は手札から儀式魔法【ネフティスの輪廻】発動!レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札から「ネフティス」儀式モンスター1体を儀式召喚する。「ネフティスの祀り手」または「ネフティスの蒼凰神」をリリースして儀式召喚した場合には、さらにフィールドのカード1枚を選んで破壊できる。俺はフィールドのレベル2【ネフティスの祀り手】とレベル6となった【宣告者の神巫】をリリースして、手札からレベル8【ネフティスの蒼凰神】を儀式召喚する!」

クロト 手札:2→1枚。

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの繋ぎ手 ★2 ATK2000

ネフティスの鳳凰神 ★8 ATK2400

ネフティスの蒼凰神 ★8 ATK3000

 

「【ネフティスの祀り手】をリリースして儀式召喚したため、【ネフティスの輪廻】の効果によりフィールドのカード1枚を選んで破壊できる。俺はフィールドの【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】を破壊する!」

 

「あん♪酷いことをするのね」

 

<藤原雪乃のフィールド>

センジュ・ゴッド ★4 ATK1400

終焉の王デミス ★8 ATK2400

 

モンスターを効果破壊したくらいで妙な声を出すのは止めて貰えないですかねぇ…。

 

「更に、【宣告者の神巫】をリリースした為、効果発動!このカードがリリースされた場合に発動できる。手札・デッキから「宣告者の神巫」以外のレベル2以下の天使族モンスター1体を特殊召喚する。俺はデッキからチューナーモンスター【ハイ・キューピット】を特殊召喚する!」

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの繋ぎ手 ★2 ATK2000

ネフティスの鳳凰神 ★8 ATK2400

ネフティスの蒼凰神 ★8 ATK3000

ハイ・キューピット ★1 DEF600 ※チューナー

 

「俺は【ネフティスの蒼凰神】の効果を発動!自分メインフェイズに発動できる。手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、「ネフティス」カードを任意の数だけ選んで破壊する。 その後、破壊した数だけ相手フィールドのモンスターを選んで破壊する。俺はフィールドの【ネフティスの繋ぎ手】と【ネフティスの鳳凰神】を破壊し、君の【センジュ・ゴッド】と【終焉の王デミス】を破壊する!」

 

「ああん♪大胆ね♪」

 

何故か明日香が凄い表情でこっちを睨んで来てるから、いちいち色気のある声を出すの、マジで止めて貰えません?

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの蒼凰神 ★8 ATK3000

ハイ・キューピット ★1 DEF600 ※チューナー

 

「俺は【ハイ・キューピット】の効果発動!自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動できる。このカードのレベルをターン終了時まで、この効果を発動するために墓地へ送ったカードの数だけ上げる。俺はデッキから3枚墓地に送り、【ハイ・キューピット】のレベルを3あげる!」

 

<クロトのフィールド>

マンジュゴッド ★4 ATK1400

ネフティスの蒼凰神 ★8 ATK3000

ハイ・キューピット ★1→4 DEF600 ※チューナー

 

「俺はレベル4【マンジュゴッド】にレベル4となった【ハイ・キューピット】をチューニング!シンクロ召喚!現れよレベル8【PSYフレームロード・Ω】!」

 

<クロトのフィールド>

ネフティスの蒼凰神 ★8 ATK3000

PSYフレームロード・Ω ★8 ATK2800

 

「シンクロ召喚…ボウヤは色んな召喚方法を使いこなすのね」

 

「バトルフェイズへ移行!【PSYフレームロード・Ω】でダイレクトアタック!」

 

「うぁぁっ!…いけない子ね」

藤原雪乃 LP:4000→1200

 

「フィニッシュだ!【ネフティスの蒼凰神】でダイレクトアタック!」

 

「あぁぁぁぁっ!」

藤原雪乃 LP:1200→0

 

 

「「対戦、ありがとうございました」」

 

~~~

 

デュエルが終わるともう夕方だった。そして、それまで静かだった周りが一斉に騒ぎ出す。

 

「久し振りに見たけど、やっぱりクロトのデュエルは他の同年代やアカデミアの講師の人達と比べても一味違うわね…」

 

「クロト君も藤原さんもナイスデュエルだったね!」

 

「くくくっ!クロト!それでこそ倒し甲斐があると言うものだ!」

 

明日香と吹雪がさっきのデュエルの感想を言っている。今回は儀式デッキを使ったので、今後の明日香のデッキ構成の役に立てば良いな。…約一名、ヘルカイザーっぽくなっているけど、スルー安定だな。

 

『おい、あのチビ、留学生の藤原を倒したぜ?』

 

『マジかよ!留学生の藤原って、オレ達アメリカ校の男子生徒の大半を後攻1ターンキルした女じゃん!』

 

『あのチビやるなぁ!オレもあんないい女とやりあいてぇぜ!』

 

アメリカ校の生徒らしき野次馬連中が英語でガヤガヤ言って騒いでいる。ちびちびうるせーよ!これでも去年よりは10cmくらい身長が伸びたんだよ!お前らは無駄に背がデカいだけだろうがー!

 

そんなことを思っていると、藤原雪乃がデュエルディスクを仕舞いながらゆっくりとこちらに歩いてきた。

 

「あら…負けちゃったわ」

 

「勝負事なんだから負けることもあるだろ…むぐぐっ!」

 

『『『「「「な、なにぃー!」」」』』』

 

藤原雪乃が近付いてきたかと思うと、いきなり抱きしめてきた。身長差があるので、彼女の豊満な胸に顔をうずめる形になっている。柔らかい感触に包まれて、とても良い匂いがする…とか言っている場合ではなく!真面目に息苦しくなってきた!HA☆NA☆SE!

 

怪我をさせないくらいのギリギリの力で抵抗するが、身長差があるせいで上手く抜け出せない…!端から見たら、両手をバタバタさせているだけの間抜けに見えるだろなコレ…。周りがさっきより騒がしくなっている気がするが、そんなことを気にしている余裕がない!

 

「ボウヤ、確か白河クロトと言ったわね?なら、クロ坊ね。今日のデュエルは久し振りにゾクゾクして楽しかったわ。クロ坊、またいつかヤりあいましょう?」

 

「むぐぐ…!藤原…!ちょっ…!離せ…!」

 

言い方ぁ!…文句を言うどころか返事すら出来ねぇから離してくれませんかねぇ!

 

「貴方なら雪乃って呼んで良いわよ。貴方がもっと成長して大きくなったら、私が求めている真の男になってくれるかしら?ふふっ、楽しみね?」

 

そう言うと、ようやく俺の頭を胸から解放した藤原雪乃。彼女はそのまま何事もなかったかのように何処かへ歩き去って行った。嵐のような美少女だったな。アレと付き合うことになるかも知れないコナミは大変だろうな。

 

ふと振り返ると、まるでゴミを見るような視線を送ってくる明日香、ニマニマと興味深そうに見つめてくる吹雪、ヘルカイザー化が解けて呆れた表情の亮。そして、嫉妬の視線を叩きつけてくるアメリカ校の男子生徒たち。なぁにこれぇ?

 

『協力者の私が、真面目に仕事をしていたのに、貴方は何をしていたの?』

 

『…色々あったんだよ。それで、そちらの首尾は?』

 

いつの間にか戻ってきて、一連の騒ぎを見ていたらしいレインと通信越しに話し合う。妙に言葉尻が刺々しく感じるのは俺の気のせいだろう。嫉妬かな?なんて思うほど、俺は自意識過剰ではないのだ。

 

『完璧。ターゲット集団は複数発見したので、それぞれに発信機を取り付けてきた。今はゴースト達が監視している』

 

『早すぎる上に完璧すぎて怖えーよ。あとはターゲットを追尾して、事件を起こす直前に叩きのめして捕縛すれば終わりだな』

 

『そう』

 

イリアステルやべーわ。それにしても、ターゲットが複数か。俺とレインで手分けしても複数同時にコトを起こされると対処が遅れるポイントが出てくるな。ゴースト達だけのポイントだと、オカルトに対応できないかも知れいないし…どうしたものかな。

 

「クロト、どうしたの?」

 

怒りが収まったらしい明日香が声を掛けてくる。そうか、手の足りないところは彼女たちに手伝ってもらえば…いや、危険だ。彼女たちを巻き込んで協力を頼んでいいものか…。

 

「クロト君、思っていることが表情に出ているよ?」

 

少し困った顔の吹雪が話しかけてくる。どうやら俺が遠慮して今の事情を話さないことがバレたらしい。

 

「クロト、オレ達をあまり見くびるな。元々はオレたちも独自で調査して解決しようとしていた事件だ。巻き込まれたんじゃない。オレ達自身が首を突っ込んだんだ」

 

亮が少し怒りながら声を掛けてくる。ふむ、そこまで言うなら手伝ってもらおうかな。ヤバくなったら助けに行けばいいしな。

 

少し悩んだ末、協力者がいること(レイン側の事情もあるので名前は伏せた)、その協力者からターゲットを発見した報告を受けたこと、そのターゲットが複数いることを伝えた。

 

「あら、それなら簡単じゃない。明日の昼に、手分けしてそのターゲットを見張って、事件を起こしそうになったらデュエルで叩きのめせばいいのね!」

 

「そうだな。ターゲットは4組。ならばこちらも、オレ、クロト、クロトの協力者、吹雪と明日香の4組に分かれてバラバラに対処すればいいだろう」

 

「そうだね。ボクは明日香が心配だから、亮の言う通り明日香と行動するよ」

 

「そうしてくれると助かる。じゃあこの作戦で行くか」

 

『悪くないと思う』

 

そうと決まれば話は早い。彼女らのデッキから彼女たちの愛用するモンスターカードに魔力を吹き込んでおき、更に師匠と姉弟子から預かった魔力が宿ったネックレスを彼らに渡すことで、一時的に破滅の光に対抗できるようにしておいた。師匠と姉弟子も大概チートだよな。

 

作戦決行日は明日。当日の朝、この喫茶店で集まり、作戦完了後にまたこの喫茶店に集合することとし、俺とレインは、明日香、吹雪、亮と別れた。

 

この時間帯から響紅葉と接触することは難しそうなので、俺達は海馬コーポレーションが用意してくれたホテルへと向かい、チェックインを済ませた後、それぞれの部屋で明日に備えて眠りにつくのだった…。




アークファイブのゴタゴタを先に済ませたので、大体30話ぶりくらいに明日香、吹雪、亮の再登場です。そして、ようやくタッグフォースらしい登場人物が出始めてきました。

今回のデッキは【ネフティス(リンク無し儀式主体)】vs【デミスドーザー】です。

デミスの効果を使う機会が無かったので、1キル要員のデビルドーザーはお預け。代わりに彼女がゲーム内で使用する禁止デッキに入っていた【カオス・ソルジャー -開闢の使者-】を登場させました。

ちなみに、雪乃はオリ主のことを『将来いい男になる可能性のある年下の少年』だと思っていて、同年代だということに気付いていません。

オリ主は、雪乃に強化カードを渡すことを忘れています。思い出して、その時に渡そうと思う気分だったら渡すと思います。

レイン、と言うかイリアステルと共闘状態だと、話の展開がサクサク進んでいい感じです。次回からはまたオリ主以外の視点も増えてくるでしょう。

次回の更新は1/23(土) AM8:00予定です。

オリ主にヒロインは必要でしょうか?

  • 不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
  • いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
  • いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
  • いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
  • いる!オリ主ならハーレムを目指せ!
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